ちきうしよう 水はいろいろなすがたにかわりながら地球上 をめぐる。どんなところにどんなすがたの水 カくひそんでいるかしらべてみよう。 太陽 成長した雲 とけて水 になる / 霧や雲 上昇してひや される すいしようき 水蒸気 こおって氷になる 水蒸気 すいしようき、 水蒸気↑↑ 水蒸気 ⅢⅢ↑↑Ⅲ水蒸气 すいしようき すいしようき 水蒸気 植物の葉から 蒸発する みすうみ しようはつ すいしようき 水蒸気 ↓↓ くうきちゅう て、空気中へにげていきます。 ・すいしよう医」 ところが、この水蒸気もまわりのつめたい すいてきえきたい 鈿空気にひやされると、 小さな水滴 ( 液体 ) に なって、霧や雲をつくります。 一り ゅ医」 あめえきたい 霧や雲からは、雪 ( 固体 ) や雨 ( 液体 ) が ちしよう みす ふることがあり、水はふたたび地上へもどっ しようはっ ていきます。そのあいだに蒸発して、また水 しようき みす 蒸気になってしまう水もあります。 ちきゅうじよう みすへんか このように、地球上では大規模に水が変化 しなからうごいています。そして、これらに ・け / んしよう 医」しよう・けんしよう ともなう現象が気象現象です しつけんしつ みすへんか 実験室でも、水の変化するようすをかんた んにためしてみることができます。しかし、 気象象ほど身近にみることができて、しか みすへんか も大規模におこる水の変化はありません。 ちきゅう 医」しよう・けんしよう やがいじつけんしよう 気象現象は、地球という大きな野外実験場 げんどうりよく でおこっています。それをおこす原動力は、 たいし玉、つ 汞太陽のエネルギーです。 おお
てかみ ・手紙のでどころは , どんなようすだろう ? 雲つぶ ( 過冷却水滴 ) 過冷却水滴でできた雲 ( れい下 25 度ぐらい ) 雲 - つ : かれ、、 ! を・ : す、、てき ( 過冷却水滴 水蒸気 かれい ! くす、、てき ↓↓晟長して重くな こまかいちりをしん った雪は , やが にしてできる。たい ておちていく。 へんかるいので , ほ とんどおちることな くういている ゆき おく てがみ 雪は天から送られた手紙 ゆき ふってきたばかりの雪を、虫めがねでのぞ いてみたことはありませんか。美しい花のよ うなすがたをしていませんでしたか。そうで ゆき こおり けっしよう す。雪の正体は、氷の結晶だったのです。 じよう / 、、つ さむ ゆき 雪のできはじめは、上空のとても寒いとこ すいしよう医」 ちよくせつこおり ろで、水蒸気が直接氷のつぶになったもので く、つきちゅう す。そのとき空気中のこまかいちりをしんに こおり してできます。この氷のつぶか、つめたくひ にんてかん たな・ん かれいきやくすいてき きと・しれぶやしまね やされた雲 ( 過冷却水滴 ) の中をおちてくる てだ っちとこ おお けっしようせいちょう です水がとの赤のる・ん き 十′し る、 . 氷のも ・えるあいだに、大きな結晶に成長するのです 水れ粋なあで 2 雪るて・いあ ゆき けっしよう きおんしつど カ 卩 ~ らカし力なし 雪の結品は、気温や湿度のちかいでいろい 冷 , おのられにうやど か過はこもぐこんに、灰 ゆき かたらせいらよう のぶかる』度。し〉中〉山ぶろな形に成長します。だから、雪はそれがで る。き気力火っ 空つなな じようノゝっ てがみ オ十ーくノし 上・雲かにカ下よごう きた上空のようすをしらせてくれる手紙です。 しようくう 氷つぶ かれいきャくすいてき し一うはつ 過冷却水滴から蒸発した 水蒸気が氷にくつつき , 雪の結品が成長する。水 きおん 蒸気の量や , 気温のちが かたら いで , いろいろな形の結 晶に成長する。 す、、し一うき しようたい むし なか うつく 0
みすうみみす こおった湖。水はセッ氏 4 度でもっとも重 くなり下へしすみ , それよりつめたい水は すいめん みす かるいので , 水は水面からこおる。 すいし【うき あさきリ ・湖面にたっ朝霧。水蒸気がひやされて小さ な水滴になり , それが光を乱反窮して白く す、、し一うき みえる。水蒸気は気体で , 目には見えない。 * 水はめぐる みす みちか 水は、わたしたちの生活の中で、もっとも身近にある ぶっしつ ちきゅうしようせいぶつ ー、物質のひとつです。空気とともに、地球上の生物にとっ てなくてはならないものです。 みすへんか それだけではありません。水の変化によっておきる現 しよう かんきよう ちきゅうしよう ぐ象か、いろいろな環境をこの地球上につくりだし、生物 のすめる惑星にしているのです。そのル象とは、どんな げんしよう 」」を現象でしようか。 3 地球」」、〔ると一豸」〔ろ〔ろなす。をし。水 があります。その九十七パーセントは瀇おで、二パーセ ひょうが ちかすい ントが氷河、〇・六 ーセントが地下水、のこりが川や みすうみみすくうきちゅうすいしようき 湖の水、空気中の水蒸気です。 みす おな これらの水は、けっしていつまでも同しところにとど おな まり、同じすがたをしていることがありません。たえす へんか 変化し、うごきまわっているのです。 ふゆみすうみみすえきたい こおり たとえば、冬、湖の水 ( 液体 ) はこおって氷 ( 固体 ) みす になりますが、やがて春になるととけて水にもどります。 すいめんこおり すいしようき きたい しようはっ また、水面や氷からはたえす水蒸気 ( 気体 ) が蒸発し せいかっ なか せいふつ
すいし : うき しようはつ 會上 , 葉の表面から蒸発する水蒸気や , すいしようき らよくせつ 気中の水蒸気が直接固体になってできる す、、てき ひ : うめん 自。葉の表面からでるこまかい水滴か っち おってできることもある。下 , 土のすき ちひょう まをつたって地表ふきんまでのほ、ってき かざんはい こおってできる霜柱。火山灰の た水が , ようなこまかい土によくできる。 水たまりに氷がはった。れい度以下のっ めたい空気 . や物にふれたところから , おりはじめる。 ひょうめん きらゆう っち
深まりゆく秋 あきゅうひ 秋の夕日は、つるべおとしにしすみ、 ざむよる きゅ、フにはだ寒い夜をむかえます よる ち・じよう はれあがった夜は、地上からどんどん じめん ねっ 熱がにげていくので、地面やそのふきん もの にある物がひやされます。 よる かわみすうみすいめん 川やの水面 夜になってもひえにく ) じようはっ すいしよう」 からは、水蒸気がさかんに蒸発します。 あ 1 やま あを一ゅ・つ / トつ」 すいじようき 朝夕のひえこみのはげしい秋の山で、葉 この水蒸気が、つめたい空気にふれると、 のはたらきがにぶくなった広葉樹がい 医 ) り・ すいてき っせいに色づきはじめた。やがて葉をお すいふん さむ なか ふゅ 小さな水滴にかわり、霧になります とし、冬のきびしい寒さの中で、水分が しようはっ よる ひいちにち 蒸発してしまうのをふせく やがて日一日と、夜のひえこみがきび きおん あさぎリ ←湖面からたちのばる朝霧。あたたかい水しさをまし、気温かセッ氏れい度以下に 面に、つめたい空気がふれてできる。雲 しよも こおり も水蒸気がひやされてできる水滴のあっさかると、相かおりたり、次がはったり ちひょう おな まりで、霧とまったく同じもの。地表ふ きんにできるものを務とよんでいる するようになります いい めん 0 あき しカ
こうせっせきせつ * 降雪こ積雪 ゆき いちど ゆきぐに 雪国では、一度ふりだした雪はなかなかやみません。 なが長のりそに がめ量はるぶ但 方暠き気「風くつる ~ 海 雪雲は、たくさんの赴却滴をふくんでいます。この のもい蒸〕節てたく蹶本る すいてきひょうめん な点温れ水き季つにでに日ふ 赴留却水滴は単独でこおるとき、水滴の表面からこおり ビき気る , ただんのが べくすもわいこ みす なか すいてき ら高発かをあは蹶本ん ます。すると水滴の中でまだこおらない水が、おしださ くが・〔蒸しりのを , さ く、っちゅう にん日皿 すいてき よそき気力果 蚤汞でいきし蒸〔結たれるようにして、小さな水滴となって空中にとびちり、 7< ~ 海の多いで ~ 水のは こおり そこでこおりつきます。これが新しい氷のしんになって、 ゆき つぎつぎ雪をふらすのだろうと考えられています。 すいじようき りよう ゆきぐも ゆき 雪のふる量は、季節風のつよさや雪雲をつくる水蒸気 りよう かんけい の量などと関係します。 医」より きせつふう 季節風が、印本海をわたってくる距離が長いほど、た たりようゆき すいじよう」 くさん水蒸気をはこんでくるので多量の雪がふります。 すいじようき たか おんど かいすい また、海水の温度が高いほど、たつぶり水蒸気をふく ゆき んだ雲ができるので、たくさん雪がふります。 と、つよ′、ち・ほ、つ にはんかいがわゆきおお らゆうぶちはう 中部地方から東北地方にかけての日本海側に雪が多い 冬のは、これらの条件にかなっているからです。 かたら ナっしよう ゆき つもった美しい雪の品は、数日もすると形がかわり、 じようはっ 積みるかげもありません。日ざしをうけてとけたり蒸発し たし、へ、、よう にほんかい うつく 、一ま , ん力し しようけん きせつふう あたら かんカ すうじっ
ゆき とけた雪は、 みすすいじようき 水や水蒸気に すがたをかえて、 ふゅ またくる夂、まで、 ち・きゅう 地球をめぐります。 ゆき 0 ざらめ雪からたれさがるつららョ はだんだんとけてやせほそっていく。
せきせったんめん しゆるい ・積雪断面にみられる雪の種類 注意この積雪は高い山や , 気温の低い はあ、 ところにふる水分のすくない雪の場合 第去子。、を 大を大 第物を。。象籌第第 3 、驪物 , 、 - 、を 0 , ッ・・地麸でをはかけている 新雪わすかに結晶のおも ・←かげがのこっている。すき まが大きく , 空気をたくさ んふくむ。 しまり雪結晶がまるみを ・←おびてできた氷つぶどうし が , くつつきあっている。 す、、し一うき ・←霜ざらめ雪水蒸気が霜の ー吉晶になってできた氷つぶ。 ・一ざらめ雪大きな氷つぶに なっている ふゆ ・どいか ちほう ゆき せきせっ 地方の雪でも , 積雪の上部と下部で おんど しめん は , 温度のちがいがある。地面ふき しねつ : 日お んは土也熱のためにほほ、れい度で , 不責 おんど 低 雪上部ほど温度は低い。あたたかい ゆき ゆき 地方にふる雪は , ほとんどしまり雪 になるひまもなくざらめ雪になって , やがてとけていく さむ 冬のあいだじゅうれい度以下の寒い ー b き せき ひく ちはう おお 0 けっしよう ふってきたときは、あんなに美しい結品だ ちじよう ゆき せきせつ った雪も、地上につもって積雪になると、だ んだんそのすがたをかえていきます。 せきせつない ゆき みす れい度以下の積雪内では、雪はとけて水に ゆき けっしよう ひょうめん なることはありませんが、雪の結晶の表面か すいじよう」 じようはっ らは、たえす水蒸気が蒸発しています。 すいじようき けっしよう ぶぶん そのとき、水蒸気は結晶のとがった部分か し地 じようはっ ぶぶん こおり ら蒸発して、へこんだ部分にくつついて氷に ゆき けっしよう かど なります。そのため、雪の結晶は角のとれた こおり へんか まるい氷つぶに変化していきます。 ゆきじしんおも これに雪自身の重さがくわわるので、すき こおり こおり まがおしちぢめられ、氷つぶと氷つぶがくっ ・ゆき つき、だんだんしまり雪になっていきます。 せきせつないぶ おんどさ また、積雪内部に大きな温度差があると、 ど か お お うつく 22
けっしよう ゆき かたち へんこうけんびきよう ↓①偏光顕徼鏡でみた新雪。ふってきた雪の結晶は , すぐに形がくずれはじめる。 げんけい けっしよう せきせつ しようはつ はっかめ ②つもって 20 日目のしまり雪。結晶の原形はもうない。③積雪の内部で蒸発し た水蒸気が霜の結晶に成長してできた霜ざらめ曇。④氷つぶのあいだに水滴が せ、、ちょう すいてき けっしよう すいじようき ゆき あか おお こおり いろ はいりこんで , 大きな氷つぶに成長してできたざらめ雪。写真の赤むらさき色 くうき ぶぶん なか ぶぶん の部分は , 積雪の中の空気の部分。 こおり しやしん せいらよう す・いじよう当」 こおり じようはっ 氷つぶから蒸発した水蒸気が、 ーレよも しよも けっしようせいちょう 霜の結晶に成長して、霜ざらめ ゆき 雪ができます。 はるさき おんど 春先などには、温度があがっ こおり こおり ゆきみす てとけた雪の水が、氷つぶと氷 っふのあいだにはいりこみ、そ れがふたたびこおりついて、大 こおり きな氷つぶになります。こうし ・ゆき てできるのがざらめ雪です。
た立〔海だ タ本 3 雲 に日な い道なもん 「入で・蕓う く = ん 0 月 りす : う一カら 読ーしばふ 積すをで のら雪で 」中ふ大ぶ ←発ち側亠氷 * 雪から雨へ ゆきあめ し十 ( 年 6 てに、 雪や雨はどのようにしてふるのでしよう。 おお もんだい カカくしゃ 多くの科学者が、この問題にとりくんできました。まだ わかっていないこともたくさんありますが、たしたし かんが : ) ぎのように考えられています ノきっ、 すいじよう医、 おんど ルのばるご 水蒸気をふくんだ空気の温度は、百メート ひく イ , とに〇・四 5 〇・七度すっ低くなります。そのため、地 きおん しようく、っせん 上の気温が高い夏でも、上空四千メート ルふきんの雲は、 たいてい、れい度以下にひやされた進却滴です。 しようノ、、つ おんど さらに上空にいくと、もっと温度がさかり、六千メー こおり トル以上にできる絹雲 ( すじ雲 ) などは、氷のつぶでで じようくうちい すいてき きています。これは、上空の小さな水滴が、ひしように ひょうしよう こまかいちりをしんにしてこおったもので、氷品とよん ひょうしよう ゅ当あか でいます。この氷品こそ雪の赤ちゃんです。 ひょうしよう かれいきやくすいてき 氷品のちかくに、過冷却水滴でできた雲があると、水 てき しようはっ すいしよう医」 こおり 滴から蒸発した水蒸気がくつついて氷になります。つま しようかぎようけっ り昇華凝結したのです。 ゆきあか このようにして、雪の赤ちゃんはだんだん大きくなっ しよう しよう なっ おお