一三 ( 一四六 ) avoirdupois を averdupois と誤記 ( または誤植 ) 。 一四 ( 一哭 ) *Plin. l. v 三 . c. 48. 〔初版にはこの注かない。〕 一三 ( 一岩 ) 交換価値。 第五篇 第一章 一 (lßll) 〔「それほど」を削除。〕 = ( 一吾 ) かれらの服務の費用を支はらう : : : 。 三 ( 一五六 ) そうであるのとおなじく。 四 ( 一究 ) この〔第四版〕。 ( 一六五 ) 高価で広大な。 六 ( 一套 ) かれらの〔第四版、第五版〕。 (PI) 〔ことばの順序が、ここからこの文章のおわりまでのあ いだで変更され、「権威による仲裁が、「権威」だけになる。〕 ^ ( 一芫 ) 「第三版から次の注がつく。〕 * この本のはじめのふた つの版が公刊されていらい、わたくしは、グレート・プリテンで 徴収されるすべての、有料道路通行税が、五十万にたっする純収 入をもたらさないと信じるべき、りつばな理由をもつにいたっ た。その金額は、政府の管理下においては、この王国の主要道路 のうちの五つを、修理された状態にしておくのに、十分ではない であろう。 九 ( 一八 0 ) 〔第三版から次の注がつく。〕 * いまではわたくしは、 これらの推定額のすべてが、はるかにおおきすぎると信じるべ き、りつばな理由をもっている。 = (l<l) 農村の人々の労働 一ニ ( 一八 l) 農村の人々の労働 一 = 一 (l<ll) および。 一四 ( 一八三 ) それらの役人が。 (l<lll) かれらの。 一六 ( 一八三 ) 〔「追加と訂正 , で、つぎの一節が、第一項のなかに追 加された。〕 商業の特定の諸部門に便宜をあたえるのに必要な公共の 諸事業と諸施設について 上述した公共事業および公共施設の目的は、商業一般に便宜を あたえることである。しかし、そのなかの若干の特定の部門に便 宜をあたえるためには、特別の施設が必要になるが、それはまた 一つの特別ななみなみでない費用を必要とする。 野蛮な未開国民を相手にいとなまれている若干の特定の商業部 門は、格別の保護を必要とする。アフリカの西海岸へ貿易にいく 商人の財貨の安全は、ふつうの倉庫や商館ではほとんどはかれな 。それを野蛮人からまもるには、それを貯蔵しておく場所がい くらか堅固にされる必要がある。インドの統治は無秩序なので、 この温和で従順な人民のなかにあってさえ、おなじような警戒が 必要だと考えられてきた。そこで、その人命および財産を暴力か らまもるというロ実のもとに、イングランドおよびフランスの東 インド会社はともに、その国で最初の要塞を築くことを許された のであった。活気にみちた政府が、領土内でどんな外国人にも、 要塞化された場所の占有をゆるさないような、他の諸国民のばあ いには、なにか大使、公使、または領事といったものをおいて、自 国民のあいだに生じる争論を、自国の慣習にしたがって裁定する こともでき、また、土着民との争いにおいては、その公的な資格に よって、どんな私人から期待できるよりも、おおきな権威をもって
って可能であるよりもはるかにそれ以上に、それによりその点ではかれらにとってあたらしい資本であっても、それは国 トレード 国の商業が拡大され、その製造業が増大し、その土地が耕作 にとってはそうではなかったのであって、一定の使用からひ され改良される、といわれた。かれは、公共の最初の債権者きあげられて他の使用にむけられた資本であるにすぎなかっ が政府に前貸しした資本は、かれらがそれを前貸しした瞬間 た。それは、かれらに、かれらが政府に前貸ししたものをと から、資本の機能において作用することからそれて、収入のりもどしてやったかもしれないが、それは国にそれをとりも それにおいて作用する、すなわち生産的労働者を維持するこ どしたのではない。かれらがこの資本を政府に前貸ししなけ とからそれて、不産的労働者を維持し、そして将来の再生産れば、生産的労働を維持することにもちいられる、ひとつで ののぞみさえなしに一般にその年のうちに費消され浪費されはなく、ふたつの資本、生産物のふたつの部分が、その国に る、年生産物のうちの一定部分であることを、考察していな は存在したであろう。 い。かれらが前貸しした資本とひきかえに、かれらは、実際 政府の費用を支弁するために収入がその年のうちに、拘東 には、ほとんどのばあい、等しい価値以上の公債において、 のない、すなわち抵当にはいってない租税の収納から調達さ 年金をうけとった。この年金は、疑いもなく、かれらにかれれるばあいには、私的個人の収入の一定部分は、ある種の不 らの資本をとりもどしてやり、そしてかれらが商業および事生産的労働を維持することから、他の種のそれを維持するこ 業をいぜんとおなじか、あるいはおそらくよりおおきい程度とにふりむけられるだけである。かれらがそれら租税におい にいとなむことを可能にした。すなわち、かれらは、この年て支はらうものの若干部分は、疑いもなく資本に蓄積され、 したがって生産的労働を維持することにもちいられることも い金の信用にもとづいてあたらしい資本を他人から借りるか、 にあるいはそれを売ることにより他人から、かれらが政府に前 ありえたであろうが、大部分はおそらく、費消され、したが って不生産的労働を維持することにもちいられたであろう。 収貸ししたのと等しいか、またはそれ以上のかれら自身のあた しかしながらこのように支弁されるばあいに公共の費用は、 家らしい資本をえることが、できた。しかしながら、このよう にしてかれらが他人から買うか、あるいは借りるかしたこの疑いもなく、あたらしい資本のいっそうの蓄積を多少ともさ またげる。しかしそれは、現実に存在するいかなる資本の破 しぜんにこの国に存在していたにちがい 五あたらしい資本は、、 なく、またすべての資本がそうであるように生産的労働を維壊をも、かならすしもひきおこすものではない。 公共の費用が長期公債に借替えることにより支弁されるば 持することにもちいられていたにちがいない。それが、政府 し、せんにその国に存在していた若干の資本の年々 にかれらの貨幣を前貸しした人々の手にはいったとき、あるあいには、、
ないきわめて不定な時期まで延期するけれども、それでもこ来減債基金とよばれてきているものの基礎をおいた。一七一 のあたらしい慣行によるほうが、先借りという古い慣行によ七年に、それは三二三、四三四ポンド七シリング七ペンス二 一七二七年に、公債の大部分の利子はさ るよりも、あらゆるばあいによりおおきい金額が調達されう分の一にのぼった。・ るから、後者よりも前者が、人々がひとたびそれになれるよ らに四パーセントに減じられ、また一七五三年および一七五 ーセントに減じられ、 うになると、国家のおおきな緊急事のさいに、ひろくえらば七年に、三・五パーセントおよび三パ れた。現在の緊急事をすくうことが、つねに、公共のことがその減少はさらに減債基金を増大させた。 減債基金は、古い負債の支はらいのためにつくられたので らの運営に直接にたずさわる人々の利害関心をおもにひく目 的である。公収入の将来の解放を、かれらは、子孫の配慮にあったけれども、あたらしい負債の起債をひじように容易に ゆだねるのである。 した。それは、国家のなんらかの緊急事のさいに貨幣が調達 セントか アン女王の治世のあいだに、市場利子率は六パー されることを企画されるばあいの他のなんらかの疑わしい基 ら五。 ( ーセントに下落し、そしてかの女の治世の第一二年に金のたすけとして、つねにいつでも抵当とされうる補助基金 であるつグレート・ ブリテンの減債基金がそれらふたつの目 五パーセントは、個人保証にもとづいて借りられる貨幣にた 的のうちいすれによりしばしばもちいられたかは、しだいに いして合法的に要求されうる最高の率であると布告された。 十分あきらかとなるであろう。 グレート・ブリテンの一時的諸租税の大部分が永久化され、 先借りおよび永久公債によるそれらふたつの借りいれ方法 そして総基金、南海基金および一般基金に分配されたあと、 て のほかに、それらのあいだの一種の中間的位置をしめる他の まもなく、公共の債権者たちは、私的個人のそれとおなじ ふたつの方法がある。それらは、期限っき年金による借りい にく、かれらの貨幣の利子にたいして五。 ( ーセントをうけとる 収ようにされた。そのことは、こうして永久公債としておこなれのそれと、終身年金による借りいれのそれとである。 ウィリアム王およびアン女王の治世のあいだ、おおきな金 ーセントの節約、あ 家われた負債の大部分の元本について一。、 国 るいはうえにのべられた三つのおおきな基金から支はらわれ額が、しばしば期限っき年金により借りられたが、その期限 ナこの節約は、ときにより長短さまざまであった。一六九三年に、百万 五る年金の大部分の六分の一の節約をもたらしこ。 は、それらの基金に蓄積されたさまざまな租税の徴収のうち ポンドを、十四パーセントの年金すなわち年に一四〇、〇〇 いまやそれらに課せられた諸年金を支はらうのに必要な〇ポンドの年金により十六年間借りるための法律が、通過し だけをこえる、かなりおおきな剰余をのこし、そしてそれ以ナ こ。一六九一年に、百万ポンドを終身年金で、つまり現代に
も、それらの利害のために私人の諸権利をぎせいにする必要務の遂行もまた、社会のさまざまな時期において、ひじよう 孵があると、想像することがときどきあるだろう。しかしなが にちがった程度の費用を必要とする。 ら、裁判の公平な運営に、各個人の自由、すなわちかれが自 社会の防衛と裁判の運営とに必要な公共施設および公共事 分の安全性についてもっ感じが、依存する。各個人が、かれ業については、いずれもすでにのべてきたが、それらについ にそくする各権利の保有において、まったく自分が安全を保で、この種の事業および施設といえば、主として、その社会 障されていると、感じるようにするには、司法権が行政権か の商業に便宜をあたえるためのものと、その人民の教育を促 ら分離されるだけでなく、それができるだけ行政権から独立進するためのものである。教育のための施設は二種類あっ したものとされることが、必要なのである。裁判官は、行政て、すなわち、青少年の教育のためのものとあらゆる年齢の 権の気まぐれによって、その職務からうごかされる可能性が人々の指導のためのものである。それらのさまざまな種類の あってはならない。かれの俸給の規則ただしい支はらいは、 公共事業および公共施設が、どのやりかたによってその費用 グッド・エコノミ 行政権の好意に依存すべきではなく、そのすぐれた経営にさをも「とも適切にまかなわれるだろうかということを考察す え、依存すべきではないのである。 ると、この章のこの第一二部は、三つのちがった項に分割され るであろう。 第三部公共事業および公共施設の費用に 第一項社会の商業に便宜をあたえるための公共 事業および公共施設について 主権者または国家の、第三のそしてさいごの義務は、つぎ のような公共施設および公共事業を設立し維持するという義 どんな国でも、その商業に便宜をあたえる公共事業、すな 務であって、それらは、ひとつのおおきな社会にと「ては最わちいい道路、橋、可航運河、港などのようなものの、設立 高度に有益でありえても、それにもかかわらす、その性質と維持には、社会の時期のちがいにおうじてひじようにちが 上、どんな個人にたいしても、個人の小集団にたいしても、 った程度の費用が必要であるにちがいないということは、な その費用をけっしてつぐなうことができなかったのであり、 にも証拠がなくてもあきらかである。どんな国でも、公道を そしてそれゆえに、どんな個人あるいは個人の小集団がそれつくり維持する費用は、あきらかに、その国の土地と労働の らを設立し維持することも、期待できないのである。この義年々の生産物とともに、増加するにちがいない。いいかえれ
332 におとろえるであろうし、商業および製造業の破減が、農業 長期公債化の慣行は、それを採用したすべての国を次第に よわめた。イタ . リアの諸共和国が、それをはじめたようにお の衰退につづくであろう。 もわれる。独立の存在を主張することのできる、のこってい 土地および基本資財という、収入のふたつのおおきな源泉 るただふたつの国、ジェノヴァとヴェネッィアとは、ともにそ の所有者から、すなわち土地のすべての特定の部分の良好な ニヤは、イタリア諸共和国か 状態と基本資財のすべての特定の部分の良好な管理とに直接れにより弱体化した。エスパ に利害関心をもつ人々から、他の一組の人々 ( このような特らその慣行をまなんだようにおもわれ、そして ( その租税はお 別の利害関心をもたない公共の債権者 ) へ、いずれかから生そらくそれらの共和国のよりも思慮を欠いているから ) その じる収入の大部分を移転することは、結局において、土地の自然の力との比率では、さらにいっそう弱体化した。エスパ 無視と基本資財の浪費あるいは移動をひきおこさざるをえな ニヤの負債はひじように古くからのものである。それは、 、。公共の債権者は、疑いもなく、その国の農業、製造業おイングランド が一シリングでも借りるよりもおよそ百年まえ よび商業の繁栄に一般的利害関心をもち、またしたがってその、十六世紀のおわりいぜんに、かなり負債をおっていた。 の国の土地の良好な状態とその国の基本資財の良好な管理と フランスは、その自然資源にもかかわらす、おなじ種類のお に利害関心をもっている。これらのものごとのうちのどれか もい負担にあえいでいる。〔ネーデルラント〕連合諸州は、ジ における一般的な失敗あるいは衰退があれば、さまざまな租エノヴァあるいはヴェネッィアとおなじくらいその負債によ 税の徴収額は、もはや、かれに支はらわれるべき年金あるい り弱体化している。グレート・ブリテンにおいてだけ、他の は利子をかれに支はらうにたりなくなるであろう。しかし公すべての国に弱体化あるいは荒廃をもたらした慣行が、まっ たく無害であることが、ありうるであろうか。 共の債権者は、たんにそういうものとして考えられたかぎり では、土地のある特定の部分の良好な状態、あるいは基本資 それらのさまざまな国において樹立された租税制度は、イ 財のある特定の部分の良好な管理になんら利害関心をもたな ングランドのそれにおとると、いわれるかもしれない。わた 。公共の債権者として、かれは、このような特定部分のい くしはそうだと信じている。しかし、もっとも賢明な政府で かなるものの知識をももこよ、。、 ナオしカれはそれを監視しない。 さえ、すべての適正な課税課目をつかいはたしたときには、緊 かれはそれについて配慮することができない。それの破減は、 急の必要事のばあいに、不適当な課目にたよらざるをえない ほとんどすべてのばあいにかれにしられないであろうし、ま ことが、想起されるべきである。賢明なホラント共和国は、 ときとして、エスパ た直接にかれに影響することもできない。 ーニヤのそれの大部分とおなじく不都合
第一部防衛費について : ・ 第二部司法費について : ・ 第三部公共事業および公共施設の費用について : 第一項社会の商業に便宜をあたえるための公共事業および公共施設に 第ニ項青少年の教育のための諸機関の費用について・ 第三項あらゆる年齢の人々を指導するための諸施設の費用について : ・ 第四部主権者の威厳をたもっための諸費用について : 結論 : 第二章社会の一般的あるいは公共的収入の源泉について・ 第一部主権者あるいは国家に直属している基金あるいは収入源泉につい 第二部租税について : 第一項賃料にたいする税。土地の賃料にたいする税 : 地代にてはなく土地の生産物に比例する税 : 家屋の賃料にたいする税・ : 第ニ項利潤、すなわち資財から生じる収入にたいする税 : 特定の業務の利潤にたいする税 : ・一一三四 ・一一五三 ・一一六四 ・一七六 ・一六四
な租税にたよらざるをえなかった。公共の収入のかなりの解におもわれる。しかしながら、この理由から、グレート・プ リテンが、いかなる負担をも維持できるとあわてて結論して 放が実現されるまえにはじめられ、その進行のうちにさきの もならないし、あるいはグレート・ブリテンが、すでににな 戦争ほど高価になる次の戦争は、不可抗的な必然性により、ブ ーニヤわされているものよりわずかおおきいだけの負担を、たいし リテンの租税制度をホラントのそれ、あるいはエス。ハ た困難なしに、ささえることができると、あまりに自信をも のそれとさえおなじていどに重苦しくするであろう。実際、 っことさえ、ならないのである。 われわれの現在の租税制度にとって名誉なことに、それはこ 国債がひとたび一定のていど蓄積されると、公正かっ完全 れまで、勤労にたいしてひじようにわすかな困惑しかあたえ にそれらが支はらわれた例は、ひとつもないと、わたくしは なかったから、もっとも高価な戦争のあいだでさえ、個人の 倹約と善良な行動とは、貯蓄と蓄積とにより、政府の浪費と信じている。公共の収入の解放は、とにかく実現されたこと 乱費とが社会の総資本につくったすべての破れ目を補修する があるとしても、つねに破産により、ときとして公一一 = 口された ことができたようにおもわれる。グレート・。フリテンがこれ破産により、しかしつねに、たとえいつわりの支はらいによ までたたかったもっとも高価な戦争であるさきの戦争のおわるばあいがしばしばであっても真の破産により、実現された りのときに、いぜんとおなじように、その農業は繁栄し、製ものである。 鋳貨の名目のひきあげは、真の公共的破産が、いつわりの 造業は多数かっ完全に操業しており、また商業は広範であっ た。それゆえ、産業活動のそれらすべての部門を支持してい 支はらいの外観のもとでまぎらわされるもっともふつうの手 て 段であった。たとえは六ペンスが、議会の法令あるいは勅令 た資本は、いぜんに存在した量と等しかったにちがいない。 っ により一シリングの名目にひきあげられ、また二十個の六。へ 平和以来、農業はさらにいっそう改良されたし、家賃は国の ンスがイングランド正貨一ポンドの名目にひきあげられれ 収すべての町や村で騰貴し、これらは人々の富と収入との増加 ば、古い名目のもとで二十シリングあるいは銀をほ、ほ四オン 家の証拠であった。また古い租税の大部分、とくに消費税およ 国 ス借りたものは、あたらしい名目のもとでは二十個の六シリ び関税の主要部門の年々の量は、持続的に増大してきてお 篇 り、これも消費の増大、したがってその消費をそれだけが支ングあるいは二オンス以下で、償還するであろう。グレ 五 第 ト・ブリテンの、長期公債化されたものもされないものもす 持することのできる生産の増大の、おなじく明瞭な証拠であ 、、、勺一意一一千八百万ポンド 3 る。グレート・ブリテンは、半世紀まえにはだれもささえる べてふくめた、負債の元本にち力し糸— こと鼻できるとは信じなかった負担を、容易に維持するよう の国債は、このようにしてわれわれの現在の貨幣の約六千四
かれの家はすべて、城の形につくられ、かれの所有する要塞六三、〇九一一ポンド一シリング五ペンスになる。ホワイトホ 四の主要なものであったらしい。これらの家すなわち城の守備 ールおよびセント・ジェームズ両宮殿のそれは、三〇、七五 者たちは、一種の軍事総督とみなされてもよかった。かれら四ポンド六シリング三。〈ンスになる。一定比率の地租がおな たけが、平時に保持しておかなければならなかった軍人であじようにして、王国のなかの他のあらゆる大小の自治都市に、 ったようにおもわれる。こうした事情のもとでは、ふつうの賦課され、それはほとんどまったく、家屋の家賃から、ある 。はあい、広い領地の地代は、政府の全必要経費を十分によく いは営業資財や基本資財の利子と想定されるべきものから、 まかないえたであろう。 生じる。したがって、グレート・ブリテンで地租がわりあて ヨーロツ。 ( の文明化された君主国の大部分の現状では、そられるための評価額にしたがえば、全土地の地代と、全家屋 の国の土地全体の地代は、それがすべて一人の所有者のもの の家賃と、公共に貸しだされるか土地耕作に使用される部分 であるばあいのような仕方で管理されるならば、おそらく平だけをのぞいた全基本資財の利子とから、生じる収入総額は、 時においてさえ国民から徴収される、通常の収入の額にたっ 一年にイングランド正貨一千万、すなわち、政府が平時にお しないであろう。たとえばグレート・ブリテンの通常の収入 いてさえ国民から徴収する経常収入を、こえないのである。 は、年間の経常支出をまかなうのに必要なもののほか、公債グレート・ブリテンでの地租がわりあてられるための評価額 の利子支はらい、それらの公債の元金の一部の償却に必要な は、王国全体を平均すれば実質価値をはるかに下まわってい ものを含めると、年間千万ポンド以上になる。だが一ポンド ることはうたがいない。 もっともいくつかの特定の州や郡で につき四シリングの地租は、年に二百万ポンドにたっしない。 は、実質価値にほぼひとしいといわれている。家屋の家賃や けれどもこのいわゆる地租は、土地全体の地代のほかに、全資財の利子をのそいて、土地の地代だけで一一千万ポンドにな キャビタル・ストック 家屋の家賃と、グレート・ブリテンの基本資財全体のうちか ると評価する人もおおいのだが、この評価はたいへんでたら ら、公共に貸しだされるか土地の耕作に農業資財として使用めなものであ「て、それは真実よりもひくいこともたかいこ されるかする部分だけをのそいたものの利子との、五分の一 とも、おなじようにありうると、わたくしはおもう。ところ だとみなされる。この租税収入のかなりの部分は、家屋の家 が、グレート・ブリテンの土地が、現在の耕作状態のもとで 賃や基本資財の利子から生じる。たとえばロンドン市の地租年一一千万ポンド以上の地代を提供していないとすれば、この は、一ポンドあたり四シリングで、一二三、三九九ポンド六 土地が、すべて一人の所有者のものになって、かれの執事た シリング七ペンスになる。ウエストミンスター市のそれは、 ちゃ代理人たちの怠慢で高価で圧制的な管理にゆだねられれ キャ・ヒタル・ストック
2 ( ) 4 たいへんちいさな費用で、公共は人民のほとんど全体にたい に、かれらが幾何学と機械学〔力学〕の初歩的な部分につい して、教育のうちのそれらのもっとも不可欠な部分を容易に て指導をうけるならば、この階層の人々の文筆的な教育はお し奨励し、それらを取得する必要を強制することさえ、できそらく、可能なかぎりの完全なものとなるであろう。ふつう るのだからである。 の営業で、幾何学と機械学の諸原理をそれに適用する、いく 公共は、この取得を、各教区または地区にひとつのちいさつかの機会をあたえないもの、そして、したがって一般民衆 な学校をたてることによって、容易にすることができる。そを、もっとも崇高な科学にとっても、もっとも有用な科学に の学校では、子どもたちは、ふつうの労働者でさえ支はらい とってもひとしく必要な入門である、それらの原理において うるような低廉な報酬で、おしえられるであろう。教師は、 しだいに訓練し改良しないものは、めったにないのである。 公共によって全部ではなく一部分を支はらわれるからであっ 教育のうちで、それらのもっとも不可欠な部分の取得を、 て、なぜそうするかというと、もしかれが公共によって全部公共は、それらにおいて卓越している一般民衆の子どもたち に、わずかの賞金およびちいさな表彰記章をあたえることに を支はらわれるならば、あるいは主として公共によって支は らわれるのであっても、かれはまもなく自分のしごとを閑却 よって、奨励することができる。 コーポレーション することをおぼえるであろうからである。スコットランドで 各人がどの同業組合において組合員特権を獲得しうるま は、そのような教区学校という制度が、一般民衆のほとんど え、あるいは、村落においてであれ自治都市においてであれ 全体に、読むことをおしえ、かれらのきわめておおきな部分なにかの営業にとりかかるのをゆるされうるまえに、それら に、書くことと計算をおしえてきた。イングランドでは、慈 についての試験をうけたり証明をしたりしなければならなく 善学校という制度が、同種の効果をもったが、ただし、そのすることによって、公共は人民のほとんど全体に、教育のう 制度は〔スコットランドの教区学校ほど〕普遍的ではなかったのちのそれらのもっとも不可欠な部分を取得する必要を、強制 で、効果もそれほど普遍的ではなかった。もし、それらのちすることができる。 いさな学校で子どもたちに読むことをおしえるための本が、 ギリシャとローマの諸共和国がそれそれの市民の武勇の精 ふつうにそうであるよりももうすこし教育的であり、そして神を維持したのは、このようなやりかたによって、すなわ ち、かれらの軍事的および体育的な訓練の取得を容易にし、 もし、一般民衆の子どもたちがときどきそこでおしえられ、 しかもかれらにいくらかでも役だっことは、けっしてめったそれを奨励し、そして、それらの訓練を取得する必要を人民 にありえない。 ラテン語のすこしばかりの生かじりのかわり 全体に強制しさえすることによってであった。 ( 二五 )
3 引 の破壊により、すなわち、い、せんには生産的労働の維持にあらしい資本の蓄積をひきおこしたであろう。戦争は、一般に てられていた年生産物の若干部分の、不生産的労働のそれへ 一層すみやかにおわり、あまり気ままにくわだてられなくな の悪用により、支弁されるのである。しかしながらこのばあるであろう。人々は、戦争の継続期間中、その完全な負担を いには、もしおなじ費用を支弁するにたりる収人がその年の かんじるから、すぐにそれにあきるようになるであろうし、 うちに調達されたばあいよりも租税が軽いから、個人の私的また政府は、かれらをよろこばせるために、必要以上になが 収入は必然的に負担がすくなく、したがってその収入の若十 く戦争をおこなわないようにするであろう。戦争の重く、不 部分を節約し蓄積して資本にするかれらの能力は、そこなわ可避な負担の予想は、人々が、そのためにたたかう真の、あ れることがきわめてすくない。もし長期公債化の方法がより いたすらにそれを要 るいは確固とした利益がないばあいに、 おおくの古い資本を破壊するならば、同時にそれは、その年望しないようにするであろう。私人たちの蓄積能力がいくら のうちに調達される収入により公共の費用を支弁する方法よ かそこなわれる期間は、生じることがもっとまれとなり、そ りも、あたらしい資本の蓄積あるいは獲得をさまたげること の継続はもっとみじかくなるであろう。逆にその能力が最高 がすくない。長期公債化の制度のもとでは、私的な人々の倹 に活発である期間は、長期公債化の制度のもとで可能なより 約と勤労とが、政府の浪費と乱費とが社会の総資本のうちに も、はるかにながくつづくであろう。 ときおりつくる破れ目を、より容易に補修することができ そのうえ、長期公債化が一定の進歩をとげると、それがと る。 もなう租税の増加は、ときとして、他の制度が戦争中にそこ しかしながら、長期公債化の制度が他の制度にたいしてこ なうのとおなじていどに、平時においてさえ私的な人々の蓄 の利点をもつのは、戦争の継続期間中だけである。もし戦争積能力を、そこなう。グレート・ブリテンの平時収入は、現 の経費がつねにその年のうちに調達される収入により支弁さ在、年に一千万ポンド以上にの。ほる。もしなんらの拘東がな れるべきであるならば、その臨時の収入がひきだされる租税 く、抵当にはいっていなければ、それは、適切な管理をもっ は、戦争のあとまでつづくことはないであろう。私的な人々 てすれば、あたらしい負債を一シリングも契約せずに、もっ の蓄積能力は、戦争中はすくないかもしれないが、長期公債とも活発な戦争をおこなうにたりるであろう。グレート・ブ 化の制度のもとでよりも、平和の期間のうちは、おおきいで リテンの住民の私的収人が、現在平時において、負担をおわ あろう。戦争は、なにかの古い資本の破壊を、かならすしも されているていどと、かれらの蓄積能力がそこなわれている ひきおこさなかったであろうし、平和はすっとおおくのあたていどとは、長期公債化という有害な制度が採用されなかっ