146 ったらそれもないんですよ。 そこでふざけ半分に、さっきのところにあるんじゃないかって手を入れたら 二つ入っていたんです。 そのあと、宜保さんと対談しましてね、そのときにその話をしたら、そうい う難しいことは私にはわかりませんとおっしやってた。そんな怪奇現象は一つ や二つじゃないんです。話しはじめたら怪談本一、二冊はゆうに書けますね。 まっ 結局、そこはアイヌの集落だったんです。アイヌが神様を祀ったりしていた ところへ私が家を建てたということが原因だったんですけどね。その集落 , たアイヌが和人のために皆殺しになっていたんですよ。 何も悪いことしていないのに一方的にやられた。その怨念がずーっとつづい ていた、そこへ私が家を建てたってことらしいんです。 ああ、それから、台所のガス台の上の換気扇が外されて、台所の床の真ん中 にポンと置いてあった。東京から友達が来たので町へ夕食に出かけて、十一時 シャモ
頃帰ってきたらそうなってたんです。けれど人霊にそれだけの力があるかし 江原強いですよね。人霊だけではちょっと難しいと思いますよね。 佐藤難しいでしよ。だから、あれはやつばり自然霊の力をかりているんです ね。 江原自然霊の働きというのがあると思いますね。ですから、それはひとつの の 風土というのは、そうなのかもしれないですね。そこの土地の自然霊とかいう こと・も : 出 佐藤その場合はアイヌの人霊が、力を合わせてやってくれって自然霊に頼む んですかね ? 蟻江原頼むことはないにしても、やはり、そのエネルギーを利用してというこ 嶂とはあるのかもしれませんね。どちらが利用するのかはわかりませんけど、ア イヌのほうが利用したのかもしれませんし、自然霊のほうが利用して起こした
たと言うんです。 その後、鶴田武士は川上だか川下だかで切腹したというんですけどね。おど ろいたことには鶴田先生おへその下に、切腹の痕のような一文字の傷があるん です。見せてもらいましたけど、それは生まれたときからだそうですよ。 江原本当に切腹の痕だと思います。前世の名残りですね。 これはよくあることです。うちの子も脇腹に槍で刺された名残りのアザがあ ります。よくアザ等で前世の名残りがあらわれます。 しかしながら佐藤先生と鶴田先生は深い絆で結ばれているなと思っておりま した。前世の縁が今世にまでつながり助け合っているのですね。ご恩返しなん ですね。 このような縁に気が付くと人とのご縁はすばらしいと思いますし、大切にし なければと感じますね。 佐藤輪廻転生だから前世は幾つもあるんですね。アイヌの娘のときもあれば、
いたりする場合がたまにあるんです。ですから、その現状を見ると、あっ、や はり前世は前世で存続しているんだなということを、私は私なりに解釈しまし 私自身も、いわゆるすべてを知っている神ではない、一応求道者であると思 うんで、もしかしたら、先々に意見が変わるかもしれませんけれども。 佐藤私は、美輪明宏さんに、かっての私の前世はアイヌの酋長の娘だったと 言われた。馬に乗ってはちまきして、ロのまわりに入れ墨を入れて部下を従え ているところが見えたという。 それがなぜ私の前世だとわかるのか、不思議に思って訊きましたら美輪さん は、なぜって言っても、とにかく見たとたんに「あっ、これは佐藤愛子さんだ と思った」って一一 = ロうんですね。 それ以外に説明のしようがないということでしたけどね。 江原それはあると思いますね。言葉で聞こえてくるときもありますけれども、