ります。エスカレートすると密造になりますので、そこまではしません。一次発酵だけで 十分においしくて楽しい、珍しい飲料になります。 日本でも、地ビールといって特色のある味のビールが好評ですが、大メーカーのものよ りすっと高価です。日本では「地ビール」といいますが、アメリカでは「マイビール」と いうようです。また、東急ハンズにいくと、地ビール用具は麦汁の缶詰のほかにもいろいろ あって、作り方のちらしも置いてあります。予想ほどの人気がないのは、一回に作るビール が四十リットルとなると、置き場所なども考えてしまい、都会では手がでないのでは。 そこで、まず梅酒用の二リットルのびんを求め、説明書の分量の二十分の一で試してみ ました。とてもうまくいきました。四リットルの梅酒用のびんがもっとも適量とわかり、 今はもつばら四リットルびんで作っています。 説明書による容器の消毒はかなり面倒なようです。私はキッチンハイタ 1 を使います。 なんのことはない、、 ノイターできれいに洗って、びんを逆さにして水分を切り、消毒用工 タノールをスプレーします。その中に小なべで水溶きした麦汁を入れ、四リットルになる まで水道水を加えたら、イーストをパラバラと振りかけて発酵をまちます。分量は缶に書 いてある十分の一、季節によりますが、一週間か十日ほどで一次発酵が終了します。 2 0 3

という具合になりません。そこで八 5 十リットルの湯を使、つとうまくいきました。また、 「あっとかたづけ」専用に、洗いおけと水切りかごがセットになったプラスチック容器 ( 千 5 千四百円 ) を使うと、たいそう楽だということもだんだんわかってきました。この容器 に八リットルの湯を入れ、朝食のあとの食器を浸けて昼食の前にかごを引き上げてすすぎ、 かごは液の中に戻します。液は大事にとっておき、昼食のあとかたづけに使い、そしてタ 食のあとかたづけにもまた使う、というように一日三回使うことも可能でした。わが家は、 一日に三十 5 四十個の食器を汚しています。夕方になると液はかなり汚れますが、食器を すべてティッシュで拭いてから液に浸けると、汚れはかなり違ってきます。紙タオルは高 くつくのでティッシュを使います。 問題は、十リットル入りのプラスチック容器の置き場所です。うちの台所の流しは、巨 大な鉛張りですからなんとかなりますが、マンションはもとより億ションといわれるとこ ろでも、一戸建ての家でも、かなり難しいと思います。ダブルシンクも、一日中ふさぐと イいにくいでしようし、結局、毎回、新しい液を使って捨てればさつばりするでしようが、 三十分以上浸けておくとなると、どっちみち場所が必要です。 メーカー側が一回の使用量五リットルというのは、毎回新しくしなさいということでし

むしろ終わったとき、誰にも頼まなくても出来たという満足感のほうが大きいものでした。 二百十リットルというと、今では大きい冷蔵庫ではありません。うちでは日立の百リッ トル、それにバーゲンで買った三十リットルの身許の明らかでないものと、三個の冷蔵庫 を使っていますが、大きな冷凍冷蔵庫一個より、分けて持ったほうがずっとせいせいと暮 らすことができます。動かせないものはお断りです。その後も、庫内の洪水はちっともよ くなりません。年に一、二回裏側の掃除をしているにもかかわらず、水は蒸発皿に流れず 庫内へ入るのです。そこで庫内にタオルを敷いて吸水させています。 この冷蔵庫も、もはや十年選手、外にはなんの支障もなく元気に働いています。次に購 入するときは、まず取り扱い説明書を読んでからにします。お客様相談室で快くコピーを 送ってくれるメーカーのを買うことにしましよう。多くのメーカーは希望の型式を指定し て頼むと快く送ってくれます。 : 流しの修理 流しは、日常の家事に欠かせないものですが、既製の流しやシステムキッチンの流しな 1 2 5

こういう大事な買い物をするとき、私は取り扱い説明書をまず第一に見たいと思います。 でも、デパートでも秋葉原でも、実物はゆっくり見ることができても、取り扱い説明書を 見せてもらうことができません。私は、お金を出しても三菱の説明書が買いたかったので す。いろいろ考えて見て歩くうちに、やつばり水の容量の点で日本のものはダメだと思う ようになりました。洗濯というのは、水が汚れを溶かしてくれるので、洗剤はその手助け をしてくれるものと信じています。また、汚れはすすぎの段階できれいになるものと思い ます。六キログラム、七キログラム洗えるといっても、 , ハ十六リットルでは心細いのです。 では、二百ポルトでヨーロッパのポッシュか < の回転ドラム式でも買おうかと迷い ました。結局、九十二リットルの水が入るの攪拌式、今まで使っているのと同じもの を買うのが一番よいという結論に達しました。値段は二十二万円。この際、少しはかわり ばえのする洗濯機が欲しかったのですが、大事な洗濯をおまかせボタンやコレッキリなん ていうのにはまかせられない。ましてや、フアジーなんていいかげんな洗濯では楽しくあ りません。汚れものを一つ一つ調べて、本日の洗剤、本日の漂白剤、洗う時間や水の量を 考えて洗うのが楽しみなのです。 新しい洗濯機は < 5 511 で、十五年前のものと前面パネルのデザインが少々かわ 1 0 5

日立と三菱が残ったのは、この二つは攪拌式洗濯機だからです。私は、洗濯機は、攪拌式 、パルセーター ( 噴流式 ) を使うタイプはどうも好きで か回転ドラム式のどちらかに限り はありません。 日立は、を買う前に十三年愛用し、とても満足していましたが、とうとう修理不能 になり、同じ型のものはもう日立にはなくなり、そっくりの洗濯機がだったのです。 このときも気がすすまないまま、高価なを買いました。今回の日立製洗濯機はステン レス槽で、ここにひっかかりました。というのは、私は日常は酸素系の漂白剤を使います が、ときには塩素系も使いますし、場合によっては塩素系と酸を併用することもあります。 全責任をわが身に負ってでも使いたいことがあります。ステンレスと塩素は一番相性が悪 いので、残念ながら諦めました。また、もう一つ、最大容量が六十三リットル、七キログ ラムの洗濯物をこの容量の水で洗うというのは、浴比の問題をどう考えているのでしよう。 私は五キログラムのものでも九十リットル以上の水ですすぎたいのに、みんな洗濯槽は小 さいのに、節水のせいか洗える量だけは多くなっています。 カタログには水の容量が記してないメーカーも多く、これならと思った三菱にも記され ていませんでした。 1 0 4

ようが、五リットルの湯に家族二人分の食器を沈めるのは不可能です。どうしても八リッ トルは必要です。今回は一応お金のことは考えないことにしましたが、どんどん消耗して ゆく「あっとかたづけ」を買いにゆく手間が、ちょっとうとましくなりました。 汚れの落ち具合は、まだ科学的に検討したわけではありませんが、一応満足しています。 というのは、ごはん茶碗にヨードチンキを塗ってまっ黒になったものを沈めると、二分た らずでまっ白になりますし、脂肪も手ざわりからみてきれいになっています。使い始めて 十日もすると、家中の食器がまっ白になり、カットグラスはピカピカになりました。今ま でだって、クリ 1 ムクレンザ 1 やエタノール、台所用漂白剤、爪プラシなどを使って、ち ゃんと手入れをしていたつもりですが、こうきれいになると恥すかしくさえなりました。 自動食器洗い機だってたいしてきれいにしてくれるわけではなく、台所に場所をとり、 水道代・電気代をしつかりと使い、音と湿気を含んだ熱気を発散することを思うと、「あ っとかたづけ」は、十リットル入りの容器の置き場所さえ与えておけば、静かに汚れを分 解・除去してくれるのですから、結構なものです。朝と昼を使って、夕食は新しくしたと しても、一日六十円、月に二千円たらず、これなら支出出来ない金額ではありません、家 政婦さんを頼むよりすっと安くつきます。

盛夏よりも春秋から暖房のある冬のほうがうまくいきます。本当は、砂糖を加えて二次 発酵へといくのですが、私はこれを、ペットボトルに詰めて冷暗所に置き、一部は冷蔵庫 で冷やして飲用に備えておきます。二次発酵でビールびんに詰めるとき、ビールびんを揃 え、王冠を求め、打栓器がいるなど、とても面倒です。ときには砂糖〇・五パーセントを 加えて二酸化炭素ガスを発生させて密造にならない程度のアルコール発酵をさせます。こ のとき、本来なら濁りをさけるためのサイフォン、アルコール度を計るホ 1 メ比重計など も必要で、ますます面倒です。 ビールびんは廃品回収の日に集めればよさそうですが、清酒や酢のびんは山のように出 ますが、酒屋が回収するためかビールびんはあまり出ません。ですから、面倒な二次発酵 はやめて一次発酵だけで、子供にも飲めるマイビールを作るのが一番簡単です。 一次発酵で準備するのは、梅酒のびん四リットル用、キッチンハイター ( 花王 ) 、消毒 用エタノ 1 ル、棒状温度計、一リットルか五百ミリリットル用のメジャーカップ、麦汁の 缶詰 ( ィースト付き ) 、ミルクなべ、これだけで十分です。 東急ハンズの地ビールのキット売り場にはいろいろなお客さんが来ています。医師や科 学技術者、水商売風の女性など多様です。 2 0 4

加熱して洗うヨーロッパ、プースタ 1 という増強剤やホウ砂などを自分で添加して洗うア メリカの洗い上がりを見ると、とても日本の今の段階の洗剤では物足りないものです。 ポリエステルの衣料の衿あかをとる、パンティの黄ばみをとる、枕ケースをまっ白に洗 う場合など漂白剤の使い方など高度の技術が必要です。今の日本の洗濯機、洗剤でみんな が満足しているのはど、つしてでしよう。シーツもカーテンもプロに頼んでいるのでしよう か。巨大な団地のべランダに干してある洗濯物は、決してまっ白ではありません。ハンガ ーやチェコのいなかに干してある洗濯物がまっ白できれいなのには感心します。 ・ : 「あっとかたづけ」 汚れものは、浸けておくだけで汚れが落ちるのが理想です。私は二十歳ころから趣味で、 衣類はさらし粉と炭酸ソーダと仕上げの酢を使い、いろいろ試して満足していました。で も、洗濯機が出来てからはなんとなくその気も失せていましたが、「あっとかたづけ ( ジ ョンソン ) という浸けおき食器洗剤が出たので、長い眠りからさめてまた試してみました。 まず、使用説明書のとおりに五リットルの湯で試しましたが、どうも〃こりやー

に、つれしションべンとい、つ一言葉があるよ、つに、大笑いやクシャミ、重いものを持ったとき にチョロッと出るもので、中年女性の五 5 十パ 1 セントにみられるといいますが、小さな 女の子にもありますし、高校生の年代にもありますし、実際はもっと多いのではないかと思 います。切迫性失禁は、お茶の先生が立ち上がったとたんに大洪水が起こってみんなで困っ てしまったとか、講演中の女性が演壇でやってしまったとか、おそろしいことなのです。 ところで、購入した二種類の失禁パンツと、専用パッド、紙オムツ、何種類かの生理用 品に水をかけて、吸水量を調べてみました。これらの多くは防臭もうたっていますから、 リの香水〃ミスディオール〃を水に加えました。 その結果、失禁パンツは百ミリリットル、失禁パッドは百五十ミリリットル、ユニ チャームのプチという小さしノ 、ヾッドは十五ミリリットル吸水しました。もっと多く二百 ミリリットル以上も吸収させることはできますか、ノ、 、ノッの場合は吸水性高分子を含まな いので、吸水スピードがおそいなと 、、、ヾッドのほうが性能はすぐれていました。 結局、腹圧性失禁の場合は、五 5 五十ミリリットルの漏れが多いらしいので、失禁パン ツを使用するのがよいように思います。生理用のロングとかスリムというナプキンを使う 丿丿ーフパッドや新生児用紙オムツを、 のもよいでしよう。一方、切迫性失禁は、花王の 1

ものを二台買ったのは、同じ条件で除湿したかったので、機能が違うと結果も違うので面 倒だと思いました。 九月の気温二十三度、湿度七十パーセントの日に、まず、いわゆる〃一間の押し入れ の二か所に入れ込んで二時間で、湿度七十パーセントから五十パーセントにまで低下しま した。気温は二十三度から二十五度まで上昇し、とれた水分は六百リットルに及びまし た。さらに二時間かけて湿度四十パーセントにまで低下させることができました。ダニが 乾いて死ぬ五十五パーセントまでたいした苦労なしに下げることができました。 この実験を何回かやってみて、同じ家の押し入れでも、木造家屋の場合、外壁に接した 押し入れは座敷に封じ込められた押し入れより若干湿度が低いことがわかりました。 また、ふとん管理でもっともよくないのは、朝起床してすぐにふとんをたたみ、さっさ と押し入れに入れてふすまを閉めて、さらに家の戸締まりをして一日中外出するという生 活です。起床時のふとんの内部は、夏も冬もだいたい二十八度、湿度は六十 5 七十パーセ ント、ときには九十パーセント近くあることもあります。それをそのまま押し入れに押し 込めば、ダニもカビも大喜びをします。 除湿機は湿度が五十パーセント以下になるとそれ以上の除湿がしにくくなります。湿度と