交るす・に事農 しよかんぶん 農事に關する書翰文の書き方 とひあはあんないじゃう ・あんび ことは 0 農事に關する文は、註文とか問合せ案内从など早急なもの以外は、時候安否の言葉を つける。 ことさももち びじれいく つつえう 概して素朴な文がよく、美辭麗句を殊更に用ふる必要はない。 0 註文とか問合せの文は、事生活に關する重大事であるから、よく意味が先方に徹底一 -C らいんとくていちゃうれいぎたゞ ゃうまたてつだひょうけん ぎれいぶん る様、又手傳や用件などの依賴の文は特に叮重に儀正しく書く。儀疆文でたいか けいし はんたうこ、ろもちへう かた 形式などより本當の心持を表した書き方がよい。 が ( のうじ そばくぶん くわん ん の、つじ ちゅうもん くわん カ さうきふ か いぐわわ かた
まね 法會に招く・ てれうり おく 手料理を贈る・ し、フっ , 、 くわん しよかんぶんか 囹遊樂に關する書翰文書き方 遊樂に關する文 ぼふゑ 思 : 佛豸誕を右多土み右多 祝を 返えを返え のの ロつ 待を待を待を事じる事じ やげ けしゆくせわ ・ : 大町桂月二一六下宿の世話を賴む・ ゅなんしゅうせんたの ・ : 幸田露件三六下男の周旋を賴む・ たの : 有島武郎三七 ・ : 中村欷香二宅 ニ一四 ・ニ一四
入學祝ひの招待 みつげふいはい よね 卒業祝に舊師を招く けんきう 研究會の招待状 獨學の方法を尋ねる しよせき ちゅ・・ ) もん 書籍を注文する 名士書翰 くがくせい にふくわい、声しあは にふがくてつごきとひあよ 苦學生の人會を問合す・ : 元良勇郎一実入學手績の問合せ・ がふかくつうち がくせ物 合格の通知 ( 舊師 0 ・ : 大町桂月一學生に仕事を・ しよせきちゅうもん 書籍の注文・ : 大養毅一 しゅうしよくくわん かた 囹就職に關する書翰文の書き方 就職に關する文 しゅ、つしよく 就職の周旋を賴む ( 先輩 0 ・ くわい しゅうせん しよかんぶんか たの じゃう : 大町桂月一天 ・早川千吉郎一 一吉
まを S ま くわんけれ の關係をよくたしかめるこ 虫が知らすとでも中すのでせうか、今になって考へて見ますと、 ) く力、つ わたくしをま かんが あひだ物つらなん 學校にゐる間中、何とばしに、私、叔母さまのことばかり考へてゐた 前と同じてす。 が′、カ、つ けんくわんと かへ のです。そして學校から歸って來ると、いきなりお母さまが玄關に飛び な おっ こゑ えい しづを をつとな していらして、何にも仰しやらすに、をあけて泣き代されたので、 夫の名は「郁夫し・「榮一 わたくし な 私、びつくりしたのです。「叔母さまがお亡くなりになったさうですよ。」 しゅじんたく かあ わたくし っしょ けんくわんさきな 「主人」「宅」いづれでもよ , とねえやから聞かされて、私も、ついお母さまと一緒に、玄關先で泣き をつとてれまい だしてもまったのです。 ろしい。夫の弟妹などは 、をぢ -C まことり にはうめえだ、、 な 叔父さま・今、小島がお庭の梅の枝に來て鳴いてゐます。如何にも悲 をぢ 「お兄さんから」「靜夫兄さ ( 一 とさうに鳴いてゐるのです。叔父さまがどんなに悲しんでゐらっしやる おも わたくし くらゐ かと思ふと、私、ぢっとしてゐられない位です 9 んから」と書きます。 かあ さくや きふかうた てがみつ お母さまは昨夜の急行で發たれましたから、」」の手紙の着く頃には、 あまじまん しんかてい とう かな わたくし 事 もうお母さまがそちらに着いてゐらっして、、 ~ 父さまや私がどんなに悲 @新家庭のことは、餘り自慢 げしんでゐるかを。第聞き下さったこと乂存じます。 こらしく圭「かぬ方がよみし一 をぢ からだ たいせつわたくしいま ねんあ 書 叔父さま。どうぞお身體をお大切に、私今、そればかりを念じ上けて ゐます。 かあ かんが かあ ころ 第のふ と 、 0 165
女るす關に就 し・フしよく か くわん しよかんぶん 就職に關する書翰文の書き方 〇就職を賴するのに、筆きであったりペン書きの走り書き、葉書などは、就に こ製らもふまじめ あら 對する心持の不眞面目さを表はすやうでいけない。 まざがみ ていちょうけいしき ようご ぶんしゃう しゅうしくわん 0 出來るだけ卷弑のやうな鄭重な形式をとり、文章も、用語も、拔かりなく終始一買し四 ていねい て丁寧に誠意を籠めて書く。 びとはたら はたら たうぜんは O 人が働くのは當然で恥ぢるべきことでないのだから、働かねばならなくなった理由な べんかいてきか みぐる ふえう 0 どを辯解的に書くのは不要であるばかりでなく見苦しい な ごとか だう / 、じんせ いかどで しゆっっ むか ぶんめ , 2 ⑩立き言を書くのもいけない。堂々と人生の門出に向って、出發する意氣ごみが交面に たうをん あふれてゐるのが當然だ。 ふうしょ ⑩依賴も返事も封書にすべきものである。 ( んし
集文翰書選新 4 とひあは しんじっしんさう 世うかい しうせん えんだんくわん ・問合せにしろ、紹介にしろ、周旋にしろ、縁談に關する手紙は、出來るだけ眞實眞相 めいミ せんはう ごかいはやの ゃうさいしんちゅういえう を明記して、先方に誤解、早呑みこみをさせぬ様、細心の注意を要す。 じっさい ようい じんさうざういけん むねしる こんごう の自分の想像や意見は、その旨記して、實際の報告と混同させぬゃう用意すべきである。 でき ふうしょ ものまでたけん じんひみつ 0 出來るだけ封書にして、用のない者に迄他見されぬゃうに。自分も機密を守るべきで あ・る。 えんだんしゆっさんとも ふきつれんさう 朝縁談出産共に、慶事については、用語に注意して、不吉を連想させるやうなことがあ ってはならぬ。 かんたんしる 、・ぶつ ぶんをは そうぶついみめきら 0 贈物をしたことを附記する場合は、文の終りに簡單に記したがよく、贈物の意味を明 せつめい は・う 一一かに明した方がよい。 けっこんしゆっさん しよかんぶんか 第結婚出産に關する書翰文書き方 0 けいじ ようご ちゅうい てがみ でき 124
集交翰書選新 4 4 そうげい くわんいうならせうたい ー彳観劇、祭りなどの勸誘並びに招特、又それらに關する送迎、報告 遊びのための了、「、 あっ れいじゃう 耿などをこ」ゝに集めた。 かんひょうどうはんしゃうむ みくさうしゆっけつい いうはしょにちじ くわんいうナうたい 召守っ文は、誘ふ理由、場所、日時、服製、出缺の如何、費用、同年者の有無 C 物誘、孑第イ こと - - 史 など事細かに書く。 O 先方が萬算繰上けて來るやつに仕向けるのが儀である。そして崩日より二三日前に にゆりふんよゅうあた せんはう と 屆くやうにし、先方に充分の餘裕を與へておく。 ケ鬻さっそくだ かならだ @その事は必す出す。僘早遽田すことにカめる。 じいうきもももっか ばんそうげいはうこく の送遞、報告などは一般の迎報告などより暢やかに自由の氣持を以て書くがよい。化 かんえう しを矢しない程度が肝要である。 》よんぶんか くわん い・フ・ら・、 遊樂に關する書翰文書き方 のび かた また くわん けうこく 218
集文翰書選新 いらいうたふせ、たい 、んしんしやとくこんいあごだがら しゅ 〇家庭に雜事に關する依頼、贈答、招待などの文は、主として近親者、特に懇意な間柄 ・」うし とりか れいぎ ちゅうい わす 同志に取交はされるが、「親しき脩にも禮儀」を忘れないやう注意する。 けしゆくしやくやしうせんいらいなら したてものかひもの あひて しゅ いらいぶん 〇下宿借家の周旋依頼並びに仕立物、買物などの依賴文は、和手が主としてしい仲な ひっえう ようけん れはお世辭など書く必要なく、用件のみでよい。 うたふよ ぶん なん うたふ ゃうたふいみ 〇贍答に寄せる文は、何のための贍答かいふ、贈答の意味をはっきりさせておく。贈一 たふひんゆるしょようはふしるはあ 0 け -C せう そまっ けんそんい わす 答品の山緒、用法を記す場合、「輕少」「粗末」の謙遜の意を附すことを忘れないや なすうりゃうとな しようこみやま ちゅうい うにする。數量を稱へるのにその稱呼を誤らないやう注意する。 かていざ「じ くわん かてい しよかんぶんか 家庭に關する書翰文書き方 くわん ぶん かた
紙手の性女の代時新 びやうき てがみか 病氣についての手紙書き方 びやうきし じふんびやうきいへものともだちし あひかくものびやう、 0 病氣を知らせる手にも、自分の病氣を家の者や友逹に知らす場合、家族の者の病氣 しんるる か誉く はあ 0 ともだちびやうき あ 0 ともだちし を親類などへ知らす場合、友達の病氣をその家族やその友逹に知らす場合など、いろ はあひ , / ( 、の場合があります。 じぶん・びやうきし あひ じぶんあひて てがみうけとりし らひだがらかんが ②自分の病 ~ 米を知らす場合は、自分と和手 ( 手紙の受取主 ) との間柄を考へ、その親疎 したが かは の度に從って、書きぶりが變らなければなりません。 ひとびやうき びやうにんくわんけいしやし はあひ びやうにんあひてかた しんそくわんけい 3 他人の病氣を、その病人の關係者へ知らす場合は、その病人し」相手方との親疎の關係 かんが かけん を考へて、加減いたします。 そ ) ねんためちょっとし の總じて、「念の爲に寸知らしておく」といふのと、見舞にでも來て貰はねばならない てがみもら のたらそれのやうに、その點をはっきり書いて、相手に「こんな手紙を貰ったが、ど ちう -C うすればい人のだらう」、、」迷はせるやうなことのないやうに注意します。 て てん あひて かた みまひ しんそ 166
女事 主ミをい 軍事文の書き方 ことていこくぐんじん ぐんじ しよしき はん かは しよしゅしよかんぶん の軍事に關する諸種の書翰文も、書式は一般のものと愛りはない。たミ事帝國軍人に くわん しっそ きよしよく さいむよう かんたんそっちよく 關するのたから、質素、簡單、卒直なのがよい。虚飾は一切無用である。 ぐんじんいぐわひと へい、、 ぐんたいもち をひっか くとくことは 0 軍人以外の人へは兵語 ( 軍隊で用ふる獨特の言葉 ) は使はぬがよい。是非使はねはな はあひちゅうしやくくは らぬ場合は註釋を加へる。 ぐんじんたい ちゅう まちが くわんめいそんしようわきづけそれム、ことな 0 軍人に對して官名、稱、脇附は夫々異るから注意して間違はぬゃうにする。 ( 卷末 ことはしふさんせう の言葉集を參照 ) はなはあひけいぶ ぐんじんさ はあひ ちよくせつぐんじんだはあひ ぐんじんかそく 0 直接軍人に出す場合でも、軍人の家族に胛す場合でも、軍人を指して話す場合は輕侮 りつは たんぐんむ けん、、 かてい たん せがれ 不敬な言語を愼しむ。家庭にあっては單なる伜であっても、】旦軍務に服せば立派な - 」イ、か かんじゃう わす 國家の干城であることを忘れてはならぬ。 くつん じ かた つか ふく かんまっ 105