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検索対象: 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり
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1. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

つひとっ着実になしとげてゆくところに展開してゆきます。もとよ 私たちの一人ひとりが真の信心の行者になってゆくことを根本 にしていますか、それとともに、今日及び将来に向かって、全人類 の課題を自らのものとして担う積極性か必要です。そのための基礎 となる教学の形成と充実をはかり、それをふまえて、宗門内にとど まらす、広く世界にみ教えを伝えてゆかなければなりません。次代 においてその中心となる宗教的情操豊かな青少年の育成も、私たち の責務であることは言うまでもありません。そこに宗門の本当の発 展が実現されるでありましよう。 念仏は、私たちかともに人間の苦悩を担い、 困難な時代の諸問題 に立ちむかおうとする時、 ) しよいよその真実をあらわします。私は ここに宗祖親鸞聖人の遺弟としての自覚のもとに、閉ざされた安泰 に留まることなく、新しい時代に生きる念仏者として、力強く一歩 をふみ出そうと決意するものであります。 一九八〇年四月一日 浄土真宗本願寺派門主大谷光真 [ っ・・乙 0

2. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

蓮如上人五百回遠忌法要にむけて 来る平成十年 ( 一九九八年 ) は、本願寺第八代蓮如上人の五百回遠忌法要の年にあたります。 蓮如上人は親鸞聖人が顕らかにしてくださった浄土真宗のみ教えを日本全国に弘めるため、特に ご苦労くださった方です。私たちが、今日、お念仏のご縁に遇うことができたのは、蓮如上人のご 労苦によるところが大きいと申せましよう。 このご法要に向かって、私たちはみ教えがひろく、世界に子や孫に伝えられますよう、心を新た にして、精進しなければなりません。 それは、上人のご遺徳を偲ばせていただくとともに、私たち一人ひとりがみ教えを依りどころと して生きるところにはしまります。 長禄二 寛正元 寛正二 永享三 長禄元 蓮如上人略年譜 年号西暦年齢 主要事項 ご誕生 ( 二月二十五日 ) 一七お得度 父存如上人 ( 第七代 ) ご往生 本願寺第八代をご継職 一四五八四四実如上人 ( 第九代 ) ご誕生 一四六〇四六 『正信偈大意』を著される 一四六一四七初めて『御文章』を著される 一四一五 一四五七四三

3. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

イ、私たちは浄土真宗のみ教えに生かされた生活をしているでしようか。 神と習俗について 葬儀や法事に関すること 友引に葬式をしたら、一週間後にまた身内が亡くなりました。迷信や習俗も 守った方が良いのではないですか。 ・神棚もお仏壇も両方大切だと思うのですか : ロ、お寺や組あるいは地域でどのような活動をすべきでしようか。 教化活動 ( 日曜学校・仏青・仏壮・仏婦等 ) の推進 ・連続研修への取り組み ・過疎・過密について お寺でもっと、お祝いの行事を増やしてほしい。 ・都会で暮らす息子たちにも、仏様の教えを伝えたいと思うのですか。 ・連続研修に、もっと若い人か参加したら良いと思うのですか。 ハ、私たちは、み教えをどのように受けとめているでしようか。 ・他宗教との対話 ・み教えについて ・先祖が守ってくれると思っています。なぜ阿弥陀様を拝むのですか。

4. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

龍谷門主 今日の地球環境は人類によってひきおこされた破壊汚染がとどま るところをしらす、さらに南北の経済格差、民族間の対立、さまざ まの差別など、いのちを損なう問題が山積しています。今、私たち は、いのちの尊さにめざめ、自己中心的なあり方を変えなければな りません。親鸞聖人が開顕された浄土真宗に帰依する私たちは、蓮 如上人が広く人びとの思いを受けとめ、南無阿弥陀仏によって生き 抜かれたお心を体して、念仏者の責務を果たしたいと思います。 このたび上人のご遠忌を迎えるにあたり、中興のご遺徳を鑚仰し、 二十一世紀に向けて浄土真宗のみ教えが、人びとのいのちのまこと の依りどころとなり、宗門かその使命を果たすことができますよう、 皆様がお力をつくして下さることを念願いたします。 平成四年一月十 , ハ日

5. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

浄土真宗と念仏者の責務 親鸞聖人を宗祖と仰ぐ私たちの先人は、七百年を越える歴史の中 で浄土真宗のみ教えをうけつぎ、念仏の道を伝えて下さいました。 それは輝かしい伝統でありますが、今日、ともすればそれが単なる 形の継承に終わろうとしているように思われます。私たちはそのこ とを謙虚に反省し、伝統の中からあらためて真実の精神をくみとら なければなりません。 阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を 歩み、浄土で真のさとりに至るのが浄土真宗であります。このみ教 えを聞き、それに信順して生きぬくところに信、いの行者の姿かあり ます。その生活は、如来の本願を究極の依りどころと仰ぐとともに、 ざんぎ 罪悪生死の凡夫であることにめざめた、喜びと漸隗の生活でありま す。さらに、如来の大悲につつまれて、人間相互の信頼を確立した から 御同朋御同行の生活でもあります。そこに、自分だけの殻に閉しこ もらす、自分自身がつくりかえられ、人びとの苦しみに共感し、積 極的に社会にかかわってゆく態度も形成されてゆくでありましよう。 それが同時に、開かれた宗門のあり方でもあります。 宗門の基幹運動は、それらの目標を、人びとのふれあいの中で一

6. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

教 宗教の課題と現代 宗教は、人間のかかえている究極的な問題、すなわち、老病死の 苦悩の解決にかかわるものであります。釈尊が出家される機縁とな ったのも、その問題であり、老病死が迫っていることに気付く時、 人間は、今ここに生きていることの意味を問わすにはおれません。 この問題を解決しようとするところに、宗教の根本的な意義があり ます。 しかしながら、私たち人間は、歴史的社会的な制約の中に生きて いるのであり、宗教もその外に立っことはできません。とくに現代 は、人類がいまだかって経験したことのない変動の時代であります。 それは科学と技術の発達や、産業の発展の上に顕著に見られるとこ ろですが、それだけではなく、その変動は人間の内面にも深い影響 を及ばしています。 技術の進歩と経済の発展は、人間の夢を次々と実現させましたが、 それにともなって人間の欲望をも限りなく増大させました。他の人

7. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

びとを顧慮せぬ自己中心的な欲望の追求は、差別と不平等を生む源 となっています。人間中心の思想は、一面では自由と平等の実現の ために貢献してきましたが、他面では人間を絶対化し、争いや不安 を助長することにもなりました。 また都市化による地域共同体の弱体化や、大組織による人間管理 の強化によって、人間は自らの依るべき根拠を失いつつあります。 その結果、自己自身を見失い、ひいては他の人びとの人格や、生命 一般の尊厳性をも正しく見ることができなくなってきています。し かもこのことは、人類の文化、さらには宗教にも影響し、伝統的な 宗教の基盤をゆるがしています。 このような人類存亡の危機にあたって、一時的な慰めではなく、 真の人間性を回復する道を見出すことこそ今日の宗教の使命であり ます。そのためには、私たち宗教者は、世俗的な力に迎合すること なく、自らの信する教えを真摯に究めるとともに、同じ道を歩もう とする人びととも手を携えて努力しなければなりません。さらに、 歴史と伝統をもっ他のすぐれた宗教との対話を試みることも必要と 考えられます。 しんし

8. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

組巡教の実施にあたって 浄土真宗本願寺派 了昌 公心長公ま ご門主さまは、昭和五十六 ( 一九八一 ) 年度から全国の各組を順次ご巡教されて います。このご巡教は、ご門主さまご自身の決意と抱負を宗門内外にお示しいただ いた『教書』のお心を、私たち一人ひとりが念仏者として、日々の生活に実践する ようにすすめられるものであります。その願いのもと、御同朋の社会をめざし、宗 門の基幹運動の推進に全員が参画し、ご法義の隆盛をはかることが大切であります。 ご巡教を開始されてからいままで、全教区にわたり約三七〇組をご巡教になり、 およそ一千三百カ寺をご巡回いただきました。このご巡教において、ご門主さまは、 組内のご住職はしめ寺族や門信徒の方がたと話し合いをされるとともに、組のご寺 院をご巡回になります。 どうかこのたびのご巡教を機縁にされ、浄土真宗のお流れを汲む一人ひとりが、 それぞれの持場においてご精進いただくとともに、真実のみ教えが、次の世に、ま た子々孫々に、正しく、確かに受けつがれますよう心から念願いたします。

9. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

みな平等に救われることを知らされた人びとの輪は、次第に大きく なり、やがて日本全国にひろかりました。 その間には、大谷本願寺が破却されるという法難にあわれました が、上人はそれに屈することなく、近畿各地や越前吉崎に拠って伝 道され、のちには京都山科に本願寺を再興されました。また晩年に は大坂石山に坊舎をお建てになりました。 上人は七十五歳のときにご隠退になり、寺務を実如上人にお譲り になりましたが、明応八年三月二十五日に八十五歳でご往生になる まで熱心なご教化をお続けになりました。 上人は「あはれ無上菩提のためには信心決定の行者も繁昌せしめ、 念仏をも申さん輩も出来せしむるやうにもあれかし」とお書きとど めになりましたが、まことに上人ご一生のご教化の帰結を示すもの で、真宗興隆の要もひとえに真実信心の行者を一人でも多く育てる ことにありました。

10. 浄土真宗本願寺派 即如門主組ご巡教 しおり

蓮如上人五百回遠忌法要についての消息 平成十年は本願寺第八代蓮如上人の五百回忌にあたり、ご遠忌法 要をお勤めすることになりました。 今日の宗門本願寺の礎は蓮如上人によって築かれました。上人は、 応永二十二年に京都東山大谷の本願寺でご誕生になり、十七歳のと き得度され、二十歳代からはお聖教を書写して授与されるなど、第 七代存如上人の補佐につとめられ、四十三歳のときに法灯を継承さ れました。 上人はご幼少のころから、浄土真宗の再興を念願して、研鑽に励 まれましたが、本願寺をお継ぎになりますと、ただちに並々ならぬ 決意をもってご教化をはしめられました。そのころの社会は、経済 が進展し、新しい仕組みも育ちはじめていましたが、一方、戦乱な どにより深刻な様相を呈していました。そうしたなかで上人は、人