用い - みる会図書館


検索対象: 国民百科事典2
431件見つかりました。

1. 国民百科事典2

6 1 4 シカ皮を用いる。手入れ法としては ほこりを払い , 日陰で十分乾燥し , よごれはドライ・クリーニングで除 く。保存には防虫剤および乾燥剤を 入れた容器に密閉しておく。毛皮は 温度 4 ~ 5 ℃の状態に保つのが望ま しいので , 冫合所におくのがよく , 高級 品は冷蔵庫に納める方法もとられる。 〔田中〕 ケーキ cake 西洋菓子の総称。 洋菓子ともよばれる。西洋の菓子は 食後の甘みとして発展してきたもの で , メニュー ( こんだて ) の最後に組 まれる料理の一つと考えられていた したがって料理と同じように作られ たため , 卵や牛乳を主体にした生菓 子類が多く , また砂糖が普及したの そのおもなもの は近代になってからだったので , 保 類と用途があるが , も 12 世紀ごろにはイヌ , ネコ , ヒッ 存カ { きかなかった。したカゞってフラ ジの皮のコートに皮のべノレトカゞ用い をあげると , 1 ) / アストラカン原 ンス語でケーキに当たるガトーは腐 色はさびた黒だが , それを黒く染め られた。 13 世紀ごろのフランスでは る。毛織物で模造品を作ることも多 りやすいという意味である。現在の プルーのマントに毛皮の縁をつける ケーキの種類はひしように多いが , く , コート , マフなどに用いる , 2 ) とカゞ流行 , ノ、ンギング・スリープ ふつうは保存性の強い / キャンデー ( たれそで ) にも毛皮を用いることが / アーミン , 3 ) キッド・スキンお の類 ( キャラメノレ , ポンポン , マシマ もに中国 , インド , アフリカの若い 流行した。そのため僧の間にも毛皮 ロなど ) , チョコレートの類 , / ビ ヤギの毛皮。柔らかく , 黒 , 灰 , 白 , カ { はいってきたので , ついに宗教会 スケットの類あるいは氷菓子である ときにはすしのはいったものか、ある , 議で毛皮を禁止するまでにいたった。 当時の毛皮は主として赤であったが , 4 ) / シール雨具 , 敷物 , カバンな / アイスクリームや / シャーベット などは除いて扱われ , 生菓子や半生 どに用いる , 5 ) シールスキンおも これはウサギやヒッジの毛皮を赤に 菓子がその中心となっている。 染めたものであった。中世の後期に にアラスカ沿岸で産するオットセイ 〔種類〕ケーキのおもな材料は小麦 なると表側よりも裏側に毛皮をつけ の毛皮で , 暖かくて耐久性があり , 長くあらい保護毛をとり , 黒または 枌 , 砂糖 , 牛乳などで , これにバタ るようになった。 16 世紀のイタリア かっ色に染める。コート類に多い 酒 ( リキュール , ラムなど ) , チ の貴婦人はガウンのそでに毛皮を用 くだもの , い , また軍人はえりやズボンを毛皮 6 ) / セープルコート , ストール類 ョコレート , コーヒ 木の実 , 香料 , 着色料 , 酵母あるい に用いる。 7 ) / チンチラ , 8 ) ペノレシ にした。フランスのノレイ 1 本世・のロ プの裏に毛皮か、用いてあったことは アン・ラムイランのヒッジの腹子 はべーキングノヾウダーなどが酉己合さ の毛皮。耐久性があり黄かっ色で , れ , 各種の趣のあるケーキが作られ 有名で , 18 世紀までは , だいたいに おいて毛皮はロープなどの裏に用い コート類の裏に用いる , 9 ) / ビーノヾ る。このうち小麦粉が主体になった てあった。また (0) フォックス / キツネの毛皮 のをパチスリ ( こね粉菓子 ) といい この時代にはマフ これはパート ( 小麦粉および砂糖や カゞたいへん流行した。 16 世紀半は、こ は柔らかく光沢のある長毛で , 白キ 香料や風味づけの材料を加えてこれ ろにはニジニ・ノブゴロド ( 現ゴーリ ツネ , 赤キツネ , 黒キツネ , 銀キッ をこねたもの ) が基本となって作ら キー ) が毛皮の中心、地で , ロシアか ネなどがある。長毛のため短いコー れる。パートに用いる小麦粉はグル らミンク , キツネなどが欧り、日に輸入 ト類 , ストール , えり , 縁取りなど テン ( ふ質 ) の少ない薄カ粉が適して 子ウマの毛皮。 された。 19 世紀後半になるとふたた に用いる , 11 ) ポニ ヾターを加えて薄く折りたた び表を出した毛皮のコートカヾ流行し , 少しかたいが , しようぶで光沢をも いる。 んだり , 層になるように重ねたのは , つ。ソ連 , 南米に多く産する。旅行 これは 1870 年ごろからノヾリでも大流 おもに / / ヾイの皮として用いられる。 用のコートなどに用いる , 12 ) / ミ 行し , 種類も増加した。現在用いら また小麦粉を柔らかく溶き , これに ンク , 13 ) レオノヾード / ヒョウの れる服飾毛皮カ { 柔らかくて着よいの 卵をあわ立てて加えたものは , 焼く 毛皮で , とくにアフリカ東部海岸地 は当時のノヾリのデザイナーによって とふくらんで海綿状になるのでふつ 方産のものが上質で , にぶい黄色に 改良されたもので , それまでは堅い うスポンジケーキとよんでいる。 黒い班点カ { あり , 一般にじようぶで ものであった。日本では古くはシカ のほか酵母入り , ラムなどの酒入り , ややかたい。コート , アクセサリ やアシカなどの毛皮か、利用されてい シロップ入りなどのノヾートがある。 に使われる , などである。 たが , 仏教の影響で殺生がきらわれ , また / カステラは本来は日本で特有 〔取扱い〕毛皮は一般に高価なので , 服飾文イ匕から遠ざかった。しかし調 の発達をみた南蛮菓子であり , 小麦 最近では人工的に染めたり , 毛織物 度品や武具の装飾には盛んに用いら 粉に卵 , 砂糖 , ハチみつを加えて厚 やイヒ学繊維を用いた模造品が多い。 れ , クマ , トラ , シカなどの毛皮が コート , ジャケット , ケープに用い めに焼いたものである。しかし一般 珍重された。北国ではまたイヌ , タ にはスポンジケーキなどのようにカ たり , またそれらのえり , カフス , ヌキ , ウサギ , キツネなどが防寒用 ステラと同様の感じをもっケーキ類 縁取りなどに用いる。アクセサリ として用いられた。明治時代までは も含めてよんでいる。パチスリ以外 では帽子 , ハンドノヾッグ , くっ , 手 これらの皮革業にたすさわるものが , のケーキとしては , くだものを主体 袋 , ショーノレ , ストーノレ , マフなど 卑しめられていたが , 明治以降は外 としたべニエ ( リンゴやノヾナナなど に使用されている。コートやスト 国文化の影響で服飾品としても重要 のころも揚げ ) やグラッセ ( 果実の砂 ルなど大きなものは幾枚かの毛皮を 視され , 動物の飼育も盛んで , ウサ 糖菓子で / マロングラッセやマンダ 継ぎ合わせて用いるカヾ , えり巻など ギ , ミンク , イタチ , リスなどの生 リングラッセなど ) など , 卵 , 牛乳が は , そのまま用いたりする。スキー 産も増し , 米国にも多く輸出されて のすべり止めにはアサラシを , 敷物 主体となった / プディングやスフレ 〔青木〕 にはトラ , ライオン , クマ , ヒョウ , の類など , 卵 , 牛乳 , ゼラチンが主 〔用途と種類〕毛皮はさまざまな種 毛皮製コート 3 種左 はヒョウのノ、一フコ トと帽子とのアンサン プル。中はセープルの オーパーコート右は ンクのノ、一フコート

2. 国民百科事典2

カクテルド 3 2 後の服 ( アフタヌーン・ドレス ) と晩 のがある。これを「ファンシーカク の名に基づいて , ウイスキー台とか の服 ( イプニング・ドレス ) の中間の テル」という。果実のはいらないも ジン台とかラム台などと分類するこ 服装が用いられる。 のは「プレーンカクテル」とよ」 : 男女とも招かれ , ともできる。グラスについであるも のを添加されている装飾によって 酒を主体とするパーティなので , そ ファンン一カクテルは , とくに所望 チェリー ( 甘ロ ) , レモンまたはライ の気分にふさわしいはなやかという されぬかぎりけっして作らない。 ム ( 辛口 ) , オレンジ ( 中ロ ) , オリー より , いきで情緒のあるものが望ま クシンググラスを使うときは , ロの プ ( 極辛口 ) , パイナップル ( 中甘ロ ) はうを持ち , 底を卓上につけ 65 。の しい。形は流行によって変化するが , 角度に傾け , できるだけ水に手の温 とだいたい識別できる。装飾は , 飲 そではほとんどなく , あっても小さ むとき , あらかしめグラスの中にと 度を与えぬようにして , 手早くかく く短い。スカートはタイトより , す って入れる。ようしやくしにさして はんしてストレーナーをミクシング そ広がりのものが多く , たけも普通 あるものは一応指先でつまんで , 飲 より長めのものが適当である。布地 グラスのロにはめ , カクテノレグラス の中に漉し移す。 み終わったあとのロ直しとする。 はタフタ , サテン , シフォン , レー 〔カクテル・パーティーー〕食事よリ アルコール度の強いカクテルには ス , また冬には毛織物 , 夏は麻織物な も歓談を主とする簡素な宴会で , も 清水を添えるが , これをチエサー ( そ ども用いられる。色は暗い深みのあ つばらカクテルか、供進される。 ] 人 え水 ) という。デュポーネカクテル , るものが適する。しゃれた小さい帽 に対してすすめる飲物の数量は , お 子 ( カクテルハット ) をかぶるが , 多 ドライマンノ、ツタンカクテノレ , オー くは花 , ビーズ , 羽根 , リポンなど ルドファッションドカクテノレのよう よそ 3 杯までであるから , 材料の仕 な辛口のものにそえられ , 生オンス 入高も人数に応じて簡単に算出でき で飾ってドレスに明るさとはなやか 〔田中〕 入りの . 小型のタンプラーが用いられ る。また , つまみものの量も 1 人前 さをそえている。 / 礼服 かくばん覚鑁 1095 ~ 1143 平 る。なおつぎの 3 点に注意する。 1 ) 20 ~ 4() g であるから , その割合で人 原料の成分が最良であること。 2 ) カ 数だけ準備すればよい。おもなカク 安時代の真言宗の僧。号は正覚。肥 クテルグラスは , 十分な分量を入れ 前国に生まれ 13 歳で京都仁和い寺の テノレはマンノ、ツタン , マルチニ , オ ても , なお % の余裕を残すくらいの ーノレドファッションド , ノ、イボーノレ 寛助僧正の門に入り , 翌年から奈良 大きさのものであること。 3 ) カクテ などで , アルコールのない婦人向き の諸寺で修業し , 1114 年高野山最勝 飲料としてはレモン・ / ヾレー・ウォ ルをシェーカーから漉し移す前に 院で真言密教を学び , 32 年鳥羽上皇 の勅許をえて同地に大伝法院 , 密厳 あらかじめカクテルグラスを氷で十 ーター , オレンジェード , レモネ ド , シャンノヾンサイダーなどが用意 院などの諸寺を建てた。翌年京都の 分冷却しておくこと。 〔飲み方〕冷たいのが生命であるか 諸寺に高僧をたすねて諸宗派の教 される。会合の時間は , ホテルやレ ら , 調製されたらすぐに飲むのがよ ストランでは午後 2 時 3 ( ) 分から 5 時 旨を大成して大伝法院流の一派をた 3 ( ) 分まで , バーでは午後 2 時から 5 て , 34 年高野山の大伝法院と金剛峰 い。また男女同席の場合は , 男子が 時までがならわしで , 家庭の場合は 寺会をの座主となった。しかし金剛峰 干してから女子が飲むという風習が 一般 午後 4 時から 6 時・ , あるいは , 5 時 寺衆徒の反対に会い , 堂舎を焼かれ , ある。カクテルはそもそもは , から 7 時までとする。この時間中な 以後紀州根来 % 山に円明寺をおこし に考えられているように し、・ - つど らばいつ出席してもよく , いつでも て , 49 歳で没するまで同地にあった で飲んでもよいものではなく , 分類 自由に退席してよい。食べ物は , タ 後世高野山の古義派に対し , 覚鑁の すると , 1 ) 食欲促進用として飲む辛 食の出ないパーティー ( 午後 2 時 ~ 一派を新義派とよび , 169 ( ) 年東山天 ロ , 甘ロのアベタイザー , 2 ) 食事の 5 時 ) の場合には , 軽いひと口に食 皇より興教大師の諡号ヒうを受けた 前に飲む中ロのビフォーディナー 3 ) 消化促進用として飲むアルコール べられる食物 ( スナック ) を選ぶ。ェ その著はく興教大師全集 > に収めら 場が狭く , 集まった人数の多い場合 れている。 度の強いアフターディナー , 4 ) はな 〔木山〕 やかな宴会のときなどに飲むすがす は , ブッフェー ( 立食場 ) ふうに , テ がくひ岳飛 1103 ~ 41 中国 , 南宋初期の武将。河南相州の農家の ープルにのせた食べ物を , 客が自分 か、しい味のシャン / ヾンカクテノレ , 5 ) 楽譜左は 14 世紀ごろ でさらに取り分ける方法がとられる。 出身。北宋末 , 応募兵から身を起こ 結婚披露 % のとき貞節を誓って花嫁 のフランスの記譜法。 〔佐藤〕 し , 北方の防備に当たり , 南宋初 , この時代の新しい音楽 が飲む風習のあるオレンジプロッサ 理論によって , 音符の 金と斉の連合軍の侵入に際し , 鎮撫 カクテレドレスカクテノレ・ノヾー ムカクテル , 6 ) 安眠を得るために就 2 分割法が 3 分割法と 使 , 制置使など兵財の権を委任さ 寝前に飲むナイトキャップカクテル ティーに着用する洋服。 ノヾー一丁イ 対等の地位を占めるに れ , 私兵を率いて淮南 , 江南 , 湖 は , 午後から夜に開かれるので , 午 などがある。また使用するおもな酒 いたった 音名ど鍵盤・譜表の対照 イロ , 、ニホへトにたいして , イギリス , アメリカでは A , B , C , D , E , F , G を , ドイツでは A , H , c , D , E , F , G を使う。これらの変化しない音 , つまりピアノの白鍵にあたる音を幹音という 下 2 点音下一点音ひらがな音かたかな音 一点音 2 点音 3 点音 A2 CI 「れ t 町 フランスのジノヾンシ のデザインによるカク テノレドレス ( 19 6 0 ) 4 点音 馴鬮 llllll 中央ハ

3. 国民百科事典2

ン 方 モ キ念び ゴラ一ャ 記呼ら菓革ズ麻品器珠ンメビイ コ婚紙わ糖皮木花ス亜水陶銀真サ、ル金ダ ッ 年 1 よワ 3 00 -0 「 / -0 ワ」〔 0 1 人 11 1 6 4 0 古式にのっとり , 男性は衣冠束帯 , 女 黒の短ぐっ , くっ下は黒色系 , 純白 の地をたすねることも多くなった。 麻のハンカチーフ , 白皮の手袋をも 性は十二単望とがあり , 民間でもまれ 服装はなるべく軽装にして身軽に思 つのを正式とする。略礼装としての には用いられる。結婚式の服装は花 い出の景色を十分にたのしむように 和服の場合は , しまの着物に無地 嫁の特殊な衣装を除けば , 現代社会 すべきである。旅行先からは結婚の ( 紋がなくてもよい ) の羽織 , 袴は襠 の一般礼装によるものである。ウェ 世話になった人々に礼状を兼ねてた 高かあんどん袴でよい。羽織ひも ディングドレスにべールまたは / トそ よりをすることが好ましい。〔氏家〕 は白に限らす , たびは紺でもよい。 でに打掛 , 文金高島田に角かくしは , けっこんきねんび結婚記念日 洋服の場合は黒または紺系統の無地 その時だけの服装であるが , 江戸褄 夫婦が結婚後特定の周年を記念して 模様にしても , 紋付 , 袴 , 振りそで もののせびろの三つぞろいを用いる 祝う日。特定の周年に特定の呼び方 が , 変わりズボンは略式に過ぎ , 新 にしても , またモーニングの類も , があり , とくに金婚式と銀婚式は 郎の式服としては適しない。ワイシ いわば通常ネし服の第 1 位となってい よく知られる。別表に英国における る。洋服の新郎に打掛の新婦は洋服 ャッその他はモーニングコートの場 呼び方をあげたが , 国別や時代別で 合に準して整える。 2 ) 新婦和服の 内容にもかなりの差がある。たとえ が見なれ親しまれているにしても , 場合は , 打掛 , 黒振りそで , 色振り 黒紋付羽織袴の新郎にウェディング ば米国では , ダイヤモンド婚式は 75 そで , 黒留めそでなどがある。打掛 ドレスは不均衡である。せびろに振 年め , また 8 年めに電気器具婚式が の下には白か赤もしくは薄紅色のむ りそでも調和しない。列席者の服装 あり , 15 年めの水品婚式は古くは銅 くを着用するが , 打掛なしでむくだ 婚式とよばれていた。結婚記念日は は新郎新婦に準し , それよりも華美 けの着方もある。むくとは 1 色の長 にならないように気をつける必要が 近年貴金属宝石商などの宣伝によっ 着で白羽二重 , 緋紋綸子齡あるい てその回数が著しく増加したが , 19 ある。一般的には , 媒酌人は男子が 世紀半ばの英国の文献には 5 年め は刺しゅうものなどがある。振りそ ニングコート , または黒紋付羽 モー ( 木 ) , 15 年め ( 銅 ) , 25 年め ( 銀 ) , 50 では総模様で紋付にし , 丸帯をしめ 織袴の和服ネし装 , 女發は黒江戸褄模 年め ( 金 ) , 60 年め ( ダイヤモンド ) が 様留めそで紋付 , 丸帯 , 丸ぐけ帯し る。留めそでは紋付で戸褄模様 出ているにすぎない。そして今でも に丸帯が正式である。下着はいずれ め , 白えり , またはアフタヌーンド 一般家庭では銀婚式と金婚式が主で , レス程度である。花嫁が和服の場合 , も白を重ねて着用する。帯しめは白 その他は行なわれたとしても , 媒酌人夫人は和服のほうがよく , 両 または赤の丸ぐけ , 白たびに重ねぞ うちわな集まりであ・るのがふつうで 親もこれに準する。式に列するのは うりを用い , 金銀のふさの付いた扇 だいたい親族の範囲であるから , 服 ある。 子を持つ。洋装の場合は , ウェディ 〔佐藤〕 ングドレスと称するアフタヌーンド 装は親たちに準し , 既婚の女子は黒 けっさん決算企業の経済活動 江戸褄模様留めそで紋付を着用し , を特定の期間ごとに計算するための レスを用いる。純白が正式であるが , 会計手続。企業の経済活動は , つね 未婚の娘たちは色物でよく , 男子青 薄い色物を用いることもある。スカ ートたけは床に達する長さで , トレ に継続して行なわれている。製品は 年はせびろや学生服でもさしつかえ 連続して生産されており , 商品の仕 ーン ( すそ ) を長く後ろにひく古典的 ない。なお招待状に平服とあるとき 入れや販売もたえすくりかえされて は趣旨をくんで正式の礼服を遠慮す なスタイルは少なくなり , 近来はス いる。このような結済活動は , 複式 べきで , ネし服ではかえって礼を失す カートたけがひざ下までの短いもの 簿記の記録方法に従って会計帳簿に を用いることも流行している。そで ることになる。 記帳される。そして一定の期間 ( 6 ヵ たけは , くるぶしまでのものが正式 〔結婚指輪〕結婚式で花婿から花嫁 月または 1 年 ) ごとに会計帳簿が締 であるカヾ , 八分そで , 六分そで , 夏季 に贈り , または双方が交換する指輪 め切られ , その期間の経営成績と財 には半そでなどが自由に用いられて を結婚指輪 marriage-ring という。 政状態とが計算される。会社の営業 いるが , 短いそでの場合は長手袋を 宝石のはいらないかまは、こ形の金ま 報告書や新聞の決算公告などに公表 たは白金で作るのがふつうとされる。 用いて , はだの露出部をおおう。頭 石を入れる場合はダイヤモンドに限 されている損益計算書や貸借対照表 部にかけるウェディングべールはチ ュール・レース ( 網目織物 ) , オーガ り , 形は同様にかまばこ形である。 は , すべて決算の手続をへて作成さ 内側に挙式の年月日と , だれからだ ンジー地などで , 長さは肩のあたり れている。決算の手続には , 各種の までの短いものから , すそに達する れへと名前のかしら文字を刻んだり , 会計帳簿の残高を一つの計算表 ( 試 ものなどあって , 色は白を用いるが , また相手の名まえだけを彫刻したり 算表 ) へ集計すること , 帳簿上の残 高の実際の在高 ( 商品や製品などの ドレスに合わせて薄い色物も使われ する。左手の薬指にはめるものであ 期末棚卸し在高 ) への修正 , 当期の る。髪飾りはオレンジの花冠が正式 るから , あらかしめサイズを合わせ 売上高とそれに対応する売上原価 であるが , 宝石で飾った冠も近来用 ておく必要がある。なお婚約指輪 ( 販売した商品や製品の原価 ) の計算 , engagement-ring は結婚を決意し いられる。ネックレスやイアリング 固定資産 ( 建物 , 機械 , 特許権など ) ば真珠のものを用い , 花束はふつう て約束したしるしに男性から女性に についての減価償却費の計算 , 次期 カーネーションなどの白色のものを 贈るもので , 一般に誕生石のはいっ たものが用いられ , 左手の中指には 以降に確実に発生する費用の見積り 用いる。略式の場合は , 和服ならば めるものとなっている。結婚指輪は 計上と引当金の設定 ( 貸倒引当金や 訪問着が略ネし服であるから式服に用 いられる。帯も袋帯あるいは名古屋 式のとき司式者の指示により最初新 修繕引当金など ) , 前払いや未払いの 帯などを用いてさしつかえない。ま 郎が新婦の薬指にはめ , ついで新婦 費用 , 前受けや未収の収益の整理な どが含まれている。また決算は , 官 が新郎の左手を取ってその薬指には た , むくの式服に準し無地もので , そ める。新婦が長い手袋を用いている 庁などの会計でも重要な手続となっ でを短く形を考案した新しい和服の ている。その場合はとくに / 予算と 場合にはあらかじめはすしておく。 花嫁衣装なども用いられる。新考案 〔新婚旅行〕蜜月旅行 ( ハネムー の関係が追及される 6 国の歳入 , 歳 のものには和洋折衷式により , 着物 出に関する決算報告書は憲法の定め は改良和服で頭髪の飾りにべールを ン ) ともよばれる。結婚式後 , 新夫 に従って , 国会に提出されている。 婦が互いの融和 , 結合を目的として 用い , 調和をとった様式も行なわれ 簿記 〔津曲〕 旅行することで , 明治以後盛んにな ている。洋服の場合の略礼服として けっしきそ血色素 / へモグロ った外来の風習であるが , 近時とく アフタヌーンドレスを用いるカ { , 男 一般化してきた。居住地を中心に 性のせびろに準して清そなスーツも ビン けっしよう血漿 / 血液から血 用いられる。アクセサリー類は前記 温泉地 , 名所旧跡などをたすねるの 球を除、た液体成分をいう。 が多いが , 交通機関の発達から遠隔 に準して整える。式服にはこのはか

4. 国民百科事典2

キモノ 3 7 4 これは袍や袿の袖が広 振りをつけずにその部分は縫ってし 用いられた にする比翼仕立てが生まれた。文様 袖 ( 大袖 ) に仕立てられていたのに対 まいこれを人形とよんでいる。し はいよいよ精巧になり染織の技術も して袖口が小さかったので小袖とよ たがって男物には身八つロはない。 進歩して , 中期にははでやかな友禅 ばれた。鎌倉 , 室町時代には服装も 染がっくり出された。明治時代に欧 また衿は狭衿だけである。子ども用 実用的なものに変わり , 小袖が表着 としては一つ身 , 二つ身 , 三つ身 , 米からはいった洋装は男子には急速 として一般化するとともに , 下衣で 四つ身などがある。中裁うというの に普及したが , 婦人はかなりおくれ , ある袴も略した着流しのふうが起こ は 4 ~ 5 歳から 11 ~ 12 歳までのきも しかも社交着やおしゃれ着 , ネし服と った。表着になった小袖は白無地か ので , 四つ身 , 前衿裁 , つまみおくみ してはきものが多かった。また第二 ら美しい染織がほどこされるように 次世界大戦後は在来の伝統的なきも 裁 , 車裁などがある。年齢によって なって , 室町時代に中国 ( 明 ) から新 のに対して , 洋服地などの毛織物を 大きさや裁ち方が違ってくるが形は しい染織技術が輸入されてからは一 同じである。布幅や布たけはいつは 使った大衆向きの新しいきものが誕 段と進歩する。また着流しとして着 いに仕立て , 肩揚げや腰揚げによっ 生した。 用された小袖ははとんど現在のきも 〔形状と種類〕きものは袖 , 身ごろ , て調節するが , 揚げ分は多すぎても のの形式をそなえるにいたった。室 少なすぎても見苦しい。男女の別は おくみ , 衿 , 共衿 ( 掛け衿 ) とからで 町時代から男子の正装としては袴を きており , 袖と身ごろの布は前後が 袖によって区別され男児は筒袖や舟 つける二部式がとられ , 婦人は宮中 底袖とし , 女児は長袖や元禄袖にす つづいていて , 左右は相称につくら の服装を除いては一部式が正装とな れている。女物は着たけ ( 着用した る。また男児は 8 歳ぐらいまでは振 ったが , 日常着としては男子の着流 りと身八つ口をあけるが , それ以上 ときのたけで , ふつう首のつけ根か しもふつうであった。室町および桃 は付けつめにする。袷の場合は女 ら足首まで ) より身たけを 2()cm くら 山時代のきものは男女ともに はな 児は裾回しをつけ , 男児は通し裏と い長く仕立て , 着装したときに帯の する。ーっ身から三つ身までは小裁 やかな文様のものが多く , 袖は短い。 下におはしよりといってたくし上げ 婦人の帯は 3 ~ 4 cm の幅で腰に低く といって生まれたばかりから 3 ~ 4 るようにする。衿の形は広衿と狭衿と 歳までが着るが , とくに生まれたて 巻き , 前 , 横 , 後ろと好きなところ に大別され , 狭衿のなかには衿先の で結んだ。江戸時代になると婦人の の子のものは / 産着ぶといっている。 ほうへ衿幅が広くなる撥衿がある。 仕立て方は中裁に準しるが袖は広袖 きものだけが著しく装飾化し , 縫い 広衿は裏衿をつけたもので着用のさ とりや総絞りをはどこしたものなど にすると男女ともに着られる。また いに首回りの部分を二つ折りにする が出回ってきた。袖たけもしだいに 付けひもは帯のかわりになるので配 ( / 衿 ) 。袖は長袖 , 振り袖 , 元禄袖 , 色のよい布で幅広く , たけも長く仕 長さを増し , 1 m 近くもある振り袖 筒袖 , 舟底袖などがあり , 長さはさ が若い娘の間に用いられた。帯蝠も 立てられ , 付けの部分には飾り縫い まざまである ( / 袖 ) 。わき下のとこ しだいに広くなり , 帯幅によってき をはどこすことが多い。乳児のもの ろをあけて袖のほうのあきを振り , ものの文様の効果もいろいろと考え は最初は揚げをしないが , 手を動か 身ごろの方を身八つロという。男物 られ , 裾 : 模様や江戸褄 7 模様などが すようになると肩揚げを , 歩くよう の身たけは着たけより長い分量は帯 生まれた。着つけでは重ね着が一般 になると腰揚げをする。 の下になる位置で揚げとする。その 化し , 少なくて 2 枚 , 多いものは 4 仕立て方によるきものの種類とし ため着たけは布がとれる分量だけと このため衿や振りな 枚も重ねたが , ては , / 単 , / 袷 , 綿入れ , 改良式な って仕立てるので , これを着たけは ど開口部分だけを重わて見えるよう どがある。単は 6 月から 9 月まで , 袷 いつは。い」に仕立てるという。袖は は 10 月から翌年の 5 月まで , 綿入れ は 1 ~ 2 月のもっとも寒い時期に着 袖 用されるきまりであったが , 最近は 裏布 衣服の簡略化からはっきりした区別 はなくなり , 毛織物なども用いられ 袖 るので 1 年中を単でとおすこともで きる。また綿入れは仕立てか・やっか いなところからあまり用いられてい ない。単は地質のしつかりした , 汗 に対して強いものが選ばれる。ふだ ん着はおもに綿織物でつくられ / 浴 衣が代表的だが , はかに綿ちぢみ , めいせん , つむぎなどの地も用い 仕立ては居敷Üき当てや肩当てなどを つけ , じようにつくる。外出用と してはちりめん , 羽二重 , 絽ろ , 上 布 , お召 , 紗皋などを用い , とくに 絽 , 上布 , 紗は薄物とよばれて盛夏 に着用される。仕立て方も透けても 見苦しくないよう , 縫込みの始末は 折り伏せぐけにしたり , 背縫いは背 伏せ布といって別布でくるむ。袷は 表裏 2 枚の布を合わせて仕立てたも ので , 女物は裏布として袖ロ , 裾 , 衿先に裾回し ( 八掛けともいう ) とい う配色布をつけ , 他の部分は胴裏と いう別布をつける。男物は通し裏と いって全部同じ布の裏をつけるが , 袖ロ布としては黒八とよばれる黒色 のしようぶな布がつけられる。女物 ゆき 袖ロあき - 衿肩あき 袖付け身八つロ 一口田 外袖 袖 袖口下丸み おくみ先 胴裏 ー剣先 ( おくみ ) くみ下がり ( 内袖 ) ( 後ろ身 ) ) ろ ) 衿先布 身たけ 衿下 おくみ 裾回 合づま幅おくみ幅 ( 前身ごろ ) 前 わき縫い 裾回し おくみⅢ 大裁女物袷 後ろ幅 裾ふき 裾ふき つま先 ゆき 子ど・も物袷 共衿 肩当て 肩幅 肩揚げ 袖付け 朝田 日勿ナ 日勿ナ 腰 " 勿ナ一 人彡 着たけ 背縫い ( 後ろ身 ) 一ろ ) わき縫い 居敷当て お み 削巾量 く リは〕ひし 単 物 男 大 一口田、 着物の各部名称

5. 国民百科事典2

ケショウス 6 2 2 2 3 ) 弱酸性化粧水 ( p H 5. ( ) ~ 6.5 ) 弱 い収れん作用があるもので , ホルモ ンなど美容剤を配合する。荒れ性 , 敏感性 , 中性はだ向きである。 4 ) そ の他の化粧水としてはにきび , 赤ら 顔 , 湿しんなどに薬効のあるものが これらはふつう処方や使用法 あり , が明示されている。また油脂あるい はその類似物を加えた乳化性化粧水 0 があり , 俗に乳液とよばれる。これ は栄養補給が主で液状になったクリ ーームである。そのはかにヘチマ , レ モン , マルメロなど天然の果実から とる天然の化粧水がある。糖分 , べ クチン , タンパク質 , 有機酸 , ビタ は髪粉をふりかけたが , とくに灰色 ミンが作用するものであるが , 腐敗 れた新製品が作り出された。紅はは が好まれた。これまでの白い化粧品 お紅 , 口紅などに用いられ , 青光り 変質しやすいから注意を要する。 には鉛白を使ったものが多かった するつや紅が愛用され , またたまむ 〔高見沢〕 し色に光るように下に墨を塗る「笹ミ これは中毒を起こすことがわかって けしようひん化粧品おもに容 いたが , 胡粉 i んではしつくり化粧で の雪」などが行なわれた。髪油も多 姿を美しく整えようとする欲求から きぬ悩みがあった。現在のような亜 様になり , 複雑な髪形を作るために 古くから各種の品が / 化粧に用いら 鉛華の / おしろいが発見されたのは びんつけ油などができた。化粧下と れてきたか、 , 工業イ匕されたのは 18- 世 しては 1640 年ころから「花の露」「江 1866 年のことで , これはそれまでの 紀の欧米である。日本では明治以後 赤い化粧を白い化粧へと変化させ , 戸之水」「美人香」などの化粧水がで 外国品が輸入されてから発達し , 今 おしろいといえば化粧品の代表とい き , 荒れ止めとして酒 , ュズの汁 , も舶来品が珍重される。 うようになった。また種痘のおかげ カプを焼いて酒に浸したものが用い 〔分類と種類〕用途別に分類すると で顔のあばたが消えたことも厚化粧 られたが , 洗顔用にひろく庶民の間 皮膚用 , 頭髪用 , ロ中用のはか , 芳 に使用されたのは「ぬか袋」であっ の必要をなくしていった。 20 世紀に 香用や飲用化粧品がある。 1 ) 皮膚用 はいると染料の発達によって頭髪の た。明治時代にはいると新しく欧米 イヒ粧品 a. 洗浄料皮膚についてい 色を好みのように染め , 南欧風のロ 風の化粧がはいり , 洋装の普及につ るよごれをとり除くために , 水や湯 紅 , マニキュアが復活した。〔青木〕 れて化学薬品を用いた各種の化粧品 などに混和させて洗い落とす作用を 2 ) 日本日本の古墳時代には , 埴 が登場した。現在では化粧とはただ するもので , セッケン , 洗い粉 , 洗 輪をみると両はお , 額 , あごを赤 白く塗ることではなく , 個性を生か 顔クリームなどがある。 b. / 化粧水 く染めている。これは男女ともにみ し , 自然の美しさをひきだす化粧品 水分 , グリセリン , アルカリ 1 生物質 られる化粧であった。やがて中国と や化粧法が選ばれるようになった。 および脂肪を含み , それらにより皮 の交流によっておしろいが輸入され 顔に立体感を出すために , 舞台化粧 膚を柔軟にし , 弾力をあたえ , 栄養 臙脂をんがはいり , べニバナも栽培さ に用いられていたドーラン , マスカ 分を補給するものである。 c. / クリ れ , 貴族の女は中国の風習をまねて ラ ( まっ毛墨 ) なども日常の化粧品と ーム類栄養の補給や , 化粧下 , 洗 紅でみけんやほおに点や小図案をか してひろまり , 顔ばかりでなくマニ 浄のために用いられ , 無水油性クリ く花鈿宅んをほどこした。平安時代の キュア ( 手のつめの化粧 ) , ペディキ ーム , 無油性クリームなどの種類に ュア ( 足のつめの化粧 ) , ビューティ・ 貴族の婦人はまゆ毛を抜き , ムラサ よって目的が異なる。 d. / おしろい スポット ( つけは、くろ ) , カラーリン キグサを焼いて油で練った墨で , 額 類亜鉛華および二酸化チタニウム ス ( 毛染め ) など身体各部にわたるこ に太い両まゆをかき , 鉛粉や米粉な か、おもな原料として使用されていて , とになった。こうして化粧という観 どのおしろいで濃化粧をした この 色を美しくするためにつけられる。 念もからだの表面や部分を外面から 時代の女のたけ長の髪はツゲのくし e. 紅類原料はカルミン , ェオシン , でとき , サネカズラを水に浸した髪 飾るのではなく , 身体の内部から全 その他無害な合成染料あるいはレー 体的に美しくするという美容の観念 油を塗って光沢を出した。化粧品と キカゞ使用される。種類としては / ほ に変わりつつある。なお現在の化粧 してはヘチマ水 , 米ぬか , アズキ粉 お紅 , / 口紅などがある。その他の 法は / 美容参照。〔樋口・青木〕 なども用いられだし , 末期に流の 皮膚の補助化粧品に , わきが止め , けしようすい化粧水皮膚を柔 男も薄化粧 , お歯黒をはどこした。 / タノレカムノヾウダー , 日焼け止めな 鎌倉時代には武十はひげをたくわえ 軟にし , また刺激を与えてひきしめ , どがあげられる。また皮膚化粧品に て武勇のしるしとし , ひげのない男 あるいは栄養を与えて疾患から予防 準するものにまゆ墨 ( / まゆ ) , / マ はかたわものとよばれた。まゆ引き する化粧料。その種類はふつう溶液 スカラ , / アイシャドーなどの目の も公家の男女から武家の女に及び , 中の / 水素イオン濃度 ( p H ) によっ まわりの化粧品と / マニキュア用の 平まゆ , 横まゆ , 八文字まゆ , 桃ま て大別されている。 1 ) アルカリ性化 エナメルやその除去液などがある。 ゆなどが行なわれた。江戸時代には 粧水 ( pH 8. ( ) ~ 9.5 ) 荒れ止めに使 2 ) 毛髪用化粧品 a. 洗髪料いわゆ 用される。一般にグリセリン , アル る髪洗い粉や洗髪液などこれに属す いると童女の三日月まゆ , 糸まゆ , コール , 少量のカセイカリを加え , る ( / シャンプー ) 。 b . 頭髪香水 ( へ 少年少女の大形まゆ , 成人男女のだ イ谷にコロンといわれる。ベルツ水は アトニック ) 無油性頭髪香水と , 円形のまゆなどが起こった。お歯黒 とくにひどい荒れ性用である。 2 ) 酸 油性頭髪香料の 2 種があって , 栄養 は公家から一般庶民にひろがり , や 性化粧水 ( pH 3. () ~ 4.5 ) あぶら性 の補給と芳香を添えるのに用いられ がて既婚の女がその貞節のしるしと 用で , カセイカリの代わりにホウ酸 , る。その他の整髪料には , / 髪油 , してつけるようになり , 同時にまゆ クエン酸 , ミョウバンなどの収れん / ボマード , / チック , ノヾンドリン , をそり落とすようになった。おしろ 剤を加えて作る。細菌の発育を押え , いは江戸初期までは固形の伊勢おし セットローション , くせ直しなどが 皮膚をひきしめる。ふつう / アスト あり , 髪の整形に用いられる。また ろい , 京おしろいなどだったか・ , 慶 リンゼントローションとよばれる。 ノヾーマネント・ソリューション , ウ 長年間から中国 ( 明 ) のものをとり入 0 化粧左は奈良時代の 婦人の化粧 ( . 島毛立女 屏風より ) 。長く丸いま ゆを作り , まゆの間と くちびるの両側に花鈿 を施す。右は平安時代 の婦人の化粧 ( 伊勢貞 丈著化粧考より ) 。ま ゆは遠山をえがくごと く上の方をすみくろく などと注釈してある 殀 を

6. 国民百科事典2

ヒの構造と各部名称 つま皮 5 3 5 た形のくつの総称。婦人ぐっの代表 ド型の俗にテニスシューズとよばれ 的な形である。はきロのカットの形 るものや , 編ーヒげ型の俗にスニ ート , 角 , 丸などさまざまであ ーとよばれるものなどある。 5 ) 子ど る。表側に装飾のないプレーンパン もぐっとくにしようぶで , つま先 プスのハイヒールは婦人ぐっの正式 か、ひろく , かかとカ { 低い。ひもどめ の形でオペラバンプスともよばれる。 のノヾンドぐっ , ロの音 5 分にゴムのは いった型が多く , 男児用にはプーツ つま先の部分がカットされているも のはオープントーノヾンプスという 型のスクリッパーや , 編上げぐっが 3 ) モカシン柔らかい皮や布製のく 用いられている。 つのヒールのない形で , 底皮が表に このはかにくつを形づくっている までかえっている。男女ともに室内 ヒールによっても名称づけられてい ばきにすることが多く , この形式を る。男子ぐっではヒールが低いのが ふつうでビルドアップ ( 積みかかと ) オクスフォード型などにとり入れた ヒールのあるくつも用いられている。 によることが多い。婦人ぐっには高 4 ) サンダルシューズ底をひもでと いヒールをつけることが多い。 1 ) 高 めるサンダル形式のくつの総称。ヒ さによって分けると , ヒールの高さ が 1 寸 2 分 ( 1 寸は約 3 cm ) 以下のも ールは高低さまざま , おもに婦人用 のをローヒール , 1 寸 4 分 ~ 2 寸 2 で夜会用から散歩用までひろく愛用 分までをミジアム・ヒール , 2 寸 4 され , 男子も海浜用などに用いる。 分以上をハイ・ヒールといっている 5 ) カッターシューズ舟のカッター ( ヒールの高さは日本では外側 , 外 に似た形のくつで , 1 cm くらいのヒ 国では内側で表わす ) 。 2 ) 形によっ ーノレのついたノヾンプス型 , 婦人の通 て分けると , a. キ ューーノヾン・ヒーーノレ 勤 , 通学 , 散歩などに気楽に用いら 2 寸前後の中ヒールで , ヒールの内 れる。 6 ) スリッブオンスリッノヾ形 側に丸みがなく , 全体が太めで , 積 式のくつで , はき口にゴムを入れて みかかとにすることもある , b. スク 伸縮がきき , はきやすい。おもに子 ェア・ヒーノレ四角いヒー . ル , c. ス ども用のくつだったが最近は男子ぐ ッシュ・ヒーノレフレンチ・ヒ っとしても愛用され , 通勤 , 散歩な ールと同じ形だが , 内側がカープせ どに適する。 7 ) サドルシューズサ す角ばっている , d. フレンチ・ヒー ドル ( 鞍い型に切った皮を甲皮の上 ルヒールの内側 , 外側もカープし ミシンで才甲えたオクスフォ にのせ , たヒーノレ , e. ノ、イ・ヒーノレ . ルイ ( 15 ド型のくつ。サドルの色は , 甲皮 世 ) ・ヒールともよばれ , 外側 , 内側と と調和する別色を用い , 白に茶の甲 も丸くカープし , 少し前よりにつく。 皮を使ったものが多い。 8 ) ゴルフシ 高さは 4 cm 程度 , などである。 ューズオクスフォード型のくつで 〔製法〕くつの作り方には手で手工 あるが , 底にすべり留めの金具がっ 的に作られる手縫いと機械によるも けてある。白と茶 , グレーと白など のと , この両方を用いるのとある。 のコンビネーションカゞ多い。本来は 最近はしだいに機械によるものが多 ゴルフ専用だが , 最近は散歩用のス くなってきている。製法には各種の ポーティなくつもこの名でよんでいる。 方法があり , 高級ぐっに用いられる つぎに用途によるおもな種類をあ ターン式とか , 甲皮と中底を袋状に げる。 1 ) イプニングシューズ夜会 縫うカリフォルニア式 ( プラット式 ) 用の正式なくつ。婦人は繊細な形の とか , 接着剤による接着式などいろ サンダル型やノヾンプス型を用い , 男 いろである。代表的なのはグッドイ 子は装飾のないノヾンプス型やプレー ャー式で , 男女とも皮ぐっはほとん ンなノヾルモーレルを用いる。 2 ) レイ どこの方法によることが多い。その ンシューズ ( レインプーツ ) 雨ぐっ 工程は , だいたい , つぎのようであ のことで , 防水布 , ゴム , ビニルな る。皮を裁断する , 甲皮 ( 先飾り皮 , どで作られる。プーツの形式をとる つま皮 , 腰皮 ) を作る , 木型に甲皮 ことが多く , 内側に毛織物や毛皮を をつり込む , すくい縫い ( 細皮 , 甲皮 , つけたものは防寒用とされ , スキー 中底を縫い合わせる ) , 中物入れ ( 中 のときスキーぐっとのはきかえに用 物にはコルクを松やにで練ったも いられるのでアフターシュズとも のが多く用いられる ) , ふますしん よばれる。 3 ) オーノヾーシューズ 般にくつの上にさらに重ねるくつで , 入れ ( 鋼鉄あるいは木 ) , 出し縫い ( 細 雨よけとしてレインシューズ代わり 皮と本底とを縫い合わせる ) , ヒー としたり , 防寒用として室内ばきと ルの打ちつけなどである。 / 皮革 〔くつのサイズ〕くつのサイズはつ して重ねたりする。 4 ) スポーッシュ ま先からかかとまでを測ってで表 ーズ運動用のくつの総称。スキー わしたり , くつの木型の底たけをか ぐっ , スケートぐっ , 登山ぐっなど わ尺で表わすなど , メーカーによっ 専用に作られるものもあるが , ふつ てまちまちである。くつ幅は外国で うはひろく運動や散歩に用いるもの は一つの長さに対して 4 , 5 とおり をいう。布製でゴムの底のついたも あるが , 日本ではたいていーっの幅 のが多く , はき口にゴムのはいった しかない。甲の皮はきめがこまかく , ものはひろく子どもぐっとして通学 弾力性があってなめらかで , 適度の にも用いられる。またオクスフォー 腰裏皮 舌皮 市皮 腰皮 月形しん 半敷 先飾り皮 先しん ・・中物しん 化粧皮 出し縫糸 ん ふ 中底 中物しん 本底 積上け皮 中底 細皮 すくい糸 2 3 くつの文数 文数 底長 甲囲 ( cm ) ( 文 ) ( cm ) 24. 6 21. 5 10. 3 21. 9 25. 2 10. 5 22. 3 25. 8 10. 7 注甲囲は踏付部のサイズ 4 0 5 運動ぐっと雨ぐっ 1 は学童用の前ゴム運動 ぐっ。 2 はひも付きの 運動ぐっで , テニスシ ューズともいう。 3 は 編上げ式の運動ぐっで スニーカーともいう。 4 はビニル製のオー ーシューズ。 5 はゴム 製のオーノく一シューズ。 6 は婦人用のレインプ ツ。 7 は男子用のレ インシューズ。 8 はナ イロン製のレインシュ ズだカ《 , アフターシ ュース・としても用いる 6 0 7 8

7. 国民百科事典2

クチュウサ 5 3 4 つをその形から大別するとシューズ とプーツに分けられるが , シューズ はくるぶしまでの浅いくっ , プーツ はくるぶしより上まである深ぐっを さし , そのほかくつの同類としては / サンダル , / スリッ / ヾ , / サポ ( 木 ぐっ ) などがあげられる。なお , くつ の歴史や製造については「はきもの」 の項も参照されたい。 〔材料〕皮 , 布 , 合成材料 , 合成ゴ ム , ビニルなどを用いるが , とくに 皮が代表的である。合成ゴム , 布 , ビニルなどのくつは安く , 運動用な どに気軽に用いることができる。 れに比べ , 皮ぐっの特徴は , 柔軟性 があり , 毛穴を通しての通気性 , ま た耐久力 , 皮独特の美しさなどがあ げられる。皮の種類は牛 , 馬 , 豚 , 男子ぐっ 1 はオクス んび ( 苦楝皮。センダンの樹皮 ) など 地となることが期待されている。小 ヤギ , カンガルー シカ , ワニなど ド ( ノヾノレモーレ 麦の産出も多く , 果実の栽培も行な ル ) でつま先は一文字 の生薬類である。日本住血吸虫の駆 で , その質感から分類してみると , 飾り。 2 はオクスフォ 虫はスチボフェン ( アンチモン製剤 ) われ , また付近で石油の試掘が進め 1 ) 表面のなめらかなもの a. カーフ ード ( プルカー ) で飾り られている。 / 西域 3 スキン子牛の皮。上質でしようぶ 〔徳増〕 の注射による。 のないプレーン。 3 は で , しなやかである , b. キップ くちゅうざい駆虫剤人や動物 〔使用法〕駆虫剤を使用するときは , オクスフォードでウィ 一般にかなり作用のはげしい薬が多 の内臓に寄生している / 寄生虫を除 中牛の皮 , c. キッド子ヤギの皮。 ングプローとよぶ飾り いので用量に注意すること , 腸管内 き去るために内用する薬で , 虫くだ しようぶでしなやか , ひびか、はいり のあるもの。 4 はモカ しと一般にいわれている。日本では に寄生する虫に対しては使用前は絶 にくく高級品である , d. カンがルー シンのスリッブオン カイチュウ症や十二指腸虫症が多く , 食またはごく少しの消化しやすい食 礼装用など , 上等なくつに用いる , 5 は前ゴム式のスリッ e. ノヾテント・レサーエナメル皮のこ 駆虫剤は重要な薬の一つとなっている。 事にとどめて腸管をからにしておき ブオン。 6 はオクスフ と。キッドやカーフスキンなどの上 服用すること , 駆虫剤をのんだあと 〔種類〕駆虫剤にはいろいろな種類 ォード ( プルカー ) に 質の皮にエナメルを薄く幾度も塗っ があり , 寄生虫の種類や寄生してい に下剤を用いて虫体や不要になった ゴム底をつけたもので て仕上げる。なめらかで美しい光沢 る場所に応して適用される。カイチ 薬を出してしまうこと , 駆虫剤が吸 ゴルフシューズともい ュウにはサントニン , マクリ ( カイニ をもつ , f. コードバン馬のしり皮 , 収されて中毒をおこすことのないよ われる。 7 は編上げぐ う服薬前後 1 ~ 2 日は脂肪食や酒類 厚手で光沢に富む。 2 ) 表面に凹凸の つ。 8 は男児用のスク ンソウ ) とその成分カイニン酸 , へノ ある皮もみ皮 , 型押し皮 , ちぢみ をとらないことなどが必要である。 ポジ油 ( アカサ科の植物アメリカア 皮などがある。 3 ) 表面につやのない リタソウの精油 ) , ピべラジンなどが 〔宮木〕 婦人ぐっ 1 はプレー クチン Kuchi ng 旧名サラワク。 もの a. スエードカーフスキンや 使われる。このうちもっともよく知 ンなノヾンフ。スでヒーーノレ キッドをなめし , さらにベルべット マライシア , サラワク州の主都。人 られているのは / サントニンである。 はスノヾニ ッシュヒーーノレ。 ロ 5 ( ) 679 ( 1962 ) 。サラワク川に臨む 仕上げした皮 , b. べロアなど。 4 ) 皮 十二指腸虫には四塩化ェチレン , 四 2 はリポン飾りのノ、ン プスでルイ・ヒールとよ 港をもち , 貿易が盛んで , シンガポ と合わせて用いるものナイロンの 塩化炭素 , モノブロムナフトールが ばれる中ヒール。 3 は ールとの間に定期航路がひらけてい メッシュ , レース , 布などがある。 用いられる。ギョウチュウにはピべ プレーンなノヾンプスで 色は季節 , 流行 , 年齢によっても る。マッチ , セッケン , アノレコーノレ ラジン , ジフエナン , 塩化メチルロ ヒールはフレンチヒー の小規模製造工場があり , 漁業も行 異なる。白 , 黒 , グレー , 茶 , 赤 , ザニリンである。条虫に用いられる ル。 4 はリポン飾りの なわれる。市内にサラワク博物館 ( こ のは , めんま ( 綿馬。オシダの根茎 ) の などが一般的であるが , ドレスや他 ノヾンプスでキューー / ヾン・ ん虫類のコレクションで有名 ) がある。 エキス , カマラ ( タカトウダイ科ク のアクセサリーに合わせて , プルー ヒールとよばれる中ヒ 〔渡辺修〕 グリーン , 黄なども近ごろでは用い スノハカシワの果実の表皮の腺毛で ール。 5 はサドルシュ つくる ) , サクロ皮 ( ザクロの幹 , 枝 , くつ靴足を包むような形の洋 ることか、ある。 ーズ。 6 はカッターシ 〔形状〕くつの形は流行によって移 風のはきものの総称であるが , 同形 根の皮 ) , コソ花 ( バラ科の植物ハゲ ューズ。 7 はサンダル り変わりがあるが , 代表的な種類を の日本のはきものはこのなかに入れ シューズ。 8 は女児用 ニア・アビシニカの雌花 ) , びんろう のバンドぐっ あげるとつぎのようである。 1 ) オク す , ふつう沓豸の字をあてている。く し ( ヤシ科のビンロウの種子 ) , くれ スフォード甲がひも締めになった 短ぐっの総称。男子ぐっの代表的な 形である。ひも穴は 3 ~ 5 対のもの が多く , 腰皮 , つま皮などのデサイ ンによって内羽根式はノヾルモーレル とよばれ , ふつうの型なのでスタン ダードオクスフォードともいう。ま た外羽根式はプルカー ( 俗にトンビ ともいう ) とよばれ , ノヾルモーレル よりスポーティな形である。さらに つま先の飾りによって , プレーン , 一文字飾り , ウイングプロー ( 俗にオ カメともいう ) などとよばれる。 の形は婦人ぐっにもとり入れられ通 学 , 通勤 , 散歩用に用いられる。 2 ) パンプスひもや留め金 , ベルトな どを用いす , はきロの大きさにあけ 8 7 6 5

8. 国民百科事典2

カケユ 4 2 るが , 最近では和風の座敷に限らす , 湯を入れ , 底をすこし熱すると , か シダ , フジ , ブドウ , イタヤカエデ ひろく室内装飾として自由な場所に げろうの現象が湯の中に起こるのが のはか , ビニルや針金も新しい材料 飾られるようになっている。なお掛 見られる。 である。竹のうちでも , もっとも多 〔大田〕 けるには掛けざお ( 別名うぐいすざ かげろうにつき蜻蛉日記平安 く使用されるのはマダケ , モウソウ お ) とよぶ・端に矢筈のついたさ 中期の日記文学。 3 巻。作者は右大 チク , メダケなどで , 上質のかごに おを用い , 啄本凝の掛け緒はくぎに 将道綱の母 ( ? ~ 9 9 5 ) 。彼女は藤原 は外皮の部分を使い , 下級のものに 掛け , 巻き緒は後部に隠す。ゆらぐ 倫寧皐享の娘 , 太政大臣藤原兼家の妻 は中身のひごを用いる。かご編みの のを防ぐためには風鎮 ( 玉形の石に の一人で , 歌人として有名であった。 基本はざる編み , 四つ目編み , 六つ ひもを通し , ふさをつけたもの ) を く蜻蛉日記〉は村上天皇の天暦 8 年 目編み , 八つ目編み , 網代をろ編みな 軸の両端につける。 / 表装〔小田〕 ( 954 ) から円融天皇の天延 2 年 ( 974 ) ま どがあり , これらをもとにして種々 かけゆ鹿教湯長野県小県 で 21 年にわたる自叙伝的作品である。 ちいさ の編み方がくふうされている。この 、がた 郡丸子 ! り町にある温泉。泉質は単純 兼家には道長兄弟をうんだ正妻時姫 ほか花かご , 盛りかごには優雅な仕 泉 , 泉温 42 ~ 53 ℃。四方を山に囲ま があったので , 作者は側室的立場に 上りの乱れ編みなどが使われる。用 れた標高 8 ( ) ( ) m の地にあり , 夏は涼 あり , また素行のおさまらぬ兼家と 途からいえば , 大別して仕事かごと しい。鹿教湯の名は , 対岸の中腹に の間に争いが絶えす , 作者の強い個 家庭用かごに分類できる。台所で使 ある史珠堂の文珠菩薩っがシカ 性もわざわいしてその結婚生活は満 われるわん ( 椀 ) かご , 米あげざる , に化身して温泉の位置を教えたとい 足のいくものではなかった。その兼 みそこしざるなどは , むかしからな . う伝説からきている。丸子町からバ 家との交渉のいきさつを主として書 しみ深いものである。また最近は家 スが出る。南に / 美が原があり , いた異色ある作品である。平安時代 具としてもかごの利用が盛んで , 電 こから登ることができる。〔伊崎〕 の文学において , 綿密精細な心理描 灯のかさ , 花かごなどは海外からの かげろう〔蜉蝣〕カゲロウ目に 写はこの日記をもってそのはしめと 需要も多い。 〔高見沢〕 属する小こん虫の総称。一般にウス してよい。 〔石田〕 かご駕籠このことばの起こり / ヾカゲロウ類やクサカゲロウ類など かご籠竹やトウ ( 籐 ) で編んだ は , かご ( 寵 ) で , 中国や日本では竹 脈し目に属する種類を混同すること 容器の総称。丸くくは、く編んだもの かごを乗り物に用いた。日本では竹 が多く , ときにはトンポ類も含むこ をざる ( 笊 ) ともよぶが , 両者のはっ かごを長柄につりさげたものを編み とさえある。カゲロウ目の体は軟弱 きりした区別はつけにくい。かご編 板といって病人や罪人を乗せた みは編み物の一つとしてもっとも早 で体長 5mm をこえる種類は少ない。は れはすでに長柄 2 本の上に台をのせ く発明された技術の一つで , スイス ねは無色透明であるが , あめ色を帯 た / 輿と区別されるが , 応仁の乱 の湖上住居の跡や , 南スペイン , ェ びたものや , 暗色の班紋のあるもの 以後 , のちの籠のように乗り物の ジプト , メソボタミアなどの石器時 もある。後翅しは著しく小さく , とき 屋根に長柄をとりつけた形状に発展 代の遺跡から , さまざまなかごが発 にはまったくないものもある。ロ器 した。とくにその製作 , 構造の華麗 と消化管が退化して食物をとること 見されている。日本でも青森県西津 なものは乗り物といい , 粗略なもの ができないので著しく短命で , 朝に 軽郡木造町亀ガ岡の縄文う遺跡 を駕寵といって区別していた。乗り 生まれタベに死ぬという伝説がある から , 干した海草で編み , 漆を塗っ 物は角すい形で四方を板や網代をろな が , 交尾しないものは数日の寿命が たかごが出土している。またアメリ どではり , 戸を付けて左右いすれか カ南西部のアメリカ・インディアンは ある。幼虫は水中にすみ ( 腹側に気 に開いて乗用した。籠は戸がない 管鰓がある ) , 水中の徹生物を食べ みごとなかご編みの技術を伝え , ノヾ のがふつうで , 左右に下げてある畳 る。数年を水中で過ごしてから , 水 スケットメーカーの名でよは・れてい を巻き上げて出入りした。乗り物では る。なかでも , カリフォルニア付近 上に出て脱皮し亜成虫になる。この 将軍家が使用したものは黒の溜塗 に住むインディアンはすぐれた技術 亜成虫は有翅で , はねが不透明であ り ( 朱 , 鉄丹の上に透 : 漆などを塗っ をもち , 女は一生をかご編みで過ご たもの ) の長柄で溜塗り総網代とい る点以外、まったく成虫と変わりな われ , 公卿は官位にかかわらす総 すといわれる。かごは穀物 , 野菜 , く , 成虫と同様に飛び回り , 灯火に 洗たく物などを入れるほか , 乗り物 網代 , 高僧も同しく総網代ではある もくる。このように成虫以前に有翅 として / 駕寵 ! や舟にも使われる。 が長柄は朱塰りか黄漆塗りであった の齢があるこん虫ははかに例がない。 く古事記〉にでてくるヒルコ ( 蛭子 ) の 大名は地方では将軍家と同様の乗り きわめて多くの種類があり , 成虫は アシ ( 葦 ) 舟や海幸山幸の「まなし 夕方水辺に群がり上下する性質があ 物を用いられたが , 江戸市中では許 かつまの小舟」はかご舟であったと 〔黒沢〕 り , 灯火にもよくくる。 されす , 腰黒と称して下部を黒く塗 ったものを使用した。女乗り物は , いわれる。かご舟は , かごの目に樹 かげろう陽炎春の天気のよい モンカゲロウ大形の 江戸時代には大名や旗本の夫人や娘 , 脂や粘土を塗って水がはいらぬよう カゲロウで腰部両側に 日に , 地面の近くを水平にすかして 黒かっ色の斜条がある 諸大名では女中までが乗ることを許 にくふうされていたが , 同様の処理 見ると , 炎のようなものが立ちの一よ されたもので , 最上は黒漆に金蒔絵 で , かごは水入れにも用いられる。 るように見え , 遠方の物の形がゆれ の定紋をちらすか , あるいは唐草 アメリカ・インディアンは石器時代か て見える。この現象をかげろうとい を蒔絵にし , 縁には金具を打った。 ら , なべや酒つは、や水くみにかごを う。原因は地面にふれて暖められた 用いた。日本の正倉院の漆胡瓶ここも 空気が軽くなって盛んに上にのばり , なお乗り物はだいたい 4 人でかつぐ かごの上に漆を塗った首の長い美し のを定めとし手替わりとして別に数 まわりの冷たい空気と入り乱れ , そ いびんである。竹の多いアジア地方 名が従うことがあった。駕籠は江戸 こを通る光線が不規則な屈折をする 時代の初期にはお忍びの場合に多く は世界で指折りのかごの産地である。 ためである。かげろうは春の現象で あるが , 夏の炎天にも砂浜の上など 〔種類〕かごの主材料は竹であるが , 用い , かつぎ手も 2 人で長柄はキリ の木で白とした。種類は多く権門駕 トウ , コリャナキ・ ( 杞柳駲 ) , アケビ , で見ることがある。がラスの容器に 蘢の編み方左から四 つ目編み , 六つ目編み , 網代編み , ざる編み , および , これらを応用 した波型編みをしめす

9. 国民百科事典2

1 7 8 J ー S による いに受ける張力に耐えることなどを キなどの油が用いられたが , なかで ラボーール , カード用紙などが含まれ 紙の仕上寸法 ( ) 要する。新聞紙以外の印刷用紙は , もクルミ汕は無臭なので最上品とさ る。このうち黄ポールは稲わら , 麦 れた。江戸末期には植物油に香料を 印刷が鮮明となるように印刷インキ わらを石灰と煮てビータで叩解した A 列 番 B 列 のち , 丸網式抄紙機で紙すきして , をよく吸収し , 表面が平滑 , ち密で , 加えた梅花香 , 柳清香 3 うなどの製 841X1189 1030X 1456 適当な枚数をすき合わせて作る。板 裏がすけて見えないよう不透明で , 品がつくられ , 明治時代には井筒油 , 594X 841 1 728 X 103 ( ) 紙の上等品はマニラアサくす , 化学 適当な弾性をもつ必要がある。最高 千代田香油などの名が知られた。練 420 X 594 2 515X 728 級のものにはもめんやアサのは、ろか、 パルプを用い , 下級品には古紙 , 損 製のびんつけ油の使用も江戸時代か 297X 420 3 364X 515 210X 297 用いられるが , ・ふつうはイヒ学 / ヾルプ 紙を混ぜる。最近は段ボールが種々 4 257 X 364 らで , はしめは町奴こがひげを立て 148X 210 5 182X 257 をおもに用い , 下級になるにしたが の物品の包装に用いられているが るため松やにとロウを混ぜたものを 105X 148 6 128X 182 い砕木バルプを配合する。模造紙は これは 2 枚のクラフト紙の厚紙の間 用い , のちにこれに香料を加えて伽 印刷局のすいたミツマタ紙 ( 局紙と 注新聞紙 1 べージはは に , セミケミカルノヾノレプ , またはわ 羅ド油として売り出された。これを は A 2 判。官報 , 電話帳 よばれる ) を模造した紙で , 亜硫酸 らから作った紙を波形にしてはさん 1650 年ごろから遊女が結髪に用いた などは A 4 判。総合雑誌 , ノヾルプより作る。コットン紙はもめ だものである。そのはか , 巻タノヾコ のをはしめとし , やがて男の結髪に 学術書などには A 5 判 , ん繊維を原料とした紙で , 表面があ も用いられるにいたり , 日本髪には 用紙はアマ , アサなどを原料とし , 婦人雑誌 , 週刊誌などに らく , かさ高く , 高級書籍用紙とす は B 5 判が多く , 小説類 欠かせぬものとなった 〔高見沢〕 炭酸カルシウムを充てん剤とした薄 など単行本は B 6 判 , 文 る。そのはかグラビア紙 , / インジ かみいそ上磯〔町〕北海道南西 紙である。また化学分析用などに用 庫本は A 6 判。なお近似 アート紙 , マシンコー 部渡島支庁にあり , 函館湾にのぞ いるろ紙 , 事務用品として吸取紙 , 旧称として , 菊倍判 ( A テッド紙 , イミテーションアート紙 , カーポン紙などがある。 む町。国鉄江差線が通しる。人口 4 ) , 菊判 (A 5 ) , 菊半截 染料を加えた原料ですいた下級紙で , 〔紙の寸法〕書籍 , 雑誌 , 事務用紙 24343 ( 1965 ) 。 1954 年まで北海道た 判 ( A 6 ) , 四六倍判 ( B 5 ) , 四六判 ( B 6 ) , 四六 おもに広告などに使われるすき色紙 などに用いられる寸法を仕上寸法と だーっのセメントけ昜だった日本セ 半截判 ( B 7 ) などがある などがある。 2 ) 筆記用紙なめらか よび , A () 番は面積 1 m2 を縦 : 横 = メントの大 - 工場がある。原料の石灰 に書けるように平滑で , またインキ 1 : 、 / 云としたもの , A 1 番はその長 石は , 工場の近くを流れる宗山川上 のにしまぬようにサイズが施してあ 流に産する。製材も行なわれ , ジャ 辺を % としたものである。 B ( ) 番は る。これには帳簿用紙 , フールス 面積 1.5m 2 を縦 : 横 = 1 : 、 / - とした ガイモ , 薪炭を産するほか , イカ , キャッフ。 , 書簡用紙 , 雑記用紙 , 複 ものであり , 以下順次その長辺を半 イワシ , コンプなども漁獲する。ト 写紙 , はがき用紙 , 事務用カード , ラピスト修道院の男子部 , 松前陣屋 切していく。 B ( ) —A 6 番までの寸 名刺 , メニューなどに使うアイボリ 法を表に示す。ときには菊判 ( 152 >< 跡か・ある。 〔岡本〕 ー紙 , 図面などの透写に適する / ト かみいち上市〔町〕富山県中新 221mm ) , 四六判 ( 127X187mm ) などが レーシングべーノヾーがある。 3 ) 図画 〔松崎〕 川郡の田・ I. 人口 24107 ( 1965 ) 。上市 用いられる。 用紙水彩 , 鉛筆 , 木炭 , 墨などで 川の扇状地の扇頂部にあり , 谷口の かみ髪 / 毛髪 絵画などを描くための紙で , やや厚 市場町として発達した市街地は , 織 かみあぶら髪油頭髪にぬって いしまった紙である。水彩画用紙 , 物 , 売薬などの工場があり , 富山市 髪形をととのえ , 髪に光沢をつけ栄 / ケント紙 ( 製図用 ) , 画用紙 , 木炭紙 , より富山地方鉄道が通じている。白 養をあたえるために使用される汕。 海図用紙がある。 4 ) 包装用紙物品 岩川支流沿いに大岩山日石寺の不動 頭髪に用いる油には固形の / チック , 尊があり観光地としても付近に名高 を包む紙であるが , 装飾をも兼ねる 糊状の / ボマード , びんつけ , 乳液 必要のあるときは美しい外観を有し , い。また , 種部落の盆地にはこの 状のヘアクリームなどがあるが 印刷性があることを要する。クラフ れらは水油とよはれるふつうの髪汕 地方でアワラとよばれている湿田が ト紙は未ざらし硫酸塩パルプより作 多く , 胸まではいって田植えをする から区別して , それぞれの名でよば るかっ色の紙で , 強しんなのでクラ ので知られる。 れている。水油には流動ノヾラフィン 〔千葉〕 フト紙とよばれる。小麦粉 , 砂糖 , を主原料とし , つや出し用に使う鉱 かみおか神岡〔町〕岐阜県吉 肥料 , セメントなどの包装 , 封筒な 物性髪油と , 植物性髪油とがある。 城計郡 , 神通川の支流高原川の谷に どに用いられる。サルファイト包み ある町。人口 24783 ( 1965 ) 。人口の 植物性髪油としては日本ではツバキ 紙 , 硫酸紙 , マッチ用紙 , くだもの 大半は神岡鉱山の仕事やその関係の 油 , ササンカ汕などが多く用いられ , 包み紙 , パラフィン紙 , および木材 職業に従事し , 住宅がせまい各間に ゴマ油 , クルミ汕も用いられる。欧 パルプをビータで粘状叩解し , とく かさなっている。旧船津町はかって 米ではオリープ油が多く , アーモン に強くつやをつける多段のスーーパー ド油 , ヤシ油がこれに次ぐ。しかし , 河港として栄えた。 1886 年から三井 カレンダを通して透明にして , 書籍 ふつうの髪汕の製法は上記のような 鉱山が経営する神岡鉱山は鉛 , 亜鉛 のカノヾーなどに用いるグラシン紙な 鉱物油または植物油の 1 種 , または 鉱山としては日本最大で , 栃洞 ( 日 どがある。 5 ) 板紙俗に / ポール紙 いくつかを混ぜ合わせたものに , 1 ~ 産 3500 トン ) , 茂住享み , 円山などの鉱 というカヾ , 正式には板紙といい , 黄 2 % の香料 , 油の酸敗をふせぐため 床があり , 三つの選鉱場をはしめ付 ポーノレ , 白ポーノレ , 色ポーノレ , マニ の酸化防止剤を加えてある。ときに 属の製練場も多い。高山市などとバ は乳化剤や毛髪栄養剤を添加する。 スで連絡する。猪谷駅から国鉄線建 世界の紙生産量と消費量 ( 1963 ) 鉱物性髪油を使うと毛髪が赤くなる 設中。 「千葉〕 かみがた髪形人は未開の時代 といわれるが , これは精製 , 脱酸が 生産量 1 人当リ消費量 から身体の各部に単なる実用面以外 十分でない安物の鉱物汕を原料に用 ( 千トン ) ( ポンド ) と順位 の意味をもつ加工を施していた。髪 いているためで , 精製した鉱物油な 458.4 ( 1 ) 国 米 38941. ( ) 形はそのうちでもとくに , 民族 , 時 らばその害はない。植物汕は毛髪の 298. ( ) ( 3 ) カ ナ ダ 884 ( ). 5 代 , 階級 , 職業などによる特徴がき 栄養になり , 切れ毛や裂け毛をふせ 128.6 ( 15 ) 本 7 ( ) 18. ( ) 日 わだっている。婦人の場合はそのう ぐとともに皮膚の炎症をおさえ , ふ 243. ( ) ( 4 ) 英 国 4619.6 えに化粧の意味が強く加わって , 男 けを防ぐ効力もあるが , 長くしまっ 37.4 ( 一 連 4226.6 子におけるよリも大きい変化と差異 192. ( ) ( 1 ( ) ) て酸敗した植物汕は毛髮を赤くする 4123.9 150.5 ( 14 ) フランス 33 ( ) 8.8 を示すのがふつうである。 などの害がある。 173.8 ( 12 ) フィンランド 〔歴史〕日本では一般に木の実など 〔日本の髪形〕日本における婦人の 306. ( ) ( う ) ス。工、一テ " ン 2946. ( ) 一髻 , 二髻 ( 銀 形は垂髪示み , の植物油を髪汕に用い 平安から , 中 国 霄返し , 鼓髷み ) , 島田 , 小髻 , 鎌倉時代にはサネカズラ , 江戸時代 断髪に大別される。古くは束ね髪か 通産省く紙 にはゴマ , クルミ , チョウジ , ッノヾ ・ . ′ヾノレフ充 計年報〉による

10. 国民百科事典2

カタコンべ 9 3 色の班紋がある。葉の間から高さ 20 した場合であり , 下って鎌倉時代に 点火コイルまたはマグネト ( 磁石式 ~ 30 の花茎を出し , 先に 1 花をつ は曽我兄弟が工藤祐経を討った事件 発電機 ) , 断続器 , 配電器 , および点 ける。花は横向き , または下向きに 火プラグなどで構成されている。蓄 をはしめ , 源頼朝が長田忠致を討っ ひらき , 花被片は 6 枚 , 紅紫色で基 電池を電源として点火コイルと断続 た事件があり , く太平記〉には日野資 部に暗紫色の部分がある。地下の鱗 朝の子の阿新の敵討がしるされ , 器により , またはマグネトによって 茎からとれる良質のデンプンがカタ 江戸時代には , 1702 年 ( 元禄 15 ) の赤 発生した高圧電気は配電器によって クら粉であるが , 現在 , 市販されるも 穂義士の事件 , 16 年荒木又右衛 各シリンダにそれぞれ取り付けた点 のはジャガイモで代用されている。 門の助太刀により渡辺数馬が弟の仇 火プラグへ送られ , 点火プラグ電極 / ( 別刷 ) 野草 〔佐竹〕 である河合又五郎を討った事件など , の火花放電によって混合気の着火が 各種の演芸の材料になった有名な敵 かたくりこ片栗粉本来のもの 行なわれる。 討がある。江戸時代だけでも敵討の は山野に自生する / カタクリの根か 〔特性〕小型軽量で高速回転に適し , 件数は 1()0 件以上に達したといい らとったデンプン。 4 ~ 5 月ごろ根 始動や運転中の取扱いが容易なガソ を掘りとり , うすでひきつぶし , 布 実際にははるかに多かったと思われ リン機関の特性は自動車を中心とし の袋に入れ水の中でデンプンをもみ る。その性格を分類すると , 江戸時 た各種の交通機関用原動機としてす 出し , これをくりかえして精製する。 代以前の場合は , 所領に関する出入 ぐれた性能を発揮し , 出力 1 FP 当り 白色の光沢のある粉末で風味がよい りなど経済問題がこしれ , 殺害から の重量が (). 45 ~ ( ). 5 kg という旅客機 敵討となったケースが多く , 曽我兄 ので , クズ湯 , あんかけ , クズひき 用もあり , 総馬力も 1 F-P という小さ などの料理や菓子の原料に使われる。 弟の場合も所領をめぐる敵討の例と いものから 3 ( ) 0 併 P に達するものまで , しかし現今は生産がひしように少な 考えられる。江戸時代の場合は , 起 建設機械や , 発電用 , 農耕用発動機 因はいろいろあろうが , 根本的には く値も高いので , わすかに盛岡の名 などとしてひろく利用されている。 物菓子の「片栗落雁」などに使わ 儒学による忠孝を母胎とし , 名誉を しかしまた , ガソリン機関の性能や れるにすぎない。現在カタクリ粉と 重んしる封建道徳思想に , 死に死を 出力は , シリンダ内で混合気を強く して市販されているものは , はとん もって報いる人間感情が加わって敵 圧縮するはど ( 圧縮比の高いはど ) 向 ど全音 5 カ { ジャガイモデンプン ( / デ 討となったケースが多かった。しか 上するが , あまり圧縮比を上げると ンプン ) であって , 北海道が主生産 し江戸幕府といえども敵討を奨励し 燃料がソリンの種類によっては異常 地になっている。 〔川島〕 たわけではなく , もとより明文化さ 燃焼 ( デトネーション ) が起こり , そ れてはいなかった。ただ , 慣習上黙 れによってピストンやシリンダ壁に 認したのであって , それでもいざ実 異常な圧力がかかり , 金属音を発し 行というときは公許を必要とした て出力が著しく低下するノッキング しかし江戸中期以後には武士気質誓た という現象を起こす。これを防ぐた の失墜と相前後して , 敵討を支持す めには / オクタン価の高い高価なが る層が民衆にまで拡大されたためか , ソリンを使用しなければならない。 農工商のなかにもその風潮がはいり , / ( 別刷 ) ガソリン機関〔田中〕 件数のかなりの部分を武十以外のも ガーター garter くっ下留めの こと。輪と上からクリップでつり のの敵討が占めるようになった。 すれにしても , 交通不便の江戸時代 下げるものがあり , 婦人用はコルセ のことでもあり , また逃げるはうも ットに取り付ける。いすれも伸縮の 0 懸命であったから , 他領に逃げ込ん きくゴムまたはゴム入りの布が用い だような場合は容易に目的を達する られる。が一ターか、現われたのは , ことができす , 1853 年陸奥国行方 / くっ下の長くなった 1190 年ごろで , 郡で果たした敵討などは 53 年めの成 かたけずりばん形削り盤シェ 初めはひもや留め具でズボンに結び 就であったという。しかし , 幾年後 ーノ、あるいはセー / 、ともいう。刃物 1570 年ごろになるとキュ つけた でも目的を達することのできた場合 ( バイト ) の直線往復運動によって金 ロット ( 半ズボン ) の上から絹のくつ はよいが , そのままになったり , ま 属材料などを切削する工作機械。加 下をはき , リポンやレースで結んだ た反対に敵に殺される「反討り」や , 工物をテープルに固定し , 刃物を取 はなやかなものになった。最近のく り付ける刃物台を一端に備えたラム 殺害された敵の仇として討手がまた つ下はエラスチックトップなので使 という部分が往復運動を行ない , ラ 仇になる「復敵瑟き」なども起こった 用か・減ってきた。なお、が一ター勲 ムの 1 往復ごとにテープルを横に送 敵討にはつきもののように考えられ 章は英国の最高位の勲章で , が一タ ってつぎの部分を切削し , 主として がちの助太刀も , 討手が幼少の場合 首飾り , 星章からなっている。 平面を削り出すのに用いる。テープ か , または立会人として参加するの 〔青本〕 ルの横送りとともに乖直方向の送り かたかな片仮名 / 仮名 か・つねであった 〔浅沼〕 によって , 任意の断面の筒面を削り かたきうち敵討仇討 , 復 かたぎぬ肩衣袖なしのたけ、 出すようにしたもの , また型板にな が短い衣服で「手なし」とも称した 讐 t ともいう。一種の私刑で主君 古くから麻でつくり , 庶民の間で着 らってならい削りをする装置を付け や父が殺害されたことに対し , その たものもある。ふつう往復運動の突 家臣や子が報復として加害者を殺す 用されたらしくく万葉集 > にもみら 囚 き出し行程で切削を行ない , 戻り行 ことをいうが , そのほか近親者 , 師 れる。近世の武士が正装に用いた肩 友が殺害されたため仇を報いた場合 衣はこれとは関係なく / 素襖の袖 程では切削を行なわないので , ラム を切った形で , 江戸時代には礼服と もあり , 近代法の制定される以前 , の駆動機構にはクランクとリンク装 して日常勤務に着用し , 小袖の上に 置 , または油圧機構による早戻り連 古今東西どこにでもみられた現象で あった。日本では敵討は江戸時代に 袴とともに着用した。これがさら 動機構が用いられている。形削り盤 に形式化したものを / 上下という。 もっとも盛んに行なわれたが , 1873 の大きさはラムの行程の長さで表わ し , 200 ~ 9 ( ) 0 mm ぐらいのものが多い 年の復讐禁止法をへて 80 年の旧刑法 〔柳井〕 の制定によって最終的に禁止された。 / 工作機械 かたくり〔片栗〕山野に多いユ 〔田中〕 敵討のなかでもっとも古い例は , リ科の多年草。地下に円柱状の鱗茎 カタコンべ catacombae 初期キ く日本書紀 > に記載されている眉輪 リスト教時代 , があり , 早春 , 地上に 2 枚の葉を出 地下に掘られた長廊 王が父の仇である安康天皇を殺 式の共同墓室。 キリスト教がまだ禁 す。葉は長だ円形でやわらかく暗紫 ー鱗茎 カタクリ ン′ - オ 形削り盤 近世の武十の肩衣 囚