さんらよう ゆき 雪がふったあと , 山頂の木にできた 相寸氷。曇がつもってできたものでは じゅひょう 力、れいきやくすいてき ない。過冷却水滴でできた霧つぶが こおりついてできたものだ をス ・←工ビのしつほ。。 こおりついた霧つぶ くうき と霧つぶのあいだに空気がはいり , かざかみ 白っぽくみえる。風上にむかって末 ひろがりにのびていき , 工ビのしっ かたら ぼそっくりな形をしているところか この名がついた。 じゅひょう 樹氷のひみつ ゆきやま みなさんのなかに、スキーなどで雪山へい こおり 」、つけい って、木ぎに氷の花がさいたような光景にで じゅひょう あった人はいませんか。これが樹氷です。 まえに、過留却水滴がこお「て霧氷ができ じゅひょう る話をしましたね。しつは、樹氷は木ぎにで むひょう きた霧氷なのです。 じゅひょう ゆきぐよも かれいきやくすい 樹氷は、雪雲とともにやってきた過冷却水 てき 滴の霧が、ひえた木ぎにぶつかってできます。 かぜ ほ、つ」、つ そのとき、風はだいたいきまった方向から きり じゅひょう っていよ、つこ、つ 霧つぶをふきつけますから、樹氷は一定方向 にどんどんのびていきます。そして、かなら 医」り かわ かざかみがわ す霧つぶかふつかった側、 つまり風上側にむ かってのびていきます。 はなし ひと
しゅんす、 くうきらゆう すいてき ※空気中のごく小さな水滴は、純第な水だと、 れい下四十度ぐらいにならないとこおらない へいち 平地に木がらしがふきぬけ、落ち葉がまい やま ふゅ きせつふう ちるころ、山では、もう冬の季節風がふきは ノ、よも しめ、どんよりした雲におおわれています。 きせつふう ノゝっ すいじよう医」 季節風がはこんできた水蒸気をふくんだ空 たかやま 気は、高い山をかけのばるとき、ひやされて きり , 〉第 , 霧や雲をつくります。この霧や雲をつくって すいてき すいてき いる小さな水滴は、とてもつめたい水滴です。 みす こふつう水は、セッ氏れい度でこおりはしめ すいてき 季節風にはこばれてきたしめったますかこの水滴はれい度以下でもこおりま さんらよう 空気が、山頂ふきんでひやされて すいてき※ かれいきやくすいてき 霧をつくった。この霧がとおったせん。この水滴を過冷却水滴とよんでいます かれいきやくすいてき あと、木ぎは氷の花がさいたよう むひょう しかし、過冷却水滴もれい度以下にひえた これは霧氷の一種だ。 物体にぶつかると、たちまちこおってしまい こおりむひょう ます。こうしてできる氷が霧氷です。 みす ぶったい あしおと 冬の足音 しカ しカ
ゆきぐに ほっかいど、つ ほんしゅう ふゅ にはん力いカわいったい 冬の北海道や東北、本州の日本海側一帯は、雪国です。 ゆきぐにひと 雪国の人びとにとってやっかいなのは、なんといっても ゆき ちはう せつがい ひがい 雪による被害、雪害です。そこでは、あたたかい地方の 宀′人びとには想像も 0 かな〔ような、雪とのたたか〔が毎 年くりかえされています。 一第 0 ふきや多量の物は、交通まひをおこします。雪風 ゆき ちか では、ひとばんで一メートル近くも雪がつもることはめ こ、つつう なんにち すらしくありません。そのため何日も交通がとだえ、食 りようせいかつひつようぶっし 糧や生活に必要な物資がはこべなくなることがあります。 ゆき ちかすい さいきん ゅうせつ しようせつどうろ かす、融雪 ( 消雪 ) 道路がつくられています。 0 は屋根をおしつぶしたり、木のえだをお「たりし ゆき けっしよう ます。ふってくる雪の結品はひしようにかるいものです が、これがつもりつもると、たいへんな重さになります。 ゆき ゆきぐに 雪国の屋根につもる雪は、十センチつもっただけで、 へいほ、つ 一平方メートルあたり四十キロにもなりますから、たく さんつもると、どんなに重くなるのかかわかるでしよう。 ゆき ①雪おろし。屋根につもった雪はおそろ おも せきせつ ↓しい重さになる。②積雪をかたつばしか ゆうせつどうろ ゆき らとかす融雪道路。③雪つり。つもった ゆきおも 雪の重さで木ぎのえだがおれないように ロープでささえる。 ゆきせいかっ * 雪ど生活 ・ 53 ・ 50 一、つほ′、 おも おも しよく
うえ 上 , さん 過冷却水滴でできた霧がさったあと , 山 け かれいきやくすいてき 頂ふきんは , まっ白に化しようをした ひたり むひょう 左 , ナナカマドの実についた霧氷。つよい風 カせ し , ・雪はふらす , 木ぎには霧ラ k がついていた むひょう がふいて , 雪雲ができなければならない ゆきぐも できた。雪がふるには , さらにつよい季節風 きせつふう がはこんできた過冷却水滴の霧がぶつかって かれいきやくす、、てき
やりカ , たけ ひ : うがちけ、、 ←北アルプス槍ヶ岳の氷河地形。大きく ひ : うカー くばんだ谷が , むかし氷河がけすって 、できた谷といわれている。 積雪がゆっくり移動する力でおこる根 まがり。 らから い名卩 3 ー・お ? 第ン第ー こおり ゆき けっしよう 一一一て、雪の結品はだんだんまるみをおびた氷つぶになっていきます。 かたら けっしよう こおり ゆき ゆきししんおも ' ′【氷つぶになって形がくすれた雪の結晶は、雪自身の重みで下へ下 ・ゆき へとしすみ、きめのこまかいしまり雪にかわっていきます。 けっしよう しんせつ けっしよう ふったばかりの新雪は、結品と結品のあいだに九十パーセントも く、つ医」 くうき ゆき 空気をふくみ、しまり雪でも六十 5 七十パーセントが空気です。 ゆき こおり このように雪は、たくさんの空気と氷つぶでできていて、光を乱 ・はんしゃ , ? 反射するので、あのように白くみえるのです。 せきせつ せいしつゆき 積雪はしまっていくあいだに、いろいろな生質の雪になります。 ゆき 雪がしめっているかかわいているか、またやわらかいカカたいカ こおり ゆき は、雪にふくまれている氷のつぶどうしのつながりかたや、空気、 すいんりよう 。 ' 、一水匇の量がきめてになります。 せきせつ じかん へんか ひょうが 積雪や、それが変化してできた氷河は固体ですが、長い時間には、 えきたい 液体のようにふるまいます。 ゆき たとえば、しゃ面につもった雪はしよしょに下へ流れていくので、 そこにはえている木ぎには、たいへんな力がかかります。そのため、 ゆきぐにやま げんしよう 雪国の山の木ぎには、根まがりという現象がおこります。 ゆき せつけい らから たにそこ ひょうが おお また氷河や雪溪の雪は、ひしように大きな力で谷底をけすってい ューじがた くので、そのような谷の断面は、字型にほれています。 めん だんめん しろ ちから した した した ひかり
はる ゆき 右 , 春の日ざしをうけてゆるんだ雪 うえ の中から木ぎがえだをもたげる。上 , 曇どけをまっていたかのように花を さかせたフキノトウ。 なか はな きせつ 雪どけの季節 ゆき はる 春のあたたかい日ざしをうけて、雪はだん みす だんとけていきます。とけた水がふたたびひ こおり えて、氷になることもありますか、やがてこ れもとけてしまいます。 ゆき く、つきちゅう また、蒸発して空気中にきえていく雪もあ ります。 ゆき 雪どけとともにあちこちで、植物がめばえ、 と、つ 冬みんからさめた動物がでてきます。あんな ふゅ きせつ にきびしかった冬の季節もおわりをつげます。 まんねんゆき につばん 日本には万年雪とよばれる、一年中とけす ゆき ひょうか にのこっている雪もありますが、氷河になる ゆき にはいたりません。たいていの雪は、夏かく るまでにとけてしまいます , 。 は どうぶつ しよくぶつ ねんじゅう なっ
せん 色の線は , せん しよく 町Ⅲ甲羸画 0 2 せいちょう にち ェビのしっぽが一日で 3 センチ成長した。か こなをふきつけてそめたもので , せいらよう と線のあいだが一日の成長をあらわしている。 にち - つ せん 線 33.5m4 5 ・樹氷の成長 過冷却水矯 しゅひーうせいちょう かれいきャくすいて、 風上→ . だ / 、めん ' 、木の断面 かざかみ こおりついた水滴 力、メい、きやく 力、ざ力、み力「わ しゅひーう 樹氷は風上側にどんどんのびていく。過冷却 しゅひ : う すいてきおお 水滴が多いほど , また風がつよいほど樹氷は かさむき せいらよう しゅひーう よく成長する。樹氷のできる向きは風向を , 樹氷の成長のしかたは , 風の強さをおしえて くれる。 つよ じゅひ : う
しゅひょう ・樹氷という名は , 樹木に ついてできる氷 ( 霧氷 ) な しゅひ : う ので , 樹氷とよんでいる しゅもくいカ癶、 冬山では樹木以外にも , こおり はな ところかまわす氷の花か じゅもく : . ゆやま さんらよう いわ 山丁頁ふきんの岩についた そひょう きおん 粗氷。やや気温が高いと うひょう きにでき , 雨氷にちかい いわ がんびよう 岩にできるので岩氷とも よぶ。 むひょう 橲木以外にできる霧氷 つめたくひやされた進却水滴の霧っ じゅもく 小は、樹木だけにぶつかってこおるわけ ではありません。 はげしい季節風は、や赴却水滴を、 ところかまわすふきつけます。そして、 もしぶつかった物体が、しゅうぶんにひ すいてき やされていたら、水滴はたちまちのうち にこおりついてしまいます。 じゅひょう 樹氷や、そのほかの物体にこおりつい むひょう ゆき てできる霧氷も、もとをただせば、雪と こおり ゆき おなし氷のつぶでできています。雪が天 こおり からまいおりてくる氷の花だとすれば、 ちじよう むひょう こおり 霧氷は地上でさく氷の花です。 ぶったい ぶったい てん
うひーう 雨氷。気温が高くて風がつよいと , ぶつ かった木ぎをいったんぬらし , それがっ ぎつぎにこおる。そのときとじこめられ くうき うひょう た空気が , 気ほうになってみえる。雨氷 あめ といっても雨がこおったものではない きおん きおん そひょう かたち ←歯プラシのような形をした粗氷。気温が 低く , 風がつよいときにできるため , 氷 つぶどうしのむすびつきがつよく , たい へんかたい 樹氷はの強さや気苡のちがいで、いろい かたちせいしつ ろな形や性質のものができます。 たとえば、気かく飃かよわいときには、 ェビのしつばとよばれる、もろくてくすれや じゅひょう & すい樹氷ができます。 はんたいに、気が蕋くて風がつよいとき かたくこおった雨氷ができます。 また、気か氏く、飃がつよいときには、 粗氷とい、つ、かたくとんがった歯フラシのよ じゅひょう うな樹氷ができます。 じゅひょう 医」り さらに、かわった樹氷として、霧つぶが、 ゆき ふってくる雪もいっしょにのりつけにしてで かたち ゆき きる、雪だるまのような形のものがあります。 これをモンスターとよんでいます。 そひょう 、つひょう
せつかい 0 雪害から鉄道をまもるくふう はる し ) 」と ゆきぐに ゆき そのため、雪国では雪おろしが欠くことのできない仕事です。 ど、つろ てつどう たてもの ・なだれは建物をおしつぶしたり、道路や鉄道をうめてしまいます。なだれの すく なら用おこりやすいしゃ面は、まさつの少ないところです。木をうえたり、しゃ面を にれり利 かいだんじよう 階段状にして、まさつを大きくしてなだれをふせぎます。 ど、つろ てつどう はる新用 また道路や鉄道では、なだれのおこりやすい場所には、おおいをかぶせたり 雪わ ひ力い ゆき ゆき たかカ なだれる雪をはねとばす、雪はね台をつくってなだれの被害をふせいでいます。 つにん おんけい ゆき せつがい も水か このほかにもいろいろな雪害がありますが、雪からうけている恩恵もわすれ つなや 「山う発てはなりません。 の野ほ。カ ゆき ちょすいち ゆき みすおなやくめ ふゅ だて ~ 水 冬のあいだたくさんふりつもった雪は、貯水池の水と同し役目をします。雪 のと汞れ財では、ほうふな雪どけ水が水力発患や、農業用水、工業用水、料ななどに きちょうてんねんしげん ゅ冬るのさ つかわれており、なくてはならない貴重な天然資源です。 0 物おを京 00 なだれた雪をはねとばす雪はね台 4044 いⅢ 4 罍 ・めん てつどう おお 0 ロロ 0 せんろ なだれから線路や列車をまもるトンネル めん てつどう ーーうせつりん ふぶきから鉄道をまもる防雪林