地球 - みる会図書館


検索対象: 科学のアルバム 雪の一生
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1. 科学のアルバム 雪の一生

ちきうしよう 水はいろいろなすがたにかわりながら地球上 をめぐる。どんなところにどんなすがたの水 カくひそんでいるかしらべてみよう。 太陽 成長した雲 とけて水 になる / 霧や雲 上昇してひや される すいしようき 水蒸気 こおって氷になる 水蒸気 すいしようき、 水蒸気↑↑ 水蒸気 ⅢⅢ↑↑Ⅲ水蒸气 すいしようき すいしようき 水蒸気 植物の葉から 蒸発する みすうみ しようはつ すいしようき 水蒸気 ↓↓ くうきちゅう て、空気中へにげていきます。 ・すいしよう医」 ところが、この水蒸気もまわりのつめたい すいてきえきたい 鈿空気にひやされると、 小さな水滴 ( 液体 ) に なって、霧や雲をつくります。 一り ゅ医」 あめえきたい 霧や雲からは、雪 ( 固体 ) や雨 ( 液体 ) が ちしよう みす ふることがあり、水はふたたび地上へもどっ しようはっ ていきます。そのあいだに蒸発して、また水 しようき みす 蒸気になってしまう水もあります。 ちきゅうじよう みすへんか このように、地球上では大規模に水が変化 しなからうごいています。そして、これらに ・け / んしよう 医」しよう・けんしよう ともなう現象が気象現象です しつけんしつ みすへんか 実験室でも、水の変化するようすをかんた んにためしてみることができます。しかし、 気象象ほど身近にみることができて、しか みすへんか も大規模におこる水の変化はありません。 ちきゅう 医」しよう・けんしよう やがいじつけんしよう 気象現象は、地球という大きな野外実験場 げんどうりよく でおこっています。それをおこす原動力は、 たいし玉、つ 汞太陽のエネルギーです。 おお

2. 科学のアルバム 雪の一生

みすうみみす こおった湖。水はセッ氏 4 度でもっとも重 くなり下へしすみ , それよりつめたい水は すいめん みす かるいので , 水は水面からこおる。 すいし【うき あさきリ ・湖面にたっ朝霧。水蒸気がひやされて小さ な水滴になり , それが光を乱反窮して白く す、、し一うき みえる。水蒸気は気体で , 目には見えない。 * 水はめぐる みす みちか 水は、わたしたちの生活の中で、もっとも身近にある ぶっしつ ちきゅうしようせいぶつ ー、物質のひとつです。空気とともに、地球上の生物にとっ てなくてはならないものです。 みすへんか それだけではありません。水の変化によっておきる現 しよう かんきよう ちきゅうしよう ぐ象か、いろいろな環境をこの地球上につくりだし、生物 のすめる惑星にしているのです。そのル象とは、どんな げんしよう 」」を現象でしようか。 3 地球」」、〔ると一豸」〔ろ〔ろなす。をし。水 があります。その九十七パーセントは瀇おで、二パーセ ひょうが ちかすい ントが氷河、〇・六 ーセントが地下水、のこりが川や みすうみみすくうきちゅうすいしようき 湖の水、空気中の水蒸気です。 みす おな これらの水は、けっしていつまでも同しところにとど おな まり、同じすがたをしていることがありません。たえす へんか 変化し、うごきまわっているのです。 ふゆみすうみみすえきたい こおり たとえば、冬、湖の水 ( 液体 ) はこおって氷 ( 固体 ) みす になりますが、やがて春になるととけて水にもどります。 すいめんこおり すいしようき きたい しようはっ また、水面や氷からはたえす水蒸気 ( 気体 ) が蒸発し せいかっ なか せいふつ

3. 科学のアルバム 雪の一生

ゆき とけた雪は、 みすすいじようき 水や水蒸気に すがたをかえて、 ふゅ またくる夂、まで、 ち・きゅう 地球をめぐります。 ゆき 0 ざらめ雪からたれさがるつららョ はだんだんとけてやせほそっていく。

4. 科学のアルバム 雪の一生

・あどがき から舞いおりてくる美しい雪の繪晶。そのどれひとっと「てみても、けっ どくじ かお おな して同しものはありません。ひとつひとつに、それぞれ独自の顔があります。 しろゆき おな っこくも同じすがたをしていません。 また、野山につもったまっ白な雪は、い こっこくと、まるで生き物のよ、つに、そのすがたをかえていきます。 おも しろ ゆき いままで、雪というと、ただ白くつめたいだけだと思っていた人も、この本 おも ゆき をごらんになって、あらためて雪を見なおしてくださったことと思います。 ちきゅうじようゆう ゆき そして、雪が生き物のようにふるまうのも、つまるところ、この地球上を雄 おも みず 大な規模で水がめぐるからだ、ということがわかっていただけたと思います。 おお このアルバムをつくるにあたって、多くの方がたのご協力を得ました。北海 、らよう しやしん かんしゅう どうだいがくていおんかがくけんきゅうじよわかはまごろうせんせい 道大学低温科学研究所の若浜五郎先生には、監修をしていただき、貴重な写真 しゅざい じゅひょう あべしようじろうせんせい やまがただいがく をお借りしました。また、山形大学の阿部正二郎先生には、樹氷の取材にいろ いろと協力していただきました。 しりようせいり しょようおかざきっとむ 最後に、あかね書房の岡崎務さんには、構成ならび資料整理の面でおてつだ あっ いしていただきました。みなさんに、この場をお借りして、厚くお礼を申しあ げます。 きようりよく のやま もの もの こうせい かた きようりよく ひと めん 片平孝 かたひら よも、つ ほっ力い たかし ほん

5. 科学のアルバム 雪の一生

・動物 ・植物 ・虫 全 100 巻 ( + 別巻乙巻 ) たねから ②モンシロチョウ ⑤ライオン ⑩アサガオ たねまで ⑩食虫植物のひみつ 界 ⑧ニホンサル ⑦アリの世 シ ⑩野生ウマの生活 ヒマワリのかんさつ ⑨カプトム 全 ①イネの一生 ⑩カエルのたんじよう ⑩アカトンボの一生 ' 76 国 ⑨高山植物の一年 生 ⑩海のさかな の サ学 ⑩セ ①サクラの一年 ウ ⑩野生ゾウの世界 ン校 アケハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ @カニのくらし ミッパチのふしぎ イ書 ⑩サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの ⑩ニホンカモシカ ①クモのひみつ のひみつ 童協 ックシのかんさつ ⑨サンゴ礁の世界 ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 @海の ⑨カマキリのかんさつ @たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 @コケの世界 まゆから ①カタッムリ ⑩カイコ まゆまで 化薦 @ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ⑩工ゾリスの森 ①植物は動いている ⑩クワガタムシ 大基 ①シカのくらし 水草のひみ ⑩カミキリムシ つ 賞本 ⑩ネコのくらし ①紅葉のふしぎ ⑩ホタル光のひみつ 受図 ⑩ヘビとトカゲ ⑩ムギの 生 ⑩オオムラサキ ⑩高山チョウのくらし ⑩森のキタキツネ ぎ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩ドング ①昆虫のふしき リ ひみつ リ ⑩花の色のふしぎ ⑩ギフチョウ コウモ 水生昆虫のひみつ ⑩カメのくら し ・天文 ⑩メダカのくらし ・鳥 ①月をみよ つ ①ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカ リ ぎ ⑩太陽のふし ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう のタンチョウの四季 の惑星をみよ ③雲と天 わたり鳥のひみつ っ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆ ①ライチョウの四季 星ほうき星 ⑩彗 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 ⑩火山は生きている ⑩ウミネコのくらし 水めぐる水のひみつ 朝フクロウ 塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏休み昆虫のかんさつ 夏休み植物のかんさつ ⑩鉱物地底からのたより モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 少漠の世界 四季の野鳥かんさつ " 科学のアルバム

6. 科学のアルバム 雪の一生

けっしようせいちょう 0 雪の結晶の成長と雨 0 90 0 0 0 0 0 0 ゆき けっしよう っ却きがこて、雪の結晶へと成長していきます。 けっしよう せいちょう おリカ過ち水くる 成長しておもくなった結晶は、雲の中をゆっくりおち ミおい却っ すいじようき が 7 亠左らりて 葯。がおちていき、そのあいだにどんどん水蒸気を食べ、ますます けっしよう けっしよう けっしよう 、水径るなたこおおお 却直なしいたら大きな結晶になっていきます。とちゅうで結晶と結晶が ( にげ下っまか せつべん くつつくと雪片になります。 に・らてをおてし ゅ」 ちしよう きおん なっ しかし、夏は地上の気温が高いので、雪はおちてくる 』結たとの。とか ゆき あめ トみ、一「のきも 3 雲・うんり までのあいだに、とけて雨になってしまいます。雪は、 雪でれの・よたく てら滴・ひつを ちしよう ふゅ きおん ・どぜんご 右いあ ~ 水たいれ地上の気温がれい度前後の冬になって、はしめてそのす まえ がたをわたしたちの前にみせてく れます。 ち也 ゆき けっしよっ おちてくるあいだ、雪の結品に 高 尋』度。過留却水滴がこおりつくと、あら 。「雪れやひょうができます。 高ま おんたいちほうあめ 雨 日本など温帯地方の雨は、おも き気わ凵 ~ 水てし にこのよ、つなしくみでふりますか くも いしよう よく氏ねったいちほう に熱帯地方では、れい度以上の雲か 水節韜 0 すいてき 却崋、気 はもら、直接大きな水滴がもとになっ 皿で 過童 〇の ' , てふる雨があります。 晶 3 上で かれいきやくすいてき 過冷却水滴 でできた雲 れい下 25 度 0 0 0 れい下度 あられ れい度 - 力、れいきやくすいてき せいらよう につ要ん ちよくせつおお あめ

7. 科学のアルバム 雪の一生

てがみ 天からの手紙のいろいろ けっし : うひとくち 0 雪の結晶ーロメモ 雪の結品のふってくる速度 雪は雨にくらべるとたいへんゆっくりふって くる。ふつう上空でできて地上におちてくる まで , 約 2 時間かかる。しかし , それも結晶 おお の形や大きさによってすいぶんちがう。 大きさまたふってくる は萇さ ( ー ) 速度 ( / 秒 ) 2 : 六花型樹枝状 ) 湿与 度ど 水 ! ーかくはんしう一 蒸ま : 角板状 ! 量 く。・〇 : 柱状 : 廱角板状 る 針状 そら ゆき けっしよう かたら けっしよう そこで空からふってくる雪の結晶の形をしらべれば、その結品が しよう′、、つ 、しよう なかやはくし できた上空の気象もわかるというわけです。中谷博士は、このこと ゆきてん おく ししました。 を、「雪は天から送られた手紙」というふうに、 ちじよう じっさい ゅ、 かんさっ けっしよう しかし、実際に地上で観察できる雪の結晶は、おちてくるまでの る あいだ、すいぶん飃にされてきますから、その繪晶の形が、そく しよう / 、、つ 医」しよっ かんさっ 』度ざに観察した上空の気象だといい きることはできません。天からの てがみ 手紙は、旅をしながらおちてくるあいだに書きつづられたものです。 きおん てきたか てがみ この手紙によると、気温がひかく的高くて、湿度がひしように高 うつく ひく きおん ろっかがた いと、花びらのように美しい六花型ができ、気温がたいへん低く、 ーし ひく ろっかくちゅう けっしよう 湿度も低いと、 小さな六角柱の結晶ができることが知られています。 角柱状 かくは / 、しよう 角板状ー かたら 形 はりし : うけっし : う ①針状結晶 力、くらうしようけっし一う 圄角柱状結晶 3 砲弾集合 しゅしし : うろっか ④樹枝状六花 3 雪片 ( ボタン雪 ) あられ吟 ⑦雨 ー 30 。 C ー 25 ℃ ー 20 ℃ ー 5 ℃ 3 0 3 は たび 30 3 てがみ 0 雪の重さ ふわふわおちてくる雪は , いかにもかるそう だが , 結晶の形や大きさですいぶんちがう。 小さなもので , わすか 0 . 003 ミリグラム , 大 きなもので 0 . 3 ミリグラム。ふつう 0 . 05 ミリ おお グラムのものが多い。直径 3 ミリメートルの あられは匚 5 ミリグラムある。ーミリグラム とは一グラムのし 000 ・分の一 おお 0 0 雪の結晶の数 さかんにふっている雪は , に立方メートルに ほほ万個の結晶がふくまれている。 これを 全部あつめても 0 コグラムぐらいにしかなら しかし , これがつもりつもって , 積雪 になるとたいへんな重さになる。 て ん 0

8. 科学のアルバム 雪の一生

しゅひょう ・樹氷という名は , 樹木に ついてできる氷 ( 霧氷 ) な しゅひ : う ので , 樹氷とよんでいる しゅもくいカ癶、 冬山では樹木以外にも , こおり はな ところかまわす氷の花か じゅもく : . ゆやま さんらよう いわ 山丁頁ふきんの岩についた そひょう きおん 粗氷。やや気温が高いと うひょう きにでき , 雨氷にちかい いわ がんびよう 岩にできるので岩氷とも よぶ。 むひょう 橲木以外にできる霧氷 つめたくひやされた進却水滴の霧っ じゅもく 小は、樹木だけにぶつかってこおるわけ ではありません。 はげしい季節風は、や赴却水滴を、 ところかまわすふきつけます。そして、 もしぶつかった物体が、しゅうぶんにひ すいてき やされていたら、水滴はたちまちのうち にこおりついてしまいます。 じゅひょう 樹氷や、そのほかの物体にこおりつい むひょう ゆき てできる霧氷も、もとをただせば、雪と こおり ゆき おなし氷のつぶでできています。雪が天 こおり からまいおりてくる氷の花だとすれば、 ちじよう むひょう こおり 霧氷は地上でさく氷の花です。 ぶったい ぶったい てん

9. 科学のアルバム 雪の一生

深まりゆく秋 あきゅうひ 秋の夕日は、つるべおとしにしすみ、 ざむよる きゅ、フにはだ寒い夜をむかえます よる ち・じよう はれあがった夜は、地上からどんどん じめん ねっ 熱がにげていくので、地面やそのふきん もの にある物がひやされます。 よる かわみすうみすいめん 川やの水面 夜になってもひえにく ) じようはっ すいしよう」 からは、水蒸気がさかんに蒸発します。 あ 1 やま あを一ゅ・つ / トつ」 すいじようき 朝夕のひえこみのはげしい秋の山で、葉 この水蒸気が、つめたい空気にふれると、 のはたらきがにぶくなった広葉樹がい 医 ) り・ すいてき っせいに色づきはじめた。やがて葉をお すいふん さむ なか ふゅ 小さな水滴にかわり、霧になります とし、冬のきびしい寒さの中で、水分が しようはっ よる ひいちにち 蒸発してしまうのをふせく やがて日一日と、夜のひえこみがきび きおん あさぎリ ←湖面からたちのばる朝霧。あたたかい水しさをまし、気温かセッ氏れい度以下に 面に、つめたい空気がふれてできる。雲 しよも こおり も水蒸気がひやされてできる水滴のあっさかると、相かおりたり、次がはったり ちひょう おな まりで、霧とまったく同じもの。地表ふ きんにできるものを務とよんでいる するようになります いい めん 0 あき しカ

10. 科学のアルバム 雪の一生

せきせったんめん しゆるい ・積雪断面にみられる雪の種類 注意この積雪は高い山や , 気温の低い はあ、 ところにふる水分のすくない雪の場合 第去子。、を 大を大 第物を。。象籌第第 3 、驪物 , 、 - 、を 0 , ッ・・地麸でをはかけている 新雪わすかに結晶のおも ・←かげがのこっている。すき まが大きく , 空気をたくさ んふくむ。 しまり雪結晶がまるみを ・←おびてできた氷つぶどうし が , くつつきあっている。 す、、し一うき ・←霜ざらめ雪水蒸気が霜の ー吉晶になってできた氷つぶ。 ・一ざらめ雪大きな氷つぶに なっている ふゆ ・どいか ちほう ゆき せきせっ 地方の雪でも , 積雪の上部と下部で おんど しめん は , 温度のちがいがある。地面ふき しねつ : 日お んは土也熱のためにほほ、れい度で , 不責 おんど 低 雪上部ほど温度は低い。あたたかい ゆき ゆき 地方にふる雪は , ほとんどしまり雪 になるひまもなくざらめ雪になって , やがてとけていく さむ 冬のあいだじゅうれい度以下の寒い ー b き せき ひく ちはう おお 0 けっしよう ふってきたときは、あんなに美しい結品だ ちじよう ゆき せきせつ った雪も、地上につもって積雪になると、だ んだんそのすがたをかえていきます。 せきせつない ゆき みす れい度以下の積雪内では、雪はとけて水に ゆき けっしよう ひょうめん なることはありませんが、雪の結晶の表面か すいじよう」 じようはっ らは、たえす水蒸気が蒸発しています。 すいじようき けっしよう ぶぶん そのとき、水蒸気は結晶のとがった部分か し地 じようはっ ぶぶん こおり ら蒸発して、へこんだ部分にくつついて氷に ゆき けっしよう かど なります。そのため、雪の結晶は角のとれた こおり へんか まるい氷つぶに変化していきます。 ゆきじしんおも これに雪自身の重さがくわわるので、すき こおり こおり まがおしちぢめられ、氷つぶと氷つぶがくっ ・ゆき つき、だんだんしまり雪になっていきます。 せきせつないぶ おんどさ また、積雪内部に大きな温度差があると、 ど か お お うつく 22