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1. 国民百科事典3

コメ 日本の米生産高の変 年度実収高 2 5 6 世界上位 5 国の米の生産高 かのビタミン含量が高く , 貯蔵性も 大きい。米質の面からみると , / も ち米と / うるち米とがある。うるち 米は半透明 , もち米は不透明な乳白 色をしていて , 外観からも区別する ことができる。またうるち米はヨーー ド反応で青紫色に , もち米は茶かっ 色にそまるので , この方法でも簡単 に判別できる。裏日本および北海道 方面の産米は軟質米といわれるが , これは水分含量が 15 % 以上で , 食味 はよいが貯蔵性が悪い。それに対し て , その他の地方の産米を硬質米と いい , 水分が 14 % 以下で貯蔵性が高 このほか種類により種皮に色素 が形成され , 赤かっ色あるいは紫紅 色になるものがある。これを赤米と いうが , これもつけば白米になる。 品種改良されないイネに多くみられ , 東南アジアでは祭典用に珍重される 場合もある。このほか香稲といって 特有なかおりをもった米がある。 れも東南アジアに多い。 〔成分〕主成分であるデンプンやタ ンパク質の性状は , うるち米 , もち 米および軟硬質米により異なる。も ち米のデンプンはうるち米のものに くらべて , アミロペクチンが多く そのかわりアミロースは少なくて , 粘りけが強い。またうるち米のタン 、ク質は , もち米にくらべイオウと 窒素成分の含量が高く , タンパク質 を構成しているアミノ酸の種類も若 千ちがう。ビタミン A や C は米には ない。 B 1 やナイアシンは胚芽やぬか 層に多く ; 白米には少ない。 たとえ ば B 】は玄米 ( ). 4mg , 半つき米 ( ). 3mg , 精白米 0.1 mg , ナイアシンは , 玄米 5 mg , 半つき米 4.5 mg , 精白米 1.5 mg で , 強化米では毖が 121 mg となって いる ( いすれも 100g 中 ) 。日本米と外 米を比べると , デンプン , タンパク 質 , 脂肪の量にはほとんど差はない が , 灰分と繊維の量は日本米のはう がはるかに少ない。外米の大きな欠 点は繊維の多量なことで , そのため 消化も多少悪くなる。 〔品質〕玄米や白米の品質のよしあ しは , 1 升 ( 約 1. 8 / ) の重量 , 水分の 含量 , 米粒の形 , 外観などによりき まり , イネの品種にもよるか・ , その 上地の気候 , 上質および栽培方法 , 収穫後の乾燥の程度やもみすりの程 度などに影響される。品質のよい米 は , 粒の形が整ーで , 粒に光沢があ り , ぬか層薄く , たて筋浅く , 粒質 が堅い。また水分が少なく , 1 升重 量が大きく , 胴割れや病虫害による きす米の少ないものである。品質は 価格や , その後の貯蔵の条件決定に 大きく関係するので , 品質の規格を 決定する必要がある。そのために検 査が行なわれる。・日本では現在は国 家で検査を行ない , 品質だけでなく 俵装 , 目方などもしらべ , 1 俵の目 方åS6()kg に達しないものは不合格と 国名 なる。 注 日 中 インドネシア ノ、キスタン 国 ( 本上 ) 収穫面積 26819 ( 广 35474 ( ) 1 ( ) 2940 3272 6738 ( ) 生産高 58188 54734 17724 17157 11764 FA O 統計による。中国は 1948 / 49 ~ 1952 / 53 のうち 3 年の平均 , 他は 1963 / 64 。事は作付面債 一方 , 品質のはうは一定の標 1964 年現在の日本の米生産状況 した一種のませめしである。スペイ フで , 鳥獣肉 , ェビ , バターを使用 ア地方で知られる米の食べ方はピラ 炊飯した米とともに食する。アラビ 鳥肉 , 野菜などをあえたカレー汁を わせてつくるカレー粉に , 魚員類 , る。インドでは , 種々な香辛料をあ 米をふかし , 赤飯のようにして食す 人は祭日にラッカセイをませたもち 主要な食料としている山地のラオス がある。ソバ粉 , アワ , ヒェなどを るいは揚げて食するネムという食品 魚肉 , 野菜を包み、これをゆで , あ んべいの形にのは、したものに , 工ビ , 米粉をのり状にし , 蒸気でうすいせ 油いためして食する。ベトナムでは , ニラ , 鳥獣肉 , 肝臓などをあわせ , ンニク そうめん様にしたもので , のビーフンがある。米を粉状に砕き , ある。また特殊な食べ方には福建風 ビ , キノコなどをいりませたもので 飯した米と鳥獣肉 , 鶏卵 , 野菜 , ェ 中国の食べ方には八宝飯がある。炊 ではほとんど変わりか、ない ( / 飯 ) 。 るが , これを炊飯し , 粒食すること 米の食べ方は国によって多少異な 食物をいっしょにとる要がある。 だから , これらの成分に富んだ他の タンバク質や脂肪などが不足しがち る。白米を主食にするときは良質の ゆ ) , その他加工食などに用いられ ん , 白酒 , 甘酒 , 酢 , みそ , しよう 造用に 4 % ( 米こうし , 日本酒 , みり 全生産量の 95 % が飯米に供され , 醸 ア諸民族の主食であって , 日本では 〔用途〕米は日本をはしめ東南アジ 〔武田〕 等外米に分けられる。 価値づけをする。等級は 1 ~ 5 等米 , 準品と比較して等級わけをし , 米の 省統計表〉はか 注農林省統計調査部編く第 41 次農林 3 俵までの農家 米を 3 俵以上売る農家 計 米生産量陸稲 水稲 米作農家平均米作付面積 米作付面積 陸稲 米作付農家水稲 総農家 ン , イタリアなど , 地中海沿岸の 部では米をイカの胴つ、めにして食 フランス料理にもハ、ターでいっ リ・オ・グラ , リゾットなどカ { あ が , 多くは料理の添え物である。 〔武田・関 〔米の生産構造〕米の生産は水稲 陸稲に分かれるが , 日本の米の生 量の約 97 % までは水田で作られて る。水田とは湛水煢かんがいを行 う耕地であり , アジアでも欧州で 米は湛水かんがいのもとで栽培さ るものが多い。米国でも , 加州米 して第二次大戦後日本に輸入され きた短粒形の米は , とくに施設を けて湛水した耕地 p addy fi e 1 d に 1888 1893 1898 19 ( ) 3 1908 1913 1918 1923 1928 1933 1938 1943 1945 195 ( ) 1955 196 ( ) 1964 58 ( ) 3 5590 7108 6971 779 ( ) 7539 82 ( ) 5 8317 9045 10624 988 ( ) 9433 5872 9651 12385 12858 12584 培され , レ・ライス p e a r ー ri 注く作物統計〉によ る。 1898 ~ 1943 年 は沖縄を含む 米価の変 年 1873 1877 1882 1887 1892 1897 19 ( ) 2 1907 1912 1916 1921 1926 193 ( ) 1935 194 ( ) 年月 1964. 4 196 ( ). 1955. 1950. 1946. 1 ( ) 1 1 1 ( 単位円 ) 1 石当り 4.72 5.55 8.86 4.99 7.34 11.88 12.67 16.42 2 ( ). 69 13.66 3().89 37.58 25.21 29.86 43.25 60kg 当り 188.90 2331. ()() 4 ( ) 46.0 ( ) 4342. ( ) ( ) 4791. ( ) ( ) 注 1940 年までは東京 正米市場年平均相 場。以後は政府売 渡価格。 1946 , 50 年は全等級一律 , 55 年は 1 ~ 3 等 , 60 , 64 年は北海道 , 東北 , 北陸産 3 等 米の価格。中沢弁 次郎く日本米価変 動史〉 , 食糧庁資料 などによる 6056630 尸 50470 ( ) () ″ 785700 ″ 326()0km2 ( ). 056 ″ 12362000 トン 2221 ( ) ( ) 12584 ( ) 0() 3169356 戸 17 ( ) 113 の異名で高く評価されている。日 では , 傾斜地が多く , 水系が細分 れており , また農家経営が零細で ることなどが原因で , 極端な棚田 ; では 1 坪 ( 約 3. 3 m2 ) という例がある : どに細かく区分された水田に , 多 の労働力と肥料を投下することを才 徴とするために , 米の生産構造はう 働集約的とか資本集約的とかいわオ ている。もっとも最近では畑作農 に高度な集約的作業を営み , 資本 多く投下する部門が出てきている一 方 , 水田作業の機械化によって投 労働力が減少の一途をたどってい ので , このような生産構造の分類に とどまることはできない。他方 , は普通作物のなかでは単位面積当切 でもっとも高い価値を生む生産物と もされ , 水田の生産力のいちしる い伸びは今日でもその地位を維持さ せている。米は江戸時代から年貢 を通じて農民の生産と生活を領主財 政に結びつけるきすなとなリ , 封建 社会の構成の基礎をなすものであり すべて日本人の経済と生活は米に ながっていたといってよい 明治以 降 , 地租は金納となり , 諸産業が 達して資本主義時代となるが , 農民 および水田の過半が地主支配の下て 小作農となり小作地となったため , 多くの農民は生産する米の大半を 物で小作料として取り立てられ , すから米の販売者となってその生産 構造を変えていく機会を与えられな かった。政治や行政に対する発言 を強くもっていた地主は , 明治後 から大正期にかけて農業政策を動力 して米の生産力の上昇を促進したカ ( 正条植えの奨励 , 上地改良など ) , 大量の米を握る地主は , 少量の米を 売る農民の犠牲においてつねに有利 に米を売り , より高い収益をあげて きた。米は主食であり , 米価は工業 の労賃に強く影響するため , 産業漬 本は安い米価を要求することになる が , 大正期中ごろから地主と資本隊 の米価をめぐる対立が植民地米 , 国米の輸移入政策をめぐって顕著と これに対して , 政府は 19 幻

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けるように誘導する道具 ) をくふうす つも正しく直角に削ることができる。 れば労せすに的確な工作ができる。さ e. カンナ刃が欠けていたり , 切れ味の て , ノコギリを使用するさいは , 前後 にぶいものは , トイシにあててとぐ。 わずかに切れ味のにぶった程度のもの に点検することが大事で , ますノコギ は合せト ( 仕上ト ) でよいが , いたみか リの刃先を手で平気で逆になでられる たの程度によっては青ト ( 中ト ) からは ようでは切れ味がよくなく , 目立ての 必要がある。目立ては , 刃形がよくわ しめたり , 荒トからはしめたりし , 最 かっていれば , 少し練習すればできる 後にはかならす合せトでとぎあげる。 が , 道具屋にたのむほうが無難である。 とぎの限度は荒トでは刃表をといで , 使用中は立てかけておくようにし , 保 刃裏に刃がえ - りができるまでとぐが , 存は柄にひもをつけてつるしておくの これではしめてトイシがあたっている がよい ことになる。それ以上荒トにかけるこ 2 ) カンナ工具中でいちばん多く使 とは消耗するだけで , 次に青トにうつ われるので , いたみも多く , 手入れも し , 荒トの筋 ( とぎあし ) が完全に消え たいへんである。例として新品の二枚 るまでとぎ , 合せトでは青トの筋が消 がンナについて , 点検と手入れ法を順 えて , 合せトのとぎはだになるまでと に説明する。 ぐ。刃先の角度は 25 。くらいが標準で a. 刃先が髪の毛一筋ほど台の下端 ( し あるが使って刃先がすぐ切れなくなる たば ) にのぞくようゲンノウで打ち込 ものや , 刃かけができやすいものは刃 み , 刃先が左右一様に出るようにする。 角をもう少し大きくしてとぐ。刃裏は b. 裏金の刃先が鋭利でなかったら , と 裏切れなど特別な場合のほかは荒トに いでから打ち込む。裏金の刃先は少し かけない。 とぎあげるときは刃表と刃 裏を交互に何回か合せトにあてて , 刃 控えめにするが , カンナを逆にして持 がえりを完全にすり落とす。 ち , 下からゲンノウで打ちあげ , この とき逆光線で下から見れば , どこまで 3 ) ッチカンナ刃を抜いたり・打ち込ん 打ち込めたかがよくわかる。で台 だり , クギを打ったりなど多くの場合 の表のほうから 2 枚の刃の間をのぞき , に使われるが , ッチの使い方としては , 刃裏が完全に密着して , すきまが見え 重さを十分利用した使い方をするとよ なければよい。すきまのあるものはと い。クギ打では , ゲンノウの平らな小 いで密着するように修正しないと使用 口がクギの頭に対して平らに当たり , できない。裏金のかしらの左右は , 少 力が正しくクギの方向に及ぶのがよく , し折り曲げてあるが , この折り曲げ方 最後の一打をゲンノウの丸い小口で打 が少ないために圧迫が不足して密着し っと , よく締まり , 板面にツチあとを ないものもある。裏金はいちど合わせ つける心配もない。 ておくと , それほど狂わないから , 買 〔材料の選び方〕樹木の繊維は縦に並 うとき合わないものは直させる。 んでいて , 生長によって外へ外へと年 c. カンナの台の下端は平面定規のやく 輪をつくっていく。年輪は外側ほど若 めを果たすもので , これが正しく修正 い組織で柔かく , あらく , 水分を含 むことも多い。 このような質の不均一 されていなければ板は平らに削れない。 点検法は , 古い鏡や事務用厚板がラス なものが , 板材や棒材に製材されるか などを定盤として , べンがラを自転車 ら割れが起こり , そりが起こる。しか し自然乾燥では十分でないが , 人工乾 油などでべとべとに練り , これをばろ 燥によって含水率を下げると , いくら で定盤面に薄く塗りひろげる。刃先を わすかに引っ込め ( 定盤にあたらない か変化が少なくなる。それでも外気中 程度 ) , 台を定盤とすり合わせる。ます の湿度の影響を受けて , 膨張や収縮を 第 1 に , 刃ロの部分が , コロをはさん するため , 狂いを絶無にすることは不 だように高くなっていて , カタカタす 可能である。しかし木材の組み方によ るし , また , 台の両側が縦にすっと高 り , その動きを抑制し , 表面塗装など によって外気との接触をたち , 木材の くて , その間が低い一 ともわかる。 これをがラスの破片 ( 細いガラスをが 狂いを少なくすることができる。さら ラス切りで端にちょっと筋を入れる に , 木材は縦に強いが横に弱いこと , か , 金ャスリでかどに傷を入れて , 2 材質が均一でないこと , 乾燥材でも外 角ぐらいに割る ) のよく切れる部分 気の影響を受けることなどの欠点をも で , べンガラの色のついた部分だけを , っている。しかしこれらの欠点を補い , 木目を横にして削り落とす。定盤にす 木材の長所 , すなわち軽くて強いこと , り合わせては色のついた部分を削り , 加工しやすいこと , 木目やはだあいが これをくりかえして下端全体に平均に 柔らかく親しみぶかいというようなこ 色がつくようになればよい。なお , 刃 とが生かされるように工作を進めるこ をひっこめてあるので , 刃ロの上の台 とが木工の基本であって , 構造はそこ 部は , 刃の圧迫でとびだす部分である から生まれてくる。接着剤などすぐれ から , 最後に刃ロの上の部分半分くら たものがあるから , 従来の構造にとら いをひと削りしておく。 われす新しい構造を生み出すことが可 土板のこばや木口を正しく直角に削る 能で , 補ーっ作るにもいろいろのくふ とき , カンナ台を削り台に横に立てて うを生むことができる。 使うが , そのとき下になる面を , 下端 1 ) 廃材家庭工作ではよく廃材が利用 と直角になるよう修正しておくと , い されるが , リンコ・箱などの荷箱類は材 削る方向 さかめが立っ 削る順序 1. 表ご裏 3. 木ロ カンナの動きが点線のように , 前後で傾斜し ないように注意し , 矢印の範囲で水平に削る カンナの使い 方ど手入れ は小えきる は片ナのる るた るろをがに るにカて用 削後材れうめを をの角くよ をのてにを ′・なさ ば料あ横面ロ斗 こ材をを平木材ささな を台 刃 板の表を削る 刃を出すには , 台じりをたたく 斜めにはいった刃は刃がしら を横からたたいてなおす 裏金が密着していない ご , すきまにカンナく すがつまり , 削れない 裏金ご刃裏が密着して いるかごうかを , ロの 表から逆光線でのぞく 一枚刃では , X 印のごころ で板を押えて いる。ニ枚刃 では裏金がカ ンナくすを方 向転換させる 刃ごきの良否 刃先がまるい 裏ぎれ 斜めごぎ

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シホンロン 5 6 8 しほんろん資本論 Das Kapi 〔島の分類〕島は単により大きな陸 れる。絹のしまものは中国より伝わ taI—Kritik der politischen 0k0- っていたが , 南蛮交易が行なわれる 塊から海面で切断された陸塊である nomie マルクスの主著で , 経済学 ようになると唐桟 , セイラスしま から , 地質構造上島のみでみられる 最大の古典の一つ。全 3 巻 ( 1867 ~ ような特別の性格はなく , などの織物が渡来し , これを島物結 , ただ面積 94 ) 。資本主義的生産と流通の諸法 唐物などとよんだため , 島物の島 が狭くなるにつれて変化に乏しくな 則を明らかにし , 資本主義社会の生 るだけである。むしろ島を形づくる に縞の字を当てたものといわれる。 成 , 発展 , 消滅の心然性を証明し , 地殼運動が分類の基礎として考えら しまがらの種類は無数にあるが古く 科学的社会主義を理論的に基礎づけ から知られたものを例示すると下図 れる。この意味でかってウオレスが たもので , 次の 3 部より成る。 1 ) 資 のようである。しまはふつう異色の 提唱し , 現在でも使用されている陸 本の生産過程 ( 第 1 巻 ) 商品の分析 糸を織りこんで筋模様を出すが , 糸 島と洋島の区別が重要である。大陸 にはしまり , 資本の直接的生産の面 の太さや種類の異なるものを筋に織 の周辺の海には浅い / 大陸だな部分 から資本主義社会の基本的構造を分 りこんで , 織しまもつくられている。 があり , 地質学的には大陸の一部を 析し , 資本が獲得する利潤は労働力 しま織物としては , 綿織物では遠り・日 構成するとみなされる。この大陸だ に基づく剰余価値であるが , 資本家 じま , 松阪じま , しま結城など , なにある島 , すなわち海面を約 20 ( ) m は労働者からの搾取を強化するため 絹織物では糸織しま , しま御召 , しま 下げると大陸と地続きになるような に大工場と機械生産を採用し , その めいせんなど , 毛織物ではしまセル , 島が陸島で , 日本やイキ、リス , イン ため労働者階級は失業と貧困にさら しまラシャ , しまモスなどがある。 ドネシアなどを含め , 大陸周辺の されることを説く。 2 ) 資本の流通過 なお化繊織物に多くみられる / チェ 比較的大きな島ははとんどこれに相 程 ( 第 2 巻 ) 資本は貨幣資本→生産 ックも格子しまの一種である。しま 当し , 本質的には大陸の一部分であ 資本→商品資本 ( →貨幣資本 ) という 模様は糸染めとして織リこんだもの る。これに対して大陸と無関係なも 3 形態をたどることを示す。産業資 が多いから , 一般に染色は堅ろうで , のが洋島であり , ポリネシア , 本家が貨幣を生産過程に投下して生 ロネンアなどの島々がこれに当たる。 もめん白地のしま物は洗たくにもよ 産を開始すると , 商品はより大きな く耐える。 また島の集合の状態から諸島 , 群島 , しま島学問的にみて島につい 価値の貨幣として回収され , そこに 列島などの区別がなされる。はは、列 利潤が実現される。この過程は個々 ての厳密な定義はない。むしろ慣用 状をなして連なる列島にはアレウト , の資本家によってくりかえされるだ 的によびならわされていることばが 千島 , 琉球 , 大スンダ , 小スンダな くわしく分析されているのみである。 けでなく , 社会全体としても行なわ どがあるが , 諸島 , 群島は区分があ れることを説く。 3 ) 資本主義的生産 すなわち「 / 大陸に比べて相対的に いまいで厳密な違し・、はない。なお本 の総過程 ( 第 3 巻 ) 剰余価値が具体 面積の狭小な , しかも水圏によって 事典では日本関係の諸島 , 列島につ 的には工業利潤 , 商業利潤 , 利子 , 完全に周囲をとりかこまれている陸 いては文部省のく地名の呼び方と書 地代などに分配されること , 競争の き方 > のなかの「日本の主要自然地 塊」が島であるが , これだけでは不 結果 , 利潤が各部門で平均化される 域名称の書き方」によった。また外 十分な点が多い。大陸として最小の ーとが明らかにされている。 オーストラリアは島大陸とよばれる 国関係については原則として諸島と 以上 3 巻のうち第 2 , 第 3 巻はマ こともあり , グリーンランドは世界 した。 ルクスの死後 , その遺稿によりエン 最大の島であるが , これを大陸とす 規模の大きな島では地質構造も地 ゲルスの手で刊行され , また第 4 巻 る学者もある。また日本のみを考え 形も複雑な構成を示すが , 小さい島 として準備されていた < 剰余価値学 れば全体が島であるが , 本州 , 四国 , は変化に乏しいため , ある程度は地 説史 > も 1905 年以降カウッキーによ 九州 , 北海道は一般には本上と考え 形からみた区分も可能である。火山 って刊行された 〔進藤〕 られ , それ以外の属島のみが島とさ 島は火山活動によってできた島で , しま縞織物のがら。織物のた れる。すなわち島はより大きな陸塊 日本では伊豆諸島で代表され , 太平 て , よこ , あるいはたてよこの両方 ( 大陸あるいは本土 ) の存在によって 洋中のハワイ諸島などは , 深海底か 向に筋模様を現わしたもので , それ はしめてそれに付属するものとして ら海面上にそびえるきわめて大きな ぞれたてしま , よこじま , 格子しま 成立する相対的な概念であり , 大陸 火山といえる ( / 火山 ) 。サンゴ島は という。日本古代の綺はたてしま , もしくは本上なくしては存在しない 太平洋西部の熱帯地方に多く分布し , 倭文布はよこしまであると伝えら / サンゴ礁の分布の状態から裾礁 とばといえる。 の島 , 堡は礁の島 , 環礁に分けられる。 地塁島は断層によって作られた地塁 が , 海面上にあらわれた島で , 長崎 県の五島列島がこの例とみられ , 直 線状の配列を示すが , さらにこまか く分かれて五つの島をなす ( / 断層 ) 。 段丘島は島全体が海岸段丘によって 作られる珍しい例で , 熱海沖の初島 がこれに当たるといわれる ( / 段丘 ) 。 〔島の景観〕地球上無数に分布する 大小さまざまな島も , その位置の相 違によって気候の変化が大きく , 景 観もこれによる変化が大きい。最暖 月でも平均気温 1 ( ) ℃に達しない寒帯 では , 植物もわすかに地衣類 , コケ 類が夏季生育するだけで , 年の大半 は水雪にとざされる。グリーーンラン ドでは内陸水河が島のはは、全面をお おい , 海岸地方にわすかにエスキモ ーなどの原始的生活がみられるにす ぎない。北極海周辺の島々 , 南極付 大名しま 万筋しま 幅通しじま 三筋しま やたらじま 格子しま 住国 弁慶じま 子持ちしま 棒じま よろけじま

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コンべヤ 3 1 3 る。その特性は , 1 ) ばら荷物に対 は大きな運搬能力を有し , 動力 エネルギー消費量が少ない。 2 ) 荷 積場と卸場を適当に設計するこ により積卸の費用を省略できる。 荷物の種類により多少異なるが相 のこう配まで登ることができ谷や を越える場合の橋やトンネルも小 なものですむ。 4 ) 故障がきわめて ないので , 数系統の設備でも , あ いは数千 m の運搬でも , わすかの 数によって運転できる。しかし機 性が劣っているため , 車輪をつけ 移動式にするとか , わく組を組立 にするとかしてその欠点を補う。 ベルトコンべヤの構造は , 鉄また 木材のわく組とこれに取リ付けら たベルト支持および駆動を補助す ためのアイドラ ( ーっもしくは数 のローラ ) と , ベルトを駆動するた のコンべヤ先端のベルト車と動力 からなっている。またコンべヤに , ク空気コンべヤ . / 属するものとして投入施設と排出 振動コンペヤ 設が必要の場合が多い。わく組は 送用として使用されるもので , 密閉 チェーンに付いた取付片に種々の形 物の重量を全部受けるものである された鉄製のドラグ ( 形とい状の の鋼板または木板を付けたコンべヤ ら , それに耐えるものでなければ もの ) の中を一連のコンべヤが装置 である。平板を付けたスラットコン 新らない。アイドラの間隔はベルト され , 頭部にあるチェーンを回転さ べヤ , 平鋼板を付けたエプロンコン つ幅および運搬物の重さなどによっ せて運搬するものである。 べヤ , さら形鋼板を付けたさらコン : 異なるが下側ローラではほとんど 〔ローラコンべヤ〕ころか、り軸受の べヤ , 深いバケット形鋼板をつけたバ 一定である。ベルト車はベルトを動 はいったローラを輸送方向に多く並 ケットコンべヤなどがある。この すためにベルトが巻き付いている べ , これを台わくに取り付けたもの 端のドラムで , 多く鉄で作られて のコンべヤは荷物を高く積むことが できるので , 比較的低速であるが運 である。動力を使用しないでわく組 、る。ベルトとドラムの間の摩擦カ 辷増すためにはドラムの外側にゴム , 搬能力がある。一般に包装品 , , こう配をつけ , 品物の重さを利用 して運搬するので , 比較的かたい木 帛ベルト , 皮 , 木片などを張る。傾 俵 , たる , 袋にはエプロンまたは板 箱やポールなどの運搬に適する。 斗したコンべヤで不時に電動機が停 コンべヤが用いられる。石炭 , 鉱石 ヒしたとき , 荷重によってコンべヤ 〔ねしコンべヤ〕ねしの推力を利用 などはさら形 , ノヾケットコンべャカ { 用いられる。ノヾケットコンべヤの特 したもので , 下部が半円形のといま 戸、逆転することを防止するため , 電 殊なものとして高所運搬用のバケッ たは管の中にねし羽根を回転させ , 力機に電磁プレーキを備えるか , 摩 ねし面に沿って品物を押し進めるも トエレベータカゞある。 / ヾケットエレ 式などの逆転防止装置を用いてい ので , セメント , 砂糖 , おがくす , べータはエレベータのわくをつくり またコンべヤが長くなるとベル 穀物など軽い粉体の運搬に多く使用 、が伸びてゆるむので , おもり式 , わくの下部から材料を入れ , チェ されるが , ときには灰 , 砂利 , 石炭 5 るいはねじ式などのゆるみ取装置 ンまたはベルトに取り付けたバケッ などにも用いられる。運搬煢の割り トで荷物をすくって上端で排出する。 戸つけられている。ばら荷物を輸送 に装置が小さく , といの密閉が容易 尸る場合 , 投入口から荷物を均等に 駆動装置は上端に取り付けられてお り , エレベータの角度は 6 げ ~ 9()0 で なので材料が漏れたり飛散しない。 くルトの上に供給するためにはフィ ねし羽根の種類は運搬物の種類や用 ーダカヾ使用されている。ベルトコン バケットは 1 本または 2 本のチェー くャの運搬能力はベルトの幅と速度 ンあるいはベルトに取り付ける。 途によりいろいろあり , アスファル トなどの粘着性のある材料は羽根と こよってきまるがベルト幅をひろく 天井に設けた軌条にトロリを一定 軸の取付部を切り抜いたり盆状のも ると設備費が高くなるので幅を狭 間隔で配列したトロリコンべヤは , ( し速度を速めることがよい。ベル トロリを環状チェーンで連結し , ト のを使用している。 〔振動コンべヤ〕いろいろの形状の トには用途によりゴムペルト , 鋼べ ロリあるいはチェーンにつり金具を ベルトやといに品物をのせ , 外部か レトか、あり , 一般にはゴムペルトか、 設けたものである。架空式であるた ら一定の振動を連続的に与え , 品物 しっともよく利用されている。ゴム めひろい床面積を必要とせす , 作業 場の通路が機械によりしゃ断される の慣性を利用してわすかすつ前進さ ヾルトは数枚の綿布を粘着性ゴムで ことがない。構造が簡単でこう配湾 せて運搬するコンべヤを総称してい まり合わせ , 裏に適当の厚さのゴム う。シェーキングコンべヤは水平ま 曲などの施設が容易であるので , 工 ーをはリ合わせてつくる。鋼 たは若干傾斜して設置したといを , 場の流れ作業や倉庫の品物の運搬に ヾルトはゴムペルトより高価で , ま 水平に早戻り運動するように揺り動 ひろく利用されている。一定間隔に に酸またはイオウ分を含む荷物には かし品物を少しすつ前進させるもの 「適であるが , 耐久性が強くゴムを 木製または鉄製の羽根をつけたチェ で炭坑切羽内の石炭輸送に使用され ーンを駆動し , この羽根でとい中の 是す油が付着しているものや高温の る。この方式のといの振動は通常空 品物にはこれが適し , 軽いため動力 材料を押し進めるスクレーバコンべ 気原動機が使用されるが , 電磁駆動 ヤも石炭 , 木くす , 砂糖などの小粒 第少なくてすむ。またこれらのほか 式では振動源に交流電磁石が使用さ のばら物の運搬に使用される。構造 行網ベルトも使用されている。 れ , 3 ( ) ( ) ( ) 往復 / 分以上もの振動が与 が簡単で設備費が安い。 〔チェーンコンべヤ〕ベルトの代わ えられる。 5 。 ~ 6 。下向きに傾斜させ 〔ドラグチェーンコンべヤ〕粉体輸 りにチェーン ( 鎖 ) を環状につらね , コンべヤのいろいろ 工フ。ロン コンのくヤ ↑ ト ・べ丿レト コン′くヤ バケット エレ′く ータ スラットコ・ン / くヤ トロリコンべヤ ロー・ラコン・べ六 , ねじコンべヤ スクレ ーノ、コン・べ、ヤ 1

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っている。この事実から , 宗教こそ 文化の母胎だとの解釈をくだす人も あるが , 科学や芸術が宗教の衣を脱 いでいったとみたほうカ { すっと理解 しやすい。宗教と科学とは , 事実の うえでは明らかに矛盾し , 闘争が行 なわれてきた。ます自然科学が , 次 には社会科学が , 宗教の支配から独 立していった。この過程は現在でも 続いている。しかし , 宗教と科学と は本質的に矛盾しない , という主張 も盛んである。その立場からは , 両 者はもともと次元を異にし , 宗教は 科学的に認知や予測のできない領域 に属するとされる。 宗教と芸術との間にも , 根本的に は同様の関係をたどることができる。 芸術のどの部門にしても , 原始社会 で発生した当初から宗教と密接に結 びついていた。たとえば , 石器時代 の洞窟壁画も , 日本の縄文う時 代の上偶も , 明らかに宗教的な意味 をおびていた。ギリシアのみごとな 彫刻は素朴な神像から発達した 0 日 楽が原始的な宗教儀礼の重要な要素 だったことは , 未開社会の実状から も推定できる。 . 仏教やキリスト教な どの大宗教はいすれもみごとな宗教 芸術を発達させた。しかし , 現代で は , 宗教美術 , 宗教音楽 , 宗教文学 などは , 芸術のごく限られた一部 すぎなくなっている。宗教が文化に おいて占める位置を高く評価して , 科学 , 芸術 , 道徳と同列に並べたり , ときにはこれらの上におくような , 新々ント派流の文化論がひろく行な われている。しかし , 宗教は上記の ように歴史的な限界性をもっ点で , 他の部門から質的に区別される必要 がある。また , 儀礼と教団とを備え ているために伝統保守の傾向がとく に強い点も , 注目すべきである。 〔宗教の要素〕宗教の中心的な要素 は神や霊などの超自然的な神聖な存 在の観念に求められるが , この観念 は神学者の規定するような明確なも のではない。現代人の神や霊に関す る表象も , しつははなはだあいまい で , 死者の霊が墓や仏壇や靖国神社 などにあるか無きかに併存している ように思っていてあやしまない。死 霊崇拝の前段階としてあげられる死 者崇拝や自然崇拝の事例は , 観念の 不分明な状態を現わしはしても , そ の不在の証明にはならない。超自然 という概念についても , 自然という 概念なしには成立しない , と指摘さ れるが , 原始人でも正常と異常 , 安 心できるものと気味悪いものとを区 別しなければ生存できない。もちろ ん , 超自然的とか非合理とか神秘的 とかいう観念の明確な規定は , 一音に の専門家だけの仕事である。神や霊 などの「神聖」な存在の原型は , 物 質のように実体的なものか , エネル ギーのように流動的なものか , この 6 3 7 点について盛んに論せられているが , 明確な結論はない。観念内容はやは り流動的で , 恐るべき「何か」だっ たとみるべきだろう。神聖という観 念は世俗に対するもので , 賢い , 身 の縮むような感しを表わす。 / 忌み という語の歴史が端的に示している ように , 元来は神聖と不浄とは区別 されていなかった。神聖観念の内容 の変化や分化は , それに対する宗教 的感情や態度や行動のそれと対応す 社会の構造の変 る。これはさらに 化に根ざす。たとえば , 平等な原始 共同体の成員は , 神聖な専制君主の 威圧を受ける奴隷の感情を知らない だろう 宗教的情操といわれるものは複雑 に複合した感情で , 宗教的観念との 関連において形成される。回心、 ( 入 信 ) の心理の構造は , 極度の緊張か ら , し緩への転化の形である。「神が かり」の心、理はヒステリー状態に近 いものである。一般に , 宗教心理は 異常心、理またはそれに近いものとさ れ , いわゆる宗教的天オは「病める 魂」すなわち一種の精神異常とみら れる。教団の指導者は , 暗示や修行 や音楽や集団心理などによって適度 にこの種の心理状態をつくり出すこ とにつとめ , その方式を整えている。 しかし , 褝や瞑ま想のように , きわめ て安定した心理状態をつくり出すも のもある。 〔宗教の起原と原始宗教〕人類が発 生したのち , おそらく長い無宗教時 代をへてから , 原始社会の発達のあ る段階で , 宗教がしだいに形成され ていった。宗教が人類とともに古い という証拠はありえないし , まだ猿 人惞に近かった人類がすでに宗教を 信していたとの推定は無理すぎる。 しかし , 宗教の形成の具体的な過程 は , 考古 , 人類 , 民族 , 歴史などの 諸学によって推測するほかはない。 現存のいわゆる未開民族の宗教は , 推測のとくに有力な手がかりを与え るが , その未開宗教はもちろん原始 そのままではなく , 退化や固定化や 高度の宗教からの影響などによって 変質を重わている。その内容も , は は、一様であるどころか , きわめて特 殊的で多様である。しかし , 共通の 特色もある。そこには , 整理された 教義の体系や経典がなく , 教祖はい ない。神話やそれと結びついた儀礼 や習慣に教義が表現されている。そ れはきわめて非論理的で理解しがた く , 乱雑な迷信のような印象を与え るが , 基本的な要素は文明社会の宗 教と共通で , みがきのかかったもの よりすっと端的に宗教の特質を示し ているともいえる。宗教と社会や生 活とは密着し , その道徳や経済や芸 術と不可分に結びつき , 神話がその 世界観を代表している。人生のおも なできごと , 出生や成年や結婚や死 シュウキヨ などにも , 漁猟や農耕や建造などの 労働にも , 集会や戦争にも , それぞ れの儀礼がある。社会とその宗教が 一致しているので , 社会そのものが いわば一つの教団をなし , その成員 は幼少期から伝統的宗教によって教 育されて , 疑うことなく忠実にそれ に従っている。しかし , 社会の発展 の程度によって , 性や年齢などによ る内部集団が形成され , それが秘密 結社の形をとる場合もある。また 長老や首長が祭儀を指導し , 代表的 な祭司のようになって神聖な権威を 認められている場合もある。職業的 な呪医やシャマンなどが発生しつつ ある場合もある。未開宗教の重点は , そのきびしい条件のもとでの生存と 社会の連帯との確保におかれている。 未開人の生活は呪術か宗教でおおわ れているようにみえるが , 彼らはけ っして夢想家ではなく , 現実的な生 活態度が基礎になっている。さて , 宗教の起原と発達の初期の段階に関 しては諸説まちまちだが , 原始共同 体に固まってやっと生存する原始人 は , 自然的にも社会的にもごく狭い 条件のなかでの精いつばいの生活の 営みの間に , タブー ( 禁忌 ) そのほか の呪術を固定させ , これとからんで , 死や夢や影 , 血や息 , 雷やこだま , 動物の生態など , 切実な関心の的で あるさまざまな事象の観察から , し だいに霊魂や呪力などの観念を形成 していった。練習や教育やものまね , 踊りなどは呪術の有力な根源となり , 長老や呪師などの利己心と創意とは , 霊などの観念を育てるうえで大きな 力を添え , 集会 ( 祭り ) とそこでの芸 能による興奮は , それらの超自然的 な観念を強めるのに役だった。それ こうして芽ばえてくる観 にしても , 念や行動の型が定着したのは , それ が原始人の精いつばいの科学でも世 界観でも芸術でもあって , それによ って彼らが元気づけられ , 集団の連 帯が強められたからだろう。たとえ ば , このようにして形成されてきた 呪術的宗教的観念や儀礼の類型には , 自然物そのままを神聖視する自然崇 拝 , 霊魂や精霊などの信仰である / アニミズム , / マナ ( 呪カ ) 崇拝 , 自然や人工の手ごろの物体を崇拝す る / フェチシズム ( 呪物崇拝 ) などが あり , 神がかりを中心とする / シャ マニズム , 氏族的な社会制度とから んで祖神 ( / トーテム ) を崇拝するト ーテミズムなどもある。これらを段 階的に一系列に整理することはでき ない。先後については論議があるし , 発達は複雑で , アニミズム , マナ崇 拝 , 自然崇拝などは , どの未開宗教 にも共存している。自然崇拝の形式 がもっとも単純で , それにアニミズ ムが付加されてくる事例もあるが , だからといって , それがもっとも原 始的だとはいえない。上記のように

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航空写真 2 えでも勢るなつる ン見地た伊あ屋写 に現れはで家にて ( 一線 , さ右真災黒っ で見。写被っ写 黒跡発る線 , まに 他の然い外所は一 の偶て赤場水レ そ力でれはたのグ 形のかされし川で 、一ン物」方族な定こ堤良の 空も空る海が 。る 真い航の航写た水 写ての前たくしは 空れ連以し黒入で 航も一来写が優丿 の埋が伝をろ。斐 跡にの砲野こる揖 輪中も鉄平とか 曲地たら尾るわ 者はつか農しく 長様か態のてよ木 県模な形後しが え城のらの直水態が 茨群かそ風冠実る は一わ。台めの 左るはのたどて 下左は青函トンネル予定地付近の津軽海峡海底を写した航空写真で , 海底に発達したドーム状の地質構造のパターンが非常に明瞭に出て いる。下右は無線電信局のタワーを真上から写した航空写真であを タワーを中心にして周囲に放射状に見える白線はアースを埋めてあ る位置である。アースは , もちろん , 地下相当の深さに埋めこまれ ているが , 航空写真にはその位置が明瞭に写し出されている。この 原因は , 上の茨城県の遺跡写真の場合にしても同様なのであるが , 土中の水分に差が生じ , それが写真に色調差となってあらわれるた めで , 土質調査や地下水調査に航空写真が有効であることがわかる

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サイボウブ 3 3 5 星状体 染色体 3 2 動物の体細胞核分裂を る。しかし常温では , ふつう 2 がある。やがてこれが半分に分かれ おはっきりし , 2 本の密着した染 示す。ー ~ 3 前期 , 4 中 時間で完了する。一般に植物の細胞 て細胞の両極へ移動する。このとき 第体が平行になるが , よしれ合って 期 , 5 ~ 7 後期 , 8 ~ 9 終期 では , 比較的長い時間がかかり , 動 の分かれ方は , 割れ目をもった相同 る。この染色体のでき上がるまで 染色体が 1 本すっ両極へ分かれてい 物の卵割の場合は短い。たとえばム ) 時期を「前期」といい , 仁はこの くことが多いが , まれに相同染色体 ラサキッュクサの雄すいの毛の細胞 一期の終わりに消失し , 核膜も見え の縦の割れ目から分かれる場合もあ では , 19 ℃で 340 分 , 28 ℃で 69 分 , 40 くなる。このころ核の状態も著し る。いすれにしても , この時期を「後 ℃で 330 分かかり , 18 ℃以下と 41 ℃ 変化する。植物の細胞では , 細胞 期」といい , 両極へ分かれた染色体 両極に , 核に接して均一で透明な 以上では分裂が起こらない。 は割れ目をもっているが数は母核の 分 , すなわち極帽が現われる。同 b. 減数分裂生物が有性生殖をかさ 半分である。両極に集まった染色体 に核は軸の方向に伸びて , 紡錘状 ねても , 種としての染色体数が一定 は , しだいに形がくすれるが , 多く 外形になる。これを紡錘体といい しているのは , 受精によって染色体 、状の構造からできている。この糸 の場合は完全に静止核の状態へもど 数が倍化する半面 , 生殖細胞を作る らないうちに , 次の分裂が起こる。 、の構造を紡錘糸という。動物の細 ときに染色体数を半減する特別な核 ] や藻類の細胞など中心体をもつも つまり第 1 分裂の「終期」はあまり 分裂が行なわれるからである。この では , 中心体が 2 分して細胞の両 はっきりせす , 仁や核膜が作られな 核分裂を減数分裂 ( 還元分裂という へ移動し , そこから星糸 ( 星状体 ) いで , そのまま第 2 分裂に移ること 人も多い ) という。一般に胞子 , 卵細 いう糸状のものが伸びて染色体に が多い。第 2 分裂では , 割れ目をも 胞 , 花粉 , 精子などを作るとき , 母 ながり , 両極の間に紡錘体が作ら った染色体が紡錘体の赤道面に並び , 細胞の中で行なわれる。なお動物の 割れ目から半分すっ分かれて新しい L る。やがて , 染色体は紡錘体の中 精子や卵が作られる減数分裂を成熟 嬢核を作る。このように減数分裂で の面 , すなわち赤道面に並んで核 分裂ということがある。減数分裂は は , 第 1 , 第 2 分裂を通して 4 個の 反を形成する。このとき染色体は , ふつう連続して 2 回の分裂 ( 第 1 分 嬢細胞が作られるが , 染色体数は第 定の位置で紡錘糸のあるものに付 裂 , 第 2 分裂とよぶ ) が行なわれ , 1 分裂で半減し , 第 2 分裂では変わ している。この時期を「中期」と 第 1 分裂で染色体の数が半減する。 らないから , 結局この分裂でできた 、い , 極と染色体を結ぶ紡錘糸を連 減数分裂が始まると , 染色糸がらせ 生殖細胞の染色体数は , 体細胞の半 結糸 ( 牽引糸 ) という。染色体の連 ん状に巻く。まもなく , このらせん 数朝 ) になる。減数分裂に要する時 結糸への付着点はふつうくびれてお がはどけ , 細い染色糸が核内にほは、 間は , 体細胞分裂に比べると , すっ り , この部分に動原体という構造が 均一に分散する。このときをレプト と長くかかる。これはおもに前期の ある。細長い染色体が多い場合は , この糸をレ テン期 ( 細糸期 ) といい 過程が複雑なためで , 分裂が完了す プトネマという。次にこれらの染色 この動原体が紡錘体の赤道面に並ぶ。 るのにふつう数日かかる。 糸は 2 本すっ互いに接近し , ついに なお中期の染色体は動原体の部分を 接合して 1 本になる。このときをザ 〔細胞質の分裂〕細胞分裂では , ふ 除いて完全に縦に 2 本に分かれてい イゴテン期 ( 接合期 ) という。完全に つう核分裂につづいて細胞質の分裂 る。赤道面に並んだ染色体は , 次に が起こる。細胞質の分裂のしかたも 2 本に分かれ , おのおの 1 本すつが 接合が終わると , 太く短い糸が核内 に生する。このときをパキテン期 ( 太 動原体の部分から紡錘体の両極のほ 体細胞核分裂 減数分裂 糸期 , 合体期 ) という。この接合した うへ分かれていく。染色体が両極に 0 2 本の染色糸はやや離れ , しかもそ 0 集まると , 短くなり , かたまりにな れらは縦裂するため , 4 本の糸がも る。染色体が赤道面から両極へ移動 つれあったような時期が現われるが , するまでの時期を「後期」という。 これをデイプロテン期 ( 複糸期 ) とよ 両極に集まった染色体のかたまりは , ぶ。そして染色糸は , しだいに太く 前期に染色体が形成されたのと逆の 短くなって染色体を形成するが , 過程をたどって , 形がくすれ , 染色 一時消 の場合 , 二つの染色体は対を作った 糸へ解体される。このとき , 失していた仁もふたたび現われ , 核 ままで , 核の中 , とくにその周辺部 膜も明らかに見えるようになってく に散らばっていく。この時期をディ こうして , 新しい二つの嬢核が アキネシス期 ( 移動期 ) とよぶ。この もとの静止核と同じような状態にも とき , 対を作った二つの染色体をゲ ニまたは 2 価染色体という。やが どるまでの時期を「終期」という。 て , この 2 価染色体が体細胞核分裂 体細胞核分裂では , 1 本の染色体が のときと同様に紡錘体の中央の面に 縦に 2 分し , そのおのおのが嬢核に 並ぶ。したがって , レプトテン期 ~ はいるので , 嬢核の染色体の数と形 は母核と同じである。したがって , ディアキネシス期までが体細胞核分 生物の染色体数は種によって定まっ 裂の前期に相当するので , やはり減 ている。ふつう , ある生物の染色体 数分裂の「前期」という。減数分裂 数は体細胞の染色体の数 ( 2 れで表わ の前期で接合して対になる染色体は , す ) で示す。たとえば工ンドウは 2 れ もともと父と母から 1 本すっきたも = 14 , イネは 24 , ネコは 38 , ヒトは ので , 互いに形と大きさが等しい。 48 である。核分裂に要する時間は , この 1 対の染色体を相同染色体とい 生物の種類 , 細胞の内外の条件 , と う。次に相同染色体が対になったま くに温度の違いなどで相当な差があ ま赤道面に並ぶ時期 , つまり「中期」 紡錘体 中心体 0 9 4 体細抱核分裂と減数分 裂における染色体の配 分を模式的に示した

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シュライエ 6 8 3 細胞集団をいう。腫瘍の増殖は , そ れる。シュメルの人種と言語とはセ こに内在する独自の条件によってコ ム人に吸収されてハンムラビ時代 ントロールされ , 一国における治外 ( 前 1724 ~ 前 1686 ) には消滅してしま 法権の場所にもたとえられよう。腫 ったが , ハンムラビの文化政策によ 瘍のうち悪性のものは一般に / がん って , この時代にシュメル語文献の と総称されている。腫瘍の構造は固 集成や翻訳が行なわれて現在に伝わ 有の成分 ( 腫瘍細胞 ) である実質と , っている。シュメル人の最高神ェン・ ⅷ管や結合組織でつくられた間質と リルはノヾビロニア人のべノレ・マルド から成る。上皮性の腫瘍では実質と ウクに化体してヘレニズム時代にい 間質との区別が顕微鏡的につくが , たるまでメソボタミアの天上の支配 非上皮性の腫瘍ではその区別がっき 者としての地位を保持し , シュメル にくい。腫瘍には良性と悪性とがあ 語は学術語として西洋中世のラテン り , 前者はかならす発育が停滞する 語のような価値をもち続けた。現在 ので臨床的にはあまり問題でない。 使われている緯度 , 経度や , 時計な 良性腫瘍は発育がおそく , 周囲の どの六十進法 , 1 週 7 日制などはシ 組織をおしのけながら増殖するのに 〔板倉〕 ュメル人の遺産である。 反し , 悪性腫瘍は一般に発育が速く , 〔美術〕すでに前王朝期より , シュ 周囲組織内に浸潤しながら増殖する。 メル人たちの創造活動はかなり著し さらに腫瘍細胞が血管やリンパ管に く , 上器の紋様 , 円筒印章 , 浮彫り シュメル右は , アッ 需要者のあいだには , その商品の入 カド朝のくナラム・シ よって遠くはなれた臓器にはこばれ , などに原始の素朴さとともに強烈な ン戦勝碑〉。ナラム・シ 手のための競争が生し , この結果価 抽象化のオ能をみせているが , 歴史 そこで増殖するのが特徴的で , これ ン王が山地住民を討っ 格は引き上げられる。反対に均衡水 時代にはいると、ウルをはヒめ各都 を転移という。腫瘍は正常組織とま た記念碑で , 高さ 2m の 準よりも高い価格は , 売りそびれる 市を中心に盛んな美術活動を示した。 ったく異なった成分や酵素をもって 砂岩に彫られ , 最上段 建築上の遺跡としては名高い「ウル 供給者のあいだの競争を起こし , 価 いるわけではないが , 量的に正常の に王の勇姿を示す。ス 格を引き下げることになる。結局 , それと違っていることが多く , 一般 の王墓」をはしめとして , 工ル・オ サ出 .EO 左はくグデア 価格は需給の一致する水準のもの , に胚絹織に似ている。とくに酸素呼 像〉のひとつ。ラがシ べイドのニン・クノレサØNin-Khursag ュの権力者グデアが神 すなわち均衡水準におちっく。この 吸は正常組織に比べて劣リ , エネル の神殿 , マリのイシュタルの神殿な 殿に奉納した像で , セ 場合の取引量を均衡取引量という。 ギーのもとは糖を分解して得ている。 どか、残リ , これらは , 日乾レンガと ン緑岩に彫られ高さ 需要が増すということは , その商品 腫瘍発生の内因として , 遺伝の有 焼成レンがを用いて , アーーチ式の架 ( ). 45 m , テルロー出 に対する欲求が強くなるとか , 所得 無については未解決だが , 腫瘍にな 構をもつ巨大な建築である。これら がふえるとかのために , ある価格で りやすい素質があることは否定でき の遺跡とともに , 貝 , ラピス・ラズ ない。外因としてはかなり昔から「職 買おうとする数量がふえることであ リ ( 青金石 ) , 青銅などの小工芸品が る。需要が増すとき一般に均衡価格 業がん」として外的環境の影響が知 多く発掘され , 技術的にも , 造形感覚 は上がる。反対に , 生産力の増大な られており , このような発がん性の にもすぐれた独創性をみせている。 因子のうち化学的因子を発がん物質 どのために供給が増すときは , 一般 ウシ , シカ , ライオン , ヤキ、など動 という。最近ビールスによる腫瘍が に均衡価格は下がる。 〔大石〕 物モチーフが多いことも特色であり , 問題になっている。たとえばニワト とくにそれらをたとえば聖樹を中心 シュラ〔山脈〕 Jura フランス東 リの肉腫 , ノウサキ、の乳頭腫 , ハッ とする左右相称の紋様構成にするな 部 , スイスとの国境に沿って北東か カネズミの白血病 , ヒトの / いは、な ど , 意匠的構成にオ能を発揮してい ら南西へ弓なりに伸びる山地。アル どがあるが , 将来この方面の研究は 一ち , マリ出 l•. のくエビー プスはど高くけわしくはなく , その ル像 > など丸彫り彫刻には , むしろ 核酸とビールスとの関係をしらべて 前山の趣を呈している。アルプス造 発がんの問題をときあかすものとし きわめてアルカイクな生命の表現が 山運動にともなって生した褶曲 みられ , シュメル人たちの造形の 山脈で , 地質は中生代ジュラ紀層の て期待される。 〔な山〕 石灰岩 , 砂岩を主とし , いくっかの かな根底を感しさせる。これらは , じゅようきようきゅうのほうそく 前下朝期の丸彫りと同様 , 圧縮され 高原状の地形をなす。気候は年間を 需要供給の法則商品の価格の決定 通してきびしく , 降水量が多い。高 た人体比例 , ない鼻すし , 員殼やラ およびその変動を説明する経済学の 原の住民は農牧業に従事する者が多 ピス・ラズリをはめた大きな目 , ひ 基本定理の一つ。ある商品の価格は , いが , スイスと同様精密機械工業が ろい肩はばなどを特色としている。 その市場において , 需要と供給が 発達しており , フランスの主要な時 こうした造形はアッカドたちの支 致した水準に定まる。かりに価格が 計生産地域である。 〔寺田〕 この均衡水準より低くつけられた場 配期にも継承され , いわばシュメル・ 合は , その価格での需要は供給を上 ・シ・ユライ . 工′レマ・ツ′、一 Friedrich アッカド美術を形成するが , グチウ 回り , 欲するだけの数量を入手でき E r n s t Da n ー司 S c h i e r ma c h e r ム族の支配期にもラガシュなどは独 ない需要者がでてくる。そのさい , 1768 ~ 1834 ドイツの神学者 , 哲学 立した都市文明を形成し続け , 多く 者。プレスラウ ( 現在プロッラフ ) の のくグデア像 > など , するどい写実 生まれ。敬虔主義的教育をうけた と生命感にあふれた構造感覚を示す 腫瘍の種類どその例 ノ、レ大学に 作品が残され , さらに後期 ( ウル第 が , 思想的動揺を感し , 1 : 皮性非上皮性 転し , カント , プラトンなどを研究。 3 王朝 ) になると , ウル , ェリドゥー 乳頭腫 繊維腫 その後家庭教師や説教者になったり , ウルク , スサ , マリを中心、として新 崩腫 ロマン主義連動に関係したりしたが , たにシュメル人たちの造形が大規模 性 腺彌 骨腫 181 ( ) 年ベルリン大学教授になった に復活している。そのもっとも注目 その他 その他 彼は宗教を道徳や形而上学に解 すべきものはジッグラトとよばれる 肉腫 カ ( ん 消しようとする傾向に反対し , 宗教 宗教建築やマリの宮殿壁画であろう。 骨肉腫 胃がん 独自の領域を強調して , その本質を / ( 別刷 ) メソボタミア 〔中山〕 しゅよう腫瘍ある個体の中に 「絶対的依存の感情」とよんだ。後 白血病 乳がん 性 発生し , その個体の生活現象と無関 の神学 , とくにプロテスタント神学 子宮がん その他 係に自律性をもって過剰に発育した その他 に及ばした影響は大きい

9. 国民百科事典3

コウリシュ 1 1 3 1558 ~ 92 ) の茶書に高麗茶碗 , 井戸 として , いくつかの命題を証明なし 、碗 , 三島茶碗の名がたびたびあら に承認する。現代では , これらをそ れる。格式ばった書院の茶から , の理論の公理という。 この概念の発 生は古代ギリシアであるが , その典 庵の佗茶に移るとともに , 千 リ休たちにとりあげられ , それまで 型的な例はユークリッドのくストイ ケイア ( 幾何学原本 ) > にある。そこ いられていた天目 , 青磁などの唐 物茶碗にかわって , 新しく登場し では , 理論の前提は , 自明なもので 高麗茶碗有名な井戸 、ものと思われ , のちには日本から あることが要求され , かつ一般的か 茶碗の一つで , 「筒井 注文で焼かれたものもある。おも 特殊かによって公理 , 公準に分類さ 筒」の銘をもつもの ものをあげると , 茶碗の王様とい れた。たとえば「おなしものに等し れる井戸とこれに類する井戸脇 いものは相等しい」が前者の例であ スパックは , 血行をよくし皮膚をひき 井戸 , 蕎麦気もっとも渋い茶碗 り , 「直角はすべて相等しい」が後者 しめるので美容上効果がある。 / 海 斗々屋 ( 魚屋 ) , 柿の蔕衾 , 白磁に の例である。しかし , しだいに両者 氷 / 製氷 〔山口〕 かい堅手響 , 雨漏 , 粉吹 i き ( 粉 こうりざとう氷砂糖結品形が の区別はなくなり , ヒルベルト以来 , ) , 熊川計 , 高麗末から李朝初 「自明」の要求も廃されるようにな 大きく純度の高い氷状の砂糖。精製 はけ の三島 , 刷毛目め , また注文品と した原料糖を濃厚液 ( プリックス 70 ~ った られる伊羅保 , 雲鶴手 , 呉器 72 度 ) とし , 浅い容器に入れ密閉室 こうり氷固体の / 水を氷とい 五器 ) , 古田織部のデザインとい 内にて 60 ℃前後で約 2 週間おき , 大 い , 日本では古く「ひ」といった 、御所丸 , 割高台など。はかに 延喜式やく日本書紀〉には , 地を深 形に結品させたものである。また , 的時代の下る半使 , 金海 , 御 近年は比較的短時日に作る回転方式 く掘って氷をたくわえる氷室を設 などがある。 〔渡辺〕 も行なわれている。これは双目糖 置したこと , 宮中で夏季に氷を使用 こうらくえん後楽園東京都文 を結品の種として回転によって糖液 したことなどがしるされている。ま た貴族が夏 , 削り氷を甘葛煎をに入 、区後楽 1 丁目 ( 旧小石川町 ) にある をつけて成長させる方法である。そ 戸期の名園。特別史跡 , 特別名勝。 れて食べたことはく枕草子〉く源氏物 のまま甘味品として食用にするほか , ト石川後楽園といい , もと水戸藩の 語〉などにもみえる。水水の店は 18 純糖をたっと梅酒などに入れて用 戸中屋敷で , 寛永 ( 1624 ~ 44 ) の初 62 年に横浜に , 71 年ごろから東京に いる 〔川島〕 わ徳川頼房が造営し , 次いで光圀 こうりしゅぎ功利主義効用 現われた。用いられたのは天然氷で , い日本に帰化した明の儒学者朱舜水 保存と輸送の不便から高価なものと ut i 1 i t y をいっさいの価値の基準と の意見をいれて完成させたもの。神 されていた。天然氷は東京では人造 する立場をいうが , ふつうはべンタ 田川の水を引いて滝や泉水を作り , 氷が一般に普及するようになった明 ム , J. S. ミルなどの倫理 , 政治思想 つき山や島を配し , 巧みな縮景をは 治中期ごろまで利用された。 をさす。功利主義的 u t i 1 i t a r i an と している。元禄 , 安政の地震で いう語をはじめて用いたのはべンタ 氷の比重は () ℃ , 1 気圧で (). 9168 劇景は変わった。第二次大戦後は都 で水より軽く , 水に浮いて体積の 10 ムであるが , この語が彼とその弟子 弥の公園となった。後楽園球場 , ア の思想の名称となったのは熱心な唱 % 弱が水面上に出る。溶けるとき周 イス・スケート場 , ローラ・スケー 囲から 1 g 当り 79.65 c a 1 の熱を奪い 道者ミルを通してである。 ミノレによ ト場 , プール , 競輪場 , 大遊園地が れば , 功利主義とは功利 ut i い t y ( 最 体積がわすか減少する。融点 0 ℃。 昶に隣接していて , 都心の大娯楽セ 大幸福の原理 ) を道徳の基礎として 結品構造は , 雪の結品にみられるよ うに六方品系に属する。この中で , 認め , 行為はそれが幸福の促進に役 / ターを形成している。後楽園球場 だつのに比例して正しく , 幸福の反 / H O H は 109 。であり , 自由な H2 0 よ , もと水戸藩の本邸跡に陸軍造兵 対を生みだすのに役だっかぎり不正 が建てられたが , 1935 年小倉に移 分子の 105 。よりも少し大きい。結品 のなかで各分子は静止しているわけ 法したあとに 37 年建設された野球場 であると主張する主義である。この 4 万人を収容する。 たえす回転したり , H が ではなく , 場合の幸福とは , ふつう快楽 , なら 〔伊崎〕 ーっの O から他の O へ移動して向き こうらくえん後楽園岡山県岡 びに苦痛のないことであり , その点 をかえたりする。 H20 分子どうしを 功利主義は快楽主義の一様式ともさ 」」市の旭川に沿う名園で , 特別名勝。 結びつけている力は水素結合である れる。最大多数の最大幸福という観 明をはさんで岡山城跡と相対する。 と考えられている。 貞享年間 ( 1684 ~ 88 ) 藩主池田綱政が 念は古くからあるが , 功利思想はも と英国のもので , ヒュームなどを前 引」荘として家臣の津田永忠に造らせ , 〔用途〕冷却用と飲食用に大別され 後楽園 ( 岡山 ) 中央は 史としてべンタムにより定式化され 1700 年に完成した。旭川の水を引き , る。 1 ) 冷却用氷天然氷 , 人造氷と 園内でもっとも大きい た。彼は幸福を量的に考え快楽計算 島を利用した回遊式庭園で , 水戸の もに利用されるが , 人造氷の大半は 沢ノ池。中ノ島 , 御野 を説き , 個人の幸福と一般の幸福の 「皆楽園 , 金沢の兼六園とともに日本 水産用である。 2 ) 飲食用氷ほとん 島 , 砂利島が浮か。 積極的な調和としてく最大多数の最 ど人造氷であるが , 透明で土砂 , 三公園と称される。 1884 年に県の 池の周囲には寒翠茶屋 , みなどを含ます , とくに中央に不透 大幸福〉が求められた 〔伊崎〕 听有となり拡張された。 ミルとその 腰掛茶屋などを配する 明な「す」の少ないものはどよい。 こうり行李物品をおさめるか 「す」は製氷の途中で , かきまわすた もとは携行用であったが , 現在 まほとんど衣類の保存用である。コ めに吹きこむ空気が残ったものであ リヤナギの枝の外皮で編んだ柳行李 , る。かき氷の上に甘味料やシロップ ズタケやメダケなどで編み , マダ をかけた氷水や , コーヒー ジュ テの縁をつけた竹行李 , これらに紙 スなどに氷を入れたものは清涼飲料 ぐ布を張り漆をった張行李などが として夏季に愛用される。またアイ らり , 竹行李は体裁は悪いが安価で スキャンデーやアイススチックは甘 しようなところから多く用いられ 味料や香料などを適当に用い , 冷凍 。柳行李の主産地は兵庫県 , 岐阜 機で凍らせた氷菓子である。 3 ) その , 高知県 , 竹行李は静岡県御殿場 他製氷のさい , 中に草花などを入 おが盛んである。 れて凍らせたものは氷柱としてデパ 〔赤岡〕 こうり公理演繹的学問 ( と トなどに飾ったりする。また氷片 くに数学 ) における理論では , 前提 をガーゼに包んで皮膚をたたくアイ い盟 1

10. 国民百科事典3

コクドソウ 1 4 2 元化し複雑化したことなどによる。 この草案の特色は , 工業の分散を : わめて複雑多岐にわたり , そのため 開発理念の変遷については , 1950 年 に , 分立する行政機関に対する統制 軸とする産業の適正な配置により , に法律が施行されてから , 62 年に計 地域間の均衡ある発展をはかるこ が及びにくい実情にあった。したが 画が作成されるまでのたかだか十数 を目的として , 拠点開発構想を打 って , このような関係法令が数多く 出したことである。そして , この 年の間に , およそ 3 段階にわたる変 生することは , 一面当然のなりゆき 想をめぐって , さらに 1 年余の検 化を示している。人口の圧力が強く , であると考えられるが , 一元的な開 がなされ , 62 年 10 月国土総合開発、 食糧 , エネルギーなどの基礎物資の 発機構の存在しない現状では , 「総 に基づく全国総合開発計画が初め 合開発」の法律体系または行政構造 不足がはなはだしかった法制定当時 をますます分岐させ , 総合性を見失 においては , なによりも国内資源の 策定されたのである。 〔全国的計画の展開〕全国総合開 緊急総合開発に意義がおかれた ( 19 わせる原因となっている。このよう な開発行政のもっ種々の制約のなか 計画は , 日本が当面する二つの地 50 ~ 55 ) 。つぎに 一応経済の基礎 的課題 , すなわち都市の過大化のド で , 全国総合開発計画がようやく策 が整備されて , 技術革新 , 消費革命 止と地域格差の縮小を同時に解決 定の運びになった根本的な背景は , という形で生産力が拡充された時期 る方策として , 拠点開発方式を採 高度成長によってもたらされた地域 ( 1956 ~ 6() ) の国上総合開発は , 企業 している。この計画によれば , 拠… 的課題の発生に求めることができる。 の合理化 , 近代化のための民間設備 開発方式とは , ます , 東京 , 大阪 , そして , 直接のきっかけとなったの 投資に見合う産業基盤の整備 , 主と は「国民所得倍増計画」 ( 1960 ) であ 名古屋およびそれらの周辺部を含む して既成大工業地帯の用地 , 用水 , 「過密地域」以外の地域を , それそ り , なかでも産業立地小委員会報告 輸送力などの隘路打開に重点がお れの特性に応して「整備地域」と「毒 かれた。そして , 産業構造の高度化 , の「太平洋沿岸ベルト構想」であっ 発地域」に区分し , つぎに既成の 労働力不足経済への移行 , 貿易為替 た。これに対して , 後進地域からき 集積と関連させながら , それぞれの の自由化など , 内外経済情勢の変化 びしい批判がよせられ , 倍増計画の 地域において果たす役割に応したい 閣議決定にあたって , 「後進性の強 に対応しながら , 高度の経済成長を くつかの大規模な開発拠点 ( 地方開 たどりつつあった計画作成当時にお い地域の開発促進ならびに所得格差 発拠点 , 工業開発拠点の 2 種類 ) を設 いては , 過密都市問題と地域格差問 是正のため , すみやかに国上総合開 定し , これらの開発拠点との接続関 題の解決が開発の目標とされ , 工業 発計画を策定」することが要請され 係および周辺の農林漁業との相互関 の地方分散に重点がおかれた ( 1961 たのである。全国総合開発計画作成 係を考慮して , 中規模 , 小規模開発 の作業は , これをうけて 1960 年末か ~ 64 ) 。一方 , この間を通して種々 拠点を配置し , すぐれた交通通信施 ら始められ , 61 年 7 月「全国総合開 の開発関係法令が制定された。 設によって , これをしゆす状に有機 もともと国土総合開発の内容はき 発計画草案」として世に間われた。 全国総合開発計画における地域区分と開発拠点 △ 大規模地方開発都市 △ 中規模地方開発都市 新産業都市 O 工業整備特別地域 計画中の全国幹線道路網 北陸 ( 準開発地域 ) 中国 ( 開発地域 ) ーク 0 周南地区 日向延岡地区 州地 九密 不知大有明 0 一 / 大牟田地区切 州地 九発 > 北海道 ( 開発地域 ) \ 八戸地区、 青森 札幌 道央地区 秋田湾地区 秋田 △盛岡 東北 ( 開発地域 )/ 新潟地 △ / ・仙台湾地区 常磐郡山地区 播磨地区 岡山県南区・ O 松本諏訪地区 備後地区 広島 - △高知 東予地 〆△松山 、地 鹿島地区ー 東駿河湾地区 区′大阪 ( 過密地域 ) 区 四国 ( 開発地域 ) 名古屋 ( 準過密地域 ) 関東・東海・近畿 ( 整備地域 )