てんきす ・その日の天気図 。 1032 L 1018 ふゅてんき おおゆき 0 かんそうと大雪ーーー冬の天気と雲 にち がっ 十一月二十五日ごろから二月二十日ごろまでは、 きだん 月たいりくちゅうしん 大陸に中心をもつ、つめたくかわいたシベリア気団 から、北西風がふきだしてきます。 にほんかい このかわいた風が、日本海をわたってくるうちに、 かせ すいぶん かいめん 海面から蒸発する水分をふくんで、しめった風にか わります。 ′、も くりながら、日本の中央の しめった風は、雲をつ には′ル - 力い さんみやく さんみやく 日本海がわ 山脈 ( せきりよう山脈 ) につきあたり、 を ~ 大ん ちほう ゆき 〔海。き の地方に、雪をふらせます。 ン本すふ ゆき すいぶん 亨 ' に日で本 」目すふくんでいた水分を、雪としてふらせてしまった たいへいよう まかせ 力、つ 風よがい風は、山脈をこえ、太平洋がわにおりてきます。「か もすて たじでつらっ風」という、つめたくかわいた風です。 めす雲な ゆき さんみやく 「貝と ) こ、雪のふりつつく日本海がわと、 山脈をさかし ( 第たるな曇 たいへいよっ しき一さ . , 工自 積かんそうした、はれの日かつつく太平洋がわとに、 ふゅ てんき ふきでき天気がわかれるのが、冬のとくちょうです。 らとく大 ゆきぐもたい うえしやしん やま かる近 上の写真でも、山がひくいところでは、雪雲が太 収陸たのは 。大わ以陸で、いよっ 平洋がわにふきぬけているのかわかります。 7026 1000 7032 29C0 、 102 かぜ さんみやく がっ ほくせいふう じようはっ かぜ かせ かぜ にほん力い につばんちゅうおう
ノ、よっ こいふ、つ 秋になると台風がちかづき、雲 かいそかしく、フ ) きまわります , ます、東から西に雲がうごきます。 ・ノ、↓も それから、南からわた雲がどんど かぜ んやってきて、風とにわか雨がは こいふ、つ げしくなります。台風がいってし あおぞら まうと、すきとおるような青空に、 ノ、よも すし雲があらわれます。 あき ひがし みなみ あめ
くよも あきさめたいふう ②秋雨と台風と雲 九月十日ごろから十月十日ごろまでは、秋の長雨 あめおお とよばれる、雨の多い時期です。 おな ◎雨がふりやすいのは、梅雨とだいたい同ししくみ おお ですが、大きなちがいもいくつかあります。 ちほ、つ ます、梅雨は、南の地方からはしまって、北の地 あきさめ 方へとひろがっていきます。ところが、秋雨は、北 からはしまり、南へとひろがっていきます。 たいふう つぎに、梅雨の時期とちがって、秋には、台風が き」九を にっぽん 日本ふきんにちかついてきます。 がすよ ねったい たいふう ねったいちはう , : 気まき 熱帯地方で生まれた台風が、熱帯の、あつい、水 てかえ ぶん つわの分をたくさんふくんだ、しめった空気をつれて、や かでう風 ってきます。 」むのにす そこで、台風のつれてきた、あっくてしめった空 中 3 雲」島ま ノ、、つ くもおび のい半れ 、きが〔伊ら気は、雲の帯にあたってひやされます。そして、空 まのき紀み きちゅう すいぶんあめ する , が気中にふくまれるたくさんの水分が雨になります。 い」国 3 雲 じ」 たいふう のでし四た この時期には、台風の前ぶれの雲や、はげしい雨 う風ん , け らんそううん 去ロこ【 をふらせる乱層雲を、みることができます。 てんきす ↓その日の天気図 1000 1002 1004 、 7 の 4 06 - 、 022 150 。 ま、つ みなみ みなみ がっ まえ あき あき きた ながあめ きた あめ
あたたかい空気 ・空気がひやされるしくみ すいぶん く、つき す水分をいつばいにふくんだ空気が、なにかの原因でひや りれされると、ふくみきれなくなった水分が、雲つぶにすがた ふわ をかえます。これが雲のたんしようです。 ~ 雨と くうき と線 き気 空気がひやされるのには、三つの場合があります。 空 と鰍暖 ちしよう / 、、つき し 0 ①地上ふきんの空気が、あたためられて、かるくなって 上しようする場合。 ち・じよう くうき ②風におされて、地上ふきんの空気が山をのばる場合。 あ雨き気 ′トつき く、つき ばあい 空 りわ③あたたかい空気と、つめたい空気がぶつかる場合。 た雨線 い一則 よ冷 ③ ? 寒 じよう かぜ ①わた雲のできかた。 しやしん 下の写真は , こうして できたわた雲。 すいぶん やま げんいん
まえ こんにち カカ′、 今日のように、科学がはったっする前は、雲はわたくし たちの生活と、たい せつなかかわりをもっていました。あ とー」 ほ、つさ′、 てんき 3 雲したの天気をしったり、その年の豊作をうらなうのに、雲 すのうごきや風のふきかたを、さんこうにしていました。 きしようえいせい 気象衛星がうちあげられ、コンピュータがはったっした ちょうきょはう フげんざいでは、長期予報はよくあたるようになりました。 あめ ちほう でも、ある地方に、なん時ごろ雨かふるかとい、つよ、つな、 くも よそう こまかい予想には、雲のうごきをみることがひつようです。 くも てんき かんてんばうき 雲をみて天気をしる「観天望気」は、今でもわたくした ちの生活に、ちよくせつかかわりあっています。 じゅう てんき わたくしたちの夢は、天気を自由にかえることができる にゆうどうぐも ひ一」うき ようになることです。今では、入道雲に、飛行機から水や リようおお せいこう ドライアイスをまいて、雨のふる量を多くすることに成功 じっレ、つか し、外国では実用化もされています。 くも そら ひつようなときに、 あとは、雲のない空に雲をつく ひつようなだけの雨をふらせることかできたら、さばくを ゅめ みどりの畑にかえることも、夢ではなくなります。 せいかっ 力い一」 / 、 せいかっ はたけ かぜ あめ ゅめ あめ みす
絹雲のいろいろ くも 雲は , 51 ページのように ぶんるい 分類されています。おなじ けんうん 絹雲でも , すこしすっちが います。 ←ふさ状雲 もうしよううん 毛状雲 てんき 十月十日ごろから十一月二十五日ごろまでは、天 しゅうきてき 気は春とおなしように、周期的にかわります。 くう医」 こうきあっ ト」いり - ′、 大陸から、あたたかく、かわいた空気の高気圧が そら 印本にやってくるので、すんだ空に、うつくしい雲 〉雲かみられるようになります まえ あめまえ 雨の前ぶれや、はれの前ぶれの雲も、春とおなし かすおお 」會ように、数多くみられます。 たか あきそら 秋は空がすんでいるので、みとおしがきき、高い けんうんけんせきうんけんそううん 空にできる、絹雲、 絹積雲、絹層雲が、こまかいと ころまで、よくみえます。 とうしよううん のうみつうん 會濃密雲 あき がっ はる かせ こうきあっていきあっ 高気圧と低気圧 第、、つき ちきゅう ひょうめん 地球の表面では、空気のあたたまりかたや 風のふきかたがちがいます。ほかにもいろい く、つき ろな原因がかさなって、空気のこいところや くうき うすいところができます。まわりより空気の こうきあっくうき こいところを高気圧、空気のうすいところを ていきあっ 低気圧とよんでいます。 がっ はる てん
”科学のアルバム ・動物 ・虫 ・植物 全 100 巻 ( 十別巻 4 巻 ) たねから ②モンシロチョウ ⑩アサガオ ⑤ライオン たねまで ⑩食虫植物のひみつ 界 ⑧ニホンサル ⑦アリの世 ⑨カプトム ヒマワリのかんさつ シ ⑩野生ウマの生活 全 ⑩イネの一生 ⑩カエルのたんじよう ⑩アカトンボの一生 76 国 ⑨高山植物の一年 サ学 生 ⑩海のさかな の ⑩セ ン校 ①サクラの一年 ウ ⑩野生ゾウの世界 アゲハチョ ケ図 ⑩へチマのかんさつ のミッパチのふしぎ @カニのくらし イ書 @サポテンのふしぎ ⑩いそべの生物 ①トノサマパッタ 児館 ⑩リンゴくだもの ⑩ニホンカモシカ ⑩クモのひみつ のひみつ 童協 ックシのかんさつ ⑨サンゴ礁の世界 ⑩アシナガバチ 出議 貝 ①キノコの世界 @海の ⑨カマキリのかんさつ ①たねのゆくえ ⑩ムササビの森 ①鳴く虫の世界 文推 @コケの世界 まゆから ⑩カタッムリ ⑩カイコ まゆまで 化薦 ⑩ジャガイモ ⑩モリアオガ工ル ①テントウムシ ⑩工ゾリスの森 ①植物は動いている ⑩クワガタムシ ①シカのくらし ⑩カミキリムシ @水草のひみ つ ⑩ネコのくらし ①紅葉のふしぎ ⑩ホタル光のひみつ ⑩ヘビとトカゲ ⑩ムギの ⑩オオムラサキ 生 ⑩高山チョウのくらし ⑩森のキタキツネ ぎ ⑩ュリのふし 、、色と形の ⑨サケのたんじよう ⑩昆虫のふしき ⑩ドング リ ひみつ ①ギフチョウ @花の色のふしぎ ⑩コウモリ ①水生昆虫のひみつ ⑩カメのくらし ・天文 ⑩メダカのくらし ・鳥 ①月をみよ ①ヤマネのくらし ④星の 生 ⑩ペンギンのくに ⑩ヤドカリ ⑩太陽のふし ぎ ⑩シラサギの森 ・地学 @星座をさがそう @タンチョウの四季 @惑星をみよ ③雲と天気 ⑩わたり鳥のひみつ ⑩星雲・星団をみよう ⑥きようりゆう ⑩ライチョウの四季 星ほうき星 ⑩彗 ⑩しようにゆうどう探検 ①ッパメのくらし のひみつ 生 ⑩惑星の探検 ⑩雪の ⑩たまごのひみつ ①流れ星・隕石 ⑩火山は生きている ⑩ウミネコのくらし ⑩水めぐる水のひみつ 朝フクロウ ⑩塩海からきた宝石 ⑩カラスのくらし ・別巻 ⑩氷の世界 ⑩キツッキの森 夏イ木み昆虫のかんさつ 夏イ木み植物のかんさつ ⑩鉱物地底からのたより ⑩モズのくらし 四季のお天気力、んさつ ⑩ハヤプサの四季 ①砂漠の世界 四季の野鳥力、んさつ
科学のアルバム 3 雲と天気 ・著者 つかもとはるひろ 塚本治弘 ・発行者 岡本雅晴 ・印刷 株式会社精興社 ■写植 田下フォト・タイプ ・製本 中央精版印刷株式会社 ・発行所 株式会社あかね書房 101 東京都千代田区西神田 3 ー 2 ー 1 1990 年 9 月発行 電話東京 ( 263 ) 0641 ( 代 ) ◎ 1970 Printed in Japan 著者との契約により検印なし NDC 451 塚本治弘 雲と天気 あかね書房 1 9 9 0 54P 23cm ( 科学のアルバム 3 ) 8340-12103-0027
0 あどがき 雲は、一印しゅうみていてもあきません。つぎからつぎへ、かたちをかえ、 くよし 色をかえ、わたくしたちの目をたのしませてくれます。雲は、しっとしている ことがありません。 あさはやく、日の出のころの雲を、みたことがありますか ? 空があかるくなるにつれて、はい色の雲が、だんだんあかくなり、それが、 たいよう かお レモン色にかわると、ばっと太陽が顔をだします。ほんと、つに、うつくしいな がめです。 てんき この雲のうごきを、じっとながめていると、きようはよい天気か、ひるから 雨になるかわかります。これは、ばしょによっていろいろなへんかがあるので、 はん 一さつの本で、あらゆる雲のへんかをかくことは、とうていむりです。 くも ちはう しかし、すくなくともきみのすんでいる地方の雲のうごきを、まいにち、こ はつけん ちほうてんき んきよくかんさっしていけば、その地方の天気のくせが発見できます。 はん おお このうつくしい雲の本は、多くのひとびとの協力でできあがりました。また、 きしようだい きしようだい たいしかん 。、リ気象台、カナダ気象台のみなさんからは、めすらしい アメリカ大使館、ノ 医、ちょう しやしんていきよう 貴重な写真を提供していただきました。ありがとうございました。 つかもとはるひろ 塚本治弘 きようリよく
うんりよう ・雲量 7 * 気象観測ど雲 雲量の観測 雲量は , 空せんたいのうち , どれくらい雲カくおおってい るかのわりあいをはかり , 0 から 10 までの数字であら 力、いせい わします。 ( 0 ~ 1 快晴 , 2 ~ 7 はれ , 8 ~ 10 くもり ) うん・肩う うんりよう 會雲量 3 びよう きしようだい にち じかん きおん しつど きあっ 気象台では、まい日、時間をきめて、気温、湿度、気圧、 てんき きしようかんそく 天気のようす、雨量などの気象観測をしています。 てんきす かんそく ぜんこく 天気図は、このようにして観測された、全国のきろくを かんそく 一まいの図にまとめたものです。さいきんでは、観測きろ てんき よそ、つ くをコンピュータにいれて、つぎの日の天気を予想させた、 よそうてんきす 「予想天気図」もっくられています。 よそうてんきす ちほうあめ かの、っせいカ′、 予想天気図をもとにして、ある地方で雨がふる可能性 ( 確 なん カくりつよほう 率 ) が何パーセントあるかをあらわした「確率予報」も発 表されています。 医」しようつ、つほ、つ わたくしたちは、ラジオの気象通報をきいて、しんで てんきす 天気図をかくこともできます。 くも てんきず かんさっ あめまえ 天気図をみながら雲を観察すれば、雨の前ぶれになる雲 をみつけることもできます。 かんさっ とにかく、雲の観察は、かんたんにできます。種類、高 ′、よも ほ、つ一」、つ 、つ , んリよう さ、雲のうごく方向やはやさ、雲量などのほかに、色や、 けんきゅう 地形とのかんけいをしらべると、研究がいちだんと、みぢ かなものになるでしよ、フ。 りつ しゆるい