年忌法要・行事 し、参拝者全員に配る " お供養〃の品を負担 し合ったりしてもよいでしよう。 ところで、「粗供養」とか「〇回忌志」と 表書きされる " お供養 ~ ですが、これは単な る引き出物ではありません。ご仏前にお供え し、如来さまからの " お下がり ~ としていた だきたいものです。 0 0 参拝者が、当日お供えするものとしては、 一般的に金封の「御仏前」〈表書きについて はページ参照〉や、菓子果物といった供物 類があります。「御仏前」が施主への " お礼 でないことはい、つまでもありません。報謝の 心から如来さまにお供えするものであり、供 物類も同様です。 そえふせ また、地域によっては「添布施」というの があり、これは僧侶への施主のお布施に、他 の参拝者が添えるお布施のことです。 いずれにしても、参拝者も積極的に法事に 参画して下さい 、ノ◎施主と参拝者が法事を営む。 ◎参拝者は側面から協力する。 109
参拝者は〃招待客〃ではない 題です。法事は故人に縁ある人たちが参集し 法事は、主催者である施主とその家族が中 て、僧侶を招き、ともに仏法を聞き味わ、つと 心となって準備をし、営まれるわけですが、 ころに意義があります。ですから、施主も、 同時に、案内を受けて参拝した人たちも法事 参拝した人も同じ立場にあるわけで、法事に を営む " 一員【であることを心得て〔ただき たいものです 集まったすべての人が " 法事を営む一員 ~ だ なぜこんなことを言、つかといえば、「法事ということです。 もっとも、具体的に形に表われる準備や進 はもつばら施主が勤め、我々はそこに招待さ 行は、施主やその家族が行うことになります れた者だ」という意識が、参拝者の中にある ように思えるからです。すなわち、施主が招 ので、参拝者は側面から協力することになり ます。 待する側で、参拝者は招待された " 客一と〔 、つふ、つに、寸照勺に提、んかちなのです 例えば、親の年忌法要であれば、子である 施主の兄弟で費用を分担してもよいでしよう しかし、法事の趣旨からいうと、それは問 法事に参画を 108
門徒の心得 せん。合掌する時は必ず声に出してお念仏申 して下さい 女性用念珠 男性用念珠 ③礼拝は、念珠をかけて合掌したその姿勢 で上体を四十五度前に傾けて、おもむろに元 の姿勢に戻します。 なお、念珠の房は、男性が " ひも房気女 性か " きり房 ~ を用います〈写真参照〉。 また、念珠は大切な法具ですから、お経の 本 ( 聖典 ) と同様、畳や床に直接置いたり、 。けたり・はしないよ、つに・ さらに、法要などに参拝する折には、念珠 もんとしきしょ・つ とともに、門徒式早をかけるよ、つ、いがけて 下さい ◎念珠は左手に持つ。 、 / ◎合掌の時は、声に出して念仏を 称える。 ◎念珠は直接、畳に置かない 145
年忌法要・行事 ・ 0 といった類の願いをかけるのでしよう。 " 刀 , とい、つ一言葉から連相されるのは、 以上のよ、つに「神社」「願いごと」となって きます。 しかし、「初日は「新生・の . 初参り・」とい、つこ とですから、やはり、自らの信じるみ教えに 則して、その宗教施設にお参りするのが本筋 ではないでしようか。ご門徒であれば、当然 のこと、所属のお寺なり、ご本山にお参りす るとい、つことです。 ただでさえ、己れの欲望や願いばかりが前 面に出がちな私たちです。心改まるお正月な のですから、じっくりと我が身を振り返り、 人生にとって何が大切かを見つめながら、確 かな依り所となるお念仏を味わってみましょ う。それでこそ " 門徒の初詣 ~ です。 また、元旦には家庭のお仏壇でも、家族そ ぐそく ろってお参りしましよう。お飾りは五具足と もち 打敷〈刪ページ参照〉をし、餅を供えます。 ト◎初詣は、所属のお寺か本山へお イ参りしよう。 ◎お仏壇でも家族でお勤めを。
三お墓と納骨 浄土真宗のお墓の建て方は ? 「先祖の霊を慰めていました」 ? 姓の違う故人の納骨は : ・ ? 分骨は″身を裂く〃行為なのか ? お墓にヒビが入った・ : / お墓には夫とともに先妻が : 水子が死ぬと地蔵尊を建てる ? 本堂を素通りしてませんか ? 四年忌法要・行事 年忌法要は追善供養 ? できれば避けたい併修 平常より豪華にお荘厳を 僧侶任せにしていませんか ? 参拝者は″招待客。ではない 「おやじの分のお経も頼みます」 ? ・【建立する前に】 ・【お墓に参る】 ・【遺骨を仏縁に】部 ・【仏縁を増す】 ・【墓相が気になる ? 】 ・【倶会一処の世界】 【阿弥陀さまの救い】 9 ・【お寺での墓参り】囲 ・【法事の意味】 ・【法事の日取り】 ・【法事のお飾り】 ・【法事の進行】燗 【法事に参画を】 ・【読経の意味】
お仏壇はご本尊を安置し、家族一人ひとり 仏具を定められた所にきちんと置くというこ きょ・つじよく の心の依り所となる所ですから、つねに清潔 とでしよう〈 % ページ参照〉。よく経卓の で気持ちよく整えておかなければなりませ 上にローソク立てや香炉を置いている方がい がっき ん。ところが、月忌参りをしていますと、お ますが、経卓には経本 ( 聖典 ) のみを置き、 はんざっ 仏壇の中に不要なものも混じって仏具が煩雑 ローソクや線香の箱、マッチなどは引出しの に置かれていたり、ほこりかたまっていたり 中に入れるか、お仏壇以外の別の場所に整理 するお宅があります。 しておきましよう。また、三本足のローソク こうした光景に出会うと、改めて「お仏壇 は心の鏡だな」と思います。つまり、お仏壇 を見れば、その家庭の日ごろの心の状態が想 像できるとい、つものです。 お仏壇の中を整える第一歩は、それぞれの 整理と修理
お仏壇と荘厳 ご本尊・脇懸の大きさ よこ cm を尋ねます。ご本尊の大きさは「三十代」と か「五十代」というように代 ( だい ) で表わ します〈図表参照〉。実は、お仏壇は元来、 ご本尊のこうした大きさに合わせて造られて あるもので「三十代のお仏壇」とい、つように これは「三十代のご本尊」用のお仏壇 だとい、つことです。 11 ワ〕っ乙ワ 3 -4 ・ 1 ワ〕ワ」 たて cm 19 . 7 27 . 3 34 . 8 42 . 4 51.5 66 . 7 79 . 0 百五十代 二百代 ※表装には金襴、桐、藤、松の 種類があり、それぞれ冥加金 も異なります。 ご本尊の大きさがわかれば、お手次ぎのお みようがきん 寺を通して、本山・参拝部の法物係に冥加金 をそえて申し出ると絵像・名号のご本尊が交 付されます。冥加金など詳しいことはご住職 にお尋ね下さい なお、木像のご本尊の場合は「木仏点検」 を本山で受けなければなりません。 ◎◎ てご土お 本本真仏 山尊宗壇 かは本を らお願求 受手寺め け次派る るぎ時 。のをは おは宗 寺っ派 をき名
平常より豪華にあ荘厳を 法事の時のお仏壇のお飾りはどうすればよ いかを少し述べてみましよう。 A 」 - っ まず灯 ( 灯明 ) ・香 ( お香 ) ・華 ( 花 ) の みつぐそく お供えですが、普段は三具足 ( ローソク立て、 かひん 香炉、花瓶各一具 ) のところを、できれば五 具足 ( ローソク立て一対、花瓶一対、香炉一 具 ) にします。この場合、花甁を一番外側に 置き、その内側にローソク立て、そして中央 に香炉かきます〈写真参照〉。 また、香炉には土香炉と金香炉の二種類が あるわけですが〈ページ参照〉、もし焼香 するのであれば金香炉を手前に置き、火だね を入れておきます。焼香しない時は土香炉が 手前になり、線香をくべます。 ローソクの色は、三回忌までが白色、七回 忌以降は朱色のもの ( 朱色の和ローソクが仏 応 o 、 要 0 法事のお飾り 五具足と打敷 104
かひん 側の花瓶の三つの仏具を言います。このうち 香炉は、通常、手前に土香炉、その奥に香炉 台を置いて金香炉を載せておきます。土、金 の両香炉を前後に並べて置けないような場合 は、通常、どちらか一つを置いておきます。 この三具足の位置がきちんと定まると、お 仏壇もすっきりしてきます。 また、お仏壇が小型の場合、中段に三具足 を置くとご本尊が隠れたり、ローソクの火が 他に燃え移る恐れがあるものもあります。そ んな場合、前卓ごと下段に置くか、前卓が固 定式ならば、直接、下段に置くのもやむをえ ないでしよう。 なお、報恩講や年忌などの法要時には、花 甁とローソク立てをそれぞれ一対にした五具 足でお荘厳します ( なければ三具足でよい ページ参照 ) 。 【下段】 ごわさんじよく 御和讃卓 に御和讃箱を載せ、左側には御 文章箱、右側には過去帳台やリンを置きます ( 勤行の時、リンは右膝の斜め前あたりに降 ろす ) 。 この他のお飾りとして金灯籠や輪灯、瓔珞、 燗ページ参照〉などがありますが、要 はそれぞれのお仏壇に合った大きさの仏具を 用い、不要なものをお仏壇の中に入れないこ とです。 、 / ◎仏具は定められた位置に。 ◎お飾りの基本は = 一具足。
お仏壇の中の仏具をどう配置するか、つま 【上段】 しようごん うわじよく しな、そく りお荘厳の仕方ですが、このことがあいま 上卓に四具足のお荘厳をします。四具足 けびよう いなまま自己流で配置されている方が意外に は、左右対称に華瓶〈れページ参照〉一対・ かしゃ 多いようです。正しいお荘厳を知ることに 正面手前に火舎・その後ろにローソク立てを ぶつばん よって、すっきり整ったお仏壇にして下さい 置きます。さらに、お仏飯をお供えする場合 お荘厳の主旨は阿弥陀如来の真実 ( まこと ) は、仏飯台を用いずに、お仏飯一対を火舎の 心を、形を通して味わうことにあります。美 両側やや奥に供えます ( 左図参照 ) 。 しくお飾りすることにより、如来さまのお心 ※上卓が小型の場合Ⅱ上卓に華甁一対と火 に触れさせていただきましよう。お荘厳の対 舎を置き、火舎の奥正面にお仏飯を供えます。 象をくれぐれも間違わないように : 上卓に華瓶と火舎を置くことによって、仏飯 具体的に仏具の配置を上・中・下段に分け 器を載せるスペースがなくなる場合は、ご本 て述べますと 尊のすぐ前に仏飯台を置いてお供えすればよ 仏具の配置