さんご ごゃうじゃう もつごたいせつ「うけたまは ございます。しかしながら産後の御養生が最も大切と承りま◎その後のお肥立ちも申し分 くだ なき御様子で。 すから、どうぞ大事になさってドさいせ。 ごゃうじゃうせんい ? あそ ◎なほ / \ 御養生專一に遊は よろこ まをしあ めでたくかしこ とりあへず慶びを申上げ寸す。 して下さいませ 0 ふたかに さんぶえうじ ふたり 匯「お二方」は産婦と幼兄の二人。 てがみ しゅび ◎お手紙によれば首尾よく女 がくかうごにふがくよし 學校御入學の山。 せうねん おや にふが′、 ちうがくかうごにふがく さふらおもむき 入學した少年の親へ ◎中學校御入學なされ修趣、 9 しゆくぐわんじゃうじゅたいけいそんさふらふ 宿願成就大慶に存じ候。 がふかくしやひっ、 5 ごにふがく じこ、フ ◎合格者の筆頭にて御人學の 春めかしいよい時候になり駛した。 おもむきおいよ みな 7 、さまおそろ おんつつが ぞん 趣、御視ひの言葉も無之 0 皆々様御揃ひで御恙なくゐらせられますこと、存じす。 うけたまは たいへん ごせいせきにふがくしけんごがふかく かずをさま にふがくしけんがふかくしゃうち 祝承れは和夫様には大鬘よい御成績で入學試驗に御合格なさっ◎人學試驗合格者の中に、 くんごせいめいはつけん さふみ、 ひ ちうがくか、フごにはがくあそ 君の御姓名を發見いたし のて、いよ / \ 中學校へ御入學遊ばしたさうでございすが、ま よろこ ◎名高き學校のこと、て、人 ぞん がくしぐわんしやおほ ことに目出たう存じす。謹んで慶びを申しあげ寸す。 學志願名も多かるべく。 まを ぢよ
ド ( んたうひご いっしゃうつう いス心がけにじ人りした。本當に人は一生を通じて向上 通知と返事 わす まさをさましけんせいせほ内につ を忘れてはならないのでござい寸せう。 ◎正雄様の試驗の成績、本日 はつべうあひなさふらふ しよもったくさん くがくてびき ごぶんめん 獨學の手引になる書物も澤山ございますが、御文面によりま發表に相成り候。 ぶじしんきふ ) 】と・れたくしバか かくべつもくてき じかんむだ ◎無事進級との事、私如何ば すと格別の目的もなく、たヾ餘暇の時間を無駄にしたくないと あん こころもち かリ安堵せしか。 ぢよが ~ 、 とほ せいせきべっし だけのも心持らしうございすのて、それならはづ / ( 、、女學 ◎妹さよ子の成績、別紙の通 をさ かうてい しよがく ~ 、わ ぞん さふらふ 校程度の諸學科を修めになるのが最もよるしからうと存じ りに候。 うけたまよ かずこさま ちょカ・、カ . 、フ しゃうらいなにごべんきゃう ます。女學校の學科は、たと ~ 將來何を御勉強にならうとなさ◎承れば、利子様には。た ) に、 - がくしけんけ「 ( わ きそ . またしゃうらいせんもんてきがぐ びの人學試驗の結果おもし るにしてもそれが基礎になるのですし、よし又將來専門的の學 ござんねん さふらふ もんごべんきゃう ひっえう ぢよがノ、カ、フていさ ろからず候よし、御殘念の さつあさふらふ ( 問を御勉強になる必要がありにならなくとも、女學校程度の ほど察し上げ候℃ 当學科はこれからの女性にとっては社會一般の常識でございまし◎御手纒をし、一度は叫し あみるいむせさふらふ いつなんぢよせいすゐじゅん ごじぶんたか っ く暗涙に咽び候 て、一般の女性の水準に寸で御自分を高めることになるのです ◎いかばかり御遣憾のことな もつごてきたうしん かけ の「・から、とにもかくにもこれが最も適當と信じます。 らんかと、蔭ながら察し上 手 ぢよがくか - ってい、」 なに ちょカくこ・ ) ぎろ , 、、 紙 女學校程度の學科を自脅なさるには、何よりも女學講義録候 こころ もつご か、つじゃ、フ いもうと きゐかん さつあ
紙手のていつに學修 竄あひ じぶんなに べんきゃう こうしふ がくかうやが′、かう ②學校や夜學校や講習のことを訊きあはす場合は、自分が何を勉強したいのか、どの位一 はしょ べんきゃう くらゐきかんない ひょう の費用で、どれ位の間内に勉強したいのか、場所はどの邊にあるのが都合がよいか さういふことについて知らしてやると、調べたりしてくれるのに都合がよろし〕。 ときじぶん ひと こうぎろくしうがくむ あひなに じ愛んくがく ②自分が獨學する場合に何か講義録や修學向きの本について、人に訊き合はす時、自分 ぢよがくかうてい ? てい べんきゃう てい がくりよ / 、 の學力がどの程度か、それから、どの程度まで勉強したいのか、例へは「女學校程度 まな えいご の英語を學びたい」といふやうに書くとよく分る。 ていか ぼんだちよしゃなまへくわうこくか ぼんちゅうもんとき くわうこくみ 3 廣告など見て本を註文する時は、本の題と著者の名前 ( 廣告に書いてあれば ) と定價 べんり つか ふりかへ そうきんがい など書き、自分の宛各はきれいに讀み塀くく。送金は概して振替を使ふのが便利で ( そうきんれうやす もあるし、送金料も安くてよろしい。 てがみか し、フカ , 修學についての手紙書き方 し わか ほん さ あたり たと 289 ー
ぜんぞんふあんない ないよ、フそっげふご 愚弟は是非醫科を志望せる 共、學校の内容、卒業後の利害などにつき、然不案内に候 がくか・フ : せんてい、一け・つじくだ あひださやうてん : しんしやくうへ 、ものゝ . . ′、 0 、左様の點御酌の上、よろしき學校御選定御敎示下された さふらどもみぎ 。ね・アまっしあげ◎あれこれとひってゐる 、御多に中眞に恐れ入り候〈共、右よろしく御願び申上 内に、兎に角御意見を伺ふ さ・らふ みん 、さネ・ら」 に如かずと存じまして。 ご怛くせいたまは おくさまおぢや・つさま つひ 末筆ながら奧様や御孃様へ、何卒よろしく御鶴聲賜りたく候。 ◎遂に x x 農學校に決めまし とんしゆさいはい まづみぎ : さうたんまで ところ 頓首再拜 先は右御相談迄。 たが、參考迄に腹臧なき虐。・ にふがくてつゞきい・つじん を仰有って下さい おちゑ 入學手續を友人に試く ◎これはどうしても御智惠を・ まう ツ、い・や・つ . ノん かくべっ しつれいおゆるくた ぶさた 御借り申さねば、迚も兩親 學御無沙汰してゐます。失禮御許し下さい。昨今の寒さは格別で ます′ ( 、 : さうけん へいこういた に委して置けないのです。 に 大いに閉ロ致してゐますが、貴兄にはお變りなく、益々御壯健 ぞん 入學手續を友人に訊く るで御修學のことゝ存じます。 やくせん し ) どほ し、っ、・ーい : ん い・つそ′、しょよ さてせうせいほんしゅんいよ / 、ちゅうがくそっげふか 扨小生本春愈々中學を卒業、ねての志通り、藥專に入學◎執れ規則書に依れば詳細判 り・う . レ なにとぞ かは さ、こんさむ ぐていぜひ おっしゃ し一
てがみッ 修學についての手紙書さ方 修學についての手紙 キ・そ ( しょ おく 規則書お迯り下さい : たづ 獨學の方法を尋ねる : 自習の方法を教へる : たの ル ( 資の補助をむ : おとうと 弟へ入學をすめる : もん しよせき 書籍を註文する : 名士書簡 じ 2 けんじゅんびちうとらとはげ 受嶮準中の弟を勵ます : ~ 「遊につい ( の手紙書き方 吉田絃二 じにけんにやうすやうすうをつと 郎一ご ( ) 一受上京中の夫へ
入學祝ひの招待 みつげふいはい よね 卒業祝に舊師を招く けんきう 研究會の招待状 獨學の方法を尋ねる しよせき ちゅ・・ ) もん 書籍を注文する 名士書翰 くがくせい にふくわい、声しあは にふがくてつごきとひあよ 苦學生の人會を問合す・ : 元良勇郎一実入學手績の問合せ・ がふかくつうち がくせ物 合格の通知 ( 舊師 0 ・ : 大町桂月一學生に仕事を・ しよせきちゅうもん 書籍の注文・ : 大養毅一 しゅうしよくくわん かた 囹就職に關する書翰文の書き方 就職に關する文 しゅ、つしよく 就職の周旋を賴む ( 先輩 0 ・ くわい しゅうせん しよかんぶんか たの じゃう : 大町桂月一天 ・早川千吉郎一 一吉
女視慶 一 ) れありさふらふ 間御笑納下され候はゞ幸甚の至りに有之候。匆々頓首 入學を祝す いけ・い まをしさふらふこのたび : しそく ′ ? ) さま”かごとわ・つだい 拜啓。春暖漸く加はり申候。今度御子息一郎樣見事府立第 4 り・つカ . ′、、つ ふかくしけんき」だい : ほんにんもちろん 一中學校の入學試驗に及第せられしこと、御本人は勿論のこと 、一りや・つしんさ》宀およろ一一 なか / 、こんなん 御兩親様の御喜びさぞかしと存上候。當今は刀學も仲々困難 あ ら・フさまひごろせいせき にて容易のことに非らず候も、一郎様の日頃の成績なり御頭 のう しし びとま ぞんあげさふらふ あん 腦を以ってせば易々たることゝ存じ上候。これにて一先づ安 しんできまー / 、 ! じゃうたっ あ・さふら一」いづ いはひさんたうまうしあ 心も出來益々御上達のことゝ拜し上げ候。何れ御祝に參堂申上 とりあへしょち・ ) おいはひま、つしあげさふら」 げ候も取敢ず書中にて御祝申上候。 敬具 あひだごせうな気くた さふ一ふ しゅんたんやうや かうじん さふ一ふ しゆく ぞんじあげさふらふたっ・こん いた さ・ ) / 、とんしゅ おくまをしあ 送り申上げました。 せんがくふさい ◎淺學不オの身ですのに、か きっ くも御叮重な御視詞に接 さいせうせい ◎驚オの小生、この上は一意 べんきゃうせ 1 ュ 1 いた りやく ! 勉強に精勵致します。略儀 しよめん りんれいまをしあ ながら書面にて御禮申上げ 5 ます。 このたびちうい : 、ぜんくわ、一そっ ◎貴兄には此度中學全科御卒 おもぢ、 業の趣 ( たねんごべんッくか・つあら ◎多年御勉學の効顯はれ、學 卒
さふらふ され候 0 選もし叱はゞ私としては高等商業 ~ 入學、卒欒の上は商事社 すうねん きま、 ) ごり・よ , 、い 4 ー 4 」 ごうにふしやしゃうらいうんめいかいた・、 交等に入示、將來の運命開拓に努力致し度き希望にて、こ、數年 まうすべくさふらもいませう さトりご ~ 、ら : フ ごかうや、フじき ~ 更に御苦蒡を叫ねられ御孝養の時機、くれ可申候 ~ 共今の小 か ~ 、ご ごぎさふらふあひだなにごぞごかんかうわたくし ー」や、つ仁ンいだいか、フ 孝より將來の大孝たらん覺悟に御座候間、何卒御勘考私の ねがひあげさふらふ ( ねんぐわんかなさふらふやうおゆるくだ 念願叶ひ候様御許し下されたく、伏して願上候。 おゆるねがひい ぞん さふらふ みぎごむり おたの 右御無理と存じながら、御賴みに侯。くれん \ も御許し願入 き上うくわうきんげん さふりふ り医 0 恐梍謹言 そっけふしやしうしょ・、りつぜんごく ◎卒業者の就職卒も全國一二 あらそ - ど じっふー・くか・ ) を爭ふにて實業學校とし 、うしうかうさ・ら ては最秀校に候へば、何 とごし ? うにくねがひら ' さふらふ 卒御承諾願上候。 さくつん ◎昨年はストライキなどあっ がくかうひやうんわる て、學校の評判も惡くしま う、 ) 1 ノのしつわ・つ したが決して敎授の質が惡 いのでも何でもなく。 に、がくでき ◎入學出來ましたら x x 樣の 一、つカイ、 じゃ、フ、 0 ふが ( 、か、フ にふが ~ 、 御宅から通學させてけば 上級學校への入學を勸む 4 た 1 、んべんり 大變便利と思ふのです。 じゅうじじつはや ) ぜんりやくぎよくしゃうはいけんかじ しりつ 4 前略。玉章拜見、家事に從事一日も早く兩親に孝養したしと◎私立ですがよい師を弉め もつごしごく かんぶく てゐるので有名なのです。 の御希望、尤も至極にて服の外ありませんが、各個人に與へ 4 す、 りゃうしんかうやう かくこじんあた おも 1J6
しゆっさんけっこんくわん 結婚・出産 出産結婚に關する文 綠談問合せ えんだんごひあは ムロせ ( 仲介人より ) 縁談間 カくしうかんひやル・ん : ◎學友間の評判極めて良好に さふらどもはた はなは、こっんぎ よしけいがたてよっりさふらふのぶれは しゅんだんのこうます / 、ごせいく 候へ共、果して然りや。 春暖之候谷々御淸穆の由奉慶賀候。陳者、甚た突然の儀に ちじんかんやつひやうけうし しょ / 、っしょ ( 、ま、つし らいあひう えんだんこごい せうせいちじん これありさふらふ ◎知人間の風評と敎師の言と て有之候が、小生知人より綠談の事依賴相受け處々物色申 よまい一、 : , る・た は餘相違致し居リ、甚だ ) 居 ' 處、 , ( と貴下御令娘〇〇子様のことを思ひべ之れ實に まよさふら・洋 ござさふらふせん 良綠と存じられ候爲、早速御照會申上候次第に御座候。先迷ひ候。 しりったん ( 1. しゃなどわ・つらは こんにちおい 方様は土地柄の名門にて血統は至っ一」正しく、今日に於ては十◎私立探偵社等を煩さゞるや ふら ま・しにんきマっ さくねん、、」うきゃうていだいりがく げんかくほんにんさま か、ていい守・ けいぞく うとの本仄の希望に候へば し、家庭至って嚴格本人様は一眸年の東京帝大理學 に幾代も繼 なにとをおんて ごうだいがくざいがくしゃうらいせい もくかけんきうせい ぶしゆっしんり い部出身の理學士にて目下研究生として同大學に在學將來性の十何卒御手づから。 む けっこん よ 3 よきよ、フしゆく ほんにんがくゐご っ一よんまうをり これありさふらふ ぶん 亥 二分にある學徒に有之候。本人は學位取るで結婚せざる旨⑥御第忙の折かみだ恐縮に ぶん けっ - 一んしゆっさん 1 ー 125 ー
おそ かげふつ くれ , ~ \ も御一考願びます。家業に就くのは、何時からでも遲 きけい じゃうきふがくかうしんきふき いといふことはありませんが、上級學校進級の機は、貴兄の一 る ちゃうなん 文しゃうがいおい 生涯に於て、たゞ一度あるばかですから、悔を殘さぬ様、御一◎長男だから家を嗣ぐとの 4 こんなんぎ しよせい さいの 5 きよくさ てんぶ 一られたる天賦の才能を極度に發揮するのが處生の根本、こし 上級學校への入學を勸む なあひ せうぎよみのがたいぎよっか そむ てんだうそむ に反くは天道に反くわけで、小魚を見邇し大魚を損んだ場合、 一◎大応には小學時代より既に おも - しんじったいかう 土まいたか いんざしいよ′ . 、し・ , しんど・ ) 神童の譽高く、現在々秀 眞實の大孝となるのでないかと思ひすが如何でせう。 およ なあひりゃうしんすす 御兩親が反對されるならは見も角、貴兄の場合は兩親の拗めをオ 0 光けりと聞き及び さいぜひ 候。然るに便々卒業後を せうかうあま でんやすご も杭んで小孝に廿じようとしてゐるのですから、この際楚非 田野に過さるゝは如何にも さいの、フ せつかく しゃうらいだいせうわかみち 力、・ノ - 、フ とも御一考を要しす。將來の大小の分れ路です。折角のオ能しをく。 こ、ろあた たいじゅ た、っそんい・フりよくしゃ 、を埋れ木にすることなく、大樹となりて花々しく花を吠かす爲◎當村有力者にも二三心當り タ「ざいじゃうてん これありさふら に、製前の私情を滅し、大に張を措き替えることを要望し有之候〈ば、經濟上 0 點は ごけねん 御懸念なく。 す。 ちゅうが ( ⑨中學のみにては意味たく存 さふらふあひ′ひじゃうきふかくかう ぜられ候間是非上級學校 うも か・フね第 はっき ため き