3 4 0 ると溶解する。ゼリーはもっとも から安全と考えてよい。 / 基礎体温 女性の少なくとも最低 1 年間の月経 みやかに溶解する。すなわち , 殺 〔器具を用いない避妊法〕 1 ) 定期的 周期変動記録が心要である。このよ 子剤はその形態によって , 効果発 禁欲法受精可能期間の禁欲法で , うな記録をもたない女性や , 月経の 時間および終了時間に多少の差異 宗教的規制を受けている人々の間で 最長周期日数と最短周期日数との差 あるので , その有効時間内に射精 よく行なわれるが , 強固な精神的制 が 10 日以上になる女性や , 出産後 , 一致しなければ , 効果は減退また 御力を必要とするので , ときに性的 次の月経を認めるまでの間の女性な 消滅する。 3 者のうち有効率はゼ どは , 受精可能期間の算出が不可能 神経症を起こすことがある。 2 ) 性交 ーが最高であるが , 用具避妊法と 中絶法受精可能期間の性交にさい なため , いつでもつねになんらかの 用するはうが , より確実である。 して , 射精以前に男性器を抜き出し , 避妊法を講する必要が起こる。とく 精子剤を利用した避妊が失敗して 精子の腟を内進入を防ぐ方法である。 に産後の月経周期は , 産前の月経周 娠したさいに , 奇形の出現率が高 男性はそのさい , 多くは腟外射精で 期と異なった型をとりやすいから , なるという報告はまだない。 産後月経をみてから 1 年間の月経記 その性的緩解を求められるが , 女性 〔器具による避妊法〕 1 ) コンドー はそれが得られすに放置される結果 録は , ゆるがせにしてはならない。 〔受精可能期間の算出法〕荻野学説 法コンドームはきわめて純良な となりやすいので , 性的神経症や子 いゴム膜で作られたサックで規格 宮内膜炎 , 子宮充血症などを招くこ によれば , 予定月経前 12 ~ 16 日の 5 は全長約 19 ( ) mm ( 小袋の長さ約 20m 日間が排卵の予想される期間であり , とがある。また , 男性器はしばしば 射精寸前まで腟内に保留されやすい 直径約 35mm , 厚さ (). 35mm で , 重さ 下の図のように , その前に精子生存 ので , 実際には一部精子を先行させ 厚生省の規定で 1 個 1 g 以上とな 期間の 3 日を加え , あとに卵子生存 て避妊に失敗することが多い。 ている。一流メーカー品は , 製品 期間の 1 日を加え , 合計 9 日間を受 電気試験をへているので , 従来教 〔薬剤による避妊法〕 1 ) 洗浄法水 精可能期間つまり要避妊期間とする。 や温水を使用して , 月室内の精子を体 られている各種のしろうと検査法 卵子の生存時間は , 12 時間以内の場 ほとんど必要としないといってよ 合が多いからといって , 卵子の生存 外に洗い出す方法として始まったが , コンドームは避妊用具の利用度の 効果をよくするために 10 % ホウ酸水 期間 1 日を無視して加えていない計 位を占めており , 男性が使用する や食酢を数滴滴下した水が利用され 算法が , 一般的にひろく普及されて ーの避妊用具であるが , 避妊法の るはか , タンパク質毒として作用す いるが , 荻野久作も指摘しているよ でもっとも有効かっ簡単な方法で るクレゾール水などの薄い消毒液が うに , それは不用心、なことである。 る。コンドームは , 小袋をひねっ しかも , 上記 9 日間を受精可能期間 利用される。洗浄器としては , イル 空気を押し出したうえで , 男性器ー リガートルまたは大形スポイトが用 として , これを月経周期にあわせて かぶせるのがよい。またコンド いられる。性交後 5 分以内に洗浄し 図示してみると , 下の図に示した不 は性病の予防具としても用いられ なければならないが , 射精と同時に 妊期間早見表のように要約されるこ 2 ) ペッサリー法ピアノ線で作っ 子宮内に進入する精子もあるので , とがわかる。すなわち , 月経周期 33 丸い輪の表面に薄いゴム膜をわん 効果が不確実なばかりか , 情緒を乱 日型なら前半の安全期間は 14 日めま にかぶせたものをベッサリーーとい しやすいので , 結婚の新鮮期には不 で , 後半の安全期間は 24 日め以後と 適である。また , 現在の日本の家屋 直径に腟の広さに応して 65 ~ 8 ( ) mm レ なり , 28 日型なら前半は 9 日めまで , 間に 6 段階の大きさがある。現在こ 構造と習慣からみても , 一般的では 後半は 19 日め以後となる。つまり , ンドームに次いで , もっともひろ ないが , コンドームの破裂その他 , 安全期間の前半最終日および後半開 利用される避妊用具となっている。 不測の事故にさいしての , 救急手段 始日の 1 位の数は同しで , 月経周期 挿入は数回練習すれはすぐできる」 となることは知っていてよい。 2 ) 殺 の 1 位の数に 1 を加えた数となる。 うになる。サイズは産婦人科医まオ 精子剤挿入法性交前に , 錠剤 , 座 これはだれにも理屈ぬきにきわめて は助産婦に決めてもらうのがよい。 薬 , ゼリーなどの殺精子剤を腟内深 簡単におは、えられる簡便計算法であ ペッサリーは , 腟腔を上下にしゃ陸 く挿入しておき , 射精された精子を る。ただしこの計算法では , 下の図 することになるが , 子宮ロはべッ + 確実に死滅させるか , その受精能力 を見てもわかるように , 前半の安全 リーの上部に隔てられることにな ~ を消滅させる方法である。現在もっ 期間は最短周期から , 後半の安全期 また性交前に挿入するが , ゴム膜ク とも有効で副作用の少ない薬品とし 間は最長周期から , 求めなければな 内外両面にゼリーを塰るのがよく , ては , 酢酸フェニル水銀および硫酸 らない。したがって , 1 年間の周期 抜き去るのは翌朝がよい。正しくれ オキシキノリンがあげられる。錠剤 日数差が大きければ , 必然的に長い 入されている場合は , 男女いすれク および座薬は , 挿入しやすいが , 十 要避妊期間が必要となる不利がある。 側にも異物感を与えない。未産婦い 分深くまで挿入できない欠点があり , しかし , 前半の算出法は , 現段階で は挿入しにくい。 3 ) タンポン法 ゼリーは注入器を用いる煩雑さはあ は最短周期から割り出す方法以外に 宮口をふさぐとともに , 精液を吸 るが , 十分深くまで挿入することが はないので , やむをえない。 けれど して精子の子宮内進入を阻止するオ できる。錠剤には , 腟内で炭酸がス も後半の安全期間開始日は , 周期日 め , ゴムや海綿を種々の形に作っオ を発ばうし , 薬剤を腟内に浸透させ , 数差が 3 日以上になる女性では , 基 スポンジを腟内に挿入する方法て、メ 子宮口を閉そくする役にもたつよう 礎体温測定法を併用すれば , むだが る。この場合もゼリーや粉末の殺 に , 重ソウと酒石酸が配合されてい 少なくなる。すなわち所定の条件で 子剤を , タンポンに含ませて挿入を この発は。う作用を不快とする 測定した体温が低温相から高温相に るが , 月経周期により異な転換してから , 3 日たては、 , その日 女性がある。座薬は腟内で暖められ るのがよい。スポンジの大きさに る不妊期間の早見表 っては , 男女双方とも異物感を感 [ 月経周期 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 Ⅱ 12 13 14 15 16 Ⅳ 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 性感が減退しやすいので , 現在でい 33 日型 あまりひろく利用されていない。 4 32 日型 腟部帽法ペッサリーを小さくし一 3 1 日型 子宮ロのある子宮腟部全体をかぶ升 30 日型 るようにしたようなものである。 29 日型 精可能期間にはいると同時に , 医 28 日型 27 日型 または助産婦に挿入してもらわなー 26 日型 れは、ならないために現在ははとん 2 利用されていない。 5 ) 避妊ピン法 ■■■■笏 : 物第物第簔ミ■■■■■■・第 ■・ - 笏′新 : 第景、■■■・■・■■ 今回月経期間 卵子期尚ー 受稍可能期間 不妊期間 ( 絶対的 ) 不妊期間 ( 比較的 )
. 物語 > には須磨 : の海上で人形を海 流すくだりがある。後世しだいに の感覚がゆるんだ結果 , 人形をが 具として用いるようになり , 室町 ・期ごろから 3 月 3 日にひなを飾っ 行なう行事が生まれた。現在でも , な流しや古いひなを送る行事に の人形のおもかげがみられるが , - 般にひな人形が精巧になったため , ' 易に捨てられなくなって , 古意が ミれられた。なお 3 月の節供以外に , 小正月 , 端午 , 八朔れ菊の節供 どにひなを飾る風習の土地があり , 諧の季題にも「後 2 の雛」が入れ れている。 / 人形 / ( 別刷 ) ひな祭 AIfred de Vigny 1797 〔鈴木〕 ビニノレベンゼン ) C H 2 = C 日一 C 6 日 5 テル CH 2 = C H ー O C 2 H 5 , スチレン 二日 2 = C H ー O C O C H 3 , ビニルエー ニノレ C H 2 = C H ー C 1 ; 酢酸ビニノレ ができるが , 重要なものは / 塩化 ヒ合物の総称。 X の種類で多くの物 一般に C 日 2 = C H ー X で表わされる ビニルかごうぶつビニル化合物 〔字野〕 巳の混紡用とされる。 / 合成繊維 广繊維のような感触がある。絹や羊 : 似ており , 緊張しないものはモへ L る。緊張紡糸したものは人絹によ ア。ルはダイネルという商品名でよば レ ( 40 ~ 44 % ) の共重合物で , ステー ニル ( 60 ~ 56 % ) とアクリロニトリ たものにビニョン N がある。塩化 さらに軟化点を上げる目的で合成さ ーベットなどの不織布に用いる。 」、が , 低温で熱接着性があるので , 欠化点が低く ( 約 76 ℃ ) , 熱湯中で縮 トとするときには温水中で延伸する。 ープルとして製造され , フィラメン 乞式紡糸後 , 急冷する。多くはステ L た。原料樹脂をアセトンに溶かし , 戸、溶媒に溶けにくいことから研究さ ヒビニルの重合物ポリ塩化ビニル に重合繊維。ビニョン HH ともいう。 84.5 % と酢酸ビニル 8 ~ 15.5 % の ビニョン vinyon 土イ匕ビニノレ 92 器という。 / 排出 / 生殖器〔森〕 ろ尿道 , これらを合わせたものを泌 , 尿が外に出るまでに通る 1 本の 已ておく単一の / 0 ようこう , これか 0 導く左右の尿管 , 尿を一時たくわ 5 左右の / 腎臓 , それをばうこうま ひにようき泌尿器 / 尿をつく 1864 ) に収められている。〔米川〕 の重要な詩は , 死後詩集く運命 > 5 ) などに発展した。晩年の隠棲 一部を劇化したくチャタトン〉 ( 18 の屈従と偉大 > ( 1835 ) , くステロ > > ( 1826 ) , くステロ > ( 1832 ) , く軍 観ーは , さらに・小説くサン・マー の悲観的運命論的哲学と禁欲的な と交わり , 1822 年く詩集 > を発表。 に入り , 失望。ロマン派のグルー 家に生まれ , 王政復古期に近衛中 1863 フランスの詩人。地方貴族 3 3 9 ビニルアセチレン CH2 = C H —C = C H などである。これらの化合物は , ビニノレ基 C H 2 = C H ーの二重結合が 反応性に富んでいるために , 熱 , 光 , 触媒などの作用で二重結合の一つが 切れ , 官能基またはイオンのような 働きをもち , ビニル化合物どうしで 重合したり , 他の化合物と付加反応 を行なう。重合反応をとくにビニル 重合という。できた重合物はビニル ポリマーとよばれ , / プラスチック , / 合成繊維の原料として重要である。 〔落合〕 ビニルとりようビニル塗料正 しくはビニル樹脂塗料という。 / ビ ニル化合物の重合または共重合で得 られるビニル樹脂を塗膜主要素とし た / 塗料で , 多く用いられているの は , 塩イヒビニル 85 ~ 75 % と酢酸ビニ ル 15 ~ 25 % の共重合体 ( 重合度 400 く らい ) のものである。塩化ビニル重 合体は溶媒に溶けにくく , 酢酸ビニ ルは耐水性が悪いのでそのままでは 塗料にならないが , これらの共重合 体の塰膜は強く , 耐薬品性がよいの で , 電線 , 船底 , 耐薬品塗料などに 用いる。ポリビニルアルコールをホ ルマリンでアセタールイヒしたポリビ ニルホルマールは塗膜が屈曲性に富 み , 耐摩耗性 , 電気絶縁性もよく電 線塗料とする。プチルアルコールで アセタールイヒしたポリビニルプチラ ールは , 金属面に密着し化学的に安 定なので , 金属下地 , かん詰の内面 に塗られる。重合度が高いビニル樹 脂は粘性が増すので , 可塑剤に分散 させたり ( プラスチゾル ) , さらにそ れを溶剤で希釈したり ( オルガノゾ ル ) すると , 耐油 , 耐薬品 , 耐水性に 富む塗料となるので , 織物や紙の塗 装に用いる。酢酸ビニル系の乳化重 合塗料は安価で家庭用塗料として普 及し , アクリル系のものは建物外装用 塗料としてすぐれている。〔笹山〕 ビニロン v i ny ー on ポリビニノレ アルコール系合成繊維全部を総称す る一般名。 1940 年日本で合成され , さらに工業化された / 合成繊維であ って , 製造技術はドイツ , フランス , 米国に輸出されている。ポリ酢酸ビ ニノレをメタノールに溶かして , カセ イソーダでケン化すると , 水溶性の 白色固体のポリビニルアルコール ( ホ バール ) が得られる。これを精製し , 水を加えて加熱溶解し 15 % 水溶液と して , ホウ硝液の中に射出して紡糸 する。延伸 , 熱処理を施してから , ホノレマリンなどでアセタールイヒして 水溶性を除き , 製品とする。多くの 合成繊維は疎水性であるが , ビニロ ンは現在の合成繊維中もっとも親水 性で適度の吸湿性をもち , 耐熱性も すぐれ , 摩擦 , アルカリに強く , 虫 やカビに完全な抵抗性をもつ。また 綿に近い性質 ( 感触や保温性 ) がある 学生服や各種作業衣に適し , 漁網や ロープなどの産業用資材としても多 量に用いられている。 / 繊維〔字野〕 ひにん非人賤芫民の称呼。中 世には大神人やこしきなどを非人と よんだこともあるが , 賤民身分とし て確立されたのは近世になってから で , 士 , 農 , 工 , 商の 4 身分の下に おかれた。非人には親代々の非人の 家の者のほか , 非人手下一といって犯 罪 ( 近親との密通 , 男女の心中未遂 など ) の処罰として平民から身分を 落とされた者 , 貧困による転落者も ある。転落者は 1() 年内には「足洗い」 ができた。非人には生業がなく , 物 もらいを主とする。公役として囚獄 , 断罪などのさいの労役に使役された 非人の支配権は穢多頭煢らの弾左衛 門に属し , その下に非人頭の車善七 や松右衛門 ( 浅草 ) があった。非人は 非人小屋に住み , 非人頭の配下の小 屋頭に統制された。人別帳も別であ ったが , また地方には人別帳にもの らない浮浪の野非人もいた 。 1871 年 穢多身分とともに廃されたが , 当時 の人数は 23480 人であった。〔村井〕 ひにん避妊妊娠を人工的に避 けることをいう。受精を阻止する場 合と , 受精卵の着床を阻止する場合 が対象となり , 人工的な / 妊娠中絶 は含まれない。避妊の手段が性交の たびごとにとられる方法 , つまり・受 精阻止法だけを受胎調節法とみなす 学者もあるが , 一定期間にわたって 避妊の効果をもたらす着床阻止法を も含めて , ひろく受胎調節法または 避妊法とみなす学者も多い。 これに 対して , 永久的に避妊の効果をもた らす方法は , 永久不妊法または単に 不妊法と名づけている。 / 受胎調節 / 不妊手術 〔避妊法の実際〕避妊法は , 一般に 下の表のように分類される。受精阻 止法に属する「そのたびごとの避妊 法」は , もっとも安全かつ一般的な 避妊法で , 受精可能期間を算出して , その間 , 避妊法を実行することであ る。したがって , 避妊法の効果を確 実にするためには , ますできるだけ 正確な受精可能期間 ( 一般に受胎可 能期間または妊娠可能期間ともいう ) を割り出す必要がある。それには , 避妊法の分類 果実 ヒナゲン 大 別 施行者 用具法 薬剤法 男女性 女性 女 各 受精阻止法 ( 卵子に対する ) 着床阻止法 経ロ避妊薬法 受精阻止法 ( 精子に対する ) 種避妊法 タンポン 月室部帽 , 避妊ヒ。ン , 避 妊パイプ 黄体ホルモン剤 液注入または布 避妊リング , 子宮月室内孳 算法による ) の禁欲 受精可能期間 ( 荻野式計 腟外射精 , コンドーム 洗浄 , 錠剤 , 座薬 , ゼリー
ノウギョウ 日本の農業機械 両用ニ段耕犂 ( 畜カ用 ) 練リ木 前犂 後犂 プ ( ニ段耕犂 ) 草刈機 播種施肥機 ディスクハロー 中耕除草機 ( カルチベータ ) しろかき機 1 いも掘取機 犂身 床金ノ 培土機 0 考凸ド 稲刈結束機 工ンシレージ吹上カッタ ( サイロに青刈生草を入れる装置 ) あるので , ふつう使用目的から 45 ペ あるが , 作業機のはうはさまざまで 動機であり , なかでも / トラクタで て重要な農業機械は上述した農用原 のものも含まれる。これらに共通し では園芸 , 農産加工 , 養畜 , 養蚕用 種農業用のものを主とするが , 広義 義では普通作物栽培を中心とする耕 解釈にもよるが , きわめて多く , 狭 扱われる機械器具の種類は , 農業の 〔種類〕現在 , 農業機械として取り れる。 てますます進展するものと期待さ とともに今後大型化の傾向をも伴っ も農業の機械化は農業基本法の発足 導入などもはしまっており , 日本で 積作業に対する大型乗用トラクタの するヘリコプタ利用や , 深耕 , 大面 ろが大きい。最近では薬剤散布に対 ジンの軽量小型化的発達におうと 速に広がったことは戦後の農用ェン 定置作業から , 田畑の移動作業に急 械化が戦前の調製加工にかたよった でいる ( / 耕うん機 ) 。このように機 切断などの定置作業の一部にも及ん 管理 , 運搬から刈取りや脱穀 , 飼料 トレーラ ( 運搬機 ) ージの表 ( 簡単な農具も含めて農機 具として表示する ) のように分類さ れている。 / 農 / 農具〔庄司〕 のうぎようきほんほう農業基本 法食糧需給事情の緩和や農業と他 産業の所得の開きなどで , 新しい農 政の確立が必要となった日本農業に 対して , 「農業の向うべき新たなみ ちを明らかにし , 農業に関する政策 の目標を示すため」 ( 前文 ) に制定さ れた法律 ( 昭 36 法 12 7 ) 。前文と本文 3 ( ) 条からなる。本文では , 他産業と の生産性の格差是正 , 他産業従事者 との生活水準の均衡化を国の農業政 策の目標とし , 施策の大綱としては , 農業生産を需要に応して選択的に拡 大すること , 農業構造の改善 ( 自立 経営の育成 , 協業の助長など ) その 他を掲げ , 政府はこれに必要な予算 を確保しなければならないと定めた また政府は , 毎年国会に農業の動向 に関する年次報告をし , 習年の施策 を明らかにすることを定めている。 さらに総理府の付属機関として 15 人 以内の委員からなる農政審議会を設 け , 内閣総理大臣や関係各大臣の諮 全自動もみすり機 問に応し , 本法施行に関する重要事 項を調査審議することとしている。 農業基本法に相当する法律は , 西ド イツの農業法 ( 1955 ) , フランスの農 業の方向づけに関する法律 ( 1960 ) な ど , 1955 年ごろから西欧諸国でも制 定されている。 〔勝原〕 のうぎようきようどうくみあい 農業協同組合農業協同組合法 ( 昭 22 法 132 ) に基づいて組織された農業 生産力の増進 , 農民の経済的社会的 地位の向上を目的とする / 協同組合 組合員には正組合員と準組合員が り , 正組合員は農民に限られ , 準組 合員は組合の施設の利用を相当とす る地区内居住の個人 , 地区内の他の 農業協同組合 , 地区内に住所をもつ 農民が組織する団体である。区域に は制限なく , 出資組合 , 非出資組合 とも認め , 設立および加入は自由て ある。個々の農業協同組合を連合し た連合会も自由に設立できる。 〔事業〕農協同組合法は , 組合の 行ないうる事業として , 1 ) 組合員の 事業または生活資金の貸付け , 2 ) 組 合員の貯金または定期積金の受入れ
′、ンカ、 2 4 1 ( 欧州式木版 ) 凸版 ( 印章 ) A , D ( 日本式木版 ) C B ( 拓刷り ) B D ( 合羽版 , 型染め ) 平版 ( 石版 ) 凹版 ( 銅版 ) 印刷方法の原理。 A 圧 力を加えるもの , B 版 画用紙 , C 絵の具また ( セリグラフ , 謄写版 ) はインキ , D 版材 , E クッションまたは圧力 の補助材 , ・圧力のち 向 , 。→版の動く方向 , インキがはいる方向 D C 孔版 版画印刷方法の原理 古くから木版印刷が行なわれていた 平版〕代表的なものは石版 ( リト た孔版の一種である。孔版の特徴と と考えられる。その技術は仏教とと ラフⅱ t h og r a ph ) である。よくみ しては , プレスがきかないかわりに もに日本へも伝えられ , 現存する世 かれた石版を用意して , その版面 絵の具の盛上げができること , 紙 界最占の印刷物とされる , 法隆寺の 脂枋性のある解墨と石版用クレ 以外の多少の凸凹のあるものにも印 く百万塔陀羅尼譬 > ( 77 ( ) ) がつくられ , 刷することができること , 版を作る ンを使って絵を描く。クレョンは ときに表裏を逆にしないで , そのま 奈良時代から平安時代にかけて , し 筆画のように描けるが , 石面をぬ ま描くことができることなどがあげ きりに仏像や経文が印刷された。大 して描くと溶けては、ける。解墨は 阪四天王寺のく扇面法華経 > にも木 テレどン油で溶ぎ筆で描く。版 られる。 版の下絵を用いたものがみられる。 平版の一種であるモノタイプ m 。 n 。 - に水やテレビン油を塰って解墨と このように版画は , 東洋 , 西洋とも type は , ガラスなどの面に絵を描 ぜたりはしかせたりすると手亜々の に宗教と深いつながりをもってはし き , 紙をあてて絵を写しとるもので 果が出る。描いたところがかわい ある。 1 枚しかできないので , 正確 まっている。 からひっかいて白い線を出すこと 〔欧州〕東洋に比べて欧州の版画の には版画とはいえす , 版画的技法を できる。絵を描き終わってから滑 使った絵画というべきであるが , はしまりはすっと遅れ , 15 世紀初め 粉末のストーンパウダーを版面に ごろからっくられた。木版の < 聖ク 布して , アラビアゴム溶液に少量 れゴこ近い方法が音 5 分的に併用されて リストフォロス > ( 1423 ) などが代表 いる版画もある。以上 , 版形式と技 硝酸を加えた液をはけで一様に塗 的なもので , そのころから , 木版手 法をだいたい説明したが , その名称 ) と化学変化によって石面が変化し , 彩色 , あるいは合羽版の宗教画やカ ~ を描いた部分にはインキがっき , は統一されていないので , これ以外 の名称もあり , ときには個人的に名 ド絵がつくられはしめた。 12 世紀 いてない部分はインキをはしくよ に伝えられた中国の紙の製法や木版 称をつけた特殊技法もある。また新 になる。これへ石版用インキを口 しい技法が今後発明される可能性も 術が , ようやく利用されはしめたの - ラで塗り , 紙をのせて印刷機を通 十分ある。 である。銅版画では 15 世紀に彫刻凹 多色石版画の場合は版面に 2 カ i ・とんは、 ( 見当 ) をつけ , 紙にピンを通 版がイタリアに現われている。これ 版画の歴史 は 14 ~ 15 世紀に欧州各地で行なわれ - てとんは、にあてがって版面におろ 版画の要素をもった方法としては , ていた金属の装飾彫刻からおこった 4 ( ) ()0 ~ 5() ( ) () 年前にさかの : よ、って , メ いちど使った版はみがき上げて ものと思われるが , 16 世紀になると ソボタミア地方で用いられていた円 、たたび用いる。近年 , 亜鉛板やそ ドライボイント法が現われる。これ ) 他の材料も使うようになった。 筒印章などにその起原をみることが はそのころにできたェッチング法の - 孔版〕古くから用いられている方 できる。しかし , 正式の版画として 補助的方法として使われ , めつき法 もっとも古いものは , / 敦煌の石 は合羽版 ( ステンシル s t e nc i 1 法 ) が発明された 19 世紀以後に独立した 窟から発見されたく金剛般若経〉 ) 、ある。これは紙を刀で切り抜き , 作品が現われてくる。工ッチング法 の扉絵豊 ( 868 ) で , 釈迦ドと弟子た 」紙にのせはけで絵の具を穴からす 左は敦煌で発見された は 17 世紀にレンプラントが完成し , ちを描いた本版画である。この扉絵 こむものである。セリグラフ s er i - く金剛般若経 > ( 868 ) , 欧州各地に広まった。その後 17 ~ 18 raph 法 ( シルクスクリーン silk の技術からおして , 中国ではかなり 右はく聖クリストフォ ロス > ( 1423 ) c r e e n ) には 3 種類の方法がある。 菩 1 は原紙を切り抜いて絹スクリ - にはりつける法 , 第 2 は絹スクリ ーンに解墨で絵を描き , 全体にニカ ′を塗ってスクリーンの目をふさぎ , = レビン油で洗って解墨の部分を穴 : する法 , 第 3 は絹スクリーンにェ - てり , これに絵を焼き付けて水 にすると絵の部分が穴になる現像式 。版であるまたコウゾ紙にゼラチ 弱い酸液で絵を描き , 弱 - をり , ' ルカリ性の絵の具またはインキで リる腐食孔版もある。コウゾ紙に水 性製版液で絵を描き , これをコロ い、ツ第 冫、オン液 ( 腐食液 ) につけてのち , 水洗 rl' れ信 0 「 n ー m ロ旧・ : ・ 6 0 ( 「 ( ( 0 m 0 ぼ川 C2tr Ⅲ田ー田 9 をズー E10 ← 、する水洗孔版もある。謄写版もま と・ 3
ホウイ 6 2 1 的研究を理論づけ , 実験的生理学の において閉鎖または摩擦を受けすに 自由通路を抜けて外界に排出される 研究および分忻化学を開拓した。 54 ときに生する音。舌によるロ腔のせ 年オクスフォードに定住し , 邸内に ばめの部分によって前母音 ( a E e i ) , 実験室をつくり , R. フックを助手と 奥母音 ( a 。。 u ) に分かれ , さらにくち して空気ポンプを改良 , これを用い びるの丸めを伴うか否かによって円 て空気の弾性と重さを証明し , 62 年 唇え母音 , 平唇母音の区別がたつ。 気体の圧力と体積に関する「ポイル 生理機構上 , 前母音は同時に平唇音 の法則」を発表した。この法則は彼 となり , 奧母音は同時に円唇音とな とは独立に 76 年フランスの E. マリオ るのが正常であるが , 舌を前母音の ット ( 162 ( ) ~ 84 ) が発見したのでポイ 位置に保ちながら円唇化を施したり , ル・マリオットの法則ともいわれる。 で , 裏っきでたけが長く , えりは盤 逆に奧母音の位置に保ちながら平唇 そのはか , 各種物質の比重の測定 , 領で蜻蛉と受緒でとめるよう 音を発することも可能である。この 音の伝播媒体としての空気の重要 になっていたが , えりの高さは時代 ような母音を異常母音という ( フラ 性の発見 , 光や熱の研究も行なった。 によって変化があった。そでは一幅 ンス語で u と書き , ドイツ語でⅱと 主著く懐疑的化学者 > ( 1661 ) で四元 書く / y / 母音など ) 。音色の違う 2 個 の奧そでに半幅の端そでがついた 説や三元説を批判し , 粒子論的元素 の母音を連続的に発するときは二重 長いものであった。文官はすそに襴え の定義を下した。また化学を練金術 , 母音が得られる。より広い母音から という別布がつき , 武官はこれがつ 医化学の段階から , フロジストン説 より狭い母音へと移るものを下降的 かすわきは開いたままであったので , の形ではあるが , 自然科学の独立し 平安時代になると前者を縫腋袍 はうえき 二重母音 , その反対を上昇的二重母 た一音に門にまで高めた。 62 年ロイヤ のはう 後者を闕腋袍とよんだ。なお袍 音という。 / 子音 / 発音〔小林〕 ル・ソサイエティの誕生と同時に評 の地質 , 色 , 模様などは , 衣冠や束 ポインセチア poinsettia メキ 議員 , 80 年会長となった。 〔山下〕 帯では官位によって定められていた ポイルシャールのほうそくボイ シコ , 中米原産のトウダイグサ科の ル・シャールの法則「気体の体積 〔柳井〕 ので位袍ともよばれた。 大低木。ショウジョウボク ( 猩々木 ) V は絶対温度 T に比例し , 圧力 p に ともいう。真紅に展開した包が美し ほうい方位方角ともいう。あ る方向の , 一定の基準方向に対する 反比例する」という気体の体積 , 温 いのでクリスマスの装飾に盛んに使 度 , 圧力の関係を示す法則で , V われるようになった。短日状態で花 関係。ふつう , その方向と天頂を含 = れ T ( れはモル数 , R は気体定数 ) む平面が , 基準方向となす角で表わ 芽が分化 , 発育し , それにつれて包 で書き表わされる。 R. ポイルによる す。表現法には一定の方式がなく , が発育する。花は大豆大で , 雌花と ポイノレの法則と J. A. C. シャノレノレに 雄花との別があるが , 日本では種子 たとえば天文学では南を基準として よるシャールの法則を組み合わせた がとれない。若い茎は緑色 , 老化す 時計回りに 36 ( ) 。通算で表わし , 航法 もの。初めは実験的に見いだされた るとかっ色になり , 切れば有毒な乳 では 32 点法 , 象限法などが用いられ 法則であるが , その後精密な測定に ( / コンノヾス ) , 気象学では 16 方位 , 汁を出す。切り花は切り口を焼くか , よって実際の気体では近似的にしか 32 方位 , 36 方位 ( 北からはしまって時 乳汁を洗い流したのち , たたきつぶ 成立しないことが知ら、れ . た。すべて 計回りに 100 おきに 1 から 36 の数字 すともちがよい。栽培は , 5 月から の気体は圧力が小さく温度が高くな で示す ) などで風向を示している。 さし芽 , さし木で苗をつくり , はち 〔方位に関する俗信〕昔 , 東北地方 植えとして 9 月まで戸外に育てその るとこの法則に近づくので , この法 では年末の最後の雷の鳴りおさまっ 則がすべての温度 , 圧力の範囲で成 後温室に入れると 12 月には包か・展開 た空の方角を吉方査うといって , 新し しはしめる。最近は短日栽培により 立する気体を仮想し , 理想気体と名 い年神がこの方角から訪れると信し 11 月に早出しも行なわれる。 / ( 別 づける。熱力学ではこの理想気体が 〔浅山〕 た。またこの方角を「あきの方」と 刷 ) 園芸 理論体系を組み立てる基準になって 称し , 食物財宝の豊かな方位とした。 ほう法社会秩序を維持するた いる。統計力学的にいえば分子の体 吉方はまた忌むべき方角で , これに めに人の行為の基準となるもので , 積および分子間引力を無視してよい 向かって種々の行為が制限されてい 裁判において適用され , 国家権力に 気体に相当する。 / 気体〔古賀〕 た。民間でとくに警戒したのは北西 ポイルゆポイル油乾燥性を高 よって強制される。道徳 , 慣習 , さ 東帯の袍 ( 縫腋袍 ) の各 この方角から吹く風を「あなし」 らに宗教さえも , 社会統制の手段と めた乾 'l 生油。アマニ油 , ェノ油 , キ で , 部名称。前身ごろのた 「たまかぜ」などの神秘的な名でよん しての面をもつが , これらは国家に リ油などの乾性油は薄膜状にして空 けが後ろ身ごろより長 気にさらすと , 酸化重合して強い不 で恐れた。以上はおそらく固有の方 よる強制力を伴ってはいない。法は いため正式にたたんだ 場合は首の部分 ( 首紙 社会生活における行為の基準である 位に関する忌みの観念をとどめてい 溶性皮膜となる。しかし天然物のま という ) が後面にくる。 るものであろうが , 種々の方角に意 までは乾燥に数十時間もかかるので , とともに , 法が犯され , あるいは法 後面の点線部分は角袋 味をつけるようになったのは , 中国 によって定められた人の権利義務に 原料油に対して , 加熱 , 空気の吹込 で , 束帯の場合は内側 の古代哲学に基づく方位説の影響で , ついて争いが起こった場合の裁判の み , 乾燥剤の添加などを行なって , に入れて着るため外か 日本にも伝来して律令時代には陰陽 乾燥時間を 3 ( ) ~ 時間程度にしたも 基準でもある。このような法は国家 ら見えないが衣冠や直 師が種々の禁忌を唱えた。これがの のである。淡黄色で透明またはわす の法を作る機関 ( 立法機関 ) によって 衣では外に出して着る 制定され , 文字でその内容が確定さ かに濁る。乾燥剤には鉛 1 % 以下 , 蜻蛉 れている成文法であることが多いが コノヾルト , マンガン 0.1 % 程度カ { 用い られる。乾燥が速くなるのは , 乾燥 そのほか不文法として判例法や慣習 法もある。成文法 , 不文法はひっく 剤の触媒的作用 , 加熱や空気吹込み による油脂中の酸化防止剤の破壊や るめて実定法とよばれ , / 自然法に 対立させられる。成文法には憲法 , 過酸化物の生成のために , 酸化重合 法律のはか行政機関の制定する命令 反応が促進されるためと考えられる。 や地方公共団体の制定する / 条例な 顔料と練ってペンキとし , ニスと混 ぜて油ワニスとして塗料にする。 ども含まれる。 / 法律〔川北〕 ほう袍奈良時代以降の朝服と 〔平野〕 ーまいん母音言語音の一種類。 なった / 束帯の上衣で , 表衣のと もいう。形は中国から伝来したもの 声門を通過した気流がその上方の腔 ポインセチア 受緒 端そで 奥そで 前身ごろ おくみ 後面 月リ
ヒンドスタ 3 9 6 発達し , 東部は降水量豊富で , よく れる。尿量が病的に増加する疾患 も頻尿症は起こるが , その原因、 耕作され , 米とコウマの産額は世界 は糖尿病 , 尿崩症 , 萎縮腎など 的であり , アジアでももっとも人口 密度の高い地域である。 る。またこのような疾患がなく 〔斉藤〕 神経質な人 ( とくに婦人 ) に頻尿、 びんながサバ科の魚。他のマグ くることがあり , 一種のノイロ ロ類とともにマグロ属に属する。宮 と考えられている。 城県でビンチョウ , 三重県でカンタ 〔高谷 ビンポン p ing ー po ng もと 第一次大戦が起こると第 8 軍司令官 ロウ , 関西でトンポ , シビなどとい と卓球用具の商標で , 1926 年に に任命され , タンネンべノレクの戦い う。背びれ 14 軟条と 8 離鰭しり をテープルテニスと定められるま にロシア軍を破って名声をあげ , 元 びれ 14 軟条と 8 離鰭 , 胸びれはたい 帥となる。 16 年夏 , 参謀総長を拝命 , へん長く ( 頭長より長い ) , 先端は背 の / 卓球の呼び名。 〔佐藤 びれ第 2 離鰭下に達する。全長 1 m ルーデンドルフと協力して東西両戦 びんろうじゅ〔檳榔樹〕マラ 線の作戦を指導したが , 戦局の悪化 地方原産のヤシ科の高木。高さー になる。世界中の暖海に分布し , 小 をみて休戦交渉や , 革命のさいの皇 m を越え , 利用価値が大きいから 形 ( 全長 50 ~ 60cm ぐらい ) のものは , 帝の退位 , 軍の撤退などに尽力。 25 高温多湿の各地で栽培されている 初夏日本沿岸でさお釣りでとられる 年 , 32 年には共和国大統領に選ばれ , が , 大形のものは遠洋漁場で延縄はえ 若い幹は鮓緑色で光沢があリ輪 ′なわ 33 年 1 月 , ヒトラーを第一党の党首 で漁獲される。肉は赤みか、ほとんど 葉こん ( 痕 ) がある。葉の基部は として首相に任命 , ナチス独裁への なく , 淡泊なため , すしやさしみに が広がって幹を取りまき , は向かないが , ステーキ , 照焼きな 色で平滑 , これを押し開くように 道を開いた 〔成瀬〕 ヒンドスタン〔平原〕 Hindustan どに向く。 〔安田〕 て花をつけた枝が出る。花は単 1 インド北部のヒマラヤ山系と南部の ひんにようしよう頻尿症健康 果実はゆがんだ卵形で長さ 7 cm 内 東洋の熱帯地方の人は , 未熟の デカン高原にはさまれた大平原で , な人では 1 日の排尿回数は多くても インド・ガ、ンジス平原ともよばれる。 1 ( ) 回内外であるが , これより排尿回 を口に入れてかみ , 酔ったような もともと「ヒンズーの住むところ」 数が増加し続ける状態を頻尿症ある しを覚えるのを好む。おもな含 いは尿意頻数という。通常は、うこう という意味で , インダス川上流のノヾ はアレコリンというアルカロイド に疾患があるときに起こり , その代 ンジャプ地方からガンジス平原を通 一種の麻ひ作用があり , また 表的なものはは、うこう炎であるが , って , プラマプトラ川流域のアッサ や消化液の分泌を促す。果実は染 その他に後部尿道炎 , 尿道狭搾 , 前 ム地方まで , 東西約 32()()km , 南北 32 ( ) 用にもなり , 日本では古くから檳 立腺肥大症 , は、うこう結石 , は、うこ km に及ぶ。大部分は平たん , 広大な 染めといい , 鉄を媒染剤として黒 う結核 , ばうこう月重瘍などがみら 沖積平野で , 西部はかんがい組織が っ色の染め物を作った 〔田辺 : ョ・ミ桑ぎミをぎジを守こ醵 : 、 果 ビンロウジュ ふ麸小麦粉でつくる食品。仏 ぶあいざん歩合算各種の金利 うちの三つがわかれは、 , 他の一つ 僧によって中国からもたらされたと に関する計算法。利息算 , 割引算 , 計算できる。 1 ) 単利法と複利法 いわれるが , 精進料理の材料として 負債償還に関する計算 , 準備金や基 息計算には単利法と複利法とがあ 発達した。製法はタンパク質の多い 金積立てに関する計算 , 債券価格や 単利法は元金に対してのみ利息を 小麦粉を原料とし , 粉 1()() に水 8() の 利回りに関する計算などがある。歩 算するもので , 複利法は , 元金だ 割合にし , 食塩少量を加えてよく 合算には対数計算が多く用いられ , でなく , 発生した利息を次の計算 ね粘りけを出す。ざるに入れて水で 利率や支払回数などは慣習的に一定 の元金に繰り入れてその元利合計 の幅のなかで変動するから , 利用度 洗いデンプンを除去すると , 粘りけ 対する利息を計算する。したがっ の多い小麦タンパク ( 麩質またはグ の高い数値を選んで , 各種の金利表 複利法では利息額合計は期間の長 ルテンという ) が残る。これを精製 ほど急速に増大する。元金を P , や計算表が作成されており , それを 利率を / , 元利合計を S とすると したのが生麩である。このさい洗 利用して表から計算値を読みとるこ い出したデンプンを集めたのが生 a. 単利法では 1 年め末で S = P + } とができる。 麩で , 菓子やのりの原料となる。生 〔利息算〕利息に関する計算のこと = P ( 1 十 i), 2 年では S = P ( 1 十 麩はそのままでも料理に使われるが , で , ふつうある金額を一定利率で利 十 P ~ = P ( 1 十 2 i) となり , れ年で 殖する場合に得られる利息を計算す ふつうは小麦粉やもち米粉をいろい = P ( 1 十れ i) となる。 b. 複利法で るのに用いられる。貨幣資本の使用 ろな割合で混ぜて , 形を整えて焼き , 1 年で S = P 十 P ~ = P ( 1 十 i) , 2 年 に対する報酬として支払われる金銭 焼き麩とする。ただ金魚麩は生麩の S = P ( 1 + i) + P ( 1 + i) x / = P ( を利息 , 利息を得るために使用され + i)2, 3 年で s = p ( 1 + i) 2 + p ( まま焼いてつくる。焼き麩の形は棒 る資本を元金 , 資本の使用期間を 状が多いが , うす巻や花形などもあ ・・となり , 期間 , 利息の元金に対する割合を利 る。主産地は京都 , 大阪などである 年で S = p ( 1 + i) : 複利利息額を 率という。利息計算の単位期間が 1 が山形県の庄内麩も名高い。料理法 とすれば としては焼き麩を水か湯でもどして 年 , 1 月 , 1 日である場合に利率は I = s ー P = P Ⅱ 1 + i) れ から , 汁ものの実 , 煮つけ , あえ物 , それぞれ年利 , 月利 , / 日歩という。 = s ( 1 + i)-n なべ料理のあしらいなどにする。消 利息と元金との合計が元利合計であ log S —log P log(l 十 i) 化吸収がよく , 良質な植物性タンパ る。元金 , 期間 , 利率が与えられれ ク質を多く含む。 〔藤島〕 ば利息は算出できるし , この四つの
ホウイガク 6 2 2 の時期 , 凶器の種別などを正確に決 ちに民間の易者に伝わり , いまも暦 75 年フランスのパレが法医学的論文 定することも , 加害者の判定に重大 本に残っている。それらの説のおも を発表 , 98 年イタリアの F. フィデリ な関係をもつ。上述のような罪事 なものは四方と中央の五方 , 八卦 ス ( 1551 ~ 1630 ) が最初の法医学書を 件に関連して行なわれる司法検屍 , 刊行 , 次いで同じイタリアの P. ツア による八方 , / 十干十二支による十 解剖のみならす , 行路病死者 , 水死 キアス ( 1584 ~ 1659 ) もこれにならい 二方および二十四方などがあり , そ 者 , 医師の手にかからす死亡した急 の吉凶は年によって変わるとする説 ( これら 3 名は近代法医学の祖とさ 死死体 , 鉱山 , 工場 , 交通機関など もある。現在もとくに問題にされる れている ) , その後とくに 18 世紀に 方位は , 鬼門 ( 北東の方角で鬼が出 での災害死体なども対象となリ , はいって欧州各地に多数の法医学者 入りするといって忌む。鬼星のある れらは行政検屍 , 解剖と称されるこ が輩出し , 各地の大学の法医学教室 ともある。これによって恐るべき伝 方角の意 ) , 裏鬼門 ( 鬼門と反対の南 が法医学発展の中心となった。日本 西の方角。家相で鬼門とともに忌む ) , 染病の発生が早期に探知され , ある では 1881 年片山国嘉 ( 1855 ~ 1931 ) が 吉方 ( 恵方とも書く。その年の干支を いは死因統計の正しい資料が得られ , 東京大学で日本人としてはじめての に従って定められた吉祥の方角。正 また災害事故の原因が明らかにされ 法医学講義を行なっている。なお , る。日本での行政検屍 , 解剖は 1946 月元日には恵方参りといって , その 中国では宋代に宋慈のく洗冤録 > , 年の恵方にあたる神社に参拝し , 年以来で , 死体解剖保存法第 8 条に 趙逸斎がこれを改訂したというく平 基づく政令により東京 , 大阪 , 京都 , 年の福徳を祈る ) , 金神 ( 方位の神の 冤録〉という法医学的著書があるが , 防衛庁 ( 補 ) 1962 年の 神戸 , 名古屋 , 福岡 , 横浜の各地域 ことで , その神のいる方位は干支に いすれも原本は失われた。元代に王 防衛庁設置法の一部改 において , 大学法医学教室に依嘱さ より年ごとに定まっており , 金神の 与が両者を折衷してく無冤録 > を著 正で設置された防衛施 れるか , あるいは監察医務院によっ いる方角に対して土木 , 旅行 , 移転 , わしたのが日本にも伝わり , 江戸時 設庁は , 内部部局に総 て執行されている。行政解剖を行な 嫁とりをするのを忌む ) などである。 務部 , 施設部 , 建設部 , 代に河合甚兵衛がく無冤録述 > とい 労務部があり , 自衛隊 うには遺族の承諾を必要とする。 2 ) 〔石塚・小池〕 う抄釈書を著わし , 幕吏の検屍の参 ・の施設取得 , 建設工事 , ほういがく法医学古くは裁判 生体犯罪人 , 被告人の現在および 考書となった 〔上野〕 自衛隊に提供される行 犯行当時における心神状態 , 責任能 医学ともいわれた。法律上問題とな ほ、ううけあみ棒受網敷網類の 政施設の管理その他の カ , また傷害事件の被害者の創傷の っている , あるいは将来問題となる 一種。玄側から竹ざおをコの字状に ことを行なう。付属機 状況 , 予後 , 凶器の種類 , 受傷時の と思われる医学的事項について研究 張り出し , 向かい側の竹に四方形の 関には中央調達不動産 体勢など。民事関係では親子関係の し , またはこれに解決を与え , 法律 審議会 , 被害者給付金 網の一辺をつけ , 海中に幕状にたら 審査会があり前者は駐 存否 , 夫または妻の生殖能力 , 現在 し , その下辺に数本の揚げ綱をつけ の適正な運用に役だて , またその調 留米軍の使用する不動 または過去のある時期における性病 る。まき餌えや集魚灯を用いて魚群 査研究や実地鑑定上の経験に基づい 産の評価や米軍使用水 の有無など。また詐病 , 匿病 , 妊娠 , て現行法律の改訂 , 新法律の制定に を集め , 機をみていっせいに揚げ綱 面での漁業の損失補償 分べん , 堕胎 , 姦淫などに関連し 医学の面から関与する学問である。 で網を揚げて漁獲する。網の長さは などのことを扱い , 後 ての生体の検査もある。 3 ) 物体 a. 鑑定はその具体的な働きの一面で , 1()—2()m で , 幅は谷の長さに応して 者は「連合国占領軍等 人体の一部またはそれに由来するも 刑事訴訟法 ( 昭 23 法 131 ) によって裁 の行為等による被害者 広いものを用いる。従来 , アジ , サ 等に対する給付金の支 の , たとえば臓器片 , 皮膚 , 骨 , 毛 判所や検察関係者から命を受けまた バなどを対象にしたが , 近年は集魚 給に関する法律」 ( 昭 36 髪 , 血液 , 精液 , 腟液 , ふん尿 , 胎 は依嘱された問題につき , 鑑定人の 灯でサンマを集めてとる棒受網漁法 法 215 ) による給付金の 脂 , 胎便 , 羊水 , 悪露第 , 乳汁 , 吐物 , 学識と経験に基づいて , ときには与 がひしように盛んになり , この漁法 支給に関する不服の申 胃腸内容 , だ液など。 b. 指紋 , 掌紋 , えられた特定資料について実験し , で年間数十万トンのサンマを漁獲し 立てに対する決定や裁 足紋。 c. 着衣 , 所持品など。また歩 それらの結果を合わせ考察したうえ , 〔草下〕 ている。 決について防衛施設庁 行跡 , 足跡。 d. 人間の摂取する食品 , 問題に対する意見を開陳するもので ばうえいちょう防衛庁防衛庁 長官の諮問に応し , 調 薬品 , 毒物。 e. 筆跡 , さらに使用墨 査審議し意見を述べる。 ある。鑑定人はつねに厳正な立場に 設置法 ( 昭 29 法 164 ) によって作られ 汁 , インキの鑑別 , その古さ , 印鑑 立って現代の科学が許容する方法と た行政組織。総理府の外局。日本の の真偽など。 4 ) 書類裁判所の事件 処理によって真相を明らかにするよ 平和と独立を守り国の安全を保つこ とを目的とし , 陸 , 海 , 空各自衛隊 記録 , 医師の診療簿 , 鑑定書など。 う努めなければならない。 5 ) 現場犯罪 , 災害の場所などで , 〔法医学の対象〕 1 ) 死体外表検査 を管理 , 運営し , その事務を行なう 事件の本質の究明 , 証拠の収集など だけにとどめる検屍と , 内部の状 ( 同法 4 ) 。 1950 年の朝鮮戦争の発生 況をも調べる解剖とがある。これら に伴って警察予備隊が作られ , これ にあたる。 が 52 年に海上警備隊とともに保安庁 によって病死か変死か , 変死とすれ 〔法医学の歴史〕モーゼ法典やユス の管理下におかれることとなった ば過失死か災害死か , 自殺か他殺か チニアヌス法典にも医学的事項を参 さらに国防力増強の方針に沿って , などを明らかにする。死因とともに 照している点が認められ , 人類が集 死亡の日時 , 死の原因となった傷害 54 年に防衛庁に改組された。防衛庁 団社会生活を営み , その間を律する は行政機関であるが , これを実力組 規範 ( 法律 ) が発達するとともに法医 織としてみた場合には / 自衛隊にほ 学も成長してきたものとみられる。 かならない。したがって部隊として 実際に医学的知識を法律上の問題に のその任務は自衛隊法 ( 昭 29 法 165 ) 適用したとみられる事実を , 古い史 による。内閣総理大臣は国防に関し 実のうちにさがし出すこともそう困 て / 国防会議にはかり , 防衛庁を指 難ではない。 たとえばヒボクラテス 揮監督する。防衛庁長官には国務大 の重複妊娠および未成熟児の生存能 臣がなり , その下に政務 , 事務次官 カ , 医療過誤の問題 , アリストテレ 雅 スの妊娠期間 , ガレヌスの生死産児 各 1 名がおかれている。防衛庁には 長官官房 , 防衛局 , 教育局 , 人事局 , の肺の鑑別および詐病鑑別 , またア ンチスチウスがカエサルの受けた 23 衛生局 , 経理局 , 装備局の内部部局 創中胸部の第 2 創を致命傷と認めた のはか , 統合幕僚会議 , 陸 , 海 , 空 ことなどがあげられる。しかし法律 各幕僚監部 , 陸 , 海 , 空の自衛隊 , 事件に医師の参与の心要が法令に明 防衛研修所 , 技術研究本部 , 防衛大 己されたのは , 神聖ローマ帝国のカ 学校 , 調達実施本部などがある。ま ール 5 世が 1532 年に公布したカロリ た米駐留軍に関する日米行政協定上 ーナ刑事法典が最初のものであろう。 の業務と , 補償問題を処理してきた サンマ棒受網 一三ロ
2 4 0 ナカマドのはか , 小さい木を寄せ集 はビュランを使ってみぞを彫りと めて接着させたものを多く使う。彫 ビュランの刃先は 6 ( ) 。ぐらいの鈍 角なのでみぞの両側にはめくれが 道具としては , ウチ , オングレット , きない。線がはっきり現われ , い ビュラン , レンノヾツなど各種の刀を 十数本 , ときには数十本も用いる。 ばん本格的な技法とされている。 2 ) 腐食凹版 a. ェッチング e t ch i 刀を右手に握って刃先を親指にそっ て左にすべらせるようにして線を彫 法 ( フランス語でオーフォノレト ea fo r t e ) は金属板の両面をグラウン りとっていくので , 黒白の濃淡が無 数の線によって現わされる。版木の gro und とよぶ防食層でおおう。グ 下に円盤形のクッションを置き版を ウンドはみつロウ , 松やに , アス 回しながら曲線を彫る。ゼラチン製 アルトを主体として混合したもの 固体と液状のものとがある。針な のローラに堅く練ったインキを少量 つけて版面につける。インキがみぞ を使って描き防食層をはがして金 面を露出させ , 硝酸または塩化第 につまったときには石油を使い布で ふきとる。用紙は湿めさす凸版印刷 鉄の溶液中に浸して露出面を腐食 プレスを使ってする。ふつう墨一色 せてみぞを作る。液の濃度は金属 種類 , 気温などによって変える必 であるが多色摺のものもある。 〔凹版〕凹版の代表的なものは銅版 がある。 b. アクアチント aquat int で , 版材は銅板が主であるが , ほか は粉末松やにを版面にふりかけて めて定着させ , その上に絵を描い に亜鉛 , 鉄 , シンチュウ , アルミ ウムなどの板も使用される。教材用 少し腐食し , 白くすり残す部分に ービュラン。 2 ~ 5 は 現代の木版画の技法は浮世絵版画 などにはプラスチック板 , ラックを スなどを筆で塗って腐食をくりか 修正道具で , 2 , 3 は誤 の技法と西洋木版画の技法とに , 新 塗ったべニヤ板も使用される。銅版 し , だんだんに濃淡の調子をつけ って作った線を消すノ しい試みの技法が多くの画家たちに は , 製版の方法によって , 直接凹版 、 - まかい砂子 ! なの感しが特徴であ ッシャ , 4 , 5 は線の よって加えられて発達したもので , と腐食凹版の 2 種に大別される。 c. ソフトグラウンド s ( ) f t g r ou n そばにできるめくれを 6 それが画家の自刻自摺である点が特 1 ) 直接凹版 a. ドライボイント dry 法は防食層が堅くならないように ′ ) 」ぐすスクレーーノ、 ~ 9 は針で , 6 , 7 は金 獣脂などの混ぜたものを版にり 徴的である。版木はヤマザクラに代 po int 法 ( フランス語でボアント・セ 属軸 , 8 , 9 は木軸でお その上に紙をあてて鉛筆や針など わってカッラ , ホオノキの板やシナ ッシュ pointe-söche) はよくみか・か もにドライボイント用 ノキ , ラワンなどのべニヤ板が多く 線を描いたり , または木の葉や布 れた金属板を鋼鉄針 , ダイヤ針など 用いられる。彫道具 , 用紙 , はけ , は、 どをあてておしつけたりしてその で , 直接刻描する法である。この線 れんなどはだいたい従来のものが使 分の防食層をはがして凹部を作り の両側にはめくれができ , インキを われるが , 目的によってはいろいろ新 食する。 d. リフトグラウンド lif みぞに埋めてから版面をふくとみぞ gr 。 und 法は版面に直接ペン , 筆 しい材料や道具も利用される。絵の の中と両側のめくれの側にインキが 具は粉末顔料 , 水彩画の絵の具 , ポ 残り , それが印刷されるのが特徴で どで砂糖 , アラビアゴムの溶剤をイ スターカラー , グアッシュやときに ある。版は弱く , だんだんにみぞが って絵を描き , その上に液体グラ は油性絵の具も用いられる。まただ 埋まっていくのであまり多くすれな ンドを塗って全版面をおおう。かオ れにでもできるやさしい方法もあり , b. メゾチント mezzotint 法はロ いてから , ぬるま湯につけると溶斉 の上のグラウンドははげ落ちて金 数本の彫道具と , 小さいばれんと手 ッカ rocker ( フランス言吾で , くノレソー 面は露出するから , これを腐食す 近にある筆 , 紙 , 絵の具だけで柔ら b er c eau ) とよぶ , くし歯状の彫刻 以上銅版の作り方はさまざまで第 かい板に彫ってすることもできる。 刀を使ってかきならし , 版面を無数 るが , いすれも印刷機 ( 凹版用プレ 西洋の板目木版 wood cut の技法は の線で埋めつくしてまっ黒に印刷さ ス , 工ッチングプレスともいう ) に 日本より簡単である。版材は入手し れるようにしたのちに , スクレーノヾ けてする。用紙は凹版用の洋紙 , やすく彫りやすい材料を使い , 油性 ( 三稜刀 ) やノヾニッシャ burnisher ( つ 画用和紙を用い , 水分を十分に与 ゃべら ) で線なり点なりをつぶし , き の絵の具や印刷インキをローラなど 紙の繊維を柔らかくする。しかしれ すをすっかり取って版をふたたびな で版に塗り , 凸版用プレスやローラ , 性インキを使うからぬれているよよ その他のもので圧力を加えてする。 めらかにし , インキの埋まらない明 銅版の各種製版方法の ではいけない。印刷インキは粉末 るい調子を出す方法である。なお三 また日・本ほど多くの技法は使われて 原理を断面で示す。う す墨が防食層で , 防食 料を焼油 ( アマニ油を煮つめたもの 稜刀と , つやべらは他の技法のとき し、な、し、 剤は版式によって異な で堅く練ったもので石版インキよ「 にも版の修正などに使われるもので 2 ) 木ロ木版木ロ木版 woodengrav- る。ソフトグラウンド ある。 c. 彫刻凹版 ( ライン・エング これをローラまたは堅いた も堅い ing は欧州に発達したもので板目木 の図は , 防食層を除い ん一工を使って版のみぞにつめる。 版と違い , 木ロ ( 幹を輪切りした面 ) レーービンク $line engraving, フラン たところを示す。リフ に寒冷紗豎のような堅いきれを ス語でタイユ・ドウース taille-douce) の版材を使って版を作る。ツゲやナ トグラウンドは , 左か るめたもので表面の余分のインキ ら右へ製版過程を示す ふきとると , みぞの中のインキカ ドライボイント 彫刻凹版 る。この版をプレスの鉄板の上に き , 用紙をのせ , その上にフェルー を重ねて , 上下 2 本のローラの間る 通すと , 圧力で用紙はみぞの中に い込みインキが紙に印刷される。イヨ 上がった版画は紙をはさんでおも をしてインキがかわくまでおく。 版画は黒一色のものが多いが多色 のものもあり , 古くから数枚の版イ 使って色を重ねる法 , 1 版でりラ ける法 , ステンンル法を応用して版 に色をおく法などが用いられてきオ ′、ンカ、 第ー亂 銅版の彫道具 1 7 2 3 9 8 5 4 メゾチント ソフトグラウンド ↑ 工ッチング アクアチント リフトグラウンド
ポリネシア 7 1 5 ポリスゴド / フ B or i s God un 0 v 品であるが , 塩イヒビニルとともにめ ク , フェニックス , ェリス , トンガ ざましい発展をみせている。原料の ムソルグスキーのオペラ ( プロロー などの諸島がこれに属するが , 面積 ポリス・ゴドノフ ( 補 ) 実在のポリス・ゴ・ドノ 工チレンは石油や天然がスから安価 グ 2 場と 4 幕 ) 。台本はプーシキンの も大きく経済的に重要なものはハワ フ ( 1552 頃 ~ 1605 ) は低 同名の史劇に基づいて作曲者自身作 に得られるが , 重合がきわめて困難 イとサモアである。ケルマデク , ト い家門の出身で , 妹を 成。 1874 年ペテルプルグ初演。実在 であったため工業化が遅れた。 1937 ンガなど水成岩や深成岩からなる島 暗愚の皇帝フョー のツアー , ポリス・ゴドノフ ( 在位 年英国の ICI 社で高圧重合法を発明 , もあるが , 他は大部分深い太平洋の にとつカ { せ , 1584 年政 1598 ~ 16 ( ) 5 ) を主人公に , ロシアと 41 年はしめて市販され , 日本での工 底から噴出した火山島か , その上を 権をにぎった。 91 年皇 ポーランドを舞台としたロシア国民 業生産は 56 年から始められた。製法 ひろくおおったサンゴ礁の島々であ 弟ドミトリーがウグリ チで殺害され , 世継ぎ オペラ最大の傑作。とくにロシア民 には高圧法 , 中圧法 , 低圧法がある。 る。気温は大きな変化はないが降水 のない皇帝の没後即位 衆をあらわす合唱が重視されてこの 高圧法は , 純度 98 % 以上のエチレン 量は地域差が大きく , モルデン諸島 した。ポャール ( 大貴 オペラの中心になっている。これま を約 2 ( ) ( ) ℃ , 1 ( ) ( ) ( ) 気圧のもとで , 触 などのように人も住めないくらい乾 族 ) 勢力を押さえドボ 媒に酸素を用いて重合させる。低圧 ではリムスキー・コルサコフのオー 燥した島もある。原住のポリネシア リャン ( 士族 ) を擁護す 法の発明 ( 19 5 5 頃 ) までは , もつばら ケストレーションによる改作によっ 人は比較的進んだ文化をもち , タロ る政策をとり , 農奴制 この方法が用いられた。中圧法は 99 てしられていたが , 現在は原作もよ イモ , ャムイモなどの原始的農耕を を強化した。晩年には 農民反乱がしきりと起 % 以上のエチレンをキシレンに吸収 く上演される。日本人による初演は 行なう。白人経営によるプランテー こり , また死んだはず させ , 酸化クロムを触媒として 130 ~ 1954 年。 / ( 別刷 ) オペラ ションは熱帯果実 , サトウキビなど のドミトリー王子を 19 ( ) ℃ , 30 ~ 50 気圧のもとで重合さ 〔あら筋〕イワン帝の太子ドミトリーをひ を産し , 世界市場と直結している。 称する , いわゆる偽ド せるフィリップス法と , モリプデン そかに殺した摂政ポリス・ゴドノフは , か / オセアニア トリーがポーランド わって王位につくが , 良心の責めにたえす , を触媒として 130 ~ 2()() ℃ , 7() 気圧で ポリネシアじんポリネシア人 からロシアに侵入 , 騒 ついに発狂して , その子フョードルに位を 重合させるスタンダード法がある。 太平洋の北はミッドウェー島から南 然たる中に急死した。 ゆす . ることを宣言してこの世を去る。また 低圧法はチグラーー法ともよばれ , ト 以後数十年にわたるロ のニュージーランド , 西はイースタ にせ王子のドミトリーの反乱や民衆の動揺 シア史上の動乱時代が リエチルアルミニウム ( C2H5 ) 3A I , ー島から東のニュージーランドにわ などが描かれている。 〔植村〕 はしまった。 ほりたつお堀辰雄 1904 ~ 53 四塩化チタン Ti C 1 4 を触媒として 60 たる広範囲の諸島に住む。彼らの話 ~ 80 ℃ , 常圧または若干の加圧下で 作家。東京に生まれた。東京大学国 すポリネシア語はアウストロネシア 重合させる。この製法で得られるポ 語族に属する。形質的には , 広大な 文科在学中中野重治らと同人誌く驤 リエチレンは堅ろうで機械的強度が 馬いを発行。コクトー , ラディゲ , 分布にもかかわらす , ひしように同 大きい。一般にポリエチレンは水よ プルーストなど西欧文学の強い影響 質的であって , こうした同質性は , り軽く ( 比重 0.92 ~ (). 96 ) , 加工しや をうけ , く聖家族〉 ( 193 ので作家的地 文化 , 言語にも対応している。人種 すく , 無臭 , 無毒で , 電気絶縁性が 位を確立。以後肺結核の身を軽井沢 的には , 地中海人種を基盤とする黄 すぐれ , 防湿 , 耐水 , 耐寒性があり , に養いつつ , 死と隣接した生を特異 色人種 , 黒色人種の混血とみなす説 耐薬品性に富み , 製品が柔軟である。 な心理的手法と叙情でこまやかに描 もあるが , 身体上の諸特徴からは , 半透明で適当な溶剤がなく , 接着性 きだしたく風立ちぬ > ( 1936 ~ 37 ) , むしろ黄色人種に加えるべきもので , く菜穂子〉 ( 1941 ) などを書き , また の悪いのが欠点である。食品などの アメリカ・インディアンとの類似を 包装 , 家庭用品 , びん , 栽培用の保 くかげろふの日記〉 ( 19 37 ) 以下の王 説く説もある。平均身長 1.7m , 黄か 温カバーなどきわめてひろく用いら 朝物も書いた 〔広未〕 っ色の皮膚 , 黒色波状毛で毬ド状毛 れる。 / 合成繊維 〔宇野〕 はない。体毛は少ないが , ひげは濃 ホリドー′レ Folidol / ノヾラチオ ンの別名でドイツのバイエル社の商 い。頭がいが高く , 短頭で , とくに ポリクレイトス P 0 ly k i t 0 s 前 5 世紀のキリシアの代表的彫刻家。 ハワイ人 , タヒチ人では頭示数 85 を 品名。 ポリにようそポリ尿素ポリュ 前 460 ~ 前 420 年ころ , 主としてアノレ 上回る超短頭である。彼らがどこか ゴス , オリンピア , アテネ , 工フェ リアともいう。組成中に尿素結合 ら移住してきたかには諸説があり明 ソスで制作した。理想化された人体 ー N H ー C O ー N H ーをもつ高分子化 らかではないが , 彼らの説話による 像 , とくに競技者の青銅彫刻にすぐ 合物。合成繊維ュリロンはこの代表 と西方からきたといわれ , この点で れ , 前期クラシックの理想性を確立 は学問的にも肯定される面が多い。 的なもので , 19 50 年に日本独自の技 し , フェイジアスと並び称される。 カヌーを巧みにあやつるすぐれた漁 術で発明された。 いくつかの合成法 人体の理想形式を各肢体の比例によ 民であるとともに , タロイモ , ャム があるが , 工業的には , 米ぬか油や って論したくカノン〉という書物も イモなどを栽培し , 大 , 豚 , 鶏など パルプ廃液から得られるトール油な 著わした。主作品はこの理論を具体 の家畜化も盛んである。住居は一般 どを原料として得られるノナメチレ 化したといわれるくドリフォロス ( 槍 に土間のだ円家屋であるが , 杭上 ンジアミン H 2 N( C H 2 ) 9 NH ~ と尿素 H 2 をかつぐ人 ) > くディアドメノス ( 勝 NC ( ) NH2 との重縮合反応でつくられ 利の帯を頭に結ぶ人 ) > で , どちらも る。ポリ尿素は水素結合性が良好な 〔中山〕 コヒ。ーカゞ伝わっている。 のでポリアミドやポリウレタンに比 ポリス pol i s 古代キ、リシアの べ融点が高い。紡糸すると強度が相 都市国家。前 12 世紀ごろドーリア人 当大きい繊維を得る。尿素結合はア が南下集住して貴族制が成立する過 ド結合 , ウレタン結合に比べ熱に 程で生まれた。要害堅固な丘 ( / ア 対して安定性が少ない。 / 合成繊維 クロポリス , 都市の守護神の神殿が 〔宇野〕 ポリネシア Polynesia 太平洋 ある ) を中心に , 市民の政治活動が 行なわれる広場 ( アゴラ ) をもち , 市 中に散在する「多数の島」の意味を 街はふつう城壁で囲まれていた。ポ もつが , その範囲については諸説が リスは自治 , 独立 , 自給自足を理想 ある。広義にはほとんど全太平洋の とし , 成文法をもち , 独持の市民共 島々をさし , ニュージーランドを含 同体を形成したが , 貴族制 , 僭主 ませる場合もあるが , 慣用ではポリ 制 , 民主制などの政体の変遷をへて , ネシア人種の住む範囲に限定し / メ 前 4 世紀ごろから袞退 , ヘレニズム ラネシア , / ミクロネシアと対置さ 時代には独立を失い , 単なる自治都 れる部分をさす。ハワイ , サモア , ラ 市となった 〔佐藤〕 イン , フランス領オセアニア , クッ ポリクレイトス く槍をかつぐ人 ) ( コピー )
ヒ 2 7 1 万里の長城の変遷 負の電荷を有する。 1932 年電子の 粒子である / 陽電子が発見されて 、後 , 反陽子の存在は理論的には予 されていたカ { , 55 年カリフォノレニ 大学の / 加速装置べバトロンが完 するに至ってはしめて実験的に発 された。陽子と対をなして生成 , 現在 滅するので , 作られた反陽子はた 秦代 ( 推定 ) 臨・ まち原子核に捕えられてその中の 漢代 0 現在地名口 ( ) 古地名 子とともに消えうせ , 自然界に安 西安 な形で存在しない。 〔遠藤〕 ばんりのちょうじよう万里の長 はんれいがんハンレイ ( 斑糲 ) 岩 る有限の罰を受ける場所 , すなわち 中国本部の北辺 , モンゴル地方 深成岩の一種。カルシウム分の多い 煉獄から彼らが一日も早く出られる の間に築かれた長大な城壁である。 斜長石と輝石を主成分とし , ときに ように祈る。死者のために祈ること 3 世紀に秦の / 始皇帝が築いたも 角セン石 , カンラン石などを含む結 は , 使徒時代からのことであるが , として有名であるが , 実際はそれ 品の集合体からなるあらい岩石。化 現在の記念日はフランスのベネジク 前から部分的に築かれていた。す 学成分は玄武岩とだいたい同しで , ト会クリューー修道院長聖オデイロ わち戦国時代の諸国が国境地帯に 全体の色調は濃灰緑色のものが多い。 が , 998 年 11 月 2 日に諸死者のため いたのである。始皇帝が天下を統 にミサ聖祭を行なうことを命じたの 深成岩の一種の地球上にひろく分布 すると , それまで北辺に築かれて する花コウ岩に比べると , ハンレイ にはじまり , この習慣がやがて全キ た城壁をつないで , モンゴノレの匈 岩は分布面積が小さく , 岩株 , 餅こ リスト教国に広まったものである。 翳に対する防備を固めた。その後 , 盤 , 岩脈をなしている。またかたく この日のミサには有名な続誦くデ の時代にはさらに西方に延長され て風化されにくいので , 高い峰を作 ィエス・イレー ( 怒りの日 ) > が歌わ もっとも秦漢時代の長城は , 現 ることが多い。筑波山はこの例で , れる。 〔小林〕 のものよりも北方にあったと考え ふもとは花コウ岩や片麻岩であるが , ′ヾンローン Hendrik Willem 頂上はハンレイ岩である。美しいも れる。 6 世紀 ( 南北朝 ~ 隋 ) になる Van Loon 1882 ~ 1944 米国の著 , ほば現在の位置に改めて長城が のは飾り石 , 石がき , 墓石などに使 述家。オランダ生まれ。 1903 年米国 われる。 / 火成岩 かれた。ただし現在に残っている ド , コーネル両 〔岩生〕 に移住し , ばんれい万霊節 AII SouIs' 城は明の時代 ( 16 世紀 ) になってか 大学に学び , ジャーナリストとして のものである。これまたモンゴル Day の訳。キリスト教の諸死者の記 活躍 , また大学の講師として歴史を 侵入に備えて , 従来のもの ( ほと 念日の俗称。 11 月 2 日。煉獄の霊 講しるかたわら , 文化史家として広 ど土築 ) を修築し , 堅固な城壁に 魂日ともいわれ , / 万聖節 ( 11 月 1 い視野をもった啓蒙的な著作活動を くり上げた。かっての中国の諸王 日 ) の次の日にこれが記念されるの つづけた。なかでもく人類物語 > ( 19 月の巨大な権力を象徴するものとし は , 煉獄の霊魂も広い意味では , 聖 21 ) , く聖書物語 > ( 1923 ) , くレンプラ 世界に類のない大土木事業で 人のうちに含まれるからである。 ント > ( 1931 ) , く船 > ( 19 35 ) , く芸術〉 ( 1937 ) などが知られる。 の日教会の信者は死後の浄化道であ 〔山口〕 〔加藤〕 遼陽 ( 襄平 ) 独石ロ 山海関 0 済南 張家ロ厘陽 大同 嘉峪関 西寧 0 北京 0 太原 0 蘭州 0 ノ、一一ノ、 ひ火火は / 灯火として照明に 利用したものに分かれる。 1 ) 摩擦 効率を高めた弓ぎりやひもぎり ( ェ 」いるほか , 暖房 , 炊事 , 鍛冶など 法は発火棒を摩擦するもので , その スキモー , アメリカ・インディアン : 利用され , 人類文化に大きな役割 分布はきわめてひろい。これはさら の一部 , シベリア原住民など ) , c. 棒 ・占める。人類がこのように火を利 に次のように分類される。 a. きりを を斜めにして板のみぞにすりつけて 縦に立てて手でもみ込む手もみ ( アメ ] できるようになったのは発火法の 前後するみぞ火鑽 ( ポリネシア原住 を明によるが , そのきっかけは石器 リカ・インディアン , アイヌ , オース 民 , オーストラリア原住民の一部 ) , 当作のさいの火花や火事の炎を可燃 トラリア原住民 , アフリカのソマリ d. 二つの棒を交差してこすり合わせ 族などもっともひろく行なわれる ) , リに移して使用したことに始まった るのこぎり火鑽 ( マライ諸族 , ビルマ , のであろう。少数ではあるが , 現 b. 発火弓やひもを利用して火鑽新の 諸族 ) 。 2 ) 圧搾法は特殊なもので , ーの未開民族にもアンダマン島人の : うに発火法を知らないものがあり , どらは移動のさい火をたいせつに持 , 運ぶ。考古学的には洪積世中期の : 京猿人惞はすでに知っていたよう 1 、ある。 : 発火法と発火具〕 19 世紀前半に ーマッチが発明される前は , どの国 1 、もかなり原始的な発火法を用いて 、たが , その多彩な方法を大別する 摩擦 , 圧搾 , 衝撃 , 光学的方法を 未開社会の発火法。左 から手もみ , 発火弓 , 圧搾法 ( ヒ。ストンの先 端に火口を取り付ける )