はくさい ・秋・春まき ■低温に強 ・強光線を要 ・耐湿性弱 ■酸性に中 暑さに強く早くとれるサラダ白菜 なお結球すると病気が発生しやすいので , 八分結球くらいから早 て , 間引きながら最後に 30cm 株間にする方法がよいでしよう。 施します。間引き菜も利用できますから , タネを条まきにしておい がおくれないよう , 500 倍のチッソ成分の多い液肥を 7 ~ 10 日に 1 回 サラダ白菜は 45 日 , 夏宝は 60 日で収穫できるので , 間引きと追肥 1 ヵ所 1 本にします。 は本葉 2 枚から 10 枚くらいまでに 3 ~ 4 回にわけて行ない , 最後は あけてまき , 覆土してピートなどをふりかけ , 潅水します。間引き ぶりかけます。タネは 30cm 間隔に 1 ヵ所 10 粒ほどのタネを少し間を うねに 2 条の浅いまき溝をつくり , 1000 倍にうすめた液肥をたっ ねをつくりますが , 水はけには十分注意します。 つくり方 . 畑は堆肥を沢山施してなるべく深く耕し , 1 m 幅のう まく時期 : 6 ~ 7 月にまきます。 宝白菜を使うことが第一の条件です。 ますタネは暑さに強くて高温でもよく玉になる , サラダ白菜と夏 ・夏まきはくさい きはくさいを紹介してみましよう。 こでは小型で早くとれ , 少面積の家庭菜園向きの珍らしい夏ま 汁の実 , おしたし , 一夜漬けに利用できます。 く食べ方〉・サラダ・一夜漬け・和え物・白菜なべ間引き菜も すばらしいはくさいが賞味できます。 めに収穫するようにしましよう。青菜類の少ない夏にやわらかい
ふだんそう ・不時 ( 冬を除く ) ・低温に弱 ■弱光線に適 ・耐湿性強 ・強酸性に弱 ふだんそう 恭菜 , 唐ちしゃともいわれ , 春から夏の青物として利用されます。 家庭では , とくに青菜の少ない盛夏に収穫できるのが大きな魅力で す。ただ味はそれほどよいとはいえませんが , 大へんつくりやすい 野菜ですから , 夏の野菜として利用してください。 まく時期 : 1 年中っくれますが , 他の葉菜のつくれない夏を中心 に 5 ~ 8 月につくるのがこの野菜の本命といえましよう。 つくり方 : 土質はえらばす , たいていの土地でよく生育し , 箱づ くりもでき , 病虫害の心配もはとんどありません。 石灰を 1 rn2 に IOO g はどまいてよく耕し , 90cm 幅のうねをつくり ます。 2 条のまき溝をつくり , 800 倍の液肥をたつぶり施して , タネ を条まきします。 発芽後は 2 ~ 3 回間引いて最後に 30cm 株間としますが , 夏のこと でもあり , 追肥は 10 日に 1 回くらいの割りで 500 倍の液肥 ( チッ、 / 成分の多いもの ) を施します。 直まきできないときは苗をつくって , 本葉 4 ~ 5 枚のころ畑に植 えてもよく , また , 直まきで間引きのとき , 本葉 4 ~ 5 枚のものを 根鉢をつけて植えることもできます。 く食べ方〉・汁の実・和え物・おしたし ヾター炊め
家庭菜園向き野菜一覧表 く く く く り り り り 事 る や や時 や や時 場 す す 勿 す す い期 ペ 所 い期 ペ 所 さ さ や タ植 や タ植 ま ネえ ま ネえ 、易中や 、易中や 籀庭難 きけ 箱庭 難 きけ サラダナ 32 〇〇〇 春・秋 〇 ( 春 ) ・秋 はくさい 11 △ ( 春 ) ・秋 33 〇〇〇 レタス さんとうさい 12 〇〇〇 ( 春 ) ・秋 春・秋 34 〇〇〇 ( 春 ) ・秋 ノヾセリ 12 〇〇〇 たいさい ー 35 △〇 夏 ( 春 ) ・秋 しろな 12 〇〇〇 カリフラワ △〇 夏 プロッコリ 36 みすな 13 △〇 x 〇 春・秋 青汁用ケール 37 みぶな 13 △〇 38 △〇 えんどう 春・秋 こまつな 14 〇〇〇 △〇 春・秋 そらまめ 39 15 〇〇〇 みつば いんげん 40 △〇〇 春・秋 16 〇〇〇 しんぎく 41 △〇〇 周年 えだまめ 17 〇〇 ふだんそう とまと 42 △〇〇 春 舂 〇 春・秋 ほうれんそう 18 △〇 なす 44 △〇〇 〇夏・ ( 秋 ) きやノヾーっ 19 △ 46 〇〇 春 舂 〇 夏 きゅうり 20 〇 めきゃべつ 48 △〇〇 ピーマン しそ 21 〇〇〇 △〇 周年 かばちゃ 49 かいわれだいこん 22 〇△〇 △〇 春 春 春・秋 50 ロン 二十日だいこん 22 〇〇〇 メ 50 △〇 春 春 ま くわ ( 春 ) ・秋 だいこん 23 △〇 △〇 春 春 す いか 51 ( 春 ) ・秋 ぶ 24 〇〇〇 か 52 〇〇 夏 オ クラ にんしん 25 〇〇 △〇 春 スイートコーン 53 しようが 26 0 〇 い ちご 54 〇〇〇 にんにく 27 〇〇 さつまいも 55 X 〇 春・ ( 秋 ) ねぎ 28 〇〇〇 じゃがいも 56 〇〇 春・ ( 秋 ) にらねぎ 29 〇〇〇 さといも 57 〇〇 ( 春 ) ・秋秋 たまねぎ 30 〇〇〇 〔註〕つくる場所〇・・・適△・・・可 x ・・・不適広い場所ならすべてつくれる。 一三ロ
くナスの若返り法 > 枝を % ほど切りもどす わき芽がのびて見事な秋 秋ナスが とれる うねの肩を切り , 肥料を土にませてもどす先端に新らしい根が出る メシベ オシベ 3 枚しかなければ栄養不良です。対 策は同じです。 なすの若返り法・・・よい秋なすを とるには , 8 月に枝を % ほど切りつ め , 根も % ほど切断してリンサンの 多い肥料を施します。こうすると 20 —3() 日で新らしいわき芽がのびて , 見事な秋なすがたくさん収穫できます。 ( なぜ ? ) 接ぎ木苗に赤い実が・・・接ぎ木苗はアカなすを台木に使 いますので , とても元気に育って病気にも強く実も沢山とれます。 しかし , その台木から出た芽 ( 葉の色が青く大きな刺がある ) をそ のまま残すと , 花が咲いて平たい赤いなすがなります。台木の芽は 早めにとり除かないと , なすの生育が悪くなります。 なすの色が悪いのは・・・夏ポケといって夏に色ッヤが悪くなり , 尻 ふくれのなすになりやすいものです。しきわらや潅水で乾燥を防ぎ , 肥料が切れないようにしましよう。 く食べ方 > ・漬け物・焼きなす・天ぶら・煮物・汁の実・和え物 ・からし漬け
みつ ( よ 特有の香りに日本情緒が感しられ , お吸い物にみつばを少し浮か しただけで味がぐんと引きたちます。日当たりの多少悪い所でも育 つので , ぜひっくりたいものです。箱づくりにもよいものです。 まく時期 : 4 ~ 5 月と 9 月にタネをまきます。 っくり方 : 畑はいくぶん湿りけの多いところがよいです。酸性に 弱いので石灰を多いめ ( 1 m2 に 200 g ) に施し , 土とよくまぜてう ねをつくります。箱づくりでは深さが 15cm もあれば十分です。 タネは 1 昼夜水に浸してから , 日陰で半かわきにしたものを条間 15cm で , 広幅のまき溝一面に条まきしますが , 1 m2 に 20 ~ 30 のタ ネを密にまきます。覆土はうすくし , 乾かないように毎日 1 ~ 2 回 潅水しますが , 発芽には 1() ~ 15 日かかります。 発芽後 10 日に 1 回くらい 800 倍の液肥 ( チッソ成分の多いもの ) をやり , 光線の強い時は寒冷紗などで遮光しますが , 風通しが悪い とアプラムシなどが発生するので注意しましよう。 収穫まで春秋は 50 ~ 60 日 , 夏は 30 ~ 40 日 , 冬は 80 ~ 90 日で , 15 ~ 20cm にのびたものをつみとります。 冬はビニールトンネルをかけて防寒し , 夏は寒冷紗やヨシズで日 覆いをすると , はとんど一年中つくることができますので , 順次タ ネをまいておくと , とても重宝に利用できます。 < 食べ方〉・お吸い物・鍋料理・おしたし・和え物・おすしや茶 わんむしの青味材料などに利用できます。 みつ ~ よ き適 ま弱に強中 春に線性に ・温光湿性 秋低弱耐
第まー ( 」 ~ を ( 第え ) 第ー物 とまと ・春植え ・高猛に弱 ・強光線を要 ・耐湿性中 ・酸性に中 収穫初めのとまと ビタミン A や C その他栄養の富豊なとまとは , 夏の野菜として欠 かせないものですが , 家庭菜園で完熟したとまとの味は , マーケッ トのとまとではとうてい味わえないものです。 植える時期 : 家庭では苗を購入して 5 月上句に畑に植えますが , 収穫は 6 月下旬ころから始まります。 また 5 月上旬に直まきもできます。 つくり方 : 苗は大きさよりも根鉢 ( 根土 ) の大きいものをえらび , また鉢育苗のものは取扱いが容易です。 畑は 4 ~ 5 年なす科のもの ( なす・とまと・ピーマンなど ) をつ くったことのないところをえらびます。石灰を 1 m2 に 100 g はどふ って深く耕し , さらに堆肥と化成肥料 ( 1 m2 100 g ) を施してよく 土と混せながら 90cm 幅のうねをつくります。 苗はうねの中央に 40cm 株間で植えますが , 苗の花房を手前にして 植えると収穫に便利です。植えたときうすい液肥をやり , その後も 15 ~ 20 日ごとに液肥をやりますが , チッソが効きすぎる ( 茎が太く なる ) と花が落ちるので , 実がつくまでは 800 倍の液肥程度に止め た方が安全です。茎は中指くらいの太さが適当です。実がつけば液 肥の 500 倍か化成肥料 ( 1 回に 1 m250 g ) をやってください。 わき芽は小さいうちに先をつまんでとり , 支柱を立てて茎を結び つけます。また夏にはうねに刈り草などをしいて乾燥を防ぎ , とき どき水をやりましよう。 箱づくりでは大きさ 30cm 以上 , 深さ 30cm はどの容器に水はけのよ
こまつな ■不時 ( 夏を除く ) ・低温に強 ・弱光線に適 画耐湿性中 ■酸性に中 こまつな 生育がはやく , ナッパの中でも最もつくりやすいのがこまつなで す。小鳥も喜んで食べますし , 青味材料として箱づくりや鉢づくり にも最適です。 まく時期 : 3 月から 6 月上旬と 9 月から 10 月にタネをまくと , と ても作りやすいものです。 っくり方 : 畑では条間 10 ~ 15cm で条まきしますが , 籀や鉢づくり ではバラまきでもよいでしよう。 株はあまり大きくないので , 肥料は発芽してから , 間引きの時に 5 () 0 倍の液肥をかけてやればかんたんにできます。間引きながら利 用して , 株間は 5 ~ 6 cm にします。 春・秋まきでは 50 日くらいで収穫できますが , 日をすらして少し すっタネをまいておけば , 順番に長期間利用できます。 また寒さにも強いので , 11 月ころタネをまいて , 寒冷紗などで霜 よけをしてやると , 冬の青菜として最適です。 く食べ方〉・漬け物・汁の実・おしたし・和え物 あ まき溝 点まき 条まき
はじめに 喜びと幸せに満ちた家庭菜園 朝早く , 新鮮な空気の中に開くナスやキュウリの花の色鮮やかさ。 べランダのプランターに育つかわ 庭の一隅に色づく真赤なトマト。 いい二十日大根やサラダ菜。鉢植えで緑を楽しみながら , いつでも 料理に重宝なパセリなど。マーケットでは求められない新鮮さと作 る楽しさ , それに収穫の喜びが家庭菜園のダイゴ味です。 食卓にのった , 手づくりのキュウリの一切れが話題の中心になっ て , そこに一家だんらんの幸せが生まれてくることでしよう。 くあなたにもつくれます〉 はじめての方は , なにから始めたらよいのか心配が先にたって , ついめんどうになってしまうものですが , カイワレダイコンのよう イチゴの容器を利用して 10 日はどで , いつでもどこでも収穫で きるものもあるのです。大げさに考えすに , 手近かな簡単なものか ら始めて見てください。 あなたが暑いと思う時は野菜も暑いはす , あなたが水を飲みたい 時は野菜だってほしいのです。そんなふうに考えて育てれば , むつ ことはありません。育てる心が大切なのです。 くいつ , なにをつくるか〉 家庭でつくるのは , 気候のよい春と秋が中心になります。その時 期はっくりやすい時期でもあり , いわゆる、、シュン〃のもので一番 おいしいものが収穫できますから , 最も家庭向きと言えましよう。 春から夏にかけては , トマトやキュウリなど実のなる果菜類が主 なもので , 秋はホウレンソウやシンギクなどの葉菜類と , カプやダ
からハサミで切りとり , 残す株の根を傷めないようにします。捨て る株だからといって , らんは、うに引きぬくのはよくありません。 く植えかえ〉 葉菜や根菜はほとんど直接畑や箱にタネをまいて , そのまま育て ます ( 直まき ) が , 果菜類やネギ類などは普通苗をつくってから植 えます。苗床で植えかえるのを移植 , 畑に植えるのを定植 , 枯れた 株の所に補充するのを補植といっていますが , すべて前もって苗に 水をやっておき , 苗はなるべく根が切れないように大きく土 ( 根鉢 ) をつけて掘りとり , 目的の所に浅めに植えます ( 前頁図参照 ) 。 とかく安定がよいように深く埋めて失敗するものです。また株元 の土は押さえないか軽く押さえる程度でよく , 強く押さえるのはよ くありません。 補植はかなり大きくなってからになり , また移植しにくいものも あるので , そんな場合は空缶利用の方法が安全です ( 前頁図夫昭 ) く支柱 > トマトやキュウリには支柱を立てます。最近は竹の代りに人工支 柱があり , またキュウリやエンドウなどにはネットを利用するのが 便利です。 くしきわら > しきわらは夏の乾燥を防ぐのが目的ですが , 雑草を押さえ地温の 上がるのを防ぐなどの効果もあり , とくに果菜類では大切なもので ことが大切です。 ( マルチする ) ます。ただ水やりがしにくいので , 適当な土の湿りのある時にしく のポリエチレンをしくと地温が上がって生育が早くなる効果もあり れも入手困難な場合は黒のポリエチレンをしいてもよく , 春先に白 す。わらの代りに刈り草や落ち葉などなんでもよいわけですが , そ
0 ・春植え ・高温に強 ■強光線を要 ■耐湿性中 ・酸性に中 窓辺のなす畑 ー 44 ー ださい。次は開花している花の先に葉が 5 ~ 6 枚あれば良好。 2 ~ すぐにヨーゲンをうすめて葉に散布するとともに , 液肥をやってく ておれば O K , メシベが短くオシベの奥の方にある時は栄養失調。 栄養診断・・・先す花を見てください。メシベがオシベより長く出 を残して , それより下の枝は早めに除きます。 太い支柱を斜めに打ち込んで株をくくり , 一番花より下の枝 2 本 のを使います。 で肥切れさせないことが大切で , 肥料はチッソとカリ成分の多いも 植えます。 15 ~ 20 日に 1 回 500 倍の液肥を施し , 秋の収穫終わりま 100 g を深く施して土と混せ , 1 m 幅のうねをつくって 50cm 株間に 1 m2 に 1()0 g と堆肥をできるだけ多く施して耕し , 元肥に化成肥料 なすやとまと , ピーマンをつくったことのある畑はさけ , 石灰を ら , むしろっくりやすいわけです。 なすはよく肥えた土で肥料をよく効かせるのが上作のコツですか 大きくなるので , 実生苗が適当です。 畑でつくるには接ぎ木苗がよいのですが , 鉢づくりには接ぎ木苗は つくり方 : 苗はがっちりした根鉢の大きいものをえらびましよう。 くれます。 植える時期 : 5 月中旬に苗を購入して植えますが , 鉢植えでもつ 生命は色ッヤですから , 手づくりでその新鮮さを楽しんでください。 色なもので , 夏の菜園の色どりとしてぜひほしいものです。なすの なすは果菜のうちではつくりやすく , また紫色は野菜の中では異