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検索対象: 国民百科事典4
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1. 国民百科事典4

であるが , 現在では足踏脱穀機や動 カ脱穀機がおもに利用されている。 こきおとした穀粒は穂柄やわらなど と分離して , 次に / 唐えうで , しい なやごみを取りさる。分離された穂 柄はもういちどからさおで打ち , と り残された穀粒を落として再選別を する。 このような一連の作業を脱穀 調製という。人力脱穀機は架台の上 に鋼鉄製のこき歯を配列したこき胴 を装置したもので , 架台の下部の足 踏板を踏むとこき胴が回転する。 こき歯の打 れに穂を押しあてると , 撃力で , 穀粒は打ち落とされる。動 カ脱穀機は脱穀機と唐籖を組み合わ せたもので , 動力として発動機や電 動機を用いる。この装置では脱穀と 脱穀物の風選とが同時に行なわれる 6 7 3 では多孑凵生陰イオン交換樹脂などが 用いられ , また石油 , 油脂類には酸 性白上などが賞用される。脱色剤は 種類ないし製法により , 吸着の適性 , 能力などを異にする。活性炭では薬 品賦活のものの方ががス賦活のもの より脱色に適する。また酸・白は 塩基性色素をとくによく吸着する。 吸着によらす , 着色物質も酸化また は遠元などの化学的方法で無色ない し淡色物質に変化させて脱色の目的 を達する場合もある。しかしこれは は区別される。 ふつう / 漂白として , 一般の脱色と 〔御園生〕 くエルサレム > のほかにも数多くの かならすしも事実に基づいていない。 ーテによっても戯曲化されているが , の妹エレオノラ姫との恋愛などはゲ ーともある。フェララ公の迫害 , 公 端者として宗教裁判所に喚問された 間を転々として生きた。ときには異 マで死ぬまで , 放浪と精神病院との 同年狂気の徴候が現われ , 以後ロー を完成して不朽の名をとどめたが , 編叙事詩く解放されたエルサレム > 用され , 1575 年 , 十字軍にからむ長 ジ・デステの宮廷で文学者として重 た。若くしてフェララの枢機卿ルイ 93 ~ 1569 ) も詩人として知られてい まれ , 父のベルナルド・タッソ ( 14 95 イタリアの詩人。ソレントに生 タッソ Torquato Tasso 1544 ~ 武十の狩りの服であったが , 室町時 代の末ごろから一般的になった。江 戸時代の中ごろには武士は旅行に用 いるだけとなり , もつばら庶民の仕 事着となったが , 末期には都市では 魚屋など特定の職業の者しか用いな くなった。地質は麻 , もめんなどの じようぶな布でつくる。上着は腰た けまでのものを用いるが , 長着なら は、はしよって着る。現在でも伝統的 にこれをはいているものには , 角兵 衛獅子どや , 相撲の呼出しなどが ある。 〔柳井〕 しくみになっている。 〔武田〕 タッサー tu s s a h 本来はサクサ ンおよび柞蚕糸をいうが , これで 織った織物や類似の外観をもつ織物 をもこの名でよんでいる。タッサー 絹糸 ( 柞蚕糸 ) は太めの節があって , これが織物の表面に現われ , 一種の 味わいがある。綿や化繊でこれに類 似した織物もつくられ , いすれもお もに婦人服地に使われる。〔小川〕 だっしふんにゆう脱脂粉乳牛 乳からクリームを除いた脱脂乳を真 空濃縮後 , 噴霧乾燥したもの。タン パク質 , 乳糖 , カルシウム , ビタミ ン BI などは全脂粉乳よりむしろ豊富 である。料理用 , 製菓 , 製パン , ア イスクリム用などに用い , 保存に は吸湿に注意する。全脂粉乳より保 存性がよいので , 脂肪と脱脂粉乳と を別々に保存し , 使用前に混合 , 溶 解 , 均質化を行なって還元牛乳をつ くる。見かけの溶解度を早くした ( 水 でも湯でもすぐ溶ける ) 脱脂粉乳と してインスタント ミルクがある。 詩作がある。 〔杉浦〕 / 粉乳 〔藤巻〕 たっしめん脱脂綿原綿に付着 する異物を去り , 脱脂し , 漂白した もの。精製綿ともいう。日本薬局方 の規定する各種の純度試験 , 吸水力 試験 , 熱しやく残留物試験に合格す ることを必要とする。吸水力が強く , その重量の 1 ( ) 倍以上の血清を吸収す るといわれ , 外科治療などにひろく 衛生材料として使用され , また薬液 をひたして包帯 , 湿布 , タンポンな どに用いる。貯蔵は密閉容器が望ま 〔瀬川〕 だっしよくざい脱色剤着色し た液体を無色ないし淡色にするのに 用いられる物質の総称。一般に多孔 質の徹粉で , 微小構造的にきわめて 広い表面積を有する。ふつうこれを 着色液に加え , かきまぜながら加熱 して , ろ過すると , 着色物質が吸着 除去され , 脱色液が得られる。工業 的に重要な脱色剤として , 砂糖 , プ ドウ糖 , 水あめなど糖類の水溶液に は活性炭 ( 脱色炭 ) , 骨炭および最近 だったん韃靼 / タタールの音 訳。唐末から中国の文献に現われ , 達靼 , 達旦 , 韃韃 , 達達 , 達打など とも書かれる。初めはモンゴル高原 のタタール部をさしたが , のちには 漠北の遊牧民族をよぶ総称となった たとえば中国に近い者を白韃靼 , 熟 韃靼 , 遠い者を黒韃靼 , 生韃靼とよ び , あるいはアムール川下流域の原 住民を水達達とよんだ。 〔本田〕 ダ、ツチ′、一 . ′ヾー Dutch Harbor 米国 , / アレウト諸島のウナラスカ 島のウナラスカ湾内にある小島アマ クナク島の寒村。かってオットセイ 漁業で栄えたこともあったが , 今は , シアトルとアラスカのノームとを結 定期航路の中途補給港としてのや くめを有するにすぎない。第二次大 載中は米国海空軍の基地として重要 であった 1942 年 6 月に日本海軍航 空隊が攻撃した 〔石光〕 たつの竜野〔市〕兵庫県南西部 , 揖保川にのぞむ市。 1951 年市制。 人口 3534 ( ) ( 1965 ) 。日本のしよう汕 の四大産地の一つで , 淡ロしよう 油を産する。また「揖保の糸」とよ ばれる手のべそうめんを多産し , 皮 革工業も盛んである。脇坂藩の旧城 下町で , 夏は揖保川のアユの手づか みでにぎわう。国鉄姫新こん線が通 〔末尾〕 たつの辰野〔町〕長野県中部 , 上伊那郡の天童川流域の町。人口 22263 ( 1965 ) 。 / 伊那谷の北門にあた り , 国鉄中央線と飯田線の交点で , 農産物を集散するほか , 木材工業 , 光学器械製作なども発達している。 マッタケ , 寒天などを特産し , 天竜 河畔松尾峡はホタルの名所 , 横川に はジャ紋石 ( 天然記念物 ) がある。 〔千葉〕 たつのおとしご〔竜の落し子〕 ョウジウォ科の小魚。全体の形が想 像上の竜に似ているので , その子ど もとみたててこの名がある。また顔 つきがウマに似ているので英語でシ ホース s e a- h 。 r s e ( 海馬 ) という が , 日本でも三崎でリュウノコマ , 高知でウマノコという。体は骨板で おおわれ , 吻は管状で長く口は小さ い。腹びれがなく , 雄には腹部に皮膚 がのびてできた育児嚢がある。尾は屈 伸自由で海草などにまきついて直立 している。背びれ 12 ~ 14 軟条 , 胸び れ 1 ( ) ~ 12 軟条。驅幹に 1 ( ) 個 , 尾に 34 ~ 39 個の体輪がある。雌は雄の育 児嚢に卵を産みつけ , こで受精が 行なわれ , 卵はふ化するまで保護さ れる。ふ化すると , あたかも胎児が 産み出されるように 2() ~ 30 尾の子魚 が出てくる。体色には変異が多く 黄 , 緑 , 赤などのものがあるが , い すれも小形で 6 ~ 7 cm くらい。日本 には数種を産するが , 食用にはなら ない。台湾や中国南部では乾燥した ものを薬用に , 日本ではそれを安産 のお守りにしている。 〔安田〕 たっぴざき竜飛崎青森県津軽 半島の北西端にある岬。対岸の北海 道白神岬とは津怪海峡をはさんで約 18km の距離にあり , この間に海底ト ンネルが試掘されつつある。岬角は 標高 1 ( ) ( ) m 余の海食台で灯亠 ロ , レ ダカ、ある。付近は奇岩に富み , 潮流 タッピサキ たつつけ タッノオトンゴ ー、みい ノー たっちょう脱腸 / ヘルニア たつつけ裁着 , 立付山ばかま の一種。 / もんべや / かるさんなど と同しく仕事着として農村や山村で 用いられている。「まったは・かま」「ゆ きばかま」などその呼び方はさまざ まであるが同形のものは各地にみら れる。ももひきにきやはんを作りつ けたのだという説があり , ひざ下と すそ口についたひもで結ぶため , す ねの部分がびったりして洋服の乗馬 ズボンに似ている。はしめは地方の

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8()cm に規定されている。これは調理 作業の内容の変化も一つの原因と考 えられる。すなわち以前のように大 きなかまを使用しなくなったり , 2 次加工食料品や調味料が多くなり食 生活にノヾラエティーカ { 増大したため , 目に近い高さが必要となってきた となどが考えられる。こうした合理 化はとくに都会地では急速に発展し たが , これは家事労働の軽減が大き な推進力となっている。すなわち労 働賃金の上昇による家事使用人の雇 用困難 , 婦人の社会的進出に伴う家 事作業の単純化および軽減化の必要 性などに起因するものと考えられる この傾向は台所の作業の社会化 を促し , すなわぢ食品製造が社会的 に行なわれるようになり , 各種の加 工 , 半加工食品の増加となり , また 買物の度数を少なくするために食品 を貯蔵する冷蔵庫の普及ともなった。 また 1 戸当りの住宅の面積の減少が 台所を変化させる一つの力ともなっ た。すなわち住居内の各空間を機能 的な限界までぎりぎりに縮小すること により台所もまた狭い空間しか専用 が許されなくなったわけである。台 所を居間と連絡するいろいろな形式 の誕生もこの面の力がかなりあすか っている。また産児制限の普及によ る家族構成の減少もこうした台所の 縮小合理化に影響を与えている面も 少なくない。 〔台所の位置と他のへやとの関係〕 主として使用人の空間であった台所 は , 日当りの悪い北側が与えられる のが通例であった。現代に至り主婦 の家事労働が重視されるようになり はうやくその位置に変化を生したが , 建築技術の進歩により , また給排水 , がスの配管が自由にできるようにな ったため住居の中心、にもってきたコ アシステムのものさえ作られるよう になった。すなわち台所 , 便所 , 浴室 などが , 外気と直接面する必要がな くなり , これによって画期的に住居 の平面計画の自由度が増加するよう になった。つまり台所の位置は住居 全体の生活から自由に決定できるよ うになったわけである。しかし経済 的問題や面積の関係から , こうした コアを自由に構えることはまだ困難 が多く , 他のへやと関連していろい ろな形式がとられている。すなわち 台所だけが独立したへやとなってい る分離掣や調理のはかにいろいろの 機能を備えたワークショップキッチ ン , ランドリーキッチン , リビング キッチン , ダイニングキッチンなど いろいろの種類のものが生み出され ている。これらの台所はまたその規 模により , 厨房型 , 普通型 , キチ ネット型に分けられる。厨房型は独 立したへやで多数の人々の食事を調 理することができるもので , 面積も 広く特殊な家庭に設備される。キ ー 95 ~ 田 0 6 2 3 チネット型は 1 ~ 2 名の家族に適 用されるもので家具のような小型の 台所セットをへやの一隅豸・に置くも のである。この台所の面積は , 作業 , 作業空間 , 収納空間の要素によ り決定される。 これらは家族数 , 所に働く人数などにより決められる が , 100m2 以下の小住宅では家族数 3 ~ 6 名と考えて , 8 ~ 1 ( ) m2 の面積 が標準とされている。 〔各種の台所〕台所は家族構成 , 経 済状態 , 生活感情などによって適当 したものが選択されるが , 大きく分 けて , 来客などの視線の届かない分 離型と , 反対の開放型とに分かれる。 1 ) 純粋分離型台所だけ他のへやと 独立したもので日本では古くからこ の形式が行なわれてきたが , 調理や つけ物のにおいが流れないなどの長 所も多いが , 食事室との往復など主 婦にかかる労働が大きく , 幼児など を見守りながら行なうことができな いなどの欠点をもつ。 2 レ、ツチ式分 離型食事室との仕切リのハッチま たは窓口のようなものを設けて接続 することにより , 家事の減少を図っ たもので分離型の特色を生かし , し かも労働もあまり過重にならない。 3 ) ワークショップキッチン台所で 被服整理など家事全体を行なうこの 形式は主婦の家事労働の軽減を重視 したものではあるが , 逆に家族との 接触や衛生の点で問題がある。 4 ) ラ ンドリーキッチン調理と洗たくが 同一空間で可能なもの。 この形式は 機械設備 , とくに給湯設備を共用で きる点に特徴があるが , その他の点 では 3 ) と同様の問題が生じる。 5 ) ュ ティリティーキッチン水や湯を使 用する台所 , 浴室 , 便所などを 1 カ 所に集めたもの。給排水 , 給湯など 配管の経済性から考え出されたもの で , 平面計画上のくふうを要する。 機械設備の重要性が増すに従い , の方式が取り上げられる傾向がある。 6 ) プレールームキッチン調理中も 幼児を見守れるしくみのできたもの。 幼児のいる間はすぐれた長所を示す が成長するにつれて不要な空間を生 するので一般的ではない。 7 ) ダイニ ングキッチン食堂と台所がいっし ょになっているもの。すなわち食事 室と台所を連続した空間に収める形 式で , 居間は別に存在するので分離 型の一つである . 、主婦が調理しなが ら , 家族の団らんに加わることが可 能で , 労働も軽減される。 8 ) ダイネ ットキッチンダイニングキッチン の簡略型で , 台所の一隅に食卓を設 けた形である。多忙時の朝食などを とるのに便利で , 分離掣の台所にテ ープルまたは台を装置すればこの形 式とすることができる。 9 ) リビング キッチン居間の一隅に台所の設備 があるもので , 団らんと調理が同し 空間で行なわれるのが特色である。 この形式が適合するのは家族構成が 単純で , また食器調理用具などが整 っている場合である。また排気や汚 物処理も完備していなければならな リビングキッチンには作業台や し、 食卓の配置によりさまざまの形式が ある。 a. カーテンまたはアコーデオ ンドアの仕切りのあるもの。 b. 間仕 切り家具で区切るもの。 c. 食卓と台 所が向い合せになっていてカウンタ ーのようにして食事ができるもの。 d. 台所の作業台がへやの中で島のよ うに置かれてその周囲に空間のある 島 ( アイランド ) 型。 e 台所と居間と の結合が L 形になっている L 形リビ ングキッチン。これは台所の一部が 外気に面することができて勝手口も とりやすく , ュティリティーキッチ ンとすることもできる。 1 ( ) ) マルテ ィ / 、一ノヾスキッチンこれはリビン グキッチンをさらに多様化したもの で , 家族の団らん , 家事 , 育児を 台所と同し空間で行なうことができ るものである。便利ではあるが , た えす整理整とんが必要で大家族には 適さない。 〔台所の構成〕台所の空間は作業台 ( 流し , 調理台 , レンジ , 配膳台 ) と 作業空間と収納空間 ( 食品 , 食器調 理用具などの収納だななど ) の三つ より構成されており , これらのバラ ンスがうまくいっている台所ほど使 いよいといってよい。 1 ) 作業台の酉己 列作業台は流し , 調理台 , レンジ から構成されているが , これに配膳 台 , またさらに準備台の置かれる場 合もある。置かれる順序は , 準備台 流し , 調理台 , レンジ , 配膳台の順 となっているが , 一般には準備台と 配膳台を省略した型が多く使われて いる。このうち調理台はまた従平よ く省略され , 水道 ( ポンプ ) , 流し , ガス ( こんろ ) といった形式が多く使 用された ( / 調理台 ) 。作業台の配列、 には右勝手と左勝手があるが , 個人 の手順と慣れとでどちらをとっても よく , また流しを中央にして , 左右 に調理台とレンジとを振り分けて置 く方式もとられている。いすれにせ よあまりからだを動かさすにすべて の作業ができる点に重点がおかれて いる。 2 ) 作業空間の構成台所での 作業時間は相当長時間に及ぶのでで きるだけ楽に作業できることか望ま ダイドコロ 日本工業規格 ( J ー S ) による各種流しの標準 寸法 ( 数字は cm ) 。流し は , タイル , 人造石と ぎ出し , ステンレスス チール , ホウロウ引鉄 板 , 陶製品などが用い られ , 木製品や亜鉛引 ・鉄板は腐食しやすく , 銅板はロクショウを生 しるため不適当である。 深さはふつう 15 ~ 2 ( ) cm 0 陶 100 ~ 0 ー・ 55 0 55 80 0 55 器 80 製 プラスチック製 ホウロウ引製

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セイホン 4 0 9 の細胞の内部と原形質摸の間にも電 せいふん製粉原料穀物を物理 位差があるのを測定することができ 的 , 機械的作用による操作で粉砕し る。神経や崩肉などでは , 刺激を受 て内胚乳を粉化し , 果皮 , 種皮 , 外 けて興奮すると , その部位が静止部 胚乳および糊粉 i ん層の外皮を除いて , 位に対して負になる電位差を生し , 栄養的にすぐれ , かっ第 2 次加工 ( た 細抱の外側では静止部から興奮部に とえば小麦粉による製パン , 製めん , 小麦水洗機 タ ン ( こ・み除渉 ) 。 これを活動電流とい 製菓など ) にすぐれた性能をもつ粉 電流が流れる。 ピュファイヤ う。活動電流が , 隣合った静止部を をできるだけ多く取り出すことをい ( 徼細表皮除ま ) 給湿そう 次々に興奮させることによって , 興 う。したがって製粉は粉砕とふるい 奮は伝導していく。活動電位を含め 分けの二つの工程が主体で , とくに て , ふつうの生物体に生する電位差 粉砕の場合は摩擦による発熱を伴い , 分離機 は % ポルト以下である。 / 電気魚の 香気成分のような揮発性の物質が失 ( ふ除去 ) 発電器は , 筋肉細胞から変化した電 われるなどの化学変化を生し , 製品 の品質に悪い影響をもたらすので , 気板が直列に多数並んでできたもの なるべくそれらの化学変化を起こさ である。個々の電気板の起電力は活 ないようにくふうする必要がある。 動電位と同しで弱いが , 発電器全体 このように製粉は一見簡単な操作の では数百ポルトに達するものもある。 ように思われるが , 上記の目的に合 〔大滝〕 致した粉を製造するのは容易ではな せいぶつはっこう生物発光生 い。なかでも小麦ははとんど製粉し 物体が光を出す現象。発光する生物 て加工し食用に供するため , とくに としては , 物では発光細菌類 , 菌 ビタミ 強化 欧米では食習慣上 , 小麦製粉は古く 類 ( ッキヨタケ , ナラタケなど ) , 動 から研究され , 今では製粉といえば 物では原生動物 ( / ヤコウチュウ , ー小麦貯 一般に小麦製粉を意味している。 発光放散虫類 ) , 腔腸動物 ( ウミサポ 電磁石 蔵タンク 昔は人力で , 次いでロバなどによ ( 鉄片除去 ) テン , ヒカリウミエラ , オキクラゲ など ) , 環形動物 ( ヒカリミミズ ) , 軟 る畜カ , また風車 , 水車の力を利用 して石うす , ひきうすによる小砂の 体動物 ( ヒカリウミウシ , / ホタル プレーキロル 混しったあらい粉であったか、 , 183 ( ) イカなど ) , 節足動物 ( ウミホタル , ( 小麦粉をき開第 年スイスのミュラーが鉄製ロールの / ホタルなど多数 ) , 魚類 ( ハダカイ 間で小麦を砕く大きなミルを作り , 聖母マリアが地上の生活を終えての ワシ , マッカサウォ , チョウチンア ンコウなど多数 ) のはか , きよく皮 小砂を除くことに成功した。その後 , ち , その霊魂もからだも天国の光栄 にあげられたことを「被昇天」とい 動物や原索動物にもみられる。発光 J. スルツベルガーはこのミルを改良 う。マリアは神の母と定められて原 し , ハンがリーでいくっかの機械を の機構はホタルやウミホタルを材料 罪をまぬかれ , 無原罪であるゆえに に研究カ { 進められているが , まだ明 組み立てて , しばらくは世界の製粉 原罪の結果である死の腐敗をまぬか 確にされていない の中心地になったが , やがて米国が これまでにわか このように れ , 天にあげられた。この教義は 19 ったところでは , ノレシフェリンとい それにとって代わった。 う物質がルシフェラーゼという酵素 して幾多の研究ののち , 今日の製粉 5 ( ) 年 11 月 1 日ピオ 12 世法王によって 聖座宣言された。なお東方教会では によって酸化されて , ある中間物質 技術が築き上げられたのである。現 聖母就寝祭 The Dormition という 在はすべて電力によるロール製粉時 ができ , それが分解して光を出すと 旧名を用い , 祝日は 8 月 27 日。 / マ 考えられている。発光色は発光生物 代となり , 大規模の小麦製粉工場は リア 〔小林〕 世界各国ほは、一定の型式のロール製 の種によって少し違うが , 黄 , 緑 , せいほん製本印刷された紙葉 青の系統が多く , 紫や赤は少ない。 粉を行なうようになり , 製粉方式は はとんど完成の域に達している。日 いすれもほとんど熱の発生を伴わな を順序よくまとめて本の形にするこ と。製本術は記録の散逸を防ぎ , 保 い冷光で , その発光効率はホタルで 本における小麦製粉も大規模の製粉 存力を与え , 読みやすくするために は 97 % に達する。多くの発光動物で 会社で行なわれているが , 精巧な小 発達した。和式と洋式の別があり , は , 反射細胞層 , 発光細胞層からな 型製粉機による製粉が農村工業にも 洋式製本術は歴史的には製紙術 , 印 とり入れられている。製粉工場の製 る発光器をそなえているが , 発光器 刷術などの発明に伴って急速に発達 に発光細菌を共生させている共生発 粉能力はバーレルで表わす。 1 ノヾー レルとは 1 昼夜に小麦粉 196 ポン下 光の例も多い。ウミホタルは , 発光 し , 現在では製本といえば一般に洋 ( 約 89kg ) すなわち 49 ポンド入り 4 袋 式製本をさすことが多い。洋式製本 性物質を体外に出して発光させるも ので , 発光腺をそなえている。動物 を製造しうる能力である。現在日本 の加工方式にはとしつけ製本とつつ の発光は , 同種または他種の動物の み製本があり , としつけ製本は紙葉 における製粉能力ははは、 35 万バーレ ル以上と推定される。世界各国の小 信号になる場合もあると考えられる を糸でとじるさいに表紙の心となる が生物学的意義の不明なものが多い。 麦粉の生産高 ( 1963 ) は右の表のとお りである。 〔亀高〕 / ( 別刷 ) 生物発光 〔大滝〕 せいぶてつどう西武鉄道東京 せいほ、聖母 / マリア 都の池袋から埼玉県吾野がにいたる せいほうきようかい西方教会 池袋線 ( 57.9km ) と , 同しく西武新宿 The Western Church の訳。ギリシ から埼玉県本川越にいたる新宿線 ア正教会を東方教会とよぶのに対し ( 47.7 km ) を幹線とし , 他に国分寺線 , て , ラテン式典礼を用いるカトリック 多摩湖線 , 多摩川線など東京都心西 教会を総称して , 西方教会 , ローマ教 部を走る私鉄経営の電車路線。営業 ム , フテン教会 , 西ョーロッノヾ教会 キロの喬計 198.3km 。東京都心とそ などとよぶ。 / カトリック〔小林〕 の西部 , 埼玉県の住宅地帯を結ぶ通 せいほ、ひしようてんさい聖母被 勤電車で , 2 幹線は国鉄山手線に連 昇天祭 The Assumption の訳。キ 絡する。 リスト教における祝日 ( 8 月 15 日 ) 。 〔伊崎〕 背文字 小麦粉の製粉工程 集じん機 0 = 、、 スム 分 円 ( 小麦粒を 送風機 ( 軽い粒子 を除去 ) スガー ( 研摩 ) 主要国小麦粉生産高 ( 1963 , 国連統計 ) 生産高 国名 米国 1197 ( ) 英国 3 7 ( ) 3 32 ( ) 9 スー、イン 2863 日本 24 ( ) 4 アルゼンチン 2184 ユーゴスラビア 1994 1874 ポーランド 1655 プルがリア 1344 1323 オーストラリア 1308 ハンがリ 1239 チェコ 1196 カバー花布 平の出 角皮ー . り、ロ ちり 表紙の平 見返し 遊び 見返し しおり どびら

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セイカク 3 6 3 る青海波にちなんで , 海の名所を東 選んだことである。発酵や成長を促 北から関西にかけて春夏秋冬に分け したり , おさえたり , 薬剤の作用を て扱った曲。品のよい祝賀曲。永井 解明したり , 食品の真価を検定した りする必要がすべて生化学の発達に 素岳作詩 , 2 世清元梅吉作曲。 1897 年初演。 一役買ってきた。ビタミン , ホルモ ン , 抗生物質 , ワクチンの発見など , せいかカ癶生イヒ学生命現象を 化学的方法によって究明しようとす 各段階でおさめられた成功を通して 生化学は威信と活力を増大させてき る学問。生命のイ匕学的究明は現在の ところひじように困難なので , 実際 たのである。ときには医学や産業へ の関心という主流以外の純粋な好奇 には「生きていること」によって起 こるすべての現象を化学的に追求す 心、さえ , それなりの役を果たしてい リティーという語がよく使われるが , る。英国の F. G. ホプキンズ ( 1861 ~ ることが生化学の目的となっている。 知的側面をも合わせて人間全体を統 そして現在の生イヒ学の主流をなして 1947 ) はチョウのはねの色素を分析 一的な適応機能の体系とみるときこ いるものは生体内における物質代謝 することから始め , それを重要なプ のことばを使うことが多い。しかし , の過程と , それに働く酵素の研究で テリン類の研究にまで導いた。プテ いすれにしても性格 , 人格 , パー ある。 リンはパントテン酸と関係があり , ナリティーなどの語は相互に混用さ 生イヒ学の起原は発酵の研究に始ま ノヾントテン酸はビタミン B の構成要 れるので , それはど厳密に区別する る。ドイツの E. プフナー ( 1860 ~ 19 素なのである。ビタミンは生体力 { 合 17 ) はつぶされた酵母が生きた細胞 成する能力を失った補 ( 助 ) 酵素の一 必要はない。また心、理学用語として の性格や人格には価値的評価は含ま を含んでいないのに糖を発酵させる つであり , 酵素と補酵素とは結びつ いてはしめて生命を維持するための れていない。性格の主要理論には大 能力のあることを発見した ( 1896 ) 。 生体内の連鎖反応に重要な役割を演 まかに三つの類別がある。第 1 はい この発見の重要な点はそれまで神秘 してくるのである。酵素 , 補酵素 , わゆる類型学であって , 主として欧 的な生命力に帰されていた細胞内の 州の学者によって発展をみた。人々 呼吸 , 色素などの作用が発見される 反応を酵素という物質によるもので の気質や性格は多種多様であり , と , 大きい生物に小量の物質を与え あると立証したことである。 まかい相違まで数えあげればきりが ただけで激しい生理作用を生しる現 生体内には愎堆な物質が混在し , 象に解明の道が開けた。各種のホル 。く大まかにみればいくつ 複雑な化学変化が起こっているが , ないカ { モンもその例である。米国の V. デ かの主要なタイプに分類されるとい その基礎となる物質は比較的単純な うのが類型学の主張である。多くの ュ・ビニョー ( 19 ( ) 1 ~ ) による脳下 もので , 20 数種のアミノ酸 , 若干の 場合 , / 神経症や / 精神病などの類 垂体後葉ホルモン , オキシトシン , 窒素を含む環状化合物 , 脂肪とこれ に関連のあるステロイド類 , いくら 型は極端にかたよった気質や性格の がントリシンなどの合成は生理的活 かの無機物質などである。これらが 表現であるとみてこれらを典型とみ 性のタンパク質合成に一歩近づいた 複雑に組み合わさったタン . バク質 , なし , 正常者はこれらの程度の少な ものとして言己念されてよい。 核酸 , 酵素 , 脂質 , ステロイド , 炭 いものと考えて分類の方式をたてて いままで生体中の分子の活・性につ 水化物 , ビタミン , ホルモンなどが いる。 E. クレッチマー ( 1888 ~ いて述べてきたが , もうーっ重要な 生化学で取り扱われるおもな物質で 分裂質 , 躁鬱質 , てんかん質 , ユン のは特異・陸であり , これもタンノヾク ある。古い有機化学そのものも尿素 グの内向型 , 外向型 , 米国の W. H. シ 質と関係が深い。死んだ細菌からと ェルドン ( 1899 ~ などの生物体の生産物の研究から始 ) の内臓緊張気質 , った無害なワクチンは患者を免疫化 まった。生化学を古い有機化学と本 身体緊張気質 , 頭脳緊張気質などの して病原となる同種細菌に抵抗する。 類型学説は代表的なものであろう。 質的に区別する点は , 生物体の細胞 これは免疫学という科学の基礎とな 類型学は性格像の直観的理解に寄 やその周囲で行なわれている化学過 り , ジフテリアのような病気はこの 与するところが大きいけれども , し 程を , 生化学ではありのままの姿で 発展によりほとんどなくなってきた。 血液型もタンパク質と多糖類の特異 かし , 多様な性格の現われを少数の 取り扱う点にある。たとえばほとん 類にあてはめて割り切ろうとする ど全生物は呼吸 , 発酵 , あるいは光 性が問題となってくる。特異性と酵 点で多少の無理をまぬかれない。 合成などを行なっている。この作用 素作用の研究が進むにつれ , 生体内 れに対して英米の学者は , 性格を構 でのタンパク質の有効な役割が示さ を受ける物質はいすれも単純なもの 成するいくっかの要素的な特性を考 この作用はひしように複 れはしめている。またタン / ヾク合成 であるカ { , え , これら諸特性の強弱とその組合 雑な方法で幾段階にもわたって行な には核酸が関与するといわれる。核 せによって複雑で多様な性格の構造 酸はまた遺伝 , がんなどに重要な役 われ , 各段階は特別な酵素によって を明らかにしようとする。代表的な 割を演している。生きている物質の 支配されている。生体の呼吸 , 酸化 基本的化学変化の本性を明らかにし ものとして , R. B. カテル ( 1905 ~ の過不呈は 1930 年以後 , スエーーデンの の見いだした 12 の源泉的特性を次に オイラー・ケノレピン ( 1873 ~ ようとする研究は , この数十年の間 かかげる。 1 ) 躁鬱質と分裂質 , 2 ) ンガリーの A. セント・ジェルジ ( 18 に始まったばかりであるが , 現在は ) , 英国の H. A. クレブズ ( 19 般的精神能力と知能欠損 , 3 ) 情緒安 ごく活発な発展の段階にある。これ 93 ~ 定性と不安定性 , 4 ) 支配性と服従性 , ) らによって研究され , いわ らの諸過程はいすれも酵素一補酵素 5 ) 高潮性と退潮性 , 6 ) 積極的性格と ゆる T C A ( トリカルポン酸 ) サイ 系によってひきおこされているとみ 依存的忤格 , 7 ) 冒険的気質と退嬰 てよい クルが発見され , これが動植物およ 〔千原〕 的気質 , 8 ) 幼児的情緒性と成熟した せいかく性格人間の精神機能 び徹生物の呼吸によるエネルギー獲 安定性 , 9 ) 社交的教養と襯野 , 1 ( ) ) 信 を知情意の 3 側面に区分するとき , 得方法・として共通なものであること しやすさと疑い深さ , 11 ) ポヘミアン 知的側面を / 知能 , 情緒的側面を / 気 か・証された 気質と現実主義 , 12 ) 如才なさと単 質 , 意志的側面を性格とよぶ。 生体内の物質とそ・の変化の過程は こうした性格特性の分析結果 純さ。 し , 情緒的側面と意志的側面は区別 無限といえるほど多い。実際にこの は類型学のタイプと似通う点も少な しがたいので情意機能の様相を総括 . 迷路に手カ { かりを与えたのは人間が くないことは注目される。 有用または有害な自然の過程を解明 , して性格とよふことも多い この用 上の両者はいすれも性格の構造を 法では気質は性格のなかに含まれる。 統御しようとして , 社会的 , 経済的 また , 近年は人格あるいは′ヾーソナ 主要な問題点としているのに対して , な面から , ある範囲内の問題だけを 雅楽く青海波 > の舞人

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叫哩間Ⅷ朏ⅧⅢⅢⅢⅢ旧ⅢⅢ川ⅧⅢⅢⅢ川旧 第凶 4 イ . 、・、、Ⅲ賻・ ! " 0 。 ! ・ 0 " 0 " " 0 " 000 ⅧⅢ淋 " 巴・ 0 炭層 コールカッタ ′ンツアーコンべヤ 高度の機械化と立坑中心の集約化を 洗水に沈殿する徹粉炭はさらに浮遊 選炭機にかけ精炭分を回収する。北 達成している。日本の炭鉱は斜坑シ 米の寒冷地では空気洗炭もある。日 ステムの限界を脱却して , 立坑開さ くを中心とする規模の拡大と深化 , 本では各鉱所に選炭機をもつが , 米 国ではふつう数個の炭鉱が共同で中 それに採炭 , 運搬の機械化と出炭の 集約化などの抜本的な合理化によっ 央選炭場をもっている。 〔ボタ山〕坑内から出る廃石や選炭 て若返りをはかるべき転換点に立っ ダンプウォ 廃石を「ボタ」 ( 北海道では「ズリ」 ) ているといわれる。日本の石炭は地 という。ボタはスキップ巻上機を使 質年代が若く , 規模が小さく , 断層 飾り , 粽や柏餅わをそなえ , ショ 用して高く積み上げれば捨て場の面積 褶曲 ? が多く , カ・スと水が多いな ウブを軒にさし , 男児の生まれた家 ど自然条件にめぐまれないし , それ では庭先に鯉このは、りを立てる。端 が少なくてすむ。炭鉱地方に多くみ 午とは月の初めの午の日の意で 5 に採掘が深くなればなるほど出水は られるピラミッド形のボタ山 ( 北海 ふえ , また岩石温度の上昇のため冷 月初午の日をいったが , 中国の漢時 道ではズリ山 ) がそれである。廃石中 却通風などの困難はふえるが , これ 代には 5 月 5 日をいうようになり の炭質分が自然発火して燃えるボタ らは技術的に克服し得ぬものでなく , 五が二つ重なるので重五弩ともいっ 山もある。 〔徳富・中野〕 英国 , ドイツの炭鉱に比較すれば , た。中国の古俗ではこの日は野に出 だんごうおコンペイトウ科の魚。 合理化の可能性は十分にあるとされ 体形は卵形で , 第一背びれ 6 棘 , て遊び , また竹筒に米をいれオウチ ている。立坑の掘さくも , ふつうは ( センダン ) の葉でふたをし色糸で結 第二背びれ 8 ~ 9 軟条 , しりびれ 7 さく岩機とシンキングボンプ ( 懸垂 ~ 8 軟条。腹びれは吸盤状。全長 3 んだものを川の中に投げ入れ , 楚の ポンプ ) を用いるが , 最近はケーソ cm をこえるものは少なく , 千葉県 , 屈原の霊を弔った。これが粽の起原 ン沈埋法や井筒沈下法などが用いら 神奈川県のいそでふつうにとれる小 だという。また競漕行事も盛んであ れ , 海中または含水土層など海岸炭 形魚である。体色は変化が多い。ふ った。家ではヨモギで作った人形を 鉱の多いという困難な条件を克服し つう 1 m くらいの浅海にいるが , 深 門に立て , ョモギの冠をかぶり , 五 て好成績をおさめている。 さ 20 m のところから採集されたこと 色の糸をひしにかけ , ラン ( ・蘭 ) の湯 〔坑外での選炭〕坑口に巻き上げら もある。夜間灯火で容易に採集され に浴し , 菖蒲酒をのんだ。いすれ れた石炭は , ふるい分けて塊と中塊 〔安田〕 るが , 食用としない。 も病と災厄をはらうためのましない 以上とにする。塊は手選するか粉砕 だんこうきようそう断郊競走 である。 機にかけて中塊以下とし , 中塊およ 日本の端午の風俗には中国の風俗 / クロスカントリーレース び粉炭はいっしょに水洗機にかけて たんごのせつく端午の節供 5 と共通する点が多い。中古 , 朝廷で 混洗したのち , これをふるい分けて 月 5 日の節供。江戸時代の五節供の は五日節会が行なわれ , 群臣は 中塊および粉炭の精製炭とする。水 1 。男児の節供とされ , 武者人形を 菖蒲鬘を頭にいただいて参内し , 炭鉱の構造 選炭場 画■ ボタ山 - 立坑 巻上機 排水ポンプ 排気立航 く丿レトコン - くヤ 立坑 立坑 水 水平坑道 , / チップラ 変圧器 一排水ポンプーゝー、 巻上機 排水ポンプ チップラ 水平坑道 炭車 長壁式採炭切羽 = 掘ったあとは . 、竃き 廃石を充てんす・る 排水ポンプ 斜坑 : 、 人車 ゲート坑道 掘進切羽 チェーンコンべヤ 炭層 ゞを

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スマイ 2 9 7 社会では , 生活の向上も各自の努力 くるばかりでなく , 今日では水道 , 極北での生活を営むェスキモーの一 電気 , ガスなどや , 工業生産の状況 によるは・かりでなく , 向上の条件が 部にみられるイグルー , 遊牧のモン 社会的に用意されていることが必要 が住宅の造り方に関係している。都 ゴル族の用いるパオ ( 包 ) , 中央アジ 市の住宅で一般化しているリビング である。 〔大谷〕 アのキルキ、ス地方の遊牧民のユルト , キッチン ( 居間 , 食堂 , 厨房を一つ 住宅の歴史 あるいはアメリカ・インディアンの の空間にまとめたもの ) は家庭生活 すまいの様式 , 構造 , 材料などは 平原地方に住む種族が作るティーピ のしかたに関連しているだけではな 各国によって異なっている。 ーのような棒を組んで獣皮を張った これは , く , ガ、スや上下水道の完備 , 換気扇 気候 , 風 E, 社会環境 , 民族風習 , 一種のテント小屋などがある ( 315 ペ や厨房 ( 台所 ) セットの普及といった 建築技術などの相違によるもので , ージ図 ) 。こうした原始的なすまいは 裏づけがあるからである。また便所 長い年月の知識と経験が積み重なっ 別として , 今日いすれの国において てその風上または人種の生活様式に も , すまいはほは、同様な発達過程を や浴室などを住宅の内部に配置した 適したすまいが形成されてきた コア・システムのすまいも , 水洗便 たどったといってよく , 以下西洋お 所や耐水性の建築材料の発達によっ れらのことは , 現在でも未開種族の よび日本の住宅史について述べる。 間で用いられているきわめて原始的 て可能になったわけである。このよ 〔西洋〕 1 ) 原始時代欧州周辺で発 なすまい , たとえは、外敵から身を守 うに , 技術は生活の合理化や豊かさ 見された石灰洞の中には人類の住 に貢献するものであるが , より多く るための樹上住居 , アフリカの各人 んだ形跡が残されている。それは旧 種にみられるいろいろな形式の小屋 , の人々がこの慧、恵を受けるために 石器時代と推定されるが , 彼らは数 その技術がひろく普及することが望 ひろく熱帯地方にみられる水中にく 十人の共同体でこの洞窟を使用し , いを打ってその上に小屋を組んだ水 ましいわけである。人々が集団で , 奥深い穴の入口の近くをすまいとし そして分業しなから生活する今日の 上住居などでもうかがえる。また て利用したものと想像される。洞窟 アは前 4 世紀ごろにひらかれ , ネロ阜帝のときに港市として完成され , ポンべ ものと比べてやや進歩していると考えられるが , 間取りやヘやの機能分化は原 イにはみられなかった高層住宅が造られた。ディアナ住宅とよばれるこの共同 則的に一致する。 10 コセイと同ヒくサマセットにあるモンタキュ トハウス ( 1580 頃 ~ 1601 頃 ) はエリサベス朝の上流邸宅の典型で , 外観や平面は左右相称 住宅もそれらの一つで , まったく新しい住宅形式をとリ , のちの欧州都市住宅 であるが , その内容や構成はマナーハウスと同しであった。広間がいせん重要 の原型となったと考えられる。 2 階以ー E にはノヾルコニーが設けられ , 連続した レンガ造のアーーチでささえられていた な地位を占め , これを中心に一方の側に台所や従者の間などが配され , 反対の 8 コセイ・マナーはイングランドのサ 翼を主人家族の居住部分が占めるという伝統的約東がいぜんとして生かされて マセット南部ウェリントンにあり , 15 世紀の建造だがよく保存されており , 中 いる。Ⅱロバート・アダム ( 1728 ~ 92 ) の設計によるもの。奥行は街路から次の 世のマナーハウスの形式をそのままにとどめている。上の立体図は門番小屋の 街路までいっーよいにとってある。 側からみたもので , 右手建物の 2 階がソーラーーである。 9 12 世紀フランスのク こうした細長くに連続しているヘやの見通 ーの町家。左が断面図 , 右が 1 階と 2 階の平面図。同時代のロンドンの しは単調になりやすいが , 不整形な空間処理で変化を与え単調さを救っている " 型 0 彑 0 ー 0 6 ポンペイのパンサの家 00L. " 、 08 社手屋 すまい 台所出 し ノヾスタス 客室 柱廊 トン室 0 庫 ロ前 小食堂 オェクス 料理 中 中 室 物置 上る 2 7 オスチアの共同住宅 すまい 一図書室ラ ア ラ堂一 べリスチリウム一食ア ア ン 柱 0 0 店 店店店店 店 玄関 1 1 セントジェームズ・ スクエア第ニ十番館 宅 5 オリントスの 「幸運の家」 0 製造、 店 価 価 価 ⅢⅧⅢ 、馬小屋 2 階 馬具室 ス ウ ュ キ タ ン モ も・〔十〕一衣装室 ~ ( 婦人用 ) ( 主用 ) 中庭 書 応 応 食堂

7. 国民百科事典4

グラフィック・トランジションの」里 論である。人口の経験的観察をもと に , 人口発展の 5 段階説を説いた ) や W. S. C. P. プラッカー ( 1895 ~ ) , F. W. ノートシ トムソン ( 1887 ~ ) らの米国人口学 ュタイン ( 19 ( ) 2 ~ 者の考え方は , これを代表している。 〔世界人口の現在と将来〕以上はも つばら欧州の工業化過程に伴う人口 こうした欧 変化についてであるが 州の経験を世界人口にひろく適用し て , 将来の動向を予測する基準をう ることができる。国際連合では , 人 ロ動態の特徴によって , 世界人口を 五つの地域に区分しているが , これ によると北欧 , 西欧 , 北米およびオー ストラリア , ニュージーランドでは すでに人口の近代的増加の過程を完 了して少産少死型を実現し , ソ連 , バルカン半島 , 南米南部 , 日本もす でに出生率の低下が始まり増加は緩 慢になりつつある。問題はアフリカ , 日本以外のアジア , 中米 , 南米北部 などの地域にある。これらの地域に は , 国連の調査では , 1960 年で世界 人口の 68 % 約 22 億の人口が居住して いる。これらは世界の低開発地域に 属するが , 戦後先進国の医薬品や公 衆衛生技術の導入により , 急激に死 亡率の低下をみたにもかかわらす , その出生率は依然著しく高く , この ままの状態では , 近々数十年の間に 爆発的な人口増加をひきおこす可能 性がある。過去 3 世紀の間 , 増加を つづけてきた世界の人口は , 今後ま すます増加率を高め , 55 年の約 26 億 900 ( ) 万から , 20 年後の 75 年には , 最 少 36 億 , 最大 39 億 ( 国連推計 ) に達す ると見積もられている。実際の人口 増加は , この推計をはるかに上回り , 60 年の世界人口は , はやくも , この 推計では 65 年に到達するはすの 32 億 に達している。このはげしい世界人 口増加の将来の動向を決定するもの は , 後進地域の人凵増加であろう。 しかもこの人口の急増が , それを最 終的に解消させるはすの社会や経済 の近代化そのものの第 1 の足かせと なるおそれが十分あるのである。 〔日本の人口〕日本は社会経済の近 代化と , 人口の近代的転換をともに なしとげた , アジアにおけるただ つの国である。明治維新を画期とす る近代日本の誕生とともに 日本も 西欧と同様なめざましい人口増加を 経験したが , 日本では人口増加をも たらした人口学的条件は , 西欧のよ うに死亡率の低下ではなく , 江戸時 代の一般的慣行であった堕胎や , 間 引まきの減少による出生率の上昇で , 死亡率は近代化にはかかわりないか のように , 大正中期まで横ばいをつ づけた。堕胎 , 間引の減少は , いう までもなく , 近代的進歩の結果であ だが死亡率低下の停滞は , そ の低下が国民経済の改善と生活水準 1 5 7 の上昇 , つまり国民生活の近代化を もっとも基本的な条件として実現さ れるものであることを考えるとき , 国民生活の向上を犠牲として近代的 躍進をとげた日本の資本主義の後進 的なゆがみを現わすものであったと いえる。だがその後 , 工業化と都市 化の進展により , ようやく大正中期 ごろから , 死亡率と出生率の低下が みられるようになり , 転換への第一 歩を本格的にふみ出した。人口の近 代的転換は , 第二次大戦により大き く乱されたが , 戦後驚くほど急速に 進行し , 現在すでに出生率 , 死亡率 ともに世界の最低水準に仲間入りし , 人口増加も 2()05 年の 1 億 22 ( ) () 万を頂 点に減少に転するだろうという見通 しもある。この戦後の急速な近代化 は , 戦争による経済の破滅的打撃に 加え , 海外からの復員 , 引揚者の大 量帰還によって , 著しく拡大した人 ロと経済との間の不均衡に対する , 人口の適応過程という意味あいもふ くんでいて , いろいろの無理 ( たとえ ば , 現在なお年 90 万にちかい戦後の 人工妊娠中絶 ) を伴って実現された ものであるが , ともかくそのテンポ の速さは , 西欧諸国の場合をはるか にしのいでいる。戦前かなりの高水 準を示していた農民の出生力も , と くに 1955 年以後急速に低下し , 現在 では都市とのあいだには , ほとんど 格差がみられない。最近のはげしい 人口流出により , 農村地域に若い母 親の割合が少ないという事情も加わ って , 出生率でみると , 東京 , 神奈 川 , 大阪 , 愛知などの大都市地域の 出生率がむしろ高く , 戦前の東北や 南九州にかわって出生率順位の上位 を占めるという逆転が生するにいた っている。 〔人口問題〕ふつう人口と経済 ( 人 ロ扶養カ ) との間に起こる不均衡を 人口問題という。つまり過剰人口を さすわけである。近代社会における 過剰人口問題を , 生物に通有の過大 増殖傾向に基づく人口の幾何級数的 増加と , 食糧生産の算術級数的増大 との間の不均衡から起こるものとし てとらえたのはマルサスであった こうし 欧州の 19 世紀以後の経験は , た見方が誤りであることを示してい る。前述のように この間 , 人口は ひしように増大したが , それ以上に 経済の発展は著しく , 生活水準は上 昇した。そして生活の向上と近代化 のうちから出生の自覚的統制が生し , 出生率も人口増加率も低下するにい たったのである。景気変動の波動に したがって上下していくこれらの国 の出生率の動きは , 人口が経済の動 きに従って十分コントロールされる 段階にきていることを示している。 しかし欧州以外の地域 , とくに現在 人口の激増期にはいっているアジア・ アフリカなどの低開発地域が , 西欧 、ンンコウ工 社会のようにたくみにその人口増加 を近代的発展に役立たせることが でき . るかどうかは未確定であり , うした現実を基礎として , 過剰人口 が社会発展の足かせとして作用する ような事態が起こるのではないかと いう悲観論的人口思想が , 現代もな お大きな流れを形成している。人口 問題をもつばら人口の責めに帰する マルサス主義的伝統と対照をなすの これを社会の機構的ゆがみに基 カゞ づくものと考える立場である。この ような見地は資本主義経済のしくみ に必然的に伴うものとして過剰人口 の形成を説く K. マルクスの産業予備 軍の理論に典型的に示されている 失業あるいは貧困という形での過剰 人口問題は , 人口のコントロールに 成功した先進資本主義国でも , その 解決に完全には成功していない。な お , 直接には人口の変化そのものか ら生する問題 , たとえば出生率低下 とともに生する人口の老齢化や生産 年齢人口の増大 , 人口の都市集中 , 出 生制限 , 移民なども人口問題とよば れるが , 社会経済のしくみと動向に 関連させて , とらえる必要がある。 / 別欄「人口」 ( 155 ~ 156 ページ ) 〔皆川〕 じんこうえいせい人工衛星人 工的な物体を地球から打ち上げ , そ の情性で地球のまわりを動力を用い す地球の衛星 ( 月 ) と同しように公転 させたもの。 〔原理と打上げ〕地球表面 , または 地球周辺の物体は , すべて地球の引 力によって , 地球中心へと引きつけ られている。たとえば , 地表からあ る高さのところで , ポールを地球の 表面に水平に投げた場合 , 地球大気 の抵抗を無視すれば , ポールは運動 の法則に従って , 水平方向にどこま ででも進んでいこうとする。しかし , 地球の引力がポールを地球の中心方 向へ引きつけているために , ポール は下方へ引っぱられて , 曲線コース をえカ { いて進み , ついには地上に落 下する。ポールを投げ出す速度 ( 初 速度という ) を大きくしていけば , ポーールはしだいに遠くにとどいて落 下し , 曲線の形はしたいに次ページ の左上図の 3 のようにゆるやかにな る。地上 1 ( ) ( ) km で初速が毎秒 7.8km に 達すると , ポーールは地球表面の曲線 と同し円形の道すしを通るようにな り , ポールは絶えす地球の中心に引 かれて落ちてはいくが , 地表に突き あたることはなく , 永久に地球のま わりを回転するようになる ( 次ペー ジ左上図の 4 ) 。すなわちポールは 地球の中心、のまわりに円軌道をえが いて回るわけである。ポールにかぎ らす石塊でも弾丸でも , 必要な初速 度さえあたえれば , すべて円軌道を えがくことになる。この速度を第一 宇宙速度または円軌道速度という。

8. 国民百科事典4

祥凸、うのものなど , いろいろな景物 をあしらい , 供宴における飾り物と して , 吉祥の意味が含まれていた のち祝儀の飾り物として , 正月の蓬 葉 , 婚姻儀式の / 島台として , さ かなを盛るのに用いられるようにな った また , 江戸時代の初めごろから , さお物の菓子の一種をも , この名で よんだ。製法は砂糖を水で溶き , れに上しん粉 ( 米粉 ) を加え , よく混 ぜ合わせ , 大豆粉で着色する。板の 上におき手でころがして円筒状にし , しの竹 3 本ではさみ凹凸をつくる。 これを小口切りにした断面がり・ l•l 浜台 に似ているところからその名が起こ った。現在は「すあま ( 素甘 ) 」とも よばれ食紅で着色され , すだれで巻 いた丸形のままのものが多い 〔平野・富永〕 、スー′ヾーマー - - ケット supermar- k e t 広い売場面積をもち , 陳列だな から客が自由に選びとった商品の代 金を勘定台で支払うしくみ ( セルフ サービス ) を採用している店をいう。 食料品を中心とする大規模な日用品 販売に用いられ , 人件費の節約 , 大 量仕入れによる仕入価格の引下げ , 1 ヵ所で買物がまにあうことによる 売上げの増加がねらいである。スー パーマーケットは米国で 1930 年代の 不況期に登場し , 大幅な値引きとセ ルフサービスが経済的 , 心、理的に消 費者をとらえたが , その後郊外への 住宅地の発展に伴って発達した。そ の数は米国全体の食料品店の 4 % に すぎないが , 売上高は全国食料品売 上高の % を占めるといわれる。日本 でも近年 , 郊外住宅地 , 団地の開発 に伴って類似の大規模な食料 , 日用 品店がつくられており , また百貨店 で一部採用されているところもあり , 今後の発展が期待される。〔進藤〕 2 8 1 合」という俚諺蹶が長野県地方にあ り , すばるが南中するころにまいた ムギは , ムギ 1 升 ( 1.81) から粉が 8 合もとれるという意味である。中国 地方では , 1 ( ) 月の季節風を「すばる のいりごち」といい , 千葉県では「す ばるのいり時化ト」などといい , 季節 による気象変化の目安にしている。 また , 地方によっていろいろになま り , 「すばり」「すまる」「すんばる」 などともいう。なお , 関東以北では , 「むづら ( 六つ連なるの意 ) 」とよん でいる。 / 星座 / 星団 〔草下〕 すばるスパル ( 卵 ) 文芸雑誌。 1909 年 1 月創刊 , 13 年 12 月終刊。森 鶸外が命名し , / く明星 > の廃刊後 その後身として , 反自然主義運動の 中心となった。石川啄木 , 吉井勇 , 木下杢太郎 , 北原白秋 , 高村光太郎 , 永井荷風 , 谷崎潤一郎らの作品が発 表され , 耽美的感覚的な傾向のす ぐれた作品を多く生んだ。フランス 象徴派 , 西欧世紀末作家の作品紹介 にも功があり , 明治末期の芸術至上 主義 , いわゆる新浪漫主義の中心勢 デこ - し , もできなかった。ヘレニズム時代に れ , マケドニアの支配を妨げること が急速に深まる。やがてテーべに敗 ルタは古代スパルタの北部 , 人口約 によって廃虚となった。現在のスノヾ かれ , 紀元 4 世紀末ゴート人の長入 世紀後半以後はローマの実権下にお 月リ 2 興を企てたが成功しなかった らがリクルゴス制への復帰による復 は , アギス 4 世 , クレオメネス 3 世 スピーカ のがねらいである。客 商品の売価を安くする 広告も控えめに行ない , まえで , 店員を減らし セルフサービスカ { たて スー / ヾーマーケットは て勘定台ですませる ( 下 ) ( 上 ) , 支払いは一括し は好みの商品を選んで 力となった。 〔広末〕 ス′ヾ′レタ S pa rt a アテネとな らぶ古代ギリシアの都市国家。ラケ ダイモンともいう。 ドーリア人に属 するスノヾルタ人がラコニア地方に来 住して建てたポリス。その集住は前 8 世紀初めごろ。先住民は征服され て奴隷となりへロットとよばれた 市民とヘロットとの中間に辺民 ( べ リオイコイ ) の身分があり , 自由民 であるが参政権はなかった。伝説で はリクノレゴスという人物がデノレフォ イで受けた神託に基づいて国制を定 めたという。当時は 2 人の王があり , 元老会と民会がおかれていた。前 8 世紀後半にラコニアの西隣メッセニ アを征服したが , 前 7 世紀中ごろメ ッセニア人の反乱を鎮圧したのち改 革が行なわれて , リクルゴス制とよ ばれる独特の国制が確立する。市民 に平等に土地を分配して団結を固め , ヘロットに対する市民団の支配が強 化された。また市民の中から毎年 5 名のエフォロスが選ばれて国政のう えで重きをなし , こうして市民団内 部については民主制が実現された 市民団の経済的平等を維持するため , 分配地の自由処分 , ヘロットの解放 , 市民の商工業活動などを禁し , 貴金 属貨幣を造らす鉄を交換の媒介にし た。また鎖国によってこの体制の貫 徹をはかった。市民とその家族には いわゆるスノヾルタ式の厳格な軍国主 義教育が行なわれた。前 6 世紀には ギリシア最強の重装歩兵をもち , 前 5 世紀後半のペロポンネソス戦争で アテネを破って勝利をおさめたが この戦勝はスパルタ独特の国制の維 持を困難にし没落の因となった。 4 世紀には分配地の自由処分の禁止 がゆるめられ , 市民団内の貧富の差 月リ 1 万の小都市である。 〔高橋〕 スヒ。カ S p i c a / おとめ座。星。 光度は 1. 03 等 , 距離は 230 光年で , 絶 対光度は一 3.3 等。スペクトルは B 型。星座では女神のもっ麦の穂を表 わし , スピカの名もその意味である。 春の夜に , いかにも清らかな印象を 与え , 日本にも真珠星の名でよぶ地 方がある。 〔草下〕 ス′ヾランツア I-,aZZ.arO Spallanzani 1729 ~ 99 イタリア の自然科学者。レッジョ , モデナ , パビアの各大学の教授で , 物理学か ら生物学にわたり多くの独創的な研 究をした。徹生物も自然発生しない ことについて実験し , 自然発生論者 の J. T. ーダム ( 1713 ~ 81 ) と論争 した。イヌなどで人工授精に成功し , 消化のさいの胃液の作用 , トカゲ , カタッムリのからだの再生などにつ いても研究した 〔八杉〕 すばる昴おうし座の / プレア デス星団の和名。平安朝のく和名類 聚抄 > やく枕草子韜の〉などに も現われている。すばるは , 「す ( 統 ) べる」または「むすばる」の意味の 古語で , 多くの星が集まり , 1 カ所 に総括され , むすばれているように 見えるからである。農漁村では , 古 くからすばるに注目し , 季節を知る 目安や方角の目当てとしたようであ る。たとえば , 「すばるまん時粉八 スヒ。ーカ speaker 拡声器とも いう。音声電流を音波に変換する電 気音響機器。ラジオ , 電気蓄音機 , テレビなどにひろく家庭でも使用さ れ , 携帯用ラジオの直径 3 cm のもの から劇場用の直径 1 m のものまであ り ( 家庭用にはラジオで直径 10 cm 程 度 , 大型電気蓄音機で直径 30cm 程度 ) , 種類も多い。全可聴周波数に対し , できるだけ忠実に音響を発すること が望ましいが , それぞれのスピーカ により特性が違うので , 高音用 , 低 音用などおのおのの特。にあった回 路に用いて同時に 2 ~ 3 個を使用す る場合がある。 / ハイファイ 〔種類〕 1 ) マグネチック・スピーカ ( 可動鉄片型 ) 永久磁石の磁場内に コイルを置き , これに音声電流を通 しると , それに比例した磁場の変化 を生し , 中の鉄片が振動する。この 鉄片にコーンを接続して音を発生さ せる。低音は出にくい欠点をもつが , 昔はひろく家庭用受信機に使用され ていた。 2 ) ダイナミック・スピーカ ( 可動コイル型 ) もっともひろく使

9. 国民百科事典4

ストリキニ 2 7 6 の内部に生したひすみのことをいう。 一方 , 米国では 1930 年ごろバーレス にも新しい道を開拓し現代音楽の発 したがって生物学的にはストレスとは 展に強い影響を与えた クショーが衰え , その一音にであった 1917 年の十 なんらかの刺激 ( ストレッサー ) によ ストリップショーが急に流行し , や 月革命とともに国外に亡命し , ノ、リ って生体に生したひすみの状態を意 を中心に活躍して 1 作ごとに話題を がてロンドン , ノ、リにもひろか・つた。 味している。寒冷 , 暑熱 , 放射線 , 米国では日本のように専門劇場は少 投げたが , 第二次大戦発生とともに 筋労作 , 炎症 , 感染 , 酸素欠乏 , 怒 米国に定住し , 45 年に米市民権を得 なく , 酒場などで上演され , それも り , 不安などの物理的 , 化学的 , 精 た。作風はめまぐるしい変化を示し , フロアショーでなく , 簡単な舞台を 初期の原始主義 , 中期の新古典主義 そなえている。日本では , 1947 年東 神的な負荷はすべてストレスの作因 京新宿帝都座で秦豊吉が試みた「額 的傾向をへて最近は十二音音楽にも となリうる。このような刺激が加わ 接近している。前記のほか , く兵士 縁ショー」にはしまる。初め裸女は ったさい , 生体は刺激の種類に応し の話 > ( 1918 ) , く管楽八重奏曲〉 ( 19 額縁の中で動かす , 名画のポーズを た特異的反応と , 刺激の種類とは無 23 ) くエジプス王 > ( 1927 ) , く詩編交 示すくらいであったが , 第二次大戦 関係な一連の非特異的生体反応すな 後の自由の空気の中で , 現在のスト わちストレスを呈し , H. セリエ ( 19 響曲 > ( 1930 ) などが有名。〔角倉〕 ストリキニーネ strychnine ス ) はこの後者の現象を系統的 リップショーに発展していった 07 ~ トリキニンともいう。フジウッギ科 な一連の反応系としてとらえ , スト 〔菊池〕 のストリキノス属の多数の植物に ストリンドへ、リ August Strind- レス学説を提唱した。この学説では , 含まれるアルカロイドで , 製造原料 このようなストレス状態は主として berg 1849 ~ 1912 スエーデンの虜リ にはマチン ( 馬銭 ) の種子ホミカを用 作家 , 作家。零落しかけた商人とそ 内分泌系とくに脳下垂体ー副腎皮質 いる。激しいけいれんを起こす毒薬 の女中との間に私生児としてストッ 系が主役を演するものとし , ある種 であるが , 微量に用いれば有用な薬 の心臓血管系 , 腎臓 , 関節などの疾 クホルムに生まれた。神経質で反抗 品となる。ふつうは硝酸ストリキニ 患の原因は , この反応に深い関係を 的な少年期を送り , ウブサラ大学に ーネの形で用いられる。血管を緊張 有しているとした 学んだが中退 , 雑多な職業に従事し 〔高谷〕 させ , 血圧を上げ , 呼吸運動を盛ん ストレプ ' トマイシン st repto- つつ作家を志した , , 初めは主として にするので , 大手術後の虚脱や , 脳 ロマン主義的な劇を書いたが , 1879 mycin 1944 年ワクスマンか、放線菌 出血後の四肢不全麻ひ , モルヒネや 年写実的な小説く赤い部屋〉で認め ストレプトミケス・グリセウスのっ アルコール中毒に応用される。視力 られ , 自然主義文学の旗手となった くる抗生物質としてその存在を明ら 障害にも用いられる。用量 1 回 (). 5 ~ しかしその鋭い社会批判のゆえに故 かにした。世界的に結核治療剤とし lmg, 1 日 3mgo 致死量は 1() ( ) mg で 国の人々と反目し , 1883 年以後半生 てひろく使用されているが , ペニシ あるが , 30 mg で中毒死した例もあり を大陸で過ごした。その間く結婚 > リンやサルファ剤が作用しがたいグ 注意を要する。なおホミカエキスや ( 1884 ~ 85 ) , く女中の子 > ( 1886 ) , く痴 ラム陰性桿完菌を含む広範囲の病原 ホミカチンキは少量で胃腸の緊張を 人の告白 > ( 1893 , 脱稿は 1888 ) など 性徹生物に作用する特色があるので , 促し , 運動を促進するので胃腸薬に の小説 , く父 > ( 1887 ) , く令嬢ジュリー > 結核以外にも髄膜炎 , 細菌性赤痢 , 配合される。 〔宮木〕 ( 1888 ) などの劇を書き名声を高めた りん病など適応症はひろい。難点は ストリップショー strip ShOW が , 一方 , 3 回の結婚生活に失敗 , 結核菌に耐性をつくりやすいことと , 裸踊りのこと。アメリカ英語からき 発圧や自殺の危険におびやかされつ 連用すると副作用として第 8 脳神経 たことは、だカ { 米国ではふつう s t r ip つ過ごさなければならなかった。く海 の障害すなわち難聴 ( いわゆるスト s tri p ( はぐ ) , t e a s e とよ」 : 。 のはとり > ( 1890 ) にはニーチ工的な マイつんは、 ) が起こることである。 t e a S e ( 悩ます ) ということばどおり , 踊り 超人主義もみられる。 95 年ごろから の副作用をなるべく少なくするため 子が音楽に合わせて踊りながら 1 枚 神と贖罪くの観念に救いを見いだし にいろいろ研究されているカ { , ノヾン すっ衣類をはいでいって , 裸または て創作力を回復し , くタ、、マスクスへ > トテン酸 , ・パンテノールなどの併用 裸に近い状態になる情的な踊り。 ( 1898 ~ 19 ( ) 4 ) , く死の舞踏 > ( 19 ( ) 1 ) がやや有利であるとされている。ス 日本でははしめから裸で登場し , そ などの劇 , く地獄〉 ( 1897 ) , く黒旗 > トレプトマイシンは硫酸塩がふつう の姿態の美しさを見せるヌードショ ( 1907 ) などの小説を書き , 後期の神 用いられ , それを還元した硫酸ジヒ ーも混同してストリップとよ、 19 秘的 , 象徴的作風を示した。彼はイ ドロストレプトマイシン , およびそ 世紀末 , ノヾリのカフェ・コンセール プセンと並んで近代北欧文学を代表 れとカ価が等しい混合物である複合 などで評判をとったくイベットの就 する巨星であリ , 近代劇への寄与も ストレプトマイシンがよく使われて 寝 > などがおそらくその最初で , 大きい。日本の自然主義文学へも影 いる。多少副作用が少ないとされて れは踊リながら衣類をぬいでいった 響を与えた これには確証がない。また 〔山室〕 いるカヾ 女が , ついに全裸になった瞬間にべ ストール s t ole 毛皮 , 毛織物 , 硫酸ジヒドロデスオキシストレプト ッドに飛びこむという趣向であった 毛糸 , 絹 , レースなどで作られた肩 マインンのような類縁化合物も使用 掛けで , ふつう細長くつくられ端に されている。硫酸ストレプトマイシ ふさ飾りカヾついたりする。長さは一 ンは結核性疾患の場合ふつう 1 日 1 定でなく , 装飾 , 防寒が目的で , 材 g を , 1 週 2 回 , 30 ~ 4 ( ) 回連用 ( 注 射 ) する。細菌性赤痢には 1 回 (). 5 ~ 質によって夜会用からスポーツ用ま 1. Og を内服する。 〔宮木〕 で広い範囲に用いられる。ストール はラテン語のストラからきた語で ストロフ′レス / / ト児ストロフルス ストロンチウム s tro n t i um 元素 これは古代ローマの婦人がまとった 記号 Sr , 原子番号 38 , 原子量 87.62 , 周 ゆるやかで長い外衣である。また中 期律表第Ⅱ族 a ( / アルカリ上類金属 ) 世期以来現在も聖職者が首からさげ に属する銀白色の金属。 18 ( ) 8 年日 . デ ている帯状のものをスト ーーノレとし、し、 これらか、現在のストールに変化した ーービーが初めて単体を得た。おもに 〔田中〕 と思われる。 炭酸上冨鉱物ストロンチアン石 S r C ( ) 3 ストレス s tre s s もともとは材 硫酸塩鉱物天青石 SrS04 として産す 料力学上のことばで , る。酸化ストロンチウム S rO をアル たとえばスプ リングをひきのばしたり , ゴム球を ニウム粉末と真空中で約 12 ( ) ( ) ℃に おしちぢめたリしたとき , その物質 加熱するか , 塩化物の溶融塩電解で ストラビンスキー ストリンドベリ 00 名 000000 を第ー スト ストリップショ く羽 のビギン〉を踊るリズ・ タイラー ( 19 61 )

10. 国民百科事典4

1 ) 単純タンパク質加水分解でアミ ノ酸だけを生するもの。 a. アルプミ ン動植物体の中にあり , 水 , 希塩 類溶液に可溶で , 熱により凝固する。 乳中のラクトアルプミン , 卵白中の 卵アルプミンなど。 b. グロプリン 水に不溶 , 希塩類溶液に可溶 , 熱に より凝固する。乳中のラクトグロプ リン , 卵白中の卵グロプリン , 大豆 のグリシニンなど。 c. グルテリン 水 , 塩類溶液に不溶 , 希酸 , 希アル カリに可溶 , 熱により凝固しない。 主として穀物に含まれる。コムギの グルテニン , 米のオリゼニンなど。 d. プロラミン水 , 塩類溶液に不溶 であるか・ , 7 ( ) ~ 9 ( ) % のアルコールに 溶けることが特徴で , 穀物に多い。 コムギのグリアジン , オオムキ、のホ ルディン , トウモロコシのゼインな ど。 e . アルプミノイド硬タンノヾク 質ともいう。ふつうの溶媒に不溶 , 酵素の作用を受けにくい。動物にだ け存する。骨 , 皮 , 結合組織中のコ ラーゲン ( 水とともに煮沸すると一 部が分解して可溶性のゼラチンとな る ) , 毛髪 , つめ , 毛のケラチン , 絹 のフィブロインなど。 f. ヒストン 水 , 希塩類溶液 , 希酸に溶け , アン モニア水により沈殿する。構成アミ ノ酸は塩基性のものが多く , 強アル カリ性を示す。胸腺ヒストン , へモ グロビンの構成分であるグロビンな ど。 g. プロタミン分子量は割合小 さく , 水 , 希塩類溶液 , 希酸に溶け , アンモニア水にも可溶 , 強いアルカ リ性を呈する。加水分解で 4 ~ 10 種 のアミノ酸を生じ , アルギニンのよ うな塩基性アミノ酸が多く含まれる。 魚の白子 ( 精巣 ) に含まれる。サケの 白子のサルミン , ニシンの白子のク ルペインなど。 2 ) 複合タンパク質単純タンパク質 と非タンパク性化合物の結合した もの。 a. 核タンノヾク質プロタミン またはヒストンと / 核酸とから成り , 動植物体の細胞核の重要成分である。 水にほとんど不溶 , アルカリに可溶 ( / 核タンパク質 ) 。 b. 糖タンパク質 炭水化物またはその誘導体を構成分 としてもつ。水に溶け , 熱により凝固 しない。ムチンは動物が分泌する粘 液にねばりを与える糖タンパク質で , 消化酵素により消化されないが , 酸 と煮沸すれば容易に加水分解される。 そのほか , 糖タンパク質は骨 , 軟骨 , 目の硝子体の構成分ともなっている。 c. リンタンノヾク質リン酸と結合し たもの。代表的なものはカゼインで , これは乳中にカルシウムと結合して 溶けており , 酸にあうとカルシウム が離れて沈殿する。また , 加熱では 凝固しないが , 胄液中の凝乳酵素レ ンニンによりパラカゼインに変化し て凝固する。卵黄中のビテリンもリ ンタンパク質であるが , 熱により凝 固する。 d. 色素タンパク質単純タ 7 1 9 ンパク質が色素と結合したもので / へモグロビンはこれに属する。 3 ) 誘導タンパク質天然のタンノヾク 質に物理的または化学的な処理を行 なって得られた変性物または部分的 分解物をいう。タンパク質は熱 , 強 酸 , 紫外線などにより分子の 2 次的 構造が乱れて , 水や塩類溶液に可溶 なものが不溶になったり , その逆に なったりする。これを変性という。 卵白が熱で凝固するのは , 卵アルプ ミン , 卵グロプリンの熱変性である。 また , タンパク質が酵素や酸で加水 分解されると , アミノ酸になるまで 種々の大きさのポリべプチドを経る。 この中間生成物を , その分解程度に よって , メタブロティン , プロテオ ース , べプトンなどといい これら も誘導タンパク質である。 〔代謝と栄養〕食物として摂取した タンパク質は消化器内で完全にアミ ノ酸にまで加水分解されて , 小腸か ら吸収される。このアミノ酸は , 身 体タンパク質の合成に利用され , 部はホルモンや酵素やその他の必要 な窒素化合物の生産材料になる。 れらの需要を満たしてなおあまりあ るアミノ酸は , 窒素分がはすされ , その残部は燃焼分解してカロリー源 になったり , あるいは炭水化物や脂 肪に変わる。一方 , 身体タンノヾク質 はたえす少しすっ分解消耗されつつ ある。体内でのタンパク質やアミノ 酸の分解によってはすされた窒素は 尿素その他の窒素化合物となって尿 中に排出される。食物中のタンパク 質がひしように少なくて身体タンパ ク質の消耗を補充しえないほどであ ると , 身体にはいる窒素量は , 出る 窒素量よりも少なくなり , 身体タン ヾク質は減っていく。このとき , タ ンパク質摂取量を増せば , 出る量と はいる量が等しくなる。それ以上タ ンパク質摂取量を増しても , 尿中に 出る窒素量はそれだけふえ , はいる 窒素に等しいだけの窒素が排出され る。これを , 窒素平衡にあるといい 正常な成人が十分にタンパク質をと っている場合には , このような状態 にある。ただし成長しつつある小児 では , からだにタンパク質が蓄積し つつあるので , はいる窒素の量が出 る窒素の量よりも多くなければなら ない。 成人が窒素平衡を保っため , ある いは小児が順調に成長するために摂 取すべきタンパク質の量は , タンパ ク質の種類によって異なる。たとえ ば , 卵のタンパク質や牛乳のタンパ ク質だと割合に少なくてすむが , コ ムギのタンノヾク質だと多くとらなけ ればならない。つまり , 卵や牛乳の タンノヾク質はコムギのタンノヾク質よ りも栄養価が高い。トウモロコシの ゼインなどは栄養価が極度に低くて , それだけではネズミは成長しえない。 タンバコウ このようにタンパク質の栄養価に差 があるのは , その構成アミノ酸のう ちに / 必須アミノ酸が十分に含まれ ているかどうかによる。一般に卵 , 牛乳 , その他の動物性食品のタンパ ク質 ( ゼラチンは除く ) は必須アミノ 酸の各種を十分に含むので栄養価は 高い。 これに対して植物性食品のタ ンパク質 , ことに穀物のそれは , 3 ~ 4 種の必須アミノ酸が少なかったり 欠如していたりして , 栄養価が低い ものが少なくない。 たとえばコムギ のタンノヾク質ではリジン , トリプト ファンか、少なく , ゼインにはリジン , トリプトファンカゞはとんどない。 ういう点から , 栄養にはタンノヾク質 の量ばかりでなく , その質も考慮し なくてはならない。 / 栄養 〔合成〕タンパク質を合成する試み は E. フィッシャーがグリシンとロイ シンの 2 種類だけのアミノ酸 18 分子 をつないでポリペプチドを作ったの ち , 多くの学者がさまざまのくふう をもってすすめたが , まだ天然のタン ヾク質の人工合成は成功していない。 しかし , デュ・ビニョー ( 1901 ~ が脳下垂体後葉ホルモンのオキシト シンとパソプレシンの合成に成功し たことは , いすれも 8 分子のアミノ 酸から成るポリペプチドだとはいえ , 将来天然タンパク質の人工合成も不 可能ではなかろうとの希望をもたら す画期的な業績であった。いすれは さまざまのアミノ酸を思うような順 序に結合させる技術に到達するであ ろうが , しかし , こうしてできたポ リべプチド鎖を , 天然タンパク質と 同し定型の 2 次的構造にまとめあげ るところに越えがたい困難が予想さ れる。細胞内でアミノ酸分子から種 種の天然タンパク質が円滑迅速に 合成されることは驚嘆に値する。 〔吉川春〕 たんばくせきタンパク ( 蛋白 ) 石 Si02 ・れ H20 の化学組成をもっ非結 品質のケイ酸鉱物。石英祖面岩など の火山岩のすきまを埋めて産するこ とがあり , そのうちとくに美しいも のを / オノヾールとよび宝石とされる。 真珠光沢を放つのは水の含まれてい る特殊な状態による。温泉のわきロ に沈殿したり , 温泉の上昇通路に沿 って火山岩を交代したりして大きな 岩体を作ることもある。このような ものはアルカリに溶けやすく , 水ガ ラスや白色セメントの原料とされる。 〔岩生〕 たんばこうげん丹波高原中国 山地東部にあり , 京都府北部と兵庫 県東部を占める山地で , 三国岳 ( 959 m ) , 愛宕山 ( 924 m ) などの残丘が あるほかは標高 68 ~ 700 m 程度であ る。断層が多く , 大堰豐川 , 由良川 などにより壮年期に開析され , 亀岡 , 福知山 , 篠山などの断層盆地が形 成されている。冬は気温が著しく下