海運業者 - みる会図書館


検索対象: 現代世界ノンフィクション全集6
133件見つかりました。

1. 現代世界ノンフィクション全集6

念をもち、反抗的になってきた。サウディ・アラビアしていた。実際、三月はじめアンチしフの城館で旅装 政府との取引きに関して彼に約束された仲介者としてをとくひまもなく、またもやコッキニスを従えてニ 1 の礼金を、まだ一文もうけとっていなかったからであス空港に急行し、サウディ・アラビアへもう一度飛行 る。 機での旅行をしなければならなかったのだ。 というのは、この″遠くてめったに人の行かない オナシスが登場してきたとき、彼とカタボディスと は別個の協約を結び、仲介者がこの件に努力したこと国〃でのオナシスの取引きが、そうこうしている間に、 から得るコミッションその他の利益を具体的にとりきまたも新たな暗礁にのり上げたからである。協定が政 めていた。この協約の条件では、カタボディスは 府を代表する大蔵大臣によって効力を発生させられる 彼の宣誓供述によればーーオナシスとサウデイ政府とにさきだち、それは勅令によって布告されなければな の契約調印の日に十二万五千ポンド、オナシスのタンらなかった。オナシスはワシントンとニ 1 ヨークに いる間、この勅令の発布を空しく待っていた。 カー第一号がサウディ・アラビアの港を出港した日に そうこうしているうちに、センセ 1 ショナルな協定 別に七万五千ポンド支払われること、将来の積荷の上 りからうけとる歩合、政府との契約の下に設立されるの字句が新聞にもれて、世界的なさわぎをひき起した。 会社 ( サウディ・アラビア海運タンカー会社 ) の株のさまざまな国で、この取引きの土台を掘りくずすため、 五パーセントが約東されていた。 あるいはそれを全然つぶしてしまうため、有力な勢力 カタボディスが彼への支払の問題をもち出すごとに、 が動き出していた。オナシスはその窮境の緊急性をさ とり、いそぎジッダ 1 に引きかえすことによって、直 オナシスは言を左右にしていた。さらにまた、このブ ローカーは、当時大陸から大陸へと飛行機でとびまわ接の対決に直面しようと決心した。 っていたオナシスに歩調を合わせるのに、かなり苦労 しかし、一方サウディ側は、自分が運転手席にいる 300

2. 現代世界ノンフィクション全集6

シモン氏はアリ・アリレザに満足の行く方式を提示すして、会見の約東を求めた。 ることが全然できなかった。会談は午後一時半から五「モ ( メッド・アリレザは、意外にもきわめて無作法 時までつづき、やがてシモン氏は何の結論にも達せずな口のきき方をし、取引きは打切られた。それについ てはもう何も話したくないといった。極度に立腹して に辞去した。 「アリ・アリレザはたいへん腹を立て、銀行保証を与いるようだったが、私があくまでも会って話したいと せつつくと、すぐプラツツアアテネ・ホテルにきて え得ないことについて、猛烈に苦情をいった。だが、 シモン氏はオナシスに会って、この件をさらに彼と討もよいと答えた。 「ホテルに行くと、モハメッド・アリレザはすぐ私に、 議することになった。 前の日元ナチ・ドイツの蔵相ャルマール・シャハトが 「二日か三日のち、大蔵大臣シェイク・ア・フドラ 1 ・ アル・スレイマン・アル・ハ ムダンとモハメッド・ア彼の同席の下に、大蔵大臣シェイク・ア・フドラー・ア / ムダンを訪問したこと、彼 リレザが、ジュネーヴからパリに到着した。二人はプル・スレイマン・アル・、 ) が特に名を秘したある人物を代表して、 ラツツア日アテネ・ホテルに宿泊した。オナシスは二 ( シャハト サウディ・アラビア政府と海運協定を交渉したがって 人の到着を知ったのち、私に事務所にきてくれといっ いることを話した。その条件は、私がオナシスを代表 た。事務所に行くと、保証の書類をよこし、それをモ ( メッド・アリレザに見せて、彼に受諾できるものかして提出したのと同じであった。 「モ ( メッド・アリレザの話では、大蔵大臣が英語も シ調べてみてほしいといっこ。 ドイツ語もしゃべれないので、彼が通訳をつとめたと オ「その日は、モハメッド・アリレザとの会見約東がと れなか 0 た。大蔵大臣とい 0 しょで忙しか 0 たからでのことであ 0 た。彼も大蔵大臣も、シャ ( トのう特 に名を秘した人物が実際にはオナシスだと結論した。 ある。翌日の午後、私はモハメッド・アリレザに電話 9 2

3. 現代世界ノンフィクション全集6

といって、この条件が最小限にすぎぬことを明らかに 行していた話が急転回して、とんでもない紛糾に向っ て行った。十月五日、カタボディスは再びパリのクラしていた。私はモハメッド・アリレザに、彼の提案に ついて私のグループのポスの意向をきかねばなるまい リッジ・ホテルでアリレザ兄弟と会った。彼はモハメ と答えた。 ッドに、自分 ( カタボディス ) が代表する海運会社 まだ名前はあかしていない から期待する礼金の額「そこで私はオナシスに会いに行き、二枚の紙片を見 について、再考したかどうかをたずねた。相手が肯定せた。モ ( メッド・アリレザを説得して、条件をもっ と引下げさせるチャンスがあると思うと、私はオナシ 的に返事をしたので、カタボディスは今後の交渉のた スに話した。そこでオナシスは、次の条件をモハメッ め、その条件を書式にするよう提案した。 ド・アリレザに提示するよう求めた。すなわち、 カタボディスの解釈によると、話は次のようにすす んだ。 一、サウディ・アラビア政府を代表して大蔵大臣が 「モハメッド・アリレザはそとで、私の面前で、クラ契約に署名する日に、十二万五千ポンドを彼に支払う。 二、契約に従って、タンカ 1 第一号が石油を積んで リッジ・ホテルの用箋の二枚の別々な紙に条件を書き はじめ、書き終えると、それを私に手渡し、これならサウディ・アラビアの港を出た日に、七万五千ドルを 大蔵大臣が契約を結ぶ気になると思う条件だといった彼に支払う 三、契約が有効な期間、契約に従ってその年に運ば 「私は、この条件がモハメッド・アリレザがうけとるれる石油トンあたり六シリングに相当する額を毎年支 最小限であることに不満だった。モハメッド・アリレ払い、最低保障は年間五万ドルとする。 四、契約に従ってサウディ・アラビアの港を出るタ ザは、この金を全部自分のポケットに入れるのではな ほかにも金をやらねばならぬ人間がいるのだから、ンカー一隻あたり百ポンドを支払う。」

4. 現代世界ノンフィクション全集6

そのときまでは、彼の所得のほとんどすべては、船 ノールウェーの発射した紙の捕鯨砲は、致命的な効 果をもって命中した。長い期間にわたって多くの側面主としてタンカーや捕鯨船からの上りであった。いま から、ルール無視のオナシスをゲームから引きずり出や彼は、少なくとも片足は危険の多い海運からぬき出 し、何か別の儲かる方面に突っこもうと決心した。 せという圧力が高まってきた。ついに彼も勝負がつい たことをさとった。 そのひとっとして、こんどは空中輸送に注意をむけ 彼にとって幸いなことには、まさにその瞬間に、そて、オリン。ヒック航空会社を設立し、本部をギリシャ の捕鯨船隊をよい値で処分するすばらしい機会が訪れのアテネにおいた。はじめは小さな会社だったが、数 た。一年ごとにたえず捕鯨への関心を増していた日本年のうちに大きく成長し、現在ではジェット旅客機を が、まるごと買うと申し出たのである。 そなえている。それは他の航空会社のうち、主として ハンザとの協力契約をもっている。 オナシスは日本の申し出にとびつき、いくらかきっ東ドイツのルフト・ い交渉をしたあげく、売り値を八百五十万ドルにまでオナシスの従弟コスタ・コニアリデスが、オリンビッ つり上げることができた。これはベルー事件のときのク航空会社の総支配人である。 彼の船の推定市場価値の二倍以上であった。こうして、 また、ほ・ほ同じころ、オナシスは東部地中海の高級 一九五六年の春、彼はその捕鯨関係の利権を一切合財、観光事業を組織する目的で、二隻の豪華客船「アキレ 日本の商社に売り渡したのである。 ウス」号と「アガメンノン」号を入手した。この二つ ス この売却から得た金を、オナシスは有利な商売に転の船は主としてギリシャの諸島間を往復し、かっては オ用した。賢明にも、この段階で自分の商売上の関心をエーゲ海で「ラ・クロアジェール・デ・ロワ」 ( 王た 運従来にもまして多角化ーーーちがった方向に多角化 ちの航海 ) とよばれた航海で、高級の観光客をロード しようと決心したのである。 ス島やクレタ島につれて行くものである。

5. 現代世界ノンフィクション全集6

オ ( ウルグアイ ) のニコラス・コニアリデスとその妻 言したものは免訴されるという根拠である。 しかし、クルクンディス・グル 1 プに対する刑事訴メロープであり、メロ 1 プは「アリ」の妹である。 自分の資産を、表面上の所有者として一族の間に分 訟の却下は、船の取りもどしと損害の支払いを求める 政府の民事訴訟措置をさまたげるものではなかった。散しておくテクニックを、オナシスがどの程度まで異 事実、司法省は一九五五年になってからもまだ、海運常に発揮したかは、まだ一般には知られていない。権 法規に反して取得されたとされる外国人支配下の船の威筋から私の聞いたところでは、彼は自分の名前では 差押えをつづけた。一月なかばで、そういう船で差押不動産を全然もたず、銀行の口座も全然ないそうであ えられた合計は四十三隻に達し、それにはクルクンる。彼のもっ財産はすべてーーーおそらくョットだけは ディスの船二隻も含まれていた。 例外だろうが , ー、、誰か他人の名義になっているという。 これにより、オナシスひとりだけが攻撃の正面に立その他人とは身辺の親戚か事業界の大立物、あるいは っことになった。アンクル・サムは一九五四年、彼にその双方たそうである。 コニアリデス夫妻はオナシス閥の主要な管財人であ 対して第二戦線を開いた。十一月二十三日、司法省は った。ウルグアイが南米の諸共和国のうちではほとん ニューヨ 1 クの連邦裁判所に、オナシス閥の購入した 余剰タンカーが、自由に運航していた期間にあげた利どたたひとつ、外国為替上の困難がなく、したがって 為替管理もない国だったという事実は、疑いもなく、 潤二千万ドルの返還を提訴した。 ス にはじめモンテビデオをオナシス帝国の財政本部にえらぶ上で この民事訴訟ーーー刑事措置とはちがう オて、「アリ」の親戚がさらに二人、相被告の役割で登の決定的要素であったろう。 運場した。この二人は長い間、世界をまたにかける事業オナシス対アメリカ政府の事件が解決したのは、一 の資金面で重要な役割を演じていた人間、モンテビデ九五五年十二月のことであった。この解決条件で、オ 22 ノ

6. 現代世界ノンフィクション全集6

の事実は、当時の政策に従って毎年会社に船舶を売 態なのですが , ーー・・・ベトロリウム・キャリアー りつづけてきた海事委員会も、十分に承知していた ズに買われた船舶は、全世界にアメリカ商船隊の旗 ことで、何回も認可を与えてきたのですが : : : 。実 をおしすすめています。完全に設備され、アメリカ 人乗組員だけが乗組み、有事のさいにはたたちにア際、委員会は一九五一年に至るまでも、・ベト ロリウム・キャリア 1 ズに船舶を売っていたのです メリカ政府がこれを使用できるのです。 政府は現在、さきに何度も認可した企業、この国 アメリカ国内での評判は、私にとって大きな意味 にかくも奉仕してきたこの企業に、法律違反の疑い をもつものです。妻と二人の子供はアメリカ市民で があるという立場をとっています。これまで政府は すし、アメリカの実業家や政府との関係は、私の自 この会社が、外国人の参与を熟知しているアメリカ 国籍の購入者であるとみてきたのに、いまでは、会慢のタネでした。第二次大戦直後、私は幸運にも、 ス。ハロウズ・ポ アメリカ一流の造船所のひとっ 社にはアメリカ人国籍としての資格がなく、政府自 イントのベスレヘム造船所ーーの閉鎖を阻止するこ 体が何回も会社に売った船が、無償で政府に没収さ とができました。最初の超タンカ 1 船隊の建造をこ るべきだと主張しているのです。この立場が正しい こに発注したのです。朝鮮戦争がおこると、私は捕 かどうかは、今後裁判所で争われなければなりませ んが、それが正しいことを確立していないのに、政鯨船隊も含めて自分の外国籍の船隊全部を、また私 シ府はこれらの船舶を差押え、その収入を没収するの の個人的なサ 1 ビスや資産を、非常時がつづく間ア こういうこ オです。のみならず、政府はいまでは、アメリカ人と メリカ海軍に無条件で提供しました 運外国人グル 1 プとの公然たる結びつきが、法にふれ とは、他の船主にはなかったものと信じています。 る共同謀議たと主張しているのです。その結びつき そのため海軍から公式に感謝されました。共産中国

7. 現代世界ノンフィクション全集6

たり次第につけられた幾百の他の船の名に比べて、と くに意味があるとは思われなかった。ところが、まも なく世界は、オナシスのえらんだ名がひとつのシンポ ルであり、ときの声であることを知るようになった。 その名を「オリン。ヒック・チャレンジャー」 ( オリン パスからの挑戦者 ) という。 今日世界一の金持は誰だろう ? ハイドラヾ 数年の間、 ートの君主は文句なしにこの タイトルの請求権をもっていた。その後、インド共和 国が彼の金庫を枯渇させるにつれて、一群のテキサス の大石油業者 ( ハント家、マーチソン家、リチャード ソン家、など ) がニザムを大金持の王座から引き下し それからのち、一九五〇年代なかばの短い一時期、 オナシスが世界一の金満家だという評判を得た。もっ とも、彼の義兄ニアルコスと義父リヴァノスが、オナ シスのすぐあとにつづき、その差はわずかなものでは あったが。 最後に一九五七年ごろになると、ヤンキーの石油業 者ジャン・ポール・ゲッティという茶目な小僧がやっ こ 0 三億ドルとのインタヴュ ノ 68

8. 現代世界ノンフィクション全集6

リンビ ' ク捕鯨船隊が航行していたパナ政府に、適船から引き下して、それに代 0 て船隊をアルゼンチン ーー彼の第二の故国ーーの、いくらか畏敬を起させる 切な行動をとるよう要請した。小国パナマは、用心ぶ かく一方の目でワシントンの方をちらと見、他方の目国旗の下においたのも不思議はない。 で " 兄貴分。ベルーにずるい秋波を送りながら、適当普通は静かな南太平洋の水域における前代未聞の海 に外交的な怒りの動作をやってのけた。パナマ外相ホ上衝突事件は、世界的に第一級のセンセーションをひ セ・ラモン・ギサドは、ベルー大使〈ルマン・アラムき起した。ことにドイツでは、興奮と憤激は大きなも ・フルと三時間会談して、正式の苦情を提出した。こののだった。十一月十八日、西ドイツで最も読まれてい 、、ノブルクの『ビルト・ツアイトウンク』は、 中米の小共和国の議会は景気のよい決議を採択し、国る新街 , 、 家的名誉を守ることを政府によびかけた。当局者たち第一面に三段ぬきの見出しで、「 ( ン・フルクの海員に は国連へのーー少なくとも米州機構へのーー強硬な提爆弾 ! われらの船員が標的にされる」と絶叫した。 ″公然たる戦争。について語りながら、 ( イフルクの 訴を匂わした。 予期されたことだが、こういう怒りはそれだけのも新聞は「オリン。ヒ , ク・チャレンジャー」号に対する だがいささか誇張して 空中攻撃を、生々しく のであった。それは、パナマ国旗の保護というものが、 ワシントン側でそうしたいと思うまさにそれだけの値報道した。「猛烈な機関銃の斉射が甲板の上に加えら 打ちしかないことを、改めて証明したようなものであれた」と同紙は書いた。「だが幸運にも、乗船してい ス シ 0 た。そしてアンクル・サムは当時、この侵略行為のたドイツ人二百八十名はひとりも負傷しなかった。」 ポンは事件についてもっと冷静な見方をした。政府 オ被害者に対して、内心では好感情をもつどころではな スポークスマンは十一月十七日、西ドイツ政府として 運かったのだ。 数週間後オナシスが、静かにパナマ国旗をその捕鯨は、ドイツ人乗組員の「生命・自由・健康」が危険に

9. 現代世界ノンフィクション全集6

この政令は、国外に出た船主たちが求めていた特別停止するという傾向がつづけば、「リべリアによる海 の保証、つまり、政府の事前の許可なしにギリシャ船上支配」は近く終りそうな兆候がある。 籍の船を売る権利、この売却から生じた資金を自由に 処分する権利、船主の希望するどの国にも船を担保に 入れる自由、大幅な減税、外国人乗組員を雇う許可、 などを与えるものであった。ギリシャ人大海運業者の 一部はそれでもためらっていたが、ニアルコスは率先 して三万五千トンのタンカー「ワ 1 ルド・ ー」号をギリシャに登録した。 一九六一年までに、『ニューヨーク・タイムズ』に よれば、「ギリシャ人所有の船が″便利な国旗の諸 国 , ・ーー主として。 ( ナマとリべリアー・ , から本国の船籍 に復帰したため、ギリシャは商船隊の点で世界の一流 国になった。ロンドンのロイド年鑑によると、「ギリ シャは世界第六位の商船隊をもっている : : : 」という。 オナシスの船のいくつかも、アテネ政府への好意の ゼスチュアとして、ギリシャ船籍に復帰したが、その 船隊の主力は依然 " 便利な国旗。の下に航行している。 にもかかわらず、こうした″便利な国旗への動きが 250

10. 現代世界ノンフィクション全集6

海連王オナシス アメリカ自体においても、ベルーの冒険は困惑ばか りか、少なからぬ財政的損害をひき起した。ロイド会 社がオナシスに与えた保険契約の一部は、実際にはア メリカの会社によって裏書されていた。他方、オナシ スの船を担保として何百万ドルを投資していたウォ 1 ル街の大手筋銀行は、彼を破減させることを目的とし たらしい政府の政策を、冷静にみているわけこよ、 なかったのである。 十オナシス捕鯨をやめる 一九五四年オナシスがベルーの武力と衝突したこと は、彼ではなくて保険業者にとって打撃になったとは いえ、ギリシャ人海運王はまだ″熱い湯。からぬけ出 たわけではなかった。 ドルに飢えているべルーの国庫への三百万ドルの現 金支払で南米がおとなしくなるが早いか、オナシスの スカンディナヴィアの敵がまたもや彼を追いかけた。 オスロー政府の完全な支持の下に、長年彼をつかまえ ようと躍起になっていたノールウェー捕鯨協会は、オ ナシスの捕鯨船隊が毎年毎年、国際捕鯨協定のあらゆ る条項を系統的に破っていたことを疑問の余地なく示 す証拠。ーー完全で詳細で記録されたテーターーをつい に入手したのである。 ノ 1 ルウェ 1 側はどのようにしてそれを入手した 2 / 3