いつけっーーいっさんか 一四四 ひとたびきまること。「衆議ー」 ーに出づるが如し一人の口から出たように、衆人の期、幕府の大名統制策として、「一国一城の令」が出さ経論中の字句を注解したもの。玄応音義。大蔵経音 いっ・けっ【溢血】身体の組織間に起る出血。血管系か言が同しであること。 れた。ーーもの【一国者】一刻者に同じ。 義。②唐の慧琳撰。一〇〇巻。大般若経以下一一三 ら血液成分が出て、皮膚面に斑点を生ずる。 いっ・こう % 【一行】①ひとならび。一列。「雁ー」②いっ・こじん【一個人】①団体に属する各人。②公けの〇部より字句を集め注釈した、従来のものの集大成。 い・つ・ける【射付ける】〔他下こ図いっ・く ( 下一 l) ①連れだった人々。同行者。③書面一通。簡単な辞令資格をはなれた一私人。 慧琳音義。 射てあてる。今昔二五「いみじく弓勢 ( 竄 ) 射るものや推挙状。④一つのおこない。「一言ー」 いっこ・てん【一壺天】冖後漢書方術伝〕 ( 費長房が売薬のいっさい・たふ【一妻多夫】 ( をぞ and ご r) 一婦が同時に多 なりともー・けずして矢は道に落っぺきなり」②射いっ・こら % 【一向】曰『名〕①ひたすらなこと。純粋老翁とともに壺中に入って、別世界の楽しみをした数の男子を夫にもっ婚姻形態。夫たちが兄弟である 通して他のものに刺し通し動けないようにする。今なこと。いちず。全く。玉の小櫛「それを本意なく、 故事による ) 一つの小天地。また、別世界。 ことを必要とするものと、そうでないものとがある。 昔二七「大きなる野猪、木にー・けられて」③日の光 ーの作り物語として、よくいへり、よくかけりなどいいっ・こん【一喉】 ( 魚の ) 一匹。一尾。狂、鱸庖丁「鱸三 ↓婚姻 いっーけん【一大】一匹の大。 L が強くさす。ひて」②全くひどいこと。お話にならないこと。傾喉のうち、ー洗へと言へ」 いっさい・てん【一斎点】佐藤一斎が漢文に施した訓読 ー虚に吠 ( 巴ゆれば万大実を伝う一人が虚言を言う城買一一筋道「代々ーな仕打の者」③一向宗の略。ロいっ・こん【一献】①一杯の酒。②ひとたび盃をさすこ法。敬語・助動詞の読み添えが少なく、甚だ簡潔。 と、多くの人々がそれを真実として伝えるものだと〔副〕①心を他にむけず、ひたすらに。ひたむきに。 と。転じて、酒のふるまい。小酒宴。太平記五「あるいっ・さく【一昨】「年」「月」「日」などに冠して、前の前の いうたとえ。「一大形 ( 影 ) に吠ゆれば百大声に吠ゅ」源タ霧「ーにさるべきこと、今にうけ給はるところな夜ーの有りけるに」③室町時代以後の社法で、客に、時を表わす語。 ・さくじっ【一昨咋日】一昨日の前 「一人虚を伝うれば万人実を伝う」も同じ。 れども」②すべて。もつばら。平家一「ただー平家肴に盃をそえて出し、酒を三杯すすめること。↓献日。さきおととい。ー・じっ【一昨日】昨日の前日。 いっーけん【一件】①一つの事柄。或る事件。「ー落着」のままにてありしかば」③ ( 下に打消の語を伴って ) おととい。ー・ちょうニ一昨朝】一昨日の朝。おと ②あの事。例の物事。ー・きろく【一件記録】特定の全く。まるで。少しも。全然。「ー ( に ) 勉強しない」いっこん・ぞめ【一斤染】紅花 ( 巖 ) 一斤で絹一匹を薄紅といのあさ。ー・ねん【一昨年】昨年の前年。おとと 訴訟事件などに関するすべての書類を綴った帳簿。「・ : してー構いません」④いっそのこと。むしろ。色に染めること。また、その染物。 し。ー・ばん【一咋晩】一昨日の晩。おとといの晩。 ・しよるい二件書類】一件記録に同じ。 浄、出世景清「ーに重忠と刺し違へ死なんとは思ひしいっさ【一茶】小林一茶 ( し ) 。 ーや【一昨夜】一昨日の夜。おとといのよる。 いっ・けん【一見】①一とおり見ること。ちらっと見る が」ー・いっき【一向一揆】室町末期、越前・加賀・能いっ・さい【一切】『名・副ズ古くはイッセッとも ) ①すゅうニ一昨夕】一昨日のタ。おとといの夕方。 こと。「ーに値する」「百聞はーに如かず」②一度あ登・三河・近畿などで起った宗教一揆。一向宗の僧侶べてのこと。残らず。全体。徒然草「ーの有情 ( 髭 ) いっ・さく【一策】一つのはかり・こと。計略。「ーを案 うこと。↓いちげん。③ ( 副詞的に ) ちょっと見たおよび門徒の農民が新興の小領主、土豪層と連合し、 を見て、慈悲の心なからんは、人倫にあらず」。「家ずる」 ところ。「ー紳士風」ー・じようャ【一見状】軍忠状・大名の領国制支配と戦った。ー・しき【一向しき】「一事ーを取りしきる」② ( 下に打消の語を伴って ) 全いっ・さっ【一札】①一通の書付。②証書や手形 ( ) な 着到状の前または後の部分に、奉行または大将たる向」を強めた語。まるつきり。浮世床初「儒者といふ 全然。史記抄一六「ーに承引もっかまつらねど」。 どの一通。③一通の手紙。 人が承認して「一見了」などと書いた文書。証判状瓮奴は余程博識な者だと思ったら。ーなトンチキだ「お世話はーしません」ー・うじようャニ一切有情】 ー入れる謝罪文や始末書など、約束の意を記したか し。単に軍忠状をもいう。 ぜ」ー・しゅう【一向宗】 ( 一向に阿弥陀仏を信ずるか〔仏〕一切衆生に同じ。 ・がっさい【一切合切】なにきつけを相手方や上仗などに差し出す。 ー旧の如し一度逢っただけで気心が合って、旧知のらいう ) 浄土真宗のこと。 ・せんしゅ【一向専修】もかも。すべて。残らず。二切合財」とも書く。いっ・さっ【一撮】 ( 「撮」は二本の指でつまむこと ) ①穀 ように親しくなること。 ひたすら修行しまたは念仏すること。ーーせんねん ・しゅじよう【一切衆生】〔仏〕生きとし生けるも物のひとつまみ。わずかな量。〈日葡〉②量目の単 いっ・けん【一軒】一つの家。ー・まえニ一軒前】近世、【一向専念】ひたすら念仏すること。一向専修の念の。時には人間のみにいう。一切有情。ー・しゅち位。一勺の一〇分の一。〈日葡〉 村落社会で一人前の権利・義務を有する家。一戸前。仏。 「る」 【一切種智】〔仏〕仏の有する智慧。三智の一。一切をいっさっ・たしようャニ一殺多生】↓いっせったしよう ・や【一軒家・一軒屋】①あたりに家がなく、一軒だいっ・こう % 【一考】一度考えてみること。「ーを要す知了する声聞・縁覚の一切智と、一切の個別相を知了いっ・さん【一山】①一つの山。一つの大寺。また、大 け立っている家。孤家。②長屋でない独立の家屋。いっ・こう % 【一更】五更の一。今のおよそ午後七時かする菩薩の道種智とを統合した最高の智慧。ー・ち寺にいるすべての僧。今昔一一「ーの僧」②一寧 ( ) いっーけん【一間】①建築の柱と柱との間。ひとま。②ら九時。成 ( 巳の刻に当る。甲夜 ( % ) 。 【一切智】〔仏〕一切を知了する智慧。三智の一。広義の字 ( ) 。ー・はらり【一山ばらり】①一山の全僧侶 ( 単位 ) けん ( 間 ) 。ー・しゃ【一間社】正面の柱間 ( 3 いっこう・さんそんワ【一光三尊】仏像で、三尊 ( 中尊には仏智である一切種智と同じとするが、狭義にはがみな。転じて、みな。すべて。日葡「イッサン・ハラ しが一間の神社本殿。「ー流造 ( 融」 と両脇士 ) が一つの大きな光背を負っている形式。それより低い声聞・縁覚の智慧。ー・ほうニ一切法】 リトデラレタ」②鬼ごっこ遊びの一。「いっさんば いっーげん【逸言】言いすごし。過言。 長野善光寺の本尊はその例。 〔仏〕一切の存在。 らりこ出ると鬼」「いっさんばらりこ残り鬼」などと いっーけんしき【一見識】いちけんしき いっ・こく【一刻】①ひととき。④わずかの時間。「ー ー衆生悉有仏性 ( うぶっしよう しゅじようしつ ) 〔仏〕生きとし生けるもの鬼が声をかける。 いっーけんしょ【一見所】一見識に同じ。 を争う」 @眥の一時翁しの四分の一。約三〇分。②はすべて仏となる性質を内に持っているという説。いっ・さん【一盞】一つの盃。また、盃一杯の酒。 いっーこ【一己】自分ひとり。「自分ーの考え」 ( 「一国」とも書く ) 頑固なこと。人の言を聞かず、腹涅槃経に説く。謡、白髭「ー、如来常住無有変易の波いっ・さん【一粲】 ( 「粲」は清白の意で、白い歯を出して いっ・こ【一戸】一軒の家。一世帯。ー・まえニ一戸前】立ちやすいこと。傾城買四十八手「手めへのやうなの声」 笑うこと ) 一度笑うこと。ひとわらい。一笑。 一軒前に同じ。 「毎秒一立方尺。 ーを云ふものはねへ」ー・せめ【一刻攻】一気に敵をいっ・さい【一再】一、二度。一、二回。一両度。ー・な ーを博す ( 自作の詩文などを人に贈る時にいう ) お いっ・こ【一個・一箇】①物ひとつ。②流水量の単位で、攻めること。ー・せんきん【一刻千金】冖蘇軾、春夜詩らす【一再ならず】一度や二度ではなく、何度も。 笑いぐさまでに。一笑に供える。 いっ・こ【一顧】ちょっと振り返って見ること。ちょっ「春宵一刻直千金」〕春の宵の一ときは千金にも価すいっ・さい【一菜】一種類のおかず。二汁ー」 いっーさん【逸散・一散】①にげること。②わきめもふ と注意を払うこと。「ーだにしない」 ることから、大切な時や楽しい時の過ぎやすいのをいっ・さい【逸才】①「いっざい」に同じ。②獅子の異らずに急ぐこと。一目散。ー・に【逸散に】『副〕わき いっ , こ【壱鼓】雅楽器の一。小鼓に似て最小のもの。惜しんでいう。 ー・もの【一刻者】片意地 ( 歌 ) な人。称。 めもふらず急ぐさま。日葡「ウマヲィッサンニカク 木のばちで打ち、主として道楽 ( ) に用いる。 一徹 ( 騁 ) 者。一国者。春色辰巳園「今まで他をにはい ? ざい【逸材】すぐれた才。すぐれた人物。 ル」ー・ばしり【逸散走】あとをも見ずに走ること。 上手もっかはず、ーでとほしたのが」 いっーこう【一口】①一つのロ。同じロ。②人ひとり。 いっさい・きよら【一切経】経蔵・律蔵・論蔵の三蔵及いっさんか・たんそ乙【一酸化炭素】無色・無味・無臭の ③ひとくちに飲食すること。また、一度に物をいういっ・こく【一国】①一つの国。②国全体。全国。③↓びその注釈書をふくめた仏教聖典の総称。大蔵経。猛毒ある気体。分子式 co 炭素または炭素化合物 こと。④一人の言説。⑤刀剣・器物を数える語。↓ いっこく ( 一刻 ) 2 ーいちじよう【一国一城】① ー・えニ一切経会】一切経を供養する法会。大蔵会。の不完全燃焼などによって生じ、中毒を起させるこ いつく。ーー りようぜっ認【一口両舌】うそをつくこ 一つの国を領し一つの城を有すること。転じて、他 ・おんぎ【一切経音義】一切経に収められている難とがある。点火すれば青い炎をあげて燃え炭酸ガス と。二枚舌。天草本伊曾保「さりとてはーなものぢの干渉・援助を受けず、独立していること。「ーの主解な字句の音と意味とを解説した書。①唐の玄応になる。工業的には、水性ガス・メタンの水蒸気によ 電る ) 」②一つの国に城一つだけを置くこと。江戸初撰。二五巻。貞観末年成る。華厳経以下四五四部のる接触改質などの方法で作り、メタノール・ホルマリ
いっしようーーいっせん いっしよう・さんたんャ【一唱三嘆・一倡三歎】冖社記躍。魚屋で義侠心に富んだ男として描かれ、大久保でものがれようとすること。その場のがれ。当座のの全員を対象として同一の内容を同時に教授する学 楽記〕一人が歌うと三人がこれに和し唱うこと。転彦左衛門と交渉がある。 がれ。ー・ほうし【一寸法師】①身長の低い人をあ習指導の形態。個別教授・グループ学習に対してい じて、よい詩文・音楽をほめるのに用いることば。いっ・しんとら【一親等】親等の一。或る人とその父母ざけっていう語。侏儒 ( 翳 ) 。②小人の出世説話。御 う。ー・しやげき【一斉射撃】多くの者が同時に射撃 太平記一三「ーの曲にあらず」 ・子または子の配偶者との関係のように、或る人また伽草子の一。ー・やらす【一寸やらず】 ( 一寸も動かさすること。 ーじようそく【一斉上蔟】全部の蚕を いっ・しようそくャ【五装束】武装構成の五種の武具。はその配偶者から一世を隔てるものとの関係。↓等ないの意 ) きびしく見張りをしていること。少しも一緒に一度に蔟 ( ) にあげること。ー・に【一斉に】 見のがさないこと。浄、生玉「ちょっと見るよりー」 〔副〕そろって。同時に。 諸説あるが、「今川大双紙」に籠手 (i 一 ) ・佩楯 ( ) ・甲・親 鉢巻・脛当 ( ) とある。「一装束」と書くのは転訛か。いっ・しん・ほっかい【一真法界】〔仏〕①絶対・無差別のー先は闇ちょっと離れた前途も全く予知することいっ・せかい【一世界】〔仏〕全世界。須弥山 ( 躊み ) を中軸 のできないたとえ。 いっしよく・そくはっ【一触即発】ちょっとふれてもす宇宙。②諸仏平等の法身。 とした、四洲・四大海・日・月などを備えた地域。ま た、それを百億集めた三千大千世界をもいう。 ぐ爆発しそうなこと。危機に直面していること。危いっ・すい【一水】①一筋の流れ。②一滴の水、またはー下は地獄船乗りのくらしの危険なことにいう語。 酒。ひとしすく。狂、水掛聟「田に水がーもない」 「板子一枚下は地獄」とも。 機一髪。 いっ・せき【一タ】①ひと晩。一夜。「一朝ー」②ある夜。 いっ・しん【一心】① ( 種々の外界の事物に対して ) ここいっ・すい【一炊】飯をひと炊きすること。 ーの光隘軽んすべからす〔朱熹、偶成〕すこしの時間ある晩。 ろ。②心を一つに集中すること。また、その心。他ーの夢〔李泌、枕中記〕 ( 唐の盧生 2 せという青年が趙もむだに費やしてはならない。 いっ・せき【一石】一つの石。ー・にちょうウテ【一石二鳥】 念のない心。専念。 ( 「ーに」の形で副詞的に用いる ) の都の邯鄲で道士の枕をかりて五十年の栄華の夢ー延びれば尋を延びる当座の困難を何とかして延 (tokilltwobirdswithonestone) 一つの石を投げて 「助かりたいー」「ー念仏」「ーに勉強する」③心をあを見たが、さめてみればたきかけの粟がまだ煮えきばして行けば、先は楽になる。浮世風呂二「ーとやら二羽の鳥を殺すこと。一つの行為から同時に二つの わせること。心を一致させること。ーーきようりよ 利益を得ること。一挙両得。 らないくらいの短い時間であったという故事 ) 人生で、寒さの内を凌 ( しいだら、また能からうョ」 の栄華のはかないことにいう。黄粱 ( り ) の夢。邯 ーの虫にも五分の魂小さく弱いものにもそれ相応 く【一心協力】心を一にして力をあわせること。 ーを投する問題を投げかける。 の意地があるから侮りがたいの意。 ・さんがん【一心三観】天台宗の観法。自己の心鄲の夢。盧生の夢。 いっーせき【一席】① ( 演説・演芸・宴会などの ) 一回。一 中に空・仮 ( け ) ・中の三諦 ( ) を同時に観ずること。いっ・すい二睡】ちょっと眠ること。ひとねむり。 いっ・せ【一世】①仏教で、過去・現在・末来の三世 ( ) 場。「ーの講演」「お笑いをー」「ー設ける」②順位の ↓三諦。ー・すくニ一心尽】ただひたすらにわが心いっ・すい【一穂】ひとつの穂。また、穂の形に似た灯の中の一。②一生涯。終生。③父から子への一代。第一位。 を尽すこと。浄、生玉「このさがと平様とは、ーで逢火や立ちのぼる煙。「香煙ー」 ( 孫へ二世、曾孫へ三世というのに対する語 ) ー・いいっ・せき【一隻】①一対のものの片方を数える語。ひ うてゐる」ー・どらたい【一心同体】異なったものがいっ・すい【溢水】水があふれ出ること。また、あふれちご【一世一期】一生涯を通じての間。一世一代。とつ。② ( 船などを数える語 ) ↓せき ( 隻 ) 。ー・がん させること。ー・ざい【溢水罪】人の住居、または人 一つの心、同し体のような強固な結合をすること。 ・いちだい【一世一代】①一生のうち。一世一期。【一隻眼】①一つの眼。隻眼。②物を見抜く力のあ 「夫婦はー」ー・ふらん【一心不乱】一つの事に心をの現在する建造物・汽車・電車及び鉱坑その他の物を②役者などが、一生のしおさめとして立派な芸をする独得の眼識。ひとかどの見識。ー・しゅ【一隻手】 ること。舞台納め。転して、引退。浮世風呂四「もう一本の手。片手。 注いで他の事のために乱れないこと。曾我一二「ーに水の氾濫により、その効用をなくする罪。 いーっすけニ居続】①ある場所にとどまって離れぬ ーといかねへかの」③生涯ただ一度の立派なこと。いっーせき【一跡】①家統の続き。家系。血統。太平記 念仏す」 り三五「大家のー」②身代。すべての財産。狂、子盗人 いっーしん【一身】①一人のからだ。自分のからだ。②こと。②妓楼などに遊びをつづけて帰らぬこと。流永代蔵四「北野七本松にて、観世太夫ーの勧進能有 自分。また、自分の身の上。「ー上 ( ) の理由」③か連。 しに」ーーいちど【一世一度】①一生涯の中にただ一「家ーまで打ち込うでござるによって」③あとつぎ らだ全体。全身。ー・てん【一身田】古代の土地国有いっす・もの【一種物】公卿などが各自一種ずつの肴を度であること。②一代に一度限りする演技。ー・の・ に譲る物のすべてのもの。跡目 ( ) 一式。謡、春栄 げんじ【一世の源氏】 ( 親王の王子で源氏になった人 ( ん ) 「ーを継がせ申したき心中にて候」④自己特有 制のもとで、一代を限って所有を許された田地。後、出しあって催した小酒宴。また、その肴。 死後にも収められず、荘園の一部となり、地名としていっ・する【逸する】一自サ変〕図逸す ( サ変 ) ①にげる。 を二世の源氏というのに対する語 ) 「源」の姓を賜わのもの。独得。浄、嫗山姥麓や ) 「身がーのせりふ」 のがれる。②はなれる。それる。「常軌をー・する」 って臣籍に降った皇子。 残る。特に伊勢のものが有名。 ーそらぞくけウ【一跡相続】跡目 ( ) 一式を相続する いっーせい【一世】①生れて死ぬまでの間。 一生。②そ ーに味方なし世の中に自分以外に味方とするもの③なくなる。うせる。ちる。「古書がー・する」 はない。 いっ・する【逸する】一他サ変〕図逸す ( サ変 ) ①にがす。の時代。当時。当代。「ーを風 ( ) する」③あるいっ・せき【一齣】一くぎり。一節。一段落。いつく。 いっーしん【一新】古いことを全く改めて、万事を新たはなす。そらす。「好機をー・する」②おとす。失う。人が国や家を治めている間。一代。④ヨーロッパいっ・せつ【一節】①文章・音楽などの一くぎり。②プ ③忘れる。 にすること。「人心をーする」「明治の御ー」 で、同血統・同名の教皇・王または皇帝の中で第一に ロ野球などで、試合日程の一くぎり。 いっーしん【一審】審級制度のもとにおいて最初に訴訟いっ・すん二寸】① ( 尺度の単位 ) ↓すん ( 寸 ) 。②短い即位した人の称。初代。「ナポレオンー」⑤移民ないっーせつ【一説】①一つの説。②ある説。別の説。異 を受理する権限をもっ裁判所 ( 第一審裁判所 ) によっ 距離。浄、ひらかな盛衰記「外へとてはー出ず」③短どで、最初の代の人。ー・いちげん【一世一元】天皇説。③一つの風説。一つのうわさ。日葡「イッセッ 「たてまつらず」 てなされる審判。即ち、原則として簡易裁判所及びい時間。「ーの光陰」④小さいこと。ちょっとした一代の間にただ一つの元号を用いて改めないこと。ガキコエタ」 こと。浄、博多小女郎「ー動きもせず」ー・あし【一寸明治元年九月八日の改元の詔によって制度化。一代いっ・せつ【一切】一副〕全然。いっさい。平家五「ー用ゐ 地方裁判所の審理裁判。始審。第一審。 一号。↓年号。ーーのーゅう【一世の雄】その時代いっせつーたしようャニ一殺多生】〔仏〕一人を殺して多 いっしん・いったい【一進一退】①進んだりあと戻りし足】小股 ( 等 ) に歩くこと。きざみあし。ー・いた【一 に最もすぐれた英雄。 くの人を生かすこと。大利のために小害をなすこ たりすること。「ーしてはかどらない」②よくなっ寸板】墨掛け厚さ一寸の板。実際は二・五嵭 3 メ。 きざみ【一寸刻】物事が少しずつ進行するさま。 いっ・せい【一声】①ひとこえ。「汽笛ー」②中世の歌と。いっさったしよう。 たりわるくなったりすること。「ーの病勢」 いっしん・かいお【一進会】一九〇四年、朝鮮の尹始炳ためし【一寸試】ずたずたにためし斬りにすること。謡の一型式。延年などに用いられた。③能の構成部いっ・せつな【一刹那】非常に短い時間。一瞬間 うがやふきあ ヂのみこと ー・ど【一寸戸】戸障子をしめるのに、び分の一。登場歌や舞の序歌などに用いる定型的な短いっせ・の・みこと【五瀬命】鶸草葺不合尊 ( (i 鷲 ) ・宋秉畯 ( 絵 ) によって組織された対日協力政一分試し。 ったりしめず、不作法にいくらかしめ残すこと。まい謡。④能の囃子事 ( し ) の一。幽霊・物の精・狂女・の長子。神武天皇の兄。天皇と共に東征、長髄彦と 治団体。一〇年、韓国併合の実現によって解散。 た、身分のいやしいもの。下衆 ( し。 ( 「下衆の一寸、鈍軍兵など、広く登場に用いる。⑤狂言の囃子事の一。戦って流れ矢のため負傷、紀伊国の竈山 ( ) で没し いっしん・きようウケ【一神教】キリスト教・イスラム教・ 能がかりの登場に用いる。⑥能から出た歌舞伎子たという。竈山神社に祀る。 ユダヤ教のように、唯一の神的存在者だけを認めて馬のろ ) の三寸、馬鹿の明け放し」などと戸のしめかた によって品性を定めるのにいう ) 柳樽拾遺一 0 「奥様の一。深山・海岸の幕開きなどに用いる。 いっ・せん二閃】びかりと光ること。また、そのひら これを信仰する宗教。 : 多神教 ・ぬけ【一寸抜】「いっすんのがいっ・せい【一斉】①等しいさま。平等。②いちどき。めき。「紫電ー」 いっしん・たすけ【一心太助】講談・小説・戯曲中の人も元を尋ねりやー」 物。歌舞伎では、「芽出柳翠緑松前 ( 疆劜題 ) 」中に活れ」に同し。ー・のがれ二寸遁】責任をその場だけ同時。「ー蜂起」ー・きよらじゅけウ【一斉教授】学級いっ・せん【一戦】一度の戦い。ひと勝負。
いっーーーいっかん 一四二 「ー遍」「ー匹」「唯ー」②同しこと。同一。「心をーにいっ・か【一花】①一つの花。② ( 一説に、「一過」の転ひこしぢの白山はー雪の消ゆる時ある」③いっかそいっ・かけ【沃懸】イカケの促音化。ー・じニ沃懸地】 して」「画ー」「統ー」③そのものだけ。まじりけのなという ) しばらく。かりそめ。暫時。根無草「たとのうちには。 ↓いかけじ いこと。ひとえに。「専ー」「純ー」「成否はーにここに ヘーの思ひ付きにて」 いっ・かい【一介】 ( 「介」は「芥 ( 健ごに通ずる ) ひとり。いっか・さん乙【一化蚕】一年に一世代を営む蚕。欧州 かかる」④壱岐国 ( の ) の略。「壱州」↓いち ( 一・壱 ) いっ・か【一価】〔化〕①原子価が一であること。②アルわずかなもの。価値のないつまらぬもの。「ーの貧種のほとんど全部、日本種の大部分、中国種の一部分 いっ【逸】 ( 呉音はイチ ) ①のがれ去ること。とりにが コールが水酸基一個を有すること。ー・アルコール書生」 は一化蚕に属する。 すこと。「ー走」「後ー」②失うこと。なくなること。 【一価ー】水酸基一個をもつアルコール。例、メチル・いっ・かい【一回】①↓かい ( 回 ) 。②ひとまわり。一い ? かし【厳橿】 ( ィッは繁茂の意 ) 神威のある、繁茂 世に知られないこと。「散ー」「ー話」③きまりにはアルコール。ー・かんすう【一価関数】独立変数の巡。③小説本などの一章。一段。ー , き【一回忌】人した樫 ( じの木。斎橿。記中「御諸 ( ) のーがもと」 ずれること。「放ー」「驕ー」④気らくに楽しむこと。値を与えた時、それに対する従属変数 ( 関数 ) の値がが死んで翌年の当月当日にする法事。一周忌。 いっか・し【厳し】〔形シクズ動詞ィッ ( 斎 ) クから ) いか 「安ー」⑤すぐれていること。「ー材」「ー物 ( ) 」「秀一つである関数。 : 多価関数。ー・げんそ【一価元いっ・かい【一階】①建物の、地上で一番下の床。地階めしく立派である。たっとい。荘重である。源少女 素】原子価一の元素。ナトリウム・カリウム・塩素なの上の室。②官職の一階級。ー・そうじよら【一「内裏の儀式を移して : ・ー・しき御有様なり」 いっ【何時】〔代』不定の時を表わす語。①どの時点・時ど。 階僧正】一定の順序を経ないで、ただちに僧正に任いっか・じゅう【幾日中】さきごろ。せんだって。傾 代と定めずに言い、また時点・時代を問うのに使う。いっ・か【一和】いくつかの物ごとが応じ合い調和しぜられること。また、その人。平家三「ーなんどをも城買四十八手「おめ ( ー着てきた八丈を、わっちが此 万二「逢はむ時ーと知りてか吾が恋ひざらむ」② ( あていること。ひとつにまとまって円満なこと。一申すべきか」 むくと、とつけへてくんなんしな」 とに許容の言い方、「より」などを伴う ) 考えうる任致。いちわ。「家内がーする」 いっ・かい【一塊】一つのかたまり。ひとかたまり。いっ・かっ【一括】一つにくくること。一まとめにす 意の時。④どんな時。「ーでもいい」◎ふつうの時。いっ・か【一家】①一軒の家。一軒。②一家族。家族全 ー・にく【一塊肉】唯一人の子。 ること。「ーして扱う」 平生。「ーの年よりも寒い」 「久に。体。また、それに類した団体。一門。③学術・技芸ないっか・い一形ズイカ ( 厳 ) イの促音化 ) すぐれている。いっ・かっ【一喝】大きく一声に叱りつけること。「老 ーがいつまでいっというきまった時もなしに。永ど、独自の一流派。また、一方の権威。「ーを立てる」大きい。膝栗毛六「目のー・い所までが」 師のーにあう」「ーする」 ーとてもいつでも。日葡「イットテモゴヲン ( 御恩 ) 「ーをなす」④〔植〕雌雄同株のこと。ー・いっこういっ・かく【一角】①一つの角 ( 3 ) 。「三角形のー」②一いっ・かど二廉・一角】ひときわすぐれていること。 ヲワスレマイ」 【一家一口】一つ一つの建物を別々に建て、それを廊つのすみ。「町のー」③一つのつの。 ひとかど。かなり。狂、子盗人「ーの元手になること ーとなく①いっということもなく。日葡「イットナ下でつないでいること。寝殿造の寝殿・対屋 ( ) な④歯鯨類ィッカク科の海獣。イルカに ちゃ」。「ーの人物」 ウワヅラウ」②いつのまにか。 どの類。ー・げん【一家言】その人独特の主張・論説。類似、体長約五。牡の上顎の門歯の いっか・な【如何な】 ( イカナの促音化 ) 曰〔連体〕どのよ ーとも分かすいっというきまりもなく。 ・たんらん【一家団欒】一家族が集まってなごみ楽一個は前方に延び、角状、長さ二に達 うな。どんな。ロ〔副ズ下に打消の語を伴って ) ど ーにない平生とはちがったさまである。 しむこと。ー・ちゅう【一家中】大名に仕える家来一する。北氷洋産。油は鯨油にまさり、 うしても。どうあろうとも。浄、朝顔話「杖をカに降 ーの程にかいっということを知らぬ間に。いつの同。 牙は古来漢方で解毒剤として使用。角 雨も、ー厭はぬ女の念力」 まにか。 ーを機杼 ( ) すはたおりでいろいろな柄 ( しを織り魚。ゥニコール。一角蠍。⑤ ( 形が長 い・つが・る【い繋る】一自四ズイは接頭語 ) 糸でからげ ーのまさかも ( 「まさか」は目前の意 ) いつでも。万出すように、新しい一派の言論・文章などをあみ出す方形なので ) 江戸時代の貨幣で、金一 つづる。つながる。万九「紐の児にー・り居れば」 ことにいう。 一二「言こそはー常忘らえね」 歩龕ち ) の称。⑥ ( 中国の貨幣単位 ) ↓ いっーかん【一巻】①巻物 ( ) ・フィルムなどの一つ。 ーはあれどいつでもそうだがとりわけて。雪玉集いっ・か【一荷】①↓か ( 荷 ) 。②天秤棒 ( しの両端にか かく ( 角 ) 。ー・さい【一角犀】犀の一種。 ②第一の巻 ( じ。 「ー春一しほの緑をぞ見む」 けて一人の肩にになえる分量。今昔七「人の湯水をインド産で、鼻部にただ一本の角を持 ーの終り ( 一巻の物語が完了する意から ) 物事の結 ーはさもあれいつもはとにかく。 ー借りて」 つ。インドサイ。 ーじゅうニ一角獣】 末がついてしまって、今から何かしようとしても手 ーをいっとていつを限りの時と定めて。拾遺哀傷いっ・か % 【一過】一度に通過すること。さっと過ぎて①一角 4 に同じ。②麒麟 ( ) 1 の異称。③ (unicorn) 遅れであることにいう。 「ーすぐすなるらむ」 しまうこと。「台風ー」ーーせい【一過性】〔医〕症状が ヨーロッパの伝説上の動物。インドに産し、馬に似いっ・かん【一竿】一本のさお。または一本の釣竿。 い・つ【凍っ・冱っ】〔自下二〕↓いてる ( 下一 ) 短い間に起り、また消える性質のもの。 て、額に一角を持つ。その角で作った杯は毒を消す ーの風月一本の釣竿に身を託し、俗事を忘れて風月 という。 いっーいっ【何時何時】①これこれの時。②いつもの時。いっーか【一箇】①物一つ。一つの物。いっこ。②ひと ーじゅう・ざ一一角獣座】 を楽しむこと。 平生。狂、松の精「当年はーよりめでたう」ー・まて・ ン ) 星座の一。オリオン座の東、銀河の中にある。星いっ・かん【一貫】①一筋に貫くこと。一理を以て万 も【何時何時迄も】「いつまでも」を強めていう語。 いっ・か【五日】①五つの日数。②その月の第五の日。団・星雲に富む。初春の夕刻に南中。ー・せんにん事を貫き通すこと。「終始ー」「ーした方針」② ( 単 い・つうニ胃痛】胃がいたむこと。また、そのいたみ。③五月五日。端午の節句。ー・がえり【五日帰】結【一角仙人】インド波羅奈国の山中で鹿から生れ頭位 ) ↓かん ( 貫 ) 。ー・さぎよう【一貫作業】エ業製 いっ・えニ五重】①五枚重ねること。枕二七八「赤色に婚後、五日目の里がえり。ー・の・せちえニ五日節会】に一角があった仙人。長じて褝定を修し通力を得、品の製造に当り、原料から製品までの間の種々の作 桜のーの衣を御覧して」②「五重の扇」の略。枕八九奈良時代以降、毎年五月五日に宮中で行われた節会国王に恨みを抱いて雨を降らさなかったが、国王の業過程を主に同一工場内で行うこと。ー・にち【一貫 「ーはあまりあっくなりて」ーーがさね【五重襲】桂 ( ) 。天皇が武徳殿で群臣に宴を賜い、後に驕射を遣わした淫婦に惑わされて通力を失い、雨を降らし 日】 ( 一貫は千匁であるところから ) 千日。一説に、 ( % ) を五枚重ねること。栄華御裳着「いろいろの織物天覧、人々は菖蒲鬘 ( 2 ) をつけて参列した。五日のたという。釈尊の前生であるとされる。一角仙。独百日。 ・綾・薄物などー一二重がさねなどし重ねさせ給ひて」節。 角仙。金春禅鳳が能に脚色。 いっーかん【一寒】①一度の冬。日葡「イッカンヲシノ ー・の・おうぎ【五重の扇】檜扇 ( ) 五枚連ねたほいっ・か【何時か】『副』①いつの時か。どの時か。②いいっ・かく島一一画・一劃】①ひとくぎり。②↓かくグ」②着物が薄く、いかにも寒そうなこと。「袷 ( ) ど骨数を多く美麗に仕立てた扇。源手習「髪はーをひつのまにか知らぬまに。古今秋「ーちとせを我はヘ ( 画 ) 1 ろげたるやう」↓あこめおうぎ。ー・の・おんぞ【五にけん」③おそかれ早かれ。「生物はー死ぬものだ」いっ・かく【一格】自分一人の主義で立てた格式。一流。いっかん【一閑】飛来 ( 2 ら ) 一閑。明人で、寛永 (} 楚頃 重の御衣】五枚重ねの袿 ( % ) 。紫式部日記「大宮は④以前のある時。かって。以前。「ー見たことのあいっ・かく島【一郭・一廓】一つのかこいの中の地域。戦乱を避けてわが国に帰化、いわゆる一閑張の技法 葡萄染のー、蘇芳の御小袿奉れり」ーーの・からぎぬる人」ーーしら【何時か知ら】〔副〕いつのまにか。いそのあたり。 をもたらし、子孫代々その法を伝えた。ー・かみこ 【五重の唐衣】表地と裏地との間に中倍 ( ) 三枚をつとはなしに。ー・わ g 【何時かは】〔剿① ( 疑問としいっかく・せんきんニ一攫千金】 ( 大金を一つかみで【一閑紙子】きわめて強く製した紙子。ー・はり【一 加えた唐衣。紫式部日記「わかき人は菊のーを心々て ) いつになったら。② ( 反語として ) いっそういう とる意 ) ちょっとした仕事で労せずに一時に巨大な閑張】漆器の一種。紙で貼ったものを漆塗りにした にしたり」 ことがあろうか、けっして無い。古今雑「君をのみ思利を得ること。「ーを夢みる」 細工物。江戸初期、飛来一閑の創始という。 〔いっかく 4 〕
ーを交える一度の勝負をする。 面白くなる」②むしろ。いっそのこと。狂、鬼の継いっ・たっ【逸脱】本筋からそれはずれること。また、いっーちょう【一丁】① ( 単位 ) ↓ちょう ( 丁 ) 。②勝負 事一回の称。「将棋をーやろう」ーーまえニ一丁前】 いっ・せん【一銭】① ( 単位 ) ↓せん ( 銭 ) 。②一銭剃の子「身共がままにならずは、ーにふたりながらくはそらしはずすこと。「本分をーした行為」 一人前に同じ。ー・みところ【一丁三所】着物の縫目 略。ー・ぎり【一銭切】戦国時代に行われた刑。たと いっ・たん【一旦】一名・副一①一朝。一日。②ひとたび。 え一銭でも盗んだ者は規律を保っため斬罪に処したいっーそう【逸走】それて走ること。 一度。③しばらくの間。一時。当座。平家七「ー山のあらいこと。転じて、粗略なこと。ー・むぐり【一 丁潜】〔動〕カイップリの異称。 からとも、切ロの形の類似からともいう。また、一銭いっ・そう % 【一左右】一度のたより。一度の音信。一河をせきあげて候ふ」 ものこさず財産を没収することともいう。 ーじ報。浄、歌念仏「万事は国よりーせん」 ー緩急あれば冖史記袁器伝〕ひとたび緊急な大事が起いっ・ちょうャニ一町】① ( 里程および土地の広さの単 位 ) ↓ちょう ( 町 ) 。②一つの町。 やや【一銭茶屋】江戸時代に煎茶一杯を一文であきいっそう・いちもく【一草一木】一本の草と一本のきれば。 ーに三所 ( ) まばらなことのたとえ。永代蔵三「片 なった茶屋。ー・じようき【一銭蒸汽】東京隅田川に木。一木一草。 いっ・たん【一段・一反】 ( 単位 ) ↓たん ( 段・反 ) あった小形客船。初め、一区間の乗船料が一銭であー各一因果〔仏〕一草一木のようなわずかなものでいっ・たん【一端】①一方のはし。かたはし。②一部分。脇は崩れ次第に人倫絶えてーばかり幽かなる朝夕の ったためこう呼ばれた。ーーしよく【一銭職】一銭剃も、この世界に存在するものはすべて必然的な因果「所信のーを申し上げる」③ ( 単位 ) ↓たん ( 段・反 ) 3 煙」 いっ・ちょうャニ一張】①弦などを一度張ること。②弓 に同じ。ー・そり二銭剃】 ( 一人一銭 ( 一文 ) で、月代いの理法にもとづいて存在しているということ。太平いっ , たん【一簟】飯を盛る、一つの竹製の器。 をそり、結髪をしたところから ) 近世初期、髪結い記二四「ー、山河大地同一仏性」 ーの食 ( し ) 一瓢 ( び ) の飮冖論語雍也「賢哉回也、一簟・琴・幕・皮・紙などの一個の称。↓張。ー・いっし【一 の称。とこや。一文剃。いっせん。 いっそう・りゅう % 【一噌流】能楽の笛方の流派。中村食一瓢飲、在 = 陋巻一」〕わずかばかりの飲食物。清貧張一弛】①或いは張り或いはゆるめること。②時に にあまんじて暮すことのたとえ。 は働かせ、時には休ませること。 いっーせん【一線】①一本の線。ひとすじ。②重要な意一噌を祖とし、後に一噌を姓とする。 味のある、はっきりしたくぎり。けしめ。 いっ・そく【一束】①一つにまとめること。ひとたば。いっ・たんじ【一弾指】一度爪はじきする間。きわめていっ・ちょう【一朝】①ひとあさ。ある朝。②ひとた び。一旦。一時。「ー事ある時は」③朝廷全体の人。 ーを画 ( 3 ) する境界をはっきりつける。くぎりをつ② ( つかねたものを数える語 ) ↓そく ( 束 ) 。 ・いっ短い時間。いちだんし。〈日葡〉 ける。 ・いっせき【一朝一タ】ひと朝かひと晩。わずかな ぼん【一束一本】杉原紙一束 ( 一〇帖 ) と扇一本。武いっ・ち【一致】①二つ以上のものが、くいちがいなく 。「言行ー」②心を同じくす時日。太平記一「ただ禍ーの故にあらず」。「ーには いっせんいちゃものがたり【一千一夜物語】↓ア一フビ家時代、これを社物とする習慣があった。十帖一本。一つになること。合一 アンーナイト ーいつほんーのーかみ【一束一本の紙】杉原紙の異称。ること。合同すること。「ー団結」③一般普通の常できない」 ーの怒りにその身を忘る〔論語顔淵「一朝之怒、忘其 いっせんたい【一闡提】〔仏〕 ( 梵語 icchantika) 解脱 ( ) ー・きり【一束切】髻 ( ) を一握りほどの長さに切る識。傾城禁短気「気遣ひいたすもーなれば」ー・は の因を欠き、成仏 ( う ) することのできない者をい 【一致派】日蓮宗の一派。法華経の本門と迹門とは、身「以及其親一」〕一時の怒りのため前後を忘れ、自 分の身を亡ぼして、その上、禍を親兄弟にまで及ぼ う。闡提。 いっーそく【一足】①履物の左右一揃いの称。一組。②理は一致していると主張するもの。祖は日朗。朗ド 蹴鞠翁ま ) で、一回まりをけること。 いっせんど・ばらい - 「三一千度祓】千度祓に同じ。 ・とび【一足飛】・派。単称日蓮宗。平法華 ( 麓。ー・ほうニ一致法】す。 いっ・ちょう % 【一調】①能の部分演奏の一。要所の一 いっせんものがたり【一千物語】 (Hazär Afsäneh ) ①両足をそろえて飛ぶこと。②急いで走ること。③〔論〕 ( m hod 品 r m こ「帰納法」参照。 アフビアンーナイトの源泉となったベルシアの物語。 順序をふまないで飛びこえること。 いっち【一・逸】一副ズイチの促音化 ) いちばん。最も。段を謡い、それに合わせて大鼓 ( 黜っ ) ・小鼓・太鼓【 ) を一種だけ打つが、打楽器が鑑賞の焦点。②長唄囃 いっそ〔副ズ「一層」からか ) ①実に。ほんとうに。まいっーそく【一息】①ひといき。一呼吸。②わずかの息。 柳樽初「堪忍のーしまいに肌を人れ」 ったく。膝栗毛発端「大屋さんのおかみさんへー追ちょっとした息。ー・せったん【一息切断】息が切れいっち・はんかい【一知半解】知ることのきわめて浅薄子で、小鼓一丁による独奏。下座音楽では「一調人 て死ぬこと。こんてむっすむん地「ーに及んでは」 り」と称して、武将の出人りなどに用いる小鼓の曲。 従ばかりいって」②むしろ。とやかく言わずとも。 なこと。知識が十分に自分のものとなっていないこ いっちょうーいったんウ洋【一長一短】長所もあるが短 かえって。「ー死んだ方がましだ」ー・の・くされにいっ・そく【逸足】①足の速いこと。また、そのもの。駿と。なまわかり。 ( 「いっそ」を強めていう語 ) どうせのことに。いっ足。北条九代記「御使は椎松とて、無双のーなり」②いっ・ちゃく【一着】①最初に到着すること。競走で一所もあること。「どっちにもーがある」 そのこと。膝栗毛八「いめへましい。 、是からどこすぐれていること。まさっていること。また、すぐ 番になること。②衣服を着用すること。きること。いっちょうーぎりウ洋【一梃切】 ( 茨城県で ) 葬式を終っ 「ーに及ぶ」③衣類一かさね。④洋服一揃い。⑤甲た夜、燭を一本だけともして、それのともる間だけ ぞ遊びにつれてあよびなせへ」ーーのーこと【いっそれた人材。「門下のー」 回向 ( ) すること。 の事】〔副〕むしろ。いっそ。 いっそんそらしょ【佚存叢書】中国ではすでに散佚し冑一領。⑥囲碁で、石を一つ盤面に置くこと。 いっ・そ【何時ぞ】一副〕いっか。おそかれ早かれ。早晩。た漢籍で、日本になお現存しているものを集めた叢いっちゃく・しゅ【一揉手】仏像などを計る尺度で、親いっちょうーらウ洋【一張羅・一帳羅】 ( 一本の燭の意 狂、暇の袋「ーは去りたい去りたいと存ずる所に」書。林述斎編。一七九九 ~ 一八一〇年 ( 寛政一一 ~ 指と中指とをのばした長さ。諸説あるが、ふつうにの二挺」の転とも、ただ一枚の羅の意ともいう ) は八寸と考えられている。いったくしゅ。ー・はん①持っている着物の中で、一番上等のもの。唯一枚 ・や【何時そや】〔剿いつの頃であったか。先頃。文化七 ) 刊行。「古文孝経」以下一六種を収める。 かって。「ーは失社いたしました」 いっ・たい【一体】曰〔名〕①一つのからだ。同一体。「渾【一探手半】仏像を造る際の像高の一基準で、一探手の晴着。②一枚しか持っていない着物。一枚看板。 いっ・そう【一双】①二つで一対 ( ) をなすもの。ま然 ( ) ー」②一つの関係。同類。③一つの様式、体にその半ばを加えたもの、即ち一尺二寸に当るとい浮世風呂一一「なけなしのーを着殺しに着切って仕ま ふだ」 くわれる。今昔一七「ーの地蔵を造り奉りてけり」 た、それを数える語。今昔九「玉の釵 ( ) ーを差し裁。④仏像・彫像などの一個の称。ロ〔副一① ( 多 て」②ひとそろい。全部。日葡「イッサウニカタヅ「に」を伴って ) おしなべて。総じて。「ーに平年並いっ・ちゅう【一中】①一座。②一座の人々にひろく茶いっ・ちよくせん【一直線】①一本の直線。②まっすぐ。 だ」②もともと。浮世風呂四「わしはー豆腐が大す菓を供すること。③寺中の人々すべてに斎食 ( しをひとすじ。真一文字。 いっ・つ【五・五つ】①数の名。ご。いつ。②昔の時刻 ーの玉臂 ( 疑 ) 千人の枕冖円機活法「二八佳人巧様粧、きぢや」③ ( 疑問の意を強く表わす語 ) 本当に。「ー設けること。一普。 洞房夜夜換 = 新郎「一双玉手千人枕」〕夜ごとに相手どうしたのだ」ー・ぜんたい【一体全体】『副 = いったいっ・ちゅう謇【一籌】① ( 「籌」は勝負を争う時の数取の名。およそ今の午前および午後の八時。いつつど き。↓とき ( 時 ) 。ーーあこめ【五つ衵】女房装束の一。 のかわる遊女の身の上をいう。一代女五「まことにい」を強めていう語。ー・ふんしん【一体分身】 ( イノ りの具 ) 一つのかずとり。②一つのはかりごと。 ーいつつ【五 、昼夜の限りもなく首尾床のせはし」 タイフンジンとも ) 本来一つの体である仏が、衆生ーを輸 ( ゅ ) する ( 「輸」は負ける意 ) やや劣る。ひけ五枚重ねの衵を着ること。↓衵 ( 図 ) 。 っ五つ】五分五分。勝負なし。対等。御前義経記 いっ・そう % 【一掃】①一度にはらい去ること。「湖貨済度 ( ) のために、種々の姿をして諸所に現われをとる。 ること。〈運歩色葉〉 ー」②残らず払いのけること。「敵をーした」 いっちゅら・ふし【一中節】京浄瑠璃の一派。延宝 ( 一一 ') 「互にーに仰せ付けらるる上は」ー・おニ五つ緒】① いっ・そら【一層】曰一名〕ひと重ね。「ーの楼」ロ一剿いっ・たい【一帯】①ひとつづき。一筋。一脈。②そのの頃、京都の都一中の創始。享保 ( む頃一時衰え牛車 ( ) の簾 ( 夥 ) の一種。簾の左右の縁とこれに平 ①程度が一段と加わること。ひときわ。さらに。椿あたり一面。 たが、五代目一中が復活して、江戸末期に流行し、今行した中央の革緒との間に、革で一条ずつの風帯を 日に及ぶ。 垂れたもの。②「五つ緒の車」の略。ー・お・の・くる 説弓張月残編「ここに為朝はーの疑念をまして」。「ーいっ・たい【一袋】ひと袋。〈運歩色葉〉 一四七 いっせんーーいつつ
いち・すえ最【市末】市場の端。狂、鍋八撥「あの浅なべで身代を築き上げた金持ち。永代蔵六「是等は各別などの ) ひとすじ。③〔仏〕④仏道。 @菩提・仏果にいかいしゃ雋【一人会社】株式または持分が一人だけ で保有されている会社。広義には、数人の株主また のー、親より譲り無くては勝れて富貴にはなり難し」たる唯一の道。一乗。 は殊の外さもしい物で御座るによって、つつとーへ は社員があってもそのうちの一人が大部分の株式を いち・たいじ【一大事】①容易ならぬできごと。重大ないち・どうおん【一同音】一口 ( 5 っ ) 同音に同じ。〈日葡〉 やらせられい」 : 市頭 ( が ) いち・すかさ【市司】市場の支配者。狂、牛馬「早々参事態。太平記六「正成不肖の身としてこのーを」②いちどき・に【一時に】いちじに。一度に。いっしょに。保有している会社をも含む。ー・とうせんけウ【一人 〔仏〕仏がこの世に出現するという重大事。ー・いんいち・どく二読】一度読むこと。ひととおり読むこと。当千】一人の力がよく千人にも当ること。一騎当 って一の杭につないだ者は、ーを仰付られ」 いち・す ? けるニ位置付ける】一他下こ全体との関連ねん【一大事因縁】〔仏〕仏がこの世に出現する最いち・どの【一殿】神巫 ( 5 ち ) ーのこと。狂、祝疇神楽 ( 千。〈日葡〉ー・まえニ一人前】①一人に割り当てる 響 ) 「又ーもよび出し、みかぐらをも参らせらるるやべき分量。一人分。②おとなとなること。また、お を考えふさわしい位置を定める。適切な評価を与えも大事な因縁。一切衆生を救済するという大目的。 となとして扱われること。③人並に技芸などを習得 る。 いち・だく【一諾】一たび承知すること。承知して引きうに」 いち・せいめん【一生面】 ( ィッセイメンとも ) 新しくひ受けること。〈日葡〉ー・せんきん【一諾千金】〔漢書季いち・とんざ【一頓挫】順調に進んだ事が突然に停すしたこと。ー・やく【一人役】一人分の課役。↓本役 市伝〕男子が一たび承諾すれば、千金にもかえがたいること。事業や計画に突然に支障が出て見通しがな・半役 らいた方面。新機軸。「ーを開く」 ー虚を伝うれば万人実を伝う〔朝野群載〕一人がう いちぜん・めし【一膳飯】①一椀ずつ盛りきりにして供値があるから、必ずこれを実行しなければならない、くなること。「長年の計画にーを来す」 いち・な【一名】琵琶法師の付ける「某一」という名。鎌そを言いふらせば、これを聞いた多くの人は、真実の する飯。②出棺の際、近親者が永別のために食べるの意。 一杯ずつの飯。そのため平常は一膳飯を忌む。出立いちた・ヘん【一タ偏】 ( 「歹翁 ) 」の一字を二字によんだ倉末期の如一を祖とする平家琵琶の流派は、一名を事として言いひろげるものである。 付けるので一方 ( 魅 ) 流と呼んだ。後世は一般盲人もいち・にん【一任】①すっかりまかせること。「君にー ( いた ) の膳。いつばいめし。ーーや【一膳飯屋】盛りきもの ) 「がっへん」に同じ。 「総領。する」②古代、在官の一定の任期。 いち・たん【一団】 ( 群集の ) ひとかたまり。一群。また、つけ、「市」「都」の字も用いる。 りの一膳飯を食べさせる飲食店。簡易食堂。 いち・なん【一男】①一人の男の子。「ー一女」②長男。いち・にんしよう【一人称】「人称」参照。 いち・そく【一族】同じ血統または同じ氏の者。同族。一つの仲間。 いちねい【一寧】鎌倉後期の臨済宗の僧。字は一山 ( 「 いち・たん【一段】曰〔名〕①階段などの一きざみ。転じいち・なん【一難】一つの災難。一つの難事。 「ー郎党」 0 。宋の台州臨海の人。元の使者として一二九九年 いち・そめ【市初】市 ( とを開場するはじめ。狂、牛馬て、事件の一くぎり、地位・技能の一段階など。②文ー去ってまた一難一つの災難が過ぎてやれやれと 章・語り物などの一くぎり。ロ一副ズ「と」を伴っても思う間もなく、また次の災難が起きること。次々に ( 正安一 ) 来日、建長寺・円覚寺・南禅寺の住持。朱子 「此のめでたいーに何事ちゃ」 学にくわしく、また五山文学隆盛の端緒となった。 いち・ぞん【一存】自分一人の考え。「わたくしのーで用いる ) 一際 ( ) 。一層。狂、烏帽子折「ーういやっ災難の襲って来ること。 「かたまり。 ちゃ」。「ーと腕があがる」ー・かつよう【一段活いち・に二二】①ひとっふたつ。わずか。②第一番とその法流を一山派という。寧一山。 ( = 一 ) は決めかねる」 いち・ねん【一年】①一二カ月間の称。三六五日。②一 第二番。「ーを争う」 いち・た【一朶】① ( 花の ) ひとえだ。② ( 雲などの ) ひと用】文法で、上一段活用・下一段活用の総称。 一つ二つと書きわけ月から一二月までの間。③紀元または年号の最初の ーに及ばす手紙の結びの語。 いち・たんし【一弾指】 ( ィッタンジとも ) 〔仏〕一度指を いちーた【一駄】馬一頭に負わせた荷物。 年。④第一学年または第一学年生の略。⑤ある年。 てくわしく書かないの意。不一。 いち・たい【一代】①天皇・君主の在位の間。また、領主はしくだけの、きわめて短い時間。 ー・かんぬし【一年神主】宮座の中で一年交代に神主 「ーの失いち・たんな【一旦那】①第一の旦那。最も多く財物をいち・にち【一日】 ( イチジッとも ) ①午前零時から午後 や戸主が家をついでいる間。②一生 ( し ) 。 をつとめる座人。ー・き【一年忌】一周忌に同し。 策」③その当時。当代。当世。「ーの名優」④家系喜捨する檀家 ( ) 。狂、布施無経 ( ) 「これは愚僧一二時まで。一昼夜。②朝からタまでの間。終日。 ひねもす。③ある日。④月の最初の日。ついたち。せい・しよくふつ【一年生植物】同一年内に種子から を数える語。第一代。ー・いちど【一代一度】その人がーちや程に」②第一の得意先。 ・いちゃ【一日一夜】一昼夜。ー・おき【一日置】そ発芽、成長し、花を開き実を結んで枯れる草本。例、 の一代に、ただ一度行われる行事。ー・いちど・の・ほいち・たんらく【一段落】①一つの段落。ひとくぎり。 アサガオ・シソ。一年草。ーーそうニ一年草】一年生 うへい【一代一度の奉幣】古代、天皇即位の年に、使「ーっける」②ものごとが一くぎりしてかたづくこの日に事をして翌日はやめ、翌々日またすること。 隔日。 ・がい三一日買】遊女を昼夜買切りにする植物に同じ。ー・むぎ【一年麦】年があけてから蒔く を皇大神宮ほか五〇社に遣わし、神宝・御幣を捧げと。「ーした」 て、即位を告げる儀式。一代一度大神宝。ー・おとこいち・てんもんがくニ位置天文学】天体の幾何学的関こと。一代男五「隔子 ( 」う ) の女郎一人も残さずーと麦のこと。俚諺に、「一年麦は馬鹿の薬」といい、何に 背【一代男】①一生、子なく後嗣なくして終る男。四係、位置、大きさ、実運動および視運動を、観測的・理触れをなし」ー・かわり【一日替】一日ごとに替るもならぬの意。 ーの計は元旦にあり一年中の計画はその年の初め 天王十寸鏡「公平はーかとあんじたに女房を持てう論的に研究する学問。天体物理学に対して、古典的こと、交替すること。日替 ( ) 。ー・きよう謇【一日 経】大勢集まって一部の経を一日に写し終えるこに決めておくがよい。 れしい」②「好色一代男」の略称。ー・おんな冖ン【一な分野を位置天文学と総称することもある。 代女】①終生子のない女。譬喩尽「一代男といふこいち・ど【一度】①ひとたび。いっぺん。一回。②同一と。法華経を写すことが多い。頓写会。ー・さい【一いち・ねん【一念】①心に深く思うこと。また、その心。 とあり、一生子なくくらす男。ー、これも嫁人してもの高さの二音間の音程。③ ( 温度・角度などの単位 ) 日祭】一月を除き毎月一日、宮中三殿で行われる祭。源横笛「この世にて数に思ひ人れぬことも、かの今は 一日行程。のとちめにーのうらめしきにも」②ふと思い出すこ ーじニ一日路】一日で歩き得る道のり。 子得うまぬ女」②「好色一代女」の略称。ー・き【一代↓ど ( 度 ) 。ー・に【一度に】一副〕いっしょに。一時 ・はれ【一日晴】①儀式の服装などを、特別の日にと。ちょっと考えること。今昔一一「此れを見てー彼れ 記に。こぞって。ー・ふたたび【一度再度】「一度」を強 記】君主の一代、あるいは或る人の生涯の事跡を 録したもの。ー・きようニ一代教】釈尊がその一代めていう語。狂、貰聟「ー呉れた女房をばもどすまい限って、仮に立派に飾ること。②その日その時限りが如くに香を焼 ( た ) かばやと思ひき」③〔仏〕④きわ に用いる晴着や特別の器具。③物事の普通とはかわめて短い時間。六〇刹那震っ ) 、あるいは九〇刹那を の間に説いたあらゆる教え。 ーごけ【一代後家】一といふか」 いう。また、一刹那、一瞬。徒然草「ただ今のーにお 生未亡人で暮そうとする女。永代蔵五「ーを詮索しいち・どう【一同】①同じであること。同一。また、同ったもの。ー・ひやくしゅ【一日百首】詩歌などを一 ・ヘんし【一日片時】↓いちじいて直ちにする事の甚だ難き」 @ 一たび心を起すこ じになること。狂、伊勢物語「体も心もーする様にし日に百首作ること。 て、かれこれ年経る中に」ーーごじーのーふつぼら と。わずかに心を起すこと。 6 ( 浄土教で ) 一回だけ 【一代五時の仏法】天台の祖智顫 ( じが釈尊一代の説ておくりやれ」②そこにいる人々、または仲間全体。っへんし 念仏すること。〇わずかの間の信心。ー・おうしょ みなみな。「発起人ー」ーーに【一同に】ロをそろえいち・によ二女】↓いちじよ 教を教えの深浅により、五つの年時に分けたもの。 華厳・阿含・方等・般若・法華涅槃の総称。↓五時教 2 て。異ロ ( 5 ) 同音に。平家 6 「おのおのー申されけいち・によ二如】〔仏〕〔首楞厳三昧経〕 ( 「一」は不二、う芻ジ【一念住生】①臨終に一声念仏して極楽に往生 「如」は不異の意 ) 真理はただ一つであること。「物すること。②平生に一声念仏すれば必ず極楽に往生 ) 。ーーざっしゅ【一代雑種】異なる純系品種間のれば」 するということ。③仏の救済を信ずる一念で往生が 交配によって生じた子。しばしば雑種強勢を現わすいち・どう % 【一堂】①一つの堂。②同じ堂。同じ会心ー」 いち・にん【一人】①ひとりの人。②右大臣の異称。定まること。ー・ぎ【一念義】浄土宗の一派。流祖は 場。同じ場所。「ーに会す」 ので、家畜・野菜などに応用。ーーのーきようもんウ ・いちゃく【一人一役】 ( 一人二役・一人三役などに成覚房幸西。行者と仏とが無二無別となり、多念の 【一代の経文】釈尊がその一代の間に説いた教え。いち・どう【一道】①一つの道。一芸。徒然草「ーに 必要なく、一念により往生すると説く。 : 多念義。 一切経。大蔵経。ー・ふげん【一代分限】その人一代携はる人、あらぬ道のむしろにのぞみて」② ( 光や煙対して ) 一人に一つの役目を割りあてること。 いちすえーーいちねん
二〇三〇 ひとおしーーひとくち 立てる。「お釜を起す」とも。 お。源帚木「ー目驚かせて」。「ー目立つ」 時の宿をしたり、身請人や仮親などの世話をもした。「世にあるべきーとは思はずながら」 ひと・かすみ【一霞】①一条のかすみ。基佐集「ー野中ひと・かまえ , ニ一構】①独立した一軒の家。②木などひと・く【人来】鶯 ( ) の鳴き声の擬声語。人の来るに 胸算用三「墨染あたりに居るーの嚊 ( せ」 の一群。一まとまり。五人女五「ーの森のうちに」 かけていう。古今雑体「梅の花見にこそ来つれ鶯の ひと・おじ【人怖】 ( 幼児などが ) 見知らぬ人を見ておの庵をたなびきて」②程度がひとしお深くなるこ じけづくこと。ひとおめ。 と。増鏡「今ー心細うあはれにて」③見渡す限りのひと・がまし・い【人がましい】一形〕図ひとがま・し ( シ ーといとひしもをる」ー・どり【人来鳥】鶯の異 ひと・おと【人音】人のいるらしい音。また、人の歩く広い土地。浄、日本振袖始「あの樋の口から向うの松ク ) ①なみの人間らしい。一人前らしい。盛衰記一一称。 までー譲りし上田」 〇「あたら詞を主に言はせでー・しき」②人に知られひ・とく【秘匿】秘密に隠しておくこと。 足音。万二「ーもせねばまうらがなしも」 ひと・おに【人鬼】鬼のような残忍な行いをする人。鬼ひと・かせ【一かせ】刀で一度切りつけること。一刀のるほどである。相当の人物らしい。栄華飛く藤壺「ー・ひ・とく【菲徳】うすい徳。寡徳。 しき名僧」 ひ・どく【披読】ひらいてよむこと。 ) 。伎、韓人漢文「皐月 ( リ ) をー切る」 のような心の持ち主。伎、お染久松色読販「人にーは ないものだね」 ひと・かせき【一稼】一度かせぐこと。一骨折り。一働ひとかみ・いぬ【人咬大】人間に咬みつく大。狂、月見座び・とく【美徳】美しい徳。ほめるべき立派な徳。 頭「何、ーぢやといふが、はて気味のわるいことぢや」ひと・くいいク【人食・人喰】①人間の肉を食うこと。② ヒトーパテーシャ【 Hit 名 ad 象 a 梵】古代インドの説話き。ひともうけ。 集「。ハンチャタントラ」の異本の一。ナーラーヤナひと・かた【一方】①一つの方向。いつぼう。夫木一一ひと・がら【人柄】①人の品格。じんびん。②人品のよ人に食いつくこと。③人食大の略。狂、大山伏「まし 「ーそよぐ風の下荻」②二人または大勢ある中の一 いこと。よい人物。 てーならば中々いのる事はなりまらすまい」ー・い ( N ) 作。一〇 ~ 一四世紀頃に成立。 人。蜻蛉上「このいまーの出で人りするを」③ひとひと・かわ % 【一皮】①一枚の皮。表面の皮。②うわべぬ【人食大】人に咬みつく大。狂、大山伏「爰にーが びと・おめ【人怖】「ひとおじ」に同じ。 とおり。源須磨「ーにやはものは悲しき」④「一人」のばかりであること。甲陽軍鑑五「何事もーばかりに御ざる」ーーうま【人食馬】人に咬みつく癖のある ひと・おもい【一思】たった一度の苦しい思い。浄、 馬。六あみだ詣「ーにも合ロ ( どんな者にも気の合った仲間 天網島「刃 2 い ) で死ぬるはー」ー・に【一思に】〔副〕尊敬語。「おー様」ー・ならす【一方ならず】ひとと分別し」ー・め【一皮目】ひとえまぶた。 おりでなく。なみなみならず。源タ顔「ー心あわただ ー剥 ( む ) く真の姿をおおい隠しているうわべを取りはあるの意 ) 、器量ふうぞくにはよらねへもの」ーーし いっそ一度に。断然。思いきって。 しくて」。「ー世話になる」ー・ひとかた【一方一方】除く んしゅ【人食人種】食人種 ( ) の俗称。 ひとーおれレニ一折】 ( 舞・曲などの ) 一区切り。ひとさ し。ひとふし。源花宴「ーけしきばかり舞ひ給へるに」どちらか一方。源浮舟「ーにおぼし定めよ」 ひと・かわり【人代】他人の代りとなる者。身がわひと・くくり【一括】まとめて一つにくくること。いっ かつ。 ひと・か【人香】人のうつり香。人のにおい。源空歸「いひと・かた【一肩】①駕籠などの一方を担ぐこと。②負り。宇津保蔵開上「あやしのーや」 担の一部分を受け持っこと。「ー人れる」 ひ・とき【日時】日と時。時日。 「りましぬ」ひとーくさ【一種】ひといろ。一種類。源海ケ枝「ただ荷 となっかしきーにしめるを」 ひと・かい嬲【人買】人身売買を業とする者。人うり。ひと・かた【人形】①人の形をしたもの。にんぎよう。ひと・き【棺・人城】ひつぎ。仁徳紀「ーに伏して薨 0 む ) 葉をー合はせ給へり」ー・もの【一種物】「いっすも ・ふね【人買船】人買いが人を運ぶのに用いた船。多く祓 ( 鷲 ) の時の形代 ( ) とする。源須磨「舟にこひと・き二木】一本の樹。一本立っている木。栄華松の」に同し。輔親集「蔵人所の人々ーして参れといへ るに」 とごとしきー乗せて流すを」②転して、身代りの人。下枝「住吉の松のちとせはーならねば」 閑吟集「ーは沖をこぐ」 ひと・がい【人詮・人甲斐】人らしいしるし。人と生代理。源東屋「かのーの願ひものたまはで」③ ( ヒトひと・き【一季】↓いっき。ー・ぼうこう【一季奉公】一ひと・くさ【人草】もろもろの人。人民。あおひとくさ。 記上「汝ま ) の国のー」 ガタと濁音 ) 人相。人相書。伎、吾嬬鑑「権八がーを季 ( 一年 ) と期限を定めてする奉公。 れたかい。謡、烏帽子折「身のなる果ての牛若丸、 もなき今の身を」 返せ戻せとおっしやるは」 ひと・きき【人聞】人に聞かれること。世のうわさ。外ひと・くさ・い【人臭い】一形図ひとくさ・し ( ク ) ①人間 ひと・がえし【人返】①領主が領民の他領・他所へのひと・かたい【人乞丐】人としての欠陥がある者。仁聞。竹取「ーはづかしく覚え給ふなりけり」。「ーがの臭いがする。人のいるけはいがする。②人間らし い。 悪い」 移住を防ぐため、そのような移住者を現在の領主や義や恥を知らぬ者。 主人に交渉して召し返したこと。②江戸時代、江戸・ひと・がたき【人敵】他人から敵とされること。かたき。ひと・きざみ【一刻】①一段。一階級。源桐壺「いまーのひと・くさり【一齣・一関】謡い物・語り物などの、まと 位をだにと贈らせ給ふ」②第一の列。源若菜下「ーにまった一部分。一段落。ひとこま。転じて、ある話 京・大坂など都市へ集中した人々を帰郷させたこと。栄華花山「ーはとらぬこそよけれ」 えらばるる人」 「びきつづきて」題について一しきり話すこと。「ー論ずる」 ひと・かたけ【一片食】一度の食事。享和句帖「今日ー 旧里帰農。 さへたらへざりしさへ悲しくて」 ひとーきようャニ一京】都じゅう。京全体。蜻蛉上「ーひひとーくす奓【人屑】人間のかす。取るに足らぬ人間。 ひとーかえりへニ一返】動作の手順を一通りふむこと。 一回。一度。源若菜下「ただー舞ひて人りぬるは」。狭ひと・かたげ【一担】ちょっと担ぐこと。ひとかつぎ。ひと・ぎらい【人嫌】人に逢うことを嫌うこと。他人ひと・くすれ【人崩】多人数が動揺して雑踏するこ と。多人数が退散しようとして混雑すること。 狂、三人片輪「いざー宛、してのかうではあるまいか」を嫌うこと。人間嫌い。 衣四「今ー悲しさの数そふここちし給ひて」 びと・かかえ【一抱】両手をひろげて一杯にかかえるひと・かたな【一刀】一打ちで切り、または刺し通すこひと・きり【一切】①ひとつの区切り。一段落。②ひとひと・くせ【一癖】どこか普通の人と異なっていると感 じさせる特異な点。「ーありげな面魂」 と。一打ち。 ころ。一時。ーーあそび【一切遊】江戸の私娼街で、 ほどの大きさ、また、太さ。 ひと・がき【人垣】①多くの人が垣のように立ちならぶひと・かたまり【一塊】一つにかたまっていること。ま昼夜を四つまたは五つに切って、その一切りを遊ふひと・くせつ【一口説】一通り口説を言うこと。 こと。ちょんのま遊び。 ひと・くたり【一下・一領】装束などの一そろい。源橋姫 こと。「ーを作る」②古代の説話で、貴人の陵墓に多た、そのかたまり。 くの人を垣のように並べて生き埋めにすること 。記ひと・がち【人勝】人がたくさんいるさま。狭衣二「いとひと・きり【人斬・人切】①人を斬ること。②罪人を斬「綿・絹、袈裟・衣など、すべてーのほどづつ」 ーほうちょうチ ることを職とする人。くびきり。 ひとーくたり【一行】①いちぎよう。②文章の或る一部 思はずにーにむつかしとおぼせど」 中「始めて陵にーを立てき」 分。③きまりきった口上。また、その一部分。浄、近 ひと・かけ【人影】人の姿。人のかげ。源賢木「年暮れてひと・かど【一角・一廉】①或る一つのことがら。②な【人斬庖丁】刀をあざけっていう語。 みすぐれたこと。ひときわめだっこと。いっかど。ひとーきりようャニ一器量】ひとかどの器量。 江源氏「とくと御合点なされしかと、出家形気のー」 岩井の水も氷りとぢ見しーのあせも行くかな」 ひと・くち【一口】①一度に全部を口に人れること。一 ひと・かさ【一嵩】物事の程度の一段階。一段。ひとき醒睡笑「ーの鉢なければ座敷の興少なし」。「ーの人ひとーきれ【一切】一つの切れはし。一片。 わ。太平記一七「先の男にー倍 ( ま ) して、仁王を作り損物」③一人前であること。相応であること。 ( 副詞的ひと・ぎれ【人切】人らしいもののはしくれ。ひとげ。度に食べること。②一回、ロに人れること。その分 量。また、少しばかり飲食すること。③手短にいう にも用いる ) 「ー先輩ぶってたしなめる」 日葡「コノイエ ( 家 ) ニヒトギレモナイ」 じたる如くなる武者の」 ひと・がしら【人頭・髑髏】「されこうべ」に同じ。今昔一ひと・かどい嬲【人勾引】人をかどわかすこと。また、ひと・きわ【一際】曰【名身分・地位などの一つの段こと。「ーにいう」④少し物を言うこと。一言。「ー それを業とする者。かどわかし。びとさらい。〈日葡〉階。また、一つの傾向・次元・時機など。源薄雲「大納も言わぬ」⑤或る一まとめ。一単位。「ー寄付する」 二「その屍骸 ( か ) を取らむとするに、ーあり」 ひと・かす【人数】①人のかず。にんず。あたまかず。ひと・かふ【一株】①根のついた草や木などの一本。②言になりて右大将かけ給へるを、いまーあがりなむ⑥分け前。割り当て。「ー乗る」ー・あきない【一 に」。源若菜下「世の中はいと常なきものを、ーに思ひロ商】①一言で売買の決定する商取引。②転じて、 人員。垂仁紀「後宮のーに盈 ( しひたまへ」②然るべ株式一つ。③一身代。 き人の中に数えられること。人なみ。紫式部日記ー立てる一身代をかせぎ出す。産をなして一家を定めて」目一剿いちだんと。きわだって。ひとし一言で諾否を決定させること。浄、国性爺「頼まれう
いちむらーーいちゅうた 一四〇 三代 ) 五代尾上菊五郎の前称。一二代の次男で、座ー置く ( 囲碁で、弱い方が、石を一つ置いて始めると た、そのように一直線に突進し、脇目もふらぬさま。わかに検校になったもの。②転じて、にわかに富裕 元を辞して俳優を専業とした。⑤ ( 一四代 ) 一二代ころから ) 優者に一歩を譲る。 「まー」③掛物の本紙 ( ん ) の上下に、横につける細いとなること。また、その人。俄分限 ( $) 。ー・ざけ の三男。のち坂東家橘と改名。 ( 羸 ) ⑥ ( 一五代 ) いち・もち【逸物】↓いちもつ。宇津保梅花笠「ーのものきれ。↓大和表具 ( 図 ) 。④劇場で舞台の上方に垂れ【一夜酒】一夜の間に醸造した酒。甘酒など。ひと 一四代の子。屋号橘屋。容姿・音調ともにれ、生世ども」 る横長の黒幕。⑤刀工一文字のつくった刀の総称。よざけ。ー・じよう【一夜城】一晩で築き上げたと 話 ( 讐 ) の名人。 ( 黯 ) ー・ざ【市村座】歌舞伎劇場。いち・もっ【一物】①一つの品物。②一つのたくらみ。刀の茎 ( ) に、作者銘の上に「一」の字を刻んだからいう城。小田原の南、早川のロにある太閤一夜城は 江戸三座の一。一六三四年 ( 寛永一一 ) 村山又三郎が「胸にー」③金銭の隠語。④男根の隠語。ー・すくいう。⑥鎧 (? ろ ) の押付翁しの化粧の板に併行する部名高い。ー・す 3 くり【一夜造】ただ一夜のうちにつ 日本橋葺屋町に村山座を創立。六六年 ( 寛文六 ) 市村 り【一物作】↓いちものずくり 分。大鎧の名所 ( ) 。⑦浮世絵版画で、「ふきぽか くり出すこと。転じて、念を人れず、急に間にあわせ 宇左衛門が座元となって市村座と改称。一八四二年いち・もっ【逸物】群をぬいてすぐれているもの。尤物し」の一種。風景画などの上部にある空色または朝につくり出すこと。ー・す 3 け【一夜漬】①一夜の間 ( 天保二一 l) 猿若町に、九二年 ( 明治二五 ) 下谷二長町 ( ) 。宇治拾遺一「乗りたる馬・ : いみじきーにてあ日などのぼかしをいう。 ・かさ だけ漬けてならした漬物。はやづけ。②その時起っ りければ」 に移転。一九三二年 ( 昭和七 ) 焼失。ーーさんじろう 【一文字笠】①勾配のない菅笠。 た事件をすぐ芝居に仕組むこと。わずかの時間でつ % 【市村次郎】漢学者。東洋史学の開拓者。茨城いちもの・すくり【一物作】農夫。農は国の本で、その武士・町人ともに用いた。殿中。 くった脚本・小説など。③急ごしらえの準備。「ーの 県の人。東大教授。著「支那史要」「東洋史統」「支那第一の大切なものを作る者の意。いちもつづくり。 ②丸い紙を真中から二つ折りにし 試験勉強」ー・すし【一夜鮨】ふり塩をしたアユの腹 史研究」など。 ( 贏 いち・もん【一文】① ( 貨幣の単位 ) ↓もん ( 文 ) 。②穴明たように頂きが一文字 ( 一直線 ) に 笠に飯をつめ、苞 ( しに人れて火にあぶり、おもしをか いちむろ・すくり【一室造】内室造 ( ) に同じ。 銭 ( じ一枚の称。一文銭。③僅少の銭。ー・あきななった笠。踊りなどに用いた。玉 字けて、一夜のうちにならした鮨。ー・すま【一夜妻】 いち・め【市女】市であきなう女。女商人。宇津保藤原い【一文商】一文ずつのあきない。きわめて少額ぶちの一文字。ー・ぎく【一文字 文一夜だけの妻。遊女。ひとよづま。ー・どうふ【一夜 君「とくまちといふーの富めるあなり」ー・がさ【市の商売。 ・いちじ【一文一字】きわめて少しの文菊】菊の園芸品種の一。一文字状 豆腐】速成凍り豆腐。寒夜、豆腐をざるに人れ、熱湯 女笠】 ( もと、市女が用 字。一字一句。ー・うり【一文売】一つ一文で売るこに開花する単弁の大菊。平台 ( ) 。 をかけ、戸外に吊しておくもの。一夜じまし。 いたからいう ) 菅また と。また、そのもの。転じて、安物。一代男四「ある ーーきり【一文字切】竹製の花器の 笠 ひやくしゅ【一夜百首】和歌・詩の題百を定めて、一 は竹皮で編んだ笠で、 女時はーの長刀を削り」ー・おしみッ【一文惜】わずか一。中央下に一節を残して寸胴切 夜に百首を詠ずること。題をきめないものもある。 中央部の巾子 ( しを高 な金銭をも惜しむこと。また、その人。「ーの百知らりにしたもの。寸胴切。 いちーやく【一役】①一つの役目。〈日葡〉②能楽の番組 く造ったもの。深浅一一 ず」 ( 目前のわずかの銭を惜しんで、後に大損失をすざき【一文字咲】菊の一重に に名を明示せねばならぬとされる重要な役。能のシ 種あり、晴雨両用。男子も外出に用いた。平安中期ること。目さきのことにとらわれて見通しのきかぬ薄く咲くもの。ー・せせり【一 テ・ワキ・笛・小鼓・大鼓・太鼓と特に重要なアイ。狂 以後行われた。 ことをいう。「一文惜しみの百損」とも ) ー・かし 文字持蝶】セセリチョウ科の ドせ言のシテ。 いち・めい【一名】①↓いちみよう。②一人の人。 【一文菓子】一個一文の菓子。駄菓子。ー・きなか蝶。開張約一二五崎 3 、胴が太く じいち・やく【一躍】①ひととび。②順序をふまずに進歩 いち・めい【一命】①一人のいのち。人の生命。「ーを【一文半銭】一文と半銭。すなわちわずかばかりの外見は蛾に似る。翅は黒褐色 んまたは立身すること。躍進すること。「ー有名にな ち なげうつ」②ひとたび命ずること。最初の辞令。③金銭。ー・せん【一文銭】①一個一文の価のあなあきで前翅と後翅に白紋があり、 る」 い 中国で、「士」のこと。 銭。明治時代、一〇枚を一銭とした。②きわめて少一直線に並ぶ。時に大発生し いちゃく , そら % 【一薬草】イチャクソウ科の多年草。 いち・めん【一面】①一つの側面。一方。一方面。②面しの銭。「ーか生爪か」 ( 一文銭を出すよりも生爪をて、一定方向に飛ぶことがあ 山林の陰地に自生、観賞用として栽培。葉は厚く根 の全体。あたりいつばい。「空ー」③最初の面会。剥がれる方がよいというほどのけちな人 ) ③一文銭る。幼虫は稲の害虫で「つと 生、冬も枯れない。初 一度の面会。④鏡・硯など平らなもの一枚を数えるの形の紋所の名。ー・そり【一文剃】一銭剃に同じ。むし」「はまぐりむし」などと呼ばれる。ー・たな【一夏約二〇 3 メの花茎を 語。↓面。ーーかん【一面観】一方面からだけの見 ・なし【一文無】一文の銭も持たぬこと。また、そ文字棚】床脇の棚を一直線に架けたもの。通棚 ( 出し、白色五弁の小花 方。局部にとらわれた見方。ー・てき【一面的】もの の人。すかんびん。ー・にんぎよう【一文人形】江な ) 。ー・ちょうニ一文字蝶】タテハチョウ科の蝶。を総状につける。止血 の見方や考え方が一つの方面に片寄っているさま。戸時代、銭一文の価の粗製土人形。今戸人形の一種。翅は黒褐色、前翅端から後翅へかけて一条の白斑のまたは傷薬とし、毒蛇 や ち : 全面的。 ・はんせん【一文半銭】↓いちもんきなか。ー・ふ帯がある。開張約六・五譬。 ーや【一文字屋】京に咬まれた時、葉をも い いち・めんしき【一面識】一度面会してちょっと知ってえ【一文笛】価一文ばかりのおもちゃの笛。浄、千本都島原中之町にあった遊女屋。一代男六「風義はー んだ汁をつければ有効 いること。一度の見知り。「ーも無い」 桜「袖より出すー吹立つれば」ーーふち【一文不知】の金太夫に見ますべし」 という。カガミソウ。漢名、鹿 いち・もら【一毛】①一本の毛。転して、きわめて軽い 一つの文字も知らぬこと。ー・ふつう【一文不通】一いちもんじ【一文字】平安末期から鎌倉時代にかけて蹄草。 こと。② ( 尺度・秤または貨幣の単位 ) ↓もう ( 毛 ) 。文不知に同じ。ー・や二文屋】一文で売るような安の備前の刀工の系統。銘に「一」の字を刻した。 いちゃーっ・く〔自四』男女が交情こまやかに、たわむれ ・さく二毛作】同一耕地に一年に一回の作物を作物をあきなう店。ー・やっこ【一文奴】つまらぬ人。すけのり【一文字助則】鎌倉時代の備前の刀工。助あう。膝栗毛四「ー・く様子手にとるやう」 ること。ひとけづくり。 ねうちのない人。 宗の子といい、俗に小一文字という。ー・すけむねいちゃ・もん文句を言うために無理に作った言いがか いち・もうウ ' 【一望】唯一の希望。 いちーもん【一門】①一家族または同家系の一族。宗 【一文字助宗】鎌倉時代の備前の刀工。則宗の子と り。「ーをつける」 いちもう・たじん【一網打尽】 ( 網をうって一度に多族。②同じ法門のもの。③流派を同じくする人々。 いい、俗に大一文字という。ー・のりむね【一文字則い・ちゅう【移駐】 ( 軍隊などが ) 他所に移動して駐屯す ること。 くの魚を捕えることから ) 一味の者を一度に捕えっ ・がいニ一門甲斐】一門となったかい。一家・一族宗】↓のりむね ・、す , こと。 の間柄であるしるし。ー・ふもん【一門普門】〔仏〕一いちゃ①若い女の通り名。狂、枕物狂「三郎が姫にー い・ちゅう【意中】心の中に思うこと。「ーを察する」 いち・もく【一目】①一度ちょっと見ること。一見。②つの教えに通ずれば、一切の教えに通ずることがでと言うてあるな」②守役・乳母または下女の通り名。 ーの人心の中で目ぼしをつけている人。とくに、ひ - ↓もく ( 目 ) 2 。 ・さん【一目散】脇目もふらずに急きること。 「とがをばーがおひませう」 ( 狂言歌謡 ) ③ぐずぐずそかに思っている異性。 ぎ走るさま。「ーに逃げる」ー・じゅうきよらギいちもん・いっとうフタ【一問一答】一つの問に対して一 言うこと。苦情。 いちーゆら 0 【一揖】ちょっとおじぎをすること。 【一目十行】ひとめで一〇行を読むこと。読書力の つの答をすること。また、そのような形式で問答をいち・や【一夜】①日暮れから夜明けまで。②ある夜。いちゅう・いちょゥニ一遊一予】〔孟子梁恵王〕 ( 「予」は すぐれていること。 ・りようせん 2 ウ【一目瞭然】ひつづけること。 ・ぎり【一夜切】一夜かぎりの遊び。ー・けんぎよ「豫」の略字、楽しむ意 ) 天皇の遊行。 と目見てよくわかること。 いち・もんじ【一文字】①一つの文字。②「一」の字。まう % 【一夜検校】①江戸時代、千両の金を納めて、にいちゅう・たし【一雄多雌】①交尾期に一頭の雄が多
いちしーーいちすい 分の諱につけること。室町時代に始まる。一字御たらき。せつくばたらき。ー・はらい【一時払】債世からの因縁 ( ) によるものだ。 さす。↓三乗。ー・しかん・いんン【一乗止観院】延 免。↓一字状。ー・ばん【一字版】活字版の古称。木務金額全額を一度に支払い、または償還すること。いち・じゅう〈ジ【一汁】一品の汁。ー・いっさい【一汁暦寺の別称。ー・ほうニ一乗法】①大乗の教え。② 活字または銅活字を一字ずつ並べて印刷したもの。 ・ふげん【一時分限】「にわかぶんげん」に同じ。 一菜】一汁と一品の菜との食事。粗食のたとえ。法華経の説く統一的真理。ー・みようてん ) ウ【一乗 植字版 ( じ ) ともいった。 : 一枚版。ー・ふせつ【一いち・じかん【一時間】① ( 単位 ) ↓じかん ( 時間 ) 。②学 ・ごさい【一汁五菜】膳立てで、飯と汁のほかに鱠妙典】一乗の理を明らかにした妙典。法華経のこと。 字不説】〔仏〕仏の悟りの内容は文字・言語では説明で校などで授業時間の一単位。「ー目」 ( ) ・坪 ( 煮物 ) ・平皿・猪ロ ( $ よ ) ・焼物の五菜を添えたいち・じよう【一場】①その場かぎり。わずかの間。 きないから、仏も究極の真理については一言も説いいち・じき二食】①一度の食事。②仏家で、一日に正もの。ー・さんさい【一汁三菜】膳立てで、飯と汁の「栄華はーの夢」②その場。一席。「ーの演説」 ていないということ。 午唯一回の食事をすること。頭陀十二種の一。狂、ほかに鱠 ( ) ・平皿・焼物を添えたもの。 いちしよう・いん【一乗院】奈良興福寺の門跡。九七 いち・じ【一次】①第一回。一度目。「ー試験」②代数柿山伏「ーだんじき立行居行」 いちしゅう・ぎり = 【一重切】竹の花人れの一種で、ロ〇年 ( 天禄一 ) 定昭の創立。大乗院とともに摂関家の 式で、或る変数に関して二乗またはそれ以上の項をイチジク【無花果・映日果】 ( 中世ベルシア語 a 三 i 「の中の一つのものの総称。 子弟が人室して重きをなす。明治維新の際、廃院。 含まないもの。 ・エネルギー【一次ー】自然に存在国での音訳語「映日果 ( インジークオごがさらに転音いちじゅう・さいじゅう〕【一人再人】布を何度も染いちしよう・し【一乗寺】①兵庫県加西市にある天台宗 し、人間が変換・加工して利用するエネルギーの源。したもの ) 小アジア原産のクワ科の落葉小高木。葉めること。染色の濃いこと。平家一一「其の恩の深きの寺。六五〇年インドの僧法道の開創という。西国 石炭・石油・天然ガス・水力・原子力エネルギーなど。 は三裂掌状、茎・葉を切れば乳状の汁を出す。初夏、事を案ずれば、ーの紅にも過ぎたらん」 三十三所の第二十六番札所。一一七一 ~ 七四年 ( 承 ー・さんぎよら , " ・【一次産業】第一次産業に同じ。花軸の肥大成長した花嚢を葉腋に出し、内面に無数いち・しゆらせい曁ニ位置習性】動物が、与えられた一一安一 ~ 四 ) 建立の三重塔が現存する。②京都市左京 ・さんびん【一次産品】米・小麦・砂糖・銅・錫・石油の花をつける。雌雄異花、同一花嚢中に生ずる。果つの刺激に対して、どちらに行くべきかといった選区、比叡山南西の地名。 などの類、すなわち食糧・農鉱産原料・料など未加実として食べる部分は実際は花托である。葉は薬択をする時、いつもまず同じ側 ( 右なら右 ) を選ぶ反いちじよう・たい「ニ一畳台】能の道具の一。たたみ一 ェで原料形態のままの生産品。ー・そんち【一次電用。果実は乾して緩下剤。乳汁は痔の塗布薬、また応。 畳の広さの木製の台で、台掛というきれをかけ、御殿 池】乾電池のように、電池内の作用物質が放電によ 服用すれば回虫駆除の効がある。唐柿 ( ) 。ー・かイチジュグ【映日果・無花果】 ( 「一熟」は当て字 ) イチジ・寝台・橋・祈疇壇などをあらわす。 って消費しつくされると、再生を行わす、廃棄する方ニ無花果果】クワ科のイチジク・イスビワの類に見いち・じゅん二旬】一〇日間。 L クの訛。いちしよう・てんのう〕【一条天皇】第六六代の天皇。 式の電池。 : 二次電池。ー・ほうていしき〔ウ【一次られる果実で、偽果の一種。嚢状の花托の内側に小いち・じゅん【一巡・一順】①ひとめぐりすること。「打名は懐仁 ( ) 。円融天皇の第一皇子。九八六年 ( 寛 方程式】末知数に関して二乗またはそれ以上の項を花がっき、この壺状の花序 ( 花壺 ) の内部で受粉が行者ー」②連歌・俳諧で、一座の人々が発句以下付句 ( わ和二 ) 即位、在位二五年。 ( 一 9 ) 含まない方程式。 われ、のち一個の花壺がそのまま一個の果実状器官 く ) をおのおの一句ずつ作って一通りすむこと。続いいち・じる・し【著し】一形クズ近世以降シク活用も。古 いち・し【一事】一つの事柄・事件。ーーふさいぎ【一事に発達したもの。 てもう一巡するのを再返 ( 再篇 ) 、名残 ( 讐 ) の裏で一 くはイチシルシと清音。一説に、イチはイツ ( 厳・稜 不再議】議会の両院の一で否決された法律案は同会いち・しちにち【一七日】①人の死後七日目の日。ひと巡するのを裏一巡という。 威 ) の転。「しるし」は他とまぎれることなくはっき 期中再び提出するを得ないこと。明治憲法に規定さなぬか。しよなぬか。②七日間。御前義経記「帰れいち・じよ「ニ一女】①一人のむすめ。「一男ー」②長りしている意 ) ①神威が明らかである。源若菜下「ー れていたが、現憲法にはこの規定はない。ーーふさいよかしを多聞天に誓ひてーの断食」 女。いちによ。 き神のしるしか」。金々先生栄花夢「そも / ( 、目黒不 り【一事不再理】既に有罪・無罪・免訴の確定判決をいち・じっ【一日】①ひとひ。いちにち。②ある日。③いち・じよ【一助】ちょっとした助け。何かのたし。 動尊は、霊験ー・しく」②はっきりとわかる。源若菜 経た同一の事件について再び公訴の提起を許さない月の始めの日。ついたち。 ・さんしゆら % 【一日いち・じよう【一条】①ひとすじ。②箇条書のひとく上「かやうに聞きていかにー・く思ひあはせ給はん」 という刑事訴訟法上の原則。日本国憲法一二九条に定三秋】〔詩経国風〕一日会わねば随分永い間会わぬよだり。③一つの事件などの一部始終。一件。ー・べ③性質がはげしく、むき出しである。盛袞記三「人道 ーり . よ , っ、つ める。↓二重訴訟禁止の原則。 うに思うこと。待ち遠しいこと。一日千秋。ー・せんほうフパ【一条鞭法】明翁 ) 代後期の税制で、夏税秋もとよりー・き人にて」 【一事両様】 ( 中世法制用語 ) 訴えの係属中にさらにんしゅう % 【一日千秋】一日三秋に同じ。「ーの思糧と各種の徭伎とを合併して一条とし、納税者の田いち・しるし・い【著しい】『形】図いちじる・し ( シク ) 同一の訴えを出すこと。また、同一の訴えを二つの い」ー・てい【一日程】一日で行かれる路程。ー・ヘ土所有額と丁ロ数に応じて銀で納付させたもの。 ( もとク活用 ) はっきりとわかる。顕著である。「ー 裁判所に出すこと。虚偽の申立。 んし【一日片時】わずかの間。ひとひかたとき。いいちじよう % 【一条】姓氏の一。本姓は藤原。鎌倉時い進歩」 ーが万事一事を見れば、他のすべての事を推察するちにちへんし。義経記六「ーもこころやすく暮すべ代、九条道家の子実経が京都一条に住んで氏としいち・しろ・し【著し】〔形ク】 ( イチシルシの古形 ) 「いち ことがでをと 0 。 き方もなくて」 た。五摂家の一。桃華。ー・かねら【一条兼良】 ( カネしるし」に同じ。万一七「白浪のー・く出でぬ」 いちーじ【一時】①あるとき。とくに、過去のあるとき。 ーの計は晨行」 ) にあり〔月令広義〕一日の計画はそナガ・カネヨシとも ) 室町後期の廷臣・学者。経嗣のいち・じん【一人】〔書経呂刑〕天下に唯一人の御方とい ②午前または午後零時より一時間後の時刻。③すこ の日の早朝にきめておくがよい。 子。関白太政大臣となる。博学多才、古典・仏教にう意。天子。 しの時間。しばらく。いっとき。徒然草「一日の中、 ーの長〔論語先進〕他の人より少し年をとっている通じ、和歌に長した。著「尺素往来 ( お ) 」「公事根源いち・しん【一陣】①第一の陣。先陣。先登。②一つ ーの中にも」。「ー降った雨が上がる」④その時かぎ こと。転じて、経験や技能などが他より一歩すぐれ ( 餐し」「花鳥余情」「憔談治要 ( ) 」「文明一統記」なの軍隊。③風などの一しきり吹くこと。「ーの風」 。臨時的な時間。当座。「ーのできごころ」「ー預ていること。 ど。 ( 2 一 ') ー・ふゆら【一条冬良】 ( フュナガ・フュョいち・しんきげん【一新紀元】 ( ィッシンキゲンとも ) 物 け」⑤同時。「禍福がーに来る」ー・かいこ【一時解いち・じっ【一実】〔仏〕唯一・真実の理。ー・えんどん シとも ) 室町後期の廷臣・学者。兼良の次子。関白事の改まった新しい最初の年。 雇】↓レイーオフ。 ・かりいれきん【一時借入金】国【一実円頓】唯一・真実で完全な法華経の教え。 太政大臣。宗祇をして「新撰菟玖波集」を撰せしめ ーを画すまったく新しいことをして、前の時代とく 庫における一時的な現金の不足を補うために、財政じよう【一実乗】唯一・真実の理を説く教え。大乗、た。著「世諺問答」など。 ( ) ぎりをつける。 法に基づいて政府が日本銀行から短期間借り人れる特に法華経の教えをいう。 ・しんとう % 【一実神いち・しよう【一定】三〔名①しかときまったこと。いち・しんふつ【一人物】一見識ある人物。 金。その年度内の歳人で償還する。ー・ききゅう・せ道】山王一実神道。↓日吉 ( し神道 確実なこと。徒然草「往生はーと思へば」②果していちじん・ほっかい【一塵法界】〔仏〕わずかな塵 ( じ い【一時帰休制】「レイ・オフ」参照。 ・きん【一時いちじゃま【生霊】奄美・沖縄地方で、生きている人のその通りであること。狂、六人僧「自然のことがあらにも宇宙全体の真理が備わっているということ。 金】一時かぎり支給する金銭。ー・こうすい【一時怨霊をいう。人を呪詛して病気を起させ、呪い殺すば生きてゐまいというたがーぢや」ロ一剿かなら謡、芭蕉「ーの心地の上」 硬水】煮沸すれば軟水となる硬水。↓硬水。ー・しこともあると信じられた。 ず。確かに。きっと。盛袞記九「ー皇子にておはさいち・すニ一途】ひとすじ。ひたすらなこと。一つの のぎ【一時凌】その場の苦境を仮に切り抜けること。いち・しゅ【一樹】一本のたちき。また、同じ樹。 むと」 ことを思いこむこと。「ーに思いこむ」 その場の間に合わせ。ー・ばたらき【一時働】常日頃 ーの陰一河の流れも他生 ( 煢 ) の縁たまたま、ともにいち・じよら【一乗】〔仏〕 ( 梵語 ekay ぎ a ) 悟りに達するいち・すい【一随】ひたすらなこと。一途 ( を ) 。娘節用 なまけていて、或る時期急に働くこと。いっときば同し樹の陰に宿り、同し河の流れの水を汲むのも、前ための唯一の道。大乗の教え。特に法華経の教義を「けれどもそれはほんのー」
ひとすしーーひとつはし 悪かった」⑦ ( あとに打消の語を伴って ) さえ。「挨と同じ蓮華の上に生れること。一蓮托生 ( 既た ) 。 も、多くはただこの九条殿の御ーなり」③もつばら源玉鬘「ー・ち給ひなば」 ーはなし【一つ話】①いつもきまって得意になって 一つにかたむくさま。一途なさま。枕三八「水なしのひと・たね【人種】①役に立て得る人の数。また、広く拶ーできない」・物事を一体としてとらえているこ 池 : ・むげになく乾きてあらばこそさもいはめ、出づ人間。人類。落窪一「ーの絶えたるぞかし」。平家一とを表わす。①同じこと。同一。また、同類。古今する話。②後々までも語られるめずらしい話。奇 一「治承・養和の飢饉、東国・西国のいくさに、ーほろ秋「緑なるー草とぞ春は見し」。「ー屋根の下で暮す」談。ー・び【一つ火】①一片の火。孤灯。②一回の火 る折もあるを、ーにもつけけるかな」。「この道ーに びうせたりといへども」②じんしゅ ②すべて。全体。万一一「わが身ーは君がまにまに」人れをした清酒。ー・ひきりようャニ一つ引両】紋所 生きる」④普通なさま。尋常なさま。新千載雑「ー の名。中黒 ( ) 2 に同じ。ー・びとっ【一つ一 2 一 ならずものぞ悲しき」⑤銭差 ( 攣 ) 一本の銭。百文まひと・たのみ【人頼】自分でしないで他人を頼みにして③二つ以上のものが一緒になって区別できないこ と。枕一一三「泡 ( の ) も下襲 ( 羅が ) もーになりたる」 つごとに。いちいち。三蔵法師伝永久点「偏長す たは千文。ー・がけ【一筋懸】平元結の ) を一本、髪事をすること。他人まかせにすること。 べつついぢ【一つ竈】歌舞伎の鬘の の根にかけること。ー , き【一筋気】一筋に思いこむひと・たのめ【人頼】実際にはそれほどでもないのに人④同じ時。源タ顔「ーに満ちぬる夜なれば」⑤同じる所有り」ー・ 一。剃髪者が髪を蓄えて、結髪するほどにならない 意気地。一本気。ー・なわニ一筋縄】普通の方法。に頼もしく思わせること。古今別「逢坂はーなる名所。一所。更級「生れしよりーにて」⑥共にするこ と。「ー寝」 3 ( 副詞的に用いて ) ①こころみに。ち時、月代 ( ) と額を剃った形のもの。ー・ほし【一つ 尋常の手段。「ーでは行かない」ー・みち【一筋道】にこそありけれ」 よっと。「ー飲んでみよう」②どうか。「ーよろしく」星】①夕暮に最初にただ一つ出た星。宵の明星。② ①ただ一筋の道路。外へ曲らぬ路。②一途なこと。ひと・たび【一度】①いちど。いっぺん。②いったん。 明方にただ一つ残っている星。明けの明星。ー・ま 「ー決意したからには」③同時。源少女「ーにと定め ・いんろう【一つ印籠】腰に印籠一つだけをさげる こと。江戸初期の伊達 2 ) な身なり。伎、助六「ー一えニ一つ前】上着・下着を重ねて、前を一つにそろえ ひと・すて【人伝】他人を通じて聞くこと。また、他人させ給ひしかど、・ : 少し延べさせ給ふ」 つ前」ーーえり【一つ選】一つ一つ吟味してえらび抜て着ること。元禄頃には伊達 ( こな風とされた。一 に依頼して言を伝えること。古今恋「ーにのみ聞きひと・たま【人魂】①夜間に空中を浮遊する青白い火の 玉。古来、死人のからだから離れた魂といわれる。 くこと。また、そのえらんだ物。ー・えり【一つ襟】代女四「黄無垢に紋縞をーにかさね」ー・まっ【一つ わたるかな」。「ーに知る」 ひと・すま【人妻・他夫】①他人の妻、または夫。②結万一六「ーのさ青なる君がただ独り」②流星の俗称。上の着物の襟で下の着物の襟を隠して一枚のように松】ただ一本そびえ立っている松。一本松。孤松。 婚して妻となった女。 ひと・だまい【人給】①人々に物を給わること。ま見せること。ー・おぼえ【一つ覚】一つのことだけを万六「ー幾代かへぬる」ー・み【一つ身】鯨尺で長さ た、そのもの。宇津保初秋「ーならむ御几帳」②従者よく覚えていること。またその人をののしっていう八尺 ~ 一丈一尺 ( 約一二 ~ 四・二 ) の並幅の布一枚で ひと・すもり【人積】人物や人数などの見積り。 に貸し給わる車。副車 ( 、 ) 。宇津保峨院「ーには、語。「馬鹿のー」ー・おも・はらから【一母同産】母を身頃を仕立てた、産衣 ( ) 、乳児用の和服や袖無羽 ひと・すれ【人擦・人摺】人に揉 ( も ) まれること。また、 同じくするきようだい。 御方々の御達四人づっ乗るべし」 ・がいミ一つ買】①ただ織。後の中央に背縫いがない。ー・むすめ【一つ娘】 人々の中で揉まれて悪く世なれしていること。 ひと・せり【人競】人が互いに先に立とうと争うこと。ひと・たまり【一溜】暫時もちこたえること。一時支え一つを買うこと。多くの中から一つをえり出して買ひとり娘。源賢木「またなくかしづくー」ー・め・こ ーがきぞう【一つ目小僧】額 ( 2 た ) に目が一つだけの怪物。 人がこみあうこと。浄、油地獄「七八町行たれどあんること。著聞一〇「乗せられたりけるにーもせずはねうこと。②ある遊女を一回だけ買うこと。 おとされけるを」。「ーもない」 【一つ書】箇条を分けて書く文書で、各項目ごとに関東・東北では、旧暦の二月八日と一二月八日に訪ね まりー」 「一翁と ) 、何々」として書き分けること。また、その文て来るといい、目籠を軒先に高くかかげてこれを威 ひと・ぞう【一族】いちそく。同族。源若紫「いかで彼のひと・たまり【人溜】①多くの人が集まっていること。 「余りとかや」また、その場所。②人が集まって控える所。ひかえ。書。書立 ( ) 。一打 ( ) 。ー・かま【一つ釜】おなじす風習がある。ひとつまなぐ。目一つ小僧。大眼 2 ーに覚え給ひつらむ」 3 な ) 。ー・もの【一つ物】①同じもの。同一物。源藤裏 ひと・そ・じニ一十】十 ( ) 。とお。撰集抄「御としーひと・たらし【人誑】人をだますこと。また、その人。一釜。親密な間柄のたとえ。「ーの飯を食った間柄」 ・かまど【一つ竈】「一つ釜」と同趣旨の語。 ーき葉「涙のみとどまらぬはーとぞ見えざりける」②鮒 ひと・そはえ【人戯】人に甘えたわむれること。ま代男一「是ぞ都のーぞかし」 ( しを鱗のついたまま煮て一つの土器に盛ったもの。 た、人前で妙にカ ( じむこと。浄、丹波与作「ロで言えひと・ちか・い【人近い】〔形〕図ひとちか・し ( ク ) ①人気るもの【一つ着物】①一つしかない着物。一張羅 ( 物 「さわぎ。 ( ) が近い。近くに人がいる。源帚木「そのー・からじ。置土産「春の夜のー袖の嵐をいとふに」②下着③祭の際、神幸の行列の中心をなすもの。必ず馬に ひと・そめき【人騒】人が込みあってざわっくこと。人んなむ、嬉しかるべき」②人に慣れている。狂、靱猿などをつけず、上着だけ一枚着ること。一代男一「風乗って笠または腰に山鳥の羽を挿んだり、御幣を手 「あの猿は人遠いかー・いか」 儀はー、つまだかに白帯こころまま引しめ」ーーくちに持ったり、神聖なしるしを身に帯びる。多く児童 ひとーそろい嬲【一揃】一組そろうこと。また、そろっ の仗。 たもの。 ー・もん【一つ紋】紋を一つだけ背につけた紋 ひと・ちがい【人違】①他の人を或る人と勘違いする【一つロ】同様の言いまえ。説が同しであること。 また、いくつかのものを同等のように扱って言うこ こと。②別人かと思うほど顔つきなどが変ること。 服。ー・や【一つ家】①ただ一軒だけぼつんとある ひと・ぞろい【人揃】人数のそろうこと。 ーこ【一つ子】 ( ヒトッゴとも ) ひとりご。ひと家。いつけんや。②武蔵国浅茅原嬲 ) の一軒家。 ひとーぞろえ夥【人揃】人数をそろえること。 ひと・ちがえ【人違】「ひとたがえ」に同じ。 りつ子。伊勢「ーにさへありければ」ー・こと【一つ旅人を泊めては、石の枕に寝かせ石を落して殺した ひとーちか・し【人近し】〔形ク〕ひとちかい ひとーたがい【人違】「ひとちがい」に同じ。 ・一つ】 ( ツは数詞の下に添える接尾語 ) ①事】一つの事柄。また、同じ事。「ーを繰返す」ーーざ老婆が、観音の霊力で悔する石枕伝説の家。③ 2 ひとーたか・い【人高い】〔形〕人が多く集まる。江戸生ひとーっ【一 の伝説に基づく歌舞伎狂言。 艷気樺焼 ( 計わ ) 「中の丁のー・い所にてぶたれる数としての一。いち。①一個。土佐「ただーある鏡し【一つ差】刀を一本さすこと。ーーなべ【一つ鍋】「一 をたいまつる」。狂、柑子「ーはほぞぬけ、ーは潰れ、つ釜」と同趣旨の語。ー・なる・くち【一つなるロ】少一つ穴の貉砿」 ) 共謀して事をたくらむ者をののし つもりにて」 「い。ひとちがえ。 しは酒の飲めること。また、その人。一杯いける人。っていう語。また、別のように見えながら実は同じ ーは残る」。「ー年を取る」②そのものだけであるこ ひと・たがえ巻【人違】人をまちがえること。ひとちが く悪者であるという意。「一つ穴の狐」ともいう。 と。単一。唯一。古今秋「わが身ーの秋にはあらね一代男五「ーなれば」ー・ね【一つ寝】ともに一つの ひと・たかり【人集】多くの人が寄り集まること。また、 ど」。「祖母の手ーに育てられた」③一杯。また器物寝床にねること。ともね。同衾。ー・の・もの【一つひと・つかみ【一】片手でつかむほどの分量。転して、 その群集。人立。「黒山のようなー」 ひと・たけ【人長】人の身長に等しい丈 ( し。等身。太に一杯になること。狂、樋酒 ( ) 「『何と酒が行くか』の物】天下第一の名物。誤って「いちのもの」とも。わずかの量。ひとにぎり。 『なかなか、はやー有るは』」④ ( 物を列挙する場合源若菜上「ふるき世のーと名あるかぎりは」ー・ば【一ひとっ・こ【人子】「ひと」を強めていう語。「ー一人いな 平記七「芥 ( ) を以てーに人形を一一、三十作って」 ひと・たすけ【人助】人を助けること。また、そのように ) 第一。筆頭。古今序「そもそもうたのさまむつなっ葉】ウラボシ科の常緑多年生シダ。葉は長さ二〇ひと・つつみ【一包】江戸時代、金百両の称。 り。・ : そのむくさのーには、そへうた」。枕二三「ーに、長楕円形でとがり、質厚く長柄によって一枚ずひとつばし【一橋】①東京都千代田区にある橋、及びそ な行為や恩恵。 ひと・たち【一太刀】太刀で一度斬りつけること。一刀。は御手をならひ給へ。次にはきんの御琴を」⑤昔のつ直立。暖地の山野に自生し、観賞用として栽培。の付近の地名。②徳川氏の分家。三卿の一。一七四 イワグミ。イワノカワ。イワガシワ。漢名、石韋。〇年 ( 元文五 ) 吉宗の第四子宗尹 ( ) に江戸一ッ橋門 ひと・たち【人立】人が多く集まって立っこと。ひとだ時刻の数え方。一刻を四分した第一。伊勢「子 ( ね ) ー ・ばし【一つ橋】一本の木材で渡した橋。いつぼん内に邸宅を賜わって一橋家という。禄一〇万石。③ かり。狂、磁石「こちらに夥しうーが有るが、あれはより丑 0 三つまであるに」⑥ ( 「ーは」「ーには」の形 ー」ー・はちす東京商科大学 ( 一橋大学 ) の俗称。ー・たいがく【一橋 で ) 一方。一面。狂、丼礑 (? ) 「あたりに人もなし、ばし。まるきばし。枕六四「橋は、 何事しや」 ーは路次の御慰みにもなりませうず」。「ーには運も【一つ蓮】 ( 「一蓮 ( 鸞 ) 」の訓読 ) 死後に極楽で、ある人大学】国立大学の一。前身は一八七五年 ( 明治八 ) 創 ひと・だ・つ【人立っ】『自四〕人らしくなる。成人する。
の【一座一句物】連歌・俳諧の一巻の中で一句しか用 ュウとも ) 〔仏〕舟から月を見る場合、停っている舟か「ーに毒を飼 ) て、そなたに思ひ替へしに」ー・の・ れ、宮相・枢密院議長を歴任。 ( 艷 ) らは月も停っているように見え、南行の舟から見れはじめ【一期の始】生れて始めて。ー・ぶん【一期分】いてはならぬ言葉。「わかな」「つつじ」などの類。一 いちきしまひめ・の・みこと【市杵島姫命】天照大神と , 力、カり・ 素戔嗚尊との誓 ( け ) の際に生じた神。後、弁財天にば南行し、北行の舟から見れば北行しているように中世の所領相続・領有の形式で、その人一代かぎり知座二句物・一座三句物などの定めもある。 見える。そのように、仏の説を衆生がそれぞれに異行し、死後は総領など所定の人に返還するもの。女一一座掛】江戸時代、寺社・町・勘定の三奉行の全員が 付会し、また市神として信仰。市姫。 ・こん 子の相続に多い。ー・まつだい【一期末代】この世は評定所に参集して行なった出入筋の裁判。 なって受け取ることのたとえ。 いち・きめ【一極】↓いちきわめ いち・きやめ【一極】イチキワメの訛。浮世風呂前「虫いち・げん【一元】①同一の本元。事物の根元が唯一で一生涯、死後も末代まで。永久に。ー・やまい ' 【一りゅう , リ【一座建立】猿楽などで、一座を経営して立 ち行かせること。ー・ながれ【一座流】遊客と遊女と あること。②一つの年号。↓一世一元。③暦法で、期病】一生なおらぬ病気。死病。 拳をしてーをしたぢやアねへかナ」 の当座かぎりの関係。一度同座しただけの仲。浄、 いちぎゅうめい・ち【一牛鳴地】牛の鳴き声が聞える六〇年。④ ( 単位の名 ) ↓げん ( 元 ) 。ー・かニ一元ー栄える「一が栄える」に同じ。↓一 ( 成句 ) ーと思う一生離れまいと思う。死生を共にしよう天網島「さすがーの勤めの者」ー・の・せんじ【一座の 化】多くの組織・機構を一つの本元に統一すること。 ほどの近い距離。いちごみようち。 宣旨】第一の上座につくことを許す宣旨。摂政・関 ・びよらしゃウ【一元描写】小説中の事件や人物のと思う。 いち・きよう【一行】① ( 文章・条文などの ) 文字のひ とくだり。ひとならび。一列。②〔仏〕念仏など、た心理を一人の主人公を通じて描写する法。岩野泡鳴いちご・いちじゅう「ジ【一伍一什】一から十まで。一白は位の順序に拘らずこの宣旨を蒙る。 いちさかき【掵】ヒサカキの異称。「多い」の序詞に用 だ一つの修行に専心すること。一言芳談「一度機をの首唱。↓多元描写。ー・ろん【一元論】 (monism) 部始終 ( ) 。 かがみて、ーにおもひさだめて後」③一行書の略。①ただ一つの原理だけで一切を説明しようとする考いち・ごら【一毫】 ( 一本の毛筋の意 ) ほんの少し。ごいる。神武紀「斎賢木 ( 調さ ) 実の多けくを」 いち・さがり【一下り】三味線の調弦法の一。本調子の くわずか。「ーのゆるぎもない」 ーいちぎ・せつ【一行一義説】五十音図の各行にはえ方。②物質・精神またはそのどちらでもない第三 一の糸が一音 ( 二律 ) 低い調子。 それぞれ一定の意義があるという説。平田篤胤などの実体によって世界を一元的に説明する哲学上の立いちごう・しよかん【一業所感】〔仏〕多くの人が同一 の善悪の業 ( しによって同一の果を感ずること。共いちし【壱師】ギシギシの古名。また、エゴノキ、クサ の主張。↓一音一義説。ー・がき【一行書】中世、許場。↓二元論・多元論 可の辞令や推挙状の簡単なもの。すみつき。ー・ざいち・げん【一見】①初対面。もと、遊里で、その遊女に業共果。平家三「ーの身なれば先世の芳縁も浅からイチゴなどともいう。万一一「路のべのーの花のい ちしろく」 んまい【一行三昧】〔仏〕①心を一行に定めて修する一一一初めてあうこと。初会 ( ) 。浄、天網島「ーながら武ず」 ・しゆいん【一行朱士の役、見殺しには成りがたし」②一見客の略。「ーいちこく・びより【一石日和】 ( 「降ろう如 ( し ( 五斗 ) 、降いち・じニ市路】市 ( しに通う路。市にある道路。万三 昧。②一心に念仏すること。 さんお断り」ー・きやく【一見客】初対面の客。初会るまい如 ( し ( 五斗 ) 、合わせて一石となる」から ) 降「駿河なる阿倍のーにあひし子らはも」 印】朱印のある一行書。 いち・じ【一字】①一つの文字。特に、阿字や主君から賜 るか降らぬかわからぬ天気。 ( 物類称呼 ) いちきよう【一行】唐代の僧。真言宗伝持八祖の第の客。ー・ふるまいい ' 【一見振舞】初対面の酒宴。 六。善無畏・金剛智に密教を学び、善無畏のロ伝に基いち・げん【一言】①ひとつのことば。一語。いちごいちこち・ちょう % 【壱越調】↓いちこっちょう。源若わる諱 ( 2 み ) の一部など、重要な意味を持つ一つの文 字。性霊集「男女もし能くーをたもてば」② ( 一文銭 ーこじ菜下「ーの声に、発 ( の緒を立てて」 づき「大日経疏」を撰し、また、算法・暦法に精しく「大ん。「ー一行 ( 5 し」②簡単にのべること。 【一言居士】何事にも一言しなければ気のすまぬ性いち・こっ一壱越】日本の音名の一。十二律の第一音。の表に四つの文字があるところから ) 一文の四分の 衍暦」の草稿を完成。一行阿闍梨。大慧褝師。 ( し 「を言い尽す。洋楽のニ音に当る。↓十二律。ー・ちょうニ壱越一。二分五厘。〈合類節用集〉③「一字半銭」「一文一 いち・きわめ気【一極】順番をきめること。また、子供質の人。 字」などと、わずかな額である銭一文を強調していう ー以てこれを蔽翁 ) う冖論語為政〕一言で全部の意味調】壱越の音を主音とする雅楽の調子。↓六調子 が遊ぶ時、鬼になるものなどをきめること。いちき いちげん・きん【一弦琴・一絃琴】長さ三尺六寸 ( 一余いちご・ふん【一語文】一単語から成る文。幼児の発す語。浄、冥途飛脚「一銭ー損かけまじ」ー・いっせき・ め。浮世風呂一一「此のうち、ーすむ」 ーいって る「わんわん」「まんま」や感動文の「ありがとう」「火きようャニ一字一石経】「経石 ( う ) 」参照。 り ) の桐・杉材などの胴に一本の弦を張った い・ちく【移築】建物を他所へ移し建てること。 ん【一字一点】きわめて少しのこと。一点一画。 事」など。 いち・ぐ【一具】①一揃い。一組。②同列。ひとしなみ。琴。須磨琴 ( ) 。板琴 ( ) 。 がき【一字書】①墨つぎをしないで一筆に書き下ろ いちごみよう・ちウ【一牛鳴地】↓いちぎゅうめいち ・さしかけ【一具指懸・一具差懸】一具弓懸 ( ) にいち・けんしき【一見識】 ( ィッケンシキとも ) ーーきん いち・ごん【一言】ひとこと。一語。いちげん。「そうすこと。②一枚の紙に一字ずつ書くこと。 同じ。 ・さた【一具沙汰】中世、二件の訴訟をまとひとかどの識見。「ーの持ち主」 りん・ふっちょう【一字金輪仏頂】密教で、憙 ( ) 言われるとーも無い」ーーいつく【一言一句】ひとこ めて審理したこと。ー・ゆがけ【一具弓懸】射芸のいち・こ【市子・巫子・神巫】①神前に神楽 ( 響 ) の一字を真言とし、金輪を持っ仏頂尊。その徳は広 とひとこと。ーーたい【一言題】 ( 雑俳用語 ) 仮名三、 具。左右の手につける一具のゆがけ。一具指懸。 を奏する舞姫。②生霊 ( 。 ) ・死霊 ( 島 ) の意一綱 四字の簡単な題句の心を酌 ( く ) んで一七字句を詠む大無辺で諸尊にすぐれる。釈迦金輪と大日金輪との 中を述べることを業とする女。くちよせ。 いちーぐう【一隅】一方のすみ。片すみ。 こと。「どこも」に対して「仲人に聞けば姑 ( ) は皆別がある。悪毒鬼神の害を除き、息災・安産などをこ いち・くら【肆・市座】 ( イチグ一フとも ) 奈良・平安時代、梓巫 ( さ ) 。巫女 ( $) 。いたこ。③ ( 市子 ) 町 ・ごめん【一字御免】一字拝領 ( り ) 仏」と詠む類。ーーはんく【一言半句】わずかの言葉。の尊に祈る。 市場で売買取引のために商品を並べて置いた所。後家の子供。著聞五「もる山のーさかしくな ー・さんらい【一字三社】経文を書写すると ちょっとした言葉。片言隻句 ( ←蘿ん ) 。ー・ほうおんに同じ。 「池田炭の別称。りにけり」 世の店に当るもの。 ーじよう き、一字書くごとに三度社拝すること。 ′ウ【一言芳恩】一言を賜わった恩に感じて主と仰ぐ いちくら・すみ【一庫炭】 ( イチクラはヒトクラの誤読 ) いちご【苺・莓】・ハラ科の小低木または多年草。 【一字状】室町時代以後、主君が家臣に諱 ( ) の一 こと。太平記一 0 「譜代奉公の郎従、ーの軍勢ども」 オランダイチゴ・キイチゴ・ヘビイチゴなど いち・ぐん【一軍】①一隊の軍勢。②全軍。総軍。 いち・ざ【市座】中世、市場で領主の保護の下に特定の字を授与する旨を記した文書。「一字書出 ( ごと の総称。一般にはオランダイチゴを指す。 いち・ぐん【一群】ひとむれ。一団。 も。ー・せんきん【一字千金】 ( 秦の呂不韋が、呂氏春 商品の販売座席を独占していた座。↓楽市楽座 いち・げ【一夏】〔仏〕陰暦四月一六日から七月一五日まストロべリー。名義抄「覆盆子、イチゴ」 ー・もどき【苺擬】大根おろしに蜜柑を人れ、酢をまいち・ざ【一座】①第一の上席。上座。宇治拾遺一三「さ秋を著作した時に、一字でも添削し得た者に千金を での九〇日間をいう。この期間、僧がこもって修行 て諸僧、ーより次第に鉢を飛ばせて物をうく」②同与えようといった故事から、一字が千金の価あるこ ぜてあえたもの。 する。↓安居 ( ラ ) いち・げい【一芸】一つの技芸。一つの芸能。「ーに秀いち・ご【一期】①一生。一生涯。生れてから死ぬまじ座にすわること。同座。同席。③その座席全体のとの意で ) ①きわめて価値ある立派な文字や文章。 で。閑吟集「ーは夢よ、ただ狂 ( 」。「ーの不覚」「ーの人。満座。④ ( 説法・連歌・講演・講談などの ) 一回。②厚い恩恵のたとえ。ー・たい【一字体】「花押 ( ) 」 ( 2 ) でる」ー・の・し【一芸の士】一芸にすぐれた人。 浮沈」②臨終。「ーの灌頂」ー・いちえニ一期一会】一席。狂、泣尼「ーの法談をも執行ひたう存しますれ参照。ー・たい【一字題】①和歌・連歌・俳諧などの題 いちーげき【一撃】ひとうち。「敵にーを加える」 ども」⑤一つの興行をする能者・俳優・芸人などのが漢字一字のもの。月・雪・花の類。②雑俳の前句付 ( 茶会の心得から ) 生涯にただ一度まみえること。 いちげ・そう【一花草】イチリンソウの別称。 いち・げつ【一月】①ひとっき。一カ月。②一年の初め一生に一度限りであること。「ーの縁」ー・しよう一団体。ー・あそび【一座遊】遊客達が、各自のあい・笠付などで、句を作る課題が一字のもの。ー・の・し ウ【一期生】一生。いちご。ー・の・おとこ翳一一期の方とともに一座に集まって遊興すること。浄、油地字の師】詩文を教えられた師匠。ー・はいりよう の月。正月 ( う ) 。いちがつ。 いちげつ・さんしゅう % 【一月三舟】 ( イチガッサンシ男】一生離れまいと思う男。夫のこと。一代男四獄「扇で忍ぶ茶屋の客、ーは如法めく」ー・いつく・も【一字拝領】主君から諱 ( 彎 ) の一字を賜わって自 いちきしまーーーいちし