山田風太郎 - みる会図書館


検索対象: 巨大な墓標〔上〕
246件見つかりました。

1. 巨大な墓標〔上〕

風の置手紙桐島洋子江戸忍法帖山田風太郎忍法落花抄山田風太郎 さよならなんてこわくない 桐島洋子忍法忠臣蔵山田風太郎忍法陽炎抄山田風太郎 蒼空に出逢いを求めて桐島洋子風来忍法帖山田風太郎おんな牢秘抄山田風太郎 女がはばたくとき桐島洋子銀河忍法帖山田風太郎叛旗兵山田風太郎 月 男と女桐島洋子魔界転生全二冊山田風太郎 0 席の客眉村卓 年 ふり向けば青い海桐島洋子忍法笑い陰陽師山田風太郎わがセクンイド眉村卓 女ざかりの美学桐島洋子忍法封印いま破る山田風太郎あの真珠色の朝を : ・眉村卓 制りんごの樹の下で桐島洋子忍者月影抄山田風太郎なその転校生眉村卓 女ざかりからの出発桐島洋子海鳴り忍法帖山田風太郎ワルのり旅行眉村卓 学日本のいちばん長い日大宅壮一編くノ一紅騎兵山田風太郎ま・ほろしのペンフレンド眉村卓 文昭和怪物伝大宅壮一伊賀の聴恋器山田風太郎ねらわれた学園眉村卓 日実録・天皇記大宅壮一忍法破倭兵状山田風太郎地球への遠い道眉村卓 現連合艦隊の栄光伊藤正徳忍法双頭の鷲山田風太郎異郷変化眉村卓 連合艦隊の最後伊藤正徳自来也忍法帖山田風太郎思いあがりの夏眉村卓 目古典落語全三冊落語協会編忍者黒白草紙山田風太郎燃える傾斜眉村卓 庫 くノ一忍法帖山田風太郎忍法鞘飛脚山田風太郎幻影の構成眉村卓 文 甲賀忍法帖山田風太郎忍法女郎屋戦争山田風太郎閉ざされた時間割眉村卓 角 伊賀忍法帖山田風太郎魔群の通過山田風太郎 >< 0 眉村卓 柳生忍法帖全二冊山田風太郎妖異金瓶梅山田風太郎奇妙な妻眉村卓 信玄忍法帖山田風太郎忍法行雲抄山田風太郎重力地獄眉村卓 眉村 福島正実 忍びの卍山田風太郎忍法流水抄山田風太郎飢餓列島

2. 巨大な墓標〔上〕

( 8 ) 杜夫私の逢った神さまたち森村桂山びこ学校無着成恭編 親不孝旅日記北 天と地と全一一冊海音寺潮五郎森村桂アメリカへ行く森村桂新選組血風録司馬遼太郎 蒙古来たる全二冊海音寺潮五郎それゆけ結婚森村桂尻啖え孫市司馬遼太郎 対談、 海音寺潮五郎ああ結婚森村桂北 斗の人司馬遼太郎 戦国乱世 桑田忠親 7 牛をつないだ椿の木新美南吉森村桂日本を行く森村桂豊臣家の人々司馬遼太郎 年 戦艦大和吉田満森村桂。 ( リへ行く森村桂マジメ人間山口瞳 林秀雄江藤淳旅に求めた青春森村桂新入社員諸君 ! 山口瞳 制谷川俊太郎詩集大岡信解説森村桂香港へ行く森村桂風に吹かれて五木寛之 櫞天国にいちばん近い島森村桂ほらふき。「一ラテの冒険森村桂男だけの世界五木寛之 ほらふき「「ラテの冒険森村桂白夜物語五木寛之 学違っているかしら森村桂 文結婚志願森村桂森村桂の食いしん・ほ旅行森村桂こがね虫たちの夜五木寛之 日チャンスがあれば森村桂留学志願森村桂ゴキ、、フリの歌五木寛之 現ふたりは二人森村桂お菓子とわたし森村桂白夜の季節の思想と行動五木寛之 おいで、初恋森村桂ビジョとシコメ森村桂夜のドンキホーテ五木寛之 目お隣りさんお静かに森村桂結婚てなあに森村桂地図のない旅五木寛之 庫青春がくる森村桂いわせてもらえば森村桂遥かなるカミ = ト五木寛之 友だちならば森村桂森村桂沖縄へ行く森村桂さらばモスクワ愚連隊五木寛之 角 お嫁にいくなら森村桂愛という魔法のお菓子森村桂燃える秋五木寛之 *-äサイズでいこう森村桂バンビの時計森村桂回廊での立ち話五木寛之 ヶ崎立原正秋 の結婚森村桂恋するころ全二冊森村桂剣 立原正秋 二年目のふたり森村桂魔法使いとお菓子たち森村桂薪

3. 巨大な墓標〔上〕

死体が二つ佐野洋スポーツ版裏町人生寺山修司炎の武士池波正太郎 リズム池波正太郎 感傷旅行田辺聖子不思議図書館寺山修司男の 北山修ト伝最後の旅池波正太郎 女の日時計田辺聖子戦争を知らない子供たち 7 私の大阪八景田辺聖子天然記念物の動物たち畑正憲戦国と幕末池波正太郎 あかん男田辺聖子われら動物みな兄弟畑正憲夫の論理。妻の論理会田雄次 四浮舟寺田辺聖子どんべえ物語畑正憲日本人の忘れもの会田雄次 制女の目くじら田辺聖子ムツ・ゴー。の怪事件畑正憲表の論理・裏の論理会田雄次 おせいさんの落語田辺聖子深海艇 7 号の冒険畑正憲原点からの発想会田雄次 篭にりんご 田辺聖子ムツゴ。ウのゆうびん箱畑正憲戦国残酷物語南條範夫 学 テー・フルにお茶 : 文 ほとけの心は妻ごころ田辺聖子さよならどんべえ畑正憲黒い九月の手南條範夫 日言うたらなんやけど 田辺聖子人斬り半次郎 ( 幕末編 ) 池波正太郎家畜人ャプー沼正三 全二冊 シカいぬい」みこ 珮鬼の女房田辺聖子人斬り半次郎 ( 賊将編 ) 池波正太郎北極のムーシカミー 魚は水に女は家に田辺聖子につ。ほん怪盗伝池波正太郎人蟻 ( ひとあり ) 高木彬光 目絵草紙源氏物語田辺聖子堀部安兵衛全二冊池波正太郎成吉思汗の秘密高木彬光 庫家出のすすめ寺山修司近藤勇白書池波正太郎刺青殺人事件高木彬光 拐高木彬光 幸福論寺山修司戦国幻想曲池波正太郎誘 角 誰か故郷を想はざる寺山修司英雄につ。ほん池波正太郎破戒裁判高木彬光 さかさま世界史怪物伝寺山修司夜の戦士全二冊池波正太郎検事霧島三郎高木彬光 さかさま世界史英雄伝寺山修司仇討ち池波正太郎人形はなぜ殺される高木彬光 書を捨てよ、町〈出よう寺山修司江戸の暗黒街池波正太郎死神の座高木彬光

4. 巨大な墓標〔上〕

きよう 「そうなのよ。私も心配しているんだけど、夕方、今日は休むから 0 て、私のところに電話が 掛 0 た切りなの。ママの大事なお客が来たので、家に電話したんだけど、いないのよ」 「じゃ、一時頃になる ? 」 「その位になるかもしれないわー ぼく 「昨夜は綺畆な芸者を振「たんだぜ。僕の気持にもこたえて、なるべく早く出て来て欲しい ねー 「兎に角、お客さんが帰り次第。だから十二時過ぎたら、太郎の店にでも行 0 てて。帰る時、 そっちに電話するわ、じゃね」 と加江子は電話を切った。 午前一時となると、時間を持たすのが大変だ「た。千野木は飯を喰 0 ていなか 0 たのを思い出 し、梅田の近くの大衆食堂に入った。 うなぎ 鰻丼を取 0 た。二百五十円だが、上にも飯の中にも鰻が入っている。それから、近くの洋酒契 茶に入った。サラリーマン風の男やが、水割やジンフィズを飲んでいる。 こういう店は、一人千円もあれば、充分酔えるだけ飲める。千野木はカウンターの留り木に坐 った。赫ら顔で艷々し一重の眼が細い松村の顔を思い浮べた。額がやや禿げ上が 0 ているがなか なか精力的な顔であった。愛想が良くて如才がない。建築会社の社長と思えない交際家であった。 松村は前社長の内田時代から、河内商事の下請だった。河内商事の粉飾決算騒ぎで、二年前内 じよさい

5. 巨大な墓標〔上〕

混沌の東京に生きる男たちを描 0 8 円 栗本慎一郎東京の血は、どおーんと騒ぐ いた、都市の冒険者の黙示録ー 恋のゆくえも神様しだい神 4 円 つかこうへし 二代目はクリスチャン 戸が舞台のラ・フ・ストーリー 直木賞受賞・劇団解散の頃を記円 つかこうへし つかへい腹黒日記 した〈超真実日記〉第 2 弾 ! 優勝を目前にエースが失踪。裏 6 円 ス 西村京太郎消えたエ に黒い影が : ・。サスペンス推理。 8 円 最穂積隆信積木くずし争学校。話題のべ , トセラー じゃ いん 和久峻三蛇淫の精離婚訴訟を懈決した細川ガラシ円 幻の信濃馬と伝説の黄金をつな円 角志茂田景樹騎馬軍団伝説 ぐ怨の系譜とは ? 傑作伝奇。 岬コンビニエンス・ストアが 0 0 、 0 、 2 円 岬兄悟リモコン ショート・ショートを口揃え。 4 栄光か、負け犬の屈辱か。・ ( イ円 勝目梓咬ませ犬 オレンス・サスペンスの傑作 ! 超ベストセラー作家が描く、ナ円 0- 0 8 4- 山本光伸訳ホルクロフトの盟約上下 チの遺産をめぐる壮大な陰謀劇。 戸 0 -. 0

6. 巨大な墓標〔上〕

266 「このプレゼントも、私から何か聞き出すためなの」 加江子がそんな風にいうとは意外であった。 「そんな風に取らないで欲しいな、さっき、ハンド・ハッグを見た時、君には一度も。フレゼント したことがない、と思ったんだよ、幸い退職金も入ったし、それで : ・ : ・」 「分ったわ、私この頃少し神経質になっているのかもしれないわ」 「どうだい、二人切りになれる場所に行かないかい、店に出るまで、かなり時間があるだろう」 「そうね」 加江子はぼんやり窓外に視線を移した。 ーラーには、奥様風の女性が多い。彼女達は、何となく、千野木と加江子が気になるらしく、 時々こちらを盗み見するのだった。 はず その視線は、加江子も感じている筈であった。 「ここは落着かないよ」 「私達、場違いというわけね、良いわ、何時ものモーテルに行きましようか」 加江子があっさり承諾したのが、千野木には嬉しかった。 別に加江子に欲情を燃やしていたわけではなかった。 ただ加江子が千野木の気持を受けてくれたのが、嬉しかったのだ。 加江子は近くの駐車場に車を置いていた。 「デパ ートなんて、君には不便じゃないか、どうして来るの ? 」 ごろ

7. 巨大な墓標〔上〕

と千野木は真由美にいった。 真由美とはもっと一緒にいたかったが、時間も遅かった。真由美は腕時計を見て頷いた。 ノ、ら・ , し , ル タクシ】に乗ってから、千野木は真由美が空心町のマンションに住んでいるのを知った。一人 で住んでいるという。千野木は両親と一緒だとばかり思っていたのだった。 マンション住いとなると家賃も高いだろう。尋ねると三万五千円だという。 千野木には、真由美の生活が分らなくなった。業界紙の記者の給料などしれている。三万五千 円もの家賃を給料から払えるわけがなかった。実家から援助があるのだろうか。 「良くやって行けるね」 「給料だけじゃ駄目だわ : : : 」 「サイドビジネスでもしているのかい ? 」 「そういうことは、御想像にまかせますわ」 梅田から空心町は直ぐだった。 真由美が住んでいるマンションはかなり大きかった。一階にはスナック風の店がある。 上 お茶にでも誘おうかな、と千野木は思ったが、タクシ 1 から下りると真由美は振り返りもせず マンションに入って行った。 ふきげん 巨千野木は自宅に戻った。ネグリジ = の上からガウンをはおった悦子が戸を開けた。不機嫌な顏 だった。悦子はもう寝ていたのだろう。 千野木は、悦子が他人に思えた。結婚して数年、子供のない夫婦の間には、冷たい風が吹いて うなず

8. 巨大な墓標〔上〕

運転している加江子には、さっきの情事の匂いは残っていない。加江子がどんな風に燃えたか、 千野木は思い出せなくなっていた。 千野木が煙草を出すと、加江子も欲しいというので、火をつけて加江子に渡した。 雨の高速道路は危険である。 すご マフラーを外したスポーッカーが凄いスビードで追い抜いて行く。 「おかしいわ、手に力が入らないわ」 と加江子がいった。 「えつ、大丈夫か」 千野木は加江子の一言葉に驚いた。 加江子は低く笑った。 「奥さん、実家に帰ったまま、何ともいって来ないの」 「ああ、多分別れることになるだろう」 もったい 「勿体ないわね」 「そう思うかい ? 」 「ええ、私ならあなたが会社を辞めたからといって、妻の座を捨てたりはしないわ、だってあ なたは、責任感の強い人だもの」 「そうかな」 「そうよ、責任感の強い男性なら、少々浮気しても我慢出来るわ、あなたの取り柄はそれよ、 たばこ にお

9. 巨大な墓標〔上〕

272 さん 何時の間にか雨が降り出していた。 「マダムのことだがね、松村以外に男がいなかったのかい ? 」 「私はいると思うわ、もしマダムが松村さんを愛していたら、あんな風に突っ震ねなかったと 思うわ、倒産する前、松村さんかなり飲み代を溜めていたでしよう、マダム何時もこばしていた し、松村さんの悪口をいっていたもの : : : 」 「その男って、唐津じゃないのか」 「唐津さんじゃないわよ、それだけははっきりしている」 「誰か分らないかな」 「それを知って、どうするの ? 「今度の調査の役に立つかもしれない」 「はっきり誰だ、とはいえないけど、兎に角、お金のない人は、相手にしないわ、自分より沢 山お金を持っている人、将来役に立つ人、そういう人だと思うわ」 「君は知ってるんだろう、教えてくれないかな」 「大体の推察はつくけど、はっきりしない以上、私としてはいえないわ」 「じゃ、はっきりしたら教えてくれるかい ? 」 「ええ、でもママに迷惑は掛けないでね」 「大丈夫だ、約東する」 そんな約東が無意味なのは、千野木は良く知っていた。 たく

10. 巨大な墓標〔上〕

千野木は電話した。 「今夜は無理だわ、東京からママの大切なお客さんが来てお付合せねばならないの、ママと一 緒に」 「どうしても会いたいんだよ」 千野木は駄々をこねるようにいった。 「無理をいうもんじゃないわ」 「分っている、しかし、僕がこんなにしつこくいうのは初めてだろう、もう会えなくなるかも しれないんだ」 「どうしてなの ? 」 加江子が息を呑んだのがはっきり感ぜられた。 千野木は東京に行く辞令が出た、といった。加江子は暫く黙っていたが、分ったわ、会うわ、 と承諾した。その代り少し遅くなる、という。途中で抜け出して来る積りらしかった。 上 標千野木はアコの電話番号を告げた。加江子は午前一時半に電話すると約東した。 つぶ な時間を潰すために、千野木は成人映画を見た。殆んどが裸のシ 1 ンばかりであった。 かれら 巨驚いたことに、客の殆んどは、千野木と同じサラリーマン風の男達だった。彼等は静かに行儀 良く坐って画面に見入っていた。千野木は、そういう客達に、抑圧された現代のサラリ 1 マンの 姿を見た思いであった。 だだ