は。 ( ナマ人のもの外国国籍でパナマに居住していない海運業者はその対 である遠洋航路の象にならない。海員組合がなく、どんな賃金でもかま オし登録料と年間の課税はバカバカしいほど は、ただの一隻わよ、。、ロ白 もない。沿岸貿易安い。海運会社はわずか五百ドルで組織することがで に従事する数隻のき、政府にはその国旗で″保護。されることの代償に、 老船が、正真正銘年間一重量トンあたり十セント払うだけでよい。 ( 本 のパナマ人によっ当の保護は、いうまでもなく、パナマががっちりとア メリカの″エプロンのひも″に結えつけられている事 式て所有されている だけだ。 実にある ) 。。ハナマ国旗の下で船を運航することは、 星条旗の下でそうするよりも半分の費用しかかからな 運外国人船主がパ ( たとえば、 2 型タンカ 1 はパナマでは月一万 ナナマを好きな理由 は数多くあるが、 八千ドルだが、アメリカでは少なくとも三万六千ド そのうち最もいやかかる。 ) パナマはその国籍所有者が、その国旗を使 おうなしに好かせう海運業者に雇われることを固執しない。名目上は、 る理由をいくつか パナマ船籍の乗組員の十パーセントが。ハナマ国籍所有 者たるを要すとなっているが、規定通りに実行される あげると 、 0 0 、 パナマには法人ことはめったになし , ナマの海運・捕鯨監督官とき 税がなく、個人所たら、お笑い草である。 得税があるだけで、 パナマ国旗の下にある大商船隊の約三分の二は、国 、 0 2 イ 5

彼らの間にひろまっている。ニューヨ 1 ク、ロンドン、者の名を耳にしたことがなかったのだ。 8 海運業におけるオナシスの最初の冒険は何であった パリの一流ホテルを定宿にすることを好み、リヴィエ シャトー ラ海岸に別荘を所有する、または借りることや、豪華か ? 一般にうけいれられている説 ( 大体において「ア に艤装したヨットで航海することが好きだ。 オナシスは彼らの間で、大いにこれ見よがしにふるリ」もみとめている ) によると、彼が海運業にのり出 まったただひとりの人間ではないが、最もはでだったしたのは、海運上のもつけの幸いによるもので、それ はどんな商売の抜け目なくはしつこい業者でも、見落 ことは争われない。彼が金銭とそれで買える。せいたく フェチシズム してしまうような思いがけぬ幸運であった。一九三一 を崇拝するのは、一種の物神崇拝といってよい 「金がものをいう」と彼は、私とのインタヴ 1 で何年、カナダのある汽船会社に属する遠洋航路貨物船の 一隊が、モントリオルで売りに出された。破産に直面 度も何度もくり返した。この文句が、話題となってい ることと一見何の関係なしに、思いがけなくとび出ししたその会社は、その船を二東三文で売りとばすほか てきたのだ。「ものをいう偶像の黙せる崇拝者」と評仕方がなかったのである。その商売上の経歴で、機会 するのが、おそらくこのギリシャを故国とする海運業を速かにつかみ、急速に手を打っことですばらしいカ 者を叙述するうまい言い方であろう。 ンを示してきたオナシスは、この競売に入札した。六 ブエノスアイレスのタバコ商人オナシスは、同胞の隻からなる船隊に十二万ドル、一隻あたり平均二万ド 海運業者にとってはほとんど無関心の人間だった。当ルであった。別な情況の下だったら、お話しにならぬ 時にあっては、ニューヨークまたはロンドンの古くか差し値であったろう。これら船腹の建造費の約一。 ーセン らの既成のギリシャ人船主は誰ひとり、数年のうちに セント以下、よくって当時の市場価格の約二。 ( トにすぎなかったからである。にもかかわらず、この ギリシャ人海運業にとって嵐の前兆になる野心的な若

はいうまでもなく、。ハナマ船籍の船の航行が、戦時 際的なギリシャ人海連業者の所有であり、残りは主と にはアメリカのきつい統制下におかれざるを得ず、そ 2 してアメリカ人閥のものである。 オナシスもニアルコスも、そのめざましい経歴の初の結果ひどい目にあうおそれがあるのに対して、アフ リカの小人国の国旗の下にある中立的船舶は、何の心 期には、もつばらパナマ国旗をひいきにした。一九五 〇年代、ニアルコスは。 ( ナマ船籍の船十六隻とホン配もあるまいということであった。 リべリアが海運国であるというのは、きわめて奇怪 デュラス船籍二隻を動かしていた。 ( ホンデュラスは、 コスタリカとともに海運業のみせかけの世界では、下なことである。熱帯のリべリアの湿地で湿気の多い首 つばの替玉の役をやっていた。 ) リヴァノス、クルク都モンロヴィア市は、約二万五千の人口に一台のタク シーがある程度だが、その船舶登録は、世界で最大の ンディス、その他多数のギリシャ人船主も、。ハナマの 提供する割安の輸送コストに強く傾いた。そのうちに、最も近代的な商船の名前でふくれ上っている。 。 ( ナマや中米諸国からリべリアへの目だった転換が起疑いもなくリべリアの商船隊のうち最も奇妙な取得 った。オナシスが数年前、 " 袋から猫をとび出させた″物は、七千六百トンの″海上列車。「ニュ 1 ォルリー ームビーチ のである。「オリンビック・スプレンダー」号の進水ンズ」号であろう。この船はウエスト・。、 のさいフランス人記者にインタヴューされて、この三とハバナ間の鉄道連絡船として運航しているのだ。そ 万一千五百トンのタンカーをなぜリべリアに登録するれは一九五四年十月、海事委員会の許可の下にリべリ かの質問に対し、「パナマは平時にはたくさんの利点ア船籍に入った。 リべリアがひいきにされるようになったのは、。ハナ があるが : : : 戦争の場合には、不便なことが起りかね マとホンデュラスも提供する四つの自由 ( 税からの自 ない」と答えた。 このギリシャ人コスモポリタンのいわんとしたこと由、監督からの自由、団体交渉からの自由、責任から

用をした。そういう情況では、アメリカ人船主で関心 をもつものはほとんどいなかった。 だが、海外ではこれらの船に潜在的な大きな市場が 五アンクル・サムと海の王者 あった。かっての有力な海運国の多くの商船隊は、戦 争で情ないほど使いはたし、これら諸国の船主たちは 第二次大戦の終ったとき、アメリカ政府はたくさんアメリカの余剰ストックをわけてもらいたいと熱望し のリバティ型貨物船と型タンカーの余剰をもってていた。しかし、いくつかの法律上および技術上の困 難が邪魔になった。 おり、それは平時にうまく利用できる、あるいはよい まだ有効だった一九一六年の海運条令は、アメリカ 値で売ることのできるよりはるかに数が多かった。こ の船を外国人に売るのを禁止していた。その条項は一 れら戦争中に建造された余剰船舶の大部分がどうなっ たかといえば、国費で寝かしておき、徐々に廃船にな九四六年の船舶売却条令によって緩和されていた。こ の法律が議会を通過したのは、戦争でいためつけられ るのを待っという見通ししかなかった。 今はなくなった連邦海事委員会は、アメリカの海運た連合国の商船隊を再建する道を開く、という特別の 目的のためであった。それでも、まだかなり多くの制 業者に、これらの船腹を割引き値で買ってくれるよう に頼んだが、うまくいかなかった。当時、大部分の専限が残っていた。ことに、タンカーとある種の型の戦 シ門家の一致した意見では、タンカ 1 市場は不況に向い略的重要性ある船は、外国人に売ってよい余剰ストッ ナ クから除外されていた。 オつつあり、普通の貨物輸送の長期的見通しも暗いもの 法律の下では、これら官有の船のうち特に除外され であった。さらにまた、どんな型の船であれ、アメリ 2 力の国旗で運航する高い費用が、二の足をふませる作た部類のものは、アメリカ市民またはアメリカ市民の

間の条約の規定で、この小さな国の国旗の下に航行す の自由 ) のほか、慧眠のオナシスが指摘したように、 る船は、フランスの課税の対象になるーーそして、こ 戦争 ( 熱戦または冷戦 ) のリスクからの自由という、 第五のはかり知れぬ利点をもっていたからである。まれこそは「アリ」が何よりも接触したいと思わぬこと スラ・タイス なのだ。そこで、モンテ・カルロに海運業の本部を設 さに船主の楽園だ。 リべリアの海運税は最低水準まで下っていた。イギ置しながらも、彼の船隊はパナマ、ホンデュラス、と リスの新聞に発表された情報によると、オナシスはそりわけリべリアに登録されたままであった。 オナシスもニアルコスもリべリアに会社を登録した。 の「ティ 1 ナ」号のため、一時は年間四百五十ポンド 前者は「オリン。ヒック運輸会社」、後者は「ワールド・ ( 約千二百六十ドル ) を払っただけで、一トン一セン タンカー会社」として。さらに、外見上はリべリア人 トのパナマの率で払う四千五百ドルよりも安かった。 リ 1 ン航海会社」の支配権 これと比較すると、このサイズの船はイギリスでは約の海運会社「インター・マ 七万五千ポンド ( 二十一万ドル ) 課税される。終生税も、ニアルコスの手中にあった。 金のがれに汲々とするしぶいギリシャ人が、このよう あらゆる海運諸国の海員組合は、長い以前からこう いうごまかし登録に対してたたかってきた。小さな後 なうまい取引を見逃すはずがあろうか ? いうまでもなく、多くの人々は、なぜオナシスがモ進国の旗の下に航行するアメリカ人やギリシャ人船主 ナコ公国にその船を登録しなかったか不審に思った。 の急速に増大する船隊は、時として”海の外人部隊″ 少なくとも有利な条とよばれたが、組合はこれを軽蔑の眼で見ている。 シその答えは、そうはできない というのは、これらの船の多くの生活条件や労働条 オ件ではーーということである。もしモナコの法律だけ 運の問題であるなら、むろん法律を変えることもできょ件が、標準をはるかに下まわっているからである。な 2 う。だが、それだけではないのだ。フランス " モナコ るほど、全部が全部そういうわけではない。すでに指

らの大半は、彼らの船を提供して「連合国の商船隊へとはなかった。しかし、まもなく「アリ」の天性の魅 の貴重な ( と当時思われた ) 寄与をした」と彼は書力と人の心にとりいる物腰は、ふくらんでくる財布と 、た。「たしかにこれらの船の多くは、あまりにも老相まって、彼をこれらの少数グルー。フに仲間入りさせ 朽していたので、水雷艇の理想的なエサであった。しることになった。戦争が終ったとき、彼はニ = ーヨー クにいる海運業者の若手のうちでは、最も金持で最も かし、撃沈されるまでは、潜水艦のうじゃうじゃいる 大西洋を越えて、貴重な貨物を運んだのである。それ企業心に富む人物として目たっていた。 が連合国の戦争努力に役に立ったとすれば、その船主彼は「ギリシャ人船主ニ = ーヨーク委員会」のメン ーではなかったけれど、同胞の海運業者たちと自山 の野心にはさらにもっと役に立つものだった。戦争水 域の運賃は高かったうえ、こういう老朽船が沈められにまじわっていた。アメリカのような大金持意識の強 い国では、控え目に無名である立場を維持するのが印 ると、その保険料は時として新しい船の建造をまかな 象的であった。ギリシャ人海運業者筋でよく耳にした えるほどだった いわば拡張資本になったのた。」 パ」リヴァノスは現金で二人の女婿オ それはともあれ、オナシスの財産がこの数年間に激話、つまり「パ ナシスとスタヴロス・・ニアルコスを買うこともで 増したのはたしかである。 まさに戦争さなかの一九四二年七月、オナシスはそきたろうという話には、大いに誇張があったろうが。 こういう言い方は、この老人の天文学的な財力を評価 の本部をプエノスアイレスからニュ 1 ョ 1 クに移した。 スここで古くから地位を築いていたギリシャ人海運業者するひとつの尺度であった。 ナ リヴァノス、クルクンディス、グーランドリ リヴァノスは一九六三年春に死んだが、生前には一 王ヴェルゴティス、その他ーーは、最初はアルゼンチン般に、全世界にまたがる海運業者閥と「リヴァノス日 海からきた若い成上り者に、あからさまに夢中になるこオナシスいニアルコス一門」の首長としての地位から、 キャッシュ 193

摘したように、最新型の超タンカーの大半は、上級船送り、新タンカー ( それはリべリアに登録された ) が 員にも乗組員にもすばらしい施設を提供している。し「アメリカ国民の使用する石汕を外国の源泉から運ぶ 2 かし、。ハナマに登録された旧型の船の多くは、文字通という事実にもかかわらず、アメリカの国旗をかかげ ず、アメリカ人が乗組んでいない」と非難した。 ″海に浮ぶ下水槽″である。 こういう抗議を無視して、政府は一九五四年八月、 ″外人部隊″の賃金スケールは国籍によってちがう。 リべリア船籍へ たとえば、オナシスは通常、同胞のギリシャ人や友邦アメリカ船の。 ( ナマ、ホンデュラス、 のドイツ人には、それほど好意をもたぬ国籍の乗組員の大量移行への扉を大きく開けた。連邦海事監督官ル よりずっとよい割合で支払う。 ( 『デア・シュ。ヒーゲイス・・ロスチャイルドは、多くの海運会社を破産 ル』一九五四年三月十日号 ) だが、通例として、これから救い、これ以上の遊休を防止するために必要だと らの船に雇われる海員は、アメリカ船ばかりかイギリ いう理由で、新政策を弁護した。それでもアメリカの ス船やノールウェー船の平均賃金に比べても、安い給海員にとっては、彼らがかって乗組んだ船が外国船籍 与である。 になって、外国人乗組員が割安の賃金で乗ることを耳 にするのが、せめてもの慰めであった。一九六三年、 アイゼンハワー大統領が一九五四年六月二十一日、 最高裁判所は、アメリカ海員組合には外国船籍の船の 「シチーズ・サーヴィス」の議長・オールトン・ ジョーンズにメッセージを送り、新しいタンカー「・労働条件や賃金に対して管轄権がない、との裁定を下 オールトン・ジョーンズ」号を「アメリカの労働界とした。 ここでもギリシャは特別の事例である。中米や西ア 私的資本の協力の結果」とほめたとき、わずかではあ フリカの諸共和国とはちがって、ギリシャは正真正銘 るが抗議の声があった。たとえば、ニューヨークの 「エッソ・タンカー乗組員協会」は、大統領に電報をの海運国であり、海運上の大きな伝統をもっている。

った。第一次大戦後の悪質融資の経験を思い出したの 諸君よりもうまくやれる。」という意味のことであっ 6 である。それ以後は船舶融資の分野には永久に手を出 すまいと誓ったのであった。約東不履行のいくつかの 石油業者はニアルコスの実績を批判的に検討して、 その結果に満足した。彼は疑いもなく第一級の海運業事例、遠い国での法律上のいざこざ、わずか数カ月の うちに船の価値を半減させるほどの国際運賃率の変動 者であり、タンカー輸送の諸問題やリスクの多くを、 のはげしさ、これらを思い出して、彼らは内心戦慄を 石油業者から肩がわりできるだけの人間だった。そこ で彼らは、彼の船をチャ 1 ターするからもってこいと禁じ得なかったのだ。 言った。 もっと悪いことには、大胆にも自分のもちたいと思 ニアルコスは答えたーー実はまだ船はないのだが、 う船のため金を出してくれとウォール街に頼んた男は、 石油業者がちょっとした書類に署名してくれれば、船ギリシャ人であった。ギリシャ人というのは伝統的に、 はすぐ手に入ると。そのときまでには、人を説得する海運業界ではリスクをおかすには貧弱すぎるとみられ のがうまいアテネ生まれの男は、ちゃっかりしたテキていた。実際、その貧弱さがひどいので、保険会社は サス石油業者を軟化させて、彼の能力には文句なしのギリシャ人所有の船には、余計なプレミアムをとる慣 信用をもたせるほどになっていた。こうして石汕業者行をつくり上げていたほどであった。 しかし、ニアルコスはひるなような男ではなかった。 は書類に署名し、ニアルコスがまだ所有してもいなけ れば、建造する資金もないタンカーを、今後何年もポケットから書類の東をとり出し、悲しげな表情の銀 チャーターする約東をした。 行家の鼻先で、それを挑戦的にふりまわしてみせた。 それから彼は銀行家に会いに行き、大型船を建造す未建造の船に対する事前のチャーター、しかも就役第 るため融資を求めた。銀行家は悲しそうに首を横に振一日から十年の長きに及び、石油業界の大立物の何人 こ 0

海運王オナシス つくのを避けるアメリカの海運業者ダニエル・・ル ードウイヒであった。彼は数年のうちに、八万五千な いし十万六千重量トンまたはそれ以上の超タンカーの 全船隊 ( 日本で建造 ) を入手したのである。 一九六二年七月、日本の造船所はこれまでのあらゆ る記録を破る「日章丸」を進水させた。このタンカー 世界の海運業界はいつも逆説や不釣合にみちている。 は長さ二百七十四メ 1 トル、幅四十一メートル、積載外見からすれば、新しいより大きなタンカーの建造に 能力十三万トンをもっているのだ。れ一一月ンこれをルとびつくのはーーそういう船が幾百隻も世界中で遊休 きく上まわる十五万トンの 「東京丸」を進水させた 状態にあり、運賃が危険なほどに低下しているときに ハカげたことに見えるにちがいないとすれば、本 物の海運国ノールウェ 1 が転落しつつあるのに、リべ リアを海運国としてトツ。フに位させる海連プ 1 ムにつ いては、どう考えたらよいだろうか ? 二つの逆説的な発展が関連している。それは海連業 者閥の間のますます猛烈な生存闘争に面して、最も安 上りに運営しようとする同じ努力の二つ面である。超 タンカーは小型または中型タンカーに比べて、実に多 くの大きな利点があるので、ひどく逆調な市場条件の 2 でも、操業を維持できる大きなチャンスと女る。だが、 七小さな国に大きな船 パラドックス

きた。快速で優雅に、水をかきわけて滑走するタンカ材という見地に翻訳すると、海運界におけるオナシス ーの、す 0 きりした低目のシル = ットは、世界の海路と = アル「スの異常な興隆ということにな 0 たのであ る。 においてますますおなじみの光景になった。 リグアイアサン 三つの主要な発展が、タンカ 1 商売において産業革第一に、人造の " 海の怪獣 ~ の新種が海上に出現し、 おどろくべき割合で増大して行った。サイズや美しさ 命ともいうべきものをもたらした。この発展のうち、 第一に最も目立 0 ているのは、タンカー構造のサイズの点で、大西洋航路の豪華客船の最大のものに匹敵す がますます大きくなり、ますます快速になる傾向である巨大タンカー、それはつい数年前までは世界の海路 っこ 0 に全然みられなかった船である。 クインシー ( マサチュセッツ州 ) からウォーカー 第二に、タンカ 1 の運航が従属的なものではなく、 次第にそれ自体独立したものに変ってきたことであっオン・タイン ( イングランド ) に至るまで、スタヴァ ンゲル ( ノールウェー ) や ( ン・フルク ( ドイツ ) から た。いいかえると、以前にはこの分野を支配していた 石油会社が、石油生産には何の関係もない海運業者に、長崎 ( 日本 ) に至るまで、これらの " 石油を運ぶ海の 怪獣 ~ が、ますます増大するス。ヒードで、造船所の船 タンカ 1 商売をゆずったのである。 第三に、船そのものよりも、やがてそれで稼ぐ力が台から海にすべり落ちて行った。 この " 超タンカーの出現が何を意味するかは、そ 担保になるーー・しかも着工する以前からーー・・・ような、 シ全く新しい金融上のテク = ックが、かなり普通の慣行れ以前に公海上で最も普通だった同類の船でタンカー の分野を支配していた戦時中の有名な型船と比較 オになってきたことである。 運これらの発展のそれぞれを、もう少し仔細に観察しすれば、最もよくわかるだろう。型船は約一万六 % てみよう。この発展を人間の洞察カ・エネルギ 1 ・機千重量トンの船で、十四ノットというのろのろした時