法名 - みる会図書館


検索対象: 仏事のイロハ
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1. 仏事のイロハ

ほ - つみよう 「ご本山で法名をいただいたら : ・」と、 ネームのようなもの ) で、主に本山で行われ ききょ・つしき あるご門徒に勧めたところ「えっ ? あれは死 る帰敬式 ( おかみそり ) を受けた人に対して、 んでからもらうのじゃないのですか」と聞き ご門主から授与されるものなのです。つまり あか 返されました。「釋〇〇」という法名は " 死ん 「仏教徒としての自覚を持って生きる」証し でからの名前 ~ と思っている方がいるのです。 の名前であり、生きている間に授かるべき性 確かに、亡くなった時に、お手次ぎのお寺質のものです。 のご住職がその方に法名をつけ、葬儀に臨ま 葬儀の時、導師のご住職が " おかみそり ~ れるケースが多くあります。しかし、それは を行、つのは、生前、こうした帰敬式を受ける きんきゅう あくまで″緊急 ~ の処置で、本来の姿では ことなく亡くなったからで、ご門主になり代 ありません。 わって行っているのです。 そ、もそ , も、〕法々とい、つのは″仏 , ~ 仏に師依し 「それでは葬儀の時も 、別に俗名のままで た人の名前 ~ ( キリスト教のクリスチャン・ よいのではないか」と言われる方があるかも 帰敬式と法名 134

2. 仏事のイロハ

しれません。しかし、浄土真宗のお味わいか らすると「亡き人は阿弥陀如来のお救いに よってお浄土に生まれ、仏さまになられてい しの る」のです。そうした故人を偲ぶ時、俗名で なく法名がふさわしいと言えましよ、つ。 かいみよう ところで、浄土真宗では " 戒名 ~ という 言い方はいたしません。なぜならば、戒名と 帰敬式 ( おかみそり ) じゅかい いうのは、自力修行をめざし受戒した人に対 して授けられる名前であり、自力修行や受戒 を必要としない浄土真宗にはそぐわないから まだ法名をいただいていないご門徒は、で 。し / / し きるだけ早い機会に帰敬式を受け、 てほしいものです。そして " 家が門徒 ~ から " 私が門徒 , となって下さい なお、帰敬式は本山で、通常、特定日を除 じんじよ・つ いて毎日、晨朝後と午後一時半から行われ ます。詳しくは参拝部帰敬式係にお尋ね下さ ト◎法名は″死んでからの名前″で イはない。仏教徒としての名前 ( いただこう。 ◎帰敬式を受ナ、 135

3. 仏事のイロハ

にも転用されるようになったのですが、根底 に ( 仏教の教えとかけ離れた「霊の宿る所」 とい、つ意識が、なお色濃く残っていると言わ ねばなりません。 位牌を故人と見たてて、生前好きだった食 物を供えたり、またのどを潤すためにとお水 を供えるのも、こうした意識の表われです。 浄土真宗で位牌を用いないのは、そうした 仏教にそぐわない霊魂観に基づいたものだか らです。 過去帳と台 しの それでは、故人を偲ぶよすがは何もないの かと言うと、そ、つではありません。過去帳か 法名軸をお使い下さい。過去帳は、先祖の記 録帳のようなもので、故人の法名、俗名、死 亡年月日などを記しておきます。命日や法事 の時に過去帳を置く場合は台に載せて開け、 ご本尊の妨げとならないようにお仏壇の中段 脇か、下段に置きます。もちろん、過去帳の前 にはお水や食物などは供えません。また、法 名軸はお仏壇の側板にかけるようにします。 なお、すでに位牌がある場合は、お手次ぎ のお寺のご住職にご相談下さい 方ト◎真宗では位牌を用いない イ◎故人の法名は過去帳に : ー◎過去帳の前に供物はいらない。 一三ロ

4. 仏事のイロハ

位牌を用いないわけは ? いられていたものでした。すなわち、故人の 故人の法名を刻んだ位牌をお仏壇の中に入 れているお宅がけっこうあります。その位牌生存中の官位と姓名を書き記した牌が位牌 ふつばん で、そこには神霊が宿ると信じられていまし の前にはお仏飯やお水が供えられていたり、 た。やがて日本の祖先崇拝と結びつき、仏教 ひどい場合には、ご本尊が隠れてしまう位置 に位牌が置かれていたりします。 これでは何のためにお仏壇を求め、ご本尊 をお迎えしたのかわかりません。どうもこの の 位ⅱ祖 位牌が「お仏壇は死者をまつる所」という誤 解を助長しているよ、つに田 5 われます。この際、 A 」い、つこ --kJ 浄土真宗では " 位牌を用いない ~ をしつかりおさえておいて下さい そもそも位牌というのは、中国の儒家で用 0 先祖の記録

5. 仏事のイロハ

ます。 法名をいただいていないご門徒か亡くなり もっとも僧侶側も「院号をつけますかワ・」 ますと、導師を務めるご住職がご門主に代 ききょ・つしき と、つい喪主に尋ねたりしますので、それが わって「おかみそり」 ( 帰敬式 ) を行い、法 呉解に拍車をかけているのかもしれません。 名を授けることになりますが、その際、遺族 浄土真宗のみ教えは、社会的地位や修行の の方の要望で「院号」を法名の上につけるこ くらい 度合いによって死後の「位」が定まるので とがあります。 はなく、信心一つで皆等しくお浄土に生まれ この院号、実は誤解されている方が随分と ることができるーーーという教えです。そのみ 多いようです。例えば「故人の社会的地位に 教えに帰依した人に与えられるのが法名です 見合うように」とか「字数が多いほど " あの くら ( 〈詳しくはページ〉。 世 ~ での位が高いだろう」といった感覚で ですから、法名以外に「霊位」や「位」の 院号を求めたり、お金で院号を買うかのよう 字をつけることはしません。また「居士」や に「院号料は高い / 」とおっしやる方もあり 院号の意味

6. 仏事のイロハ

年忌法要・行事 壇店などで販売されています ) を用い、お花 や供物の色も三回忌まではなるべく赤色を避 けてお飾りするようです。 ・つちしき まえじよく さらに、花瓶や香炉を置く前卓には " 打敷 , ・つわじよく という布を三角形状に敷きます ( 上卓があ ればそこにも敷く ) 。これは普段は敷かない ものですが、およそ三回忌までの法事や悲し み時の法要には銀もしくは白地のものを敷 き、七回忌以降や慶時の法要には金襴などの かれい 華麗な色彩のものを用いるならわしになって います。 このほか、お仏飯は言、つに及ばす、餅、菓 子、果物などをお供えし、大きな供物類はお 仏壇の脇などに台を設けて供えるとよいで 1 レよ、つ また、過去帳があれば故人の法名が記され てあるべージを開け、お仏壇の下段などに置 き、法名軸なら側面に掛けるよ、つにします。 ◎法事の時は五具足 ( ローソク立 、ノてと花瓶が一対、香炉一具 ) 。 ◎前卓と上卓に " 打敷。を敷く。 ◎お仏飯のほかに供物も供える。 105

7. 仏事のイロハ

法事は回忌でおしまい ? 刀匕日は申社にお参りするもの ? お彼岸は〃お墓参り〃の期間 ? 「ご先柤はもうあの世へ帰った」 ? 真宗では精霊棚は用いない / 「報恩講」はもっとも重要な法要 子が生まれたらお寺へ参拝しよう 一一人の精神的依り所は ? 五門徒の、い得 僧侶への " 報酬 ~ ではありません 「御霊前」とは書きません / 法名は生きている時に授かる 故人の遺志を受け聞法に励む お寺の法要には知らん顔 ? お奴社を上げるのは旧侶の目ワ、 礼手にはお念珠を おしいただかず一回だけ ・【御布施の意味】 ・【金封の表書き】 ・【帰敬式と法名】 【永代経とは】Ⅷ ・【寺の法要と命日】烱 【お勤めの作法】 ・【合掌の作法】 ・【焼香の作法】 仏初報おお彼正私 月の 月リ , 恩 . m. ・分亠 の仏 結参講、のの過縁 と 婚 法飾時意 式式要り期味方て 126 124 122 120 118 116 Ⅱ 4 112 129

8. 仏事のイロハ

まんちゅういん 一般に、満中陰がすむと中陰壇を片づけ、 遺骨はお墓に納めることになります。もし中 陰壇に白木の位牌があるようなら、過去帳等 ( 位牌は用いない ) に故人の法名などを書き 写した後、すみやかに処分して下さい ( お寺 に相談するとよい ) 。 また、遺影 ( 写真 ) も片づけるわけですが、 中には黒いリポンをはずして部屋に掲げてお く方もあるようです。この場合、お仏壇の真 上に飾ったり、中へ入れたりしないで下さい これは、私たちか礼拝の対象とするのは遺 影ではなく、阿弥陀如来であり、その如来さ まを心からお敬いする気持ちから言って、そ うしたことを避けるのが自然だからです。 さて、納骨についてですが、納める時期に 決まりがあるわけではありません。お彼岸や 満中陰の後 写真はお仏壇の真上を避ける

9. 仏事のイロハ

お仏壇と荘厳 すべてのいのちの尊さに目覚めさせて下さる 方こそが、ご本尊・阿弥陀如来なのです。生 前お世話になり、育てていただいた縁ある方 を偲びつつ、如来さまのお慈悲の心を慶ぶの に「我が家の先祖か否か」と、何のわけへだ てが必要でしようか ですから、過去帳があれば、 " 我が家 ~ の を 0 祖制 ヘー 先祖とともに、そうした縁ある方々の法名等 を記されて一向にかまいません。ただしその 際、後々のためにも続き柄 ( 関係 ) も書いて おきましよ、つ。 くりか、んしになります・か、「牛兀祖を細ぶ」 ということは、我と他との間に垣根を作るの ではなく、身近な縁ある方々を通して、はか りないいのちに支えられてある " 私 ~ に気づ くえいっ き、感謝することでしよう。お浄土が倶会一 しょ 処と言われるゆえんを味わって下さい。 ◎他家の先祖もお仏壇で偲べばよ イ◎身近な先祖を通して、はかりな きいのちに支えられている " 私 に気づくことが大切。

10. 仏事のイロハ

お墓と納骨 にも不自然です。 形こよって ③墓石の形もこだわらずに 良し悪しがあるわけではありません。石 碑の上面を三角形にしたり、屋根や宝珠 をつける必要もありません。 ④石碑 ( 軸石 ) の正面には「南無阿弥陀佛」 しの のお名号を刻みましようーーー。こ先祖を偲 南無阿彌陀狒 0 6 ぶ上でも、人生無常の理をかみしめる 上でも、つねに私の依り所となり、 の対象となるのは阿弥陀如来だからで す。この場合、家名は台石に刻めばよい でしよう。また、お名号以外の場合は、 携帯用のご本尊を安置しお参り下さい。 ⑤観音像、地蔵像、宝塔などは建てない 帰依する仏さまは阿弥陀如来一仏だ からです。 日の吉凶 ⑥「吉日」の文字は刻まない や建てる時期にこだわりません。 ⑦「霊標」とせず「法名碑」とすー。ー・法 名を記す石板は「霊標」とは言わない。 このほか「お性根を入れる」のではなく「建 碑式 ( 法要 ) 」と言います。 ことわり