こうざん すいらよくぶん 北アルプスの高山チョウ垂直分布 0 0 タカネヒカゲ ミャマモンキチョウ だいせつざん 大雪山の高山チョウ垂直分布 すいら以ふん こうざん タカネキマダラセセリ べ ニヒカゲ クモマペニヒカゲ クモマツマキチョウ コヒオドシ オオイチ ダイセッタ カネヒカゲ アサヒ ヒョウモン ウスパキ チョウ カラフトルリ 2 ′ 000 ミャマシロチョウ クモマべニヒカゲ 1 ′ 58 1 ′ 000 500 チョウは、もっと上の、りよう線がすみか よ こうさん です。そこは、高山ツンドラとも呼ばれ、 つよ かせかんそう 強い風と乾燥にさらされています。植物も かんそう 乾燥にたえる小さな草と低木にかわります。 こうさん ほんしゅう 本州の高山チョウ九種のうち、クモマべ ニヒカゲ、べニヒカゲ、オオイチモンジ、 はっ力いど、つ コヒオドシは北海道にもいます。しかし、 こうざんたい まっ力いどう 北海道では、クモマべニヒカゲが高山帯に ひくやまへいち いるだけで、あとは、低い山や平地でくら しています。 こうさん はつかいどう は 2 ′んしゅう 本州にも北海道にもいる高山チョウはこ の四種だけで、あとはそれぞれちがう種が かせき います。なぜなのでしよう。チョウは化石 がほとんどのこっていないので、まだはっ きりしたことはわかっていません。ただ、 レし医」 日本にわたってきた時期や、はいってきた みちすし 道筋のちがいなどが、その原因ではないか カんカ と考えられています。 くさ しよく」小っ
しよくぶっすいちよくふん ・北アルプスの植物の垂直分布 3 ′ 000 ー こうざんたい 高山帯 ハイマッ , お花畑など。 こうざん * 高山チョウの垂直分布 2 , 500 あこうざんたい 亜高山帯 シラビソ , ダケカンバなど。 2 ′ 000 ー すいらよくぶん 1 ′ 500 ていさんたい 低山帯 ブナ , トチノキなど。 1 ′ 000 ー 500 きゅうリようたい 丘陵帯 アカマツなど。 0 こうざん 高山チョウといわれているなかまでも、 オオイチモンジ、コヒオドシ、ミャマシロ ひょうこうせんひやく チョウの三種は、標高千七百メートル一麦 こうざん かわ の川べりにすみ、高山チョウという名には、 あまりふさわしくありません。 こうざんたい 高山帯とは、はえている植物によって、 やま 山のふもとから頂上までを四つに分け、そ ひょうこ、つ の標高のいちばん高い所をいいます。本州 ひょうこう きた の北アルプスを例にとると、標高か、約二 千五百メートル以上の所をいいます。そこ かぜっよ きおんひく は、気温が低く、風が強いため、大きな木 こうざん そだ は育たす、ハイマツの群落とお花燗 ( 高山 せいそうげん 性草原 ) がひろがっています。 このお花畑を、クモマべニヒカゲとべニ ちか ヒカゲかとひかい 沢の近くに、タカネキ マダラセセリとクモマツマキチョウがくら しています。タカネヒカゲとミャマモンキ ひやく せん らようしよう しよう ところ ところ しよく」小っ おお やく は′ルしゆっ
冬「 ) しにはいる幼虫・ さまさまな夂、ごし・ こうざん 高山チョウとは・ ひょうがじだい 氷河時代の生き残り こうざん せかい 世界の高山チョウ・ こうざん 高山チョウの垂直分布・鮖 こうざん 高山チョウの一生・ きおん 低い気日皿とのたたかい・ 5 こうざん 高山チョウをまもるために・ あと、かき ) ・ かつひこ かん 修 / 堀勝彦 こうせいきようりよくやましたよしのぶ 構成協力 / 山下宜信 よっもとみつる イラスト / 四本充 むかいなかまさ わたなべようじ 渡辺洋一一 すいらよくぶん京 いっしよう よ、つらゆう
會岩の上でからだをあたためながら , クロマメ ノキの葉を食べるミヤマモンキチョウの幼虫。 ようらゆう きおん こうさん こうざんひく 高山の低い気温は、高山チョウの活動に大きなえ いきようをあたえています。 そのえいきようが、もっともよくあらわれている ようちゅうせいちょう のが、幼虫の成長のおそいことです。日本にすむ高 ざん 山チョウ十三種のうち、五種が卵から成虫になるま すいら」 : 、ふん でに、足かけ三年もかかります。しかも、垂直分布 せいらよう 域が高いところのものほど、成長がおそい傾向がみ すさんしよう られます ( 四十七ページの図参照 ) 。 よ、っちゅう きおんへんか こうさん また、高山チョウの成虫も幼虫も、気温の変化に とてもびんかんです。成虫は、太陽が雲や霧にかく こうさん れると、すぐ活動を中止します。でも、高山にとん できた平地のチョウは、くもってもとびつづけてい ます。そのため、からだがひえてしまうのでしよう。 さんせつ 残雪の上に落ちて死んでいることがあります。 たいよう たいよう 太陽がでていると、成虫は、はねを太陽に向けて よ、っちゅう からだをあたためます。ミャマモンキチョウの幼虫 もよく日なたばっこをします。 かつどう せいちゅう せいらゆう せいらゆう かつど、つおお せいらゆう