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1. 国民百科事典4

■ 00 1 9 4 シントウア は , 濃度および絶対温度に比例し , 純粋溶媒の圧力にはほとんど関係し ない。すなわち希薄溶液の浸透圧に は理想気体の法則が当てはまる。す なわち浸透圧を p, 濬質 1 モルを含む 溶液の体積を V, 絶対温度を T, 気 体定数を R とすると , P レ = R T の関 係がある。この式は気体の状態ち程 式との類似性からパント・ホフが最 1 23 サイクル 1 860 サイクル 初に導いたものである。溶質が解離 を したり会合する場合は補正値 / が必 要で P レ = iR T で表わされる。分 : 子 量既知の溶質を含む液の浸透圧の測 定から溶液におけるそれの解離度な どが , 分子量未知の物質 ( とくに高 分子 ) の溶液についての測定からそ の分子量がわかる。浸透現象は生物 において重要である。というのは細 2000 サイクル 胞膜は一種の半透膜であり , 細胞内 医振器 第 4 図正方形の金属 の原形質と体液との関係 , 細胞内外 板で , 砂に描かせたク における水の移動に関係がある。植 このよう た図形である。板の場合 , 限に続くものとした。しかし実際に ラドニの図形。振動数 物が根から水を吸収するのもその例 な図をクラドニの図形といって ( 第 は , たとえーよ自由に振らせた振り子 は , 発振器で調節する で , 吸水力は内外の浸透圧の差 , 膜 4 図 ) , 実験的に振動する板に砂を でも , 時間がたっとともに振幅が少 圧によって決まる。 まいて調べる。板や膜では , 弦の場 しすつ小さくなって , ついには止ま 治療や実験に用いる生理的食塩水 合と違って引き続いた基準振動の振 ってしまうのがふつうである。これ は , 細胞をいためないために体液と 動数は整数比にならない。 は振り子の回りの空気が運動のしゃ 同し浸透圧にしなければならない。 〔気柱の振動〕管の中の気体すなわ まをしたり , ささえの点が動いたり ヒトおよびは乳動物では水 l()()cc 中 してエネルギーを失うのがその原因 ち気柱はそのような断口をもった弾 塩化ナトリウム 0.9 g を含むものを 性体のようにふるまい , 管内に疎密 になっている。このように振幅が時 用いる。リンゲル液〔落合〕 間とともに減少する振動を減衰振動 波からなる振動を起こし , この場合 シンナー - th inn e r ペイント も第 5 図のように固有の基準振動の という。バイオリンの弦を弓でひく ワニス , ラッカーなどの塗料を希釈 場合 , 弦が振動して弓の動きと一致 系列をもつ。一方を閉じた気柱 ( 閉管 ) して粘度を下げるために用いる溶剤。 したとき , 両者の相対速度は小さい では , その長さの中にス / 4 ( スは振 料中の成分 ( 樹脂 , セルロース誘 から摩擦力が大きい。そのため弦は 動の波長 ) が整数個含まれ , 開管の 導体 , 添加物 ) が分離 , 沈殿を起こ 強くひきすられる。振幅が十分大き 場合はス / 2 の整数倍が含まれる。 さないーと , シンナーが蒸発したあ 〔振動の種類〕振動体の制約状況に くなると弦の張力が働いて逆方向に と塗膜の白化が起こらす , 光沢ある より振動を分類してみると , 自由振 運動をはしめる。すると弓との相対 なめらかな膜が得られるものでな 動 , 強制振動 , 減衰振動 , 自励振動 速度が大きくなり , 摩擦力は小さく ければならない。芳香族炭化水素系 , に区別される。上の説明例はどれも なる。つまり弓が弦を動かそうとす アルコール系 , 酢酸工ステルなどの 外力が働かないときの振動系の行な るときは力が強く加わり , 弓にさか う自由振動である。振動系に外から 溶剤を塗料に適するよう配合したも らってかえるときは小さな力しか働 周期的な力が加えられたときは , カ 〔平岡〕 かない。そのため弦は振動ごとに工 のが用いられる。 しんない新内新内節ともいう。 が加えられた初めの短い時間を除い ネルギーを得て振動を続ける。これ 邦楽の / 浄瑠璃呂うの一流派。 はコップの縁を手でこするときに鳴 ては , 系は外力の振動数で振動する。 〔流派の沿革〕元来この流派は , 上 これが強制振動である。このとき外 る音などと同し摩擦振動で , 上の分 方の浄瑠璃語り宮古路豊後掾の 力の振動数が系の基準振動数に一致 類でいえば自励振動の一種である。 の門弟で江戸に定着した富十松薩摩 自励振動は系外からエネルギーを取 すると , 振幅がひしように大きくな 掾に学んだ敦賀太夫ア翳・がのちに り共鳴を起こす ( / 共鳴 ) 。 り入れるが , その取入れ方が系自身 の振動状態できまるので , 強制振動 第 5 図管内の気柱の基準振動ん と違って系に固有の振動を続ける。 したがって共鳴することはなく , ま 第 3 図円形の膜の基準振動の例 た単振動に比べると多くはその変化 カヾどぎつい。 / 波動 〔子安〕 しんとうあっ浸透圧溶媒はと おすが溶質をとおさない膜すなわち 半透膜で濃度の異なる溶液を隔てる と , 溶媒が膜をとおって薄い溶液か ら濃い溶液のほうへ侵入する。この 現象を浸透という。溶液とその溶媒 閉 とを半透膜で隔てる場合にも溶媒が 半透膜をとおって溶液のほうへ浸透 する。このとき溶液側に適当な圧力 を加えておくと溶媒の浸透を止める ことができる。この圧力をその溶液 の浸透圧という。溶液の浸透圧は , その濃度があまり大きくない範囲で 664 サイクル クラドニの図 形を作る装置 454 サイクル ジュラノレミンキ友 砂 スピーカ 幻 70 サイクル 図で白い部分と黒い部 分は , 膜の平面に対し てそれぞれ反対の方向 に動く。そのさ・かい目 は不動の節線となる 節点 振動数工 1 ( 4 節点 0 2.65 / 2.30 / 節点 閉管 3.60 / 3.50 / 節点 節点

2. 国民百科事典4

シンドウ 1 9 3 とき , おもりは静止位置からみて , 近世思想史上に重要な役割を果たし , 初めに手で伸ばした長さ。 4 と同しだ 勤王倒幕の思想的基盤を形づくるこ け縮んだ位置にある。そしてばねの とになった。朱子学の思弁的なのに 対して , 江戸中期からは古学 , 考証 力は最大になっており , 向きを変え 学が盛んとなり , 漢学だけでなく国 た運動がはしめられる。一般に振動 で一つの状態から次に同し状態にな 学の面でもその傾向は強くなった ー静止位置ーーー 0 古意を明らかにしようとする古典の るまでの時間を周期 , 単位時間内で 学は , 荷田春満を先頭に賀茂真淵 , のくりかえしの回数を振動数 , また ー伸ばした位置ー 変化の最大値を振幅という。おもり 本居宣長 , 平田篤胤の伝統によって っちかわれ , 神道こそ古道であり , の振動において , 振幅は初めに与え 「惟神なの道」であり , 外来思想の られた変位または速度できまるが , 振動系として考える必要があり , 系 影響をまったく受けないものである その周期はは、ねの強さとおもりの質 全体として振動の様式はたくさんあ と主張した。庶民の側では , 江戸中 量に関係し , 振幅には無関係である。 りうる。第 2 図の例でみる振動状態 期から儒仏神の三道は一体であると この周期を T , おもりを手からはな は , 弦の各部分が同し振動数で振動 する通俗的な「心学」「道学」が受け してからの時間を ~ とすれば , 各瞬 し , その振動の姿は時間につれて変 入れられていた。これは朱子学的な 間におけるおもりの原点 ( 静卍の位置 ) こういう振動をその系の 化しない からの距離 , は , = 員 c ~ (? ) で表 倫理 , 神道信仰 , 褝の悟道などをあ 基準振動 , そのときの振動数を基準 わせて , 処世の道を説くものであっ わされる。このように ~ について s in 振動数または固有振動数という。弦 ( あるいは c os ) の形で書ける振動を たが , 庶民の生活が個別化する過程 のような振動の場合 , 一見複雑で無 「単振動」とか「 ( 単純 ) 調和振動」 で , 在来の氏神 , 産土神への信仰な 法則にみえる振動も , しつはその系 の名でよび , すべての振動のなかで どでは , 宗教的希求心を充足し得な のいくつもの基準振動が適当な割合 もっとも簡単な規則性をもつもので くなった例であろう。そのような社 でまざりあったものである。たとえ 会の情勢を反映して , 江戸末期から ある。物体に振動が起こるためには , は、琴の弦をつめでびんとはしいたと は , 現世利益を与える教派神道が次 きには , 弦は複雑な運動をするが , 1 方向に運動を続けようとする性質 次と生まれた。黒住教 , 禊教 , 天 ( 慣性 ) と , つりあいの位置に戻そう この振動は弦の基準振動すなわち調 理教 , 金光教 , 大社教などがそれで とする力との二つが必要であるカ { , 和関数の和として表わされる。一般 ある。一方 , 部落や血縁的共同体で の振動について , それを調和関数の とくにその振動が上のような単振動 は , 依然として氏神 , 産土神を中心 和の形とし , 各成分調和関数の係数 であるためには , 大きさがつりあい とする信仰も残っていて , 理論神道 を求める手続をフーリエ分析または の位置からの変位ェに比例して変わ や教派神道とは違った民俗的な信仰 調和分析という。 / 音 るような復原力がいつも作用するこ 〔膜 , 板の振動〕基準振動は糸や弦 によって神社と結び付いていた。一 とカゞ必要であり , 上例ではは、ねの弾 だけでなく , 一様に質量の分布した 、、く素朴なものから高度に れらは , 性力がその条件を満足する。また調 発達したものまでいろいろあるが 弾・陸体 , たとえば棒 , 膜や板につい 和振動では , エネルキ、一を有するこ 概括的には神社神道とよばれている。 ても存在する。木琴の振動は棒の振 とのできる物体または状態が 2 種あ 明治維新は思想的には国体を重ん 動である。音叉も U 字形に曲がっ って , その間でエネルギーのやりと りが行なわれる。 - ヒ例ではおもり ( 位 し , 大義名分を明らかにするという た金属棒の振動である。弦や棒のよ うな一般の弾性振動ではいちばん振 基盤をもっていたので , 維新後の神 置のエネルキ、一と運動エネルキ、一を もつ ) とばね ( 弾性エネルギー ) の間 道は国家権力の積極的擁護のもとに 動数の少ない基本振動がもっとも起 に交換が行なわれる。振り子の振動 伊勢・神宮を頂点として官 , 国幣社の りやすいが , 2 倍 , 3 倍の振動数 も振幅があまり大きくない範囲で糸 制を復活し , 祭政一致の大原則をう の基準振動も誘発されやすい。 音叉 ではっちでたたくと , 最初のうちか の傾角について単振動が成立する。 ち立てた。それによって神道は , ん高い音を発生するが , それは基本 般の宗教とは異なり , 伝道の必要も / 振り子 振動の 6.6 倍 , 17 倍もの基準振動であ なく , 宗教というわくの外に置かれ 〔弦の振動〕両端を固定して強く張 る。膜や板などの面を作る物体の基 , 。このような国家権力との結び付 った一様な糸や弦の中央を引いて離 きは , 太平洋戦争をひき起こす原因 準振動の性質として重要なのは , そ すか , はしくと , 糸や弦は振動をは ともなり , 第二次大戦終結まで , 国 れぞれの基準振動についてまったく しめる。振動の原因は糸や弦の張カ 民生活の上に大きな圧力となって 動かない点を結んだ線すなわち節線 と糸や弦各部分に分布した質量によ る慣性であり , 弦の各部分は , その の現われることである。第 3 図は周 〔原田〕 いた 辺を固定した円形の膜についての , 密度と張カおよび弦の長さできまる しんどう振動振り子の傾き角 振動数で時間に対して調和関数的に 簡単ないくつかの基準振動を表わし や , は、わにつったおもりの高さのよ うに , ある量が一つの状態を中心に 振動し , 弦各部の変位の式は s ⅲ形 第 2 図弦の基準振動 となる ( 第 2 図上 ) 。つぎに弦のとこ して増加および減少をくりかえし , 一定時間ごとに同し状態に戻るよう ろどころを押えて振動させると , な運動を振動という。 端から弦の全長の % , % , 髫 , 〔単振動〕ばねにおもりをつり下げ の点を押えたときに これらの点 た第 1 図の例で , おもりを手で引く か・静止したやはり s i n 形の振動がみ と , ばわは伸ばされ , おもりにはも られる。この動かない点を振動の節 との位置に戻そうとするばねの力が 点といい , それぞれの振動数は , 第 加わる。手を離すとおもりはばねの 2 図の上の振動に対する振動数の 2 , 力で方に動きだし , 初めの静止位 ・・倍になる。 3 , 4 , ・ 置に達したときには , ばわの力はな 〔振動の分析と基準振動〕ばねにつ くなるが , おもりはさらに上方に動 るしたおもりの振動では , おもりだ き続ける。ばねが縮むとともにおも けの運動を考えればよく , それも一 りには逆に下に押し戻すばねの力が つのきまった単振動の様式しか現わ 加わり , しだいに速度を失って , つ れないか・ , 糸や弦の振動では , その いには上方への連動力 { 止まる。 この 各部分ごとの振動を複合したーっの 第一図 はねでつるしたおもりの運動 お トー一周期 T—•H 工 = 月 cos り 振幅 .4 時間 ~ 節点 節点 節点

3. 国民百科事典4

ダイアナ 比較形 純名 マ文イ チダイ クロダイ ヒレコダイ キビレ 12 棘 ( きよく ) 10 軟条 11 蕀 12 軟条 ~ 12 棘 13 軟条 12 蕀 1 ( ) ~ 11 軟条 11 棘 11 軟条 背びれ 3 棘 8 軟条 3 棘 9 軟条 3 蕀 8 軟条 3 棘 11 軟条 3 棘 8 軟条 いろいろ しりびれ のタイの比較 5 9 0 の 56 ~ 63 田 ~ 64 田 ~ 63 56 ~ 64 5 ( ) ~ 53 42 側線鱗数 そ 尾びれ後端にせまい薄黒帯がある 背びれ第 3 , 4 , 5 棘が長く , その先は柔らかい 頭部の外形が前部で急に車直に傾斜する しりびれ第 2 棘がもっとも長い 体形は丸みを帯びる 背びれ第 3 および第 4 棘が長い しりびれ第 2 棘はクロダイより長い 本州中部から韓国の釜山 , 中国南部 , オーストラリア方面にひろく分布す る。クロダ、イより産は少ないが , のはうを好む地方もある。以上のほ か , チダイに似たヒレコダイ , クロ ダイに似たキビレなどがあり , すべ てタイ形をした魚である。そのこま かい形態の差は上の表のようである。 なおタイ科の魚でなくてもタイの名 がついているものがあり , / イシダ イ , / キンメダイ , / テンジクダイ , マトダ、イなどはよく知られた種類で ある。 / ( 別刷 ) 魚類 〔安田〕 〔料理〕タイは「めでたい」に通し るところから縁起のよい魚とされ , 祝膳にはタイの尾かしら付きを供 する風習がある。夷び講もタイで祝 う風習があり , 張り子のタイとフグ を竹にさげて「大福」とよんでいる。 タイの張り子は縁。起物として用いら れ , タイをかたどった郷上がん具は 多い。料理でタイという場合は , マ ダイのことである。マダイの味は年 中ほとんど変わらず , 他の魚類のよ うなしゅんはない。しかし漁獲期は , 瀬戸内海では 4 ~ 5 月であり , 桜の 咲くころなので桜ダイの名がある。 俗に「目の下 1 尺 ( 約 3()cm ) 」といわ れる 2 kg 近くのものがもっとも美味 で , 値段もいちばん高い。幼魚は小 さなものはど脂肪が少なく , 200g ぐ らいの小ダイから姿焼きに用いられ る。季節によっていろいろの料理が あり , ポンスしよう油で食べるタイ ちりは冬のもの , 木の芽のかおりを 添えるあら煮は春のものである。タ イの身は捨てるところがないといわ れるはどで , 頭ーっでも , うしお , ちりなべ , かぶと焼き , あら煮など にされる。白子 , 卵巣 , 肝なども煮 つけにされる。一般の料理としては , 第 1 がさしみ , 次が焼物 , そのほか , 吸い物 , 煮物 , 蒸物 , なべ物 , 揚げ 物などがある。タイ料理の名物とし ては , 上佐の「さわち ( 皿鉢 ) 」 , 伊予 の「骨ら蒸し」 , 島原の「かぶと蒸し」 , 四国および岡山地方の「浜焼き」な どが知られている。なおチダイ , キ ダイ , へダイなどはおもに姿焼きに 用いられ , クロダイは夏がしゅんで , 洗いや塩焼きにすると美味である。 〔柳原〕 ダイアナ / ディアナ たいあん大安大安日の略。 / 六日懼の一 たいアンチル〔諸島〕大アンチ ノレ Greater AntilIes 西インド諸 島のうち , 北部の大島の部分をいう。 キューノヾ , ジャマイカ , ヒスノヾニオ ニカ両共和国 ) , プ ラ ( ハイチ , ド ェルトリコの 4 島とそれらの属島を 含む。サトウキビ , タバコ , バナナ , コーヒーなどを産する。 〔町野〕 たいいく体育スポーツ , 体操 , ダンスなどの身体運動を通してから だの発育 , 発達をたすけ , 性格の形 成と社会的態度の発展をはかる教育。 古くは体育はからだの教育 , すなわ ちからだを鍛え , 意志の命するとお りに動くからだをつくることと考え られ , 健康を保つこと , あるいは , 強い兵士をつくることがおもな目標 となっていた。これは人間を身体と 精神に分けた考え方で , たとえば H. スペンサーが規定したように , 教育 を知育 , 徳育 , 体育に分けて考えら れていた。しかし今では人間を精神 と身体に分けすに ーっのまとまっ たものとしてみるようになり , 身体 運動がからだの成長に役だつばかり でなく , 国際親善 , 青少年問題 , レ クリエーション問題などと関係づけ られ , 体育の価値もより幅ひろく考 えられるようになった 〔学校体育〕体育はその対象によっ て学校体育と社会体育に 2 大別する ことができる。学校体育は , 児童 , 生徒 , 学生に対して , 学校の指導の もとに行なわれる体育活動で , 教科 すなわち授業時間割に組まれた時間 に行なわれる正課体育と , 教科時以 外に運動部 ( クラブ活動 ) , 運動会な どの行事などとして行なわれる課外 体育に分けられる。教科の体育の目 標 , 内容は小学校 , 中学校 , 高等学 校はそれぞれ学習指導要領に示され ており , その目標は , 1 ) 各種の運動を 適切に行なわせ , 心身の健全な発達 を促し , 活動力を高める。 2 ) 合理的 な練習によって運動技能を高めると ともに , 生活における運動の意味を 理解させ , 生活を健全に豊かにする 態度や能力を養う。 3 ) 運動における 競争や協同の経験を通して , 公正な 態度を養い , 相互に協力して自己の 責任を果たすなどの社会生活に必要 な態度や能力を養う , などの三つの 側面から規定されている。内容は , 1 ) 徒手体操 , 2 ) 器械運動 ( 鉄棒 , と び , マットなどを用いての運動 ) , 3 ) 陸上競技 , 4 ) 格技 ( 相撲 , 柔道 , 始まる多声楽の歴史とともに発達し 技法であり , 二声部 ( オルカ・ヌム ) に 等に扱われる。対位法は / 多声楽の 声部がそれぞれ独立の旋律として平 もこれに従属するが , 対位法では各 の声部が主旋律となり , 他は多少と tum ( 音符対符 ) 。和声学では一つ ~ 原ーまラテン日吾Ø)punctuscontra punc- を同時に組み合わせる作曲技法。ロロ たいいほう対位法多くの旋律 ている。 〔梅本・牛木〕 ッ少年団の育成などの事業を行なっ 道府県体育協会を加盟させ , スポー 日本体育協会が , 36 の競技団体と都 出している。民間団体では財団法人 動広場などを作るのに国が補助金を 人以上置かれ , 体育館 , プール , 運 育指導委員が全国市町村に約 3 ( ) ( ) ( ) ( ) 興法が制定され , この法律による体 関する基本的な法としてスポーツ振 ツの振興とくに社会体育の振興・に 会か・扱っている。 1961 年 6 月 , スポ 地方では県および市町村の教育委員 政については中央では文部省体育局 , のおもな対象は後者である。体育行 る。前者も重要であるが , 社会体育 ら生活をより豊かにしようとしてい ろいろな運動を経験し , 楽しみなが こだわらす , 比較的手軽にできるい 人々で , かならすしも特定の種目に ろな事情で運動の機会に恵まれない 者などである。他の一つは , いろい 職場 , 地域社会の運動クラブの所属 習しているスポーツ団体の加盟者 , 標に , ある特定の種目を継続的に練 経験を相当もっており , 競技会を目 って 2 大別される。その一つは運動 が , 運動実践の程度やその目的によ 業 , 趣味 , 運動の経験が多様である である。これらの人々は , 年齢 , 職 るが , そのおもなものは学校卒業者 乳児を除くはとんどすべての人であ に含まれる。したがってその対象は たすべての体育活動が社会体育の中 〔社会体育〕学校の体育活動を除い っている を含む ) , 実技 2 単位 ( 90 時間 ) とな し , 大学は講義 2 単位 ( 30 時間 , 保健 間 ) , 女子 7 単位 ( 245 時間 ) を標準と 等学校は 3 年間に男子 9 単位 ( 315 時 時間 , 2 , 3 年 70 時間を最低とし , 高 2 年以上 105 時間 , 中学校は 1 年 105 業時間数は , 小学校は 1 年 102 時間 , 校 , 大学を通じて必修で , 年間の授 また正課の体育は , 小学 , 中学 , 高 な知識を与えることになっている。 ては運動の学習に当たっての基礎的 から内容力 { 示されている。 8 ) につい かた , 健康安全の態度の三つの角度 配当され , 技能やルール , 協力のし 1 ) から 7 ) までは , 各種の運動種目が 識 , に分けられ , 学年段階に応して 水泳 , 7 ) ダンス , 8 ) 体育に関する知 / ヾレーポール , サッカーなど ) , 6 ) 剣道 ) , 5 ) 球技 ( バスケソトボール ,

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セイテッ 3 9 6 くなるが , 空間あるいは時間知覚の 質の脳細胞は樹状突起をどんどんの ような抽象的知覚の能力がひヒよう ばして左の図のように連絡を完成し に発達してくる。そして青年期にな ていき , また一方では神経繊維の髄 ると , あらゆる精神機能はほば完成 鞘化が進んでいく。新しい皮質にお の域に達する。 ける髄鞘化は , 連動や皮膚と筋肉の 〔対人行動における成長〕以上は 1 感覚や視覚や聴覚を支配する領域が 人の人間の成長についてであるが , もっとも早く , 知覚や思考や意志や 人間と人間との間の関係すなわち対 感情などの統合の働きを営む領域は 人行動にも , 成長とともに質的な発 すっと遅れる。間脳や中脳や延髄や 達がみられる。乳児では , もっとも 脊髄の機能は , 生まれたときからか 原始的な人間と人間との結びつきで なりよく発達しているから , 基本的 な生命活動を営むために必要ないろ ある一体化の状態であって , 乳児は いろな反射活動は生まれたときから 母親と心理的行動的に一体になって 存在しているが , その後大脳皮質が いる。 3 , 4 歳ごろになると同一化の 発達するにつれて , これらの反射活 傾向が現われる。すなわち , 幼児は ヒトの大脳皮質の「運 れるが , それとはいちおう別に、内 動のうえに , 知覚や思考や感情など 父母やまわりの人たちの習性や行動 動を支配する領域」に 的要因の支配をもうけている。その の統合的な精神機能によって発現さ を無意識的に自分のなかにとりいれ おける , 脳細胞の連絡 要因は脳下垂体前葉から分泌される れる随意的な運動が現われてくる。 たり , あるいは自分のなかの欲求や の発達を示す。上は出 生時 , 下は生後 3 カ月 成長ホルモン ( / ホルモン ) である。 このように , 成長するにつれて , 神 情動を他人に無条件になげこむよう 脳下垂体に欠損的な病気が起こる になる。 5 , 6 歳ごろになると , 「ま 経機能が大脳皮質へ移っていくこと と , 成長や発育が止まり , こびと を , 大脳化とか神経作用の頭端への まごと遊び」などでみられる役割的 ( 侏儒ヒ引となる。逆に脳下垂体に腫 移動という。自律神経系も同しよう な行動ができるようになる。このた 瘍ができたり , あるいは他の原因 めには , お互いの意志の疎通が必要 に成長とともに発達してくる。新生 になり , しゃべれるようになったこ で機能が盛んになりすぎると , 過剰 児の自律神経系は , 副交感神経系の このやくめを果たす。同一 な成長が起こる ( / 巨人症 ) 。 とは・が , 働きだけであって , 交感神経系はま 化の行動は , さらに発展して , 共感 だ発達していないが , 成長とともに 〔成長に伴う機能的変化〕これには や同情などの対人行動になっていき , 交感神経系の働きが急速に現われて 形態的変化よりももっと著しい変化 最後に他人の行動を模倣するように 発達がみられる。身体の機能は , 感 きて自律神経系の働きが完成される。 なる。これらの対人行動の発展の過 覚器と筋肉とその両者を統合する体 このような神経系の発達にささえら 程で , 一体化の行動には , 自分と他 れて成長に伴ういろいろな機能的発 性神経系と , 内臓器官の働きを調節 人の区別はないが , 同一化の行動を 達が起こるわけである。新生児では する自律神経系によって行なわれて するようになると , はしめて他人に いる。したがって神経系の中枢であ 乳を吸う動作が備わっているが , 対して自分を区別するようになる。 の反射的動作を発現するためのロの る脳の発達は , 機能の発達に対して 自主性 , 主体性ができあがるのであ 粘膜の触覚や平衡感覚などがすでに 中心的役割をしているわけである。 って , これは新しい皮質における , 働いていることを示している。乳児 形や重さという点からみても , 脳の 脳細胞間の連絡の複雑化によってさ 期になると聴覚や視覚が現われはし 発達が初期の成長の過程で大きな比 さえられている。 重を占めているが , 脳細胞間の機能 〔時実〕 める。運動機能の発達は頭からしだ いに足のほうへ移っていき , 6 カ月 せいてつ製鉄 / 鉄鋼 的連絡も , 成長の初期に著しい発達 ごろになると手をかなり自由に使う せいでんき静電気絶縁体で囲 を示す。精神機能を営む大脳皮質の ことができるようになり , 1 歳の終わ まれた導体の帯びる電気あるいは絶 これだけ 脳細胞は約 15 ( ) 億あるが , 縁体 ( 誘電体 ) 自身が帯びる電気 ( た の数の脳細胞は胎児のうちにすでに りにはひとりで立っことカ { できる。幼 とえば , 摩擦電気や圧電気 ) のよう 年期の前期 ( 2 ~ 3 歳 ) になると , 知 できあがっている。しかし生まれた 覚 , 意志 , 感情の働きも発達してく に , 電荷が静止しており , また移動 ときには , 大脳皮質の大半を占める していても速度がおそくてそのジュ るし , 感覚や運動の機能もよくなっ 「新しい皮質」では脳細胞間の連絡 ール熱や磁気作用が問題とならない はできていないで , 「古い皮質」の てくる。この時期にいちばん目だっ ことはことばをしゃべるようになる 場合の電気現象を静電気といい , 電 脳細胞だけが連絡を完成して働いて ことである。生後 3 カ月ごろには喃 流のように熱や磁気作用を伴う動電 いる。すなわち新生児では新しい皮 気現象と区別する。電気的な力とし 質が営む知覚 , 思考 , 判断 , 意志 , 語をしゃべるが , 1 歳の終わりから ては , クーロンの力だけ考えればよ 2 歳ではことばをしゃべるようにな 感情などの高等な精神機能はまだ発 く , 電荷の周辺の空間には静電場を 達せす , 古い皮質が営む欲求や情動 成都の西郊 , 浣花渓の る。それも 1 歳の終わりには 6 ~ 8 ほとりにある杜甫の故 語であったのカ { , 1 歳半では 30 語 , 2 生しる。歴史的にはギルノヾー などの下等な精神機能だけが働いて 居。杜甫は 759 年から ーロンらにより研究され電磁気学の 歳の終わりには 3 Ⅸ ) 語ぐらいになる。 いる。成長するにつれて , 新しい皮 数年をここで過ごした 出発点となり , 今日産業的にも静電 幼年期の後期 ( 4 ~ 6 歳 ) になると , 装 , 静電選別 , 静電印刷など応用 みすからすすんで手を使うようにな 例は多い。電気 〔斎藤〕 る。知覚も発達し , 具体的な思考か せいでんゆうどう静電誘導絶 ら表象的な思考ができるように発達 する。感情の内容も豊富になってく 縁された導体に , 電体を近づける るし , 記憶力も発達する。しかし , と , 導体の帯電体に近い表面には異 この時期の記憶は直観的 , 機械的な 種の電荷が , 遠い表面には同種の電 荷が現われる。これを静電誘導とい 己憶である。しゃべることばもます ます多くなってくる。想像力や意志 い , 電場による電気伝導によってお の発達はまだよくない。中性少年期 こる現象である。この現象を利用し ( 7 ~ 10 歳 ) になると , 学習能力の発 たのが検電器 , 電気盆 , 誘導起電機 達にささえられて , 概念的な思考カ などである。なお , 誘電体にもこれ に似た現象があるが , これを誘電分 や論理的な記憶の能力が発達してく る。感覚や運動の機能はますますよ 極といって区別している。〔福月 : 〕 一三卩

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2 8 単式衝動タービン 蒸気・ ジョウキタ ヘロンの蒸気タービン である。ただし , G は蒸気の単位時 間当りの流量 kg/f'b, 9 は重力の加速 度 9. 8 m / 砂 2 である。殳には , 蒸気の 膨張 , つまり圧力降下がノズルだけ で起きるようにした形式と , ノズル と回転羽根の両方で起こるようにし た形式とがあり , 前者を衝動段 , 後 者を反動段とよぶ。 〔構造〕蒸気タービンは多数の段か 回転 ら構成され , 衝動段からなるものを 羽根 衝動タービン , 反動段からなるもの を反動タービンという。衝動タービ ンを例にとれば , ポイラからの高圧 にも応せす , 諸藩の浪士も加わって られている。 〔原理〕蒸気タービンの基本的要素 蒸気は弁を通って蒸気室に入り , 膨 3()()() 余人に達したという。江戸城に はいった官軍は , 当初は彰義隊との 張し仕事をしながら各段のノズルと は , 蒸気を膨張させて高速気流をつ 摩擦を避けていたが , 5 月 15 日に至 くるノズルと仕事を行なう回転羽根 回転羽根を通り , 排気室から外部に であって , この 1 組を蒸気タービン りいっせいに攻撃を加え , それがた 出る。タービンの回転部分はタービ の段とよぶ。ノズルは固定された細 め彰義隊はその日のうちに滅んだ。 ン軸 , 羽根車 , 羽根からなり , ター い蒸気通路で , 蒸気はこれを通りつ 〔浅沼〕 ビン車室外の軸受にささえられて高 じようきタービン蒸気タービン っ膨張し , 高速流となって噴出する。 速回転する。羽根は羽根車の先端に 回転羽根はタービン軸に取り付けた 蒸気のもっ熱エネルキ、一を機械的仕 取り付けられている。ノズルは各段 円板の周辺全周に取り付けられ , ノ 事に変換する蒸気原動機の一形式。 の仕切りをする仕切板に取り付けら ズルからの噴流の方向を変え , 運動 すなわち , 高圧蒸気を膨張させて高 れる。組立の便宜上 , 仕切板は水平 量の変化によって生する力を受けて 速の蒸気流とし , これを回転羽根に の中心線で下に 2 分され , 外周の 回転させられる。段における蒸気の あてて仕事を行なうもので , 仕事は 車室に支持されている。車室も上下 流れを速度線図で説明すると次のと に 2 分され , 上部と下部をポルト締め 直接回転運動として取り出される。 蒸気タービンの着想はきわめて古 して 1 体に組み立てられる。タービ 蒸気タービンの段ご速度線図 く , キ、リシアのヘロンの書物にもそ ン軸が車室を貫く位置には蒸気が漏 の構想が示されている。これはポイ 回転羽根 れないように特殊なパッキンを設け ラから発生する蒸気が支柱を通って れ てある。タービン軸の右端は継手に 回転体に取り付けた 2 本の曲管から よって発電機などに連結され , 左端 互いに反対方向に噴流として吹き出 は軸方向にかかる力を受けるスラス すもので , 回転体はその反動により ト軸受でささえられている。なお , 回転させられる反動タービンである。 反動タービンの構造もだいたい衝動 また , 1629 年にはイタリアのプラン タービンと同様であるが , 一般に段 力により , 蒸気を吹きつけ , 羽根車 数が多く , 羽根車の代わりに回転胴 を回転させて仕事をする衝動タービ が使用される。 ンの考案がなされている。しかし , 〔特徴と用途〕蒸気タービンは直接 蒸気タービンの実用化は技術的な各 回転運動によって仕事を発生するか おりである。上の図において c は蒸 ら , 機関の回転速度を高めて出力当 種の困難のため , その後も長く成功 気の速度 ( 絶対速度 ) m / 秒 , れ , は蒸気 りの重量を小さくすることができる。 しなかった。本格的な発達を示すよ 蒸気の供給が連続的であるから多量 うになったのは , 蒸気機関の進歩が が羽根に沿って流れる速度 ( 相対速 の蒸気を送ることができ , 大出力と 行きづまり状態になった 19 世紀末か 度 ) m / / 秒 , なは回転羽根の周速 m / 秒を することができる。また , 蒸気ター らで , 蒸気機関の進歩により発達し 示している。速度 c 。で流入する蒸気 た材料と工作技術に負うところが大 ビンでは蒸気発生のためにポイラを は , ノズル内で膨張して出口角のの 要するが , 燃焼ガスなどに比してひ である。蒸気タービンの実用化は , 方向に速度 c 1 なる噴流となって流出 しように純枠な水蒸気を使用するた 1883 年にスエーデンの C. G. ラノヾノレに する。しかし回転羽根はれなる速度 め , 長期にわたる連続運転を行なう より衝動タービンが発明されたこと , で動いているから , 蒸気噴流は回転 翌 84 年英人 Ch. A. パ ことができる。これらの特徴から , ソンズにより 羽根に対して相対的に明なる速度で 反動タービンが製作されたことに始 蒸気ターービンのもっとも主要な用途 流入することになる。この噴流は回 まる。その後 , 多くの人々の発明 , 改 は大出力の原動機としてであって , 転羽根内で方向を変え , 羽根出口角 良により著しい進歩をとげ , 現在で 目的によって発電用 , 船用および工 滝 2 の方向に相対速度 32 で流出する。 は火力発電所などの大出力用のもっ 場用に分けられる。 1 ) 発電用タービ このときの実際の蒸気速度は周速″ とも有力な原動機としてひろく用い ン火力発電所などで発電機を駆動 からきまる絶対速度 c 2 である。けっ きよく蒸気噴流は回転羽根によって する大出力のもの。ポイラ , 復水器 , 速度 c 1 から c 2 に変化したこととなり , 給水ポンプと組み合わせて使用され ・高温高圧宀ポイラのドラム蒸気タービン 火力発電所などの蒸気 の蒸気 原動所サイクルを示す る。これを蒸気原動所とよぶ。動力発 これによって回転羽根は , その回 模式図。ポイラで発生 ダイ 転方向に次式のカ F を受けることと 生だけを目的とし , 排気を復水器に ナモ した高温高圧の蒸気が なる。 導き冷却復水させることによって , 復水器 冷却水 発電用蒸気タービンを 排気圧を大気圧より低い真空に保っ 下 ' = = 一一 ( c ー COS01 十・ C2COS02 回転させ復水器で冷え て出力の増大をはかる。最近の火力 て凝縮 , さらに循環する 発電所では圧力 169kg / / cm2 , 温度 566 羽根はこの力を受けて周速れで回転 ℃の蒸気を使用し , 1 台当りの出力 するから , 羽根の毎秒の発生仕事んは か、 156()0() kW, 175000kW , 220()O()kW, Gu ( CICOS01 ート C2COS02 ) カ = Fu = 265 ( ) () ( ) kW などの大出力タービンか、 9 用いられている。これの熱効率 ( 消費 m ・ kg/FY プランカの蒸気タービン 曲り管、 胃 1 な , 2 石炭 ポイラ ↓ 給水ポンプ 蒸気原動所

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スイシャ 2 2 5 く , 前 1 世紀の初めごろのギリシア たる大小の魚類を漁獲し , 塩蔵品 , かん詰も生産されている。しかし海 の文献にも水車のことがみえている。 そのころの製粉作業に水車が相当に 域が限られ , 日帰りの小漁業がはと んどである ( 地中海沿岸のエジプト 利用されたという考証もある。それ などでも意外に水産業は進んでいる は小アジア地方で発明されてイタリ が , やはりいすれも規模は小さい ) 。 アから西欧に普及した。中世の欧り、 l•l ニシンの流し網 , タラの 7 ) 西ドイツ の風俗画にも水車の絵がある。 これ トロール漁業などがおもである一方 , ら初期の水車は , 羽根車への水の注 サケ , マス , コイ科魚類などの淡水 ぎ方によって下掛水車 , 上掛水車 , 魚の養殖業が盛んなことは有名であ 胸掛水車に 3 分類される。胸掛水車 る。 8 ) フランス水産食品の需要が というのは水車の軸の中心付近から 高く , 各種魚類から , ウナギや員類 羽根車に水を注ぐ方式のものである。 の利用も盛んである。 9 ) 東南アジア これらの 3 形式のうちでは上掛水車 およびインド小規模ではあるが漁 がもっとも効率がよい。 これらの水 業従事者の数は多く , また淡水域で 車は羽根と水とがいっしょに動いて は簡単な養魚が手軽に行なわれてい おり , その間に相対的な運動がない。 る。近年 , 日本の海外漁業に刺激さ つまり , 水に働く重力で回るので重 れ , 日本の指導を受けてマグロ / 延 カ水車ともいわれる。 変わっても水車の効率がほとんど変 縄やトロール漁業をはしめている。 近代式の水車は水タービンともよ わらないという特徴がある。このよ 二次産業である食品の うな可動羽根式のプロべラ水車を , また同時に ばれ , 水が羽根の間を流れる間にそ 冷凍業 , 加工食品 , かん詰製造業の の速度の方向と大きさが変わり , 同 とくにカプラン水車という。カプラ 振興が合わせて必要とされ , 生活水 時に圧力も変わって羽根にエネルギ ンとは 1912 年にプロペラ水車を初め 準の向上による需要の増加や世界市 て考案したオーストリアのプリュン ーを与える。つまり , 羽根と水とは 大学 ( 現在はチェコのプルノ市にある ) 相対的の運動を行ない , 水の有する 場への輸出が考えられる。 10 ) 日本 1963 年では 670 万トンに近い漁獲が 教授の名まえである。現在のプロペラ 速度と圧力とのエネルキ、一を利用す あり , 実に世界総生産の % を占めて 水車はほとんど可動羽根式のカプラ るもので , その設計は流体力学など を基礎とした理論によって行なわれ ン水車である。カプラン水車の水の いる。利用面においては , 近年 , 食 作動を説明すれば , 水圧管路から送 る。最初の着想は 1730 年ころアメリ 品工業の発展はめざましく , 冷凍食 品 , かん詰製造 , あるいはフィッシ 力のノヾーカーによるもので , 水の噴 られた水は渦巻ケーシングという渦 ュソーセージなど高度の水産物利用 巻型の胴にはいり , , こから胴の内 射の反動を利用したものであるが , が進んでいる。水産増殖の面では , 実用にはならなかった 1832 年フラ 部に配列されたスピードリングと多 ンスの B. フルネーロンが羽根車の内 数の案内羽根との間を通って直角に ノリ養殖 , カキ養殖 , 真珠養殖 , 淡 側から外側に向かって水を流し出す 水魚養殖などは従来から基礎があり , 曲り軸方向に流れて羽根車にはいる。 進展がめざましい。一方 , 最近では 方式の近代的反動タービンを考案し , 羽根車の中を通った水は吸出管をへ 沿岸性の魚類やェビなどの増殖にカ 当時ひじように便利な水力原動機と て放水路に流れ去る。渦巻胴はふつ を注ぐようになり , 今後の発展が期 う鉄板を溶接して作る場合が多い。 して盛んに用いられた。現在の水タ 待されている。 / 漁業〔草下〕 現在のカプラン水車は羽根車の直径 ービンは , すべて水力発電所で使用 され , 発電機を直結して発電用に供 が 9 m を越え , 1 基の出力も 12 万 kW すいさんぎようきようどうくみあ される。水力発電所が利用する落差 に達する大容量機が製作されている。 い水産業協同組合水産業協同組 ( 水の落ちる垂直の高さ ) は 5 ~ 10 m 合法 ( 昭 23 法 242 ) に基づく / 協同組 この型の作用落差の最高は外国の例 の低いものから 1700 m を越える高い 合。一般漁民が組織する / 漁業協同 で圏 m というものか、あるか、 , 日本の 組合 , 漁業の共同経営を行なうため ものがある。 和歌山県の殿山発電所は落差 70m で , 〔種類〕水車は , 利用する落差の大 組織する漁業生産組合 , 水産加工業 世界有数の高落差用カプラン水車で 小に応じて 3 型式に大別されるほか , ある。 者の組織する水産加工業協同組合が 羽根車内における水の作用によって , あり , さらに漁業協同組合と水産加 2 ) フランシス水車落差がおよそ 衝動タービンと反動タービンに分け 工業協同組合はともに経済事業と信 50 ~ 40() m ぐらいまでの範囲に利用 られる。衝動タービンは水の速度工 用事業の上級連合組織である信用漁 するもの。反動タービンに属する。 業協同組合連合会 , 信用水産加工業 1850 年ごろ米人 J. B. フランシスの考 ネルギーだけを利用するもので , 反 案したもので , 羽根車の形は曲がっ 協同組合連合会をもっている。いす 動タービンは水の速度エネルギーと た羽根が十数枚 , 多いのは 20 枚以上 れも組合員 , 会員に直接奉仕する目 圧力エネルギーをともに利用するも 的で , 任意の加入 , 脱退 , 議決権平 のである。 1 ) プロペラ水車落差がおよそ 10 ~ 等など協同組合の一般原則によって 運営される。このうち漁業協同組合 90 m の範囲に利用するもの。反動タ ービンに属する。羽根車の形は船舶 はもっとも有力で , この部門の代表 の推進器と類似のもので , 羽根の数 的組合である。どの種類の組合も小 規模で弱体な組合が多数あり , 企業 はふつう 4 ~ 6 枚であるが , 最近は 的業者の共存する水産業部門では , IO 枚羽根ぐらいまでの研究が行なわ とくに今後組織の整備拡大と経営の れている。利用落差が高くなるほど 合理化が重要である。 羽根数を増さねばならない。羽根に 〔木下〕 すいしや水車原動機の一種で , は固定羽根式と可動羽根式とがあ る。可動羽根式は水車に流入する水 河川などを流れる水のカ , あるいは 高所から落下する滝などの水の力を 量が変わった場合 ( つまり直結され 利用して車を回し , 水の有する速度 た発電機の負荷が変わった場合 ) に 流量の多少に応して羽根の角度が自 と圧力のエネルギーを機械的の動力 動的に変わりうるような構造になっ に変換するもの。 〔沿革〕水車の歴史はひじように古 このようにすると , 流量が ている に〒トを 18 世紀英国の大型上掛 水車。車の直径が 2 ( ) m 以上あり出力 150 ト P 以 上で , 重力水車として は世界最大といわれた フルネーロンの水車。 最初の実用的な反動水 車で , 水は羽根車の中 心、部からはいり案内羽 根を通って半径方向に 外側に向かって流れ出 る。外流型といわれる 上水位 主軸 羽根車 案内羽根 羽根車 案内羽根

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スポ ツ 2 9 4 ズ , ブドウなどを産し , その集版地 いろいろな面からのくふうと酉己慮か、 スポーツ選手は過度の身体連動のた ともなっている。 〔相場〕 なされている。そのうちで , 身体の めに , 肺結核 , ろく膜炎 , 腎臓炎 , スポーツ sports ふつうは運動 働きに関するくふうと配慮は , 医学 心、臓肥大 ( スポーツ心臓 ) になりやす 競技一般をさすが , もともと「気晴 的研究の対象になるものであって , い。スポーツによって起こる外傷に この研究分野をスポーツ医学といい , らし」 dis port から出た語で , たとえ は骨折 , 打撲 , ねんざなどが多く 解剖学や生化学や生理学などの基礎 ばチェスや競馬のように身体的運動 このほかに脱きゅう , 腱断裂 , 筋 医学がこれに関係している。医学者 を伴わない遊びをも含めることがあ 肉痛 ( たとえば腰痛 , 野球肩 , テニ がスポーツを対象として研究を始め る。いずれにしろ楽しむことが第一 ス肘などがあり , とくに整形外科 義的であるから , それによって直接 たのは 19 世紀後半からで , 日本では 学の研究の対象になっている。 的な利益を得 , あるいはそれを職業 2 ( ) 世紀初めから研究が始められ , 第 〔時実・水町〕 とする場合 ( プロスポーツ ) は純正な 二次大戦後のスポーツのめざましい スポーツふくスポーツ服スポ スポーツとは言いがたい。 / オリン 復興 , 発展とともに盛んになり , ツのさいの服装であるカ { , その観 19 ピックのアマチュア精神が尊ばれる 49 年には日本体力医学会が設立され , 客の服もこの名でよばれる。それぞ 理由である。しかしスポーツは強健 51 年には日本医学会の正式分科会に れの運動に適するように形や材料カヾ な身体を作り , いわゆるスポーツマ 考・案され , 団体競技にはユニホーム 認められた ンシップとよばれる公正な精神 , 的 〔スポーツ医学の内容〕各種のスポ ( 制服 ) となる。観客の服は飾りけの 確な判断力 , 協同性を養うもので , ツを行なうときの酸素消費やエネ 少ない楽しい気分をだすものがふさ 社会的にもその必要性が痛感される ルキ、一代謝の間題 , スポーツ選手の わしい。各自の好みを生かすことの ことが多い。日本でも 1951 年に制定 栄養の問題 , さらに身体運動を実現 できる一般的なスポーツ服の特色を された「スポーツ振興法」は国およ する筋肉の生理学的しくみや運動発 あ【ナると次のようである。 1 ) スキー び地方自治体が積極的にスポーツを 現の神経生理学的しくみなどが , ス 服防水性があり軽く日爰かく作られ 奨励すると定めている ( / 体育 ) 。個 ポーツ医学における大きな研究分野 たジャケットとズボンからなる。 2 ) 個のスポーツについては本事叫中 , である。最近はこれらの基礎的研究 スケート服セーターまたはジャケ ットとズボンの組合 - が多いか、 , 婦 次の諸項目をそれぞれ参照されたい。 だけでなく , 各種スポーツにおける アイスホッケー アメリカンフット 筋肉運動の様相を分析するために 人は動作に応してゆれ動くフレアー 空手 , 弓術 , 競歩 , ポーノレ , カヌー 筋電図や高速度撮影などによる具体 のある短いスカートにすることもあ 近代五種競技 , クリケット , クロス 的な研究 ( 身体運動学という ) が盛ん る。 3 ) テニス月匱シャツにンヨ カントリーレース , 競馬 , 剣道 , ゴ の組合せが多く , 白色が一般的であ に行なわれている。また , 練習効果 ルフ , サイクリング , サッカー る。婦人は短い活動的なスカートも 自 や疲労に関する生理学的 , 生化学的 転車競技 , 自動車競走 , しない競技 , はく。 4 ) 乗馬服基本的にはジャケ 研究も重要な研究部門である。この 射撃 , 柔道 , 重量あげ , 狩猟 , 水泳 , ット ( たけが長くすその開く形 ) にシ ようにして研究が進むにつれて , 各 水球 , スカル , スキー スケート , ャッ , 乗馬てポン , 長ぐっの組合せ 個人に適したスポーツ種目の選定 , 相撲 : も , ソフトボール , 体操 , 卓球 , である ( 。 5 レ、イキング服活動的で 練習の質ならびに量の相談に応しる 釣 , テニス , 闘牛 , 登山 , トボがン , ー度調節の簡単にできる服装が好ま ようになり , また , ある種の機能を ハイアライ , 馬術 , ノヾスケットボー 高めるために有効な鍛練の方向もき しい。シャツの上にセーターおよび ノレ , ノヾレーーボ、一一ノレ , / 、ンドホ、一一ノレ められるようになった。最近では各 ジャケットなどを重ねるのがよい。 ビリャーード , フェンシング , ボクシ 種目でよい成績をあげるためには科 婦人の下衣にはスラックスか活動的 ング , ホッケー , ポートレース , ポ 学的指導が・必要とされている。 なスカートが適する。 〔田中〕 プスレー ポーリング , ポロ , マラ スポラデス〔諸島〕 Sporades 〔スポーーツと疾病・障害〕スポーツ ソン , モータポート , 野球 , ョット , が激しい身体運動を要求するために ェーゲ海にあるギリシアの諸島。南 ラグビー , 陸上競技 , レスリング , 身体的負担が重くなり , それによる 北スポラデスの 2 群に分かれるが , 身体諸器官の障害も起こるし , また ローラスケーート。 前者は現在は / ドデカネス諸島とよ 〔藤本〕 スポーツいがくスポーツ医学 事故による外傷も起こりうる。した ばれる。後者はエーゲ海の西部に故 在する 77 の小島群で , 総面積 540km2 。 スポーツを行なうためには , 身心、の がってこれらの障害や外傷を予防し 総力をあげた激しい身体運動が要求 治療することもまたスポーツ医学に スキロス , スキアトス , スコペロス , イ され , この要求を達成するために おける臨床医学的研究の課題である。 リオドロミラなどの島があり , スキロ 代表的なスポーツ服 ス島が最大で面積 2 ( ) 8. 5km2 。はとん ど石灰岩の岩山でおおわれ , 最高 795 mo 気候は温暖であるが冬季に雨カゞ 多い。住民は牧畜を主としチーズ , 皮革 , めん羊を産する。穀物 , ブド ウ , オリープなどを作リ , 漁業も行 〔相場〕 なわれる。 ズボンおもに男子の着用する腰 から下の衣服で足を包むようになっ ている。スカートを意味するフラン ス語のジュポンがなまった語である といわれる。英語ではトラウサーズ , フランス語ではノヾンタロンとよび , 米国では / ヾンツといっている。ズボ ンは衣服の基本的な形で , パキスタ ン , トルコ , 中国では男女とも民俗 衣服としてズボン式の衣服を着用し ている。欧州の古代の衣服には男女 の区別がみられなかったが , 中世に なって男子服にズボンが登場する。 第

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タインウ 6 1 4 アジアの特異な存在として注目に価 がたいものが多いので , 巧拙の判定 の希・望によっては特殊種目が行なわ する。 れることがある。 1 ) 鉄棒昔は丸太 はすべて審判員の主観による。主観 〔日本の体操〕日本には 1868 年 , 軍 による不公平を除くために , 最近の を用いていたが , 鋼鉄体の出現によ 体操競技はこまかい審判規定を設け って握りが細くなるにつれ , その技 隊にオランタ、、系のドイツ体操が採用 て公正を期している。選手・に対する 術が急速に進歩して体操競技中の されたのを初めとして , 学校には 78 意識的増点および減点を防ぐ意味に 花といわれるまでになった。 2 ) 平行 年米人リーランドによってアメリカ 棒ャーンがドイツ青年に勇気を与 系の欧州体操がもたらされた。以後 , おいて , 最高点と最低点を出した 2 民間人の外遊ごとに新しい体操とし 名の審判の採点は除き , 残リの審判 えるために考案した種目とされてお 昔は平行した 2 本の太い丸太を の合計点を得点とする方法をとり , て手呉体操などが輸入されたが , 19 使ったが , これまた鉄の心、を入れた 13 年 , 永井道明を中心に研究された 種目ごとにこまかい採点標準を公開 スエーデン体操が , 学校体操教授要 棒の出現により , 技術的に大きく進 している。しかし自山種目などで新 目として発布された。以来 , 軍隊も 歩して鉄棒と並んで見ごたえのある 種目の登場となると , 採点差がし 種目となっている。女子の場合は , これに同調して , 41 年の国民学校発 くなることもある。 ' この場合は , 審判 ベルリンの第 11 回大会 ( 1936 ) まで男 員の合議で決定し公正を期している。 足まで約 3 ( ) 年間にわたり , これが日 子同様の平行棒が使われたが , やや 本の体育界を支配した。 国際競技としては , 男子 6 種目と 一方 , デン 過激となるおそれから , 段違い平行 マーク体操は , 1926 年ごろから熱心、 女子 4 種目の競技が行なわれ , 年齢 棒が用いられるようになった。 3 ) つ な民間人によって研究され , スェー 制限 , 体格制限はない。体操競技は , り輪ほは、肩幅の間隔に下げられた デン体操やドイツ体操との是非が論 自分の体をみすから支配する技術の 2 本のなわの先に木環 ( 昔は鉄環 ) をつ 議され , 学校体操のデンマーク化が 競技であるから , 短驅者でもさしっ けたもので , 以前は前後に振リなが 叫は、れるようになった。しかし国民 かえないわけで , 競技者は他の種目 学校発足と同時に , 体操は一流一派 ら運動したものである。オリンヒ。 に比べてからだの小さい者の多いの ックでもロンドンの第 4 回大会 ( 19 に偏することなく , 体操の学理に基 が内外の通例である。しかし競技人 づいていいものを自山にとリ入れる ( ) 8 ) までは , 振動吊環で競技したが , 口が増加するにつれ , 体格に恵まれ 方針が立てられ , けっきよく各種の 無振動のはうが多くの技術を行ない 容姿のすぐれたものが有利になりつ やすいところから , 現在では静止吊 体操の長所がとり入れられることに つある。体操競技は多数の種目をマ なり , 多年の論争に終止符がうたれ 環の技術だけがきそわれる。ロンド スター・一しなけれは、ならない関係上 , ンの第 14 回大会 ( 1948 ) では女子に振 た。なお , ラジオ体操は , 1928 年に もっとも年・期を要する競技の一つで , 国民保健体操を N H K のラジオ放送 動吊環が加えられたが , やはり不適 オリンヒ。ックの出場者には 2 ( ) 年 , 3 ( ) 当として次回から除かれた この種 年の経験選手も少なくない。オリン によって全国に普及指導したのがは 目は肩のあたり一帯の筋を発達させ しまりで , 第二次大戦後一時廃止さ ヒ。ックにおける体操競技は , 開催年 るには異常の効果があるが , ややも によって多少違いはあるが , はは、一 れたが , 51 年 5 月新ラジオ体操が復 すれば丸背となる傾向があるのが欠 定した種目で競技が行なわれている。 活し , 今日にいたっている。第 1 体 現在男子は床れ鉄棒 , 平行棒 , つり 点である。 4 ) あん馬馬術から発展 操 , 第 2 体操ともに 13 種目の運動を 輪 ( 吊環う ) , あん ( 鞍 ) 馬 , 跳馬の したもので , 馬上で前後左右の敵に 1 統体の連続運動に編成し , それぞ れの運動にマッチした音楽を伴奏曲 当たる動作が変化し , ついに今日の 6 種目 , 女子は床 , 平均台 , 段違い 平行棒 , 跳馬の 4 種目の運動につい 振動性片手平均運動化したものであ として作曲している。 〔体操競技〕体操競技は , 体操とし る。あん馬の中心技術は両脚旋回で , ての規定間題と自由問題を行ない , 体操競技の主要個人種 て発達した技術を上台にして , いか 簡単に見えるがあん馬 3 年といい 目。上段左から男子床 , 全種目の総合選手権 ( チームおよび つり輪 , 平行棒 , 鉄棒 , にそれが正しく安全かっ巧みに行な 毎日旋回練習をしても 3 年はかかる 個人 ) と種目別選手権が争われる。 女子床。下段左から跳 われるかを争う競技である。正しさ といわれている。 5 ) 跳馬他の種目 なお , オリンヒ。ックの中間年には世 馬 , あん馬 , 段違い平 や巧みさは , 距離や時間でははかり が多く肩から上体を発達させるのに 界選手権試合があり , ときに主催国 行棒 , 平均台

9. 国民百科事典4

ソウリフ 5 5 1 通航が比較的容易なので , ソ連はこ の海峡の非武装化と自由通航を主張 し , ウラジボストク方面から太平洋 へ出るのによく利用している。海峡 タラなどの主要漁場で 付近はカニ もある。 〔門村〕 そうやせん宗谷線北海道 , 旭 川 ~ 稚内か間 259. 4km の国鉄線。旭 川で連絡する函館線とともに北海道 を縦断する国鉄幹線である。支線に 昔のぞうり は本線の音威子府喆から分岐して 南稚内でふたたび合する天北線 , 天北線浜頓別 ~ 北見枝幸をし間の興浜 与者が死亡することを条件として効 実用品には , もとはわらぞうりが用 北線 , 美深 ~ 仁宇布の美幸線があ 力を生する契約で , / 遺贈に似てい いられたが , 最近はビニルやゴム製 る。本線は 19 ( ) 3 年名寄 % まで開通 , るが , 遺贈は単独行為であり , 死因 のサンダルの感しをもつものが出回 全通は 1922 年。第二次大戦終結まで 贈与は契約である。 〔遠藤〕 っている 〔赤岡〕 は稚内から樺太のコルサコフ ( 大泊 ) ぞうりくうんどう造陸運動地 ぞうり草履げたと同様に台に へ連絡船が通していた 殼運動の一種で , 大陸の大部分また 〔伊崎〕 鼻緒をすげたはきもので , 台には , は一部が徐々に隆起したり沈降した そうやみさき宗谷岬北海道最 わら , 竹の皮 , イ草などが用いられ た。古くからの庶民のはきもので , りする運動。 1890 年 G. K. ギルバ 北端の岬。北緯 45 。 31 ' 。丘陵性の地 形は / わらしに近かったようである。 ( 1843 ~ 1918 ) は米国グレートソルト 形で上下 2 段の段丘が発達し , 海食 鎌倉時代ごろから用いられた「金剛」 湖付近の研究から地殼運動のうちに がいか・みられ , 第三紀層からなる。 個々の山脈をつくる運動と , より広大 岬付近には小部落が分布し , コンプ , 「尻切れ」「緒太」などは今日のぞう な地域が隆起 , 沈降する運動とがあ りの形である。また鎌倉時代の末か アワビ , ホッキガイなどを採取して ら室町時代には「足半」とよばれ ることを識別し , 後者は大陸の成因 いる。 1704 年すでに国防上の見地か に関係があると考え , 前者を / 造山 る台の小さなぞうりの使用が盛んで ら会津 , 秋田の両藩士が守備を固め 運動 , 後者を造陸運動とよんだ。そ あった。これは走るのに便利なため ていた。突端の高さ 40 rn の灯台は西 の後 H. シュティレ ( 1876 ~ ) その他 のノサップ岬の灯台とともに宗谷海 軍陣で使われたが , 現在も漁村や農 によって改訂されたが , 通常 , 造山 峡を通過する船舶の道標となる。 村の作業用として残っている。江戸 運動と対照的な運動とみなされ , 広 〔谷口〕 時代になると各種の形状が生まれ , 大な地域に起こること , 徐々に進行 ぞうよ贈与当事者の一方 ( 贈 げたよりも好んで用いられたようで すること , 昇降の量が数百 m ぐらい 与者 ) が無償である財産を相手方に ある。台の縁をビロードや皮でくる で造山運動の場合に比べると程度 んだ「中貫乞」 , 裏に皮をはった / 「せ 与える意思を表示し相手方 ( 受贈者 ) にすぎないこと , 褶曲 , 衝上断層 の受諾によって成立する契約 ( 民 549 った」 , 三つ組に編んだ麻緒を裏につ ( 突上げ断層 ) のような目だった変形 ~ 554 ) 。償契約 , 片務契約の典型 けた「麻裏」などがあり , 裏を幾枚も をともなわないこと , 火成活動のな 重ねた裏付ぞうりは禁令がでるはど である。受贈者が多少の義務を負担 いこと , などが特徴とされる。造陸 ぜいたくであった しても贈与物に対する対価としての 運動によって沈降が起こると安定大 意義がなければ贈与とみられる ( 負 〔種類〕現在でも , ぞうりはげたよ 陸地域の奧深くまで浅海が進入し , 担付贈与 ) 。贈与契約が成立すると贈 り実用性には乏しいが , 優美なため 特有の薄い海成層が堆積する。造陸 与者は目的物を与える債務を負担す 外出 , 訪問用として愛好され , 礼装 運動は造山帯にも同時に影響を与え る。しかし , 贈与の目的物が現存す では男女とも正式のはきものとされ るが , それは造山帯特有の大きな昇 る特定物であるときには贈与契約に ている。男子用は畳表の裏付きが主 降運動にかくされて見分けにくい。 よって所有権は原則として移転する で , 礼装には白緒が用いられる。婦 人用は表はビニルや皮革が多く , 牛 , 造陸運動の根本原因は造山運動のそ と解すべきであろう。贈与の成立に れよりさらに深いところにあると考 は特別な方式は必要ではない。しか 豚 , ヤギ , ワニ , トカゲなどがある。 し書面によらない贈与 ( 口頭の契約 ) 布地では , ラメや古代ぎれにビニル えられるが , 具体的な機構はよくわ 加工をしたものが多く , 防寒用には は , 履行する前に取り消すことがで かっていない。 〔山下〕 ビロードや毛織物もあり , つまおお きる ( 55 の。贈与者に慎重に考慮させ そうりふ総理府内閣のもとに いをつけたりする。また畳表 , ノヾナ るとともに , その真意を明確にする おける行政施策と事務の総合調整機 マなどもある。ふつう表 , 心 ( フェル ためである。贈与者は贈与した物ま 関。その長は内閣総理大臣。恩給 , ト , コ . ルク , 紙など ) , 底 ( 牛皮 , ゴ 統計 , 栄典 , 他の行政機関に属しな たは権利に , 法律または当事者が予 ムなど ) を接着剤でつけ , さらに表に い事務などをつかさどる。本府と外 期するような状態や性質が欠けてい 局に分かれ , 本府に大臣官房と賞勲 , みえぬように糸で縫って仕立てる。 ても ( 瑕疵 t•または欠缺 ) 担保責任 を負わない。ただ , 贈与者がこれを 知って告げなかったときは責任を負 う。特殊の贈与に次のようなものが ある。 1 ) 負担付贈与。 2 ) 現実贈与 贈与契約と同時に贈与者の与える債 務はあらゆる意味において履行され ていて少しも残らない場合をいう。 3 ) 定期贈与定期に , たとえば毎月 一定額の金銭を与えるような贈与。 贈与者または受贈者の一方が死亡す れは効力を失う。 4 ) 死因贈与死ん たら建物を与えるという契約のよう に , 贈与者が生前に契約を締結し贈 巻金剛 裏付ぞう り 足半 麻裏 重ねかかご 京挈うり サンダル型 現代の ぞ、 っ せった

10. 国民百科事典4

シンガイカ ( 遺伝と変異の分子生物学 ) も論じら れる現在 , 一歩一歩問題の解明が進 められていることを強調しておき 〔日高〕 しんがいかくめい辛亥革命中 国 , 清朝を倒し , 中華民国を成立さ せた革命。陰暦辛亥の年 8 月 19 日 ( 1911 年 1 ( ) 月 1 ( ) 日 ) の武昌決起に始ま ったので辛亥革命とよばれ , また民 国革命 , 第一革命とも称される。 19 ( ) ( ) 年の義和団事件以後 , 列強の侵略 , 清朝の弱体化がすすみ , 被支配民族 である漢人の民族意識が高揚した。 清朝は支配体制の再編に努めた ( 新 政運動 ) が , 地方督撫の分立 , 農民 暴動の続発といった傾向が強まり , 一方 , プルジョア勢力が台頭すると ともに , 学校教育の採用や海外留学 生の派遣によって多数のインテリが 出現するようになった とを背景に立憲派 ( 君主立憲 ) , 革命 派 ( 民主共和 ) の政治集団が形成され て , 外貨排斥 , 利権回収 , 国会速開 の大衆運動が展開されるとともに 革命派の華中 , 華南における武装決 起がくりかえされた。清朝は満人に 権力を集中 , 鉄道を国有化して列強 から借款を得 , 体制を立て直そうと したが , 立憲派を中心とした華中 , 華南の国有化反対運動はついに四川 暴動となり , それを契機に湖北 , 湖 南に根を張った革命派が武昌に決起 たちまち全国各省が独立を宣 言し , わすかに北方数省が清朝の手 に残された。革命派 , 立憲派 , 地方 官憲を含む南方各省代表は , 海外か ら帰国した孫文を臨時大総統に迎え , 19 12 年 1 月 1 日南京に中華民国臨時 政府を成立させた。財政困難や内部 対立 , 列強の圧力により , 革命派は 南北和議を余儀なくされ , 清朝退位 とひきかえに袁世凱をを正式大総 統に推挙した。同年 4 月北京政府が 成立したが , 袁世凱は 5 国から借款 をえて , 革命派に攻撃を加え , 第二 革命を鎮圧して帝政運動を起こした。 その反動政策の下で , 白猿緊の乱な ど農民反乱が続発した。帝政反対の 第三革命以後 , 中国は軍閥混戦の状 態に落ちこんでいったが , 民主共和 の観念はひろまり , そのなかに新た な大衆運動がはぐくまれて ( / 五・ 四連動 ) , 辛亥革命が残した反帝 , 反封建の課題をになった。 〔野沢〕 しんかいぎょ深海魚大陸だな につづくドをだな斜・面 ( 深さ 15 ( ) ~ 4 ( ) ( ) ( ) m ) やさらに深い大洋底 ( 4 ( ) ( ) ( ) ~ 6 ( ) ( ) ( ) m ) にすむ魚類。深海は海の物理的 条件の変化が少なく , 波浪の影響を 受けす , 日光が少ないため海草類は 海流または直接の日 ほとんどなく , 射による水温の昇がないために水 温はつねに低く , 緯度による変化も 比較的少ない。また圧力が強大で , 海面下では深さ 1 ( ) ( ) ( ) m につき , 1 cm 2 当リ約 ( ). 1 トンの圧力がかかっている。 1 4 4 このような環境なので , 昔は深海 には生物は住めないと信しられてい た。しかし現在ではいろいろの生物 がこれらの諸条件をのりこえて生存 していることか・知られており , その なかには多くの深海魚がいるが , れらは一般の魚類とは形態 , 習性な どかなり異なっている。水深 1 ( ) ( ) ~ 5 ( ) ( ) m にすむノ、タ、、カイワシ , ホウネ ンエソの類では , うき」 : くろにがス 腺がよく発達していて , 深浅移動に よる水圧の変化にたえている。しか し同ヒ属に属しながら , 5 ( ) ( ) rn 以深 にすむものではうきぶくろがまった く退化しているものもいる。 これら のうき京くろのない魚は多くは骨格 が弱く , 全体的に軽く , 筋肉がぶよ ぶよしているのと , 深層の水が粘性 を増していることにより沈まない。 深海は暗黒の海といわれるように 水深 1 ( ) 0 ( ) m くらいまではいくらか光 線がはいってくるが , それより深く はまったく暗黒に支配されている。 そのため多くの類は鋭敏な網膜をそ なえた , 体にくらべてかなり大きい 目をもっている。また双眼鏡のよう に突出した目をもっているものもか なりあるが これらは概して運動の 鈍い種類で , 海のト方から落ちてく るえさをすばやく見つけて食べるの に適している。 5 ( ) 0 ~ 2 ( ) ( ) ( ) m にすむ キ、がンツラやノ、ダカイワシの類カゞ れに属する。深海は一般にえさが浅 海より少ないため , 深海魚の食物を めぐる生存競争はひしようにきびし いちどめぐりあったえさを食べ し、 るか食べないかは生死に直接結びっ く。そのため胃袋を自分の体以上に 広げることのできる魚 , えさをみつ けたら絶対に逃がすことのないよう に鋭い歯をもった魚 , 口先にちょう ちんのような , えさを誘引する器官 をもった魚など一種独特の形をし , 一見グロテスクにみえるが , すべて それぞれの種族維持の本能に根ざし , 深海のきびしい環境に適応した結果 生したものである。 / ( 別刷 ) 魚類 〔安田〕 じんかいしより麈芥処理家庭 , 工場 , 道路などからでるしんかいを 廃棄処理すること。しんかいにはあ き箱 , 紙くすなどの可燃性雑かい あきびん , がラス片などの不燃性雑 , 台所からでる厨かいに大別 力、し、 される。その処理方式は地域的な集 団の規模と内容によって異なり , 農 村では主として雑かいは各戸に焼却 され , 厨かいは肥料などに利用され るが , 都市では清掃法によって地方 公共団体によるしんかいの処理が義 務づけられている。毎日 , 夜間集め て運ぶのが理想であるが , 現実には , 都市はその膨張によるしんかいの増 大にしんかい施設 , 集しん方式が追 いっかす , 多くの問題をもっている。 処理方式としては可燃性雑かいは焼 却炉で焼き , 中にはこの熱を動力に 利用している。肥料その他に利用で きるものは選別して発酵堆肥化装置 で処理され , またこの一部や不燃性 雑かいなどは埋立地に投棄処分され る。たとえば東京都では , 雑かいは 焼却 , 厨かいは一部を家畜飼料 , 残 部を埋立てに , 混合かいは上里立てに 投棄する。基準としては雑かいを週 1 回 , 厨かいを週 3 回以上 , 混合か いを週 1 回回収するようにしている。 住宅団地などの大規模な住宅群では 焼却炉の設置 , 厨かいの独カ処分な ども可能とされている。〔冷牟田〕 しんかいれん新海連 ( シンハイ リエン ) 中国 , 江蘇省北部の都市。 人口約 21 万。隴海線 ( 蘭州 ~ 連雲港 ) の終点 , 黄海に面する港。西北から 海への最短の出口にあたり , 西北の 開発とともに重要性を加えている。 淮沐新河によって淮河 , 大連河にも 通し , 河川航運も至便である。 1949 年 , 新浦 , 海州 , 連雲港を合併して 市制を施行した。新浦は淮北の海塩 の中心地 , 連雲港は漁業の根拠地で もある。現名は連雲港。 〔徳増〕 しんがく神学神学ということ ばの語源はギリシア言吾 , ラテン言吾で th e ( ) log i a といい , 神または神事に ついての教えという意味である。キ リスト教神学 , ユダヤ神学 , 神道神 学など , さまざまな宗教が独自の神 学をもっており , キリスト教でも初 めは他宗教からの借用語であったが 現在では神学といえばキリスト教神 学をさすのがふつうである。神学は 大別して次の二つに分けられる。 1 ) 人間がその理・だけにたよって人間 や自然の観察から推理して , 神観に 達し , さらにこの神と人間との関係 である宗教にもおよぶ「自然神学」 とよぶべきもの , 2 ) 旧約時代の預言 者とか , 新約時代の神の子キリスト の人類への教えとか , つまり天啓を 通して , 人間理性をこえた超自然的 知識をうるところの「超自然的神学」 である。現在でいう真の意味の神学 とはこの後者の超自然的天啓に基づ く神と神事との学間を意味する。 れに対して自然的神学はドイツの哲 学者ライプニツッ以来 , 弁神論 ( 自 然神学 theodicea) ともよばれている。 神学がどんな種類の学問と考えら れているか , また他の諸学 , とくに 哲学との相違はどこにあるかを知る ためには , 古来の神学者が神学をど う考えていたかをみるのが近道であ る。最初に包括的な神学書 ( く原理に ついて P e r i r c h on > ) を書いたギリ シアの教会著述家で , 初期キリスト 教の聖書学者オリゲネス ()rigenes ( 185 / 6 ~ 254 / 5 ) は神学は恩寵うの 光に照らされ , かっ清められた・こ、で うけとる信仰の完全な認識であると している。ヒッポのアウグスチヌス も同様に , 神学は「信仰の理解 i n tel -