いぬほうばいたか とはいえないらしい。な・せなら、自分の金には限 度があるが、他人の金は、後の見返りさえ約東す犬も朋輩鷹も朋輩 身分に上下の差別があったり、仲が悪くても、同僚で れば、ひとりでに流れてくる。そこに金のルート としての派閥がうまれる。そして知性も政策もなあることには変わりがないとの意。昔、大名の家で い陣笠代議士が、ある大きな派閥に身をよせただ犬と鷹を飼っていたところから起こったことわざ。 ものにね けで、位人臣をきわめた大臣の椅子をえる。利権 命あっての物種 の仲介屋だからだれだっていいわけだ。まさしく 何はとあれ、まず命があってのこと。 金のニオイに尾ッポをふる犬たちではある。 いぬある ⑩命に換うる宝なし。 犬も歩けば棒にあたる @While there is life, there is hope. ( 命のあ る間は希望がある。 ) 犬も出歩くから棒で打たれる。おせつかいな事をす いのちせんたく るから、災いに会うとのたとえ。現在では、その反 命の洗 対に意外の幸福に出会うことに用いられている。 ふだんの苦労を慰めるための楽しみ、気ばらし。 の、 A flying crow always catches something. ⑩鬼の留守に洗濯。命の土用干し。 ( 飛んでいる鳥は常に何かを捕える。 ) The かわすたいかし scraping hen will get something, the crouch- ぬ 井の中の蛙大海を知らず ing hen no 【 h ぎ g ・ ( 足でかきまわす雌鳥は何か を手に入れるが、うずくまる雌鳥はなんにも手狭い井戸の中に住んでいる蛙は、広い大海を知らな に入れぬ。 ) 。世間見ず、世間知らずの狭量な人をたとえる。 いのち ほうば
こ -1 ・つ ぎやっきよう 一もっ・、 「上戸」は、酒の害毒を知らずに飲み過ぎ、「下戸」 順境は友を作り逆境は友を試みる は、酒の効用を知らずに飲まない。「百薬の長とは いへど、万の病は酒よりこそ起これ。」〔徒然草〕 人が順境にあるときは多くの友人ができるが、さて じようざんだせい しその友人が真の友人であるかどうかは、逆境のとき 常山の蛇勢 にいたって初めて判明する。イギリスのことわざ。 ゅ gprosperity has many friends. ( 順境にある者中国常山の蛇いは、首と尾とが、お互に前後で助け には友だちがたくさんある。 ) 合うという。そこから、全体の連絡を保って、先陣・ しゅんふうらちざ 後陣、右翼・左翼がそれそれ助け合う防御攻撃の陣 春風の中に座するが如し 法をいう。また、文章の前後が照応し合うことにも いう。〔孫子九地〕 春風はよく万物を発育させるので、良師に従って教 しようじきこうべかみやど え導かれることをたとえていう。 正直の頭に神宿る しようがつみつ 正月の三つある時 正直な人には、必ず神仏の加護がある。「人は讒し 「盆と正月がいっしょにくる」と同じで、楽しいこ申すとも、神は正直の頭に宿りたまふなれば、静響 が舞ひの袖にしばらくうつりおはしまし、わが君 との重なることをいう。 8When two Sundays come together. ( 日曜がを守りたまへ。」〔謡曲〕 ◎正直は一生の宝。 二ついっしょにやってくる時。 ) に」よら・こド」・、 くすりし 8An honest man is the noblest work Of G0d. 上戸は毒を知らす下戸は薬を知らす ( 正直な人は神様の最も尊い作品である。 ) しゅんきよう
はくひょうふ る。上の子と末の子ぐらいの違いといえば、その違 薄氷を履むが如し いは大きいが、上の子と次の子ぐらいの違いといえ 非常に危険なことをいう。「春水をわたる」ともいう。 ば、それほどでない。そこで、あまり違わないこ はくへきびか と、似たりよったりのことをいう。〔魏き文帝典論〕 ま 白璧の微瑕 一兄たり難く弟たり難し。 はくはっさんぜんじよう 「玉にきず」の意で、白い玉に少しのきずがあるこ は白髪三千丈 と。だいたい立派であるが、わずかに欠点のあるこ とをいう。〔蕭統う陶淵明集序〕 悲しみのあまり、白髪が長くのびたことを誇張した はげさんねんめ しい方。「黄塵万丈」などと共に誇張の例によく 禿が三年目につかぬ 引かれることば。〔李白いく秋浦歌う〕 はくび 好きどうしでは、相手に禿があっても、三年も気付 白眉 かずに過すというので、相手の欠点が目につかない ことをいう。 兄弟のうちで、とくにすぐれた者をいう。転して、 ◎あばたもえく・ほ。 一般に群を抜き、衆に越える者をいう。 えどばなし はこねし 中国の三国時代、蜀鰾の馬良には五人の兄弟 箱根知らすの江戸咄 があったが、長兄の馬良が最もすぐれ。眉に白 い毛がまじっていたところから、「白眉」が最優西国の人が箱根の山を知らないで、江戸の話を得意 気に話すこと。 秀の意となった。〔蜀志馬良伝〕 1 みや 0 ◎知らぬ京物語。上り知らずの下り土産げ
その一声で、おお・せいで決まらなかったことが、す①つん・ほがそばにいる時、聞えないだろうと思って み、に伏まることに、もい、つ。 何かの話をしていると、時としてちゃんと聞いてい gone bee is better than a handful 0f flies. ることがある。このように、都合の悪いときは聞え ( 一にぎりの蠅よりも一匹の蜂の方がましだ。 ) ず、悪口などに限って聞えることをいう。 かっての放送で、日本各地の鶯の初音②つん・ほはよく聞きとれなくとも、すぐにわかった くらべをしたことがある。札幌、仙台とにぎやか ような顔をする。つん・ほでないことを装うためであ にすんだあとに、お次の東京のがシーンと静まり る。「つん・ほの早合点響竺ともいう。 かえって少しも聞えてこない。聴取者が、どうし たことかと耳を澄ましたとたん、ただ一声「ホー て ホケキョ」とうららかな鳴き声、続いて、松内ア ナが「一声千両、江戸鶯の初音かな」と即興の句 鄭家の奴は詩をうたう をうたって、他の放送を完全に食ってしまった。 鄭玄の家に使われていた召使いの男女は、習わず つんほの立聞き して『詩経』の詩句をそらんじ、日常の会話に引用 一つん・ほが立聞きしたところで聞えないから、何の役していたというところから、ことさらに物事を学ば んこたたないたとえにいう。 なくとも自然に習いお・ほえることをいう。「鄭玄」 盲の垣覗 3 き。 は、後漢の学者。郷里で家を開き、弟子が数千 はやみム 人あったという。〔事文類聚後集〕 つんほの早耳 門前の小僧習わぬ経を読む。勧学院の雀は蒙
人はパンのみにて生くるにあらす キリストの山上の垂訓の中で、最も有名な句。人間 ひは、精神的生活が大切であるとの意。〔マタイ伝 一第四章〕 と @Man shall no 【 live by bread alone. ひとひとなかた 人は人中田は田中 人間は世間に出て、もまれたカがよい。田はまん中 にあるのがよいとの意。 ひとひと 人は人にまで狼である 人間は、互に自己の利益をはかり、他に危害を加え ようとしている恐ろしい猛獣である。「人の心は山 月よりもけわし」と同し意味。ローマのことわざ。 人は見かけによらぬもの その外貎だけによって、軽々しく人を判断してはな らぬとの意。多くは悪い方にいう。 おおかみ 8Appearances are deceitful. ( 外観は偽る。 ) Judge not Of men or things at first sight. ( 人でも物でも、一目見ただけで判断するな。 ) Never judge by appearances. ( 外「見によって 物を判断するな。 ) 人学ばされば知なし 8Learn not. and know not. けんぼひやくにんきようしあ 一人の賢母は百人の教師に当たる 90ne good mother is worth a hundred school masters. ひとり むんじゅ 一人の文珠より三人のたくらだ 知恵をつかさどる文珠菩薩よりも、三人の愚者が 考え合った方が、もっとよい知恵が出るものだ。 三人寄れば文珠の知恵。 独りを慎む ひとまな ひとり さんにん
のはいかに巧みでも、すぐ・ほろを出すというのであ牛の角の格好が悪いということなどは、わずかな欠 点にすぎない。その欠点を無理に直そうとして、牛 る。「付焼刃はなまりやすい」ともいう。 つじつまあ を殺してしまうように、欠点や傷を取り去ろうとし 辻褄を合わす て、その手段が度を過ぎたために、かえって大被害 「辻褄」は、「筋褄」のなまりとみられている。裁縫を受けるたとえ。「角直すとて牛殺し」ともいう。 @The bungling remedy is worse than the 用語から転じたことばで、「縫い目の筋および褄」 disease ・ ( へたな治療は病気より悪い。 ) である。それが合わないと着物にならないが、何と つますいしえん かごまかして仕立てることもできる。同様に、話の 躓く石も縁のはし はしばしをうまく合わせてとりつくろい、筋を立て 袖振り ( すり ) あうも他生の縁 てもっともらしく話すことをいう。 むかいやまうご っち・はとけみずあそ 妻の言うに向山も動く 土仏の水遊び み土で作 0 た仏さまが水遊びすれば、ついには溶けさ妻のことばには、動くはずのない向かい山でも動く というので、妻が夫に対していう意見は、非常に影 つってしまう。同様に、してはならないと知りながら、 一それをおさえることができず、ついに身を減・ほすと響力が強いというたとえ。 つみにく ひと いうたとえ。 っ 罪を悪んで人を悪ます ◎土人形の水遊び。雪仏の水遊び。 たとえ罪人といえども人間である。その犯した罪悪 角を矯めて牛を殺す は憎むべきだが、その罪を犯すまでには、いろいろ うしころ つま そで
いきお 「規」は、ぶんまわし ( コンパス ) 。「矩」は、さし 騎虎の勢い がね。ぶんまわしやさしがねは、まるいものや四角 なものを作るのに最も大切なものであり、「聖人」は虎にのって坂道をかけ下るときは、その勢いが猛烈 なのと、中途で降りるとかみ殺されるのとで、やむ 人間の尽すべき道を示すものである。 を得ず、虎の行く所まで行かねばならない。転じて、 聞くは法楽 物事の勢いに乗じて、やりかけたことを途中でやめ 聞くのは無料であるから聞いて行くように勧めるこることができなくて、なりゆきにまかせること。 とば。「法楽」は、法会譽で経を誦し楽を奏するこ〔隋書独孤皇后伝〕 きしす と。転じて、勧進のため舞楽を演して見物人にみせ 木静かならんと欲すれども風やます おやま たので「無料」の意にも使われる。 子養わんと欲すれども親待たす 聞けば聞き腹 孝行をしようと思うときにはすでに親が死んでいな 聞かなければそれまでだが、聞いて知ってしまうと いことの嘆き。「風樹の嘆」ともいう。〔韓詩外伝〕 き腹が立っという意。 ◎孝行のしたい時には親はなし。 どくみ く聞けば気の毒見れは目の毒 雉の隠れ き 聞くにつけ見るにつけ、欲が起こって心を悩ますこ雉が草の中に隠れるときは、頭を隠してもその長い とをいう。「気の毒ーは「かわいそう」の意でなく 尾が現われて見える。一部分を隠したにすぎないが、 間「心の毒」の意。 全体を隠したつもりでいることを笑ったことば。 めどく ほっ
ery 00g WIII have lts day. ( どんな・犬に , も 全盛時代がある。 ) 馬鹿と鋏は使いよう ひとおぼ 馬鹿の一つ覚え 馬鹿もうまくおだてればよく働き、鋏もちょっとし たこつでよく切れる。 「馬鹿、は、あることを覚えると、いつまでもそのこ ⑩阿呆と剃刀は使いようで切れる。鋏と奉公とだけを覚えている。少しも融通がきかず、発展し 人は使いよう。鋏と丁稚は使いよう。鋏と嫁ない。「馬鹿の一念」ともいう。 は使いよ、つ。 馬鹿のやけつはら 8Praise a fOOl, and ou may make his use- ful. ( 馬鹿はほめて使え、そうすれば役にたっ @A little を ( is so 目 hot. ( 小さな鍋はすぐ熱 であろう。 ) くなる。 ) くすり 馬鹿につける薬はない 馬鹿は他人につられて笑う は薬にはいろいろあるが、馬鹿を治療する方法はない。 定見のないことをいう。 「馬鹿は死ななきゃなおらない」との意。 3 A f00 一 laughs when others laugh. カ 8There is no art that can make a f00 一 wise. 馬鹿ほど言いたがる ( 愚者を賢くなしうる術なし。 ) ほうねんかばちゃあ 8He knows most who speaks least. ( 最も少 馬鹿にも豊年南瓜も当たリ年 なく語る者は最も多く知っている。 ) はさみつか
これを散らすように、とかく浮世はままならぬとい in the h 。 use. ( 主人はたいていその家の最も偉 うたとえ。 大なる奉公人である。 ) か・ - ハ》か 好事多し。 まえともしび 使っている鍬は光る 月の前の燈 常に勤労している人は言動にそれが現われ、なまけ 立派な物に、直接比較されるので引きたたないこと 者とは違ってみえる。 3 一 ron not used soon rusts. ( 鉄は使わないとすのたとえ。 ぐさびる。 ) n 】 00n ・ S づ Ot Where the sun Shines. つきすつはん ( 太陽の照るところ月は見えず。 ) Stars are 月と not seen by sunshine. ( 星は日光のために見 えない。 ) 同じように丸い所はちょっと似ているが、比較にな つきひか らぬほど異なっているもののたとえ。「鼇」は、川亀 月日変われば気も変わる っと呼ばれ、形はに似ているが、その背甲はほとん 一ど円形で、池に映る月の形と、池に浮かぶ鼈の背の月日がたっと、長い間には人の心は変わるもの。 すなわか カ丸さは似ているが、その実質ははるかに違う。 月満つれば則ち虧く 類鍋蓋と鼈。雲泥の差。 月は、満月になると、今度はたんだんかけて、細く 療月に叢雲花に風 なっていくというので、物事の盛んなあとは、必ず つきみ
よしよは 414 吹竹から天を見る。 良し悪し すべて、物には一得一失があるとの意。 一 8Every advantage has its disadvantage. ( す べての有利なものは、その中に不利な点を持っ ている。 ) よとみ十 淀む水には芥溜まる 水が一か所にたまって流れなければ、ごみがたまり 水が腐るように、新しい人や空気を人れかえないと 腐敗を生じること。 BRest breeds rust. ( 体めば錆」を生ず。 ) ) ン一りト・うゆ・つ 余の背後において余をほむる人は良友なり 良友は友の面前では呂言を呈し、陰ではその友を称 賛するものである。 ætyHe is a good friend who applauds me be hind. わる 世は相持ち この世は、人々が互に助け合っていかなければなら ないものだ。 類人は相持ち。 90ne man is コ 0 man. ( 一人たけならないも同 世は回り持ち 世の中のことは順番に回ってくるというので、人事 もいっか自分のこととなり、自分のこともやがて人 事になるとの意。「世は相持」に同じ。 9MutuaI help is the law of nature. ( 相互扶 助は自然の法則。 ) このところマージャンするごとに勝ちまくって 、るタローに、さつばりついていないジローが尋 ねた。「おい、どうやったら捧てるのか教えてく れよ。」タローはニンマリ笑って答えた。「実をい うと、デートの約東に成功した次の日にやると、