鳥インフルエンザの現状 。恐れられる新型インフルエンサの出 ことがありますが、幸いなことに人での発病はありませんでした。 死亡が報告されています。日本でも養鶏場で鳥インフルエンザが発生した 界では東南アジアを中心に感染が広がり、 300 人以上の発病と 60 % 近い くまれに人が鳥のインフルエンザウイルスに感染することがあります。世 鳥がかかるウイルスです。しかし、病気の鳥と接触する機会が多いと、 鳥インフルエンザウイルスは、人のインフルエンサウイルスとは異なり、 恐れられているのは、『鳥インフルエン ザ』ウイルスが、人から人に感染しやすい 新型に変化 ( 変異 ) した人にとっての『新 型インフルエンザ』の出現です。 この変異の仕組みは、鳥インフルエンザ ウイルスのヒト型ウイルスへの突然変異や、 ヒトインフルエンザウイルスに感染してい る人や豚が同時に鳥インフルエンザにも 罹患し、体内で 2 つのインフルエンザウイ ルスの遺伝子がまざり、新種が生まれるこ となどが考えられています。 今のところ鳥インフルエンザウイルスの 人への感染力は、極めて弱い状態ですが、 この先どう変化していくか注意され、様々 な対策が進められているのです。 新型インフルエンサウイルス 0 感染 が出現するまで 接触などにより、 まれに鳥から 0 豚や人の体内で 遺伝子がまざり合い、 新型インフルエンザ ウイルス出現 爆発的な流行の恐れ
第 第 ウイルスに直接作用する『抗インフルエンザウイルス薬 ( 抗イ薬 ) 』 の登場までは、解熱剤やせき止めといった対症療法に頼るしかなかっ たインフルエンザの治療でしたが、抗イ薬のおかげで早期の解熱や罹 病期間の短縮などが可能になりました。患者さまの年齢やインフルエン ザの型、副作用などを考慮して医師が使用の必要性を判断します。 抗インフルエンザウイルズ薬 早めに医療機関を受診しましよう 抗イ薬が症状の改善にもっとも有効なのは、『熱が出てから 48 時間 以内』です。インフルエンザを疑ったら、あまり粘らずに早めに受診さ れるとよいでしよう。 以内に 0 0 問、 凶時 , 丿 $ 8
インフルエンサと インフルエンザを 普通のかぜと同じように 考えていませんか ? インフルエンサは普通のかぜよりも症状が重く、合併症を併発し やすく、重症化して死亡するケースもあります。感染力も強く、短 期間で爆発的に流行するため、注意が必要なウイルス感染症です。 主な症状がのどや鼻に出る『かぜ』に対し、インフルエンザは突然 の高熱から、頭痛や関節痛などの全身症状が強く現れるのが特徴です。 通常は 1 週間程度で落ち着きますが、抵抗力の弱い高齢者や幼小児な どは、合併症を併発し、最悪の場合は死亡することもあります。 インフルエンサ かせ 経過 急激な高熱で発症する ゆっくりと経過する 38 ~ 40 度の高熱、悪寒、頭 主にせき、鼻水、のどの痛 痛、倦怠感などの全身症状を みなどの症状が現れ、発熱 症状 伴う。せき、鼻水、のどの痛み を伴うことがある などの症状が後に続く 合併症 肺炎や脳炎など まれ 感染カ 強く、人から人へ急速に広が 弱く、だらだらと広がること が多い る けんたい 1