夏梅美智子さん 料理研究家のキッチンから 軽くてカラフル、 イタリア製の小さなボウル 直径は 1 Ocm と 1 5cmo イタリアらしい明るい色合いのボウル。 いつも手元にあって手放せない道具 はじめてイタリアに行ったのは、年ほど前のこと。親し い食器スタイリストさんといっしょにミラノやフィレンツェをま わって、よく食べ、よく買いましたね ( 笑 ) 。 その時、ミラノのデパート・リナシャンテで買ったのが、写 真のボウル。これがいいところは、すごく軽いこと。 当時は外のキッチンスタジオに行って撮影することが多く、 使い慣れた調理道具を持ち込む必要がありました。食材 も大量で重く、かさばるので、道具類をいかに軽量コンパク トにまとめるかは重要な問題。ボウルはいくつも必要なのに、 ステンレスや耐熱ガラスでは重いのです。その点、このイタリ アのボウルは樹脂製で本当に軽く、すわりもよく、重ねら れるので重宝でした。 1 、 2 年後、 値段も安かったし、あんまり気に入ったので、 これを買い足すためにもう一度イタリアに行ったほど。でも、 残念ながらもう手に入りませんでした。 材料を計量しておく、刻んだ食材を入れておく、下味に この つける、混ぜ合わせる、野菜くずを入れておく ボウルを使わない日はありません。だいぶ数も減り、欠け たり、変形したものもありますが、長い年月をともにする、 愛着の深い調理道具の一つです。