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検索対象: 国民百科事典7
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1. 国民百科事典7

はしめすべての政治的社会的権力を 否定し , 個人とその自然な集団の完 全な自由を主張する社会思想。つま り , 政府とか国家によるなんらかの かたちの権力の強制なしには , 人間 社会は秩序を保っていけない , とい う考え方に対して , ほんとうに自由 で平等な社会は , 政府や国家を廃止 し , 権力による強制をやめにして , 働くものどうしの自由発意と自由合 意による集団の連合の上にのみ実現 される , と主張する。このような反 権力 , 反国家 , 自主 , 自治の考えは , 洋の東西を問わす古代からすでにみ ることができる。ひろい意味で無政 府主義というときは , これら古代か らの思潮を含んでいるが , 一般には フランス革命ののちに生まれた近代 無政府主義に限定されることが多い。 その創始者としては , 英国の W. ゴド ウイン ( 1756 ~ 1836 ) , フランスの / プルードン , 米国の J . ウオレン ( 1798 ? ~ 1874 ) の 3 人があげられ る。彼ら 3 人にはしまる近代無政府 主義は , その後 , さまざまなかたち でくりひろげられた。それはきわめ て多様なので , 系統づけることはむ すかしいが , おもにその目的すなわ ち無政府社会を実現する手段を尺度 にして , 2 大別できる。ーっは実験 , 教育など平和的な手段を軸とするも ので , 個人の自由に力点をおいてい る。上にあげた 3 人のほか , ドイツ の M . シュチルナー ( 1806 ~ 56 ) , 米 国の B. R. タッカー ( 1854 ~ 1939 ) , E. カーベンター ( 1844 ~ 1929 ) など が著名で , そのほか , トルストイ , ワイルド , また米国のソローのよう な宗教家 , 文学者を含めることもで きる。もうーっは暴力的手段も辞せす というはうで , / ノヾク ン , E. -- ? ラ テスタ ( 1850 ~ 1932 ) , / クロポトキ ンがもっともよく知られている。 般に無政府主義というと , この後者 の系統のみをさすようにうけとられ ることもあるが , それはこの派が直 接行動による国家権力の破壊をめざ して , はなばなしい活動を行なった からであろう。 この派の一音 5 が / サ ンジカリスムと結びついて成立した のカゞ / アナルコサンジカリスムで , 今日の国際無政府主義運動の主流を なしている。日本における無政府主 義はだいたいクロポトキンの系統に 属し , / 幸徳秋水 , / 大杉栄らがその 代表 , 平和的傾向のものには石川三 四郎 , 新居格髜るらがある。〔大沢〕 むせんつうしん無線通信有線 伝送路によらすに電磁波を媒介とし て行なわれる通信をいう。 1888 年は しめて H. R. ヘルツが電磁波を発生さ せてから 7 年後 , マルコーニはこの 電磁波による無線通信の実験に成功 した。これはヘルツの火花発振器を 利用したものであるので減袞振動の くりかえしであったため , 欠点が多 ムセンツウ 1 9 8 かったか、 , J . A. フレミングやド・フ オレストらにより電子管が発明され , 簡単に持続正弦波振動が得られ , ま たその増蝠が可能となって画期的進 歩がとげられるようになった ( / 電 子管 ) 。無線通信ははしめは長波 , 中 波など低い周波数の地表波が利用さ れたが , 短波が電離層の反射により 遠距離まで到達することがわかって から , 遠距離通信にはもつばら短波 が利用されるようになった。しかし さらに電子管が発達 , 周波数域の広 い超短波帯からマイクロ波帯が開発 された。無線通信はアマチュア用の 無線 , 航空通信 , ウォーキーートーキ , 船舶無線などきわめてひろく利 用されているが , 市外電話の伝送用 にも使用されている。以前は 60 ~ 200 メガサイクル帯の超短波が使われた が , これでは 12 通話しか多重化 ( / 多 重通信 ) できないので , しだいに高 い周波数が使用されるようになり , 20()0 ~ 40 ( ) () メガサイクノレから 11000 メガサイクルまで使用され , 30 ( ) ~ 960 通話路の多重化が可能となって いる。このマイクロ波は光と同様に 直進する性質であるので , 見通しの きく山上に中継所を , 約 5()km ごとに 置き , 中継するとともに , 減衰を補 償することができる ( / マイクロ波 ) 。 またこのマイクロ波は電話の通信ば かりでなく , 写真電送やテレビの中 継にも使用されている。 無線通信に使われる電波には , 長 波 , 中波 , 短波 , 超短波 , マイクロ 波などあるわけであるが長波 ( 1 ( ) ( ) キ ロサイクル以下 ) はあまり使用され ていないカ { , 中波 ( 1 ()() ~ 1500 キロサ イクル ) はラジオ , 船舶通信に使われ ている。短波 ( 6 ~ 3 ( ) メガサイクル ) は国際通信 , 船舶通信などの遠距離 通信に , 超短波 ( 3 ( ) ~ 3 ( ) ( ) メガサイク ル ) は , 離れ島との通信 , パトロール カー , 航空機との通信に使われる。 マイクロ波はさきにしるしたように 電話 , テレビの伝送路として使われ , 見通距離の関係で , 中継所間隔を比 較的短くとる。また海面の反射の影 響のない陸地に使用が限られていた か、 , 最近は 1000 ~ 2000 メがサイクル で見通外の距離でも電離層の拡散を 利用し , 大電力でする通信が可能と なり , 遠い距離の島との間でもマイ クロ波による通信が可能となった / 電磁波 〔航空機との通信〕無線通信は , 移 動体への通信方法としては唯一のも のであるので , 現在でも航空機の航 行の安全を保っために , いろいろの 通信が行なわれている。航空局は航 空機を相手とする無線局で , 正確な 航路を保っているか , 定められた時 間で航行しているかなどについて , 通信を行なう。またビーコン ( 航空 無線標識 ) 局は地上から昼夜の別な く電波を発信して航空機に進行方向 を教える局で , 周波数は 2 ( ) ( ) キロサ イクル程度の中波を使用している。 G C A ( 地上着陸誘導装置 ) は行場 の視界が悪いとき , 着陸を助けるた めのもので , 二つのレーダと無線電 話を使用し , 飛行機を誘導し着陸さ せるものである ( / 航法 / 別刷空港 ) 。 このはか , 航空機関係の通信には「計 器着陸方式」「超短波全方向式無線 航行標識」「空港地表面探知機」な これらは飛行機の航行自 どがある。 体のための通信であるが , 飛行機の 乗客と一般電話との間の電話もはし められようとしている。 〔船舶との通信〕岸璧につながれた 船舶 , 港に停泊中 , 指定された湾内 , 瀬戸内海などを航行中の船舶などと 一般電話と通信するものがあるが , このほかに , 大洋を航海する船舶の 安全のための通信 , 港 , 船舶会社 , 基地との連絡のための通信 , 一般の 電報を送受する通信などが無線通信 で行なわれる。船と一般の電話との 通話は地上の電話局の交換台を介し て通話する。電話局の交換台ではタ、、 イヤルで船を選択して呼び出すこと ができる。後者の船舶無線としては 短波あるいは中波を使用し , 一定規 格以 E の船には , 無線局が設けられ , 船の位置 , 気象状況を知り , 陸上には 海岸局とよばれる電電公社の無線電 報局が設けられている。この局は落 石煢 , 小樽 , 函館 , 新潟 , 舞鶴 , 潮 ノ岬 , 神戸 , 下関 , 大分 , 長崎 , 銚 子 , 横浜の 12 カ所にあり , このう ち銚子 , 長崎は , 短波を使って遠洋 航海の船との電報の発受を行ない , その他の局は中波を使って近海を航 行する船や漁船などとの電報や / S O S の伝達を取り扱っている。この はか漁 } は 5 ( ) トン以上のものにはは とんど無線局が設けられ , おのおの の所属する漁業基地との連絡をも行 なっている。無線局のはかに , 船舶 用の無線としてはラジオプイ ( 1.5 ~ 6 メガサイクル ) , ロラン ( 中短波 ) , レーーダ ( マイクロ波 ) がある。ラジオ プイは , 射止めたクジラや漁業用の 網につける。ロランは , 陸上の三つ のロラン局から発射している電波を , ロラン受信機でとらえ , 電波の到達 する時間差によって , 船の航行位置 を測定するものである。また全国の 主要灯台には可視式無線方位測定装 置があリ , 航行中の船から出した電 波をうけ , 船の位置を測定し , 船に 通報するし , 灯台からも電波を出し て航行中の位置を知らせている。 〔その他の無線〕列車無線は , 走行 中の列車内と一般の電話との間で通 この方式には 話するものであるが , 軌道に沿った裸線路に長 , 中波の電 波を乗せ , その裸線からの誘導を列 車が受信し , 列車からの発信も , そ の裸線に誘導させるものがあり , 他 の方式は超短波の無線局を軌道に沿

2. 国民百科事典7

5 4 0 ける妻などをみて罪深さを悔い , ふ ウンドみがき , ワックス仕上げとす する方法。目的は微生物の生育を防 るのがふつうで , 庫内の ; 翁蔵だなは たたび人間界に戻る。この題材は , 止し , 食品に含まれる酵素の作用を のちデュビビエのく幻の馬車 > ( 1939 ) ステンレススチール板や亜鉛鉄板製 も抑制するにあるが , ふつう 0 ~ 2 〔登川〕 ℃で行なわれるため , 自己消化およ が衛生的であリ , 上段に置かれる氷 で再映画化された。 だなも , 冷却面積を広くするため波 れいし果肉を食用とするムクロ び多くの徹生物の作用を完全に防止 ジ科の常緑高木。中国大陸南部原産。 形ステンレススチール製などが使用 できす , 日時の経過とともに品質は 高さ 15 rn に達し , 分枝が多く樹冠は 低下し , 変敗することがある。その される。排水口は外気の侵入を防ぐ 丸い。小葉は長だ円形か披針形で先 ため長期間の完全な保存は困難であ ため , サイホン装置にする。氷冷蔵 がとがり , 革質で表面に光沢がある。 庫は 1 ( ) ℃以下の温度が得られす氷が る。しかし冫侖冫東による貯蔵のように 雌雄混株で , 円すい花序は頂生し , 少なくなると 15 ℃をこすこともあり , 凍結しないため , 組織が破壊されな 花弁を欠き , おしべは 6 ~ 10 本。果 また ~ えるのに時間がかかり , 温度 いので , 冫翁蔵初期のものは ~ 缶東品よ 実は球形か卵形で径 3cm 内外 , 熟す 調節もできす , 氷の 1 日必要料金も りも味がよい。おもな冷蔵食品は魚 ると赤色になリ , 表面に鱗状の多角 員類 , 鶏卵 , 獣肉 , 果実 , 野菜など 電気 , ガ、スに比し数倍以上を要する 形の多数の突起がある。やや大きい など欠点も多い。使用に当たっては , である。 / 冫翁冫東食品 〔亀高〕 1 個の種子をもつ。果肉は黄色多汁 れいぞうこ 氷に近いところがもっとも冷たいか 冷蔵庫食品や飲料 で , 種子から離れやすい。 〔大井〕 を冷却し腐敗から守って保存するの 、一こに生魚肉 , 貝類を入れ , 上段 ら れいじんそう〔伶人草〕水湿の に使用される貯蔵装置で氷冷蔵庫 , ミルク , 果汁など , 中段 多い山林中にはえるキンボウゲ科の 電気冷蔵庫およびガス冷蔵庫がある。 にハム , ソーセージ , サラダ類など , 多年草。上がく片が雅楽の伶人の冠 家庭用としては通常容積 85 / 以上が 下段にかん詰 , 汁物 , 野菜など置く。 必要で , 小さすぎるものは冷えやす に似ている。トリカプトに近縁であ この場合対流を妨げないようすきま るが , 主根が年々更新されることが い反面 , 暖まり方もはやい。一般の食 をつくるほうがよい。簡単な氷冷蔵 ない。茎は高さ 8()cm ぐらいで角ばり 品の貯蔵温度は 1 ( ) ℃以下が安全であ 庫にアイスポックスとよばれる小型 少数の葉をつける。葉は掌状に裂け , るが , アイスクリームその他の氷菓 のものがあるが , 性能がよくないの 根葉では長い柄がある。夏秋のころ 子では一 20 ℃を必要とする ( 左下表 ) 。 で長時間の貯蔵は避けるほうがよい。 に枝頂に花穂を立て , 花はトリカプ 構造は外壁を厚くし , その中に良質 〔今村〕 トに似ているが上がく片は細長い。 の断熱材を充てんすることが必要で , レイテ〔島〕 Leyte フィリピン 根は漢方で痛み止めに用いられる。 断熱材または絶縁材としてはポリス 諸島の中部 , ビサヤ諸島の一つで面 チロール , 炭イヒコルク , コルク , ア 積 10028km2 。付近の小島約 40 ととも 〔大井〕 れいすい麗水 ( ョーース ) 韓国 , にレイテ州をなす . 海岸線は湾入に スベスト , ロックウール , ガ、ラスウ ールなどが使用されている。とびら 富み , 内陸は山がちだが最高 20()()m 全羅南道南端の港市。人凵 97533 ( 19 のノヾッキングにはフェルトやゴムか、 に達しない。火山も多く , 川が内陸 1925 年ごろまで小さな漁港に 使用される。完全に閉しることがで すぎなかったが , 南朝鮮鉄道の敷設 , の交通路となっている。海岸には平 麗博航路 ( 麗水 ~ 博多 ) の開通 , 全羅 きる点ではゴムがすぐれているか・ 野が開け , マニラ麻 , サトウキビ , 線の完成などによって日本統治末期 良質でないと冷気のために割れを生 トウモロコシ , ココナツツ , 米 , 綿 急激に膨張した。南港 ( 内港 ) , 北港 する。冷蔵庫の置場所としては , な 花を産する。マンガン , 石油など地 ( 外港 ) の二つに分かれ , ともに水深 るべく太陽や火熱の当たらない , 水 下資源もあり , とくにイオウ採掘が 大で天然の良港 ( 船舶停泊能力 6 万 平で安定 , かっ乾燥した場所を選ふ 盛んで , タクロ . バン , サマル島のマ べきであるが , モータ式電気冷蔵庫 トン ) である。おもな輸出品は干し ッカーーサーはこれら産物の集散地で は振動があるのでいっそう安定強固 ナマコ , 十しイワシ , 寒天などで , ある。第二次大戦末 ( 1944. 1 ( ) ) には な台上に置く。電気および力、、ス冷蔵 輸入品は砂糖 , 塩 , 紙 , がラスなど 米軍のフィリヒ。ン奪還作戦の上陸地 である。李朝時代水軍節度使が置か 庫は絶えす熱を放散するので , 15 cm となり , レイテ沖海戦など海陸の れ , 文禄慶長の役には李舜臣の水車 以上壁から離し , 上部にも 3 () cm 以上 激戦が行なわれた。 〔佐伯〕 が豊臣秀吉の軍を迎えて活躍した古 の空間を保つのがよい。冷蔵庫は現 れいとう冷凍品物や空気など 代生活に不可欠の家庭装置となりつ から熱を奪いとって大気の温度より 戦場でもある。 1948 年 10 月の韓国誕 生直後 , との地の韓国軍の一部が北 つあり , とくに電気 , ガス冷蔵庫の も低い温度にすることである。現在 朝鮮に対応して反乱を起こしたこと 使用されている冷凍方法の大部分は 価格の低下はその普及に拍車をかけ は有名である。 ている。 1 日の必要コストはがスか、 物質が変態するさいに多量の潜熱を 〔村〕 電気より安いが , 内部容量に比し外 れいぞう冷蔵ふつう機械装置 必要とする性質を利用したものであ 形が小型ですむ点 , 手軽に電源から るが , その方法は大別するとだいた によって 0 ℃付近に冷却した室内で , い次のような数種になる。すなわち 主として食品を凍結させないで貯蔵 とれる点などで電気冷蔵庫の利用度 1 ) 氷を利用する方法融解潜熱の利 が高い。また冷凍機の不要な / 電子 もつども適当な食品の冷却温度 用 ( 0 ℃以上 ) , 2 ) ドライアイスを利 愉凍を利用した冷蔵庫の製品化も進 められている。他面 , 電気 , ガス冷 用する方法昇華潜熱の利用 ( ー 78 購ツグ ) 貯蔵上の注意 蔵庫は , 装置が複雑で高価である ℃くらいまで ) , 3 ) 冷媒液を蒸発さ ( / 電気冷蔵庫 , / ガス冷蔵庫 ) 。水冷 せる方法蒸発潜熱の利用 ( 十 20 ~ 1 ~ 3 ポリエチレン袋かふた付容器に入れる 年 貝 蔵庫は氷の気化熱によって冷却する ー 0 ℃くらい ) , 4 ) ベルチェ効果を 肉 5 セロハンなどで包む ので安価で手軽なためなおひろく利 利用する方法熱電冷却または電子 ~ 8 冷やしすぎると成分が分離して味が変わ 冷凍 ( 1 段では一 26 ℃くらいまで ) , 用されている。 清涼飲料 る。また冷凍室に入れると凍結してびん 6 ~ 8 〔氷冷蔵庫〕大きさは容積または 1 5 ) 気体の膨張による方法空気を利 8 カ { 割れる 日の氷の消費量によって示され , 用して航空機の冷房に使われる。 プラスチックのふた付容器に入れる 型の小型のものから , 営業用の大型 〔冷凍装置の原理〕今日もっともふ 5 ~ 8 のものなど種類もいろいろある。木 つうに使われている蒸気圧縮式また 3 8 製と金属製とあり , 木製にはハリギ は吸収式冷凍装置ではフレオン同族 リ ( センノキ ) , タブノキ ( タモノキ ) , やアンモニアなどのような蒸発しや ナラ , ヒノキなどの耐水性材が多く すい液体 ( 冷媒 ) を蒸発させ , そのさ い多量の熱をその周囲から奪う現象 用いられる。金属製は白色のコンノヾ レイシ 果実 果実 レイジンソウ タ サラダなど の調理品 野菜 , 果実 セロハンなどでさらごと包む 5 ~ 10 7 ~ 10 ポリエチレン袋かふた付容器に入れる

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1 1 7 ミスイ って水温の 1 日の変化および年間を 高い水を必要とする関係上 , 地表水 始海洋の成立を心要なーっの前提条 水 ( 補 ) 自然界の水に 都市下水 , 産業廃水な 通してみた水温の変化がいきおい大 が歓迎されるが , 地下水をくみ上げ 件とみなしている。生物の生活環境 どが流入し , 汚染がひ きくなリ , しばしば冷却などの利用 て水路 , ため池に入れ暖めて使って 要因としての水の重要さは , 進化に どくなると病原菌の増 にあたっては障害となる。地下に浸 いるところもある。一般に乾燥して おける水から陸への移行をふり返る 殖 , 溶存酸素不足によ 透した水は浅いところではなお若十 いる大陸地方では畑へのかんがいは とき , 端的に理解される。すなわち る嫌気性腐敗 , 亜硫酸 気温の影響を受けるが , ある一定の 必要であるが , 多雨 , 湿潤な日本で 陸への侵入につれて , 老廃物を大帚 ガスの発生 , 着色 , 混 深さの物 i. 層中にはいると , 一年中 もかんがいは収穫の安定 , 増加をは の水で希釈して流し去れなくなった 濁などがおこり有害な 影響をおよは、すように かるうえに必要である。また八グ岳 一定温度を示す地温の影響を受け , ため , 毒 'l 生の高いアンモニアを主と なる。これが公共水汚 年間恒温の水が得られる。日本では 山ろくなどでは湧水を利用した牧草 する排出 ( 魚類 ) は , 水に難溶の尿酸 濁の問題で , これを防 地下 3 ( ) ( ) ~ 4 () 0 m の間では 20 ℃前後 かんがいなどもみられる。 3 ) 工業用 ( 鳥類 , 多くのは虫類 ) や比較的無害 止することを水質保全 の水温を保っているので , 夏季工場 水製造工業は加熱と冷却の反復に な尿素 ( は乳類 , 両生類 ) を主とする という。水質の汚濁と の ~ 却用 , ビルの冫翁房用に利用され よるといっても過言ではないが , い 排出様式へ進化してきた。また繁殖 保全の歴史は英国がい すれの場合も水を使用するため水は る。地下水が地上にわきでた湧水 も子宮内受精の機構が発達し , 非浸 ちばん古く , ロンドン では下水放流による水 は恒温を保っているのでマスの幼魚 製鉄 , 化学 , 石油精製 , 繊維 , 製紙 , 透性の殼で囲まれた閉鎖卵を生みつ 質汚濁に悩み , すでに 製氷 , 醸造など大多数の工場では不 をはしめ環境の変化に敏感な魚の飼 け , または胎生を行なうようになり , 1876 年には河川汚濁防 育などには不可欠の水源となってい 可欠の条件となっている。冷却 , 加 植物の受精機構も , 水の存在を要し 止法を , 1923 年にはサ 熱のはか原料用 , ェアコンジショ る。 / 地下水 ない特殊な形式へと推移していく。 ケおよび淡水魚法を発 水質もまた水の利用度を左右し , このように陸上の生活環境に順応す ング , 洗浄 , 製品処理さらに消火用 , 布し , 30 年には下水道 地表の水とくに / 河川などの流水は るにつれ骨格 , 茎や幹などの支持機 条令を , 36 年には工場 工員の福祉厚生用などにもまとまっ 下水条令を公布してい 降雨 , 雪解けなどによって濁るので 構の強化が要請され , 体内の水分の た水が必要である。製品 1 トン当り る。日本では 1958 年に その利用にあたってはこれが大きな 蒸発を防ぐ表皮系が発達した。植 の水の使用量は鉄鋼 3 ( ) ( ) トン , テト 江戸川で本州製紙工場 障害となっている。河川の上流地帯 ことに根毛 , 動物 物は吸水用の根 , ロン 2 ( ) ()O トン , 洋紙 4 ( ) 0 ~ 80 ( ) トン , の廃水による魚員死滅 の地質 , 鉱山 , 都市の存在などによ では気体のまま酸素を取り込むため テンサイ糖 1 ( ) ( ) ~ 15 ( ) トン , 氷 6 ( ) トン 事件をきっかけとして って特殊な成分が水に溶け込んだり - , の肺が致命的な重要さをおびてくる。 といった割合で , 現在日本では毎日 水質汚濁の問題が社会 の関心、をよび , 同年「公 なお陸生動物でも水をそのまま取る 汚染された水が加わったリするため 6()0() 万トン近い工業用水が使われて 共用水域の水質の保全 必要があるとはかぎらない。ウサキ、 水質がそこなわれることが多い。日 いる。工業地帯や市街地では地下水 に関する法律」 ( 水質保 などの草食獣は新鮓な植物の含む水 本では火山が多いため酸性になリや だけでは不十分であり , 河川の水は 全法 ) , 「工場排水の規 分だけで十分であり , 合成固形食を すく , 硫酸分に富んでいたりする。 かんがい用水などに使用されるため , 制に関する法律」 ( 工場 はしめて別に水を補給 与えるさい , ただし水中の石灰分はしは、しば魚類 工業用水源としてダムを作ったり , 排水規制法 ) が成立し する必要が生する。また一般に食物 の石灰分の含有量を左右し , また水 工業用水道を引いたリ , また工場内 た。そして , 前者にし たがって , 水質汚濁が は体内で , 燃焼の結果 , 大量の水を 質によっては微生物の繁殖状況が変 ではいちど使用した水を反復循環さ 関係産業や公衆衛生に 作る。 これを代謝水といい糖 , タン わりやすいので , いきおい水産物の せて使用したりしているが , 最近で 悪い影響をおよばすよ 収獲事情も変化させる。またワサビ は都市の / 下水道の水を処理 , 浄化 パク , 脂月方でそれぞれ自己重量の 4 ( ) , うな水域が政府により 50 , 11 ( ) % 程度である。 なども水温と同時に清澄な水がかり して工業用水に充当しているところ これを十分 指定され , そこでの水 利用できれば , 水を飲む必要がない。 によってはしめてびりつとした辛さ が , 東京 , 大阪などに現われてきて 質の調査と基準の設定 , か、得られる。 砂漠のトビネズミ いる ラクタ、、 , 力、、ゼル 放流廃水の規制などが 〔蔵田〕 〔資源としての水〕 1 ) 飲料水保健 行なわれており , 1959 〔水と生物〕水は食物と並んで生命 ( レイヨウの一種 ) ではこの適応を示 年指定水域第 1 号とし の維持に不可欠であるが , 後者と違 上支障なくしかもできるかぎり飲ん している。それでも , ことに陸生動 て江戸川がとりあげら い , エネルキ、一生成に直接参画する 物にとって水分は重であって , 食 で快適に近い水質が要求され , 水質 れ , 66 年 8 月現在 , 石 基準が決定されている ( / 水道 ) 。従 物残渣 : んの過剰水分は腸壁 , 腎糸球 のではなく , 生命の活動の , いわば 狩川 ( 3 水域 ) , 常呂川 , 体でいちどできた原尿のそれは尿細 舞台を提供する一しかしその心要の 来汚染や病原菌の入に安全なので 隅田川 , 木曽川 ( 2 水 管から , それぞれ回収される。ヒト ひろく地ド水か / 飲料水の水源とし 緊急なことは栄養物質に劣らない。 域 ) , 淀川 , 財田川 , 大和川 , 多摩川の 9 河 て歓迎されていた ( / 井戸 ) 。しかし 少なくともある程度の水分が存在し では 1 日に 75 ~ 100 / にのは、る原尿 川および四日市近海の 都市の発達に伴い使用水量の増加 , て , はしめて生命は存在するもので が生し , その大部分は再吸収されて , 鈴鹿水域の合計 13 水域 井戸水の不足 , 地下汚染の機会が多 ある。動植物組織の含水量は , 一般 1. 5 / くらいが排出に回されるにすぎ が指定され , それぞれ くなってきたため上水道が普及する に 8 ( ) % 前後であるが個体全体として ない ( / 尿 ) 。 放流廃水汚濁の許容基 ようになった。ふつう 1 人 1 日当り は , 植物の木質 , 動物の骨格やクチ みずあめ水飴液状の / あめで 準を設けることで保全 の水道水使用量は 25 ( ) ~ 3 ( ) ( ) / となっ そのままなめて食用するが , 煮つめ クラなど水分の少ない構造もあリ , がはかられている。な ているカヾ , これはデ・バート , 学校 , て精製または加工して各種のあめ菓 お , 水質汚濁の度合い 他方 , 含水量の高い例として , ハチ の科学的基準について 病院その他ビルや工場などの給水量 子をつくる。また , キャラメルなど クラゲ類の多くでは , 体重の 99 % 以 は , p 日値 , 浮遊物質の を含めた平均水量で , 都市の近代化 の製菓や , っくだ煮 , あめ煮 , など E が水である。水は , 生体の構成単 量 , 細菌数 , 溶存酸素 と巨大化に伴って増加の一途をたど 位である細胞内で , 液体状態の原形 に利用される。あめには酸糖化あめ (D O), 生物化学的酸 と麦芽あめの 2 種があるが , 一般に 質の毖質となっており精妙な反応の っている。東京では夏季最大 1 日約 素要求量 ( BOD , ふつ 水あめというのは前者からっくるも 38 ( ) 万 m3 の水道水が供給されている 場を提供するものである。複堆徹妙 う 5 日間 20 ℃の状態に おいてその間その水が な細胞内の生化学的過程が円滑に か , なおイ ( 足の状態にある。 2 ) かん のをさす。原料のデンプンはもち罘 消費する酸素量を百万 がい用水新しい農地の開発計画で 制御されて進行することは , 無規則 を用いるのが最高級で , ふつうには 分率で示した値 ) , 総 は供給しうる水量によってその開発 な気体状態や , 動きのとれぬ固体状 うるち米 , 外米 , 砕米 , サツマイモ , 窒素量などを用いてあ 面積が決められる。日本の水田では 態のもとでは不可能に近い。水以外 ジャガイモ , アワ , トウモロコシなど らわすが , どの程度の 昔から自然発生的に河川の上流から の液体が生命の媒体となる可能性は , のデンプンが用いられる。〔川島〕 水質の悪化を汚濁とみ 水が得られるままに , 水田が次々に 地球 E では実上ない。しかも水は , みすい未遂犯罪の実行に着手 るかはその水の利用目 的によって異なり , ひろげられたため , 実際に必要とす それ自体として生命活動に好つごう してこれを遂げなかったこと。実行 律にはいえない。一般 る水量以上の水を使用しているとこ な多くの持質をもっから他の大体上 の着手という点で , 犯罪を実現する 的にいって河川の場合 ろが多い。それらの取水量は慣行水 の生物の存否を論するさいにも , 液 ための準備行為である予備と区別さ 百万分の 5 ( 5ppm ) 利権となって 1 年のうち 100 日あま 体状の水の有無がおもな条件の一つ れ , 犯罪を遂げなかったという点で 以下なら清浄とみなさ りの用水期以外にも他の用途への使 既遂と区別される。人を殺す目的で と目されている。なおまた地球上の れている。 用をはばんでいる。稲作には水温の 生命の起原が論せられるときにも原 刀を用意するのが殺人予備で , 刀を

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上の写真はラムダ 2 号機の発射の状況を魚眼レンズで捕えたもの。 モータドライプカメラを使用し、東大生産技術研究所の植村研究 室が撮影したもので、左上が発射 0 秒 . その下が発射後 0. 7 秒 . 右上は 1 . 42 秒後でその下は 2.48 秒後。左の四角は太陽しゃへい板 写真東大宇宙研究所東大生産技術研究所渡部雄吉 この球形ロケットの方向はス 姿勢がどんな方向に向いていても , タートのときから水平になっており , 頂点でさやがニつに開き , このエンジンに着火されると , 水平に飛んで人工衛星となるしく これは , タイマで , 頂点に達する時問たけをきめてお みである。 けはよい最も簡単な方法であるが , ミューロケットでは , これよ りもさらに正確に軌道にいれる技術を開発中てあるしすなわち、 ミューロケットによる科学衛星計画 ( M 4 S ) の姿勢制御法の根本 概念となっているのは . 空気層中では尾翼安定法により正しい姿 勢を保っておき , 空気のないところに上がったらスピン ( 軸を中 心にしての回転カ ) をかける。頂点に達したときに , ロケット全 体を液体燃料ェンジンで水平方向に保ち、そこでもう一度固体燃 料のエンジンでスピンをかけてから、推進工ンジンに点火すると これらはレーダを使用して軌道を測ったり、 いった方法である。 頂点にいくときに電波で誘導したりするガイダンスコントロール 誘導制御 ) をまったく使わす . いわゆる姿勢制御の技術たけを 用いたもので、人工衛星打上けにイ吏用できても , 兵器としてはせ ったいに利用できない方法といえよう。球形ロケットは先の丸い ロケットであるが , 空気のないところではこうした形でよいわけ である。右の写真はミューロケットエンジンの燃焼実験であるが , これによって , 工ンジン燃焼中の推力とか圧力とかの検査を行な うことができる。新しい試験所が , 秋田県能代に設備されている ロケット

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ロクガ 録画フィルム録画は , プラウン管に映ったテ レビ画像を録画カメ . ラ でフィルムに記録する 方式で ( 左図 ) , 映画の コマ数の毎秒 24 枚に合 わせるため , カメラの シャッタを 3 ( ) 分の 1 秒 開いたのち , 120 分の 1 秒閉して映す ( 右図 ) 5 8 8 一瞬の画像を記録するのにテープや フィル人録画方式系統説明図 フィルムを使用する必要がないので プリンタ プラウン 録画ミ 簡便であるが , 長期保存には適しな カメラ 5 ) サーモプラスチックレコーデ : フィルム録画装置 イング普通フィルムのかわりに特 殊のプラスチックのフィルムに画像 フィルム 映、送像装置直接ポジ撮影の を凹凸の形で記録する方法で , まだ フィノレム どきはプリント・ 仕上り 研究の段階で実用化までにはいたっ 現像が略せる ( 編集 ) 静止静止静止 〔高橋清〕 ていない ろくしようロクショウ ( 緑青 ) これは 1 ) 1 個のヘッドがらせん状に すぐれている。フィルム録画はキネ 銅は乾燥した空気中では変化しない 回転して磁気シート面を走査するも スコープ ( 受像管 ) に再現したテレビ が , 湿った空気中では水と炭酸がス の , 2 ) 3 個のヘッドを等間隔に備え 画像を撮影機で映画フィルムに記録 の作用で青緑色のさびを生しる。 するものである。テレビと映画とで た円盤が回転して次々に円弧状に走 れをロクショウといい , 組成は塩基 査するもの , 3 ) 巻紙状の磁気シート 性炭酸 $ÅCuC03 ・ Cu (OH)2, / クジ はその送像数が毎秒 3 ( ) と 24 の違いが を 2 個のヘッドが往復走査するもの , あり ( 30 : 24 = 5 ャク石と同成分。ち密で被覆力が大 : 4 ) , 5 枚のテレ 4 ) ふつうのレコードと同様のみぞ付 ビ画像をフィルムの 4 コマに焼き付 きく , さびの進行を防ぐ。酸 , アン 磁気円盤シートを , ピックアップア モニアに溶け , 200 ℃で分解 , 有毒 ける間欠方式などの操作が必要であ ームの先に磁気へッドをつけたもの である。青色 , 緑色顔料とする。銅 る。間欠方式とはフィルムをいった が走査し録音再生されるなどの形式 に酢酸蒸気を作用させて生する塩基 ん止めて露光を与えたのち , 露光を 性酢酸銅 Cu ( CH3C ( ) 2 ) 2 ・れ cu ( ( ) H ) 2 がある。いすれの録音方式も , 録音 さえぎってフィルムをかき落とす方 する材料を均一な速度で動かすこと もロクショウとよぶことがある。 法である。露光をさえぎるには撮影 がたいせつで , 円盤録音の場合はア 機の前にシャッタを置く機械的方法 れも有毒で , 青色顔料となり , 水に わすか溶け , 被覆力が小さいので , セテート盤を均一速度で回転させる と , 受像管のテレビ画像を電気的に こと , 光学録音の場合はフィルムを , 船底料 , 殺虫剤とする。〔落合〕 点滅させる方法とが使われている。 テープ録音の場合はテープを , 均一 このための受像管にはふつうのテレ ろくだん六段箏 : 曲の曲名。正 な速度でひつばることがたいせつで ビ画像よりも明るく , 高精細度の画 式にはく六殳の調鬟ら〉という。八橋 ある。 〔岡原〕 像が得られる特別のものを使用して 検校うの作曲といわれる。比較的 ろくが録画テレビの画像を記 いる。磁気録画は増幅器で増幅され 初心者にもひけ , 芸術的価値も高い 録 , 再生することを録画 , 録画再生 た映像信号電流を録音ヘッドでテー ので有名。 6 個の段からなるのでこ などという。テレビの時差放送 , 再 プ上の磁性粉を磁化して記録し , 再 の名がある。段物の特色として初段 放送 , 保存などのほか , 特殊効果な の初めの導入句を除けば , 各段がす 生へッドで電気信号に再生するもの どのための特殊録画や番組製作およ べて 52 拍 ( 1 ( ) 4 拍 ) をもち , またしだい である。現在もっともひろく使用さ び技術的の資料用 , 研究用などに使 に速く奏される。原曲は箏をの独奏 れているのは 4 ヘッド方式で映像ト 用される。画質 , 音質ともにすぐれ 曲であるが , のちに三味線や尺八の ラック 1 本はテレビ画面の走査線約 たものが作られ , 生放送と見劣りな ための編曲もでき , 箏の替手も作ら 16 本に相当している ( / ビデオテー く , テレビ放送に大きな役割を果た プ ) 。またこれに対し磁気へッドの れた。 している。現在ひろく使用されてい 少ない 2 ヘッド方式や 1 ヘッド方式 ろくにんぐみ六人組フランス る方式はフィルム録画 ( キネスコー の V T R が日本で考案されており , の作曲家のグループ名。 1920 年 , ロ プレコーディング , 略してキネレコ ) 製品化が進められている。 シア五人組に対して , 当時新進音楽 と磁気録画 ( ビデオテープレコーデ 〔特殊録画〕 1 ) 長時間録画毎月の 家であったオネゲル , オーリック , イング , 略して V T R ) とで , とく 番組を資料として保存するためのフ プーランク , ミョー , デュレー , タ に V T R は画質 , 音質ともきわめて イルム録画で , たとえば 1 秒間に 1 イユフェールら 6 人を批評家 H. コレ が名づけたのがはしまり。作曲上の コマすつ自動的に撮影記録するもの 立場が異なるため , このグループは である。 2 ) 分解写真 , コマどり すぐ解散したが , その後も「六人組」 れは相撲 , ボクシング , 競馬など の名で各人がよばれた。 のスポーツ放送のさいに利用される 〔秋山〕 ろくはら六波羅京都の五条の もので , テレビ画像を 8 ~ 20 コマぐ 東 , 賀茂川東岸の地で , 平安時代末 らいで撮影し , 再生のとき標準のコ マ数 24 コマ以下で再生して動きの速 期に平正盛がここに邸宅をかまえ , 忠盛をへて清盛時代大いに修築し , い運動体を分解送像するために使わ 壮大な邸宅となり , さらにその一帯 れる。 3 ) スローモーション記録の とき標準以上のコマ数 ( たとえば 3 ( ) には平頼盛の池殿をはしめ , 平氏一 ~ 60 コマ ) で撮影し , 標準コマ数で 門やその部下の居宅が集まって繁栄 き 再生して映画の高速度撮影と同し効 した。源頼朝も鎌倉幕府を開くと , 果をあげるための一種のフィルム録 奏請して六波羅に邸を賜わり , 京都 画である。 4 ) 電子記録スポーツ放 守護の武士を一 に置いたので , / 、 波羅は幕府の出張所として重要な地 送などに利用される一種の録画で , フィルム録画ではなく , テレビ画像 となった。 1221 年 / 承久の変には北 条泰時と時房は軍を率いて上京し , を電子的に記録 , 再生する蓄積管と いう特殊の電子管を使用する方法で 南北の六波羅邸にはいり , 乱後もこ ある。この蓄積管というのは電子ビ こにとどまって政務をとった。 ームを蓄積メッシュに走査して電子 から六波羅探題の職が始まり , 探題 は南北 2 人が置かれ , かならす北条 像をつくり , 必要のときは逆に無変 化ビームで走査して信号板に到着す 氏の一族がこれに当たり , 京都をは る電子流の変化から像を読み取る。 しめ近畿以西の政治 , 裁判 , 軍事の 毎秒 30 枚のテレビ画像を 24 枚に記録する方式 テレビ映像ー■■■・・■■第 シャッタ 、一秬 0 30 はユ . 秒凵 明減パルス フィルム カメラ ぢ 24 録画テレビ画像を電 子的に記録 , 再生する には蓄積管 ( 上図 ) が使 われる。電子ビームで 蓄積メッシュを走査し , 電子像 ( 蓄積像 ) をつく っておく。画像が必要 これを無変化 なとき , ビームで走査すると , 信号電に到達する電 子流の変化から蓄積像 を読み取ることができ る。下の写真は蓄積像 の例で , 1 枚に 3 枚の 像がおさめられている 集束コイル仮向コイル信号電極 像号 - 映信 捕集メッシュ蓄積メッシュ 350 V 電子銃

6. 国民百科事典7

レコードプ レコ ドプレ、 -- ヤのタ を 4 段階に変えている ることにより , 回転数 プスタンの直径を変え イドラで駆動し , キャ プルの外周の内測をア 転機構は , ターンテー 使われている。その回 はリムドライプが多く ーーンテープノレの回に 方法をとるほか , とくにステレオ用 には長径 ( ). 7 ~ ( ). 9 ミル , 短径 0.2 ~ 0.3 ミルのだ円形断面の再生針を用いる ことも行なわれている。なおこれは トレーシングひすみの減少にも効果 がある。 4 ) その他摩耗した針によ るひすみや , ターンテープルの回転 むら , 上下揺れなどによってもひす みを生する。 〔取扱上の注意〕レコードには 4 種 類の回転数のものがあるから , 所定 の回転数で演奏させねばならないの は当然であるが , S P , L P , ステレ オレコードではそれぞれみぞ幅が異 なっているので , ピックアップの針 先の丸みがみぞ幅にうまく適合する ものを使用する必要がある。また , ヒ。ックアップの針は人造宝石を使用 しており , かなり長時間使用可能で あるが , みぞの中のちりは急速に針 先を摩耗させるから , 演奏のとき高 音部の再生が十分でなかったり , び りつくような状態が起こったときは , 一応針先を調べ , 摩耗のはなはだし いときは新しいものと交換する。摩 耗した針は音溝の底をこするので , 針音を発生するだけでなく , 音溝を 傷つけることもあるので注意が必要 である。また , 針先の目方 ( 針圧 ) が きわめて軽いピックアップでは , 強 い音のところで針が音溝から飛び出 し , 演奏ができないようなレコード にであうことがある。このときは針 圧を変えることにより調整すること 塩化ビニル製のレ ができる。また コードはひしように静電気を帯電し やすいから , わすかの摩擦によって も電気が起こり , 空気中のほこりを 吸着する。この現象を防ぐため , 静 電防止レコードも発売されている。 レコードはすべて熱に対して弱いので , 直射日光にさらしたり , 高熱のスト ープのそばに置くことは , レコード を湾曲させ , 演奏に支障をきたすお それがある。また , 十数枚のレコー ドを積み重ねて保存すると , 下のレ コードは重みのため , ジャケットあ るいは挿入されたカードなどの厚さ の不同により , 部分的に凹んだり曲 がったりすることがあるのでできる だけ本だな式に垂直に立て , 両端を ブックエンドでささえるのがよい。 〔ソノラマ〕 1960 年ソノラマと称し て , 雑誌に音溝のフィルムをとしこ んだものか、フランスで発売された。 これは 0 ・ 15mm 程度の薄い塩化ビニル ターンテープル 5 5 2 のフィルムに , 片面だけ音溝を輪転 印刷方式で高速度にプレスしたもの で , フィルムだけでは薄すぎてピッ クアップの重さに耐えないので , 雑 誌を台とし , 雑誌 - とともに演奏させ ようとしたものである。日本でもこ の形式の「音の出る雑誌」が同年刊 行され , その後いろいろの編集企画 のものが発売されている。このよう な薄いフィルムに音溝をプレスした ものを一般にフォノシートとよんで いる。ソノラマのように雑誌にとし こんだ形式から , 雑誌にフォノシー トをはさみ , 演奏にあたってはシー トだけを取り出すものもあり , シー トの厚さもしだいに厚くされ , 両面 に音溝をプレスするものも現われて いる。この種のフォノシートあるい はソノブックは , 価格の安いこと , 美しい製本であること , 本屋の店頭 で自由に手にとって試聴できること などのため , 急速に流行している。 しかしその製造工程がきわめて短時 間に行なわれるので音溝の成形がか ならすしも正確ではないが , 時事解 説 , 学練習 , 軽音楽など高度の音 質を要求しないものには十分実用性 があり , 第 2 のレコードとして新市 の自動演奏装置でかけるように作ら れ , 長い曲は重ねておいて片方の面 だけを次々とかけ , 終わると裏返し て他の面をかけるように録音してあ る。レコードプレーヤにもっとも必 要なことは , レコードがつねに一定 の速度で回転することで , そのため にターンテープルはなるべく重く作 これをささえるシャフトはきわ めてスムーズに動かなくてはならな い。回転のふるえを極端にきらう場 合は , モータの振動までが問題にな るので , 遠くからベルトでドライプ することもある。 〔岡原〕 場を開拓しつつある。 〔和田〕 レサ、一 leather 原語の意味は 皮革のことであるが , 日本では代用 皮革ないし皮革模造品をさしていう。 従来はしようぶな布にセルロース系 塗料やゴムなどを塗布したものが多 く , 耐熱 , 耐寒 , 耐薬品性 , 通気性 に劣り , 耐摩耗性 , たわみ性 , 伸張 率など機械的強度も弱く , 祖悪な代 用品の域を出なかった。しかし最近 プラスチックの発達により , ポリア ド皮革 ( ナイロンレザー ) やウレタ ン系皮革など , 天然皮革の特性をも つものができ , これを合成皮革とよ んでいる。これはナイロンや発 : よう 性ポリウレタンを布や / 不織布など の基材に塗り , 化学的または機械的 操作で肉眼では見えない微細孔をつ くって通気性を・与え , その上に再び プラスチックを塗って多層構造をも たせるなどの方法でつくられ , 任意 の大きさで均一の品が量産でき , 着 色が自由なことなど , 今後の発展が レコードプレーヤ / 電気蓄音機 を構成する一部で , レコードを回転 し , 音溝の変化を電気的変化に変え る装置で , モータとターンテープル と / ピックアップからなる。ピック アップの出力を手持のラジオセット に接続すると , 簡単に電気蓄音機の 代用品が得られることから発達した ものである。一般にモータとターン テープルの組み合わされたものをフ オノモータとよぶカ { , これはターン テープルを回転させるのにリムドラ イプといって , 外周を内側からゴム の車 ( アイドラ ) の摩擦で駆動してい るのが多い。 この車はさらにモータ のシャフトに直結された段付キャプ スタンによって駆動されている。 のキャプスタンの太いところで駆動 すればターンテープルの回転が速く なり , 細いところで駆動すればおそ くなる。こうして毎分の回転数が 78 , 45 , 33 % , 16 % と 4 段階に変えられ るようになっているものが多い。普 及型ではピックアップはいわゆるタ ーンオー / ヾー型で , L P または S T ( ステレオ ) 用針と s p 用針とが , っ まみを回転することによって簡単に 選択使用できるようになっている。 高級品では , S P , L P あるいは L P ・ S T 兼用の各カートリッジを交 換・装着するアームをもった , ュニ ノヾーサノレ型ピックアップとなってい る。また , 自動的にレコードをかけ る機構 ( オートチェンジャ ) のついた プレーヤもひろく用いられている。 とくに 45 回転の E P レコードは演奏 時間が短いので , そのレコード専用 期待される。 〔平岡〕 レーサ、 laser light amplifi- cation by stimulated emission of radiation すなわち「誘導放射による 光増幅作用」の略語であリ , 原子や 分子があるエネルキ、一の定常状態か ら他の定常状態にうつるときに電磁 波を放出することを利用して可干渉 性 , 指向性の強い光を得る装置。く わしくは光の項参照。 〔田中〕 レジェ FernandLéger 1881 ~ 1955 フランスの画家。北フランス のアルジャンタン生まれ。ノヾリの美 術学校に学ぶ。セサ、ンヌの影響から キュビスム運動に加わり , 第一次大 戦後は機械文明のタ、、イナミズムにひ かれて独自の作風を樹立した。好ん で自然や人間生活の大構図を描き , 明るい色彩とたくましい機械的なフ ォルムの中に生活の実感を表現した。 油彩のはかに版画 , モザイク , ステ ンドグラス , 舞台装置 , 図案など幅 広い活動を示した 〔坂崎〕 アイドラ キャプスタン モータ ペアリング 33 % 1 6 % 回転 45 リムドライプ 78 の回転機構 シャフト レジスター / 金銭登録機 レジスタンス résistance 抵抗 運動。とくに第二次大戦におけるド イツ占領下でのフランス国民の抗独 反政府抵抗運動を中心に , 各国国民 の侵略者への抵抗運動をいう。フラ ンス敗戦直後の 1940 年 6 月 22 日ドゴ

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ミサイル 1 0 8 雑なトラゼクトリをもつ。ミサイル ( アクチプホーミング方式 ) とあるが , 58 年 12 月の国際地球観測年には米国 , ある程度以上の有効距離外からホー ソ連をはしめ , 日本のカッパーなど , の誘導方法のおもなものは次のとお 世界各国でひしように多数の観測用 りである。 1 ) 予調式プリセット式 ミングするためにはミサイルに装備 する送受信機が大型になりすぎるた ともいう。ミサイルの目標までの飛 ロケットミサイルの打上げが行なわ れ , ついに人工衛星にまで発達して , め , 電波式で 20 ~ 30km , 赤外線式で 行経路をあらかしめ設定しておき , 発射前に操縦 , 安定装置をセットし 未知の貴重なデータを集めたことは 5km 程度以上では他の誘導方式を使 用し , ミサイルが目標から一定距離 ひろく知られている。また現在民間 ておく方式である。第二次大戦中の に近づいて以後はミサイル自身のホ 利用のためのミサイルはないが , 郵 V -1 号などに用いられたが , 発射後 便物をロケットミサイルで輸送する ミングによって目標に向かうとい は針路変更不能で , 精度が劣るので , 現在でははとんど使われない。 2 ) 有 ことはすでに古くから試みられ , 最 う方式がとられることが多い。日本 線誘導式操縦電源および指令を操 近の誘導技術の発達によってその実 の航空自衛隊でも使用している米国 用化も間近いものとみられる。とく の空対空ミサイル「サイドワイン 縦者から有線でミサイルに伝えるも にソ連ではロケットミサイルによる ダー」は赤外線ノヾッシプホーミング ので , ミサイルは電線を引きつっ飛 郵便 , 貨物輸送計画を公表しており , 方式である。 5 ) 天測航法調整方式 行する。簡単 , 確実だが電線により また米国陸軍が開発中の軽貨物輸送 予調方式によって発進したミサイル 飛行距離が限定されるので , ごく近 用ミサイルも , その先駆とみてよい。 距離用 , たとえば対戦車ミサイルな の飛行経路の誤差を , ある一定の天 ミサイルは発進後に誘導されるかど どにかぎられる。 3 ) 無線誘導式電 体 ( 主として恒星 ) を測定して算出し , うかによって , 誘導ミサイル ( ガイ 波を利用して誘導するもので , 指令 これによって修正をしつつ目標へ向 デッドミサイル , 略して GM ) と非誘 誘導方式とビーム誘導方式に大別さ かうものである。米国の長距離有翼 導ミサイルに区別される。非誘導ミ れる。指令誘導方式はコマンド方式 ミサイル S M -62 スナークに採用され サイルは , そのはとんどが弾道ミサ ともいい , 局地防空用の地対空ミサ て実用化されたが , 装置が複雑なわ イルであるが , 弾道ミサイル中にも イルや , 地上の固定目標に対する空 りに気象条件に影響されやすく , そ 対地ミサイルに用いられるもので , の後はとんど使われない。 6 ) 慣性誘 発進後しばらくは誘導を受けるもの 目標を追跡する 1 基以上のレーダと , が多くある。広義のミサイルには含 導方式飛行距離を時間で徹分する ミサイルを追跡する 1 基のレーダを まれるが , 現在では独立した分野を と速度が得られ , 速度をさらに時間 備え , 両レーダから得られるデータ 形成しているものに無人機 ( ドロー で徹分すると加速度が得られる。し を電子計算機で解析して , ミサイル たがって , 飛行中のミサイルの各方 ン ) と宇宙機 space vehicle か、ある の操縦装置に経路変更を指令する電 ドローンは航空機と同し形式をもち 向の加速度を精密に測定し , これを 波を発信する。誘導方式としてはも 時間で 2 回積分すると経路上の飛行 ながら乗員を積載せす , 無線などの っとも原始的なもので , 米国が最初 誘導によって飛行するもので , 主と 距離が得られ , これとあらかしめ計 に実用化した地対空ミサイル , ナイ 画した飛行経路とのすれを修正して して標的用に使用されるが , 実物軍 目標に向かわせる。これは電波など 用機を改造 , 爆装したドローンも第 キはこの方式によっている。ビーム による誘導方式と異なり , 妨害を受 二次大戦や朝鮮戦争で攻撃用に使用 誘導方式はビームライダ方式ともい けることがないのでひしように利用 された。現在ではジェット , ロケッ い , その名のようにミサイルがレー 価値が高く , 長距離ミサイルに多く トを動力とする超音速標的用ドロー ダのビームにまたがって目標に向か 使用されている。第二次大戦に使用 ンも実用されており , またテレビカ うものである。すなわち , ミサイル されたドイツの V- 2 号は , すでに簡 メラや赤外線探知器などを積載した にはレーダビームの受信装置があり , 偵察用ドローンや , 対潜水艦用のド 単な慣性誘導方式を採用していた。 その進路がレーダビーームの中心線か ミサイルの誘導にははかにもいろい ローンヘリコプタも開発されている。 らはすれると自動操縦装置が作動し なお宇宙機は , 人間が乗り組んで宇 て進路を修正するようになっている ろの方式があるが , 実際にはこれら 宙空間を飛行するものであるが , こ のいくつかを組み合わせて使用され ので , レーダでつねに目標を捕そく していればよい。レーダが 1 基で数 ることが多い。たとえば長距離弾道 れについては / 宇宙開発 , / 人工衛 発のミサイルを誘導できる点が長所 ミサイルでは , ます発射時は電波ビ 星の項を参照されたい。 で , コマンド方式より簡単であるが , ームにより誘導され , 同時にロケッ 〔ミサイルの誘導〕ミサイルの発進 ビームは先端になるにつれてひろか、 ト動力の制御も電波で行なわれ , 正 から飛行終了にいたる経路をトラゼ 確な姿勢と方向を保って上昇する。 りがあるので , 命中精度はかならす クトリというが , ミサイルには弾道 そして高高度に達すれば慣性誘導方 しもよくない。 4 ) 近接方式ホー トラゼクトリをもつものと , 複雑な 式によって予定の弾道を保持しつつ 曲線からなるトラゼクトリをもつも ング方式ともいう。ミサイル自身が 目標に向かい , やがてロケットを順 のとある。非誘導の弾道ミサイルは 目標を捕そく , 追跡するもので , 目 次切り離して , 最終段の弾頭が弾道 標から発せられる光 , , 熱 , 電波 , はば完全な弾道トラゼクトリをもっ を描いて目標に落下することになる。 磁気などを探知して追跡する受動式 が , 弾道ミサイルでも初期の動力飛 これらの誘導指令を受けてミサイル ミング方式 ) と , ミサ 行中は誘導を行なうものも多く , ま ノヾッシプホ た移動する目標に対するミサイルや , の姿勢 , 方向を変更する手段として イルから電波を発信し , 目標からの ミサイルの誘導。左か 有翼ミサイルはすべて誘導による複 は , 有翼ミサイルは飛行機と似た空 ら指令誘導方式 , ビー 反射波をとらえて追跡する能動式 ム誘導方式 , パッシプ ミング方式 , セミ アクチプホーミング方 式 , 慣性誘導方式。慣 目標から 性誘導では , 加速度計 発する 赤外線 と積分機で飛行距離を 求め予定コースとのす れを修正する。現在位 置は地文航法で定め , たとえば緯度を知るに は , 慣性振り子の方向 とあらかじめ地軸の方 向に合わせたジャイロ の軸との角度をはかる 目標 - 朝一。 子 方向角 の ・ / 電波送信機 サ中 ←・ - 目標 用ダ 追レ 目 電子計算機 ← 用ダ ビーム 発信機 、、 / 追跡用 1

8. 国民百科事典7

を利用して冷凍作用を行なわせ , 周 囲の物を冷やす方法をとっている。 冷媒液が蒸発してガス状になったも のを回収してふたたび使用しなけれ ば経済的な冷凍作用は行なえないの で , この種の冷凍機では冷媒の液化 装置を設ける。蒸気圧縮式冷凍装置 では圧縮機でガス状冷媒を圧縮して 圧力を上げて凝縮器に導き , これを 水や空気で冷却して液化させる液化 装置が利用されている。この液を膨 張弁などで流量を調節して蒸発器に 送るとこの部分の抵抗で圧力が下が り , 液の一部が残りの液から熱を奪 って蒸発し , さらに蒸発器で周囲か ら熱を奪いながら残りの液もしだい に蒸発し , 冷凍作用をする。このよ うに冷凍装置の内部で冷媒が蒸発と 液化をくりかえしつつ循環すること を冷凍サイクルという。圧縮機は電 動機などの動力で運転し , 電気冷蔵 庫や製氷装置などにその例がみられ る。圧縮機の運転に要するエネルギ ーは実際に蒸発器において冷凍作用 となって周囲から奪うエネルギーの 数分の 1 にすぎない ( / 製氷 , / 電気 冷蔵庫 ) 。吸収式冷凍装置はガス冷 蔵庫にその小型の例がみられる。冫翁 媒ガスがサイクルの途中 , いったん 水に吸収されるためこの名がある。 一般には熱源と冷却水を別に必要と する ( / ガス冷蔵庫 ) 。冷媒としてア ンモニアと水を利用したものや臭化 リチウムと水を利用したものなどが あり , 後者は主として冷房にだけ使 用される。なお , 同し冷凍でも電子 冫分凍は 1834 年に発見されたベルチェ 効果の応用で , 上記の冷凍サイクル とは別の原理のものであり , 最近と くに半導体の研究の進歩と関連して 今後の広範な利用が予想されている ( / 電子冷凍 ) 。 〔冷凍の応用〕冷凍技術は今日電気 冷蔵庫や冷凍食品として , あるいは 製氷や冷房 , 空気調和装置などとし て日常生活や各種産業にく入りこ んでいるが , 近年とくにその応用範 囲はひろがり , 各種の新しい冷凍技 術力 { 開発されている。たとえば , 血 液やタンパク質などのように変質し やすいものを凍結して高真空の下で その水分を昇華させて乾燥すると組 織が比較的破壊されす , かっ真空包 装などで酸化が防止できれば常温の まま保存して腐敗変質の防止が可能 となり , また水や湯を急速に吸収し てもとの状態に戻ることができる。 この方法を冷凍乾燥といい , 従来は 輸血用の血漿うや移植用の皮膚な ど医療用として利用されていたが , 逐次食品にも応用されそうな状態と なってきた。また , 商業用の氷を作 るためにも大規模な冷凍装置が利用 され . 従来のアイスかんによる塊氷 製氷装置のはかに , もっと高能率の 急速製水装置としていろいろの型式 5 4 3 のものが利用されている。人工スケ ートリンクは , 床面の下または床面 上の砂の中などに冷媒や不凍液を流 す冷却配管を通して床面上に氷を作 った製氷の一例である。冷房につい ても , 温度だけでなく , 湿度や塵埃 その他の状態まで適当に調節する空 気調和がひろく行なわれ , とくに産 業界では , 作業能率の点だけでなく 製品品質の安定化などの目的でひろ く空気調和を利用するようになり , これを産業空調とよんでいる。なお , 冷凍装置においては低温の蒸発器の 部分で周囲から熱を奪い , 高温の凝 縮器の部分で周囲に熱を放出するか ら基本的冷凍サイクルを変えること なく冷凍にも加熱にも使用できる。 この点を利用して家庭用などの小型 空調装置のなかには冬季暖房にも利 用しうるものがあり , 冷房のさいは 室内の熱を奪って戸外に捨て , また 暖房のさいには戸外から熱を奪って きて室内に放散させるようになって いる。このような方式を熱ポンプと よぶ。外気温のとくに低い場合など では , 冷房と暖房の能力の差を補う ために補助の電熱などを利用する場 合も・ある。大規模な製氷工場や冷蔵 倉庫では , 冷凍装置の凝縮器から放 出される熱で浴場や温水プールを経 れいばい霊媒霊魂の世界と現 実の人間の世界とを媒介する人。 19 世紀末 ~ 20 世紀初めに欧米では D. D. ホーム , エウサピア・ノヾラディーノ らの有名な霊媒が現われて / 心霊術 やいわゆる心霊科学の流行の中心と なった。その示す現象はかならすし もトリックとは断定できないものも あり , これらの霊媒の言動は一種の 催眠状態において示す主観的 , 個人 的な異常現象であると考えられてい る。彼らの死後には , 科学的な監視 手段の整備も原因してあまり顕著な 霊媒は現われす , 少数の心霊主義者 のサークルを除いては , 一部の心、理 学者によって超心理学の対象とされ ているにすぎない。 〔北村〕 営している例もある。 〔高城〕 れいとうしよくひん冷凍食品 野菜 , 畜産品 , 水産品 , 果実 , 調理 品などの食品を凍結させ , 微生物の 繁殖と酵素作用をおさえた貯蔵食品 の一種。冷凍は / 冷蔵よりも保存性 にすぐれるが , 凍結による組織の破 壊がある。冷凍食品は , 原料 , 処理 , 包装 , 凍結 , 貯蔵 , 輸送 , 解凍 , 調 理の一連の条件がそろった場合 , 生 鮮食品に近いものが得られ , 香味 , 色調 , ビタミンの保持の点ですぐれ た貯蔵食品である。原料は食品の種 類や目的により , 凍結前にそれぞれ 適当な前処理を行ない , 防湿セロハ ン , ポリエチレン , アルミ箔 , サラ ン , ゴム , ロウ紙などで包装して凍 結する。凍結温度は低いほど , 時間 は短いほどよい。種類により異なる が , ふつう約 - ー 30 ℃ , 約 4 時間で行 なわれる。凍結の終わったものは約 ー 18 ℃で貯蔵する。貯蔵期間は種類 により異なるが , 6 カ月 ~ 2 年間は はとんど変質しない。大形のものは 包装しないで凍結されイため , 貯蔵 中に水分の蒸発や酸化が起こるので , 凍結した食品を水中につけ , すぐ引 き上げて氷の皮膜で食品をおおって 防ぐ。これをグレーズという。解凍 には種類により , 1 ) 空気中で緩慢に 行なう , 2 ) 水または食塩水中で行な う , 3 ) 冷蔵庫内または砕氷中 ( 0 ~ 10 ℃ ) で行なう , 4 ) 熱湯 , スチームで 行なう , などがある。また最近 , 英 国で高周波による急速解凍法が発明 された。 れいふく礼服ネし装ともいう。 冠婚葬祭やその他正式の儀式などに 参列する場合に着用する衣服。その 種類は範囲が広く , 宮中などの公的 なものや私的な社交上の服装も含ま れる。現在日本では和服と洋服の 2 種類の礼服を用いている。このほか に特別な職業の制服や宗教服などに も儀式の種類や階級によって定めら れたネし服がある。また一般札服のな かにも結婚式の花嫁衣装 ( / 結婚 ) と か葬式の近親者の / 喪服のように他 への融通のきかぬ特別な形式をもっ ものがある。なお礼服のように社会 的に統一されたものではないが , 地 方によっては晴れの日に着る特別な 服装があり , これをふだん着や仕事 着に対して / 晴れ着とよんでいる。 礼服の性格としては人為的に作られ るものであるから , 時代によって変 化するのが当然であるが , 一般に保 守的で前時代の形式を踏襲している ことが多く , 日常服に比べて装飾的 で非活動的である。礼服はその形状 , 地質 , 身のまわり品 , 装身具などに いろいろの制約があり , ことに公式 な儀式や会合では定められたネし服を 身につけることが , 参加できる資格 の一つになっていて , 招待状には服 装を指示している。私的な儀式や会 合では厳格なきまりがあるわけでは ないが , その行事の性格をよく理解 して , そのふんい気にふさわしい服 装を整えることがエチケットである。 最近は一般に生活の合理化によって 簡素化の傾向をたどりつつあるが , 一般的な和服 , 洋服のネし装を示すと 544 ~ 545 べージの表のようである。 〔和服礼装〕白本における礼服の変 遷をみると , 礼服のきまりがはっき りしたのは奈良時代ごろからで , 701 年大宝律令では礼服 , 朝服 : ド 制服の服制が定められている。「ら いふく」は天皇をはじめ文官 , 武官 , 女官の別があり階級によって規定さ れている。重要な朝廷の儀式に着用 されたもので , その形式は中国 ( 隋 および唐 ) の服制をとり入れた装飾 的なものであった。平安時代になる レイフク 冷凍サイクル冷却水 蒸発器 膨張弁 凝縮器 圧縮機 トとして食べるのがお りけのないシャーくッ やミルクをかけ , まし お冷凍くだものは洋酒 とき食べてもよい。な 食べるか , 半分とけた もの自然にもどして 3 ) 熱加工や味つけした に入れて手早く揚げる。 凍ったままを熱した油 クス , コロッケなどは フライ類 , 魚肉のミッ た牛勿′、ン粉のついた ける。 2 ) なまの加工し 道の流水に 2 ( ) ~ 4 ( ) 分っ れて完全に口を閉し水 ときはポリ袋などに入 使う。早くもどしたい をかけてもどしてから なまもの . 低温で時間 冷凍食品の使い方。 1 ) 冷凍食品 ( 補 ) おもな クルをくりかえす 戻り , 圧縮されてサイ 気体の冷は圧縮機に こののち , 行なわれる。 熱を奪って冷凍作用が このとき周囲から気化 通して蒸発器で気化し , 液体の冷媒が膨張弁を で冷却されて液化する。 媒は凝縮器に送られ水 圧縮機で圧縮された冷 吸熱↑ロ

9. 国民百科事典7

ロケット 5 9 1 も変質せす取り扱いやすいポリウレ 量 , は推進剤を使いきったときの 表わされる。比推カ係数が大きいは ロケットの質量で , Ⅳ 0 / WI をロケ タンやェポキシ樹脂系のプラスチッ ど効率のよい推進剤であることはい ク推進剤が多く使われるようになっ ットの質量比という。 この式からわ うまでもない。一般的に固体推進剤 かるように , ロケットの最終速度を た。 3 ) 液体・固体両推進剤の得失 は液体推進剤より比推力が小さい。 2 液式ロケットは推進力が大きく , 理論的にロケットの到達しうる速度 上げるためにはガスの噴出速度を大 燃焼の制御が可能な点が長所である きくすることと , 質量比を大きくす は , ロケットの発進時の総重量およ が , 燃焼系統ことに極低温の液体酸 び積載している推進剤の重量が同し ることで , 今日の多くのロケットで 素などを送るポンプや管系統に故障 ならば , その推進剤の比推力に比例 は C は 2000 ~ 3 ( ) ( ) ()m / 秒 , 質量比は を起こしやすく , 複堆で取扱いがめ するから , たとえば米国の I R B M ~ 5 くらいであるが , 人工衛星や字 2 んどうである。とくに , 推進剤を長 宙船打ー E げに必要な速度 ( 約 8km / 秒 で液体推進剤使用のソーは 1 段ロケ 以上 ) をうるためには , より C の大 い間タンクに入れておくことができ ットであるが , 固体推進剤使用のポ す , 発射直前に注入せねばならない ラリスは 2 段ロケットであり , また きい推進剤あるいはより大きな質量 射程 10000 km 級の I C B M でも , 液 ことは , 軍用ミサイルにとってはひ 比のロケットが必要とされるわけで 体推進剤使用のアトラスは 1 段 ( た しような弱点となる。このため最近 ある。ロケット全体の質量比を高め だしプースタロケット付き ) である るためによく採用されるのが多段ロ ではタンクに注入したままで長時間 放置でき , しかも推力の大きい液体 が , 固体燃料のミ ットマンは 3 段 ケットで , 幾何級数的に大きくなる となっている。人工衛星や宇宙船用 いくっかのロケットを階段状に重わ 推進剤の開発に力を入れている。 れに対し , 固体推進剤はちょうど逆 のロケットには , とくに比推力の高 て一つのエンジンカ { 燃焼し終わった の長所と欠点をもっているが , とく い推進剤が要求される。最近の固体 らそれを切り放して , 次のエンジン に取扱いが簡単で , すぐに発射でき 推進剤 ( プラスチック推進剤 ) では比 が燃焼をはしめるという方式である。 る状態で保存できる点は大きな長所 推カ係数は 23 ( ) ~ 250 以上 , 液体推進 〔推進剤〕化学ロケットに使用され である。欠点としては 2 液式はどの る燃料と酸化剤を合わせて , 推進剤 剤では液体酸素とアルコールで 240 , 推力が得られないことで , 字宙船な 液体酸素と液体水素で 342 程度に達 ( プロペラント ) と称する。 これは液 どの打上げには使用できないが , そ する。さ・らに宇宙船用としては化学 体推進剤と固体推進剤に分けられる。 れでも射程 l()()()()km 程度の固体推進 1 ) 液体推進剤 1 液式と 2 液式があ ロケットよりも比推力が飛躍的に高 る。 1 液式とは単一の液体分子の中 剤多段ミサイルはすでに出現してい い核ロケットや電気推進ロケットが る。たとえば米国の主要な戦略ミサ 開発中である。 に酸素を十分に含んでいて , 1 液で ット 〔核ロケット〕化学ロケットは比推 イルのボラリス ( F B M ) , 酸化剤と燃料の両者を兼ねるもので カカ { せいぜい 250 ~ 35 ( ) 程度であるか マン ( I C B M ) はいすれも固体推進 トログリセ ある。 トロメタン , 剤ロケットを動力とする弾道ミサイ ら , 惑星間字宙機などの動力として リンなどがその例であるが , 欠点と は膨大な燃料を要することとなり , ルである。 4 ) 推進剤の比推カ係数 しては安定性に乏しく , 爆発事故な ロケット推進剤の性能は比推カ係数 核反応エネルギーを利用する核ロケ どを起こしやすい性質をもっている で表わされる。これは単位時間 ( 秒 ) ットが有利となってくる。たとえば 2 液式 ので , あまり使用されない。 に単位重量 ( kg ) の推進剤 ( 2 液式の 米国が研究している , 液体水素を原 は酸化剤と燃料とが別々になってお 子炉で約 25 ( ) ( ) 。 C に加熱噴射させる方 場合は , 酸化剤と燃料との総計 ) が発 り , それぞれ別のタンクに貯蔵され , 式では , その比推カ係数は 800 ~ 940 揮する推カ ( (g) のことでその大きさ ロケット作動時にはそれぞれを必要 にも達するといわれる。したがって はカ・ス排出速度を重力の加速度 9 = 量だけ燃料室に送り込んで反応を起 短時間に巨大な推力を発揮する化学 9. 8m / 秒 2 で除したもので求められ こさせるので , 1 液式に比べて安全 ロケットをプースタとして地球を発 る。 0 の値はメーートル法によるとは であり , また燃焼の制御もできるの 進し , 宇宙空間の巡航には核ロケッ は、 10 であるから比推カ係数はがス排 で , 現在の液体ロケットははとんど 出速度の約 % にあたる。たとえばが ト動力を使用する惑星間字宙船など すべて 2 液式となっている。酸化剤 は , 有利な型式として将来性がある。 ス速度が 20 ( ) ()m / 杪であれば比推カ には液体酸素が多く使われ , また液 係数は約 200 となり , その単位は秒で また核反応エネルギーを電気推進ロ 体フッ素 , 液体オゾンなども使われ る。燃料としてはヒドラジン , アル 非化学ロケットのいろいろ ( 進行方向はいすれも左 ) コーノレ , ーくンゾーノレ , ケロシンなど 高温水素ガス のほか , 液体水素が比推力が大きい 原子炉 ので宇宙ロケット用に有望で , 現在 液体水素 開発に力が注がれている。第二次大 タンク 戦中のドイツの弾道ミサイル V - 2 号 制御装置 はアルコールと液体酸素 , 有人口ケ 核ロケット ット迎撃機 Me 163 B は , 水化ヒドラ 反射鏡 ジン 30 % , アルコール 7 ( ) % の混合液 と過酸化水素の組合せによる 2 液式 ロケットを採用していた。 2 ) 固体推 進剤固体推進剤を用いる場合は特 別な燃料タンクが不要で , 燃焼室に 詰められた推進剤が点火されると徐 徐に燃焼していき , 全部が高温のカ・ スとなるまで燃焼を続ける。したが って燃焼過程でこれを制御すること は不可能なので , 全燃焼過程を通し て平均した燃焼を続けさせるために 推進剤の形にいろいろくふうがこら されている。固体推進剤としてもっ とも古くから使われた原始的なもの は黒色火薬だが , 最近では貯蔵して 化学燃料を酸化して推 進力をうる化学ロケッ トでは , 比推カ係数は がスの温度の平方根に 比例し , ガスの分子量 の平方根に逆比例する。 したがって , 径い虍素 を燃料としても , 酸素 の分子量 16 より小さく することはできない。 このため , おもに水素 を使う非化学ロケット が開発されている。核 ロケット , イオンロケ ット , プラズマロケッ ト , 光子ロケットなど がこれで , 電弧 ( アー ク ) ロケットでは核ロ ケットの原子炉の代わ りに電弧で水素を熱す るもの , 太陽熱ロケット プラズマ流 は巨大な集尢器で太陽 ー発電機 熱を集め , これを熱源 として水素を加熱する 光子 光源 反射鏡 光子ロケット 制御装置 液体水素 タンク 原子炉 高温水素ガス 電弧 太陽光 液体水素 タンク 加熱器 高温 、、発電機 水素ガス 電弧ロケット 電極電弧 磁場 ポンプ 太陽熱ロケット イオン発生装置陽イオン高速イ オン流 、、発電機 加速装置 炉 イオンロケット セシウム タンク 原子炉 液体水素 タンク プラズマロケット

10. 国民百科事典7

4 2 4 からくる音声電流を強くする音声増 性元素がある。いすれも半減期が短 ラジウム自身は 162 ( ) 年の半減期で。 幅器までを別とし残りを放送機とい く重要でない。 線を出してラドン Rn に変わる。した 〔落合〕 がってラジウムはピッチプレンド , つ。大きな放送所ではマイクロホン ラシオ Lashio ビルマ北東部シ カルノー石などのウラン鉱物中に存 ャン州の町。人口 5 千。交通の中心 から音声増蝠器までを番組を扱うの に便利な都会の中におき , アンテナ , 在する。年齢の古い第 1 次鉱物の含 で , マンダレーからの鉄道の終点 , 発振 , 変調などをうけもっ部分はい 有割合はウラン 1 につき 3.4 x 1 ( ) ー 7 で 中国の雲南省へ通じるビルマ公路の ろいろな理由から郊外の適当なとこ ある。 1898 年キュリー夫妻はピッチ 開通とともに発達した。空港もある。 ろにおくことが多い。 このようなと プレンドがウランだけにしてはひし 第二次大戦中 , 日本軍が占領したが , き前者を演奏所 , 後者を放送所とい ように大きな放射能をもっことから , 1944 年中国軍が奪回した。〔渡辺修〕 っている。日本放送協会 ( N H K ) の これを分析してバリウムとともに硫 ラジオ rad io 無線通信の一種 酸塩として沈殿する部分からラジウ 東京放送局では日比谷の放送会館と で一般には音声による放送 , すなわ ムを , ビスマスとともに沈殿する部 ち音楽 , 報道 , 教養 , 演芸などいろ 渋谷区の放送センターに演奏所をお 分からポロニウム Po を発見した。金 いろの番組を同時にひろく公衆に通 き , 埼玉県の川口市に放送所をおい 信するのに無線電話の原理を応用し 属はウラン鉱物からバリウム塩とと ている。この場合 , 操縦室を出た音 もに分離して塩化ラジウムとし , たもの。電波を媒介とするが , その 声電流は地 - ドケープルで放送所まで れを水銀の陰極で電解するとアマル 周波数としては電波法で標準放送と 送られているが , 最近局によっては いわれる 535 ~ 1605 キロサイクルの中 ガムとなり , 減圧した水素中で蒸留し VHF あるいは UHF 帯を使用した周 て金属を得る。臭化ラジウム RaB r 2 , 波 , 主として外国向けの放送に使用 波数変調 ( F M ) またはパルス時変調 硫酸ラジウム Ra S ( ) 4 として保存する。 される短波および FM 放送などに使 ( P T M ) 方式による無線中継方式も 含量の多いヒ。ッチプレンドでさえ 1 用される放送区域の比較的狭い超短 用いられ , これをとくに ST リンク 波 ( 100 メガサイクル前後 ) が使用さ kg 中に 0.14 g のラジウムが含まれて とよ」 : ( / 電磁波 ) 。送信所の設備と いるにすぎないので , 分離はきわめ れている。なお特殊な場合には有線 しては , 音声増幅器 , 搬送波のもと て困難である。化学的性質はバリウ によるラジオ放送も利用される。ラ になる高周波交流を作り出す発振器 ムに似るが , より激しく , 空気中で ジオ放送の技術上の機構は 1 ) 番組の ( 周波数を安定に保っため水品発振 すぐ酸化し , 水を激しく分解して水 音声をとらえるところから電波を発 器を用いる ) , その出力を増幅する 素を放つ。融点 7() ( ) ℃ , 沸点 114 ( ) ℃ , 射する放送アンテナまでの放送設備 , 励振増幅器 , そこで増幅された高周 比重 5 。炎色反応は真紅色。放射 2 ) 電波の伝搬路 , 3 ) 受信アンテナか 波の電流を低周波の音声電流で変調 能の標準とされ , ラジウム塩類を棒 らスピーカまでの受信設備からなる。 し増幅する変調器および電力増幅器 , や針に封入して悪性腫瘍や血管 〔送信設備〕基本的要素は四つある。 その出力つまリ音声を含んだ高周波 などの / 放射線療法 , ケイ光料に 1 ) 送信アンテナ。 2 ) アンテナに流し の強力な交流をアンテナに送る給電 用いられるが , 高価なので近年は他 電波を発射させるための高周波電流。 線 , 最後にアンテナがある。そのは の人工放射性元素が多く用いられる。 またこれを作るための発振器。 3 ) 高 か電源設備 , 周波数監視装置 , 無線 ラジウム取扱者や治療を受ける者は 周波電流に音声電流の変化に応した 中継受信機などがある。送信アンテ 皮膚炎などの / 放射線障害を起こす しるしをつける仕事 , つまリ変調の ナは 2 本の鉄塔の間に張られる形式 ことがあるので注意を要する。ラジ 装置。 4 ) 音楽や会話などを音声電流 ははとんどなくなり , 無指向性の鉄 に変えるマイクロホン。以上の 4 者 ウムにはほかにアクチニウム系列に 塔を利用した塔アンテナがよく使用 属する Ac X , トリウム系列の M sTh 1 は小型のものでは全部 1 組の機械に ーっの鉄塔アンテナで周波数 され , Th X , ネブツニウム系列の Ra225 組み立てて放送機とよんでいる。や の違う二つの電波を同時に発射する リウムから核反応でできる人工放射 くふうもされている。使用電力は数 や大がかリのものではマイクロホン 十 k W から l()()k W 以上にのは、り , 給 電線としては 2 線式 , 3 線式 , 同軸 ラジオ方攵送のしくみ 管などか、用いられる。 〔ラジオの電波〕中波および超短波 のラジオ放送では , 主として地表波 あるいは見通し内の直接波が使用さ れるが , 海外放送用の短波放送では 電離層の反射を利用してきわめて遠 距離まで到達させることのできる空 間波が利用され , 後者の場合はアン テナも目的方向に電波を放射しやす い指向性をもったものが使用される。 中波放送では 1 ( ) キロサイクル間隔に 107 の周波数域が国内の各放送局に 割り当てられているが , 同一周波数 を別地域の二つ以上の局で使用する 同一周波数放送も行なわれている。 この場合は両方から出る電波が干渉 しあってうなりの現象を生じないよ う有線または無線で両者の周波数を 同期させ , また局間距離を l- 分離す とかしている。なお , いくつかの放 送局相互間で番組送受を行なうため には線路を利用した有線中継方式と 無線を使用した無線中継方式が用い られ , 後者では放送波 , 短波 , 超短 波などの電波が使用される。なお , ラシオ 中継送信所 他の放送局 中継送信所 現場中継 中 中継受信機 中継送信機 分配器 増幅器 音 送信機 客席の川 スビーカ レコード装置 録音再生 電力増幅器 変調器 電 国ー - 攵 発振器 音声増幅器 イロン マクホ ミクサ 切換器 - 音声増幅器 ア スタジオ 線舎 中調 空同 副調整室 主調整室 ( 地下ケープル )