挨拶 - みる会図書館


検索対象: 書翰寳典
63件見つかりました。

1. 書翰寳典

書き足したい用事を書きます。これを追て書といびます。 新 こじこうあいさつあんびの 0 前文ー書き始めの言葉ー時候の挨拶ー安否を述べる言葉 代 ほんぶん の 本文 手 ことは あ ( さつかをさ ことはは 講手紙末文ーび 0 言葉ー終り 0 挨拶ー書き納め 0 言葉 けいせ ) わきづけ あとづけひづけしよめれあてな 朝後附ー日附ー署名ー宛名ー ( 敬稱 ) ー脇附 おつがま 0 追て書 まへ てがみこま 一本の正しい形をそな〈た手紙を細かく小分けにすると、前の表のやうになりま てがみかたち じゅんじよなら す。そしてこれだけの部分がこの順序に並ぶのが正しい手紙の形であり、しきた てがみさまふ りになってゐる手紙の作法です。 たと けれども、何時どこ〈すどんな手紙でもこのりでなければならないのではありません。例〈ばっ おつがき ことは いこの間兪ったはかりの人〈、時候の挨拶や安否を述べる言葉はいりません。また邉て書などはないの てがみ ときあひあひて が普通で、わざ , ( 、こしら〈ねばならな〕ものではありません。時と場合と相手によって、手紙と〕ふ しゅんじよかま んぶんほんぶんまつぶん ものは臨機應變に千變萬化するものです。ですがどんな手にも、前文、本文、末文の順序は夏りませ あな ) 」 ん。本文を書〕た後に、時候の挨拶が在ったりすると、手紙の作法も知らな〕人たと侮られます。そし ) たゞ へ )

2. 書翰寳典

あい 年末の挨携 ひとをハぼなくりものそ ・だあハさってがみ 世話になった人へ、歳暮の贈物に添へて出す挨拶の手紙てす。 解初めに季節の挨拶を述べ、年内中世話になった禮を書き、次 せいぼおく いの しあませしんねんむか 説に歳暮を選ったこと、それからに新年を迎〈るやうに祈る 一意味の拶てぶのが、この手紙の組立の順序てす。 まゐ こごおほ し、ちくじっび いよ /. \ あしつって參り寸した。何かと事多いこと、存◎寒逐日歳しく。 なんな 1 よじっ ◎年内僚日なく。 じ上げす。 ちャるびけっこう ほんねんちうひたかた 本年中は一方ならぬ世話になりました。謹んで禮を申◎池水微結の候。 くいういんや ? とないぐわいごたぜう ◎光陰箭の如く内外御多擾の げす。 節。 ほんじつべっぴん おく 、つ・をひごはこ たいへんそまっしつれい びさんよじ じかかんれいあひま 舞本日別便で遞り中上げました魚一凾は、大變粗末で失禮 ◎時下寒冷相増し、微霰婚め しるし ごあいさっ の おをさ あつま 手ではございすが、御挨拶の印でございます。御納め下さい て集り。 ありがたぞん さふらふ つるじついんきあひくは 費すれは有難く存じます Q ◎追日寒氣相加は候。 あ ねんまっ まをしあ つ くだ まをしあ ぞん なみだ よリを繙き、涙しつ、讀む のよ、いつまでも ? \ 。 . しぐュ おと 〇時雨の音よ、私の文にもそ の音がにじんでゐるがし ら一 0 117

3. 書翰寳典

( 例一 ) 賀 ( 例ニ ) ( 例こ ( 例ニ ) ( 例 lil) し ちゅ . う 喪中の年始 : あいさっゑんりよっかまつりさふらふ れんと ) 服喪中につき年頭の御挨拶を遠慮仕候。 れんとう 父の喪中ですから年頭の御祝詞をさしびかへます。 ごしゅ ( しさしびかまうしさふらふ ・ 4 くもちゅ、フつきれんとう 服喪中に付年頭の御祝詞差控へ申候。 、 2 ド」ド」・フ もちゅフひと 喪中の人への年始状 さふらふあひだねんと、フごあいさっゑんりよっかまっさふらふ なんもちゅう 御喪中にて被居られ候間年頭の御挨拶を遠慮仕り候。 ごゑんりよま・つし ねんが こ、ぎみおんもちゅ・つゐ 君の御軣中で居らせられますので年賀の辭を御遠慮申 あ 上げます。 ・亠 ~ 、、も、つゆ・フ れん 中 良 もちゅうつ第んしかってながらけっュい ◎喪中に付年始乍豚手欠禮。 ふくもらゆう「きんは ◎服喪中に付年甫の御賀詞差 ひかへま ・おんふ「も、つゆ・ツ ◎御服喪中なれば年首わ御挨 さつあ「 ) ひいへまう 拶相中し。 ◎父 ( ま ) の喪屯なれ竄新年の芻 あしからご あいさつけつれ、 御挨拶欠の儀、不悪御 、わ . んこにい」 寬恕の程。 はうそま ◎亡祖母の喪に籠って居りま すので。 はんがじゃ・ ) さし ◎御喪中とは存ぜず年に 上げまして中譯「 レ 0 ぎ

4. 書翰寳典

たさふらふ れ度く候。 なんじっ じっきうやうあす けんぶついたすべくめづら さふら 選本日は一日休養、明日より見物可致、珍しきもの目にか、り候 まうすべくさふらふ はゞ御知らせ可申候。 まづみぎごあいさつかたーい、ごはうまで 先は右御挨拶旁御報迄。 歸宅報告 じかや、 ) しゅ・んこうきかご ごういよ / ー、ごたしや、つ ぞんさふらふ 一拜呈。時下陽赤の候貴家御一統愈々御多の御ことゝ存じ候。 さてせうせいぎなが、 / 、りよかうちゃ、フ ごぶれい 、っちすごま 5 ・しさふらふ、こころ 扨小生儀永々旅行中にて、何彼と御無禮に打過し申候處、 かぶじきたくつかまつりさふらふ 昨四日無事歸宅仕候。 ごあいさつようしあぐべくさふらも ごりあへずみぎごっ、フちかたん \ ごあいさっ 4 何れ拜爐、御挨拶可申上候へ共、不取敢右御通知旁御挨拶 ま、フしあげさふらふ 一申上候 0 1 なにが さ - フ , ′ \ ふじん 草々不盡 ふ 、 0 りよ工′ - き ◎旅客機など最初の經取なの せう / ( 、きみわるおも で、少々気味悪く思ってゐ ま で れ とせちき 年の知己の如き御僘遏、 あまっさごせんべっ 剩へ御餞別まで御下に いたヾ ◎ほんとに餞別まで頂きまし て恐縮致しました。 安着を報ず ちャうろっ、が れんたうちゃくいた ◎長路恙なく大連に到着致し さふらふ 候。 0 せんべっ 228

5. 書翰寳典

まゐ みな ) ( 、さよひごしほ せうぐわっ 猶いよ′く、寒さもきびしくなって參りすから、皆々様一入っになっても、お正月はう あそ ごけんか、 ) ごかうふく お おからだおだいじ 御體を御大事に遊ばしすやう、御健康と御幸を陰ながら御れしいわれ。 の いのまをしあ をんなせうぐわっまつうら 〇女の正月は松の内すぎてと 女新り申上げす。 の まづしんねんごあいさっ かごろじゃま か、七八日頃お邪魔してよ。 かしこ げ先は新年の御挨拶で。 ー・イヤ 〇ハッビー・ニュ ねんがじゃう あちらりう 年賀从の返事 と西洋流でごめんね。 さま せうぐわっごあいさっぬ 〇 x x 樣、お正月の御挨拶找 おんさう ) ー、ごていちゃう ごねんが いただありがたぞん さふらふ ちゃうせん 御早々と御郎重なる御年賀を頂き有難く存じあげ候。 きで、カルタの挑域よ、ぜ みな ~ ー、さまおそろ ごきげん しんねんおむかあそ 皆々様御揃ひにて御機嫌うるはしく新年を御迎へ遊はされめ ひいらしってれ まを およろこ さふらふ でたく嬉しく御慶び申しあげ候。 ごしひごかた おせわ あづかまこごあり 中 喪 こちらこそ來る年も來る年も一方なら御世話に預り眞に有 おんふくもちう・よしいいしゅんごあい あつおんれいまをしあさふらふ さうぶじ ゑつねん さふらふ およろこ 難く、厚く御禮申上げ候。、一同無事に越年いたし候、御喜び◎御服喪中の山、迎春の御挨 ねんごうごあいさつまをあさふらふ さっさしひかまをしさふらふ 拶差控へ申候。 下されたく、くれ走せながら年頭の御挨拶申し上げ候。 さむ へんじ

6. 書翰寳典

: いーいきかます / 、、、一たしャうだんけいがたてまつりさふらふのれてせうせいぎこのた 5 拜啓。貴家 ( 血々御多詳の段奉慶賀候。陳者、小生儀此度・ 新 へんせん、 : “ま しゆくぼうかいぐわいじゅん . いたすべュ三 ) の御用も序でに拂じ度く存 選變遷極りなき海外事情視察を兼ね、宿望の海外巡遊を可致事 ごあいさつま・ 1 ・しあげさふらふ じ候。 と相成り候間、御通知を兼ね御挨掩申上候。 : ・つッ ) べしゆっぱっほ ( し へ まんし・つ 集來る十五日前戸出發、北支より滿洲を經てシベリヤ鐵迸にてソ◎初めての土地でもなし、よ、 じ ) んくわい く一が判ってゐま、 , から ビエト横斷、ヨ ロツ。ハ諸國を巡廻の上、アメリカへ渡航、 サンフラン . ンスコ はんねんかんじゅんいフ 最後に桑港より横濱へ歸朝、半ケ年間巡遊の豫定に御座御用がありましたら、どう せ序ですから。 ぐ みぎりや ( ぎながらごあいさつま - っしあげさふらふ 右乍略儀御挨拶申上候。 敬具 海外巡出發の挨拶 とひあ しゆっぱっ ◎重大任務有之譯にては候は 出發の日時を間合はす じゅムうう「か全「しょ ず、ゆる / 、、巡遊仕る所 ぞんさふらふ きかますな、ごせいしゃうだんめでた 人ごィ一さら・ま・、 存に御座候 0 先は出發に際 拜啓。貴下益々御盛祚の段目出度く存じ候。 たんたい しょ・フちつかっさふらふ さてんじっしんぶん きか : とぺい し御挨拶まで。 扨本日の新聞にて貴下御渡米のこと承知仕わ候。 0 〇團體の

7. 書翰寳典

ことは んぶんと いふ本文へ取りかかりの言葉をつなぎの言葉といびます。 たいへんごめいわく す な二ぶん めんだんときようじ 6 さて面談の時、用事の話がすみますと、『大舅御迷惑なおびをして済みませんでした』とか『祠分 代 てみ ねがまを 手ともによろしくお數ひ中します』とかいびます。手紙でそれを結びの言葉といびます。 ねがまう 講「右くれもお願び中しあけます」 ばしめくだ 「どうぞ惡しからす思召し下さい」 ことは などと、場合々々によって様々な一 = ロ葉にな = ます。 ようじ をよ わか あいさっ ことは みなさま 0 これでいよイ、用事はったのですから次はお別れの挨拶です。言葉では、「どうぞ皆様によろしく をり さむ からだだいじ くだ 仰しやって下さい」とか『寒さの折ですからお體をお夫事になさって下さい』とかいびます。これを手 では終リの挨拶といびます。 じせつがらおんみ 「時師柄御身おいとび下さいまし」 るぶんごぶさたまを 「先生〈も隨分御無沙汰申しあ廿てゐます。どうぞよろしくお傅〈下さい」 などと書きます。 さいご のそして最後に「さよなら」とか「御免下さい」とかいびます。手紙ではこれを書き納めの言葉とい びます。そして、 っ みぎ つぎ ったくだ

8. 書翰寳典

あさ しもみ ごらうじんさまか 「朝ごとに霜を見るやうになりましたが、御老人様は御變りなくお暮しでございますか」 これが時候の挨拶です。 めんだん あひて 3 こ人で面談なれは和手がかういびます有難うございます。内方は逹者でございますが、あなた かは かゆ みな / 、・うぶ の方もお變りございませんか』そこで『お蔭さまで皆々丈夫ですからどうか御安心なさって下さい』と いびます。 あひてす ところが手紙では相手が直ぐに受けごた〈することが出來ませんから、勝手に此方の安否を書き添〈 てやります。 わたくしかた かゆ ごあんしんくだ 「私方はお蔭さまで一同無事ですから御安心下さい」 もうとちょっとか にちね 手「妹が一寸風をびいて二三日寢ましたが、もうすっかりよくなりました」 これが安否を述べる言莢です。 つぎ ようじ はなし 立そしてその次にいよ , く、用事の話になるのですから、これまでの「書きの言棄」「時の挨拶」 あんび こと悽 てがみ 各「安否を述べる言葉」・の三つを手紙では前文といびます。 つぎはなしほんすじ たいへんごめいわくになし の次が話の本筋です。「さて、大夏御迷惑な話でございますが』などといって用事の話にとりか、りま てがみ ほんすじよなし す。手紙ではその本筋の話を本文といびます。そして「さて」とか「實は」とか「つきましては」など一 よう てがみ うぶじ ありがた

9. 書翰寳典

紙手の舞見 」物見舞の手紙書き方 とをりじこうあい おんじんせんせい ふきゃうだいしまい しんるるいうじんせわ 0 父母兄弟姉妹、親類友人、世話になった恩人先生などへ、忙しくても時折の時候の挨 れい れぎを せんせいめうへ ふうしょ さってがみだ 拶の手紙は出すのが禮儀です。先生やⅡ上へは封書にするのが禮ですが、手紙にしょ一 はが、 はがき おも おも うと思ふとっぴ / \ 出しおくれたり、又は和手によって葉書でもよいと思ふなら葉書 - でもよいでせう。 ときをりじこうようご ほかようじ てがみ ちが んしゃう じこうみまご の外の用事を兼ねない時候見舞たけの手紙はその時折の時候用語が違ふだけで、文章の つぎこちら くみたてな はじ たづ あんび じこうあいさつか せんはうあんび 組立は同じです。初めに時候挨拶を書いて先方の安否を尋ねて次に此方の安否を知ら からだ あいさつを し、なほお體をお大事にといふ結びの挨拶で終ります。 しょちうみま「 ) じこうさうたうようご かんちうみまリ んれい 0 ですから一つの文例で、たゞ時候相當の用語を變へるだけで寒中見舞にでも暑中見舞 つぎぶんれい ちが けしきぶんしゃう にでもなるわけですから、次の文例ではわざとそれる、違った形式の文章にすること しょちうみ季ひ みな たとしょちうみまひ にします。それで皆さんは假へ暑中見舞をお書きになるのであっても、たゞ暑中見舞 みまひ だいじ てがみか またあひて かた いそが 、がみ

10. 書翰寳典

( 但シ南海本線萩の茶屋驛下車南二丁四ッ辻東入ル ) 新井宏吉様方 の 詼會費金參拾錢 ( 當夜御持參のこと ) の ごせいれい 手 困 . 「御精勵は精をしむ意。 あいさっ 忌明けの挨拶 昔の武家のならはしては、親五十日、ル翩一一十日といふやう たうこん に忌の長さが定まってゐましたが、営今てはさういふきまリ だん、ふめいれう あハさつじゃう は段々不明暸になってゐるやうてす。息明けの挨拶状には、 しはうさいせわ てうもんれいの くやう 死亡の際の世話になったことや、弔問の禮を述べて、お供養 を添へて途るのがしきたてす。 よ、す みな ) ( 、さま ひごろおた、さま 手秋色やうやく深みゆくこの日頃、御宅様には皆々様 し、フしよく 解 詭 きあ ◎片腕を失ったやうにお思ひ でございませう。 ごかうや ) つひむな ◎御孝養も逡に空しう。 ごしんちうふ ◎いたましき御心中淬く / 、、 さつまをし お察し申上げす。 こころづ ◎お心靜かにもたれて、亡き ごめいふくいのたま 御方の御冥輻を所リふこ一 ごかうや ) そ、最後の御孝養と存じま す。 とも一ら ふたり ◎ニ人となきお友逹で、姉と いもうとそん も妹とも存じてゐましたの あらしちたま こころ に、心なしの嵐に散リ給ひ とよ ) 」さま し豊子様。 ひと ふたたかへ ◎再び歸らぬ人・となりひし おも と思へば、胸の裂くる思ひ かたうでうし 0 15 当