《チェッワポイント》 ・家のまわりには燃えやすいものを置かない。 ・ゴミは決められた日に出すようにする。 ・夜間、家のまわりはできるだけ明るくして おく。また、留守の家は隣りの人たちで気 をつけあう。 ・家のまわりの枯草は刈りとる。 ・家を空けるときは、近所によく頼んでおく。 放火されやすい場所 物置、階段下、板塀、 ゴミ籀、下駄籀、駐 車中の自動車など。 0 0 田 《チェッワポイント》 ・人の動作のしやまにならないところに置く。 ・カーテンや障子からは十分に離す。 ・石油ストープは、火を完全に消してから給油し、 給油中に油がこは、れたら完全にふきとる。給油 のあとは、栓をしつかり閉める。 ・火がついたままで移動させない。 ・石油ストープはできるだけ「対震自動消火装置」 のついたものを使う。 ( ときどき掃除して綿は、こりをとる ) ・外出、就寝時の「火の用心」を励行する。 ・使用する前には、必す整備点検をする。 ・新しく購入したものは、説明書をよく読んでか ら使用する。 トープ 0 0 0 ・ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
あ な た が を 消 す と き ・火が床をはったり、ふすまや障子に移 ったりして、天井に炎か達するまでだ いたい 3 分 ~ 5 分。 この問のあなたの勇気と行動が大きな 火災を防ぐ鍵だ。 0 真赤な炎にまどわされるな / ・カーテンに火が移ったら、ひきちぎれ。 ・揚げもの料理には、鍋にあったふたを 用意しておこう。 ・衣服に火がついたら、あわてて走らず、 ころがって消す。 火事 / 油や灯油の火が真赤になってパッと 火の手をあげる。カーテンや障子、ふすまに 移って赤い炎がメラメラ。 しかし、この炎、はでな割に消してしまえば、 なんだこのくらいだったのかとビックリする ほど焼けあとは大きくないものです。 つまり、落ち着いて消火に当れば消すことが 0 できるのです。 0 火災編 14 ノ 0 天井に火ガまわる前に 初期消火とは、火が横に燃えひろがる間、あ るいは板壁や障子、ふすまに燃え移っている あがります。 間に消しとめることです。 火の勢いが盛んになるとたちまち天井に燃え せん。カーテン・障子・ふすまなどに移り、 火は、直接天井に燃え移ることはますありま るだけです。 ってしまいます。こうなると、もう逃げのび いったん天井に移ってしまうと、火の海とな
早く 初期消火に全力をあげる 火より煙がこわい、煙 にまかれる前に逃げる ・煙の中を逃げるとき は、はうように姿勢 を低くして、タオル などでロ、鼻をおさ え、煙を吸い込まな いようにする ・幼児や老人、身体の 不自由な人は、火が 出たらすぐ避難させ る ・いったん避難したら 決して建物の中にも どらない そのとき・・・・なすべき つのこと 火力沺た / 早く知らせる 早く消す ・消火しながら大声で 隣り近所に助けを求 める ・声が出ないときは、 ノヾケツなど音の出る ものをたたいて知ら せる 1 1 9 番への通報は 落ち着いて正確に ・油なべに火か、入った らなべのふたや雑巾、 足ふきマット、野菜 の葉っぱなどを手前 からかぶせる。水は 使わない ・石油ストープの灯油 に火か、ついたときは、 ノヾケツなどの大量の 水を真上からかぶせ る ・電気器具から火が出 たら必すコンセント を抜いてから消火す る を方 し 0 1 0 ☆この三つの順序は、そのときの状況次第です。しかし、大きな災害にしない勇気あ る行動がなにより大切ですから、消せると思ったら消火に努力すること。火事は初期消 火がいちばん肝心なことです。 火災編 13
いさ、というときの 行動ポイント 1 0 ログラッときたら火の始末 小さな地震でも火を消す習慣 / 燃えや すいものを火の近くに置かない 家具などは倒れないように固定して / 棚の上に重 いものやこわれやすいものを置かない ロ戸を開けてまず出口を確保せよ 考えておこう非常の際の出入口 / エレベーターは使用 ロあわてて外にとび出すな ちょっと待て心の落ち着き 正しい判断 ふだんから隣り近所と声かけあって ( 、 ~ ← 0 火が出たらすばやく消火 消火の備え消火の訓練 ロせまい路地・門・塀には近寄るな プロック塀などは倒れないように補強しておこう - い . ココ匚ロ室内のガラスの破片に気をつけよ 停電時に備えて手近に懐中電燈・スリッパを 0 協力しあって応急救護 おばえておこう救急知識 / 備えておこう救急箱 ロ避難は徒歩で持ち物は最小限に 正しい情報に耳をかせ / 備えておこう携帯ラジオ や非常用品 ロテープルなどの下に身をふせよ 日本防災出版
消火器の準備 現在、一般家庭用として使われている「粉末消火器」 「強化液消火器」の長所と短所は ? 粉末消火器 ・なんといっても消火器は最大の武器です 容量の大きいものをできれば 2 本は備えておきたいも のです。 家庭用としていちばん 普及している 現在、家庭用消火器としていちばん普及して いるのが粉末消火器です。その理由は、①軽く ②速効性 ( 1 秒あたりの消火力 ) は て / トさい 最大 3 使用後、掃除機をかけるだけで粉末を きれいに処理でき、室内を汚さすにすむ①操 作が比較的簡単で、どんな火災にも使える などの長所があるからです。 しかし、①放射時間が短い ( 約 10 ~ 14 秒 ) の で、あわてると放射方向をまちがえて失敗する 可能性がある②浸透性がないので再燃する危 険がある うので、立体的な火災に向かない、などの欠点 があります。 ' 一ら防も 、な肖 / と 務方がば、 カ言まナんる ( せす 置なちな 設う立え丿売 器備あを / 力をよ 火っ , う防ん 象たの庭とどま れ器家、 ※ら大般な箸あ 3 粉末で火元が見えなくなってしま 放射時間が長く何度に も分けて放射できる 強化液消火器は、①放射時間が長い ( 約 16 ~ 40 秒 ) ②したがって、方向を誤まることが少 ない 3 液体なので、燃焼物への浸透性が高 ほとんどの火災に く、再燃の危険が少ない、 向く 何度にも分けて放射することができ などの利点があります。 る これが最良の 強化液消火器で追い打ちをかける 粉末、強化液のそれぞれの特長から、本来なら粉 応急処置といわれているからです。 末消火器と強化液消火器の両方を備えるのが理想的 いすれにしろ、容量はできるだけ大きいものを備 です。火災が発生したら、ます速効性の高い粉末消 えておきましよう。 火器を使い、それでも火が消えなかったら、すぐに 強化液消火器 火災編 9
消火訓練にはすすんで参加しましよう 消火のコツ消火器の場合 火元をよく見定めて手前から掃くように ( 粉末のものは、 直接火元にかけないで、火面をおおう ) 。 火勢に応して噴射方向をコントロールする。 油なべが燃え上がったときは、燃えた油が飛び散らないよ うに、なべをつつむように放射する。 放射時間と放射距離をあらかしめよく知っておくように 消火器の説明書を読んだだけでは、いざというときにうま くいかないこともあるので、一度はテストしてからだで覚 えておきましよう。 ( ただし、たとえば粉末消火器は噴霧がたちこめ、風がなければ すぐには散らない。家のたてこんだところや自宅の庭で気軽にテ ストするというわけにはいかないので、消防署などに相談すると よい ) 消火器の置き場所と日頃の管理 ①いつも火を使っている場所のす ぐ近くに置く。 ②陽のあたらない所で、湿気の少 ない所に置く。 3 床上 1.5 メートル以下で、すぐ目 につく所、持ち出しやすい位置 か、よい。 0 震動で転倒、落下する心配のな い所に置く。 ⑤周囲は整理整とんしておく。 0 消火器の点検を。長年放置しておくと、 衝撃などで容器が変形したり傷から腐 蝕が進んだりして、いざというとき破 裂などの思わぬ事故を招きかねないの で、 5 年おきくらいの定期点検が大切。 点検は、「消防設備士」 ( 消防署に照会す れば教えてもらえる ) に頼む。 ※また、薬品は ( 泡消火器以外は ) 変質するわ けではないが、一応標示の期限でつめ替えればな お安全。その際、近隣で歩調を合わせて消火訓練 ができれば一石ニ鳥。訓練は、必す消防機関に連 絡や相談をして事前の準備をすること。 泡消火器 ①②・① ノズル ホ ス ①左手のおや指でノズルを押 さえホースをにぎる ②右手で消火器を手前に倒す ③底のとってを右手で持って さかさまにする 左手は持ったまま 0 0 ・消火器は、火災の種 類によって、色分け で表示されています。 ー白 油黄電青 般ラ 火ペ へ 火ペ 災ル 災ル 災ル 消粉 火 〇 〇 〇 器末 ④上下に 2 ~ 3 回よくふる 消強 中の液がよく混ざる 火化 〇 〇 〇 器液 ⑤左手のおや指をはなすと液 消泡 火 〇 〇 X が放出される 器
消火器の使い方 第 1 の手順 メーカーによって操作は多少違いますが、原理は同じです。いずれにしろ、その使用方法を 確実に習得しておきましよう ( 消火器の本体に説明がついているのでよく読んでおくこと ) 。 安全装置をはずす ・メーカーによっておおよそ次のように違います。 ニ動作の消火器 ① 0 ホースをはすすと同時に安全装置 がはずれる 安全ビンを上に引き抜く 安全栓を引く 上下レバーを握ると同時に@マ ークがとんで放射する 0 安全ヒ。ンを引き抜く 安全ビンを抜く ホースを火元に向ける 第 2 の手順 安全ビンを抜く 2 0 上下レバーを握る 第 3 の手順 ノ、ンド丿レレノヾ ーを握ると同時に放 射する
備えあれば憂いなし / 地震ていちはん恐ろしいのは、地震に伴う家屋の到壊なとの 百接的な被害よりも、その後の火災による被害てヴ。 てヴガら、地震の恐るしさとは、はんとうは火災の恐るしさ なのだといえまヴ。何はさてあき「火を出さない」こと。こ れガ地震の被害を最小限にくい止める決め手てヴ。そのため には、消火の備えはむるんのこと、家貝調度品の地震による 転イ到や破壊を防ぐてだてガ要てヴ。 最近のいくつガの地震は、いくら『地震だ / 火を消せ / 』 を合い言葉 ( こして火災を防こうとしても、家具などの転倒、 落下、カラスの破壊なとてとても火を消しに行けたものては ないことを教えていまヴ。 地震に対ヴる日頃の備えは、そんなことを中厄に者えましよう。 1
これだけはやっておきたい あれこれ 心ガけが大切。具体的に用意すること はもっと大切′ やつばり 大切なのは 防火の備え わが家からは火を出さない / ・火の使用は必要最小限にとどめるよ うに訓練しておく。 ・同時に何か所もで火を使わない ・いつでもメーターコック、ガス栓、 器具咥を切れるように家族間で用意 ①ガス器具・設備の安全 ・台所のガス台の近くは整理整とんし、 燃えやすいものは近くにおかない。 上の棚との間隔は最低 1 メートルは 必要。 ・ガスコンロのまわりなどは不燃材を 接着剤 チェーン 針金 ひも \ しておく。 ・短い時間でもその場から離れるとき は、いったん火気を絶っ。 ・火を使用していない器具の栓は切っ ておく習慣を。 使用する。 ・余裕のある安定した台の上に置く。 ・台所のガス器具は、はね動かない措 置をするとなおよい。 コンロの背になる部分の壁仕上 材は通常次のような不燃材料が使 用される。 ・石綿スレート ステンレス ・タイル これらに木ネジまたは接着剤で 金具を取付け、チェーンか針金で 固定しておく。 ・古い型の石油ストープは「対震自動 消火装置」っきのものに買いかえる ように努める。 ときどき消火装置が正しく作動する かどうか点検する。く掃除をしないと 綿は、こりがたまって作動しない > ・ストープ類はカーテンや障子、板壁 具 0 コンロ コンロ置台 ②ストープ類の安全 編 地
老人や子供を火災から守ろう 国が毎年発表する「消防白書」をみてみると、昭和 20 年代より 30 年代、 30 年代 より 40 年代と出火件数は増え、建物だけでは、 48 年の 4 万 2 , 551 件をピークとし て、 50 年代は 3 万 8 , 000 ~ 3 万 9 , 000 件台の線を前後しています。また犠牲者も 2 , 000 人前後で、いわば史上最悪の事態を示しています。とくに目立つのは、老 人や子供、身体の不自由な人といった社会的弱者の占める割合が多いことです。 《ポイント》 老人、子供、体の不自由な人は一階な どの避難しやすい安全な場所に寝かせ る。 老人や子供だけを残しての外出はでき るだけしない、やむをえす外出する時 は近所に頼んでおく。 寝たきり老人や一人ぐらしの老人は、 隣近所で避難方法などを決めて協力態 勢をつくっておく。 ねまきやふとん、シーツやまくらカバ ーなどは防炎加工のしてある製品や難 燃製品を使う。 0 ( て 0 0 0 0 1 1 9 番も電話の種類によってちがう 電話は 青電話 @)受話器をあげて 119 番の専用夕、、イ ヤルをまわす。②前面に緊急用通話の赤ボタ 確実に 119 番へ ン ( プラスチックカノヾー付 ) カ { ついているもの はカバーーを破って赤ボタンを押しダイヤルをま わす ( いすれも 10 円を入れなくてもよい ) 。 赤電話・ピンク電話 電話の管理者 ( 店の人 ) 〇確実に 119 番しましよう。そして、落ち着 にたのんでカキで切り替えてもらってから 119 番をかける ( 10 円を入れなくてもよい ) 。 いて自分の場所を簡潔に、しかもはっきりい 加入電話 受話器をあげて 119 番をかける。 うこと。 110 番に電話する例は非常に多く、 しかも、自分の所在地をはっきりいわないた モシモシッ / 」 めに消防車の到着が遅れることが多いといわ 「ハイ、こちらⅡ 0 番 れています。 「火事です / 』 ( あわて ふためいている ) 〇消防車の到着までには時間が必要。電話し 「ええと、お宅はどこ たからといってアッという間に来るものでは ですか ? こちらから 消防署へ連絡しますか ありません。その間、イライラ、おろおろし らツ・・ 「わたしは凸山です。早 てただ待つだけでなく、消火や避難など勇気 く来てくださいッ / 」 ある行動につとめましよう。 ( ガチャ ) 0 一日本防災出版社 火災編 16