海運業者 - みる会図書館


検索対象: 現代世界ノンフィクション全集6
133件見つかりました。

1. 現代世界ノンフィクション全集6

取引に関係そして危険は、国際的金融業者の歩む道にあっては、 あまりにもおなじみの里程標である。その最期は必ず があった。 ほぼ同じこしも悲劇的とはかぎらないが、危険な道であることは ろオナシスたしかだ。あらゆる国の新聞で・・オナシスの人 は、もうひ格と経歴につけられる最もありふれた形容詞は " おと ~ オとつの中東ぎ話のような ~ という言葉である。しかし、どこの国 ロの危険地帯の民話でも、オナシスの生涯の異常な型と比較できる ほどこみいって生彩あるおとぎ話は、つくり出してい 】カサウディ トテアラビアで、ないのだ。 、】モ既成石油閥実際、アラビアの王様やモナコの大公を含む多彩な に割りこも人物の登場する筋書を、どのようなおとぎ話や航海談 うとしてい の語り手が、ひねり出せたであろうか ? 。ョたのだ。 筋書には、まず中心人物のオナシスが登場する。そ 「一おをーー用巨額な資の過去や現在の勝手気ままな行為で新聞のゴシップ欄 をあふれさせる彼が、現代における最も長老格で、最 金操作、非 情な陰謀、も賢明で、最も広く尊敬されている政治家と親しくっ 。【悪名とどろき合 0 ている姿が見られる。また、最も気性のはげし い。フリマドンナ、音楽会場の花形とラ・フシーンをやっ きわたるス キャンダル、ているオナシスが見られる。背景には、大公妃殿下に

2. 現代世界ノンフィクション全集6

あったような悪質な泥棒行為をすることはできないよ 8 うに、政府がある程度取締っているのは事実である。 卿それにしても、まだ民間企業が新しい兵器の開発費を 労不当に安く入札しておいて、政府からの契約を手中に レ おさめ、そして最後に最初の入札価格の三倍という請 , 求書をつきつけるようなことが、多過ぎるではないか。 また労働組合の中にはーー少くとも右翼的な指導者を チ いただく組合ではーー完全雇傭対策の一環として、軍 備拡張を計画的に支持するものがある。科学者やテク ノクラートは、政府の仕事の一翼につらなり、従僕の うけている。しかし、それであるからとい 0 て、必ずように従順にはたらく。また宣伝工作では、子供だま しの議論をもっともらしくしてみせる。つまり、膨大 しも安全であるというわけではない。ある意味では、 以前とくらべて、正体がとらえにくくな 0 ていることな核兵器の貯蔵を唱えながら、そのような方策をと 0 を考慮しなければならないであろう。つまり、かってた結果がどうなるかは語らないという不正直な態度を、 の兵器商人の影響力と同じものが、政府、民間会社、と 0 ていることが多いのである。支配者にと 0 て不都 合な真実を明らかにする科学者、沈黙の壁を乗りこえ 労働組合などの複雑なからみあいの中に折りこまれ、 ようとする科学者、また彼らと同じ立場をとる科学者 またそれは科学者やテクノクラートにも与えられてい ファシストなどと呼ばれる。 は、共産主義者、シンパ、 るが、科学者やテクノクラートは力を持っていても、 責任をとろうとしない。兵器生産業者の側で、過去にそれが現実なのである。

3. 現代世界ノンフィクション全集6

七月にはヴェネティアからプリオンニまでアドリア海 をのんびり航海し、オナシスのチャ 1 ターした O ー 6 型機でモロッコのマラケシに飛び、一九六一年一月第四部暗礁へ にはカナリー諸島、四月にはニ = ーヨークに航海。一 九六三年夏にも一航海した。 チャーチルとオナシスの間に、精神的親近感とか利 害の一致があるとは考えにくい。実際、この二人以上 に外貌・背景・育ち・経験の点で、似ていないものは 十九マリア・カラス 想像できないのではあるまいか ? 名門出の政治家と 捕鯨業者で素性もさだかならぬ商売人のオナシス、老 オナシスとおなじく、マリア・カラスもギリシャ系・ 宰相と道楽者オナシスとの間に、共通なものがどこに あるだろうか ? 二人は何について語り合うのか ? である。二人の生まれたのは一世代はなれている 不審に思いはするが、チャーチルとオナシスが、お互彼は一九〇六年トルコのスミルナで、彼女は一九二七 年ごろ、ブルックリンでギリシャ人を両親として生ま いに定期的に会う親友になった事実は否定できない。 「ウイニー」ことチャーチルは終始かわらず、オナシれたーーーけれど、二人には共通点がたくさんある。一一 スのスキャンダルや離婚にもかかわらず、「アリ」と人とも才能に恵まれ、虚栄心が強く、移り気で苛酷で の友情を保ち、もっとしかつめらしいチャーチル崇拝ある。二人とも生活への熱望にみちあふれ、征服し所 有する強い衝動をもっている。 家の一部をおどろかせたのである。 カラスはカロゲロボウロスを名乗る家族に生まれた。 3 イ ?

4. 現代世界ノンフィクション全集6

大型タンカ 1 は、それを収容できるだけの大きな港や賃が目玉のとび出るほど高くなったとき、彼は思いが 水路を通って、たえまない貨物の流れを保証されなけけぬポロ儲けをしたのであった。全体として、大拡張 ればならない。そういう施設を設計し計画することは、 計画でうまいスタートを切るために必要な資力が全然 数年を要することで、ありとあらゆる不時の場合を念ないわけではなかったが、彼の大胆な考えが予見した 頭におかねばならず、これはかなり頭痛のタネになり 巨大な規模でこれを実行するためには、銀行やその他 かねないのである。 の金融機関の心からの協力が必要であった。 そのとき、ニアルコスは新しい借金のテクニックを ニアルコスが先鞭をつける 発展させ、これがその後ずっと、この分野での標準的 な慣行になった。それは基本的には単純であるけれど、 超タンカーの建造、ことにその金融の分野で開拓者はじめてのときは革命的といってよい革新であった。 になったのは、オナシスよりはむしろニアルコスであそれは賦払い購入の採用にも比すべき天才的な一進歩 っこ 0 として、金融史上に残るかもしれない。 野心的な超タンカー建造計画にはじめてのり出した ニアルコスのやったことは、せんじつめれば、つぎ とき、ニアルコスはそれをまかなうに必要な巨額の投のようであった。まず石油会社に余計なことに口を出 資資金が不足していた。戦後初期の時代には、アメリすなと通告した。おどろくべきことには、石油会社は これに同意したばかりか、その考えを好くようになっ シカの余剰ストックから購入した ( アンクル・サムにい オわせると″不正にし 2 型船の船隊を動かして、う た。彼が石汕業者にいったのは、「諸君は石油を探索 進まくやってきた。一九四七ー四八年の異常に寒い冬のし掘りだす仕事だけをやっていなさい。石油をはこぶ 2 ため、アメリカの燃料危機が促進され、タンカ 1 の運仕事はこちらが引きうける。この仕事はこちらの方が

5. 現代世界ノンフィクション全集6

への輸送について上院が調査をはじめる以前、中国立証するための、部厚い書類をまとめ上げた。ところ 貿易に政府が反対していなかったころでも、北朝鮮で、この会社は大っぴらに、同じビルの中で、中米汽 や共産中国も含めて、鉄のカ 1 テン諸国向けの貨物船会社と同じ階に事務所をもっていたのだ。実際、二 輸送をすべてことわるのは、私の断固たる方針でしつの会社の事務所はしかにつながってこそいなかった が、うすい仕切りでヘだてられているだけであった。 二つの事務所の外の控えの間で待たされたことのある こんどの場合のように、公然と誠意をもっておこ なわれた取引のかどで、どんな人間に対しても非難訪問者なら、事務員がよく双方の間を出入しているの を加えることは、どうみても不公正といわざるを得を見逃すことはないだろう。法律や細目はいりくんで いたけれど、実際はこれほど簡単な事例だったのであ ませんが、それにもかかわらず、私は強制されなく とも帰ってきました。事実無根の悪意ある風説を終る。 さらに、オナシスは O の株の四十九パーセン らせるためです。私は喜んで、アメリカの司法の立 派な伝統に従って、問題を裁判所によって決しても トをもっている事実を少しもかくさず、物やわらかに、 。ハーセントをアメリカ市民に " 貸しれて、 らいたいと思います。」 残りの五十一 私がオナシスと会見したとき、彼は「中米汽船会名目上は彼らが会社の株主を支配していることをみと めた。 社」のポスである事実に少しもこだわらなかったし、 秘書や助手の誰もがそうであった。ニューヨークのこ 「もし彼らが自分の金をたんまりもっている海連業者 の会社で私を迎えたのだから。他方、司法省はかなり だったとすれば、全然ぼくと取引しなかったろうね」 大きな努力を払って、オナシスが・ペ トロリウと彼はいった。「その場合には、自分で船を釣り上げ ム・キャリアーズ (> O ) のポスでもあることをたろうさ。法律では、外国人よりもアメリカ市民の方 こ 0

6. 現代世界ノンフィクション全集6

直に打ちあけるようにすすめても、それが誰であるかオペラ劇場を建設し、マリアをこの劇場のただひとり はいわなかった。それから一時間後・ーー私にとってはのスター歌手にすることを考えていたという。 「オナシスは彼の汚ないタンカーを、大歌手の名で魅 永遠のように思えたがーー自分の愛している男がオナ 力的なものにしたがっている」とメネギーニはいった。 シスであることを白状した。」 コ一人は子供のように愛し合っている。」 同じ日、ミラノの一新聞はメネギーニが「オナシス 九月二十四日、マリアは大当りをとったロンドン公 はマリア・カラスと結婚したがっている」と断言した むねを引用した。振られた亭主の言葉によれば、ギリ演からミラノに帰ってきたとき、猛烈にメネギー = の シャ人の船主自身がメネギー = にとっての悪い知らせ非難を否定した。「あれは激昻した男の言葉で、自分 を伝えたのは、ある晩「クリスティ 1 ナ」号の・フリツを悩ましているにがい気持のあまり、ロにしたもので ジで二人が事の成行きを話していたときのことであっす」と彼女はやり返し、夫との和解も「新聞がこの話 にとびつきさえしなければ、あり得ないことではな かった」といった。新聞は節度ある態度をえらぶのな メネギーニの話では、オナシスが考えていたのは、 いわばカードをおだやかに切り直すことで、ティーナらば、スキャンダルが明るみに出たのち、「アリ」と がベネズ = ラ生まれのある紳士 ( おそらくは金持の石マリアをそっとしておくべきであったかもしれない。 ティーナ、メネギーニ、その他がモンテ・カルロで ヘレラ。彼とティ 1 油業者で道楽者のレナルデット・ ナがいっしょのところは、しばしば社交界記者に見ら「クリスティ 1 ナ」号から下船するが早いか、「アリ」 れていた ) と新しい人生を切り開いて行く一方、彼自はマリアだけをお客としてもう一航海するよう船の準 備をせよと命令したのであった。 身はマリアと結婚するということであった。 それは二人いっしょの時期が中断されぬ航海になる メネギーニによると、「アリ」はモンテ・カルロに こ 0 3

7. 現代世界ノンフィクション全集6

ヴォイとかなり仲よしたった。この男はオーストラリ 6 ア生まれの道楽者。風雲児、イタリア系アルゼンチン 人の大海連業者故アルフレッド・ドデロの旧友で子分 である。ドデロはオナシスを初期の時代にプエノスア イレスで助けた人間であった。オナシス物語に出てく 数年間にわたり、「アリ」とティーナは、はじめのる写真のひとつは、「アリ」が一九五一年九月末、ヨッ ト「カンガロ 1 ア」号の船上の食卓でフレディのとな うちはそこだけに限られていたギリシャ人の社交界か りに着席した姿を示している。この船がカンヌ港を出 らぬけ出して、サン・トロべからマントンに至る海岸 線を遊び場にするスマートな国際人の、ほとんどすべ発する前夜の写真であるが、この船は数週間後サフィ 沖で沈没した。 てと知り合いになった。 オナシスはその名が世界に知られるようになったと 二人が仲好しになった名士のうちには、義兄ニアル コスの商売仲間たるユ ーゴスラヴィアのアレクサンドき、自家用のヨットをもっていたが、それは比較的質 ル公、アガ・カーンとその妃、巨大なフィアット・コ素な船で、「オリンビック・ウイナー」号という名の アベリチフ ンツェルンの会長アニエリ伯、フランスの食前酒王捕鯨船を改造したものであった。この船には水陸両様 ジョルジュ・デュポネ、エジプトのファルク王、などの飛行機を備えつけ、それは斜めに高くしたデッキに があった。 おかれ、かなりの人数の乗れるスペースがあった。こ その一方、オナシス夫妻は、リヴィエラ海岸にたくの船があり、新造タンカ 1 には全部船主用の豪華な部 さんいる各種の名士ほどではない部類の人々とも、交屋がとってあるので、「アリ」としては、それ以上海 友関係を結んだ。「アリ」は一時、故フレディ・マッキ上の住居をさし迫って必要とすることはなかった。し 十八うるわしのクリスティーナ号

8. 現代世界ノンフィクション全集6

刈する声明を発表し、これを「国際通商における不健 2 全なもの」とよんた。この声明は、かかる取りきめを引 すべて「遺憾とし、非難する」として、ニアルコス自 身の方針を再確認するものであった。つまり、「大手 筋の石油会社と密接な協力を保ち、われわれの船をす ジ〉ダー協定の大ざ 0 ばな輪郭がわかると、たちまべて正常のチャーター業務のため、石汕会社に提供 ち世界的な抗議の嵐が起った。細目がつぎつぎに明るする」というのであった。 一流の石油業者のうち最も猛烈な否認の表明をした みに出るにつれて、それは次第にはずみがついて強烈 のは、一九五四年九月二十九日、ソコニー・ヴァキュ なものになった。 ・ジェニングス ーム石油会社の社長・ブルースター 石油会社が概してやや控え目な論評をした一方、ま ず第一にしめ出しを食うことになる独立のタンカー業で、彼はロサンジェルスの世界問題評議会で演説し、 者は、大さわぎをはじめた。イギリス、日本、ノール次のようにのべた。 「こんどの提案は極度に広範囲の危険を含んでいる。 スウェーデン、デンマーク、オランダの船主 それは『アラムコ』への利権譲渡の具体的な条件に 協会は、すべて猛烈に抗議し、ジッダー協定を独占的、 完全に違反しているが、そのことでさえ、世界貿易 差別待遇的、ないしはあっさりと前代未聞といって非 への危険に比べれば重要性が少ないだろう。明らか に、もしも輸出しうる商品をもっ特定の国が、その オナシスの義兄スタヴロス・・ニアルコスは、ま 輸出のすべてを自国船で運ぶことを要求しうるなら っさきの抗議の声をあげたひとりであった。早くも一 ば、輸入国は同じ論法をもって、輸入のすべてを自 九五四年二月十七日、彼は取引きのあらゆる部分に反 十五騒音と怒り

9. 現代世界ノンフィクション全集6

ーナードの彫像をそなえた日本風の庭園がある : : : 。」 と形式的な・ハラの垣根と、ジョージ・グレイ・バ ロックフェラーとほ・ほ同時代のジョン : ヒアポント・モルガンは、金融業者の家に生れ、ゲッチンゲン大学に 学んだエリ 1 トであったが、その致富の経歴は、やはりいろいろな冒険と破瀾に富んでいた。かれは、南北戦争 のとき、政府から安く払い下げられたカービン銃の不良品を、前線の軍隊に売りこんで大儲けをした。戦後の鉄 道熱の時代には、かれは、その莫大な資力と俊敏な行動力にものをいわせて、多くの鉄道を合併し、忽ちのうち に厖大な鉄道王国をつくり上げた。 モルガンが蓄積した富と、その豪華な生活は、それこそアメリカの富の神話の代表のようなものであった。本 宅はニューヨーク、マジソン街の石造の邸宅であったが、そのすぐ隣りには、「図書館」とよばれた大理石造り の別館があった。そのほか、アメリカの国内には、 : / トソン川河畔のクラグストンと、ニューポートの海岸に別 ハウスとよばれた美しい庭園 荘があったし、イギリスには父親が残したロンドンの立派な邸宅と、ドーヴァー をもった屋敷とがあった。かれは、コルセイア号という豪華なョットをもっていて、ヨーロッパへの旅行や賓客 の接待につかっていた。しかし、モルガンのいちばん贅沢な道具は、美術品や骨董の蒐集であった。かれは、ロ ーマ、カイロ、ハ 。リ、ロンドンなどの各地に、それそれ専門家を雇っていて、各地の美術、絵画、彫刻、古書、 手稿、壁掛、古銭、古時計、骨董品などを集めさせた。それは金銭では評価できない貴重な蒐集であって、かれ が晩年につくった百五十七ページによる蒐集品のカタログ自体も、ひじように高価なものであった。 そのような話は、ほかにも沢山ある。ま「たくアメリカの経済史は、そのような夢と冒険の話にみちみちてい の 巨 そしてアメリカでは、そのような致富の物語りや、貧しい少年から大金持になったひとの伝記が数多くかかれ

10. 現代世界ノンフィクション全集6

かってない最大の捕鯨競争の陣をしいていたのである。には実際にオナシス船隊に対してやったことを実行す 0 しかし、ベルーのドラマの主役にとっては、戦いはる意志を、は 0 きりと公示していた。オナシスはこの まだ終るどころではなかった。実際どちらの側も、こ威嚇を知って、さらに追加の保険を中請し、ロイド社 の段階では、「やっと戦いに入ったばかりだ」と当然は外見上はためらうことなく、これをみとめたのであ 主張することができた。しかし、いま戦われんとしてった。 どんな船でもつける普通の保険のほかに、オナシス いるのは、捕鯨砲や機関銃弾をもってではなく、訴訟 事件摘要書や法廷における洗練された弁論を武器とすはその捕鯨船隊がキールを出港したのちでさえ、二つ る戦いであった。 の特別な保険の契約をしたのであった。そのひとつで 雨でフィになった休日から、女優の形のよい脚に至は、保険会社は、捕鯨船隊が没収のため動けなくなっ るまで、何でも保険をひきうけるロイド会社は、世界た場合、一日に三万ドル、最高三十日間で九十万ドル 中で最も大胆な保険業者として定評がある。だが、同支払うことを約束した。もうひとつは、船隊がシーズ 時にまた慎重な事業家で、人間の洞察力で可能なかぎン開始までに南極の捕鯨水域に到着することを妨げる ような情況のため、そこから生ずる捕鯨会社の収入の 正確にそのリスクを評価する。 とすれば、そのロイド会社ともあろうものが、オナ損失をカ・ハーする保険であった。 また信頼すべき報道によると、この異常な取引の重 シス捕鯨船隊のあらゆるリスクに対して保険を引きう けるという明らかに危険な取引を、どうしてやる気に要な面は今でも秘密のべールでかくされているが、そ なれたのだろうか ? この特殊なケースでは、あらゆれにもかかわらず、オナシス捕鯨船隊に対する " 正 る情況の綿密な研究が示すように、危険は異常に大き常。の保険でさえ、そういう場合の慣行に反して、戦 かったのである。ベルー側は数週間にわたって、最後争のリスクを含んでいたといわれる。したがって、戦