農民 - みる会図書館


検索対象: 現代世界ノンフィクション全集5
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1. 現代世界ノンフィクション全集5

市民諸君 ! 国立銀行の金は諸君のものであり、 なぜなら政府は自分たちの政府であり、自分たちのソ 諸君の労働、諸君の血と汗によって獲得された国民ヴェトであってーー官庁の役人たちはその敵だからで の財産である。市民諸君 ! 国民の財産を強奪からある・ : 救い、われわれを暴力から救え。そうすればわれわ こういうさまざまな敵対行為の中心には、市ドウー マと、その戦闘機関である救済委員会があった。救済 れはただちに仕事を再開する発ろう。 国立銀行従業員一同委員会は人民委員会議のすべての布告に抗議し、ソ ヴェト政府の不承認を再三再四決議し、モギレフに樹 軍需省や、大蔵省、それに特別配給委員会の役人た立された新しい反革命「政府」に公然と協力していた ちは、職員の仕事を不可能にしているのは軍事革命委のである : : : たとえば十一月十七日、救済委員会は「す 員会であるという宣言文や、住民はスモーリヌイに反べての市自治体、ゼムストヴォ ( 地方自治会 ) 、すべ 対し自分たちを支持してもらいたいという檄文を発しての農民・労働者・兵士その他の市民の民主的・革命 ・ : だが支配権を握った労働者や兵士はこういう文的組織にあてて」次のような文章を発表した。 章を信じなかった。官庁の職員たちはサポタージュを ポリシエヴィキの政府を認めるな、それに反抗し やり、軍隊を飢えさせ、国民を飢えさせているのだと て戦え。 たいう考えが、民衆のむにはつぎりと刻まれていたので し ある : : : 厳しい冬の街路に相変らずパンを求める人々 全ロシア救済委員会が自らに課した仕事を援助す る るために、各地方に祖国と革命の救済委員会を形成 ゅの長い行列ができていたが、そこで怨嗟の的となるの し、すべての民主勢力を結集せよ : ・ 界は、ケレンスキー時代のように政府ではなくて、チノ 1 ヴニキ ( 役人たち ) であり、怠業者たちであった。 287

2. 現代世界ノンフィクション全集5

一方、ベトログラードの憲法制定議会の選挙では、 あらゆる政治的信頼を失ったにもかかわらす、その ポリシエヴィキが圧倒的多数をかちとった。そしてメ特権を利用し反革命的方法によって労働者・兵士・田 ンシエヴィキ国際派ですら、ドウーマはベトログラ 1 農民の意志に逆らい、正常な自治体の仕事を怠けか ド市民の政治的構成を反映していないから再選される っ妨害しつづけている事実にかんがみーー人民委員 べきである、と指摘するようになった : : : 同時に、労会議は首都の住民に市自治機関の政策にたいする判 働者の組織や、軍隊の組織や、首都周辺の農民さえが、断を要請することを自己の義務と考える。 厖大な決議文をドウーマに送りこみ、ドウーマを「反 この目的のために、人民委員会議は次の諸項を決 革命、コルニ 1 ロフ派」と呼び、その総辞職を要求し定する。 たのである。ドウ 1 マの最後の日々は、まともに生活 一市ドウーマの解散。解散期日は一九一七年十 できる賃銀をよこせという市庁労働者の要求やら、ス 一・月三十日。 トライキの脅威やらで、大荒れに荒れたのだった : ・ 二現在のドウーマによって選出または任命され 二十三日、軍事革命委員会の正式な命令によって、 たすべての職員は、新ドウ 1 マの代表にその地位を 救済委員会は解散させられた。二十九日、人民委員会 ゆずり渡すまで各自の部署にとどまり、委任された 議はベトログラード市ドウーマの解散と改選を命じた。義務を果たさなければならない。 三すべての市自治体職員はその義務の遂行をつ 九月二日に選出されたベトログラード中央ドウー づけること。勝手に部署を離れるものは退職したも のと見なされる。 マが : : : ベトログラード市民のら情と願望とに全く そむ 背き、市民を代表する権利を決定的に失った事実に 四ベトログラ 1 ド市ドウーマの新たな選挙は一 かんがみ : : : そしてまたドウーマの大多数の議員が 九一七年十二月九日に行なわれる :

3. 現代世界ノンフィクション全集5

な政権の樹立とをめざして活躍しつつある。 『。フラウダ』紙には、今やロシア・ソヴェト共和国の 議会となった新ツェ・イー・カー ( 中央執行委員会 ) の第一回会合の記事がのっていた。農業人民委員ミ 『ジェ 1 ロ・ナローダ ( 国民の仕事 ) 』紙は書いた。 リューチンは、農民執行委員会が全ロシア農民大会を 革命とは全国民の蹶起であらねばならぬ : : : だが十二月十三日に招集したことを報告していた。 現在の事態はどうだろうか。レーニンとトロッキー 「だがわれわれは待てない」と、ミリューチンは言っ にだまされた一握りの哀れな愚か者たちがいるにすた。「われわれには農民の援助が必要なのだ。そこで ぎない : ・ : かれらの布告とか宣言とかいうものは歴わたしは、われわれが農民大会を召集することを、し 史的珍品として博物館に並ぶだけだろう・ : かも即刻招集することを提案する : : : 」左翼社会革命 党は賛成した。ロシア農民への檄文があわただしく起 そして『ナロードノエ・スローヴォ ( 人民の言葉 ) 』草され、この計画を実施するために五名から成る委員 紙 ( 人民派社会党の機関紙 ) は、 会が選出された。 土地分配の詳細な計画と、労働者の産業管理という 「労働者と農民の政府」だと ? それはただの白昼問題は、その方面の専門家が報告を提出するまで延期 十 夢にすぎない。 ロシアでも、連合国でも、この「政されることとなった。 し 府」を承認する者は一人もいないだろうーー敵国で 三つの布告が朗読され、可決された。第一はレーニ る ゆすらこの「政府」を承認しないだろう : ・ ンの「出版物取締法」で、これは新政府への抵抗や不 界 服従を煽り、または犯罪行為を煽り、または故意に ・フルジョア新聞は一時的に姿を消していた ニュースを歪めるすべての新聞の発行禁止を命じたも

4. 現代世界ノンフィクション全集5

ただちに土地委員会の手に移すことに賛成という明白とったが、カずくで土地を取れと農民をそそのかした かっ正式の決議を行なった。だが革命の指導者たちと、ことは根本的なまちがいである : : : ポリシエヴィキは 政府内のプルジョアたちは、この問題は憲法制定議会初めから、農民は『革命的大衆行動』によって土地を が開かれるまでは解決できないと主張した・ : : ・革命の接収すべきだと主張していた。これは無政府主義以外 第二期すなわち「妥協」の時期は、チェルノフの入閣の何ものでもない。土地は組織的方法によって接収で によって始まる。これでようやく土地問題が実際的にきるのである : : : ポリシエヴィキにとって肝心なのは、 解決され始めるだろうと、農民たちは信じた。だが第革命の諸問題ができるだけ早く解決されることなのだ 一回農民大会の厳然たる決議にもかかわらず、執行委が・ー・ーそれらの問題をどんな方法で解決すべきかとい 員会のなかの反動派と和解派が実際的な行動を邪魔しう点に、ポリシエヴィキは関心をもたなかった : ・ 「ソヴェト大会で定められた土地に関する布告は、そ た。このような政策のせいで、一連の土地紛擾が起こ ったが、それは農民の焦りと裏切られたエネルギーのの根本においては第一回農民大会の決議と同じである。 自然な発露である。農民たちは革命の正確な意味を理それならば、なぜ新政府はあの大会によってアウトラ インをかたちづくられた戦術に従わなかったのか。そ 解していたーーーそして言葉を行動に移そうと試みた : ・ れは憲法制定議会に仕事をゆずりたくない人民委員会 十 「最近の諸事件は」と、演説者は言った。「単純な暴議が、土地問題の解決を急いだからである : 「だが同時にまた政府は、実際的な手段を講しる必要 動あるいは『ポリシエヴィキの冒険』といったような ゅものではなくて、逆に本当の意味での民衆の蹶起であをも認めたので、深く考慮することなく土地委員会の を 法規を採用し、こうして奇妙な事態が生じた。という % 界り、全国民に同情をもって迎えられたのである : ・ 2 「ポリシエヴィキは概して土地問題には正しい態度をのは、人民委員会議は土地の私有を廃絶したのに、土

5. 現代世界ノンフィクション全集5

十一月七日の夜、設立された「祖国と革命の救済 ツ。、こまでばら撒かれた まず、全ロシアとヨーロ , 冫 委員会」は、唯一の合法的政権の存続を確認し、積 「祖国と革命の救済委員会」のアビール。 極的に新しい臨時政府の形成に努力する。新しい臨 時政府は民主主義的諸勢力を土台として、国家を憲 ロシア共和国の市民諸君へ ! 法制定議会へと導き、無政府状態と反革命から国家 革命的大衆の意志に反して、十一月七日、ベトロ を救済するであろう。市民諸君、「祖国と革命の救 グラードのポリシエヴィキは不法にも臨時政府の一 部閣僚を逮捕し、共和国臨時会議を解散させ、非合済委員会」は諸君に呼びかける。暴力の政権を認め 法政権の成立を宣言した。革命的ロシアの政府が最るな。その命令に従うな ! 祖国と革命の擁護のために立ちあがれ ! 大の外的危機に直面したとき、その政府にむかって 救済委員会を支持せよ ! なされたこのような暴行は、祖国にたいする言語道 署名。ロシア共和国臨時会議、ベトログラード市 断の犯罪である。 ドウーマ ( 議会 ) 、ツェ・イー ・カー ( 中央執行委 ポリシエヴィキの蜂起は国防問題に致命的な打撃 員会 ) ( 第一回大会 ) 、農民ソヴェト執行委員会、第 を加え、痛切に待ち望まれた平和の時期を無期限に 二回大会の戦線グルー。フ、社会革命党、メンシェ 遅らせるものである。 ヴィキ、人民社会党、統一社会民主党、「イエジン ポリシエヴィキが始めた内乱は、国家を無政府状 ストヴォーグループ。 態と反革命の恐怖へ追いこみ、憲法制定議会の不成 立を招くだろう。憲法制定議会こそは共和国制度を 確立し、土地にたいする権利を永遠に国民に移譲し そして又もや社会革〈一党、 , 〉〉 = ヴ→キのオポ 0 ンツィ ( 防衛主戦論者 ) 農民ソヴェトなどのポスタ なければならない。

6. 現代世界ノンフィクション全集5

ろう。かれらは食糧の配給を受ける権利を剥奪され 革命的秩序。革命的規律 ! 厳格な計算と管理 ! ス るだろう。かれらが所有する貯蔵食糧はすべて徴発 トをやめろ ! サポをやめろ ! 十一月二十日、軍事革命委員会は警告を発した。 されるだろう。首謀者たちの財産は没収されるだろ われわれは火遊びをする連中への警告の義務をす 金持階級はソヴェトの政権にーーー労働者・兵士・ でに果たした。 農民の政府に敵対している。金持階級の同調者たち 決定的手段が必要となる場合、われわれはすべて は政府とドウーマの従業員たちの仕事を中断させ、 の労働者・兵士・農民に固く支持されるだろうこと 銀行のストライキをそそのかし、鉄道・郵便・電信 を信じてやまない。 による連絡を妨げようと試みている : それは危険な火遊びであると、われわれは警告す 十一月二十二日、市内到るところの塀に「緊急通告」 る。国民と軍隊は飢えにおびやかされているのだ。 飢えと戦うには、すべての公務員の正常な活動が欠と題したビラが貼り出された。 くべからざるものである。労働者・農民の政府は、 人民委員会議は北部戦線軍司令部から至急電報を 国民と軍隊の必需品を確保するためには、あらゆる 十 受けとった : ・ 方策を講じるものである。それらの方策にたいする し 「これ以上待てぬ。兵士を餓死させるな。北部戦線 敵対行為は、人民にたいする犯罪であるのだ。われ の各部隊はすでに数日前から一かけらのパンも受け ゅわれは金持階級とその同調者に警告する。かれらが とっていない。今まで手をつけなかった予備食糧か 9 界もしもサポタージュと食糧輸送停止の挑発とをやめ ら少しずつ分配している堅。 ( ンも、あと二、三日で ないなら、だれよりも先に苦しむのはかれら自身だ

7. 現代世界ノンフィクション全集5

える。」ーー野次ーー「しかしわれわれはこの大会に権にもとづいて、全交戦国の人民に和平を提唱するだ とどまって、政権がソヴェトに移されることに反対のろう。と同時に、われわれの約東にしたがって、秘密 ・ : 戦争と平和の間題は 投票をすることが、われわれの義務であると感じるの条約を公表し破棄するだろう : きわめて明白であるから、わたしは前置きなしに『全 順序不同のまま、ほかの演説者がこれにつづいた。交戦国の国民への声明書』の文案を読みあげても構わ ないだろうと思う : : : 」 ドン炭田の炭坑夫の代表が、首都への石炭と食糧の輸 送を断ち切るおそれのあるカレージンにたいして、何微笑しているように見えるレーニンの大きな口は、 らかの手段を講じることを大会に要請した。戦線から話すときには広く開いた。その声は嗄れていたーーさ 到着したばかりの何人かの兵士が、自分たちの連隊のして不快な嗄れ声ではないが、永年の演説の結果、鍛 えられたような声でーーーその声は単調につづき、永久 熱狂的な挨拶をもたらした : : : さて、ここでレ 1 ニン につづけることもできるような印象を与えるのだった が立ち、演壇のテーブルの端を掴むと、まばたきする ・ : 語句を強調するとき、レーニンはほんの少し前に 小さな目で群衆を見まわしながら、大波のような拍手 も耳に入らぬげに待った。数分間つづいた拍手がやむかがんた。身ぶりは全くなかった。そしてレー = ンの と、レ 1 ニンはあっさり言った。「われわれは今から前には、敬愛をこめて見上げる無数の素朴な顏々。 社会主義的秩序の建設にとりかかるだろう ! 」ふたた 全交戦国の国民と政府への声明書 びすべてを圧する人声のとどろき。 労働者・兵士・農民代表のソヴェトを土台として 「第一にしなければならないのは、平和を実現するた 十一月六日と七日の革命により創設された労働者・ めに実際的な手段を講じることである : : : われわれは ソヴェトの和平条件ーー・無併合・無賠償。人民の自決農民の政府は、全交戦国の国民とその政府にむかっ ノ 32

8. 現代世界ノンフィクション全集5

かれら ( ポリシエヴィキ ) は、自分たちが農民代会の最初の呼びかけに応じて立ちあがるべく真剣な 準備をととのえよ : 表ソヴェトに支持され、農民代表ソヴェトに代って 発言していると称する : 共和国臨時会議はビラのなかで自分たちの受けた被 ロシアの全労働者階級に知ってもらいたいのだが、 これは嘘である。すべての勤労農民はーー全ロシア害を語っていた。 農民ソヴェト執行委員会の名においてーーこのよう 共和国臨時会議は銃剣の力に譲歩して離散し、一 な労働者階級の意志にたいする犯罪的冒漬に組織農 時的にその会合を停止せざるのやむなきに至った。 民が参加することを、怒りをこめて論難するもので ある : 纂奪者どもは「自由と社会主義」を口にしつつ独 断的な暴力をほしいままにした。かれらは臨時政府 の閣僚を逮捕し、諸新聞社を閉鎖し、印刷所を占拠 社会革命党の兵士部からは、 した : ・ : このような政権は国民と革命の敵であると 見なされねばならぬ。必要なのはこの政権と戦い、 ポリシエヴィキの気違いじみた企てはまさに崩壊 この政権を打倒することである : せんとしている。駐屯軍は分裂した : : : 各官庁はス 共和国臨時会議は、本会議の仕事が再開されるま トライキ中であり、。ハンは欠乏しつつある。少数の で、すべてのロシア共和国市民が : : : それそれの地 ポリシエヴィキを除く全党派は大会から脱退した。 。ホリシエヴィキは孤立している : 方の「祖国と革命の救済委員会」の周囲に結集され んことを切望する。同委員会はポリシエヴィキの権 われわれはすべての健全分子にたいし要望する。 力の打倒と、憲法制定議会の開会を可能にするよう 祖国と革命の救済委員会の周囲に結集し、中央委員 178

9. 現代世界ノンフィクション全集5

定議会が開かれるまで、郡の土地委員会と農民代表載された。 地方ソヴェトの管理に委ねられる。 軍隊に勤務中の農民とコサックの土地は没収され ( 三 ) 今後は全人民の所有となる没収財産にたいし て加えられるすべての毀損は、重大な犯罪と見なさ れ、革命裁判所によって処罰される。農民代表地方「これは」と、レーニンは説明した。「ロでは『骨組 ソヴェトは必要なあらゆる手段を講じて、地主の地みをつくる』と言いつつ、実は天下り式の改革を実施 所を接収するにあたっては厳格な規律を守り、土地しようとした前大臣チェルノフの。フランとはちがう。 の面積を測定し、どの上地を没収すべきかを決定し、土地分割の問題は、現場で、下から決定されるだろう。 全没収財産の目録を作成し、人民の手中に入るべき一人一人の農民が受けとる土地の面積は、地方によっ すべての建物・道具・家畜・生産物などを含むあらて異なるだろう : ・ ゆる農業財産を、きわめて厳格に革命的に保護しな「臨時政府のもとでは、ポメシチキ ( 地主 ) たちは土 ければならない。 地委員会の命令に従うことをきつばりと拒んだのだっ なにしろリヴォフが案をつくり、シンガリョフ ( 四 ) 憲法定議会によって最終的決定をみるまでた の大土地改革実施のための手引としては、次の農民が具体化し、ケレンスキーが管理していた土地委員会 へのナカース ( 訓令 ) を使用すること。これは『全であるー ロシア農民代表ソヴェト・イズヴェスチャ』紙の編討論が始まらぬうちに、一人の男が通路の人々を乱 集部が二百四十二の地方農民ナカースにもとづいて暴に押しのけながらやって来て、演壇に上った。それ 作成し、前記『イズヴェスチャ』紙の第八十八号は農民ソヴェト執行委員会の。ヒアヌイフで、全身を怒 ( 一九一七年八月十九日ベトログラ 1 ド発行 ) に掲りにふるわせていた。 ノ 40

10. 現代世界ノンフィクション全集5

が、この問題については一応討論したあとでなければ 「われわれの執行委員会のアフクセンチェフやその他 投票できない。農民ソヴェトの意見も聞いてみなけれの連中は、農民を守ってくれる人間だとばかり思って ・は , な《づ、な、 いたがーー奴らもただの立憲民主党だ ! 奴らを逮捕 メンシエヴィキ国際派も、各党の幹部会を開くことしろ ! 奴らを逮捕しろ ! 」 を主張した。 別の農民。「この。ヒアヌイフとか、アフクセンチェ 次に、農民のなかの無政府主義的な一翼、マキシマ フとかいう連中は何者だ ? 奴らは農民じゃないよ ! リスト ( 最大限主義者グループ ) の指導者。「われわ農民に尻尾を振っているだけだよ ! 」 れが敬意を表する相手は、このような布告を即日実施 この農民たちに親しみを感じて、群衆は総立ちにな する政党である。くだくだ議論しても始まらん ! 」 長髪に、長靴、羊皮のコートという典型的な農民が 左翼社会革命党が三十分の休会を提案した。代表た 演壇に立ち、会場の四方へお辞儀をした。「こんにちは、ちがそろそろ出て行くとき、レーニンが自分の席から 同志のみなさん、市民のみなさん」と、その農民は言立ちあがった。 った。「立憲民主党の奴らがこの会場の外をうろつい 「同志諸君、われわれは時間を浪費してはならない ! ていますよ。農民の社会主義者を逮捕したのなら、ど ロシアにとってきわめて重要なニュースをあす朝の新 うしてあの立憲民主党の連中を逮捕しないんです ? 」聞に間に合わせなければならないのだ。ぐずぐずして これがきっかけとなって、興奮した農民たちの討論はいられない ! が始まった。それは前夜の兵士たちの討論にそっくり そして熱つぼい討論、ロ喧嘩、行き来する足音のな だった。ここにいるのは正真正銘の農民プロレタリアかから、軍事革命委員会の伝令の叫び声がきこえた。 なのだ : ・ 「十五名のアジテーター ( 煽動員 ) が必要だ、十七号 ノ 42