よっとお待ちください」と、一分かか「て本一般に深夜や早朝は避けるべきですが、そ 人を呼んだとすれば、それだけで一六八円のの時刻にしかいない相手ならかまいません。 に むだをかけています。 受ける側は すぐ出られない場合はかけ直してもらう よ 電話で失礼は昔のこと か、「 x 分ほどかかりますが」と聞いてみる 受話器をとったことを示すために、もしもを スビーディーで多忙な現代では、お祝いでこと。また、かけるほうも「〇〇からかけてしといい、相手の話し出すのを待ちます。ひ も見舞いでも電話でことがたります。 いるので、ご本人がすぐに出られないような ととおり聞き終わってから不明の点は質問 何倍もの時間をとられる訪問はかえって迷ら、またおかけします」と前もって断わりまし、返事が必要なら答えますが、即答できな 惑で、昔は、訪問、手紙、電話の順にていねす。 ければ後日を約して切ります。 いだと思われていましたが、今はむしろ逆に もちろん、自分のほうの用件のときは、相半分聞きで話を横取りしてしまうのは失礼 なっています。 手からかけてくれるように頼むのは感心しまです。相手との距離が六〇キロを越える場 就職依頼などでも電話でよくお願いし、履せん。 合は夜間割引を考慮し、「夜八時すぎに電話 歴書、写真、その他、必要書類は別送すれば してください」と申し出ると親切になりま それでよいわけです。 す。 かける注意 まちがい電話の場八ロ、ことばは「ちがいま 受ける注意 要領よく感じよく す」でもよいでしようが、受話器を静かに置 表情が見えず、機械を通すものですから、 くことがたいせつです。 カ ことばの速さや音量に注意し、不愉快な感じ 不審な相手なら身分や職業などを尋ね、場 を与えないように。 番号を確認してダイヤルを回すこと。途合によっては「存じ上げないかたですので失 また、話の順序をいちど考え、むだを省中、五秒以上中断すると不通になります。話 礼いたします」と断わって切ります。 き、それでいて必要なことはのがさず伝えらし中のときは三分くらいそのまま待っている れるようにしなければなりません。 。カかりますが、すぐかけ と八〇パーセントよ、 電話中の注意 直した場合には五パーセント程度しかかかり ダイヤル直通で ません。こみいった話はメモしておき、相手 新しいエチケットが 代理人に対する本人の呼び方 の話につられて脱線しないようにし、終わり あいさっ 全国どこからでもかけられるので、意外なの挨拶を交換したら、かけたほうが先に切り 「ご主人は ? 」と聞いて「兄でございます 負担をかけあう結果が生じます。 ます。しかし、相手が目上なら先方が受話器 か」などといわれないために、本人と応対者 東京から電話を受けた鹿児島の人が、「ちを置くまで無言で待ちます。 との関係が不明のときは「 x 田〇子さま」と じよ、つ、すに啝用を

れしいものであり、また、旅の楽しさの一つ地帯別にそれぞれ料金が異なりますが、本が 一冊または一そろいで、内容が本であること ですが、差し出し先の住所のメモを忘れない 外国郵便 ように注意しましよう。この場合、「軽井沢が簡単にわかるように包装してある場合 ( 窓 海外との交際が盛んになるにつれて、外国 にて」とか「京都にて」などと書く人が多いをつけるか、一部を切「ておく ) は、二キロ等 ようですが、そんなときは、相手のかたの住を越えない範囲なら書籍小包として、料金も人と文通されたり、したいと思うかたも多い 所、氏名に絶対に誤りがないことが必要で安く、地帯の区別もなく、重さだけで料金のことでしよう。 外国郵便の料金については、通常郵便物、 す。相手のかたの住所、氏名が誤っていて、差がつくことになっています。 小包郵便物、あるいは特殊取扱いなどありま 小包を出す場合、注意しなければならない 配達ができないと迷子郵便となり、一定の期 のは包装を完全にすることです。一か所切れすが、船便にするか、航空便にするか、また 間が過ぎると郵便局で焼かれてしまいます。 はがきでは間に合わないけれども、便せんると結び目がないので、そのままとれてしまは重量とか距離によ 0 てそれそれ違います。 また国によって取り扱われていない業務もあ を使うほどではないようなお便りを書く場合うもの、紙ひもの弱いものを使用したもの、 りますので、そのつど、都会では普通郵便局 や、はがきでは人に見られて困るといった場詰めものがないので箱がすぐっぷれてしまう もの、びんや刃物のはいったものや、重いも ( いわゆる本局 ) 、地方では集配を取り扱う郵 合などは「郵便書簡」 ( 一五円 ) を使うことが 便利です。これは全体で一〇等を越えない範のを簡単な包装ですませたもの、ひもが品物便局の窓口で、確かめるとよいと思います。 月包最も簡易な通信方法としては、航空書簡 囲なら、写真や紙片など薄い物を入れられまを重ねた境目にくいこんだものなどは、、 す。大きさもはがきと同じくらいなので持ちの事故の原因となりますから、注意しなくて ( 五〇円 ) があります。これは郵便書簡のよう に切手も封筒もいりませんし、料金が全世界 はなりません。 歩くのにも便利です。 しかし、 いくら入念に包装しても、包装紙均一なので便利です。ただ、この中には他の が破れて、あて名がわからなくなるときもあ物を入れることはできません。 包 ります。あて名はいちばん上の包装紙だけで その他の注意 なく、中にも書いておくと安全です。 小包の扱いでは全国が三地帯に分けられ、 法 用 せつかく、心をこめて送ったものが相手が るす れま 郵便物に切手をはり忘れたり、料金不足な たに届いたとき、こわれていたり、使いもの のまま送ると、相手のかたは受け取るのにう にならなくては、こちらの誠意がなんにもな はに を礼 不足分の倍額の料金を払わなければなりまじ らなくなります。 ニ ) ・ ( 異 , - 手失 切ん せんので、たいへん失礼にあたることにな便 また、小包には通信文を入れることはでき ります。 ませんが、郵便局で売っている小包はがき 便た 郵と ( 八円 ) を小包につけて送ることができます。Ü郵便局では官製はがきや郵便書簡を書き

十 もったい・ ふり型 : ひやかし型 : 敬語を正しく 尊敬語とけんそん語 : 「お・ご」のつけすぎ : 「お・ご」をつける吻ムロ・ 人を呼ぶとき : 十スムーズな会話のために : 日常での心がけ : 三つの言葉 : わたくしとい、つ習慣を : 〃イエスみ〃ノー ル」っ医、り , A 」 感謝の言葉も : よい発音、発声とは : こ AJ 、は AJ ア . ク . セン -L ・・ お国なまりを自由に・ 直そうとする努力も : アクセントを直すには : 話とジェスチュア : 目の使い方 : 手をうまく使う・ 声の調節 : 大ぜいの人の前で話すとき : ュめか tQ AJ い、つこ A 」・ 字形に見回す : 長さ・速さ・場合 : 結論を先に・ 挨拶は : 明るくていねいに・ 品物を説明するとき : ー ) 、かっ 0 1 、」には 1. タイミングをつかむには・ 電話のエチケット : 要領よく話すには・ メモの利用 : 身内を呼び出す : 相手の状態 : ◆ 交際・ きちかいに風をつけよ、つ・ まわりでも聞いている : たらい回しをやめる : ◆ じよ、つすに羽用を・ 電話で失礼は昔のこと : 要領よく感しよく : ダイヤル直通で新しいエチケットが かける注意・受ける注意 : 又け ; 0 側 : : 聞 電話中の注意 : ・ 代理人に対する本人の呼び方 : : : 物腰に注意して : よく日町こ、疋ないとき・ 不要な音を聞かせない 急に切るとき : 職場での電話 : 準備すること : またかける吻ムロ : 一一一一口を頼むとき : 手黽をゞもら、フとき : ベルが 2 ったら 社内の交換台の利用法 : 申し込みは番号で : 先方が目上のときは : 屯を眦旧りるとき : 使わせてもらう場合 呼び出しを頼む場合 : こんなときには 手が離せないとき : 相手が思い出せないとき : まわりの人に聞かせたくないとき・ : かぜをひいているとき : 長電話には : 十 若い人たちの交際・ 結婚式前なので、親が中絶を強要する 周囲を無視した結婚は互いに傷 高校生の息子が女生徒ど深い関係に川 訓練のできていない男女は時 , 限 爆弾と同じ : 大ぜいの男友だちとっき合う娘 : 相手の感情を見抜くのが交際し ようず・ 上役の娘との縁談を理由に婚約を破棄齠 自分を理解してくれる人はどこ 熱心な求婚に転落の身を恥しる : 正常な男女関係には知恵と努力がⅢ 十家庭と交際 家庭の中にも礼儀作法が : : 石 家庭を単位とした交際 : ・ 家庭とは : 子どもを産み育てるところ : 人生の幸福・ : 家庭になにを期待するか : 家庭は人間形成の場 : 「育ちのよさ」と「よい家庭」 : 他人に迷惑をかけないようしつけ 現代には二種の親がある : 親は最初の、かっ最大の教育者 : ・ 新しく家庭を営むかたがたへ : 人間の品位のために : 新しい親の楽しい自覚 : 十夫婦と交際 : 夫と妻と 次 以 - 、い一ム、いに甘、えないこと : 8- 目 夫婦の仲にもタブーあり : 新しい家風を創る・ 夫の親族、妻の親族・ : 5

などにかけてくださいますから、えりなど汚 立ち上がらねばならなくなる少し前から、親来たりしないで、着物をととのえ、ついでに れていないように清潔にしておきます。 指と親指をもみ合わすように、お尻の下で運香水の一滴を膝のあたりにはしいものです。 もし、かける所がなければ表を中にして、 動させておくのも一つの方法です。相手側が 雨の日の訪問 しびれに気がっかずにおられる時は仕方があ雨の日には大きいハンカチを用意してゆき濡れている所を中にあわせて、玄関の出口に りませんから「お庭の景色がよい」とか「床ます。髪についたしずくなどは玄関にはいる近いところに置いておきます。傘も振りまわ の間のお花の名前」などで他に注意がいくよ前に拭いておくのです。次に訪問の目的もよさずに傘立てに入れますが、陶器の場合はそ うにして、そっと足が治るのを待つようにしく考えて、嬉しい話ならよいでしようが、雨っと静かに入れましよう。帰るときは失礼し たらどうでしよう。 の日に暗い話題を持ってこられたら、主人側てしたくをさせていただき、コートを着たり でも一層ゅううつな思いをしますから、別の荷物なども包み、傘だけは玄関の外に出てひ 長く待たされたとき ろげます。 日を選べばよいでしよう。 訪問して主人がなかなか出て来られなかっ 車で出歩くときは、人通りの所は徐行しま たら、イライラしてくるでしようが、泰然と帰りも雨の日は足もとが悪いのですから、 していたいものです。主人側で気をきかして時間は早めに失礼することです。洋服の場合しよう。泥水をハネとばして人に迷惑をかけ は靴下も濡れていますから、上等の座ぶとんぬように注意して車内からちょっと会釈をし 読物でも持って来てくださればよいのですが そうでない時は何か気をまぎらすことを考えは遠慮をするなり、泥のはねなどっいていなて通るような、他人にも礼を失しない人柄に なりたいと思います。 いかよく見て室内にはいります。 て何ごとも善意に解釈しておきましよう。 着物の場合は足袋カバーをはいてゆき、玄言いにくいお願いごと 「とがめだて」をしたり、「いやみ」を言っ 関の中でそれをとり、室内にはいるのです誰でも言いにくいことはあとまわしにする たりしないよ、つに落ち着いていましよう。 ものですが、「このことについてきよう伺っ とこでどんな が、もっと気のはる訪問なら、、、 トイレを借用したいとき ことで汚すかもわかりませんから、もう一足たのです」と頃合いを見計らって早めに切り 言。花が咲いているとき、食事中、帰りに 出します。ごちそうなど出されたらますます 家の人が送りに出てきたとき。こんなときにの足袋を用心に持参していたいものです。 トイレを借用したのでは、どんな美人でもが次におみやげですが、商店の包紙が雨で破切り出しにくいものです。すなおな、自分を かざらない言葉で真心こめてお願いしてみれ つかりします。まったくなにげないとき、皆れかかったまま出すのは、やはり礼儀にかけ 、は、よい、 . しょ , つ。 さんの気がっかないように、そっと立ちまます。ビニールの風呂敷などに包んで行くこ な とです。たとえ花束でもしずくだらけのを差おみやげ す。「トイレ、トイレ」といわすに「ちょっ て これは日本特有のものでビンからキリまで と手を洗わせていただきたい」とか、廊下でし出さぬようにします。 お 家の方に小声で場所を聞いておいて、なにげ下駄とか靴は、誰にそろえてもらっても恥種類がありますが、「〇〇のためのプレゼン 問一 ト」という意味があるものから「手みやげ」訪 ずかしくないようなものを訪問用にしておき なく立つのもスマートでしよう。 といったものも多いようです。とにかく心の 戻る時もハンカチで手をふきふきはいってましよう。レインコートも、家人がハンガー

開演中のヒソヒソ話、暗い中だからかまわないと思、つのは大まちがい も迷惑です。席を立っ用事があるときは休憩時問中に。軽く会釈して通ります : 美術館で 興味にかられて展示物につい手を触れがち。慎みたいものです雨の日の傘 は厄介もの。傘立てのないときは、雫を他人につけぬようしゅうぶん注意を 23

: 入院のとき ①入院していると心細さからとかくわがままになりやすいものです。看病の人にあたった り、看護婦さんにやたらと私用を頼んだり、ということもありがちですから注意を。まわり の人も病人の気持ちを明るくしてあげるよ、つに心がけましよう。 ②③同室の人たち同士でのいたわり合いは、あたたかく心に残ります。ただし、仲よくし すぎて、笑ったり騒いだりは絶対いけません。④⑤病人のお見舞いは早めに切り上げます。 回診のときはお医者さまに会釈をして外へ。また、病気が軽けれはお話は廊下でします。

2 立ち姿 立っているときは、一方の足に重心を置いナ マ て、他方の足は軽く添えるようにします。 の 腰かけるとキ、 椅子に腰をかけるときは、あまり深く腰か けないで、三分の一くらいのところに浅くか けます。 足はそろえ、指先までそろえるようにしま す。 腕は袖の中に 歩幅はたたみ半畳を三歩で 階段を上下するとき 和服からニョッキリ腕が出ているというの 足は、左足が一歩出るときは、右足の親指 はあまり美しい姿ではありません。腕が出たの前になるというくらいに、歩幅は小さくし きものの上前が開きますので、右手で褄を りしないように、手を高くあげるときや遠くましよう。 軽く押えて上下します。 たもと の物を取るときは、一方の手で袖口を押えて とくにたたみの場合は、静かに歩行をしま また、中振袖のときは、袂が引きすらぬよ たもと します。 せんと、荒々しく見えますので、歩幅に注意うに、袂を持ちます。 します。 腕はいつも袖の中へしまっておくことがた 手はいつも自然に いせつです。 会釈を常に 膝が離れないようにすると美しいのと同様 ひじ 両膝は離れぬように 人と人との礼は、あらたまってする場合だ 肘もからだのわきをあまり離れぬように します。 すわるときは、両膝のあいだにこぶしが一 けでなく、和服を着たときは、人前を通ると えしやく つはいるくらいあけますが、そのほかのとき きや物を受け取るときなど、適宜に、会釈を手はいつも、からだの線について自然に動 は、両膝が離れぬように注意します。 いたします。 くことが大事です。 昔、女形の人は、半紙をひざのあいだには 「お先に」「前を失礼します」「いただきま ( 三田村環 ) さみ込んで、それを落とさないように歩く練す」というときの軽い会釈が、たいへんにし 習をしたといし 、ます。両膝は、そのくらいそとやかさをあらわします。 ろえることが優しい足元をつくるのです。 指先はきちんとそろえて ひざ

ツい めるようお互いに注意を。ときには若さへ理性のプレーキをかけることも必要です。 き、自分だけが目だった服装をしたり行動をしないように。みんないっしょに楽し パーティーでこだわりなく集える若いノく一ティーもよく開かれます。こんなと あい、全員そろって参加できるようにしたいもの。旅先ではリーダーの手助けを。 ハイキングで旅行も楽しみの一つでしよう。みんなで協力し、アイデアを出し ん。グループ活動にも大いに参加し、友情をしつかりと育ててゆきましよう。 ・ノレーフの交戸若い人にと 0 て、なんでも打ち明けられる友だちほどたいせつなものはありませ

じようずな いただき方 て え 添 を 手 右 軽 に 食事礼法というものは、あるようで別にきでからお菓子をいただくのがふつうです。 碗 まりはありません。すべて常識以外にないと お茶も半飲み、お菓子も半分食べて、その す考えてよいでしよう。 まま残してしまうようなことをするのが、い 出 ただ、食事その他会合などは、誘う人と招ちばん失礼です。 カ 子 かれる人の相対関係にあることですから、お 紙を敷いた銘々盛りの場合、食べられない 干互いに相通ずる気持ちのうえで、終始なごやときは、ちょ 0 とことばを添えて、いたたし 茶 かに事を運び終えることがたいせつです。 て持ち帰るのが礼儀です。半分食べても残り お 心にもないお世辞などをいわず、善意のあをもらって帰れば好意には報いるわけです。 る好意に対してはすなおに受け入れること ただし、一つ盛りの場合、先方が取り分け が、およばれに対する第一の礼法かと思いまてくださったものは同じようにしますが、自 す。たとえば、「、 しかがですか」とすすめら分で取ったものは、必ずその場で食べるべき れた場合こ、、 。しちおう遠慮として一度は辞退で、残したり持ち帰ってはいけません。 にをしても、再三にわたっての辞退は、先方の じようすないただき方 ね好意を無視することになり、エチケット違反 になるのです。 お料理の場合も同じく、招待側の好意を自 で 然に受け入れることがたいせつです。 両食事に招かれたら たとえば、お茶や汁ものをこばした場合で AJ 玄関で出迎えた人に感謝の挨拶を簡単にも、不自然にあわてないで、紙または手ぬぐ る し、誘いに」心じ、はきものを脱ぎますが、で テープルふきで、そっと処理をするか、 をきるなら正面でなく、閉じた戸の側の端に脱無理な場合には、給仕の人などを呼んで始木 酌 いでそろえて上がるべきです。 お を依頼するくらいの落ち着きがほしいもので たいていの場合、お茶と干菓子が出ます。 す。 これも規則はありませんが、お茶を一口飲ん ですから、招かれた食事であっても、日本 1 和食のマナ 楽しい食事のために 90

あったろう。 る時が少ないので、そういう場面にあまりぶ の不注意がある。概して、日本の親たちは、 つからないのですが、家内に聞いてみると、 男と女が、ただ一室にいたというだけで、 性教育は苦手のようだから、こんな失敗例は 際 性的な感情を行為にまで移さなくてもすむよ「いまどきはみんなそうですよ、年寄りが取 案外たくさんあると思う。 この場合、傷つくのは女のほうである。娘うな訓練が、身につかぬうちは、互いに相手り越し苦労することはありませんよ」と落ち交 のほうである。もう高校二年生ともなれば、 は時限爆弾をかかえているのだということ着いています。だが、どうもわたくしの感覚 からすると、なにかスレスレの危険を感じま いを、夢にも忘れないでいてほしい。 男は性衝動にもろいものであるというくら の、予備知識はもっているのが当然だと思う 男女七歳にして席を同じうせず、といったす。われわれの時代は、女学生の家に男の子 が遊びに行くなどということは、考えられな けれど、二人きりで一室にいたのは、むしろ昔のことばをそのままとるとおかしいようだ 娘のはうが無防備であり、無知であり、だら が、これを一つのたとえとして、これほど男かったせいもありましようが、万一まちがい でもあったらと思うと、、い配になります。 じ女の仲には危険が満ちているということを、 ン一 ことに若い人はしつかりと胸におさめていて家内に文句をいいますと、「あなたがたの 爆もらいたい。 年代の人は、女を変な目でごらんになるから ですよ」と逆襲されました。これは、確かー 時第三例をみよう。 女 痛いところをつかれたわけですが、といって 男 男自体は、昔も今もさはど変わっているとは 大ぜいの男友だち 思えません。 とっきムロ、つ娘 て で 相手の感情を見抜くのが の カールフレ わたくしたちの学生時代には、・ 練 交際じようす ンドなど、もってのほかで、恋愛結婚さえも ここに書かれているのは、第二例とは逆 しなかったといわれてもしかたない。 一種特異な目でみられたものです。むろんわ に、ゆきとどきすぎた親ごころである。女自 もしも、一回の交渉で妊娠したらどうなるたくしどもも、型どおりの見合いをして結婚 身が男に気をつけるようにとわたくしはいし か。高校生であったら、もちろん、将来の結しました。 たいのだが、男の側からそれを肯定している それから三十年近くなり、気にかかるのは 婚を考えるには若すぎる。多分、人工中絶す のがおもしろい ればいいい とうことになるだろう。戦前は中わが家の娘です。なにしろ人なつつこくて、 この奥さんのいうよう だれとでもすぐ友だちになり、ポーイフレン 絶が法的にもきびしく禁止されていたので、 に、へんな目で異性を警戒するというやり方 ドというのが何人もあります。時には何組か 十七、八歳であっても、その性行為がもと は、男にとっても女にとっても、やりきれな で、結婚に至るものが多くあった。それも責の若い者が家に集まって、ステレオをかけ、 いものだと思う。いわゆるしよった女とか、 任を背負わされたような形で、一つの悲劇で踊ることもあるようです。わたくしは家にい