水そう - みる会図書館


検索対象: 科学のアルバム 海の貝
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1. 科学のアルバム 海の貝

0 はまにもぐりこんでいるニ枚貝のいろいろ ※大きさはまちまちにかいてあリます。いす あなの形ひょうたん型 めがね型 れもおなし砂はまにすむとはかぎりません。 アサリ オオノガイ マテガイ ・貝をつかった実験と観察 砂はまには , しばしば ニ枚貝が砂の甲から水 管をだしたときできた あなカくのこっている なれてくると , このあ なの形をみるだけで , 貝の種類がわかる。そ のほかの貝は , 砂の中 でどのような生活をし ているかみてみよう。 ユウシオガイ タイラギ サルポオ しつけん かんさつ ト 25C 加糾 いそにはおおくの貝が すみわけている。でこ ばこのすくないしゃ面 しゆるい をえらび , どんな種類 がどれぐらいすんでい るか表をつくってみよ う。その場合 , 25E 四 方くらいの木のわくを つくり , それをあてな がらかぞえるとよい 6 マテガイはニ枚貝で , カミソリのようにうす いからだで砂の中にも ぐりこむ。マテガイの もぐっているあなに 塩をひとつまみいれる と , とびでてくる。そ あな こをつかまえて , からとりだす。 にまいカ、い 會 よる カモガイは夜になって 岩がしめりけをおびて くると , はってえさを たべにでかける。コ スはいつもきまってい て , 朝になるとちゃん ともとの場所にもどっ ている。コースのとち ゆうの岩をけすってみ るとどうなるだろうか しお を と、つ う動す図 移ら地 潮干がりでとってきた アサリやハマグリを , 飼ってみよう。これら の貝は魚屋にもうって いる。水そうによくあ らったをいれ , 海水 をろ過していれる。人 わった、、きよや こう力、いすい 工海水は熱帯魚屋にう っている。水そうはい つもきれいにしておく。 いわ ばうがいして 0 ササ工 水そうで飼っているア サリやハマグリを , で きるだけガラスのちか くにおいてみよう。お ・あし の足でもぐるようすが 観察できる。また 2 本 すいカ の水管のようすに注思 しよう。どちらの管か ら水をすいこみ , どち らからだすだろうか。 水そうでかっているサ サ工やトコプシがいた ら , カ・ラスにすいっし、 てあるくようすを観桑 しよう。ササ工はニつ にわかれた足をこう にうごかし , トコプシ は足のうらせんたいを 前から後ろへ波うたせ ながらすすむ。 なん分でもぐるか はん す、、カ、ん 水管のよう すに注意 トコプシ

2. 科学のアルバム 海の貝

0 かわった貝の成長 かたら しんかい 深海には , かわった形をした貝が おおくすんでいる。リンボウガイ もそのひとつ。リンボウガイは , 貝がらにとびだしたとげをもって せいら一う いる。成長するときに このとげ がじゃまになるので , 一本すっ切 せいら : う りおとしながら成長する。貝がら には , 切りおとしたとげのあとが かす力、にのこっている。 * 貝の成長ど貝がら せいらよう 成長する方尚 貝はからだの成長にともなって、からだがはいってい かハ貝 おお ・じん〔貝 るからも大きくしなければなりません。外とうまくのは ・すやき なちま う赤る たらきによって、貝からをつくることは、さきはどお話 のるてしたとおりです。 ん輪かっ 」年わも 二枚貝の場合では、貝がらのふちにそってうすい外と とがも る令た うまくがのびていて、ここから外へ外へと、からを大き ぶ」年ふ あでと で数ん くしていきます ひ火のや , そち 貝がらの表面には、木の年輪のようなすしがあります。 すいおん ビれき これは、冬になって水温がさかると、外とうまくのはた ワわと アらの 、ら医」がト小わ士り 貝からをつくる作用がとまってしまい その部分かふといすしになってみえるのです。このすし ねんれい をかぞえることによって、貝の年令がわかります ばあい まき貝の場合は、外とうまくのある位置によって、あ るものはラセン状になり、 またあるものはかさ形やきり 状になって成長します。 かさ形のアワビでは、赤ちゃんのときはほかのまき貝 かたち とおなじような形をしていますが、やがてひろがるよう リンボウガイ つぎにきり おとすとけ しよう ひょうめん せいちょう しよう せいちょう さしっ おお

3. 科学のアルバム 海の貝

( ハマグリ ) ・ニ枚貝のからだ 外とうまくを切って , からちょうつカくい 中がみえるようにした 力、、、はしら 力、、、はしら 貝柱 / / 、、貝柱 くちびる にまい力「い 會①クロチョウガイ ( ニ枚貝 ) のえら。②ハリサ サ工 ( まき貝 ) のロには , ワサビおろしのよう な歯 ( 矢印 ) がある。③マガキガイ ( まき貝 ) は にま、、カ、い 力、し、・ ー対の目をもつ。④ヒオウギ ( ニ枚貝 ) は , 外と うまくのふちに光をかんじる目をたくさんもつ。 : ぃ 4 外とうまく 足 ( おののような足 ) ニ枚貝は , おののような足をもっている ので , おの足類ともいう。 2 枚の貝がら きんにく 力、いはしら は , からの中にある筋肉 ( 貝柱 ) であけ はん すいカ、ん たりとじたりする。ふつう 2 本の水管を もっていて , これで水をだしいれする。 ニ枚貝は鱶にあたる部分がなく , 目をも つものもすくない。 しっす、、カ吮 出水管 ( 水をだす ) にうすいカ 入水管 ( 水をすいこむ ) にまいカ ' い にま、、カ、 はやしるし にまいカ、 ひかり わに、大きな外とうまくをひろげています。 貝は海水中にとけているカルシウムをとり れて、この部分で貝がらをつくります。 らゆうおう からだの中央部には、えらをはしめかん臓、 ちょう しんぞう 胃、腸、心臓などの内臓があります。おおく 一 ) きゅう の貝はえら呼吸をします。しかし、海水から でて生活するウズラタマキビや、陸にすむカ タッムリは、えらはなく、 肺で呼吸します。 そと すいかん からの外がわにのびでている管は水管とい みす えさと 、呼吸のための水をすいこんだり、 なるフランクトンをすいとるやくめをします。 さき 力、 貝の目は、まき貝では頭の先にある触角の ねもとについています。二枚貝のホタテがイ やヒオウギのなかまでは、外とうまくのふち あお に青くひかる小さな目かついています。でも、 かたち この目では、物の形がわからす、光やかげを かんしるていどです。 なお、貝には耳かありません。 せいかっ かいすいらゆう こきゅう ないそう あたま は かいすい ッて、つ 43

4. 科学のアルバム 海の貝

寄生する貝 會ウミカラマツに寄生するキヌヅツミとその貝 しつぶつだい がら。 ( 貝がらは実物大 ) ・イソバナにみ生するツグチガイ。 ( 6 倍 ) いたり、からだの中にはいりこん ほかの生物にくっ えいようふん で、そこから栄養分をよこどりして生活することを、寄 力し しいます・。貝のなかまにも、こ、フしたちゃっかりも 生と ) しゆる、 のがたくさんいます。ふつう、貝の種類によって、寄生 する相手かきまっています せいふつ 力、し、 せいかっ なか 36

5. 科学のアルバム 海の貝

ひ【うはん 0 0 0 なべでにる ・標本のつくりかた 言己号をつける ラ - べ丿レを つける ニ枚貝は , 左右両方の貝がらがそろっ て一つの標本。ばらばらになってもわ かるように記号をつけておく。まき貝 にふたがあるものは , ワタを貝がらの 中につめ , のりでふたをはりつける。 かんそうさす 石けんをつけた 歯プラシできれ いにあらう * 貝の標本づくりど整理 小さな貝や , こわれ やすい貝は , にう めて肉をくさらす 0 ふた さゆうリーうはう さいしゅう 採集してきた貝は、ます肉をとりのぞきます。肉は、 力し トさな貝やこわれやすい貝は、 なべでにてとりますが、 / 力、 っしょにしてはいけません。このような貝は、肉をく さらせてからとります。 ひょうはん 医れいにそ、つしー ) た目 ( からは、標・不にー ) て 肉をとり 力し すかん 整理します。貝のなまえは、図鑑でしらべるか、貝のこ ピで ひと はトる とをよくしった人におしえてもらうことです。かならす 、貝ッと さいしゅうよしよねんかっぴ 」ニン採集場所と年月日をラベルにかいてつけておきます。 0 標本の整理のしかた 、、く小さな 3 貝はワタを つめた管ビ ンにいれる 4 3 ち 小さな貝は ガラスばこ か 標本ばこに 整理する ひょうほん できあがった貝がらの標本は , ますにし し物うはん しゆる、、べつ きった標本ばこに , 種類別や産地別 , あ るいはすんでいる場所別にわけるとよい らい また小さな箱に一種ずつわける方法もよ さいしルうわ / 、カ ' ・つび いが , かならす産地や採集年月日をかい ひーうはん たラベルをつけておく。整理された標本 はそのまま図鑑のやくめをする。 つ 0 つつ 0 う う

6. 科学のアルバム 海の貝

すいしん すなじ 砂地の海でも、水深十メートルくら 力いてし ふか いの、すこし深い海底には、ヤッシロ 力し ガイやツメタガイなどのまき貝かすん 、学でいます。 ほんくだ に士し力し 二枚貝のおおくは、二本の管をつか 力いちゅう って、海中にただよ、つえさをとらえる ーカし せいかっ 生活をしていますか、まき貝は、せつ きよく的に、フ ) ・きまわって、、たさをさ 力し かします。そして、まき貝のおおくは 肉食です。 ツメタガイは、ほかの二枚貝をおそ あしすな 力し うまき貝です。大きな足で砂の中をプ ゾウの鼻のような長い水管をのばすャッシ ー」 0 な ロガイ。ニ本の触角のつけねには、 ルドーザーのようにすすみ、ハマグリ 力いて 目がある。底をあるきまわってヒトテや ナマコをたべる。 ( 実物大 ) などをおそってたべます。 しよっん″ノ、 しつぶつだい すいかん てき うみ おお

7. 科学のアルバム 海の貝

わん カ」、つ 湾のおくや河口ふきんの、どろまし うみ 力し りの海には、とくべつな貝かいます ひょうめん ひあがったどろの表面をはっている 力し ほそなかいまき貝は、たいていウミニ ナやヘナタリです。どろの中をほって みると、小さな二枚貝もすんでいます。 ノナグモリです。からかうすくて、ど かたち ろにもぐりやすい形にできています なんばう 南方のマングロープの木がしげる海 べには、ウズラタマキビかいます。ふ たみんぼう つ、つ貝は、魚とおなしえら呼吸をしま 南方のマングロープがはえるような、ど うみ はいこきゅう ろ地の海 ~ には、ウズラタマキビなどの一 9 ・かこの目、は、 ~ 巾呼吸一 9 るために、 とくしゅな貝がす・む。 すいめんじよう 水面上の木の根やえだで生活します。 どろ地の貝 さかな せいかっ なか 一」きゅう うみ

8. 科学のアルバム 海の貝

ぼうそうはんとう いずはんとう きいはんとう 房総半島や伊豆半島 , 紀伊半島でさかんな工ビあみ漁業のあみには , うみ 工ビやカニにまじってやや深い海にすむ貝もいっしょにかかってき ます。ですから , これらのあみをひきあげてほしているところい うみ さし、しう けば , かんたんに深い海にすむ貝を採集できます。また , 寒天の材 料になるテングサをほしてあるところにも貝はみつかります。 28 25

9. 科学のアルバム 海の貝

かいおお 細ぼう生物のからだをつくるいちばん小さい単位。 ・貝が大きくなるまで ( ムラサキイガイの場合 ) べリジャー ( 幼生 ) 海中をただよう 大きくなったべリジャー ( 幼生 ) 子どもの貝 岩について生活する 力、、、らルう ふイヒしたたまごは , 海中をただよ いながら , だんだん形をかえてい かいてい おや き , 親の形にちかくなると , 海底 せいかっ におりてきて生活をする。 ようせい トロコフォーラ ( 幼生 ) べん毛がはえる たいがいしゅせい 体外受精する はあい かたら かたら ようせい せいぶつ 貝の赤ちゃんたんじよう しゅせい 海中にうみだされ、受精したたまごは、 ご※さい その後、細ばうかいくつにもわかれて、 かたち だんだんからだの形ができてきます。 そのうちに、頭の両わきにつばさのよ 、つなものができ、それをひろげたりとし たりして、海中をおよぎます。これをベ おお ジャーは大き ジャーとよびます。べリ おやかたち くなるにつれ、しだいに親と形がにてき て、やかて海底におりて生活をします。 、力し 海中にすむサンゴやエビ、貝のような どうふつ せばねのない動物のおおくは、たまごか らかえってしばらくのあいだ ( 海中をた だよ、つフランクトン生活をします 力、いらう ようせい おお 、、ま。親の貝 せ、一カつ たん 力いちゅう 力いちゅう 力いちゅう あたま せいかっ せいかっ 力いちゅう

10. 科学のアルバム 海の貝

うみせいふつ あとかき わたしと貝とのかかわりはたいへん深く、もう二十五年以上にもなります きようと まち ちち 、一きよう わかやま しようねんしだい かんけい わたしは、少年時代を京都の町の中ですごした関係で、父の故郷である和歌山 うみせいぶつかす うみ の海べではしめてみた、海の生物の数かすにおどろきました。そして、いちば さいしゅう けんきゅう 力し ん手ごろであった貝を採集してかえったのが、貝の研究のはしまりです。 さいしゅう ー ) ′んド ) ゅ力い たしカノ、 その後、貝の採集をつつけながら、大学ではマべという真珠貝を、人工的に よしよう ひょうはん かくち けんきゅう 小やす研究をしていました。また、各地の漁場からとれる貝の標本をしらべ、 けんきゅう けんきゅう ・きよしよう その漁場の特生をみるという研究もしました。これらの研究によって、貝の生 せいたい 活やすむ場所など、貝の生態についてすいぶんかんがえさせられました。 せんすい そのうちスキュ ヾ替水をはしめるよ、つになってからも、おもいかけない貝 の生態にであい、ますます貝とのつきあいがやめられなくなってしまいました。 この本のかぎられた紙面では、まだまだ貝についていいつくせなかったこと かたくさんあります。しかし、この本の貝をとおして、すこしでもみなさんが、 きようみ 海の生物に興味をもってくださったならさいわいです。 おわりに、 この本をまとめるきっかけをつくってくださった、あかね書房の しどう かんしゃ ご好亠臥に咸」射 . 言いたします。また、貝についていつもご指導いただいている、国 しゅざ、 はべただしげはくし りつかがくはくぶつかん けんきゅうに一よ さのよしやす 立科学博物館の波部忠重博士、および取材に協力してくれた研究所の佐野芳康 くん しようへい 君にお礼もうしあげます 白井祥平 かっ こう とくせい きようリよく ねんいしよう しんこうてき