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検索対象: ことわざ故事金言 小辞典
486件見つかりました。

1. ことわざ故事金言 小辞典

ぞくしたが て目立っこともしなかったが、これは知がだれに その国に入ればその俗に従う でもまねができるからだ。ところが、次の成公に は道がなかった。すると宵武子はが・せん一変し その国にはいったら、その国の風俗には無条件に従 の て、心を尽くし、カのあらん限り働いて、衛の国 うのがよい。〔淮南子斉俗訓 3 〕 を救おうと奔走した。普通の人なら成公に見切り 一◎郷に入っては郷に従え。 しよう ちあら の をつけて、衛の国を去るところだが、彼はあくま そその地に非さればこれを樹うるとも生ぜす で艱難を辞さなかった。これは愚である。しか しこんな愚は、何人もまねのできない、賞賛され 生育に適した土地でなければ、たとえ木を植えても るべき行ないである。〔論語公冶長〕 育たない。人間も、学ぶ意志のないものに学問を教 つみにく ひとにく えこんでも、それで大成することはない。〔史記 その罪を悪んでその人を悪ます 日者列伝〕 罪を悪んで人を悪まず 糞土の墻れよは塗るべからず。 ともみ き、 5 ・およ その人を知らざれはその友を視よ その知や及ぶべしその愚や及ぶべからず その賢さはだれでもまねることができるが、その愚その人がどういう人物かわからないときには、その 人の友人をみれば、その人の人柄がわかるものだ。 かしさに至っては、何人もまねることができない。 中国衛の国の太夫、宵武士は、文公と成公「その子を知らざればその友を視よ」「その子を知ら の二代にわたって仕えた人である。文公は道をもずんばその父を視よ」ともいう。〔荀子性悪〕 って国を治めた。このときには宵武子は別に大し ちおよ ひと

2. ことわざ故事金言 小辞典

わちナチズムの秘密は、民衆を肓にしておいて、 梧桐は最も早く秋を感ずるというが、その一葉の そのいらいらした不安を利用し、「これだ。」と大落ちるのを見て、地上に秋の訪れを知るという意。 声をはりあげることで、単純な方向を与えるやり ここから、為政者がある一部の兆候をもって天下の 方だった。これはたしかに大衆操作の立派な知恵大勢を察知することをたとえる。〔文録〕 だ。だが「多数の人間を短い間、また少数の人間 8From one learn all. ( 一つの事から、すべて を長い間だますことはできる。しかし多くの人間 を察する。 ) さんかえ を長期にわたってだますことはできない。」とい 一を挙げて三を反す うリンカーンの、人間を見抜ききった知恵に比べ ると、彼自身また盲でしかなかったことを、歴史「一隅を挙ぐるに三隅をもって反さざれば、ふたた が証明した。 びせざるなり。」の略。たとえば長方形の一隅が直 ひやくし いちもんお 角であることを教えると、すぐ他の三隅も等しく 一文惜しみの百知らす 直角であると悟るくらいに、ある一点を示せば、た 貪欲で一銭をも惜しむ性質の人が、後に大損を招だちに他の多くを悟るくらいでなければ、二度と教 ちくのも知らずに、もうけ口にひっかかることをいう。 えないとの意。〔論語述而〕 ⑩一を打って十を知る。一を聞いて十を知る。 一◎安物買いの銭失い。小費を苦にして大利を失う。 じゅうし ち gpenny wise and pound ま 0 一一 sh. ( ペ = 一を聞いて十を知る 銭〕には賢くボンド〔大金〕には愚か。 ) あき 秀才の頭脳の働きの鋭敏なことをいう。〔論語公 一葉落ちて天下の秋を知る 治長〕 いもようお

3. ことわざ故事金言 小辞典

天知る地知る我知る人知る 他人は知らなくとも天地の神々、自分、相手の人は神の慈悲は広大である。 8God does not smite with b0th hands. ( 神は 知っているから、不正は必らずあらわれる。「四知凸 両手で打たない。 ) と、もい、つ ひと てんくち 中国後漢の楊震が、王密から「夜でだれも 天にロなし人をもって言わしむ 知る者はいないから、このお金を受けとって欲し 。」と賄賂鰾を贈られたときに、「天の神も、地天は何もいわないで、その意志を人のロでいわせ の神も、自分も、あなたも知「ている。どうしてる。「天にロなし、人をも「ていはせよと申す。平 知る者がいないと言うのか。」と断わ「てしまっ家以ての外に過分に候ふ間、天の御はからひにや。」 〔平家物語〕 た故事。〔後漢書楊震列伝〕 てんせきこけしよう 9The people ・の voice, G0d ・ s voice. ( 人民の声 転石若を生せす は神の声。 ) つば てんむ てやたらに居所を変えたり、商売がえをする人は金が 天に向かって唾を吐く 一たまらない。 上を向いて唾を吐けば、自分の顔に落ちてくる。そ ん @A rolling stone gathe 「 s コ 0 moss. あまだ のように「なんじにいずるものは、なんじにかえる」 てんてきいしうが 点滴石を穿っ雨垂れ石を穿っ で、人の悪口をいったり、これに逆らったりすると、 かえって自分の破減を招く結果となるというたと りん

4. ことわざ故事金言 小辞典

に医者いらず」ともいう。 立てずにはいられない。ある社長夫人が、デパー トの特選売場で最近流行の帽子を買い、さっそく◎小食は長生の徴。 @Temperance is the best physic. ( 節制は最上 わが家の鏡の前に立ってみると、チョット大胆だ の医術。 ) Eat and drink measurelY' and まがイケる。そこで頭の上にのせたり、テープルの defy the medicines. ( 飲み食いは適度にして医 一上において眺めたりして楽しんでいるところに、 者を退けよ。 ) らドアを開けてはいってきたご亭主、なにを思った はらへおとこはらだおとこ かこういった。「そんな古くさいスタンドのかさ、 腹減り男は腹立ち男 いつまで未練がましくとっておくんだ。はやく処 人間は空腹になると気が立つものだというたとえ。 分しなさい。」 め かわは ()A hungry man is an angry man. A hungry 腹の皮が張れば目の皮がたるむ wretch half mad. ( 腹を減らした哀れな人 は半ば狂人のようなのだ。 ) 腹いつばい食べると眠くなってくる。同様に、財産 ができると、ばかになりがちである。 腹も身のうち 8When the belly is full, the bones would be at rest. ( 腹がいつばいになると、からだが休腹もからだの一部であるから大事にしなければなら ぬとの意で、大食を戒めたことば。「腹も身のうち みたがる。 ) はらはちふやまー . 食傷も病のうち。」ともいう。 たまぞう 腹八分に病なし 腹を剖きて珠を蔵す 大食しなければ病気に冒されないとの意。「腹八分 かわ はら

5. ことわざ故事金言 小辞典

8As the b0 . so the man. ( 子どものごとくお 蓑着て火事場へ入る となもまたしかり。 ) What is learnt in the cradle lasts t0 the ぎ mb. ( ゆりかごで学んだ自分から危険を招くことをたとえる。 み ことは墓場まで忘れない。 ) 実のなる木は花から知れる 満つれば欠くる世の習い その花を見れば、その木にどんな実がなるかがすぐ 物事は十分に満ちると、必ず欠けるものだとの意。わかる。転して、その人のなすところを見れば、そ の結果のよしあしがわかるとの意。 月満つれば則冖。ち虧 " く。十分はこ・ほれる。 @FIowers are the pledge of fruit. ( 花は実の 8Every tide has its ebb. ( 潮のすべてはひくも 保証である。 ) のなり。 ) あたま みキ一よ - っのがたり 実るほど頭のさがる稲穂かな 見ぬ京物語 実際には知らないことを、さも知「ているように物内容の充実している人ほど謙虚である。 9The boughs that bear most hang lowest. み語ること。「知らぬ京物語」ともいう。 ( 実のいちばん多い枝が最も低くたれる。 ) みぶんそうおう つ見ぬこと清し 身分相応に暮らす み 実際に見ていないものは、不潔なこともわからない 自分の身分にかなったような生活をする。 との意。「見ぬが奇麗。「見ぬもの清し。と同じ。 一一 TO cut one' s coat according to one ・ s cloth. 知らぬが仏。見ぬが花。 みの みのき

6. ことわざ故事金言 小辞典

もうぼさんせん 以前に関係のあった者は、一度縁が切れたあとでも、 孟母三遷 また元の関係に戻りやすい。よりが戻りやすいこ 孟子 ( 軻 ) の母親が、子の教育のために三度も家をと。「焼け木杭には火がっき易い」ともいう。 ひぎと ) 移転させたという故事。 も 燃えついてからの火祈 孟子が幼い時、家が墓場の近くにあり、いつも う葬式のまねをして遊んでいたので、母は心配して火事になってから、火災にかからぬご祈疇をする。 も 市場のそばへ移った。今度は商売のまねばかりしまにあわぬことのたとえ。 火事あとの火の用心。葬式すんで医者話。生ま ているので、また心配して学校の近所へ転居した れて後の早め薬。 ところ、今度は礼儀作法など学習のまねごとをし さかなとのさまや こじを、や もち て遊ぶようになった。ここで母は初めて愁眉を 餅は乞食に焼かせろ魚は殿様に焼かせろ 開き、ここには安心してわが子を置けると、つい 「乞食」は、飢えているので、まだ焼けないかと何度 にそこを永住の居に決めたという。〔列女伝〕 も ) ひららくふる も裏返して、餅をうまくやき、「殿様」は、万事ゅ 蒙を発き落を振う ったりとしているから、魚をうまく焼くだろう。 物を覆た巾を取り去り、落葉をふるい落とすと◎餅は大名に焼かせろ豆は乞食にいらせろ。 もちもちゃ いうことで、事の非常たやすいことをたとえる。 餅は餅屋 〔史記汲鄭靆う列伝〕 ひ もえくい 人にはおのおの専門があるということ。 燃杭には火がっき易い ⑩刀は刀屋。仏の沙汰は僧が知る弓矢の道は武 やす

7. ことわざ故事金言 小辞典

ふるきす ふゅう 古傷が痛む 蜉蝣の一期 朝、生まれてタ方死ぬ蜉蝣籥の一生のように、人生古い傷あとは陽気の変り目などに痛むことがある。 過去の悪事は何かにつけてたたるものだ。 の短くはかないことをいう。 39d wounds easily bleed. ( 古傷はいたみやす ◎ぶよの一時。ぶよの千年。 ふゅこおりう ふるきたす 冬の氷売り 故を温ねて新しきを知る温故知新 冬に氷売りを始めても売れないように、時機のよろ しくないことのたとえ。 刎頸の交わり ◎冬の雪売り。 首をはねられても悔いないほどの、生死を共にする ふりそで 盟友の交わりをいう。「刎頸ーは、首をはねること。 振袖で仕事はできない ん 中国の戦国時代、趙の相たる藺相如読純に 9The cat in gloves catches no mice. ( 手袋を 3 勇将の廉頗が謝罪したときの光景を叙した一 はめた猫 ~ は二十日鼠響さえもとれない。 ) ゅ 文。〔史記廉頗藺相如列伝〕 ふるかわみずた ものかならぶび ふ古川に水絶えす 文事ある者は必す武備あり 古いことが連綿と続いて、長く絶えないことをたと える。か「て栄えたものは、たとえ衰えたのちにも、「文武は車の両輪」に同しく、文武いずれか一方に ふんけい あたら おんこちしん

8. ことわざ故事金言 小辞典

あしたみち 考えている暇はない。かろうじて禄を食はみ、よ 朝に道を聞けばタに死すとも可なり うやくその日その日を送っている始末なので、朝 人間としての道を聞き知ることができたなら、すぐ にタを謀れないくらいである。」と真剣になって答 死んで悔いるところがない。修養の道の、いかに えたという故事。〔左伝昭公元年〕 あしあと ふであと 重大にして尊重すべきものであるかを孔子が強調し 足の踪はつかぬが筆の蹟はのこる たことば。〔論語里仁〕 あしたゆうべはか 筆をとるにも熟考した後に書くべきであるとの意。 朝にタを謀らす 昔、日本の村落には、どこにでも入会地ちと 事態がさし迫って、朝にその夕方の計画をたてるほ いうのがあった。まきやしばなどを、水のみ百姓 ど余裕のないことをいう。 もすき勝手にとってこれる土地である。さて話は 中国上古時代に、周の景王が使者をつかわして、 明治御一新のころ。ある村の百姓は、庄屋さんの 秦れの重臣趙孟うを、顯水のあたりで厚くもて 家に集められて、「これに印を押してもらいたい。」 しなした。その時、使者は顛水の川の流れを見て、 とむずかしい証文を出された。もちろん文盲の百 あ治水に大功のあった禹王〔。の功績をしのび、さて姓たち、その証文に何が書いてあるのかわからな 一趙孟に向かって「あなたも禹王にならって、この い。「どうせ悪いようにはならんべ工。」と手をと あような善政を行なわれてはどうですか。」と勧め られて一筆そえ、判を押した。「狸が原西北の 励ましたところ、彼はこれに対して「私は何と 地一丁は、代々庄屋久兵衛殿の所領であったこと かして罪に陥らないようにと、そればかり心から を認めます。」 こうして、明治期に入会地の多 ゅうべし

9. ことわざ故事金言 小辞典

ちょっとの元手で大きな利益を得ることのたとえ。 8He who chooses takes the worst. ( 選ぶもの 俗に「えびたい」ともいう。 は最悪のものを取る。 ) Pick and choose and 朝雑魚で鯛釣る。麦飯で鯉一を釣る。瓜を投じて take the worst. ( 選び出せ。そうして最悪のも 瓊を得たり。 のを取るがよい。 ) 8Throw a sprat tO catch a whale. ( 小鰯にを 襟元に付く 投げて鯨をとる。 ) Venture a small fish and catch a great one. ( 小魚を投げて大魚をつか権勢富貴にこびりつくこと。ふところの温かい者に つくこと。「襟に付く」ともいう。 もちかわ えよう ◎綺 1 に付く。襟をみる。炎に趨 % き熱に付く。 栄耀の餅の皮 んおうちぎ 鴛鴦の契り 栄耀栄華をつくす者は満ち足りることを知らず、餅 の皮をむいてたべるなど、無用のぜいたくをする。 鴛鴦毓は雌雄がいつもいっしょで、その一羽をとる ⑩栄躍の隠食。豆腐の皮をむく。 と他は思いこがれて死ぬといわれ、夫婦仲がむつま ん えら じいことをいう。〔唐詩選慮照鄰長安古意〕 え選んで粕をつかむ えんか 輹下の駒 よえり好みもいいかげんにしないと、かえって悪いも えのを取る結果になる。 轅 ( かじ棒 ) をつけた二歳の馬。長い轅を付けた ◎よればより屑より分けてねずる糞・〕ずる糞っ ので、二歳ごまでは力が足りず、車が動かないので 00 かみ。 ある。転じて、人の束縛を受けて意気のあがらない

10. ことわざ故事金言 小辞典

大きなことをしようと志すものは、あまり小さい慎大きな山が鳴り動くほどの騒動で、一大事変でも始 小節には拘泥しない。〔史記 まるのかと思ったら、たった一匹の鼠がでてきたと みには注意しない。 いうので、大いに期待していて、その結果があまり 項羽本紀い〕 に小さいので、拍子抜けしたようなことにいうたと ◎大事の前に小事なし。 むのしようかろく え。「大山」は、「泰山」「太山ーとも書く。 大功を論する者は小過を録せす 新蛇が出そうで蚊も出ぬ。 大きな功績を論してこれを賞する時は、小さな過失 mountain have brought ま洋 h a mouse ・ たいざんわきばさ ほっかい があっても追及 ( 記録 ) しない。〔漢書陳湯伝〕 太山を挾みて北海を越ゅ こ・、一しらうでお 大黒柱と腕押し 大きな山をいだいて、北方の海を越えるなどという ことは、とうてい不可能なことである。人のカでは 大黒柱と腕押しをしてみても、とうてい勝ち目はな なしえないことのたとえ。「太山」は、泰山とも書 力量が全く比・ヘものにならないほど差のあるこ き、中国五岳の一つで、山東省にある。「北海」は、 とをいう。「のれんと押し」の反対。 渤海湾雙〔孟子梁恵王 2 う上〕 大黒柱を蟻 ( がせせる。須弥山 ( と丈 ( 比べ。 知大海を手で塞」ぐ。貝殻で海を量る。 だいこんまさむねき まえしようし 大根を正宗で切る た 大事の前の小事 可を割くに焉んそ牛刀を用いん 大きなことを行なうには、小さなことにも注意しな たいざんめいどう 大山鳴動して鼠一匹 ければならない。また、大事を行なうには小事を儀