宇津保 - みる会図書館


検索対象: 広辞苑 第三版
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1. 広辞苑 第三版

かけるーーかけん 四三二 「真杭には真玉をー・け」。「博識を鼻にー・ける」②づれも御苦労ー・けました」⑤費用・労力などを負担古今恋「千早ぶる加茂の社のゆふだすき一日も君をらぬか春雨のふる日となれば」 重みをあずける。ものの端の部分などを他の物の上させる。課する。また、つぎ込む。費やす。「重い税 ・けぬ日はなし」。「思いをー・ける」②目標にすー稲妻水の月捕えることのできないもの、身軽です にのせたり、側面にもたせかけたりする。宇津保国をー・ける」「金をー・けて建てた家」⑥日掛・月掛・年る。また、心におく。気にとめる。万六「阿波の山ばしこいもののたとえ。謡、態坂「追っかけ追っつめ 譲下「脇息に尻ー・けてかき抱き上げ給へば」。徒然掛などの金を出す。「保険をー・ける」① ( 「架ける」 ・けて漕ぐ船泊り知らずも」。徒然草「無常の身に取らんとすれど、ーかや、姿は見れども手に取られ 草「枝を肩にー・けて : ・二棟の御所の高に寄せー とも書く ) 事物をある所から他の所までわたす。範せまりぬることを心にひしとー・けて」。「その事をず」 く」③すべてを託する。手にゆだねる。竹取「さり 囲に人れる。①両端をもたせかける。わたす。拾遺いつも気にー・けている」①ある事柄をあらかじめかげろう【蜉蝣・蜻蛉】 ( 飛ぶさまが陽炎のひらめく ともつひに男あはせざらむやはと思ひて頼みをー 恋「なかなかにいひは放たで信濃なる木曾路の橋の約束する。①引合いに出して約束する。馬内侍集ように見えるからいう ) けたり」。「医者にー・ける」④船を泊める。碇泊さ ・けたるやなぞ」②糸・縄などをかけわたす。張「逢ふことを今日となー・けそ鵲のはし聞くだにもゆ①トンボの古名。源 ろ せる。日葡「ミナトニフネヲカクル」⑤離れたり動る。雄略紀「猪名部のエ匠く ) ー・けし墨縄」。日葡ゅしきものを」。「私の名誉にー・けて嘘はつかない」蜻蛉「ーの物はかな げ いたりしないように固定する。鍵や錠などでとめ「ユミニツルヲカクル」③縄・ひもなどを他の物のま「神仏にー・けて誓う」② ( 「賭ける」とも書く ) ④負げに飛びちがふを」 る。宇津保蔵開上「世になくいかめしき錠ー・けたわりに渡す。宇津保国譲下「たすきー・けていとをかけた者が勝った者に金品を払うことをあらかじめ約②蜉蝣 ( ) 目の昆虫 た ふ り」。狭衣二「妻戸あららかにー・けつる音すれば」しく肥えてはひありき給ふ」。平家一二「蔵人の頸に束して勝負を行う。賭け事をする。宇津保初秋「此の総称。体も翅も弱 ⑥竿秤 ( 罅ば ) にぶらさげる。目方をはかる。宇津保縄をー・けてからめ」④張りめぐらしたり組み立ての御文御許なると、兼雅が許なると比べむに、まづ物々しく、長い二本または 国譲下「かの箱なりし物をー・けて侍りしかば、三千両たりしてつくる。設ける。設置する。古今秋「山が ・け給へ。・ : 何をー・くべからむ」 @失敗した時は三本の尾毛があり、夏、水辺に飛び、交尾・産卵を終え こそ侍りしか」。古今六帖五「ー・けつれば千々の黄はに風のー・けたるしがらみは」。日葡「コャヲカクその物を犠牲にする覚悟である物事を断行する。源れば、数時間で死ぬ。幼虫は二 ~ 三年を経て成虫に 金も数知りぬなぞ我が恋の逢ふはかりなき」⑦高くル」。曠野「うで首に蜂の巣ー・くる二王かな」 ( 松芳 ) タ顔「命をー・けて何の契にかかるめをみるらむ」。羽化。はかないもののたとえに用いる。かぎろう。 掲げる。土佐「風よければ橄取いたく誇りて、舟に帆⑤ ( 水を ) 引く。玉塵抄一六「渠 ( $) が多くて民田に「首をー・ける」③即金でなく後から代金をもらう約青 ( ) 。朝顔。蚋 ( ) 。徒然草「ーのタを待ち、夏 ・けよなど喜ぶ」⑧かかげて人に見せる。さらす。 ・けて利が多くできたぞ」⑥兼ねる。かけもつ。束で物を売る。かけ売にする。醒睡笑「銭はと云ふの蝿の春秋を知らぬ」ー・の・いのち【蜉蝣の命】蜉 平家一二「その首を獄門にー・けらる」⑨ ( 鍋などを伊勢「国の守斎宮のかみー・けたる」⑦ある場所 ( 時に、一銭のあてなし。・ : やがて返弁に及びなん、此の蝣のそれのようにはかない人の命。 上からつるして火にあてたところから ) 火の上に置 間 ) から他の場所 ( 時間 ) にまで及ぼす。宇津保楼上下度はー・けられよ」①ある物の上に他を加える。①かげ・ろう % 【陰郎】陰間 ( 擎 ) に同じ。一代男二「かれら 。「釜を火にー・ける」②事物を曲った物・とがつ「寝殿と西の対と渡殿、北の廊ー・けて居並みたり」。正当な値段以上のものを加える。かけねをする。 も品こそかはれーと同じ」 た物・張った物・仕組んだ物などでひっかけてとらえ蜻蛉上「みな月ばかりー・けて雨いたう降りたるに」。 「原価に五割ー・けて売る」②掛算をする。「五をー かげろ・う【影ろふ・陰ろふ】一自四ズカゲルに接尾語 る。①物にひっかける。また、物がそこにとまるよ「東京から横浜にー・けて」「春から夏にー・けて」⑧ける」⑨ ( 他の動詞の連用形について ) 物事を始めフのついた語 ) ①光がほのめく。かげがうつる。金 うにする。新古今釈教「南無阿弥陀仏の御手にー・くその数に人れる。あわせ加える。浄、丹波与作「お供た情況にあるの意を表わす。① : ・しそうになる。葉雑「かげろふのー・ふ程の世をすごすらむ」②姿な る糸のをはりみだれぬ心ともがな」。平家一一「御ぐ ・けて三人ちゃ」⑨罫 ( 2 ) を引く。源鈴虫「罫 ( け ) : し始める。一代女三「しどけなく帯ときー・けて、どがちらっく。保元「只今の御姿幻にー・ヘば」③光 しを熊手にー・けて引きあげ奉る」。「お目にー・け ・けたる金の筋よりも、墨つきの、上に輝く様など もや / ′、、の風情を見せければ」。猿蓑「渡りー・けてが隠れて陰になる。かげる。新古今夏「よられつる る」②ひっかけてとりつける。万一〇「天の海に月も」⑩ : ・に関する。浮世床初「そこにー・けちやア藻の花のぞく流れかな」 ( 凡兆 ) ② : ・し始めてその途野もせの草のー・ひて」 の船浮け桂楫 ( ら ) ー・けて漕ぐ見ゅ」。宇津保吹上上白黒 ( ) なし」。「品質にー・けては他にひけをとら中である。「読みー・けた本」 かげろうにつきロ【蜻蛉日記】右大将藤原道綱の母の 「牛どもに犂 ( ) ー・けつつ」③鳥などを網でとらえない」 3 他にむけてある動作・作用を及ぼす。①あか・ける【駆ける・駈ける】一自下こ図か・く ( 下二 ) ①自叙伝的な日記。三巻。九五四年 ( 天暦八 ) から二一 る。日葡「トリヲカクル」④仕組んでおとしいれる。 る作用を相手に向ける。送る。施す。宇津保俊蔭馬に乗って走る。平家九「木曾さらばとて、粟津の松年間の夫兼家とのはかない結婚生活を叙し、妻とし だます。古今六帖五「今来むといひしばかりにー・け「日本国まで送り奉るべき人を候はせむとのたまひ原へぞー・け給ふ」②はやく走る。疾走する。「後かての嫉妬・苦悩から芸術と母性愛とに目覚めてゆく られて人のつらさの数は知りにき」。「ペテンにー ていささかなる法をつくりー・けつ」。「電話をー・けらー・けて来た者がある」③進む。進撃する。太平あとをこまごまと描き出す。かげろうのにき。 ける」⑤手をくだして処分する。また、手すから扱る」「催眠術をー・ける」②関係づけて言う。言葉に記六「ー・くるも引くも折によるとは」 かけーろく【賭禄】物を賭けて勝負すること。また、そ う。平家九「直実が手にー・け参らせて後の御孝養を出して言う。万五「ー・けまくはあやにかしこし」③か・ける【賭ける】〔他下こ↓かける ( 掛ける ) ( 下一 ) ・ の物。賭け物。狂、佐渡狐「それならばーにせう」 こそ仕り候はめ」。「手塩にー・けて育てる」⑥議題言葉に出して相手に返答を求める。徒然草「あやまかけ・る【駆ける・翔る】『自四①疾走する。奔走する。かけろま・しま【加計呂麻島】鹿児島県奄美諸島の一 にする。問題として取り上げてそこで処理する。 ちすな。心して降りよと言葉をー・け侍りしを」。源藤袴「苦しきままにー・りありきて」② ( 「翔る」と島。奄美大島の南西に、大島海峡をはさんで対する。 「会議にー・ける」「裁判にー・ける」 3 事物を他にお狂、宗論「詞をー・け、同道いたさうと存ずる」④目に書く ) 鳥などが空高く飛ぶ。記下「ひばりは天にー 佳奇呂麻 ( ) 島。 おいかぶせる。ふりむける。①かぶせる。おおう。 とめる。目をつける。また、 ( 好意をもって ) 見守る。 る」 かけ・わた・す【掛け渡す】〔他四〕①一方から他方に 源タ霧「わけゆかむ草葉の露をかごとにてなほ濡れ平家一一「物の具のよき武者をば判官かと目をー・けかげ・る【陰る・翳る】『自四①日や月の光が雲にさえしかける。②一面にかける。かけ並べる。平中「簾 衣をー・けむとや思ふ」。狂、悪坊「小袖を上へー・けてはせまはる」。「末長く目をー・けてやって下さい」ぎられて弱まる。曇る。②日ざしがタ方になって弱 ・してある人の家あり」 てくれさしめ」②撒 ( ま ) きそそぐ。あびせる。後拾⑤ ( 火・矢などを ) 放つ。保元「御所どもに火をー・けまる。薄暮となる。 かーけん【花瞼】紅潮した美しいまぶた。美人のまぶ 遺哀傷「ゆかしさに包めど余る涙かなー・けじと思ふ焼き払ふ」。平家七「侍どもに矢一つ射ー・け候はん」かけ・ろ鶏の鳴き声。こけっこう。神楽歌、酒殿「にはか・けん【家眷】 ( 「眷」は目をかける意 ) 家族。一家眷族 旅の衣に」。日葡「ミヅヲカクル」③恩恵・情愛など⑥ ( 「駆ける」とも書く ) その方へ進ませる。また、走とりはーと鳴きぬなり。起きょ起きよ」 一族一門。 を他に及ぼす。また、目下の者に祝儀などを与える。 らせる。平家一一「馬はー・けむと思へば弓手へも馬かげろい【陽炎】↓かげろう か・けん【家憲】家族・子孫の遵守すべきおきて。一家 源柏木「なげのあはれをもー・け給はむ人のあらむに手へもまはしやすし」⑦交配させる。「スピッツにかげろら【陽炎】春のうららかな日に、野原などにちのおきて。家法。家訓。 こそは、一つ思ひに燃えぬるしるしにはせめ」。貞丈テリアをー・ける」⑧道具・機械などにその作用を行らちらと立ちのぼる気。日射のために熱くなった空か・けん【華軒】貴人の乗る美しく飾りたてた車。 雑記一六「蜷川記に云、勧進能などに、申楽に花をー わせる。日葡「イタナドニカンナヲカクル」。「アイ気で光が不規則に屈折されて起るもの。いとゆう。か・げん【下元】陰暦一〇月一五日の称。三元の一。 け候時」④迷惑・損害などをこうむらせる。源蜻蛉 ロンをー・ける」「ふるいにー・ける」 0 ある事物に対はかないもの、ほのかなもの、あるかなきかに見えるか・げん【下弦】陰暦二二、三日頃の月。満月と次の新 「女郎花乱るる野辺にまじるとも露のあだ名をわれして心をむける。①思う。慕う。万二〇「畏きや天のもの、などを形容するのにも用いる。その際「蜻蛉月との中間の半月に当る時で、月の黄経は太陽の黄 にー・けめや」。日葡「ハヂヲカクル」。浄、曾根崎「い帝をー・けつればねのみし泣かゆ朝夕 (ä ) にして」。 し」 2 を意味することもある。古今恋「ーのそれかあ経より九〇度少なく、月の人りに当ってその弦が下

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はなーたれ【洟垂】「はなたらし」に同じ。 ・こぞう【洟てはえあるまじとて」。「身をー・たず持つ」③一方析学の基礎を築く ( え はなた【縹】①色の名。はなだいろ。催馬楽、石川「ーの垂小僧】①洟をたらしている子供。②意気地のないから他方へ移す。宇津保国譲下「目をー・ち給はず、まはな・つばき【花椿】花の咲いている椿。 もらへておはする」④遠ざける。追放する。流罪はなっ・はし【鼻つばし】「はなつばしら」の略。 少年。また、経験の浅い者。 帯」②襲 ( いさ ) の色目。表裏ともに縹色のもの。 いろ【縹色】薄い藍色。花色。ー・おどし冖ド【縹縅】縅はな・だんき【花談義】春、花時に行われる寺の説教。桜【 ) にする。宇津保俊蔭「御供に仕うまつりたりし人々はなっ・ばしら【鼻柱】「はなばしら」に同し。 ーが強い強く主張して譲らない。きかぬ気である。 は皆はなっきー・たれぬ」。宇津保貴宮「蔵人の民部の の一。縹色の緒を用いたもの。はなだいろおどし。陰比事「東山のーに、一家残らず参詣すれば」 ・ぐさ【縹草】露草の異称。ー・ぼうし【縹帽子】天はなち【放】①放っこと。②制限・制約がなく、誰が利丞などそこばくの子どもー・ち遣はされ懲じ給ひて」はなっ・ばり【鼻張】①表面だけの元気。虚勢。柳樽 台・真言一一宗の僧侶中、一定の資格ある者が裹頭翁と ) 用しても自由である山野。ー・いそ【放出】寝殿造で、⑤放置する。見はなす。宇津保初秋「昔聞ゆること六「ーあんまり口がききすぎる」②ばくちで、はじめ に張ること。 母屋から張り出して建てられた部屋。また一説に、ありしを、さらに宣ひー・たで、頼めとのみあらせつ に用いた縹色絹製の帽子。 廂 ( いさ ) の間を几帳や障子で仕切って設けた部屋ともっ」。源タ霧「なほ近くてを。なー・ち給ひそ」⑥別はな・つふれ【鼻潰】鼻が大そう低いこと。また、そう はな・たい【花代】芸娼妓などの揚代。 はな・たいこん【花大根】アプラナ科の一年草。中国大いう。はなちで。源若菜上「寝殿のーを例のしつらひにする。除外する。除去する。宇津保蔵開下「御子どいう人。はなひしげ。はなひしやげ。 陸原産。春から初夏に濃青紫色のダイコンに似た花て」ー・うま【放馬】放飼いの馬。また、つなぎとめても、中納言をー・ちては皆御供にまうで給ひ」。源宿木はな・つまみ【鼻摘】 ( 臭いものには鼻をつまんで避ける をつける。観賞用だが都会地周辺に逸出。園芸界でない馬。放駒。はなしうま。蜻蛉中「川づらにーど「かううるさき心を、いかでー・つわざもがなと思ひからいう ) 大へん人にいやがられること。また、そ ものあさりありくも」ー・かいニ放飼】「はなしがい」給へる」⑦完全なものの一部をこわす。くずす。神の人。「ーにされる」 はこの名で呼ぶことが多いが、同名の別種がある。 ショカッサイ。 に同じ。 ・がき【放書】①文字を続けて書かないで、代紀上「春は重播種子 ( 瑟 ) し、且 ( 畔毀 ( ) す」⑧はな・つみ【花摘】①野辺の草花などをつみとること。 一字ずっ放して書くこと。特に、へたな字のさまに閉じている物を取り払う。戸などを大きく引き開けまた、その人。②四月八日の釈尊の誕生会に、女人が はな・たうえ % 【花田植】大田植 ( た ) に同じ。 はな・たか【鼻高】①鼻の高いこと。また、その人。②いう。源若紫「かの御ーなむなほ見給へまほしき」②る。また、刀などを勢いよく一気に抜く。宇津保楼上花を携えて比叡山麓の花御堂に詣でる行事。 自慢するさま。得意なさま。また、自慢する人。③手本を離れて思いのままに書くこと。③言葉と言葉下「かの車、巽の隅の高爛ー・ちて寄せさせよ」。蜻蛉はな・つんぼ【鼻聾】鼻が悪く、物のにおいを感じない ・がみ下「みな人も起きて格子ー・ちなどすれば」。伎、幼稚こと。また、その人。 天狗 ( ん ) の異称。④鼻高履の略。ー・ぐっ【鼻高履】との間をあけて書く書き方。わかちがき。 ↓びこうり。ー・めん【鼻高面】鼻の高い仮面。天狗【放紙】日給簡 ( 翳 ) の下に上番 ( 欝う ) の日数を書い子敵討 ( し「降策の利剣をー・ち」⑨動物などをはな・てぬぐい姦【花手拭】薄絹を五色に染め、草花の 自由にさせる。④束縛を解く。古今雑体「厭はるる我形に皺を寄せて作った舶来の手拭。 てはる紙。ー・がみ【放髪】振分髪 ( 島 2 ) に同じ。 の面。 がめ【放亀】①池などに放飼いにする亀。②亀を放身は春の駒なれや野がひがてらにー・ち捨てつる」。はな・ぞんしゃ【花電車】①祝事や記念などのために花 はなーたかたか【鼻高高】いかにも得意げなさま。 はなた・きょてる【花田清輝】作家・評論家。福岡県生生 ( じ ) の料として放ちゃること。また、その亀。著聞二〇「その猫ねずみ雀などを取りけれどもあ ( や電灯などで飾って走らせる電車。②海牛 ( ) の一 ・ごて食はざりけり。人の前にてー・ちける」◎放し飼種。深所にすむ。長卵形で長さ約一〇に三・、員殻は ・こし【放巾子】「ぬきこし ( 抜巾子 ) 」に同じ。 れ。京大中退。反語・逆説を自在に駆使。小説「鳥獣 いにする。源鈴虫「此の野に虫どもをー・たせ給ひ退化。生時は美しい色彩を有し、背は白色または黄 ま【放駒】放飼いの馬。はなちうま。万一一「ー蕩 ) 戯話」、評論「復興期の精神」など。 ( 贏 はな・たけ【鼻茸】鼻粘膜に発生する腫瘍。通常表面滑びにけらし」ー・しよう【放状】中世、人や物に対て」 6 自由に行かせる。万三「わたつみの沖に持ち色で緑色と淡紅色を交え、多くの赤・白の突起があ る。花弁状の大きな白い鰓 ( しの脈は紅色。暖海に ゆきてー・つともうれむそこれがよみがヘりなむ」。 らかで灰白色を呈する。多くは炎症性のもので、鼻する自己の権利を放棄する時に発行する文書。 ・どり【放鳥】①冀を切っ「虎を野にー・つ」⑩ある一点から発進させる。④射分布し、発光する。 そ【放出】北はなちいで。 閉塞・嗅覚障害などを起す。びしよう。 はな・たたき【鼻叩】鼻の上の白粉 ( ) をなめらかにすて池などに放飼いにする鳥。はなしどり。万二「島る。発射する。万二「引きー・つ矢の繁けく大雪の乱はな・どうろう【花灯籠】造花で美しく飾り、または花 の宮勾 ( 讐 ) の池のー」②↓ほうちょうー・のうしれて来たれ」。平家一一「与一鏑 ( 髞 ) を取ってつがひ模様をえがいた灯籠。 るのに用いる小さいはけ。 【放直衣】天皇の引 ( し直衣の時、帯を結ばず下によっぴいてひやうどー・つ」。「凶漢のー・つた銃弾」はな・どき【花時】①花の咲く頃。花の盛りの頃。②桜 はな・たちばな【花橘】①花の咲いている橘。橘の花。 ・の・かみ【放の髪】振分◎声・光などを発する。宇津保国譲上「見給ひて、声をの花の咲く頃。 万一五「わがやどのーはいたづらに散りか過ぐらむ紅の袴を着用したこと。 ・ちて・ : と泣きののしり給ふ」。源紅梅「仏のかくはな・とめ【花留】「はなくばり ( 花配 ) 」に同じ。 見る人なしに」②橘の一種で、果実の小さいもの。髪 ( 島せに同じ。永久百首「うなゐこがーをとりたて また、夏蜜柑の異称。〈名義抄〉③襲さ ) の色目。表て」ー・もとどり【放髻】冠や鳥帽子 ( ) をかぶらず、れ給ひにける御名残には、阿難が光ー・ちけむを」。はな・とり【花鳥】花と鳥。かちょう。源桐壺「ーの色に 「異彩をー・つ」 6 火をつける。武烈紀「大臣の宅をも音 ( とにも」ー・の・つかい【花鳥の使】恋のなか は朽葉 2 ち ) 、裏は青。④香の一種。やわらかで涼し髻をあらわにしていること。 い香をもつ。⑤紋所の名。柄のついた六個の小橘花はなち・あ・ぐ【放ち上ぐ】【他下一二声を高くはりあげ囲む、火を縦 ( 2 ) ちて燔 ( や ) く」。平家一一「野に火をだち。十訓抄「歌は味背の中をも和らぐる媒 ( ) な ・つですでに焼き殺して奉らんとしけるに」〇証るによりて、色めくたぐひ、これをーとす」 る。栄華日蔭のかづら「歌をぞー・げてうたはせ給ふ」 を向かいあわせ、その下に一個の大橘花を添えたも の。⑥京都堀川にあった坂田屋醸造の酩酒。一代男はなち・や・る【放ち遣る】『他四一放して行かせる。追放文などを発行する。高野山文書三「後日の沙汰のたはな・とり【花鳥】①花に宿る島。②スズメ目 ( ナドリ 科の小鳥。昆虫・果実などを食する。③アトリの異 めに売券をー・つなり」①刺客などを送り込む。「ス する。 一「舞鶴ーの樽のロ」 称。④渡り奉公をする者。浄、薩摩歌「一季半季のー はな・た・つ【花立っ】『自四一花が咲きでる。夫木一二「梅はな・ちらし【花散】三月三日を花見とし、翌日若い男。ハイをー・つ」 も、とかくは御縁次第なり」 が枝はまだー・たず雪中に匂ひばかりは人に知られ女が集会して飲食すること。 ( 九州北部地方でいう ) はな・つき【鼻突・鼻衝】はたと出合うこと。であいが はなちる・さと【花散里】①花の散る里。花の散る宿。しら。真正面にぶつかる意ともいう。平家一「資盛はな・どり【鼻取】田畑を耕す際、牛馬の鼻を取って誘 導する。鋤 ( し・馬鍬気ん ) などの耕具を操る者を後 はな・たて【花立】①仏前や墓前に花や樒瓮き ) を立てて万八「橘のーのほととぎす」②源氏物語の巻名。まの朝臣 : ・殿下の御出にーにまゐりあふ」 た、この巻から登場する女性。麗景殿女御の妹。③はな・つくり【花作】花の咲く草木を教培すること。ま取 ( ) というのに対する。指取童 ( い贒り ) 。 供える具。②「はないけ」に同じ。 ハナナ【 banana ・甘蕉】・ハショウ科の多年生草本。雌雄 た、それを業とする人。 源氏香の名。 はな・たば【花束】草花を何本かたばねたもの。 同株だが、普通単為結果する。熱帯アジア原産。熱 はな・つ【放っ】『他四一本体・中心との連続や関係を絶はな・つ・すき【花っ月】陰暦三月の異称。 はな・たび【花足袋】模様のある小児用の足袋。 はな・たより【花便】花の咲いたありさまを知らせるたち切って自由にさせる意。①くつついているものをはな・つ・すま【花っ妻】「はなづま」に同じ。万一四「に帯各地に広く教培され、プラジル・インド・インドネ シアなどに多い。果実は熟すと黄色になり、芳香美 解き分ける。持っているものを放す。万九「とこしこ草のーなれや」 より。花信 ( ) 。 味。生食のほか料理用にも用いる。品種が多い。実 へに夏冬ゆけや皮ごろも扇ー・たず山にすむ人」②はなっ・つら【鼻面】はなさき。鼻端。 はな・たらし【洟垂】①よく鼻汁を垂らしていること。 また、その人。はなたれ。②若年で経験の浅い者や手もとから放す。離れた別の所へやる。宇津保菊宴バナッハ【 Stefan Banach 】ポーランドの数学者。独学芭蕉。 「あまた侍る中に、らうたき物にして、しばしもー・ちで数学を研究、・ハナッハ空間の発見者として現代解はな・なぞしこ【花撫子】襲 ( 譬 ) の色目。表は紫、裏は 意気地のない人を卑しんでいう語。はなたれ。 一九五五 はなたーーーはななてし 0 一八た二

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そらおとりーーそらのみこ じである。源木「夢にや見ゆらむとー・しくつつま取「かくあさましきーにてありければ」ー・びと【空た、見えすいている。わざとらしい。おらが春「鶴亀そら・なのり【空名告】名をいつわること。偽名にする し」 言人】うそをいう人。うそっき。宇津保初秋「心のうにたぐへての祝尽しも、厄払ひの口上めきてー・しく こと。今北日一一六「神といふーをして」 思ふからに」。「ー・いお世辞」 そらーなみだ【空涙】いつわりの涙。うその涙。 そら・おどりドニ空躍】落ち着かずにおどりはねるこちはよきーなりけりなどいふ」 と。弁内侍日記「ーする鳥にもあるかな」 そら・ごと【空事・虚事】事実にもとづかないこと。っそら・だき【空薫・空炸】①どこでたくのかわからぬよそら・なやみ【空悩】つくりやまい。けびよう。そらや そら・おぼえ【空覚】①覚えていて、何も見ずに読みまくりごと。「絵ー」 「はーへ生ひあがり」うに香をたきくゆらすこと。今物語「聴聞の局の木み。源藤裏葉「いたうーをして」 たは語ること。暗記。②たしかでない記憶。うろおそら・ざま【空方】空の方。上の方。上向き。平家一二「髪丁の中に、ーの香みちて」②どこから来るともわかそら・に【空似】血縁でないのに容貌がよく似ているこ ぼえ。 そら・ざや【空鞘】①刀身よりも不相応に長いさや。②らぬかおり。夫木七「匂ひ来る花橘のーはまがふ蛍と。「他人のー」 そら・おぼめき【空おぼめき】知らぬ顔つき。知らぬふ転じて、余裕。ゆとり。また、外面と内容とがくい違の火をやとるらん」ー・もの【空薫物】来客のある際、そら・に・みつ一枕〕 ( ソラミツの中にニを人れて五音に うこと。日葡「ソラザヤモナイヒト」 り。そらとぼけ。源蛍「御心のやうにつれなくーし 香炉を隠しおき、また、別室に火取りを置いて、客室整えたもの ) 「やまと」にかかる。そらみつ。万一「ー たるは世にあらしな」 そら・ざれ【空戯】わざとふざけたまねをすること。 の方を薫 ( しらせるためにたいた香。源花宴「ーいと大和をおきて」 そら・おぼれ【空おぼれ】わざととぼけたさまをよそおそら・さわぎ【空騒】そらそらしく騒ぐこと。からさわけぶたうくゆりて」 ソラニン【 solanin 】アルカロイドの一種。ジャガイモ うこと。そらとぼけ。源タ顔「ーしてなむ謀られまかぎ。宇津保藤原君「殿の人々ーすれば」 そらーたすね【空尋】尋ねる心がないのに尋ねるこ の芽に含まれ、多く摂取すれば嘔吐・腹痛・頭痛など りありく」 「の鉤。そらし【藁本・薫藥】アギ ( 阿魏 ) の異称。〈本草和名〉 と。尋ねるふりをすること。頼政集「われによそへ の中毒症状をおこす。 そら・かき【空鉤】炉の自在鉤が二つあるとき、上の方そらーじニ空路】①空へ行くみち。また、心もとない旅てーせし」 そらーね【空音】①いつわってまねる鳴き声。枕一三六 そら・がくれ【空隠】隠れたように見せかけること。偽路。万一五「夢 ( 色のごと道のーに別れする君」②空。そら・たち【空立】何もせずに立っていること。〈日葡〉 「夜をこめて鳥のーははかるとも」②いつわりごと。 って不在をよそおうこと。詞花雑「世の中の人の心天空。 そら・たのみ【空頼】あてにならぬことをあてにするこ うそ。「ーを吐く」 のうき雲にーする有明の月」 そら・じに【空死】死んだふりをすること。今昔二九「裸と。あいなだのみ。〈日葡〉 そら・ね【空値】いつわりの価。掛値。〈日葡〉 そら・かせ【空風】感冒にかかったふりをすること。著にてーをして路傍に臥せりければ」 そら・たのめ【空頼】頼みにならぬことを頼みに思わせそら・ね【空根】地上にあらわれ出た草木の根。ねあが そらしーばた【反畑】休耕中の焼畑地。反 ( じ。 ること。蜻蛉上「定めなく消えかへりつる露よりも 聞六「このものはーを病み給ふ」 り。貫之集「人知れず : ・あしのーもせられやはする」 ーする我は何なり」 そら・かそら会【天数ふ】〔枕ズおおよそにかぞえる意そら・しやく【空癪】癪の起ったふりをすること。 そら・ね【空寝】寝たふりをすること。そらねぶり。そら からか ) 「おほ」または「大津」にかかる。万二「ー大津そらーじゃく【空尺】尺度をごまかした物指し。不当なそら・たまり【空騙】本当であるかのように見せかけ偽ねむり。そらぶし。枕二九一一「それおこせ、ーならむ」 取引をするために作り用いた。「ーを使う」 ること。そらだるみ。〈日葡〉 の子が逢ひし日におぼに見しかば今ぞ悔しき」 そら・ねいり【空寝人】寝いったふりをすること。たぬ そら・がな・し【空悲し】一形シク〕何となく悲しい。夫そら・じよう【空錠】役に立たぬ錠。徳和歌後万載集そら・つ・ひこ【空っ彦】皇太子の位にあたる皇子。記上き寝人り。 木八「うぢま山すその河原にともす火はー・しくや鹿春「久方のーなれや天の戸をあけたっ春の限りなけ「この人は天っ彦の御子ーそ」↓天っ彦 そら・ねむり【空眠】空寝 ( ) に同じ。〈日葡〉 れば」 そらーっぷて【空礫】あてなしに打つつぶて。 は見るらむ」 そらーねんす【空念誦】念誦するふりをすること。信む そら・からく・る【空絡繰る】〔他四〕みだりに刀などをそら・じようごャ【空上戸】酒を飲んでも、酔いが顔にそら・つんぼ【空聾】聞えないふりをすること。つんぼの心がなくて念誦のさまをよそおうこと。そらねん あやつりもてあそぶ。ひねくりまわす。太平記一二出ないこと。また、そういう人。 のふりをすること。また、そうする人。 ぶつ。 「かやうのー・る者共、毎夜京白河を回って辻切りをそらーしようそこ餮【空消息】人の手紙・伝言といつわそらーて【空手・虚手】年老いて自然に起る手の痛み。過そら・ねんふつ【空念仏】「そらねんず」に同し。 しける程に」 ること。また、その手紙・伝言。源藤「ーをつきづき労・神経痛などによるもの。そうで。一代女六「此のそら・のーいろ【空の色】①空模様。源野分「野わき例の しう取りつづけて」 一一三日はーがおこりました」 そら・きかす【空聞かず】そら ( 空 ) ( 成句 ) 年よりもおどろおどろしく、ーかはりて吹き出づ」 そらーどけ【空解】結んだ紐・帯などが自然に解けるこ②そらいろ。うすあおいろ。源葵「ーしたるからの そら・ぎき【空聞】①いい加減に聞きとること。②聞かそら・しようもん【空証文】うその証文。 ないふりをしながら聞くこと。〈日葡〉 そら・しらす【空知らず】↓そら ( 空 ) ( 成句 ) と。春色辰巳園「この帯は直にーがしていけないよ」紙に」 そら・ぎしよう【空起請】いつわりの起請文。いつわそら・す【反らす】〔他四』後方へそるようにする。「胸そら・とぼけ【空惚】そらとぼけること。 そら・のーらみ【空の海】空を海にたとえていう語。拾 って誓いを立てること。空誓文 0 ) 。謡、正尊「さをー・す」 そらーとぼ・ける【空惚ける】〔自下一〕知っているのに遺雑「ーに雲の波立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゅ」 ても書きつるーの罰を忽ち与ふべし」 そら・す【逸らす】〔他四〕①のがす。にがす。大和「御手知らないふりをする。 そらーのーかがみ【空の鏡】澄んだ月を鏡にみたててい う語。続後撰秋「曇なきーと見るまでに秋の夜長く そーらく【蛆落・徂落】死ぬこと。特に、天子の死去する鷹 : ・いかがし給ひけむ、ー・し給ひてけり」②ねらいそら・と・る【空捕る】〔自四〕駑などが空で鳥を捕える。 からはずれて他の方向に向かわせる。ねらいをはず永久百首「ー・らぬ鶯もあらじな」↓草取る 照らす月かげ」 こと。崩御。 す。③他の方へ向ける。「目をー・す」「話をー・す」そら・な【空名】無実の評判。あだな。うきな。伊勢集そら・の・けふり【空の煙】空にのぼる火葬の煙。人が そら・ぐもり【空曇】空のくもること。 死ぬことにいう。蜻蛉上「思ひきや雲の林に打捨て そら・けいはく【空軽薄】心にもなく世辞をいうこと。「気をー・す」④人の機嫌をそこなう。浄、会稽山「胸「常にー立ちければ」 そら・なき【空泣】泣くまねをすること。大鏡花山「雎今てーに立たむものとは」 そらぞらしい世辞。からせじ。浄、隅田川「笑顔作っは騒げどー・さぬ顔」 そら・すきん萼【空頭巾】あみだにかぶった頭巾。 過ぎなば、自ら障りも出でまうで来なむとーし給ひそら・のごい【空拭】涙などを拭うふりをすること。 源末摘花「ーをして」 そら・げんか【空喧嘩】喧嘩のふりをすること。なれそら・せいし【空制止】制止するふりをすること。落窪けるは」 二「君、まなまなとーをし給ふ」 そら・なき【空鳴】鳴くまねをすること。後撰恋「天の戸そら・の・しぐれ【空の時雨】落ちる涙を時雨にたとえ あいの喧嘩。狂、鴈盗人「お前と身共と内証のーでご ていう語。続古今旅「秋も暮れ都も遠くなりしより そらせ・いた【逸板】ベルトン水車で、ノズルからの噴をあけぬあけぬといひなしてーしつる鳥の声かな」 ざる」 ーぞひまなかりける」 そら・ごころ【空心】いいかげんな心。うわのそらの心。流を加減するため、ノズルの出口に取り付けた板。そら・なげき【空嘆】嘆くふりをすること。源真木柱「な そら・せいもん【空誓文】空起請 ( じに同じ。永代蔵六ほ心けさうはすすみてーをうちしつつ」 そら・の・しすく【空の雫】落ちる涙を、空から降るし 宇津保蔵開中「なでふーにてかは」 そら・ごたえ % 【空答】ロさきでよいように答えるこ「和国の商ひロとて、利徳をとらぬとーを立つれば」そら・なさけ【空情】なさけあるように見せかけるこずくにたとえていう語。新後拾遺恋「飽かで来しー と。うわべだけのなさけ。謡、絵馬「恨みしは恋路のは秋の夜の月さへ曇るものにぞありける」 と。いいかげんなこたえ。宇津保国譲中「ーをし給ひそら・せじ【空世辞】ロ先ばかりの世辞。からせじ。 つつ、さらばと聞き給へば」 そらそらーし・い【空空しい】〔形〕図そらぞら・し ( シク ) ー」ー・ごころ【空情心】「そらなさけ」に同じ。室町そら・のみこみ【空呑込】よくたしかめないで、早合点 、す . ること 0 そら・ごと【空言・虚言】真実でないことば。うそ。竹知って知らぬふりをする。そらとぼけている。ま時代小歌集「待てとはそなたのーよ」

4. 広辞苑 第三版

し、よく膨らんだ白色の右殻を杓子に用いるので杓をして自慢する話。傾城禁短気「末社あつめてー」にほこれどもタには我れとなく白骨にー・る」。「いいち【市】①品物の交換や売買を行う所。律令制では ・ふう【至風】行き届いたふう。いきなふう。浄、まだ開校するにー・らず」「事ここにー・る」⑧ : ・の平城京・平安京に官設の市を置く。中世以降、自足経 子貝ともいう。奄美・沖縄諸島を除き日本全国に分 布。花蛤。半辺蚶。ー・かえそ【板屋槭樹・板谷楓】虎が磨「忍び出かけのー」ー・まっしゃ【至末社】万結果そうなる。狂、文蔵「若気のー・る所にや、冠の板済が余剰生産物を増すにつれ交通便利な場所で、は カエデ科の落葉高木。山地に生ずる。高さ約二〇事行き届いてぬけめのないたいこもち。傾城禁短気におしあてて丁々と打ちければ」⑨ ( 主として「・ : にじめは定期的に、やがて常設の市が開かれるように ・つては」の形で ) 論が・ : に及ぶ。・ : について言及なった。万七「西のーにただ独り出でて」②人の多 トル 。葉は掌状で、無毛。四月頃、淡黄色の小さい花を「ー共が座敷ぶりを見せ」ー・ものがたり【至物語】 開く。翼果は鍬形状。秋、鮮黄色に色づく。材は床気のきいた話。粋な話。ー・ようニ至様】物知り顔。する。平家七「それ叡岳にー・つては、帝都東北の仁く集まる所。まち。市井。狂、夷毘沙門「ーの中に住 ・りようりウ【至料理】ぜいたく 祠として」⑩ ( 主に「心ー・る」の形で ) 洗練され粋にんで草鞋はきものに踏み越えられ」 柱など装飾材となる。トキワカエデ。ッタモミジ。気のきいたふう。 ーが栄える「一が栄える」に同じ。 いた・やかた【板屋形】牛車 ( ) の屋形を板で造った粗な料理。永代蔵四「朝夕の鴨鱠 ( <) ・杉焼のーが胸なる。傾城禁短気「勤の果に至るものは少女なれど ーに帰するが如し冖孟子梁恵王〕市に人が集まるよ に支へて迷惑」ー・りよらりーじややウ【至料理茶も心ー・り」 末なもの。宇津保藤原君「ーの車の輪欠けたるに」 至れり尽せり心づかいやもてなしが、大層よく行きうに、仁者に人の慕い集まることをいう。 いた・やき【板焼】ガン・カモなどの肉を平たく切り、み屋】客あっかいもよく豪華な料理茶屋。 ーに虎あり国策魏策〕事実無根の風説も、言う人 りん・醤油・煮出し汁に漬け、杉板にのせて焼いた料イタリア【 lta = a ・伊太利】ヨーロツ。ハの南部、地中海に届いていること。 理。へぎ焼。ー・どうふ【板焼豆腐】豆腐を平たく切突出した長靴形の半島及びシチリア・サルジニアそいたる・ところ【至る所・到る所・到る処】行く先々。随が多ければ遂に信ずるようになることのたとえ。 キロメ 0 ーに虎を放つ人の多く集まる市に虎を放つ意で、非 所。どこもかしこも。「ーで歓迎された」「街中ーに の他の諸島から成る共和国。面積三〇万平方ート って味噌をつけ、薄い板にのせて焼いた料理。 常に危険なことのたとえ。 いた・やぐし【痛矢串】重傷をおわせ、はげしくつきさ人口五七〇四万 ( ) 。ローマ時代以来、ギリシアとポスターがある」 ともに西洋文明の源をなした。中世以降、諸邦が分いた・わさ【板山葵】板付きかまぼこを切っておろしわいち【一・壱】 ( 呉音 ) 曰一名①自然数の最初の数。ひと さった矢。記中「ーを負ひたまひき」 つ。ひと。いつ。「ー例」「ー問ー答」②幾つかの中 いたや・とうげ【板谷峠】山形県と福島県との境にあ立したが、一八七一年近代統一国家を形成。一九一一さびを添えた料理。 二年以後、ムッソリーニを首領とするファシスト党いたわし・いニ労しい】一形図いたは・し ( シク ) ①の一つ。「ー部分」「ー説」③同一。また、一つのもの り、奥羽山脈をこえる峠。海抜七五五。一八八一 が独裁、三六年エチオピア併合以来帝国と称した。骨が折れてつらい。苦労である。三蔵法師伝永久点の全体。「ー座」「ー門」④最もすぐれたこと。また、 年 ( 明治一四 ) 、北方に栗子トンネルが通じて廃道と なった。 ドイツ・日本と同盟して第一一次大戦に参戦し敗退、降「願はくは諸徳煩 ( 憂へざれ」②病気でなやましそのもの。第一。首位。最上。最善。「ーのおとど」 服後、共和制。宗教は主に旧教。首都ローマ。 い。万五「おのが身しー・しければ」③気の毒だ。不「ー旦那」「世界ー」⑤物事の最初。「ーからやり直 いた・ゃね【板屋根】板で葺 ( ふ ) いた屋根。 いたや・はざん【板谷波山】陶芸家。茨城県生れ。薄浮イぼリアン・サイプレス【 lt 目。 yp 「。】地中海東部閥 ( ) である。蜻蛉上「ー・しと思ふべき人よりきてす」「ー番目」⑥もつばら。ただ一つ。「ー途 ( を ) 」 からイラン北部に自生するヒノキ科の針葉樹。サイ : 湯をせめているれば」④大切に思う。心配に思「ー意」⑦わずか。「ー抹」「ー暼 (#) 」⑧三味線のい 彫の文様と端正な形体をもっ製陶にすぐれた。文化 プレス属の代表。樹形は細長い円柱状。欧州では庭う。宇津保楼上上「かの内侍のかみを父母のかなしがちのいと。⑨髷 ( じの元結 ( ) で結んだ所から後方 勲章受章。 ( ~ に出た部分。ロ〔副最も。一番。いっち。狂、文相 る人にては限りなくー・しうまたなきものに思ひ」 いた・よせ【板寄】取引所での売買方法の一。一般銘柄園のほか墓地にも植える。イトスギ。 について、寄付き・引けに行われる。取引所の係員イタリアン・ライグラス【 lta = an 「 gra イネ科の一いたわり影【労・功】①功労あること。ほねおり。ま撲「何をー得てゐるぞ」↓いっ ( 一・壱 ) が、売買注文を記載した白地の厚紙 ( 板 ) をみて、売注年生牧草。地中海地方原産。わが国には明治初年導た、その功をねぎらうこと。持統紀「三族翁 ) の課ー押 ) ニ金 ( し三男 ( 3 と ) 女を得るには押しが第一、 文は値段の安い方から、買注文は値段の高い方から人、第二次大戦後に全国に広く普及。飼料価値が高役。 ) を免 ( じして其のーを顕 ( 2 ら ) さむ」②あわれ金や男ぶりは二の次だ。 ーが栄える ( 「一期ち ) 栄える」の転訛か ) おとぎ話 み。恩恵。宇津保田鶴群鳥「御門、殿の御ーにて、ゆた く、家畜の嗜好性もよい。 売買注文をつき合せて値段を決める方法。個別競争 かに経たまふ」③心を用いて大切にすること。気になどの終りに言うことば。めでたし、めでたし。「市 イタリー【 ltalyxk ・ ltalie 】↓イタリア 売買。 いたら・ぬ【至らぬ】①行き届かない。不十分である。イタリック【 italic 】欧文活字の書体の一。やや右方にかけること。源松風「何のーもなく建てたる寝殿のが栄える」とも。 蜻蛉上「ーところなしと聞きふるしたる手」② ( 自傾斜したものをいう。注意すべき語句や他国語を示ことそぎたるさまも」④病気。宇津保吹上下「このあー金 ) ニ男 ( 擎 ) 遊興に大切なものは第一に金、男 ぶりは第二である。 ざりにつけ奉ればかしこくてーやめつ」 分、あるいは自分の側のものを謙遜していう ) 思慮す時などに用いる。例 ~ ーか八 C) か ( もとカルタ博奕から出た語 ) 運を や経験がたらず、末熟である。「まことにー者ですいた・る【至る・到る】一自四ズイタ ( 致 ) ス・イタダキ ( 頂 ) いた・わり【板割】①板を割ること。また、屋根葺 ( しの 天にまかせて冒険すること。のるかそるか。浄、手 と同源 ) ① ( 極限に ) 及ぶ。きわまる。万二「天雲の板片を製する業者。②墨掛厚さ約一二嵭の板。 が」 いたり【至】①物事のきわまり。極度。極上等。「光栄遠隔く ) の極み天地のー・れるまでに」②行きつく。いたわ・る膨【労る】『自四』①ほねおる。苦労してっと習鑑「サアそこがー生き顔と死に顔とは相好の変る 「で。す・ヘて。 のー」②思慮あって行き届いていること。源帚木到着する。万一四「間遠くの雲居に見ゆる味が家にめる。宇津保俊蔭「饗 ( ) の事など、ー・りてし給へ」物」 ーから十まではじめからおわりまで。何から何ま ②病む。わずらう。宇津保国譲下「日頃ー・る所侍り」 「思ひめぐらさむかたもー深く」③学問芸術などのいっかー・らむ歩め我が駒」。「日没前、目的地にー ーエ面 ( ) ニ働 ( ) 世に処するには思案が第一で、 造詣の深いこと。源明石「心のー少なからん絵師は、る」③すみずみまで行きわたる。西大寺本最勝王経いたわ・る霧【労る】『他四】①ねぎらう。慰める。欽明 平安初期点「嘉き名普 ( ) く曁衆に欽仰せられむ」。紀「群庶 ( 齲 ) をー・り」②大切にする。ねんごろに扱その次が働くことである。 え書き及ぶまじ」④情趣の深さ。源若紫「なにのー ーにもニにも他は全く顧みず、ひたすらそれだけを う。宇津保藤原君「婿とりて限りなくー・りて」。「老 深き隈はなけれど、ただ海の面を見渡したるほどな「ー・る所で鳥が鳴いている」④ ( ある時点・地位など む、あやしくこと所に似ず」⑤いきつく所。結果。に ) 達する。万一四「露霜の秋にー・れば」。平家一「あ人をー・る」③休養する。病気や疲労をなおす。平行うさま。「ー練習の毎日」 ーの裏は六賽気 ) の目の一の裏は六であるので、悪 所為 ( ?) 。「若げのー」⑥気がきいていること。しやまっさへ丞相の位にー・る」⑤やってくる。到来す家四「しばらくー・らせ候はんとて田舎へつかはして いことの後には善いことがあるの意。 れていること。 ( 近世、多く名詞の上につけて用いた ) る。古今春「春の色のー・りー・らぬ里はあらじ咲け候ふ」。「体をー・る」 ー姫ニ太郎子を持つには、長子は女で、次子は男が 「ー気質」「ー旦那」ー・じやや【至茶屋】しゃれたる咲かざる花の見ゆらむ」。今昔一一「時ー・りぬれい・たん【夷坦】 ( 「夷」「坦」ともに平らの意 ) ①道のたい よいという言いったえ。 茶屋。粋な茶屋。ー・せんさく【至穿鑿】ぜいたくをば供養あり」。「悲喜こもごもー・る」⑥物事の果てらかなこと。②心のおだやかなこと。 ー富士ニ鷹三茄子 ( ) 縁起の良い夢を順に並べて きわめた物好き。一代女四「よろづの事此の如く人をきわめる。また、この上ない状態となる。著聞五い・たんニ畏憚】おそれはばかること。 知らぬ物人、次第にーの世なり」ー・そめ【至染】気「能因はー・れるすきものにてありければ」。日葡「ゼい・たん【異端】正統からはずれていること。また、そいう語。駿河の国の諺で、一説に駿河の名物を言う ・つて元の時代において正統とは認められない思想・信仰・学という。 のきいた染め方。いきな染め方。浄、蛙合戦「りんずン、または、ガクモンニイタッタヒト」。 小袖のー」ー・たいじん【至大尽】万事に行き届いた気である」⑦ : ・という結果になる。・ : の運びにな説など。ー・しゃ【異端者】異端を主張する者。異端ーもニも無くとやかくいうまでもなく。即座に。 ーを聞いて十を知る〔論語公冶長〕聡明で、一部分を る。 : ・の段階になる。常磐嫗諸 ) 物語「朝には世路を信奉する者。異端の徒。 粋な富豪の遊客。ー・はなし【至話】気のきいたふう いたやーーーいち

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和泉式部日記 主要出典一覧 伊勢物語 ▽本文解説中に引用した主な出典を時代別・ジャンル別に分け、五十音順に排列今鏡 宇津保物語 した。略称を用いて引用した文献は、すべて掲げた。 ▽物語・日記・和歌集の類は、一般に「物語」「日記」「和歌集」などの呼称を省栄華物語 大鏡 略した。 ▽和歌集は、勅撰・準勅撰は部立まで示し、私家集・私撰集は原則として書名だ落窪物語 蜻蛉日記 けとした。部立は次のように略した。 源氏物語 離別・別離↓別羈旅↓旅賀歌・慶賀↓賀 ▽「日本書紀」は神代紀上・神武紀などのように、「延喜式」は民部省式・神名式古本説話集 今昔物語集 などのように、それぞれ巻名で示した。 狭衣物語 ▽「枕草子」の章段を示す数字は岩波書店版「日本古典文学大系」本によった。 讃岐典侍日記 更級日記 古今六帖 ( 略称 ) 上代 竹取物語 古今和歌集 懐風藻 堤中納言物語 後拾遺和歌集 事記 上佐日己 後撰和歌集 続日本紀 とりかへばや物語 散木奇歌集 日本書紀 浜松中納言物語 詞花和歌集 日本霊異己 平中物語 拾遺和歌集 風上記 枕草子 新撰万葉集 万葉集 紫式部日記 千載和歌集 大和物語 為忠朝臣家百首 中古 夜の寝覚 長秋詠藻 和歌・漢詩文・歌謡 堀河百首 永久百首 色葉字類抄 梁塵秘抄 菅家文草 延喜式 和漢朗詠集 金葉和歌集 一三ロ 凡 例 1 三ロ 続紀 霊異記 金葉 古今 後拾遺 後撰 散木 一司・←匕 拾遺 新撰万葉 千載 為忠百首 物語・日記・紀行・随筆・説話 伊勢 宇津保 栄華 落窪 蜻蛉 古本説話 今昔 狭衣 更級 竹取 堤中納言 土佐 取替ばや 浜松 平中 大和 寝覚 その他〕 二一一口 性霊集 新撰字鏡 東大寺諷誦文稿 日本後紀 本草和名 類聚名義抄 倭名類聚鈔 中世 和歌・歌論・歌謡 秋篠月清集 詠歌大概 閑吟集 玉葉集 玉葉和歌集 金槐集 金槐和歌集 建社門院右京大夫集右京大夫集 後鳥羽院御ロ伝 」ゝめ・こと 山家集 拾遺愚草 拾玉集 続古今和歌集 続拾遺和歌集 続千載和歌集 新古今和歌集 新撰大筑波集 新千載和歌集 新撰六帖 後紀 名義抄 和名抄 月清集 拾玉 続古今 続拾遺 続千載 新古今 大筑波 新千載

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た。②近世、大坂にあった人形芝居の劇場。ー・がらあわ・す【合わす・会わす・逢わす・遭わす】曰〔他四〕かし、金銀を鉛中に集める。ー・まい【合米】込米瓮あわ・そか【淡そか】かるがるしいさま。軽率。大鏡 す【阿波座烏】①大坂新町遊郭をひやかして歩く客。「あわせる」に同じ。ロ〔他下二〕↓あわせる ( 下一 ) に同じ。ー・まき【合播】種子を肥料に混人して播道長「ーに申すべき事にも侍らず」 烏の鳴き声「かおかお」をひやかし客の「買お買お」にあわ・す【淡す・醂す】〔他四・下二〕柿の渋を抜く。さ くこと。ー・め【合目】物を合わせたつぎめ。ー・もあわた【臚】↓あわたこ いいなしたもの。②人形芝居阿波座で、顔なじみとわす。 の【合物】①一つに合わせたもの。一つの皿に盛りあわた【粟田】山城国愛宕 ( 擎 ) 郡の地名。今は京都 なり、無料で出人りした連中の渾名 ( ) 。江戸におあわす【粟津】地名の一。 ー・ぐち【粟田口】京都市東山区の地名 ・が・はら【粟津原】滋合わせた料理、二つ以上の楽器で奏する音楽など。市に属する。 ける伝法 ( ) のこと。 賀県大津市瀬田橋本から膳所の ) に至る街道の松原。「ーは離れ物」 ( つけた物は離れやすいの意。男女ので、三条白川橋の東に当り、大津市に出るロ。東海道 あわ・ざけ【粟酒】粟で醸 ) した酒。 一一八四年 ( 寿永三 ) 源義仲戦死の地。また、「粟津の離合などにいう ) ②同種の物を持ち寄ってその優劣の京都の人口。 ーごしょ【粟田御所】青蓮院 ( 銘 ) あわさ・る【合わさる】〔自四〕合うようになる。いっ晴嵐」は近江八景の一。 を判ずる遊戯。薫物合・菊合の類。③おかず。あわの通称。ー・やき【粟田焼】京都の粟田口及び五条坂 しょになる。 付近から産出する粘土質陶器。色は卵色。表面にひ あわ・すけ【粟漬】酢漬にしたイワシ・コハダなどせ。宇津保藤原君「精米 ( れら ) に麦のおもの混ぜたり。 あわ・しハ【淡し】〔形ク〕↓あわい の小魚を、蒸した粟の実とトウガラシなどと共に漬 ーなし」ー・もり【合盛】数種の料理を一つの器に盛びがあり、彩画描金美しく、野々村仁清が最も有名。 あわじ叮【淡路】旧国名。今の兵庫県淡路島。淡州 ( 駸け込んだ料理。年末から新年に用いる。 ー・りゅうニ粟田流】書道の一派。青蓮院 ( 蠶 2 れ ) 流 ったもの。ー・やき【合焼】キスやサヨリなど白身の 「理。 う ) 。ー・しま【淡路島】瀬戸内海東部にある同海最大あわす・ま・に【会はずまに】会わないままで。万一五魚を三枚におろして卵白を身に塗り、二枚合わせての別称。 の島。本州とは明石海峡・友ヶ島水道 ( 紀淡海峡 ) で、「夜見し君を明くるあしたーして今そ悔しき」 あわ・たい【粟鯛】鯛の切身に粟をつけて蒸した料 串に刺し、塩焼にした料理。 四国とは鳴門海峡で隔てられる。兵庫県に属する。あわせ【合】①二つ、またはそれ以上のものを、いつあわせ標【袷】表裏を合わせて作った衣服。裏地つきあわたぐち【粟田口】①山城鍛冶の刀工の家名。藤 キロメ 0 面積五九三平方ートル ・にんきよう【淡路人形】しょにすること。合わせること。日葡「ニマイアワの着物。袷の衣 ( %) 。袷長着 ( じ。ー・かたびら【袷氏を名乗り、京都の粟田口に住んだので、この系統を 粟田口派という。②上佐隆光から出た大和絵の家 淡路に行われる人形芝居。摂津西宮の広田社から伝セニカミ ( 紙 ) ヲコシラュル」②飯にとり合わせるも帷子】裏地をつけたかたびら。 系。③狂言の一。大名が太郎冠者に粟田口の太刀を 来、元禄頃から京坂の人形芝居と並んで隆盛、四〇余の。おかず。副食物。宇津保蔵開上「御粥のー、魚のあわせ・がき【淡柿・合柿】「あわしがき」に同じ。 の操座 ( っ ) があり、上村源之丞一座が最も繁栄し四くき、精進の四くさ」③物合せ。「歌ー」④↓あわあわせがき【合柿】狂言の一。柿売が渋柿を甘いと買わせにやると、悪者が粟田口は人間の名で自分だ ーーくにつな【粟田 た。ー・はいてい【淡路廃帝】 ( 道鏡の事によって淡路せ ( 袷 ) 。ー・いと【合糸】より合わせた糸。引揃糸 ( 2 偽って売ろうとして客に疑われ、甘そうに食べて見といって同道し、大名をもく。 に遷されたからいう ) 淳仁天皇の称。ー・むすび【淡え ) 。ー・かかみ【合鏡】前の鏡に、背後から別の鏡せるのに苦労する。柿売。 ロ国綱】鎌倉初期の刀工。通称藤六郎。後鳥羽院の をかざして写し合わせ、後姿を見ること。共鏡。 路結】①緒の結び方の一。中央に あわせ・て【併せて】 ( 接続詞的に ) それとともに。同御番鍛冶の一人という。名月「鬼丸」の作者として著 一つ、左右に二つのわなを並べて ガラス【合硝子】安全ガラスの一種。二枚の板ガラ時に。「平素の御無沙汰を謝し、ー皆様の御多幸を祈名。ー・くにより【粟田口国頼】平安末期の刀工。大 結ぶ。装飾結びとして広く用いら 結スを透明な接着膜ではり合わせたもの。ー・ぐすり 和の人。粟田口刀工の祖という。ー・たかみつ【粟田 り上げます」 れた。あわびむすび。②女の髪の 路【合薬】種々の薬を調合した薬。ー・ぐち・かめかんあわ・せる【合わせる・会わせる・逢わせる・遭わせロ降光】一五世紀前半の宮廷絵所の画家。応永本 結い方の一。淡路結ーの形にした % 【合ロ甕棺】弥生時代の墓の一種。甕棺のロを合る】〔他下一〕図あは・す ( 下二 ) ① ( 「併せる」とも書「融通念仏縁起絵巻」上巻第一二段および下巻末段の絵 ーよしみ もの。ー・やき【淡路焼】淡路島の わせて、やや斜めに土中に理めたもの。↓甕棺。 の裏に款識があり、真跡として知られる。 く ) 二つ以上のものをひとつにする。①合うように 三原郡北阿万・福良付近から産出する、黄色をはしめごうニ合香】合薫物 ( ) に同じ。〈日葡〉ー・ごえする。くつつける。一体にする。古今序「これは君っ【粟田口吉光】鎌倉末期の刀工。通称藤四郎。豊 緑・紫・白の滑沢釉 ( 3 ) を施した陶器。文政 ( 羸 ) 【合肥】種肥 ( ) に同じ。 ・じようゆ【合油】も人も身をー・せたりといふなるべし」。「手をー・せ臣秀吉は、相州の五郎正宗、越中の郷義弘とともに日 年間、加集珉平 ( 2 み ) の創始という。珉平焼。 鰹節の煮出し汁をまぜた醤油。ー・す【合酢】酒と塩て拝む」「腹をー・せる」 ( 気脈を通しる ) ②加え合わ本三作と称した。 あわ・しお【沫塩・白塩】精製した塩。食塩。〈和名抄とを加えた酢。↓二杯酢・三杯酢。ー・すめ【合爪】せる。合計する。竹取「望月の明 ( じさを十ー・せたあわ・たけ【粟茸】担子菌 ( し ) 類のきのこ。傘の表 面は帯黄褐色、肉は帯黄色、小孔が多い。柄は黄色。 右の親指と中指とで琴の二本の弦を同時に合わせてるばかりにて」③調合する。源梅ケ枝「薫物 ( ) ー あわし・がき縁【淡柿・漬柿】渋をぬいた柿。さわしが弾く技法。ー・たきもの【合薫物】種々の香を蜜で練せさせ給ふ」。「薬をー・せる」④合奏する。源少女秋、山野に自生。食用。アッタケ。 き。あわせがき。〈易林本節用集〉 り合わせたもの。あわせごう。ねりこう。宇津保吹「遊びの方の才は、なほひろく物にー・せ、かれこれにあわた・こ縁【殯】ひざの骨。膝蓋 ( 整 ) 骨。「あわた」と も。〈和名抄三〉 あわしま【淡島】①和歌山市にある加太神社の俗称。上上「ーを山のかたにつくりて」ー・つぎ【合接】接穂通はし侍るこそかしこけれ」②二つのものの間をし 祭神、少彦名神。婦人病に霊験があるとされ、冬に針 ( ) と台木とを同角度に削り、削った面を合わせてつくりさせる。また、そのものをあるものにあてはあわた・す【燒す】〔他四ズスは尊敬の助動詞 ) 軽んじ なさる。祝詞、鎮火祭「吾を見ー・し給ひっ」↓淡 ( じ 供養が行われる。淡島明神。あわしまがみ。②ーの縛る接木の方法。ー・つち【合土】石灰と赤土と砂利める。①調和させる。適合させる。枕八「家のほど、 お札を人れた箱を負って、その由来を語りながら門 と苦塩 ( ) の汁を混ぜ固めたもの。土間などのたた身の程にー・せて侍るなり」②夢合せをする。夢の ? 淡む 付けをした遊行者。ー・がんにん【淡島願人】淡島きに用いる。たたきっち。 ・ど【合砥】①剃刀 ( ) 吉凶を判断する。宇津保俊蔭「夢ー・する人にあはさあわたたし・い【慌しい】〔形図あわただ・し ( シク ) ( ア 2 に同じ。 などを研ぐ時、仕上げに用いる砥石。質緻密で硬く、せ侍りしかば、・ : となむー・せし」③砥石にすりあわワテルと同源。古くは清音 ) ① ( まわりの動きがは あわしま・かんけっ【淡島寒月】文人。椿岳の子。江色は卵色。②砥石の表面を平滑にし、また脂をとるせて刃をつける。とぐ。日葡「カミソリヲアワスル」げしくて ) 気持がせかせかして落ち着かない。蜻蛉 下「午龕 ) 時ばかりにおはします、おはしますとのの 戸日本橋生れ。本名、宝受郎。別号、梵雲庵。蒐書にために用いる粘板岩の小片。ー・どう【合銅】合吹 ( ④ひき合わせて検討する。「答えをー・せてみる」① っとめ、西鶴の価値を紅葉・露伴に教え、小説を書き、 ) に同し。ー・はき【合矧】異なる鳥の羽をまぜて直接向き合うようにさせる。①出あわさせる。経験しる。いとー・しき心ちするに」② ( 事が多くて ) せ 画技に長し、考古を好む。著「梵雲庵雑話」 ( 。贏 ) 矢をはぐこと。ー・はり【合梁】木材の間に鉄材を挟させる。万一九「荒き風波にー・せず平けく率て帰りわしい。源タ霧「書読み、手習ひなど、さまざまにいと あわしま・の【粟島の】統二あは ( 逢 ) 」にかかる。 み、または木材同士を合わせて、ポルト締めとしたませ」②対抗させる。戦わせる。垂仁紀「この人を あわ・じようるり % 【阿波浄瑠璃】阿波における人形梁。ー・ばんこう % 【合版行】一一色以上の木版画を作召して蹶速 ( ) にー・せむとおもふ」③対面させる。あわ・た・つ〔自四一多く重なり立つ。古今墨滅歌「雲 浄瑠璃。特に淡路の上村源之丞一座は阿波徳島藩主る際、異なる色・ことに切り分けた版木。ー・びん【合面会させる。落窪一「我にかれみそかにー・せよ」④のー・つ山の麓に」 蜂須賀氏の保護を受け、阿波一国に盛んとなり、現在鬢】男の髪の結い方の一。鬢を髻 ( ) の下に送り込夫婦にする。結婚させる。竹取「さりとも遂に男ー・あわ・た・つ【泡立っ】曰一自四〕泡ができる。ロ一他下 に至る。その演出など文楽 ( 社 ) より古風を保存。 んで後頭であわせ、太い元結でくくったもの。享保せざらむやは」⑤ ( その方へ ) 向かわせる。ねらいを二〕↓あわだてる ( 下一 ) あわーじんじゃ【安房神社】千葉県館山市にある元官 ( むの頃、主として老人の間に流行。ー・ふき【合 つける。万一九「鳥踏み立て白塗 ( ) の小鈴もゆらにあわ・た・つ【粟立っ】省四寒さや恐ろしさのため 幣大社。祭神は天太玉命 ( 2 だ ) 。 吹】組銅中の金銀を取る方法。粗銅に鉛をまぜてと に、体の毛穴がふくれて、皮膚に粟粒ができたように 八七 あわさーーあわたっ ・せやりし」

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八五四 こころきれーー・こころそら 目や醒めんと、ー・めたる高からげ」 【心付顔】人の注意を引くようなそぶり。平家一「人 を取り直し・ : ーに貫きて」 たれ侍るべき」 こころ・ぎれ【心切】連歌・俳諧で、句の中に切字 ( いれ ) がこころ・ざし【志】①心の向かうところ。心にめざすとこころ・じようふャ【心丈夫】頼むところがあって安にーに、なかなかあしき御事なり」 こころ・す ? ける【心付ける】〔他下こ図こころづ・く 用いられてはいないが、心のうちに句切をよみとれころ。源若紫「われにおくれてそのー遂げず」②厚心なこと。気丈夫。 意。親切心。または、情愛。土佐「屠蘇・白散・酒加へこころ・しらい【心しらひ】心くばり。心づかい。源 ( 下一 l) ①注意する。忠告する。徒然草「若き人に見 ること。また、その句。 ならはせて、ー・けむためなり」②気をきかせて物な こころ・ぎわ【心際】事に臨んでの心のありよう。こて持てきたり。ーあるに似たり」。源帚木「ー深からん賢木「かたへは御使のーなるべし」 どを与える。 男を置きて」③気持をあらわして物を贈ること。まこころ・しら・う【心しらふ】首四〕①明らかに知る。 ころね。浜松四「故宮亡 ( う ) せ給ひぬると見し程のー た、その贈り物。土佐「いとはつらくみゆれどーはせ通暁する。心得がある。継体紀「兵事翕の ) に通 ( 径こころ・すご・し【心妻し】〔形ク〕ものさびしい。また、 は、物やはおぼえし」 こころ・ぐ・し【心ぐし】簓ク気持が晴れない。心がむとす」④死者への追善供養。また、そのしるしとら ) へるは」②心づかいする。気をくばる。源宿木「御さびしくて、なんとなく気味が悪い。宇津保藤原君 「にほといふ鳥のー・く鳴きたるを聞き給ひて」 して物を贈ること。また、その物。狂、俄道心 ( % 雙 ) 供の人々、ー・ひて言ひたりければ」 切なく苦しい。万四「春日山霞たなびきー・く照れる 「明日ーの日ちゃ」 こころ・しり【心知】①互いに心を知り合うこと。懇意こころ・すす・し【心凉し】『形シク』心持がすがすがし 月夜のく ) に独りかも寝む」 こころ・ぐせ【心癖】生れついた心の傾向。性癖。源真ー合えば胡越 ( 貰 ) も昆弟たり冖漢書鄒陽伝〕志が合えであること。また、その人。宇津保国譲上「ーの御めい。新古今神祇「もろ人の願ひをみつの浜風にー・し のと」②よく事情を知っていること。また、その人。きしでの音かな」 ば、疎遠な者も兄弟のように親しい。↓胡越・昆弟 木柱「今更に人のーもこそとおぼしながら」 ーは髪の筋厚い志さえあるなら少しのものでも有わけしり。源賢木「ーの人二人ばかり心をまどはす」こころ・す 3 ま【心夫・心妻】心中に夫または妻と思い こころ・くだき【心砕】あれやこれや考えて思い乱れる こころ・し・る【心知る】〔自四〕①心を汲んでさとる。事定めた相手。おもいづま。万八「あしひきの山下響 こと。忠岑集「夢にだにつれなき人の面影を頼みも難く感じられる。 ーは木の葉に包め人への贈り物は、誠意が大切で外情を知る。源末摘花「ー・らぬ人々は、などひとりみ ( しめ鳴く鹿の言 ( しともしかもわがー」 はてじーに」 こころ・くだ・く【心砕く】【自下二〕さまざまに物を思観をかざるものではない。一説、志が厚ければ、贈りはと咎めあへり」②情趣を理解する。後撰春「あたこころ・すもり【心積】心中でおおよそ見積ること。 物は木の葉に包むほど軽微なものでよい。「志は笹ら夜の月と花とを同じくはー・れらむ人に見せばや」あらかじめそうしようと思っていること。「そのー って心が乱れる。思い苦しむ。万四「むらぎものー の葉」「志は椎 ( しの葉」とも。 こころ・すかい【心遣】①心を油断なく働かせるこでいる」 けてかくばかりあが恋ふらくを」 こころ・くばり【心配】あちこちへ気を配ること。心づこころ・ざ・す【志す】一自四ズ「心指す」の意 ) ①心がそと。警戒。用心。枕三「うたれじと用意して、常にうこころ・すよ【心強】 ( 「心強し」の語幹 ) 心づよいこと。 の方に向かう。思い立つ。めざす。貫之集「うち群しろをーしたるけしきもいとをかしきに」②人のた謡、百万「ーや、とくにも名のり給ふならば」 かい。配慮。 こころ・ぐま【心隈】心にわだかまりがあること。風葉れてー・しつつゆく道の」②死者の追善供養をする。めを思っていろいろ気をつかうこと。配慮。「おーこころ・すよ・い【心強い】『形〕図こころづよ・し ( ク ) ①気持がしつかりしている。意志が強固である。源 釈教「ー我は隔てて思はぬに何ゅゑ人の恨みがほな謡、定家「今日はー・す日に候程に墓所に参候」③ ( 他をありがとう」 「心がまえ。動詞的に ) 気持をあらわして物を贈る。後撰雑「櫛をこころ・す・から【心づから】自分の心から。自分のタ霧「ー・うもてなし給へど」②情にほだされない。 る」 ー・すとて」 心が原因で。古今春「春風は花のあたりをよぎて吹思いやりがない。源末摘花「つれなうー・きは」③頼 こころ・ぐみ【心組】かねてから思い設けていること。 む所があって安心である。心丈夫である。 こころ・くらべ【心競】互いに意地を張り合うこと。源こころ・さびし・い【心淋しい】一形一図こころさび・し ( シけーやうつろふと見む」 こころ・すき【心付】心にかなうこと。気に人ること。こころすよ・が・る【心強がる】〔自四〕心強いさまをす ク ) 何となくさびしい。心ざみしい。心さぶし。 タ顔「あいなかりけるーどもかな」 こころ・ぐるし・い【心苦しい】一形図こころぐる・し ( シこころ・さふ・し【心淋し】一形シクこころさびしい」に栄華様々喜「この母上、三位殿の御事をーにおぼして」る。心強そうによそおう。源タ顔「さこそー・り給へ ・な・し【心付無し】〔形ク〕気に人らない。心がひど若き御心地に」 ク ) ①心に苦しく思う。つらくてやりきれない。万同じ。万一八「何時しかも使の来むと待たすらむー かれない。枕一二一「いみじうー・きもの」 こころ・する【心する】〔自サ弯図こころ・す ( サ変 ) 心 九「荒山中に送り置きて帰らふ見ればー・しも」②いしく南風 ( ) 吹き雪消 ( ) 益 ( じりて」 たわしい。気の毒である。伊勢「岩木にしあらねばこころ・ざま【心様】気だて。性格。心体 ( ) 。源紅葉賀こころ・す ? く【心付く】曰一自四〕①気がつく。感づをとどめる。気をつける。注意する。枕七五「よき草 ・しとや思ひけむ」③すまない気持がする。「こん「幼き人は、見つき給ふままに、いとよきーかたちにく。思いつく。考えつく。狂、連歌盗人「誠に最前か子などはいみじうー・して書けど」。「よくよくー・す 「同じ。 らー・きませなんだ」②分別がつく。考えがしつかべきである」 なにまでしていただいてー・く存します」 こころ・けがし【心汚】いさぎよい心をけがすこと。私こころ・ざみし・い【心淋しい】一形 = こころさびしい」にりしてくる。義経記五「三歳になり候ふ子を一人留こころ・ぜいもん【心誓文】心中に立てた誓いの文句。 浄、薩摩歌「無念も恥もこらへうとー立ったれども」 心をおこすこと。大鏡道長「ありなれし契りは絶えでこころ・ざむ・し【心寒し】一形ク心にさむざむと感じめ置きて候ひしぞ。かの者ー・きて」③元気づく。 る。ぞっと身にしみる思いである。 活気づく。〈日葡〉↓こころっく。ロ〔他下二〕↓ここころ・せき【心急】心のせくこと。気ぜわしいこと。 今更にーに千代といふらむ」 ころずける ( 下一 ) 狂、骨皮「いや今日は殊の外ーにござれば」 こころ・げそう % 【心化粧】よく思われたいと思う相手こころ・さわき【心騒】むなさわぎ。源タ顔「いかになり こころーすくし【心尽】①さまざまに物思いをするここころーせ・く【心急く】言四〕心がはやる。気があせ に対して心をつくろいかまえること。源蛍「とのはぬるそとおもほす御ーに」 こころ・さわ・ぐ【心騒ぐ】一自四一むなさわぎがする。不と。また、気をもませられること。源須磨「須磨にはる。 ーして宮を待ち聞えたまふも」 こころ・ごころ【心心】①人それそれの心。各自の気持安を感ずる。源浮舟「宇治橋の長き契りは朽ちせじいとどーの秋風」②心をこめてすること。「ーの品」こころ・せは・し【心狭し】【形ク度量が小さい。狭量 こころ・すくな・し【心少なし】〔形ク思慮が浅い。用意である。宇津保楼上下「すべて御ー・くおもほせばな や考え。源帚木「人のーおのがじしの立てたるおもむをあやぶむかたにー・ぐな」 りけり」 が足りない。十訓抄「おほかたかやうのことは・ : 心 きも見えて」②人さまざまであるさま。思い思い。こころ・ざわり【心障】心にさわること。気がかり。 のすくなきより起れり」 こころ・せま・し【心狭し】〔形ク〕「こころぜばし」に同 源玉鬘「ーなる人のありさまどもを見給ひ重ぬるにこ・ごろし【子殺】わが子を殺すこと。また、その人。 こころ・しすか【心静】心が落着いているさま。ゆっこころ・すくろい夥ク【心繕】心の用意。心構え。宇津こころ・せわし・いニ心忙しい】【形〕図こころぜは・ つけても」 し ( シク ) 心がせかせかしている。気ぜわしい。 こころ・こと【心異・心殊】心持や感しが格別であるこたりとしているさま。宇津保楼上上「おほやけにいと保梅花笠「木草もーせざらむやは」 こころ・すけ【心付】①心ぞえ。注意。忠告。大唐西こころ・そえ【心添】注意。忠告。心づけ。 と。なみなみでないこと。源桐壺「この御子生れ給ひまたまはりてーにてものし侍らん」 こころ・したい【心次第】心の持ちかた次第。心まかせ。域記長寛点「諸の外道の一言の感名口を受け」②祝儀こころ・そ・む【心染む】一自下二〕心が深くとまる。熱 て後は、いとーに思ほしおきてたれば」 こころ・ごわ・し【心強し】『形ク強情である。気がこころ・じたく【心支度】心の用意。心がまえ。心ぐみ。として金銭などを与えること。また、その金銭など。中する。執心する。右京大夫集「ー・めし山のもみち ③前渡しする手付金。〈日葡〉④連歌・俳諧の付け方を人に折られて」 強い。源少女「しかー・きものに思はれ奉りて過ぎ侍こころ・して【心して】気をつけて。注意して。 こころ・し・む【心締む】一自下一 I) 心をひきしめる。緊の一。前句の詞や物を中心とせず、前句全体の趣意こころ・そら【心空】夢中であるさま。うわのそら。源 りにしを」 ーがおタ顔「またこれもいかならむとーにてとらへ給へり」 こころ・さき【心前】むなさき。むなもと。義経記六「刀張する。浄、会稽山「出づる紙帳のそよぎにも祐成のを受けて、これに応じた句を付けること。

8. 広辞苑 第三版

終る」②期限がすぎても弁済されない貸金。 「非常食をー・える」⑤具合よくまとめる。特に、結とど・む【止む】曰一他上二ズ連用形の用例しか見当ら茶碗 ( 峩れと ) 」の通称。河竹黙阿弥作の世話物。 とどこお・る井「【開る】一自四動きが途中でとめられ婚のことをきめる。宇津保藤原君「一人にあたるをばない ) おさえて動きをとめる。おしとどめる。万五三題噺の兼題に着想したもので、花垣七三郎と妺お て足ぶみ状態になる意。①ぐずついて動かない。そ帝に奉りつ。その次々ことごとくにー・ヘたり」。「遊びけむ時の盛りをー・みかね過しやりつれ」ロ露が、魚屋の茶碗を割って投身したと称する道具屋 の手代与兵衛 ( 実は遊び人まむしの次郎吉 ) を救い、 の場にじっとする。万四「衣手に取りー・り泣く児に「交渉をー・える」⑥買いそろえる。天草本伊曾保〔他下一 l) とどめる ( 下一 ) も」②途中でつかえて進まない。つまる。万二〇「諸人座に列って居る所へ獣の舌ばかりをー・ヘて出とどめ【止】①とどめること。さしとめること。②人種々のいきさつの後、お露と次郎吉が夫婦になる。 や生き物を殺す時、最後にその喉を刺すなどして息ととり・べ【鳥取部】大和朝廷で鳥を捕獲し飼育する技 「群鳥の出で立ちかてにー・りかへり見しつつ」。源いた」。「デ・ハートでタ食のお菜をー・える」 術を世襲していた品部 ( ) 。島飼部。 明石「琵琶なむ誠の音 ( ね ) を弾きしづむる人、古へもととのお・るノ【調ほる】〔自四よく調和する。欠けを絶っこと。浄、手習鑑「ーに及ばぬ、切捨 / 、、」 ーを刺す①刺して息の根をとめる。②転じて、物事ととり・やま【砥取山】京都市西部高雄の付近にあり、 難う侍りしを、をさをさー・ることなう」。平家三「次る所なくそろう。源花宴「舞楽 ( 繼 ) 物の音どもー・り の最後に、急所をおさえてそれ以上反撃・反駁などの古く砥石の産地であった山。 第の昇進ー・らず、太政大臣まで極めさせ給ひて」③て」 さしさわりがあって順調にはこばない。源蛍「女御とど・まっ【椴松】普通にはアカトドマツの称。マッ科できないようにする。③ ( 「はにー」の形で ) とどろ【轟】とどろくさま。音のひびきわたるさま。 万一五「岩ばしる滝 ( じもーに」ー・あし【轟足】あら の中ではが最もすぐれている。「浜焼は鯛にー」 も斯くおぼしし事のー・り給ひ」。「交渉がー・る」「家の常緑高木。幹高約三〇麕、直径一に達する。 賃がー・る」④心のままふるまわない。躊躇 ( う ) す海道北部・樺太に自生。樹皮は灰青色、葉は線形で長と・どめ【土留】土砂が崩れたり流されたりするのを防あらしく踏みつける足つき。また、その足つきで歩 ・がけ【轟駆】足音高く馬を走らせるこ る。源賢木「何事にかはー・り給はむ、ゆくゆくと宮さ二 ~ 三はく裏面に二白条がある。雌雄同株。球ぐため、コンクリート・板などでかためること。まくこと。 と。幸若、笈さがし「弁慶は伝馬にのって関所の前を にもうれへ聞え給ふ」⑤流れているものがとまる。果は長楕円状卵形で直立し、突出した赤褐色の苞鱗た、その設備。 ーして通す」ーーとどろ【轟轟】とどろくさまを強め 源蜻蛉「まぎらはし給ふとおぼす涙のやがてー・らずを具える。材は建築・器具・製紙原料などに用いる。とど・めき【轟】①とどろくこと。〈字鏡集〉②満などが 合流して音を立てて流れ落ちる所。③濯慨用水を取ていう語。紫式部日記「渡殿のはしのーと踏み鳴ら ふりおつれば」⑥ ( 和歌で「水る」を掛けて ) すらすアカトド。ネムロトドマツ。同属に別種アオトドマ さるるさへぞ」 らととけて行かない。残り留まる。伊勢集「きえやツがあり、苞鱗の色は緑に近い。北海道中部以南にるために川に築いた横堰のし。どめき。 すき露のいのちにくらぶればげにー・る松の雪か多く、。ハルプ用材。 とど・め・く【轟く】一自四ズドドメクとも ) ①とどろく。とどろか・す【轟かす】【他四】①鳴りひびかせる。源タ な」。栄華つぼみ花「春くれど過ぎにし方の水こそまとどま・る【止まる・留まる・停まる】一自四進行するは〈名義抄〉②がやがやと騒ぎ立てる。栄華衣珠「二郎顔「おどろおどろしく踏みー・す唐臼の音も」②あま ねく世間に名を知らせる。③鼓動をはげしくする。 ずのものが進行せず、その場所で小さい動きだけを君・三郎君ー・きておはして」 つに久しくー・りけれ」 反復し、停滞しているのが原義。①停止する。終止とどめーどり【禁島】 ( 鶯宿梅の故事で、村上天皇が「胸をー・す」 ととーさま【父様】父の尊敬語。おとうさん。 ととの・う【調う・整う・斉う】曰〔自四〕①欠ける所する。宇津保宴「あて宮にきこえさしてやみなむその梅を断念したからいう ) ウグイスの異称。↓鶯とどろき・の・はし【轟の橋】①奈良の東大寺の西にあ った橋。②近江国にあったという橋。 ( 歌枕 ) ③陸前 なくきちんとそろう。源標「たけ姿ー・ひ美しげにずる事とおぼすに涙ー・らずおもほさる」②もとと宿梅 て十人」。源葵「姫君の何事もあらまほしうー・ひ果同じ所にあって動かない。上佐「にはかに風浪高けとど・める【止める・留める・停める】〔他下一〕図とど・国にあったという橋。 ( 歌枕 ) てて」。「ー・つた顔だち」「隊伍がー・う」②調子があればー・りぬ」。方丈記「よどみに浮ぶうたかたは、かむ ( 下二 ) ① ( 行こうとするものを ) おさえて行かせとどろ・く【轟く】一自四】①鳴りひびく。ひびきわたる。 う。音律にかなう。源若菜下「御ことどもの調べどもっ消え、かつむすびて、久しくー・りたるためしなない。ひきとめる。万一八「明日よりは守部やりそ源明石「いよいよ鳴りー・きて」②あまねく名を知ら へ君をー・めむ」②さしとめおさえる。制止する。れる。有名になる。「名人の名がー・く」③鼓動がは ・ひ果てて」「和琴は : ・いとかしこくー・ ひてこそ侍し」。「現職にー・る」③つかえて進まない。とどこ 万一九「流るる涙ー・めかねつも」③ ( 進行中のものげしくなる。 りつれ」③ ( 結婚などが ) ぐあいよくまとまる。成立おる。西大寺本最勝王経平安初期点「尋思するに暫く する。宇津保田鶴群烏「皆御方々ー・ひてすみ給ふ」。も停井ことなし」。「会議の進行がー・る」④開在すを ) そこに止まらせる。停止させる。万一四「沖っ渚とどろこ・す【轟こす】『他四二とどろかす」に同し。記 狂、寝代「首尾ー・ふたところが即ち仏と申すものちる。宿泊する。源宿木「はかなく暮れぬれば、その夜に船はー・めむ」。「足をー・める」④生きとどまらせ上「天の石屋戸にうけ伏せて踏みー・し」 や」。「縁談がー・う」「商談がー・う」④用意ができ上はー・り給ひぬ」⑤あとに残る。残留する。万八「島る。この世にのこす。万三「ー・め得ぬ命にしあれとどろ・め・く【轟めく】一自四とどろくように鳴りひ がる。世間娘容気「去年の師走にもー・ひにくい銀な伝ひい別れゆかばー・れるわれは幣引きいはひつつば」⑤あとに残して置く。のこす。源桐壺「御子をびく。宇治拾遺八「谷ヘー・きて逃げ行く音す」 君をば待たむ」。源須磨「をさなく物し給ふが、かくばー・め奉りて忍びてぞいで給ふ」。源帚木「忍ばるど・どん【駑鈍】才がにぶく知恵の足りないこと。 れども」ロ〔他下一二↓ととのえる ( 下一 ) よはひ過ぎぬるなかにー・り給ひて」。「母は郷里にべきかたみをー・めて」。「子供を故郷にー・めて上京とない ( 西日本で ) どんな。どんなに。どがい。江戸 ととの・う【調ふ・整ふ・斉ふ】〔他四〕そろえる。まと ・る」⑥心がそこにひきつけられる。注意がそこする」「芭蕉が足跡をー・めた土地」⑥注意をそこに生艶気樺焼 ( 翳計わ ) 「どねへに地味でも、耳のわき める。続紀二五「六千の兵 ( いく ) を発 ( 3 しー・ひ」 ととの・えるノ【調える・整える・斉える】一他下こ図に集中する。宇津保初秋「この北の方に、上せめて御集中させる。宇津保俊蔭「はかなくうち振舞へるもに枕だこのあるので、商売あがりはソレじきに知れ ととの・ふ ( 下一 l) ( 室町時代以後ャ行にも活用 ) ①人心ー・る」。源若紫「なべてならずもてひがみたる事人には殊にて、上、御心ー・めて御覧ず」。源帚木「ゆやす」 びとを呼び集めて指揮下に人れ整然と行動させる。好み給ふ御心なれば、御耳ー・らむや」⑦とりやめにかしくて耳ー・め給へるに」⑦やめる。中止する。とな・うな【殉ふ】【自下一 l) 死者に従って死ぬ。殉死す なる。中止になる。後拾遺秋「花山院歌合せさせ給省略する。源幻「女房など多くいひ集めたれどー・める。名義抄「殉、トコフ・トナフ・シタガフ」 万二「みいくさをあどもひたまひー・ふる鼓の音は」。 万三「網引すと網子ー・ふる海人の呼び声」②乱れてはむとしけるにー・り侍りにけれど」。大鏡時平「今日つ」⑧しとめる。とどめをさす。曾我八「鹿は重保とな・うな【唱ふ・称ふ】【他下一↓となえる ( 下一 ) が矢一つにてー・めたる鹿を」⑨ ( 結着をつける意とな・う【調ふ】〔他下二〕ととのえる。一つにする。 いるものを秩序づける。きちんとした形にする。整の御遊びー・りぬ」⑧ ( 他動詞的に ) 自ら禁ずる。思 頓する。万一九「わが大君の : ・もののふの八十伴のいとどまる。日葡「ジガイヲトドマル」⑨仕止めらで ) それを最高のものとする。色音論上「誰も嫌は落ち着かせる。栄華玉飾「かへすがヘすも心をー・ヘ 緒を撫でたまひー・ヘたまひ」。「天下をー・える」「服れる。とどめを刺される。曾我八「鹿は少しも働かぬ好きの道、若衆・女でー・めたり」⑩その範囲を出祈り申し給ふ」 ドナウ【 Donau 】ダニュープのドイツ語名。 装をー・える」「息をー・える」③ ( 音律などを ) 合わせず、二つの矢にてぞー・りける」⑩ ( そこに ) きわまないようにする。「誤りを指摘するにー・める」 る。調和させる。源若菜上「ただ掻き合はせたる菅掻る。それ以上に出るものはない。浄、寿門松「人の父とと・や【魚屋】抹茶茶碗の一。高麗焼で泉州堺の商人となえ【称】称えること。呼び名。名称。称号。 「ととや」というものが所蔵したとも、利休が魚屋のとなえ・うしな・うハウ【唱へ失ふ】『自四〕時を経る間 としては慈にー・り、人の子として孝にー・るといふ」 きに、よろづの物の音ー ・ヘられたるは、妙 ( じにおも しろく」。平家二「鼓をうち、声をー・ヘて : ・三べんう⑩その範囲を出ない。「それは感情的反対にー・る」店先で見出したからともいう。赤土の上に青茶釉をに信心などがすたれる。〈日葡〉 かけたもので、轆轤 ( ) 目が極めてこまかいのが特とな・える【唱える・称える】一他下一〕図とな・ふ ( 下 たひすまして」④備える。おちのないように用意す「彼の功績はこれのみにー・らない」 一 l) ( 室町時代よりャ行にも活用 ) ①声をたててよ る。源鈴虫「御念誦堂の具どもこまかにー・ヘさせ給とどみ【停・止】 ( 水を ) たたえること。よどみ。万九「タ徴。斗々屋。渡唐屋。 しほの満ちのーに」 ととやのちやわん【魚屋茶碗】歌舞伎脚本「三題噺魚屋む。蜻蛉巻木歌「ー・ふなるなみの数にはあらねども へるを」。義経記二「さまざまの菓子どもー・ヘて」。 一七四一 ととこおるーーとなえる

9. 広辞苑 第三版

おこすーーーおこめく ⑤物事を始める。新たに設ける。記上「隠処 2 み ) にオゴタイ 6g0 ( a 一・窩濶台】蒙古帝国 ( 元 ) 第二代君主。八日。②一二月八日 ( 上方では一二月一三日 ) に正月にいそしむ。平家一〇「信濃の国善光寺にー・して」 ・して生める子は」。「会社をー・す」「稿をー・す」太宗。ジンギス汗の第一二子。一二二九年即位。のちの準備を始めること。江戸時代、この日に目かごを②神妙らしくふるまう。殊勝げにふるまう。 ⑥ ( 平穏な状態を騒がせるような物事や状態を ) 発生金国を滅ぼし、首都をオルホン河畔カラコルムに営軒にかかげる習俗があった。ことはじめ。 おこない・やっ・るナ【行ひ窶る】〔自下一 l) 仏道修行の させる。生ぜしめる。神功紀「兵甲く ) を振 ( 3 ) しみ、抜都 ( ハ ) を将として西征軍を派遣、南ロシア・ハンお・こと【御事】【代ズ二人称 ) やや目下の相手を親しんため衰えやつれる。源手習「ー・れんもいとほしげに て」。日葡「ランヲヲコス」「ヤマイヲヲコス」。「事をガリーを経略。工ゲディ。 ( '„hff) ンこく【ー汗でいう語。あなた。おんみ。そなた。保元「ただー なむ侍りし」 ・す」⑦ ( 大勢 0 人を ) 出動させる。立ちあがらせ国】蒙古四汗国 0 一。オ・「タイ 0 子孫封ぜられた 0 苦しさを 0 そ存じ候〈」 おこな・う【行ふ】〔自四』ものごとが一定の方式に従 る。武烈紀「信濃国の男丁 ( ) を発 ( 3 ) して」。平家国。都は伊犁 ( しの西北、也迷里 ( 篭 ) 。領土は西北蒙お・ごとニ小琴小さな琴。また、琴。万七「膝に伏す玉って進行する。徒然草「生・住・異・滅の移りかはるま 四「十八日辰の一点に大衆をー・し」⑧ ( 版に ) 彫る。古地方。後、チャガタイ汗国に滅ぼされた。 ( ) のーの事なくは」 ことの大事は、たけき河のみなぎり流るるが如し。 出版する。江戸生艶気樺焼 ( 斃誌わ ) 「この訳を板行おこたり【怠】①なまけること。懈怠 ( 2 た ) 。源葵「心よお寧こと・てん【乎古止点】漢文訓読で漢字のよみをしばしも滿らず、ただちにー・ひゆくものなり」 にー・して」。「版をー・す」②〈起 ) 横たわっている りほかなるーなど」②怠慢から起る過失。源明石「ひ示すため、字の隅など おこな・う【行う】〔他物事を一定の方式に従って ものを立てる。立たせる。万一九「梓弓末振りー・し がひがしき人に従ひにたる心のーぞ」③過失をあやにつけた点や線の符号。 処理する。① ( ある手続きをふんで ) 物事をなす。と 投矢もち千尋射わたし」。源若紫「臥し給へるをせめまること。謝罪。堤中納言「泣く泣くーを言へど」④その形と位置とでよみ り扱う。執行する。宇津保蔵開中「御座所しつらはせ てー・して」・《起〉中のものを外にあらわれるよう病気が快方に向かうこと。⑤宿命のったないこと。 がきまる。例えば、多 給ひ、事ー・はせ給ふ」。源紅葉賀「宰相二人、左衛門 督、右衛門督、左右の楽のことー・ふ」。大鏡時平「左右 にする。①土を掘り返す。たがやす。平家二「はか運の悪さ。蜻蛉上「わが宿世のーにこそあめれなど」く行われた博士家点ム なくなれる二親がしかばねを掘りー・いて打たせら ・ざま【怠方】病気が少しく快方に向かっている状 ) では、「引」の左下の の大臣に世の政をー・ふべきよし宣旨くださしめ給 る」。「田をー・す」②固着したものをはぎとる。は態。源タ顔「いと重くわづらひ給へれど : ・ーに見え隅に点があれば「引き へりしに」。「試験をー・う」② ( 規則を守って ) 修行 がす。「にかわをー・す」③花札で、めくり札を返し給ふ」ー・ふみ【怠文】自分の過失をわびる文書。謝て」と読み、左上の隅に する。勤行をする。また、仏事をいとなむ。宇津保 て表をあらわす。 罪文。宇治拾遺一一「名簿 ( ) にーをそへて出す」 点があれば「引くに」とニカ 忠乞「山にこもりてー・はむ。世の中は心うきもの」。 止 おこ・す【遣す・致す】『他下一 l) ( 室町時代以降、四段にもおこたり・は・つ【怠り果っ】一自下一二病気がすっかり読む類で、その右上の 源明石「仁王会などー・はるべし」③施し与える。配 コ ) ヲトモコト、古 活用 ) 先方からこちらへ送って来る。よこす。拾遺なおる。源タ顔「九月二十日のほどにぞー・て給ひて」 分する。宇津保初秋「凉・仲忠が紀伊国の九日の禄を 二点をと 0 てヲ「ト点一 雑春「こち吹かば匂ー・せよ梅の花」。狂、二人袴「そのおこた・る【怠る・惰る】一自四同じ調子で行われるべと名づけた。 ( 「乎古止」 まだー・はぬかな」④ ( 上の命令文をうけ ) 手はずを 袴をぬいでこれへー・さしめ」 き行為の進み具合が中途で低下する意。①①儀式やはヲコトの万葉仮名 ) 示す。指図する。今昔一九「行きてかれ搦めよとー・ おこ・す ? く【痴づく】一自四①得意になる。調子勤行など、しなければならぬことをしない。なまけまた「てにをは」という へば」⑤ ( 法によって刑罰に ) 処する。処分する。保 づく。源帚木「鼻のわたりー・きて語りなす」②ばか る。宇津保国譲上「いとあやしう御宮仕をー・り給ふ語は、この四隅の点を 元「参ぜざらん者どもをば死罪にー・ふべし」⑥食事 ばかしがる。今昔一〇「ー・きあざけりて」③風采がべかめるやうなるをだに」。「仕事をー・る」②おろ左下から左上・右上・右 をする。食べる。狂、宗論「たけ一寸ばかりに料理し 上がらない。今昔一一八「腰屈まりてー・きてなむありそかにする。油断する。源若菜上「ー・らむことは、お下へと列ね読んだこと てー・ヘば、あらうまやと思ひて涙がほろりとこぼる し」④りきむ。伎、韓人漢文「さは言へとちょっと る」⑦ ( 女を ) 自由にする。手ごめにする。続膝栗毛 どろかしなども物し給はむなむ嬉しかるべき」。「注から起った。平安初期一 ト / ) オニ・イプ ー・く」⑤ずきずき痛む。病気がひどくなる。浄、千意をー・る」③うつかりして過失をおかす。栄華浦々 から室町時代頃まで行 「きやつめをー・つてゐるにちがひはねえ」⑧ ( 受身 本桜「合戦の疵ロー・き」 別「みづからー・ると思ひ給ふる事侍らねど、さるべわれ、仏家・儒家、また流派によって種々の形式があの形で ) 多くの人によって認められ用いられる。は おこせ【臍・虎魚】オニオコゼ科の海魚。体長約一一〇き身の罪にて」②①病勢がゆるむ。病気がなおる。 やる。「広く世にー・われる」 ±' メ。形は醜悪で、背びれのとげは 宇津保藤原君「業にゃあらざりけむ、御病ー・りぬ」②おこない【行】①しわざ。ふるまい。動作。②品行。おこのみ・やき【御好焼】小麦粉を溶かし、サクラエビ・ 基部の毒腺に連なり、刺されると甚 ( ききめなどが ) 中途で弱まる。平家二「タには深山行状。身持ち。③僧侶が仏道を修めること。また、 イカ・野菜などを混ぜて、熱した鉄板の上で思いのま だ痛い。本州中部以南の近海の岩礁 に向って宝号を唱ふるに感応ー・る事なし」③途中仏事を行うこと。④近畿とその周辺で、年頭の農祈まに焼きながら食べる料理。 に棲息する底魚。すこぶる美味。オ で休止する。とぎれる。徒然草「大きなる器に水を願の祭。滋賀県では、寺行事として頭屋 ( ) 制で行おご・のり【海髪】紅藻類の海藻。暗紅色で細い紐状を ニオコゼ。〈文明本節用集〉 人れて、細き穴を明けたらんに、滴ること少しといふなっている。 ・がち【行勝】仏事の勤めばかりしてなし、数多の枝があって、乱れた髪の形をなす。表面 センチメ 0 おごそか【厳か】威儀正しく、近寄りに ともー・る間なく洩りゆかば、やがて尽きぬべし」 日を送ること。紫式部日記「ーにロひひらかし」 滑らかで全長約三〇 ~ 一〇〇ート 内湾の磯や木杭 くいさま。いかめしいさま。厳粛。 おこたれ ( オコタリの転 ) 過怠。転して、奉仕。浄、職人ごえニ行声】読経する声。夫木三四「苔深きとよらなどに付着。熱湯に投して鮮緑色となったものを刺 弥勒上生経賛平安初期点「身容、敦粛と 鑑「み湯をささげて七座の物忌七日のーとござある」の寺は山伏のーもさびしかりけり」ー・びと【行人】身 ( ) のつまに用い、また寒天製造の材料。ウゴ。 にして」 おこっ・る【誘る】一他四ズワカツルの転 ) ①だまして仏道修行者。源若紫「なにがし寺といふところにかナゴャ。江籬。〈毛吹草二〉 おこそ・すきん = / 【御高祖頭巾】 ( ふつ 人を誘う。誘惑する。神武紀「勇 ( 0 をー・りて取れ」しこきー侍る」 おこ・ふ【痴ぶ】〔自上一 l) おろかなさまである。十訓 うには、形状が日蓮の像 ②御機嫌をとる。とり人る。浜松二「こなたに人りおこない・いた・すニ行ひ出す】一自四仏道修行の功抄「ー・びたる者なりけり」 の頭巾に似るからとする ル給ひて姫君遊ばし、ー・り聞え給ひて」 徳によって、ある結果を生み出す。源賢木「山寺にはお・こぼれ【御零】人の得た利益のうちから恩恵的に与 が、おくそ頭巾に似てい 頭お・こと【御事】ー・おさめ【御事納】①古く東国で農いみじき光ー・し奉れり」 えられるごくわずかなもの。「ーにあずかる」「ーを るところからなまったと 高事終了の日。陰暦一二月八日。②二月八日に神棚をおこない・さま【おこない様】岩手・山形県で家に祀らいただく」 する説、大明の高祖に関 取り外すなど正月の行事を終えること。ことおされる神。形は「おしらさま」に似るが起源は別らしおこま・さいざ【お駒才一二】「恋娘昔八丈 ( 蜑煢か ) 」の両 係づける説もある ) 頭巾 め。おことじまい。ー・じる【御事汁】江戸時代、御い。「おごないさま」「おくないさま」とも。 主人公、城木屋お駒と髪結才三。 の一。四角な切地に紐をつけたもの。目の部分だけ事始・御事納の日にこしらえた、里芋・こんにやく・ごおこない・さらぼ・ら【行ひさらぼふ】『自四仏道おご・まつり【海髪祭】四月吉日に行う海髪 ( 3 とりの 出し、頭部・面部を包む。主に婦人が防寒用に着けぼう・大根・くわい・小豆・人参をまじえたみそ汁。お修行のためにやせ衰える。源明石「いと清げにあらロ開け行事。 る。袖頭巾。 こと。おことに。ーーに【御事煮】御事汁に同じ。 まほしうー・ひて」 おこ・め・く【痴めく】『自四〕ばかなように見える。 お・こた「こたっ ( 炬燵 ) 」の丁寧な言い方。 はじめ一御事始】①東国で農事始めの日。陰暦二月おこない・すま・す〕ナ【行い澄ます】一自四①仏道修行ばかげた様子をする。源総角「昔物語などにー・きて 〔おこぜ〕 三一三

10. 広辞苑 第三版

一九一四 はかないーーはかり 袴・小袴・半袴・馬乗袴・平袴・襞高袴・行灯袴 ( ) なせ給ふことなれば」。徒然草「三百貫の物をまづしき りそめである。何ということもない。源若紫「弁のはか・ば【墓場】墓のある場所。墓所。ぼち。 君、扇ー・う打ち鳴らして、豊浦の寺の西なるやとうはかはか・し・い【捗捗しい】〔形〕図はかばか・し ( シク ) ど種類が多い。今は羽織と共に社服に用いる。雄略身にまうけてかくー・ひける、まことに有りがたき道 たふ」「夜昼恋ひ聞え給ふにー・き物も聞し召さず」 ( ハ力は、仕上げようと子定した作業の進捗状態。い紀「臣の子は梓 ( じのーを七重をし」③ックシなどの心者なり」。「穏便に事をー・う」「よきにー・え」⑤手 ④あっけない。あっけなくむなしい。特に、人の死かにも「はか」がゆく感じであるの意 ) ①効果のあが節 ( 」 ) にある茎をつつむ苞葉。また、ドングリなどに加減する。あんばいする。斟酌 ( し ) する。醒睡笑 についていう。古今恋「ー・くて夢にも人を見つる夜るさまである。物事がよい方にはかどっている。源かぶさる椀状の殻。④酒徳利を据えて置く方形また「武家の台所に飯をー・ひ盛り、人にすすむる役者を は」。和泉式部日記「夢よりもー・き世の中を嘆きわ末摘花「まことは、かやうの御ありきには随身がらこは円形などの器。ー・き【袴木】正月、門松の根元に寄おごとはいふならし」 びつつ」。源タ顔「あはれと思ひし人のー・きさまにそー・しき事もあるべけれ」。「ー・い進歩が見られなせかける短い割木。 ( 中部地方でいう ) ー・ぎ【袴着】はから・ざる・に【計らざるに】思いもかけなかったの なりにたるを」⑤まともでない。粗略である。みじい」②きわだっている。はっきりしている。また、幼児に初めて袴を着せる儀式。古くは多く三歳、後に。思いがけず。 めである。宇津保宴「やむ・ことなき人いと多く候ひはきはきしている。宇津保俊蔭「ー・しくも身の上を世は五歳または七歳に行う。着袴 ( ) 。栄華花山「御はか・らし・い【馬朧らしい】〔形図ばから・し ( シク ) 馬 ーのことあるべう」ーーごし【袴腰】①袴の背後の、鹿げている。ばかばかしい。遊子方言「こは、ー・し 給ふなる宮なれば、この人の ー・くて交らひ給はむもえ知り侍らす」。源帚木「はかなき花紅葉といふも、折 いかならむ」。源桐壺「東宮の女御のいとさがなくて、節の色合っきなくー・しからぬは、つゆの栄なく消え腰にあたる部分。男子用には、中に梯形の腰板を人うおざんす」 桐壺の更衣のあらはにー・くもてなされしためしも、ぬるわざなり」。源桐壺「ー・しうも宣はせやらずむせれる。②梯形をなすもの。土手の断面や女の額の生はから・す・も【計らずも・図らずも】一思いがけす。 ゅゅしう」⑥しつかりした思慮分別がない。あさは返らせ給ひつつ」。「ー・い返事がない」③しつかりえぎわの形にいう。ー・なり【袴形】袴を着けたいで不意に。はからず。「ー大方の喝采を博し」 していて、たのみにできる。たのもしい。源桐壺「ー たち。ーーのう【袴能】すべての登場者が、面と装束とはーがらみ【刃絡】刀のきずの一。切先から斜めに割れ かである。宇津保藤原君「我をー・しとおぼして、はか たもの。 しう後見思ふ人なきまじらひは、なかなかなるべきを略し紋服と袴とを着用しただけの姿で演ずる能。 り給はむとおぼすななり」。源葵「ー・しや人のかざ せるあふひ故神の許しの今日を待ちける」 事と思ひ給へながら」④ ( 花鳥風月や遊びごとに対おもに夏の暑い時節に行われる。 : 装束能。ー・むはがら・もの【羽柄物・端柄物】板・小割または貫の はかなくなる ( はかないさまになる意で ) 死ぬ。伊して ) 実務面に堪能である。源藤「おほやけ事など かばき【袴行縢】庭乗 ( % ) ・笠懸などで袴をむかばき類の総称。やまひきもの。 にも、おぼめかしからず、ー・しくて」⑤立派で、れつのように用いて乗ることによる名称。伊勢貞丈は神はかり【計・量・測】①はかること。はからい。思量。万 勢「身のはかなくもなりにけるかな」 四「ことーせよ」②めあて。あてど。伊勢「いづこを ばかなえ・びようニ馬鹿苗病】イネの病害の一。病きとした地位にある。徒然草「この魚おのれら若か事行縢と同じとするが、誤解。 ーとも覚えざりければ」③きり。かぎり。際限。源鈴 原菌はカビ類の一種で、ギべレリンを生産。ィネはりし世まではー・しき人の前へ出づること侍らざりは・がま【羽釜・歯釜】周囲に鍔 ( し ( 羽という ) のついた き」⑥したたかである。ふてふてしい。謡、悪源太炊飯用の釜。永代蔵三「まだ洗ひもやらぬー提げ来虫「ーもなくかしづき聞え給ふ」④尺・枡 ( じ・秤 ( ) 黄化徒長し、分蘖 ( ) が少なくなり、後に枯死。 L て」などではかること。計量。「ーがあまい」ーーうり はか・なぎ【墓薙】盂蘭盆 ( ) に墓を掃除すること。多「正しき主の重盛を捨てて、行方も知らず逃げしやつばか・まい三、【馬鹿舞】馬鹿踊に同じ。 はかーまいり【墓参】墓へまいって拝むこと。墓詣【量売】枡や秤を用い、客の求めるだけの量をはかっ くは七月七日に行う。草薙。墓払い。墓浚い。御墓が討手とはー・しや」 て売ること。ー・きり【量切】秤ではかっただけで、 「いばかばか・し・い【馬鹿馬鹿しい】一形①至って馬鹿ら ) 。展墓。ぼさん。 。掃苔。↓盆路 ( 新 ) はか・な・し【果無し・果敢無し・儚し】〔形ク〕↓はかなしい。「ー・いので相手にしない」②程度をすごしては・がみ【歯噛】歯ぎしり。宇津保国譲下「いとようたば少しも添え加えないこと。ー・ぎんみ【量吟味】度・ かりつべかりつるものをとて、ーをして出でぬ」 量・衡の量目を調査すること。はかりのよしあしを はかなし・ごと【果無事】はかないことがら。はかなごいる。甚だしい。「ー・い高値」 ーたて【計立・斗立】江戸時代、幕領 吟味すること。 と。源賢木「かやうのーどもを」 ばか・ばなし【馬鹿話】馬鹿げた話。ひまつぶしにするはか・もうそ【墓詣】墓参り。 たわいない話。 ばか・もの【馬鹿者】おろかもの。愚人。痴者。 で、年貢米公納の際の実際上の量。一俵の本石三斗 はかな・ふ【果無ふ】〔自上一はかないさまに見える。 五升に、二升の出目米 ( ) を加えて三斗七升にして ばか・ばやし【馬鹿囃子】神社の祭社の山車 ( しなどではか・もり【墓守】墓の番人。 源タ霧「ー・びたるこそ女はらうたけれ」 ーべり【計減・量耗】枡や秤ではかるうち はかな・む【果無む】一他四一はかないと思う。徒然草「此奏する囃子。里神楽から脱化したものという。太鼓はか・や【墓屋】土を盛り上げた墓。陵墓。播磨風土記納めた。 「其のーを号 ( きけて出雲のーとす」 に、はかり込んで全体として量目が不足となること。 ・締太鼓・鉦・笛を用いる。屋台囃子。↓若囃子 の世をー・み、必ず生死を出でんと思はんに」 はが・ゃいち【芳賀矢一】国文学者。福井の人。東大教斗耗 ( ) 。ーーむし【計虫】シャクトリムシの別称。 はか・に【馬鹿に】一副甚だ。非常に。たいそう。「ー景はか・はら【墓原】↓はかわら 授・国学院大学長。国語教育に意を用い、社会教育・はかり【秤】物の重さをはかるのに用いる器械の総称。 ばか・ひたき【馬鹿鶲】ジョウビタキの俗称。 気がいい」「ー暑い」 バガニーニ【 Niccolö paganinil イタリアの・ハイオリンはか・びようニ破瓜病】精神分裂病の一病型。一〇国民修養などに力を注いだ。著「国文学史十講」「国桿秤 ( 罅 Y) ・天秤 ( ) ・台秤・ばね秤などがある。衡器 % ) 。ーーざ【秤座】江戸幕府の特許を得て、江戸と 奏者・作曲家。近世、・ハイオリン屈指の名手。 ( ~ し歳代後半から二〇歳代初めに不眠・憂鬱症・厭世的と民性十論」「攷証今昔物語集」など。 ( ) は・がね【鋼】 ( 刃金の意 ) ①鋼鉄。↓鋼 ( し。②強剛な素なり、幻視・幻聴・妄想などを起す。破瓜期前後におばか・やろう【馬鹿野郎】 ( 「馬鹿な男め」の意 ) 人をの京都で全国の秤の製造・頒市・検定に当った町人。江 のしる語。 戸秤座は守随氏で東国三三カ国、京都秤座は神氏で 質。盛衰記一「長高く骨太くして剛の者、度々ーを顕こるからいう。 はして逞ましき者なり」ー・いもの【鋼鋳物】鋼を用は・かふ【端株】①一株末満の端数の株。②取引所でのは・がゆ・い【歯痒い】〔形 ) 思うままにならないで心が西国一二三カ国を支配した。ー・ざおニ秤竿・秤棹】桿 いらだっ。もどかしい。じれったい。 秤の竿。その上に目盛をつける。衡。ーーざら【秤 いた鋳物。抗張カ大きく、衝撃にも強いが、凝固の際売買単位未満の株。 の収縮著しく、また薄いものが出来にくい。鋳鋼。はか・べ【墓戸】平安時代、功臣の墓を守護させるためはからい【計】はからうこと。処置。宇津保国譲上「皆皿】秤で、重さをはかるべき品物を載せる皿状のも ーにあるべきことなるを」。「粋なー」 の。ー・め【秤目】①秤竿の目盛。②はかる量。量目。 スチールーキャスチング。 に朝廷が指定した戸。 ばがぼん【薄伽梵・婆伽梵】 ( 梵語 Bhagavat 世尊と訳はから・ら【計らう】一他四』①相談する。協議する。はかり【蹤血】 ( 猟に用いる語 ) 手負いの動物の血のし はーがね【刃金】刃物の刃の鉄。刀剣のこと。 ーを鳴らす武威を示す。狂、武悪「この世に御座なす ) ①諸仏の通号の一。仏の尊称。婆伽婆 ( ) 。栄崇神紀「更に諸の将車を留めて議 ( ) ひたまふ」②たたり。〈和名抄四〉 された時は、刃金を鳴らしたお侍であったに依って」華疑「ーうせて人も住まずなり」②インドで、神仏・見当をつける。見はからう。うかがい見る。源東屋はかり【許】〔助詞ズ副助詞。「計る」と同源。「計」「斗」 「御ゆるしありて、この月の程にと契り聞えさせ給ふとも書く ) ①体言、活用語の終止形につく。④分量・ ばか・ね【馬鹿値】ばかばかしい値段。相場をはずれて貴人の尊称。 こと侍るを、日をー・ひて、いっしかとおぼす程に」。状態・程度などの、おおよその見積りを表わす。大体 極端に高く、または安い値段。 バガポンド【 vagabond 】放浪者。さすらい人。 : ぐらい。・ : ほど。万八「わが宿の萩の花咲けり見 はか・ねん【馬鹿念】物事に念の人りすぎること。伎、はかま【袴】 ( ハキモ ( 穿裳 ) の転か ) ①「したばかま」 1 源明石「御迎への人々も騒がしければ心も空なれど に同じ。②上衣のを着籠めて、腰から足までをお人間 ( 貰 ) をー・ひて」③企てる。平家一二「いかにもに来ませ今二日ーあらば散りなむ」。万七「広瀬川袖 幼稚子敵討 ( 2 炻 ) 「いらざるー」 はか・のり【馬鹿海苔】寒 ( をすぎて、一一、三月ごろにおうゆるやかな衣。多く両脚の部分は二つに分れ、して此の宮を位に即 ( 。 ) け奉らむとー・ひけれども」っくー浅きをや心深めてわが思 ( も ) へるらむ」。土佐 袋状。表袴 ( し・大口袴・小口袴・指貫 ( ) ・狩袴・長④適当に処置する。さばく。宇治拾遺七「観音ー・は「年九つーなる男の童」。天草本平家「その勢五十騎 採る海苔。質が劣り値が安い。