型 - みる会図書館


検索対象: インフルエンザに要注意!
11件見つかりました。

1. インフルエンザに要注意!

ワクチン接種の効果 日本臨床内科医会によるワクチンの有効性の検証では、過去 6 シーズン の A 型および B 型インフルエンザに対するワクチン有効率は、シーズンやイ ンフルエンザの型によって異なるものの、ワクチン接種はインフルエンザに 罹患する可能性を低下させます。かかりつけの医師などによく相談のうえ、 流行する前 ( ] 2 月上旬まで ) に接種を受けることをおすすめします。 A 型および B 型インフルエンサに対するワクチン有効率 ワクチン有効率 ( % ) = ( 非接種群の発生率ー接種群の発生率 ) / 非接種群の発生率 X100 78.6 80 70 60 有 50 効 率 40 30 20 69.3 A 型 46. ] 297 25.8 20.5 —07 —06 —04 —05 —03 —02 2001 2002 2003 2004 2005 2006 B 型 64.8 流 行 し 61 .6 ( 年シ - ズン ) 40. O 流 行 し 277 2001 2002 2003 2004 2005 2006 —02 —03 —04 —05 —06 —07 「河合直樹他 : インフルエンザ診療マこュアル ( 2007-2008 年シーズン版 ) : 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班編一部改変」 予防接種の留意点 申し込み方法 市区町村 担当窓口へ 医療機関へ 各自申し込みを ・過去に予防接種でアレルギーを起こした 人、鶏卵・鶏肉に過敏症がある人などは 予防接種を受けられないことがあります。 種類の A 型と B 型の 3 種類あり、その年 ごとに少しずつタイプを変えて流行します。 ワクチンもその年の流行に合わせて作られ ているので、毎年接種することが望まれ ます。 ・流行しているインフルエンザウイルスは 2 6

2. インフルエンザに要注意!

鳥インフルエンザの現状 。恐れられる新型インフルエンサの出 ことがありますが、幸いなことに人での発病はありませんでした。 死亡が報告されています。日本でも養鶏場で鳥インフルエンザが発生した 界では東南アジアを中心に感染が広がり、 300 人以上の発病と 60 % 近い くまれに人が鳥のインフルエンザウイルスに感染することがあります。世 鳥がかかるウイルスです。しかし、病気の鳥と接触する機会が多いと、 鳥インフルエンザウイルスは、人のインフルエンサウイルスとは異なり、 恐れられているのは、『鳥インフルエン ザ』ウイルスが、人から人に感染しやすい 新型に変化 ( 変異 ) した人にとっての『新 型インフルエンザ』の出現です。 この変異の仕組みは、鳥インフルエンザ ウイルスのヒト型ウイルスへの突然変異や、 ヒトインフルエンザウイルスに感染してい る人や豚が同時に鳥インフルエンザにも 罹患し、体内で 2 つのインフルエンザウイ ルスの遺伝子がまざり、新種が生まれるこ となどが考えられています。 今のところ鳥インフルエンザウイルスの 人への感染力は、極めて弱い状態ですが、 この先どう変化していくか注意され、様々 な対策が進められているのです。 新型インフルエンサウイルス 0 感染 が出現するまで 接触などにより、 まれに鳥から 0 豚や人の体内で 遺伝子がまざり合い、 新型インフルエンザ ウイルス出現 爆発的な流行の恐れ

3. インフルエンザに要注意!

第 第 ウイルスに直接作用する『抗インフルエンザウイルス薬 ( 抗イ薬 ) 』 の登場までは、解熱剤やせき止めといった対症療法に頼るしかなかっ たインフルエンザの治療でしたが、抗イ薬のおかげで早期の解熱や罹 病期間の短縮などが可能になりました。患者さまの年齢やインフルエン ザの型、副作用などを考慮して医師が使用の必要性を判断します。 抗インフルエンザウイルズ薬 早めに医療機関を受診しましよう 抗イ薬が症状の改善にもっとも有効なのは、『熱が出てから 48 時間 以内』です。インフルエンザを疑ったら、あまり粘らずに早めに受診さ れるとよいでしよう。 以内に 0 0 問、 凶時 , 丿 $ 8

4. インフルエンザに要注意!

インフルエンサ◎ & A Q 抗生物質は使わないの ? ム系、ニューキノロン系など 治療に使われる主な抗生物質 : マクロライド系、セフェ て選ばれる拡生物質が使われることになります。 症が疑われる場合には、その原因となる病原体によっ 細菌などによる師炎、気管支炎、中耳炎などの合併 は効きません。しかし、症状の改善傾向が見られす、 インフ丿レエンザはウイ丿レス感染症なので、抦生物質 0 〇〇 受診後は・・・ イ ・安静にして休養する ・脱水症の予防にこまめな 水分補給をする ・体を冷やさないように、 適度な温度と湿度を保つ ・食欲があればバランスの とれた消化の良い食事を ・人が集まる場所は避けましよう ・人に会うときはマスクの着用を ( 工チケットマスク ) ・家族、特に幼小児、高齢者への 感染防止に努めましよう 発症後 1 週間程度はウイルスを 排出して他人へうつしやすい時期。 他の人にうっさない気遣いも、 工チケットです。 9

5. インフルエンザに要注意!

2 感染経路を断っ 人ごみはインフルエンザの温床。 なるべく繁華街などへの外出は控える。 外出後の手洗い、うがいなどを。 外出時のマスクの着用。 適度な室温 ( 20 ~ 22 度 ) と湿度 ( 50 ~ 60%) を保つ。 感染しない ための心得 体力や抵抗力があれば、インフルエンザには かかりにくくなります。 ・十分な睡眠と休養を。 ・バランスのとれた食事を。 ・健康的な生活習慣を心がける。 3 抵抗力をつける 以前は、インフルエンザの診断を確定することは容易ではなかったた め、臨床症状を中心に診断していました。しかし、最近我が国では迅 速診断キットが普及し、早ければ 15 分以内で、多くは 15 ~ 30 分ほど でウイルスの診断が可能になりました。ただし、インフルエンザが疑わ しい人すべてに検査が行われるわけではなく、検査の必要性は医師に よって判断されます。 7

6. インフルエンザに要注意!

インフルエンサの 1 。免疫をつける / 予防接 ルエンザ対策の大きな柱の一つです。 スクグループにとってワクチンは、インフ とが期待できます。高齢者などの八イリ てしまった場合でも病状を軽めに抑えるこ 重篤な合併症や死亡を少なくし、感染し ] OO % 抑えるほどの効果はありませんが、 インフルエンザワクチンは、発病を 接種時期 1 1 月 ~ 12 月上旬までに ワクチンの効果が現 れるまでには個人差 がありますが、約 2 ~ 4 週間かかります。 流行が始まる前に、 余裕を持った接種を しましよう。 接種回数 65 歳以上の方 その他の方 1 ~ 2 回 ただし、 12 歳以下は 原則 2 回 費用 異なります 医療機関によって 全額自己負担 設定している期間に限り ただし、市区町村が 一部自己負担 + 公費※ ※ 60 ~ 64 歳で一定の疾患を持つ人も対象になります。 5

7. インフルエンザに要注意!

合併症 高齢者によく見られ る合併症は、肺炎です。 インフルエンザで弱っ た体に、細菌などの病 原微生物が襲いかか り、肺炎に進展してし まうといわれています。 幼小児で命にかかわる 合併症は、インフルエンザ 脳症です。インフルエンザ が引き金になり、少ない年 で年間に 10CF200 人前後 が発症していると考えられ ています。死亡する割合は 10 ~ 20 % と以前より減って いますが、後遺症が残るこ 気をつけて ! その解熱剤は大丈夫 ? 幼小児にとって、インフルエンザにかかっているときは、避けなければ いけない解熱剤があることをご存知ですか ? ジクロフエナクナトリウム 製剤やメフエナム酸製剤といった解熱剤は、インフルエンザ脳症を重症 化して、致死率を高めるという報告があります。よって、受診時に医師 から処方された薬以外は、服用しないようにしましよう。また、大人の 薬を少量にして使ったりすることは、絶対にしないで下さい。 4

8. インフルエンザに要注意!

; 重症化して死亡するケ、スむ・・ 0 〇〇 れています。そのうちほとんどは 65 歳以上の高齢者の肺炎です。 多い年では、 1 万人以上がインフルエンザで命を落としていると考えら 2002—03 2003—04 2004—05 2005—06 2006 —07 ( 年シーズン ) 1 万 I,OOO 二コ 2,400 5,000 1 万 5,100 6 , 850 IO,OOO ] 5,000 20,000 ( 人 ) インフルエンザに関連した死亡 ( 国立感染症研究所感染症情報センター ) 特に注意してほしいハイリスクグループ れば、合併症や重症化を防ぐことができます。 ることが大切です。もし感染してしまったとしても、早めの対応を心がけ 冬のインフルエンザに打ち勝つには、感染しないために普段から備え 感染してしまうと、合併症を併 発し、重症化しやすい人たちを『八 イリスクグループ』といいます。 一般に、抵抗力の低下した人たち があてはまります。なかでも高齢 者は、インフルエンザにかかって も典型的な症状がでにくく、気が ついたときには急激に体調が悪く なることがあるので、少しでも変 化が見られたら受診しましよう。 ・高齢者 ・幼小児・妊婦 ・慢性的に呼吸器や心臓に 病気を持っている人 ・糖尿病や慢性腎臓病 の人など 3

9. インフルエンザに要注意!

感染経路 インフルエンザは、主に感染者の『せき』や『くしやみ』などによっ て放出されたウイルスを、吸い込んでしまうことで感染します。 ( これを ひまっ 飛沫感染といいます。 ) 『くしやみ』をした場合、 1 回で約 IOO 万個の しぶきが 1 メートル前後は飛び散るため、周囲にいる人に急速に広がっ 落ちます。 感染力はインフルエンザよりも 『接触感染』が中心であることが多く、 一方、かぜは、人の手から手による てしまうのです。 インフルエンサ◎ & A 2 Q 冬にインフルエンサが流行るのはなぜ ? クがあったりします。 は雨期であったり、亜熱帯地域では年に 2 ~ 3 囘のピー すが、その理由はよくわかっていません。熱帯地方で 感染者が圧倒的に増えるのが日本では冬シーズンで

10. インフルエンザに要注意!

インフルエンサと インフルエンザを 普通のかぜと同じように 考えていませんか ? インフルエンサは普通のかぜよりも症状が重く、合併症を併発し やすく、重症化して死亡するケースもあります。感染力も強く、短 期間で爆発的に流行するため、注意が必要なウイルス感染症です。 主な症状がのどや鼻に出る『かぜ』に対し、インフルエンザは突然 の高熱から、頭痛や関節痛などの全身症状が強く現れるのが特徴です。 通常は 1 週間程度で落ち着きますが、抵抗力の弱い高齢者や幼小児な どは、合併症を併発し、最悪の場合は死亡することもあります。 インフルエンサ かせ 経過 急激な高熱で発症する ゆっくりと経過する 38 ~ 40 度の高熱、悪寒、頭 主にせき、鼻水、のどの痛 痛、倦怠感などの全身症状を みなどの症状が現れ、発熱 症状 伴う。せき、鼻水、のどの痛み を伴うことがある などの症状が後に続く 合併症 肺炎や脳炎など まれ 感染カ 強く、人から人へ急速に広が 弱く、だらだらと広がること が多い る けんたい 1