評 選 家を買いそれから何も買ってない のみごとな表現力。この淡々とした句の背後にある現実が、今の日本 である。何の説明もいらない、何の心理描写もいらない。ほんと投げ出 した十七音が、すべてを語っている。そして、ペ 1 ソスがある。 サラリ 1 マン川柳も、ここまで来た。これと対照的なのが、 サラリ 1 マン飲み屋へ行ったらサワリ 1 マン ( 非掲載句 ) コトバだけでオチを取ろうとする、この種の句は、オモチャ箱をひっ くりかえしたような初期の「七光り」からも、すでに遠い。 さて、シグナルはどちらへ ? 五

山藤章一一 尾藤三柳、 、 - 両氏選のベストテンの中に、 選◎あたった " " 『第六感』 ( 同じ句が五句ありました

山藤章一一 尾藤三柳、 選◎史上最強の『四番打者』 ( 両氏選のベストテンの中に、 同じ句が 1 句たけありました

山藤章一一 尾藤三柳、 選◎『三杯目』てんこ盛りの一杯 ( 両氏選のベストテンの中に、 同じ句が一一句だけありました

山藤章一一 尾藤三柳 さんぜんきらぼし 選◎『五ッ星』燦然の綺羅星 ( 両氏選のベストテンの中に、 同じ句が 1 句だけありました

上げてくる、というのが私は好みです。 こりや誰だこの歌なんだ大みそか この句はそのへんのツポを心得た句です。「こりや誰だ」で意表をつ ちゅう き、「この歌なんだ」で追い討ちをかけ、読者の思考が宙をさまよって たば いるところに、「大みそか」の五文字をぶつけて一気に束ねる。その瞬 間、紅白歌合戦を見るお父さん、以前のように一緒に歌える歌がなくて 不機嫌なお父さんの姿がほうふっとします。 十七文字を聞いてから絵が浮かぶまでに、一瞬の間、一瞬のタメがあ ると、インパクトは強くなる。ゴルフとよく似ています。

〕者田各歴 相第 会生 社命 保 険 一九〇一一年、日本で最初の「相互会社」として設立され、一 九九七年九月に創立九十五周年をむかえた。一九八七年に第 一回「第一生命サラリ 1 マン川柳コンクール」を始める。全 国から一万一四二一句の応募があり、その中の優秀作がマス せん コミ等で大きな話題となり、「サラ川」プームのきっかけを つくる。以後、第二回 ( 一九八八年 ) から今回の第十回 ( 一 九九六年 ) を含めると、これまでの応募総数は五一一万七七三 一句にのばる。 本書は第十回応募作品から三者の選により優秀作四五七句を 収録している。

披露宴ま 胃じゃなくて ック女高生 錯覚とムダガ支える化粧品 「眄単に借りられます」がどう返す だと言われ泣きだすわが娘 させん それから何も買ってない 駄目此。奴も駄目と自分ほめ ′ー第尾山 ー藤 命柳ニ ななひか 【七光り】親や上役などの威光で子や部下が重んじられて、そ の恩恵をこうむることを言う。 一異説一ラッキ 1 セプンなどと言われるように「七」という数 字は幸運・幸福の象徴とされている。そのせいもあってか「二 世の時代」などと言われる昨今は、自ら「僕は親の七光りで」 などと一一一口う人もいる。 当 20901 「ひろうえんー ISBN4-06— ◎選者略歴 9016 ー 3 優 ! こジ鴫逆ーも やまふじしようじ 山藤章ニ C0095 \ 1000E ( 9 ) = 1937 年東京に生まれる。イラストレーター 講談社さしえ賞、文春漫画賞、菊池寛賞受賞。 さ } や ' 婚犬をら 著書に『プラック・アングル』 ( 全 18 巻 ) 『人の 噂も五七五』『対談「笑い」の構造』『人間ころが を」誰。が一 し』 ( 全 4 巻 ) 『アタクシ絵日記・忘月忘日』 ( 全 6 巻 ) 『ついついの発言』『画集・戯画街道』『画集・ 器用貧乏』『山藤章二の顔事典』などがある。 びとうさんりゆう 尾藤三柳 1929 年東京に生まれる。川柳作家。「よみうり 時事川柳」選者、日本川柳ペンクラブ理事長、 川柳公論主宰。著書に『川柳総合事典』『川柳 らら一房 入門ーーー歴史と鑑賞』『川柳二百年の実像』『川 柳作句教室』『川柳小百科』、工ッセイ集『其角 も メモ・土佐句私観』、句集『ゃなぎのしずく』、 監修書に『川柳年鑑』などがある。 な 第一生命 びほ、の 1902 年、日本で最初の「相互会社」として設 叩く変妻大とる 立され、 1997 年 9 月、創立 95 周年をむかえ ちめ君 た。 1987 年に第 1 回「第一生命サラリーマン 暖 お、わとみ願退ゃてが : 川柳コンクール」を始める。全国から 11 , 421 句 が応募し、その中の優秀作がマスコミ等で大 やーりなそう。職 , やーや : か きな話題となり「サラ川」プームのきっかけ をつくる。以後、第 2 回 ( 1988 年 ) から今回 音じ者 . りか親後たれ一さ る の第 10 回 ( 1996 年 ) を含めると、これまでの 応募総数は 527 , 731 句にのばる。 本書は第 10 回応募作品から三者の選による優 秀作を収録している。 平成サフリーマン川柳傑作 ~ 平成 サフリーアリ卯 傑作 つ さ 山藤章一一 土 講 第一生命

〕遅 : 者田各一歴 選者略歴ーー やまふじしようじ 山藤章一一 びとうさんりゅう 尾藤三柳 一九三七年東京に生まれる。イラストレーター。講談社さし え賞、文春漫画賞、菊池寛賞受賞。著書に『プラック・アン グル』 ( 全十八巻 ) 『人の噂も五七五』『対談「笑い」の構造』 『人間ころがし』 ( 全四巻 ) 『アタクシ絵日記・忘月忘日』 ( 全 六巻 ) 『ついついの発言』『画集・戯画街道』『画集・器用貧 乏』『山藤章一一の顔事典』などがある。 一九二九年東京に生まれる。川柳作家。「よみうり時事川柳」 選者、日本川柳ペンクラブ理事長、川柳公論主宰。著書に 『川柳総合事典』『川柳入門ーー歴史と鑑賞』『川柳一一百年の 実像』『川柳作句教室』『川柳小百科』、エッセイ集『其角メ モ・土佐句私観』、句集『ゃなぎのしずく』、監修書に『川柳 年鑑』などがある。

術 一三ロ 飯いるぞ我が家の食事は予約制 べテランの「いわゆるー「すなわち」意味不明蓮華花生 びじ 我が上司ロは美辞でも腹冷句チクデン れいく マンネリ夫婦