ヒラリー - みる会図書館


検索対象: 週刊現代 2016年11月26日号
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1. 週刊現代 2016年11月26日号

たから、ヒラリーは嫌われる 男も女も、こういう女が実は大嫌い 止まらないのが、北朝鮮「トランプ大統領と金正軍が使うといったク激変ク なかったヒラリー氏。し家族を褒めた。一方、 キムジョンウン の金正恩委員長だ。元恩委員長の米朝首脳会談が、朝鮮半島で起こる可かし、アメリカの「庶民 , ランプ氏は「ヒラリ 1 は 外務省北東アジア課課長が実現すると思います。能性があります」 からすると、それこそが決して諦めない。そこは 補佐 ( 北朝鮮キャ - ップ ) 北 朝鮮が核放棄する代わ プーチン、習近平、金「イヤミなところ」だっ尊敬している」と、素直 た。ジャ 1 ナリストで、 で原田武夫国際戦略情報りに、アメリカは金正恩正恩と「悪役 3 人組ーが にヒラリー氏を褒めてみ 研究所の原田武夫代表が体制を保障する。そして揃ってトランプ政権誕生著書に『トランプス』がせた。有権者には、ヒラ 五ロラ Q 。 北朝鮮の軍港をアメリカを歓迎している。これかあるグウエンダ・プレア ー氏の小賢しさだけが ら世界は激変するのだ。氏もこう話す。 印象に残った。 「ヒラリーは、確かにト 政治家は頭がいした。 ランプと比べれば慎重にでは務まらない。日本で 発言していましたが、そも、高等小学校卒で総理 れがかえって胡散くさか大臣となった田中角栄 った。皆、ヒラリーはウよ、 0 0 6 % の高支持率を記 ソをついているんじゃな 録した。一方、東大法学 いか、本音ではなくキレ部卒・元大蔵官僚の宮澤 イごとを話しているだけ喜一元総理は「君、 ( 東 じゃないか、と感じたの大法学部の ) 何期生 ? 」 が口癖だ、と政界で陰ロ つです。だから有権者は、 ホントはバカにしてるでしょ ? か過激で乱暴でも、思ったを叩かれた。 アイヒーリー — 1 ( キラスタンフォ 1 ド大学・ア 少ことを宇直に一一一一口、つトラン グの名 ジア太平洋研究センター プのほうが好感が持て 門・イエ 1 ル大学ロ 1 ス ( 殺す ) と副主幹のダニエル・スナ る、と判断したわけです , ク 1 ルを首席で卒業した、 ヒラリ 1 をかけたこの言イダ 1 氏が言う。 オバマ大統領が 8 年前のも両者の「器の違い」が元ファ 1 ストレディ 葉が、大統領選の期間中、「ヒラリーは、既存の体大統領選で繰り返した支見えたのが、川月 9 日に庶民の目には、ヒラリー は学歴主義、エリ 1 ト至 トランプ氏支持者の間で制の象徴のような政治家『チェンジ』を国民が選ら行われた公開討論会で、 は密かに使われていた。 です。国民は、『またク択した結果、彼女は負け慟「お互いの尊敬する点上主義の権化としか映ら フタを開けてみると、 女は ? と問われたときだ。 リントン一家に支配されたわけです」 なかった。 接戦どころか、トランプるのか』、『あいつら、 頭がいい。元国務長官。 一瞬考えたヒラリー氏「アメリカでは、公にヒ 氏の圧勝ーなぜヒラリ つまで居座るつもりなん本当に当選が狙える初のは、「彼の子供たちは聡 ラリーの問題点を指摘す 1 氏は、ここまでアメリ だ』と、内心ではうんざ女性候補。箇条書きにす明ですねーと、トランプることさえ許されないよ カ国民に嫌われたのか。 りしていた。皮肉にも、 ると、非の打ちどころの氏本人への言及を避け、 うな、息苦しい雰囲気さ

2. 週刊現代 2016年11月26日号

を世紀の大逆転劇は ーーとスコミの敗北 エリⅡ ヒラリー優勢を言いつのる大新聞と 知識人に、庶民のなりが火を境いた 「お前らには何も見えてない」氏の勝率品 % 」との予 想を発表。前回・前々回ントを寄せている。 「速報です。ヒラリ 1 まれた。女性アナウンサの大統領選で、全ての州 〈お前らメディアのエリ クリントン候補が、ドナ ーが、淡々と、しかしどの勝敗を的中させた選挙 ート様と、ワシントン ルド・トランプ候補に電こか暗い口調で「トラン予想サイト「 538 」も、 0 にいるお前らの上司は 話をかけ、敗北を認めるプ勝利 , の速報を伝える。「 302 対 235 でヒラ「まさかこんなことにな 旨伝えたとのことです。 OZZ をはじめ、アメリ ー氏圧勝 , としていた。 るとは」「どうすりやい 繰り返します : : : 」 リカの報道機関はほばすしかしー結果はご存いんだ」って思ってるだ その瞬間、アメリカをべてが「ヒラリー圧勝」知の通りだ。その後、ネろう。それはお前らが、 代表するニュース専門放の事前予測を報じてい ット上の O Z Z ニュ 1 スオレたちアメリカ人とは 送局・ OZZ の特設スタた。ニューヨーク・タイの動画に、アメリカの名別の世界に生きてるから ジオは重苦しい空気に包ムズは一時、「ヒラリー もなき国民がこんなコメだよ ! お前らのアメリ 厩得権益者 ヒラリー支持者は抗議デモを始めた 2 4

3. 週刊現代 2016年11月26日号

3 ーーーら暴言や失言を重ねても、支持する人々は、『アメ男なんだ』と考えている。人、むしろ嫌いだというヒラリー氏に対する捜査 支持率を落とすことがな リカがおかしくなったのトランプという名前も、人さえ、彼の演説を見るを再開させる可能性は、 かったのだと思います」は、不法移民の入国を許彼に『強い ) 1 ダー』とと単純に『面白い』と思きわめて高い。 アメリカの各メディアしたからだ』「トランプ いうイメ 1 ジを重ねる人ってしまうのです。 「トランプ氏の支持者 が報じた選挙結果の統計 , なら、あいづらをやつつを増やすのに寄与したと体制側の代表であるヒは、ヒラリー氏は『自分 データによれば、ヒラリ けてくれる。頼りになる思いますー ( 前出・海野氏 ) ラリー氏は、うまく機能は何をやっても捕まらな ー氏が優勢だったのはニ しなくなった今のアメリ い』と思い上がっている カ社会のしくみを作ったのではないか、と不満を ヨーク、。サンゼルとにかくぶつ壊せ スなどの大都市圏中心。 張本人でもあります。そ鬱積させています」 ( ジ 青 ( ヒラリ 1 支持 ) で塗「アメリカを再び偉大な ャーナリストのエドワ 1 た アメリカを、ひいてはして、トランプ氏はそこ られたのは、ほとんどア国にする」というスロ 1 立 世界を支配し、私腹を肥を突いたのです。『ヒラド・クライン氏 ) 目 丿ーたちエスタブリッシ メリカ大陸の両端だけだガンは、笑ってしまうほやして格差を生み出し続 トランプ氏がヒラリ 1 けてきた薄汚い権力者たユメントが作り上げた、氏の追及を始めれば、再性 42 。 0 た。各州単位で細かくど単純だ。一説には、ト 見ても、州都などの都市ランプ氏が演説で使う単ち。その頭目・ヒラリ 1 不正で不平等なシステムびアメリカの庶民は熱狂人 部以外はほとんどが赤、語のレベルは小学生並を、皆で引きずりおろし、 は、もうお払い箱だ』と し、ク・・ < ! クと歓 つまりトランプ氏支持でみ、とも言われる。 足蹴にしてやるーそん勝利を手にし、「官軍 . 呼の声を上げるだろう。 埋め尽くされている。 だが、ここで重要なのなアメリカ国民の「単細となったトランプ氏の支「トランプ劇場」はこれ絵 日本人が知っているのは、トランプ氏支持者た胞パワー」が奔流となっ持者たちが望んでいるこからが本番だ。日本人の勝 は、大都市の事情だけ。 ちは、トランプ氏のハチてヒラリ 1 氏を直撃。めとーそれは、「国境に壁想像を絶するような事態氏 アメリカ人の半数以上は、 ャメチャな公約や失言のでたく、悪は成敗されたを作る」といった荒唐無が、まだまだ待ち受けてン われわれがほとんど行っ数々など、いちいち覚えというわけだ。 いる。 稽な公約を実行に移すこ たこともないような、ドてなどいない、 というこ前章にも登場したジャとよりも、「堕ちたヒラリ 田舎に住んでいるのだ。 ーナリストのグウエン とだ。彼らアメリカの庶 ーを吊るし上げろ」とい 「トランプ大統領」の誕民が真に望んでいるのはダ・プレア氏は、トランう欲望を満たすことだ。 生を渇望していた彼らの「公約なんかどうでもい プが庶民の心をつかんだ 国家機密のメールを私第 声が、太平洋を越えて届 とにかく、このロク理由をこう分析する。 用サー ーを使ってやり いてくるはずもなかった。でもない世の中をぶつ壊「客観的に言って、パフとりしていた問題で、、 「英語の『トランプ』にしてくれ」というただ一 オーマンスの上手さといはヒラリ】氏の訴追 は『切り札』、そして『頼点だけ。だからこそ、トう点ではトランプ氏のほを一度は断念した。だが、 りになる奴』という意味ランプ氏は下馬評を覆しうが上でした。トランプこれからトランプ氏が があります。トランプをて圧勝できた。 氏のことが好きではない 「見せしめーとばかりに トランプが

4. 週刊現代 2016年11月26日号

力はオレたちのアメリカだった。前述した「トラていた。しかし、眼鏡」を通して現実を見〈そういうエリート主義 とは違うらしいな。それンプ氏勝利」の速報がアをはじめとするテレビ各ていたアメリカのマスコ的な考え方だから、あな たのような既得権益者は こそが、トランプが勝っメリカ本国で流れたの局は、「接戦が続いてい ミの情報を鵜呑みにし、 た理由だよ。お前らが、 は、日本時間でⅡ月 9 日ます」「まだまだ分かり垂れ流していただけ。「ト嫌われるんですよ〉 日本でも、大新聞、テ ランプ圧勝」という圧倒 普段『どうしようもないの午後 4 時半過ぎ。そのませんねーなどと、あた 1 時間ほど前から、トラかもヒラリー氏に勝ち目的な現実の前に、なすすレビ、そしてそこに登場 奴ら』と言って蔑んでい べもなく右往左往する他する知識人の多くが「ト る自分たち以外のアメリ ンプ氏とヒラリー氏の獲が残っているかのような なかった。 ランプ勝利の原動力は、 カ国民と、何の接点も持得選挙人には大差が付い報道を続けた。 この現実を受け入れら貧しい田舎の白人男」と はたってないからだ〉 れなかったのは、ずっと いう月並みの結論で、こ 大マスコミが完全に目 ンを 非常識だから、面白い 「ヒラリー圧勝」を確信の想定外の状況を「説明 防制算を誤った理由、そして く / \ っていた。しかし、 してやまなかった知識人した」ふりをしている。 皮らに対する庶民の怒り嘉悦大学教授で経済学 蕉州 ' イ だがすでに、トランプ 利「が、この言葉には凝縮さ者の高橋洋一氏が言う。結果は両方の州でトランたちも同様だった。過去、 勝に 「今回の大統領選では、 プ氏の勝利でした。 本誌に登場したこともあ氏に投票した人々の収入 のミれている。 らコ 日本のマスコミも、ほマスコミがことごとく趨また、ロイター通信のるノ】ベル経済学賞受賞が決して低くはないこと、 かス ずマとんどがヒラリーびいき勢を見誤っていた。それ調査によれば、『今回、者のポ 1 ル・クル 1 グマ女性の約 4 割がトランプ み大 はやはり、彼らが『建て初めて大統領選の投票にン氏は、選挙速報が流れ氏に投票したことが分か っている。経済が行き詰 前』を重視しすぎている行った』という有権者がる中、こうツィッターに からでしよう。トランプ % もいたそうです。こ書き込んだ。 まり、社会が息苦しくな の存在があまりにも自分うした人々の声が、事前 〈恐ろしい夜だ。トランる中で、ヒラリー氏のよ たちの価値観とかけ離れの世論調査で予測できるプが勝ちそうだから、とうな「面白くもない建て いうだけではない。思っ前」しか言わない政治家 ているので、庶民の本音はずもない」 つまりアメリカのマスていたよりも深い怒り に、局面を打開すること を捉えることができなか ったのです。 コミは、「トランプが勝つを、田舎の白人たちが抱はできないー彼らはそ いているとわかってしまう言っているのだ。 たとえば、ヒラリー氏わけがない」という先入 トランプ氏はエリ 1 ト は地盤であるはずのミシ観、さらに言えば「トラ ったからだ〉 ガン州、ウイスコンシン この発言には、トランから見れば「非常識」か ンプに勝ってほしくない」 州などで実際には苦戦しという願望に基づいて報プ支持者からのみならず、もしれない。だが、「非常 ていましたが、 マスコミ道していたということだ。 こんな非難が寄せられた。識だから、面白い」。そ 、は希望的観測で『ヒラリ そして、日本の大新聞〈あなたがその怒りの原れが、アメリカ国民の出 した結論だったのである。 ーが取るだろう』と高をやテレビ局は、そんな「色因なんですけど〉

5. 週刊現代 2016年11月26日号

ぷちぬき トランプが 世界をぶっ壊す ー氏は、『在韓米軍を撤 らを次々に官邸に呼びつだけに会ってもらえば いで、アメリカのサイバー も、真っ先にフリン氏の けては、当たり散らした。 セキュリティ制度につい名前を挙げて、その貢献退させる』と公約して大 いですから』と進言し、 を称えました。そのこと統領になったが、撤退さ 「一体どうなっているん総理はテレビカメラの前て講演している。 だ ! 外務省は『ヒラリ で彼女と派手に握手し首相官邸関係者が続けからも、来年 1 月に発足せなかった。またロナル ド・レ 1 ガン氏も、『中 するトランプ新政権で、 1 勝利で間違いありませた。そして、「両国の揺る。 「この時は、自民党非主フリン氏はホワイトハウ国と国交を断絶して台湾 ん』と、ずっと言い続けるぎない同盟関係を、今 ていたではないか ! 話後一層、発展させていき流派の石破茂元防衛相スの安保担当補佐官に就と国交を結ぶ』と宣言し が違うよ。 ( 環太たい』とヒラリーに言わや、民進党の長島昭久元任するものと思われまたが、やはり就任後はそ 、つしなかった。 平洋パ ートナーシップ協せたことで満足していた。総理特別補佐官らと会っす。 つまり、アメリカ大統 定 ) や日米同盟は、この しかし総理は、『どうていた。さすがにそれだ フリン氏は元陸軍中将 先、どうなってしまうんしてもトランプの側近とけではまずかろうというで、中東の専門家。残念領選挙中の候補者の発言 だ ? 一刻も早くトランも会いたい』と主張して、ことで、結局、菅義偉官ながら、日本や東アジアというのは、特にアメリ プと直接話ができるよう ジャパン・ソサエティー 房長官に、こっそり会っのことは素人です。そのカ国民と直接関係しない 手配してくれ」 ため日本政府としては、外交問題については、ど のロス会長と面会したのてもらったのだ」 本誌前号で書いた通だ。 んな極論でも許されると フリン氏をよく知る元 一刻も早くフリン氏とパ り、昨年 6 月にトランプ その後、川月に、トラ防衛庁情報本部長の太田イプを築き、日米同盟のころがある。トランプ発 候補が出馬宣言した時、 ンプ陣営のキー ーソン文雄氏が解説する。 重要さをトランプ氏に進言も、いつもの大袈裟な 安倍首相には特殊な第亠ハが来日した時にも、外務「トランプ氏は、Ⅱ月 9 言してもらう必要がありモノ言いだろう」 9 日に安倍首相と面会 感が働いたようで、「こ省は『ヒラリー陣営が嫌日に行った勝利宣言でますー した前駐米大使の藤崎一 の男と早くパイプを作っな顔をしますから』と言 ておくようにーと指示しって、暗に無視するよう 郎氏も続ける。 米軍はどうなるのか ている。 に進言した」 「私は、一連のトランプ 1 ソンとい、つの ところが外務省は、「あ トランプ氏は周知のよ界の警察』は止めた」氏の発言は、新大統領と は、アメリカ陸軍出身で、 して『新しい日米同盟を んな人は政治経験もな 、つに、大統領選挙期間中、 く、泡沫候補ですから」 年から年まで国防情日米同盟を破壊するよう 今後、日米同盟はど、つ作る』という意味だと捉 と、首相に進言し続けて報局長を務めたマイケな過激な発言を繰り返しなっていくのか。外務省えています。そのため日 きたのだ。 ル・フリン氏である。日てきた。「アメリカ軍をは、トランプを泡沫と無本も、「新しい日米同盟』 首相官邸関係者が憤る。本のサイバーセキュリテアジアに駐留させておく視していた無能を棚に上について考えていくべき 「総理が 9 月の国連総会イ会社の招待で来日したのは無意味」「もはやアげて、楽観的だ。外務省です。 ただし、日米同盟自体 メリカがタダで日本を守関係者が語る。 に合わせて訪米した際に「一民間人」との立場で、 も、外務省は『ヒラリ 1 川月Ⅱ日に自民党本部ることはない [ 「もう『世「かってジミー・カータが重要だということは、

6. 週刊現代 2016年11月26日号

「トランプ最高ョこ アメリカ人はが悪い えありました。 ハンプシ 対に正義で、トランプはた最大の要因でしよう」がわからない。あなたのオワ州やニュー 私用メ 1 ル問題など、絶対に悪だ』と言わんば ( ジャーナリストのエドワ身近にも、そんな女性がヤー州の家庭を戸別訪問 かり・のヒラリー 一人はいるだろう。自分で回りました。当時はま の態度 ード・クライン氏 ) 自分の不祥事は棚に上げ ておきながら、『私は絶が、有権者の怒りを買っ 「私は弱者の味方」と言が嫌われていることにすだ、アメリカでも日本で も、マスコミはトランプ いながら、弱者の気持ちら気付かない、偉そうな 氏を完全に泡沫扱いして 女性が。 いた。ですが、現場の感 触はまったく違いました。 特に、主な支持者である 日本人は分かっていない 白人無党派層の家庭を回 ると、彼らの憤りと熱意 が伝わってきたんです。 ある家庭では、白人女 性がこ、つ一一一口っていまし た。『ヒラリーはクムは 普通の人たちのために戦 、つクと一言ってるけど、ヒ ラリー自身ク普通の人 「コイツら、バカじゃな じゃないでしよ』。『では、 理屈じゃない、ノリだ いの」と思われかねないまずありえない。 ク普通の人クって誰なん トランプ陣営公式の赤勢いでトランプ氏に熱狂実は、日本人の目が届ですか』と聞くと、彼女 「今夜は素晴らしい夜に なった。ありがとう。私い帽子をかぶり、白人男するのか。 かないところで、トランは『トランプよ ! 』と一言 は、この国を、愛してい性たちが拳を振り上げて 日本にも、小泉純一郎プ旋風は着実に勢いを増う。とにかく彼らは、既 る」 絶叫するー「ハリウッ元総理、橋下徹前大阪市していた。トランプ氏の存の政治家をまったく信 トランプ氏が勝利宣言ド映画の一幕」と言われ長、小池百合子東京都知勝利は偶然ではなく、必用していないのです。 別の男性には、『あんた、 をこう言って締めくくるても、違和感のない光景事など、有権者の熱狂的然だったのだ。 と、どこからともなく声である。まるで、突如侵支持を受けた政治家はい 今回の選挙戦で、ヒラ女が大統領になってもい いのか ? 』と聞かれまし 丿ー陣営の選挙運動に参 が上がり、やがて会場は略してきた宇宙人の軍団る。だが、政治家の演説 うんの 大歓声に包まれた。 を、一致団結してやつつで「ニッポン ! 」とか「バ加した、明治大学の海野た。最初からこういう人 もとお たちが支持していたから けた後のようだ。 ンザイ ! 」といった大歓素央教授が証言する。 なぜアメリカ国民は、 「私は昨年夏から、アイこそ、トランプ氏はいく 声が巻き起こることは、 9 5

7. 週刊現代 2016年11月26日号

リカの国民性ってもんは 憧れの国の将来がられなくなった。 植 でつ ! 何を言いたい一わかんないけどさ、アメ 下、不安すぎて 一かというと「今回の大統】リカ人は他人の文句を激 ス 回我が家の鉄の掟に「他領選、どっちも大統領に , 烈に言えるヤツが好きな イ 3 っ 人の文句を言わない。他なって欲しくない " のかい ? 他人の文句考 3 家〕第人を妬まない」というの、てことだ。トランプとヒ - えてる時間があったら少 成 がある。妻が僕と長男に ラリーの討論会は、小学 . しでも多く未来の改善策 対して長年唱え続けたス「校のホームルームにしかを考えてくんねえかなあ。 ク ローガンで、僕も長男も見えない。だっていたも、これ、ウチの妻が言って ッ の ! ヒラリーみたいな、ることと一緒だけどさ。 田ヒ ( 今や自然と従 0 ている。 例えば他の映 というわけで、お互い イ 画作品を観たと がお互いの文句しか言っ ・レ れの国ャ きに、普通は僕 てないいい歳こいたおっ プ , の仕事上、最低 ( を さんとおばちゃん、どっ でも「批評」はし 第、・、ちにも大統領になって欲 一するべきで、そ 籌 ' しくないんだよなあ。こ イ れによって良いア凶リ ~ 、を一 - の原稿の号が発売される を頃は間違いなく勝敗は決 ところ、悪いとカン「一 しているだろうけど、ど を ころを学び、学娩に しし信 習することがで ちらにしても不安しかな きる。ただ、僕 いと思、つんだよね。とに レ はこれさえもすることが女子の学級委員と、いち、かくエンターティンメン の できなくなってしまった。 いち悪さするデブのガキ , トの世界にいる僕にとっ 妻 おかげで僕はお隣の井筒大将。「この前 5 トラン一てアメリカは神様の住ま 一監督のように立派な批評、プくんが 5 、女の子にい う国。いつまでも憧れの 一が全くできないのだ。そ , じわるしてるのを見まし , 国であって欲しい : れでも妻は「自分の作品一 た 55 」「やってません 5 を面白く作ることだけを = それより 5 ヒラリ 1 さん ふくだゅういち〕作家兼監督。 考えればいし と一言、つ。 が授業中にメールしてる ( 脚本・監督を務めるドラマ『勇 -u 者ヨシヒコと導かれし七人』 そんなわけで僕は「他人、のを見ました 5 」くらい ( 主演・山田孝之 ) がテレビ の文句を言、つ人」を信じ・のレベルでしょ ? アメ東京にて放送中 隣で、野島さんの眼が弖歳旅当「 ~ ・・ ~ 死ねばっていう : 、鰹部くんも、 ~ 感しになるんですよね 、 : もし辞めたくなったら、 : 古舘事務所いらうしゃいき ここひと月くらい " なんですけど、 すっと肛門が 食べてない鷙 カュイんです = 特に割烹料理は、を - 松山ケンイチ 布川敏和 市川紗椰 古舘伊知郎 俳優 モデル、タレント タレント フリーアナウンサー 「 PON ! 」 「 7 時にあいましよう」 「アウト x デラックス」 「めさましテレビ」 日本テレビ系 11 月 7 日 10 時 25 分 ~ TBS 系 11 月 7 日 19 時 ~ フジテレビ系 11 月 3 日 23 時 ~ フジテレビ系 11 月 7 日 5 時 25 分 ~ 映画『聖の青春』の宣伝で熟年離婚した元シプがき隊この日のゲストはニュース新番組「フルタチさん」ス 出演した松ケン。ここだけのふつくんとっちやかおり番組「ユアタイム」でメイタートを受けて、軽部真一 の話をと聞かれ、こんなぶが久々にご対面。離婚後のン MC を務める市川。野島アナか古舘にインタビュー。 っちやけを披露。「最高の一 淡々とした仲について、つ卓アナに「『死ねば ? 』って圧倒的な喋りの前に、軽部 手を指しちゃったのかな」 ちゃが週刊誌に撮られた割思ってますよね」と訊いたアナはなすすべもなぐ・ とあっけらかん。変な病気烹料理店の店長に対するイところ、翌日からちっちゃ軽部にフリーになりたくな でなければいいのだが・・ ヤミをまじえてばつり なため息に代わった、と った際は、とスカウト

8. 週刊現代 2016年11月26日号

友だぢはプーチンー トランプいちばんの 山内何よりトランプは、側も公の場で彼のリ 1 ダますが、こうしたビジネます。 た。そういう経緯もあっ て、多くのロシア人が、 プーチン大統領に好感を ーシップを讃えています。スをロシアで展開するに佐藤こうしたなかで、 しかもビジネスでのつあたって手を組んでき日本も、これまでのままトランプ候補に勝ってほ 抱いています。トランプ がビジネスマン時代に、 しかったのです」 ながりもある。トランプた、アゼルバイジャンのの外交姿勢をとってはい プーチンが自らトランプは不動産、ホテルの運営、アガラロフ親子という富られない。新たなル 1 ル実際、アメリカ東部時 に手紙を出し、トランプゼネコンなどで稼いでい豪は、モスクワの権力筋に見合うだけのインテリ間のⅡ月 9 日深夜 2 時 とも強いつながりがありジェンスを身に付ける必分、トランプ候補が「勝 要があります。 利宣言」を行、つと、真っ 先に祝電を送ったのが、 ロシアのプーチン大統領 だった。 〈ロシアとアメリカの現 在の危機的な状況の打開 に向けた、トランプ新大 統領の取り組みに、大い に期待している〉 プーチン大統領とトラ ンプ氏とは、互いに面識 もないが、早くも、まる で旧友のような雰囲気 新著『プーチンの国家 ロシア議会に拍手が起きた イ東京支局長が語る。 権が揺らいでしまう』な戦略』を上梓した未来工 議会で、与党・統一口シ 「下院議員の皆さん、い 「われわれの同僚記者がどと、おおむね好感をも学研究所の小泉悠客員研 まから 3 分 ~ 則に、ヒラリ ア党のニコノフ議員が叫下院議員たちを取材しまって受けとめられていま究員が解説する。 ・クリントンが敗北をぶと、議会は中断。 45 したが、『これで世界平す。 「周知のように現在ロシ 0 人の下院議員が一斉に和のビッグ・チャンスが選挙中、アメリカのエアは、 2 年前のクリミア 認め、 1 秒前にドナルド・ トランプが、次期アメリ起ち上がって、拍手喝采訪れた』『トランプはビスタブリッシュメントや併合で欧米から経済制裁 となったのだった。 カ大統領としてのスピー ジネスマンで政治経験がマスコミは、一方的にクを喰らっています。そん チを始めました ! 」 ロシア・セポードニヤないから、ロシアがしつリントン候補に肩入れな中、トランプ新政権に Ⅱ月 9 日、ロシア下院通信社のコッパ・セルゲかり支えてやらないと政し、ロシアを悪者扱いしなれば、ウクライナ問題

9. 週刊現代 2016年11月26日号

物です。 白人は、インターネットです。つけ加えて言えば、 す。マルクスは、ルンプ , 口が政治勢力として組織一 ~ 一 、、 ~ 0 ' それに彼は、選挙が終は使いませんが、車には大手メディアも同じ罠に はまっていた。既成メデ わった瞬間、態度を完全必す乗ります。そうした されないがゆえに、彼ら ィアのカの衰退を見せつ に「切り替え」ていたで層へ訴える意志があった を評価していませんでし けられた選挙戦でもあり しよう。「ヒラリー候補のです。インターネット たが、マルクスの時代か から電話が来た」と彼女が選挙の結果を左右するましたね。 ら 150 年以上が経ち、 しクリントン 佐藤は、。 を称え、「アメリカ全体とい、つ「インターネッド 幻世紀になって、トラン一一 ~ プはこうした層の声を取 , 〔で団結しよう」などとそ神話」に惑わされず、自に関しては、健康面の不 れまでとうってかわった分の支持層を的確に見極安という弱みもありまし り込み、勝利を勝ち取っ 発言でした。彼が、実はめていました。 たということです。 た。疲労によって声が出 戦略的に暴言を吐いてい山内一方でクリントンなくなる、体調不良から 山内なるほど、いまの アメリカでもたしかに たことが見て取れます。は、これまでの古典的な膝をついてしまうといっ 山内トランプの選挙戦定石にのっとって、共和た姿を公衆にさらけ出す 「ルンプロ」という言い まいとして、精力的に動 方もできますね。 佐藤しかもそれは、大氏終盤の動きも非常にクレ党が強力な地盤を持っ州 くことができなかった面 には、積極的に向かおう 佐藤多くの人は健忘症統領選で勝ち上がるためミバーだったと思います。 にかかっているようですの戦略的な「芝居」だっ . 民主党の支持が強いとさとはせず、票を勝ち取るがあります。 山内今回、クリントン が、そもそもトランプは たとも考えられるから恐ズれる州にも、積極的に入ことができなかった。 自分に対する支持の規には不甲斐ないものがあ 長年にわたってテレビ番ろしいのです。トランプ一つて最後まで訴えを続け 組の人気司会者だった人は日本の政治家にたとえジました。そうした州が選模を見誤っていた節もありましたね。 物です。キャスタ 1 としるなら、田中角栄元総理官挙戦を左右すると理解しります。クリントンは世佐藤そうですね。クリ て「人を集める」方法はのような圧倒的カリスマ脹ていたのでしよう。そし論調査に頼っていましたントンは私的なアドレス があるタイプではなく、て実際にそこで多数の票が、その測定効果は落ちで機密を含むメールをや よく知っていたでしょ LL り取りしていた問題で ている。調査は基本的に、 う。彼は日本で言えば、竹下登元総理のような人を獲得しています。 家の固定電話にかかってから捜査を受けまし タモリさんと所ジョージ きますが、トランプの支たが、このときも、戦略 さんを足したような存「アメリカ第一主義」の真意 持者となるような層は、不足が目につきました。 在。民衆の心をつかむ方 法を知っているのです。佐藤加えて、宣伝も上ました。ハイウェイの脇そもそも携帯電話しか持これは、小沢 ( 一郎 ) 氏 が検察に捜査された、「小 山内言葉の選び方や説手でした。これは池上彰に、「リべラルなメディっていなかったりする。 得の仕方には、キャスタさんがおっしやっていたアを信用するな」と大書クリントン陣営は、そう沢事件」と構図が似てい ー出身ならではの力があことですが、トランプはした看板を設置したのでした「隠れトランプ支持ます。検察は小沢氏の問 りましたね。 「看板ーをうまく利用しす。地方の裕福ではない者」に気付かなかったの題に手を突っ込もうとし

10. 週刊現代 2016年11月26日号

トランプが 世界経済をぶっ壊す ぷちぬき これをやったら、 e O なるのか。前出のスナイ るかもしれませんが、私するかと一言えば、当然な 府がトランプ陣営とのパ ( 世界貿易機関 ) 違反にな がもし安倍首相のアドバ がら前者しかありませダー氏が語る。 イプ作りが後手に回った 「には、死亡宣告るので、さすがに無理だ のは、「アメリカ側にもイザ 1 だったなら、このん。だから安倍政権には、 が出たも同然です。だかと思います。とにかくト ように『ひたすらトラン 忍耐が必要です。 責任がある」と言、つ。 ただ、日本にとって幸ら日本は、スッパリ諦めランプ氏の思考が、 19 「私はアメリカの多くのプ氏の機嫌を取ってくだ 80 年代の日米貿易摩擦 いなのは、トランプ氏がるしかありません」 外交関係者と交流がありさい』と進言します。ト スナイダ 1 氏は、「さ時代でストップしてしま ますが、彼らは日本の外ランプ氏はとにかく、周基本的に日本に対して関 交官と会うたびに、『大囲からチャホャされるの心がないことです。そのらに日本にとって悪夢がっていることは問題です それでは、が破 統領選は百パ 1 セント、 ため対日関係は、全面的起こる」と予一言する。 を好む性格なのです」 ヒラリーが勝っから、日 日米関係史の大家であに周囲の専門家たちに任「それは、 1994 年に棄された後の日米の経済 本は心配しなくていい』るウェイク・フォレストせきりになるでしよう。発効した ( 北関係はどうなるのか。経 ささや つまり日本としては、ト米自由貿易協定 ) も、破済評論家の荻原博子氏が と囁き続けてきました。大学のロバート・ 五ロる。 ランプ氏の周囲の専門家棄される可能性が高いと だから、日本外務省だけ准教授も語る。 い、つことです・。 「トランプ氏が破 「安倍政権がトランプ政グループと、緊密な関係 の責任ではありません。 今回の選挙では、アメリ権に協調するか、トランを築いていけばよいので多くの日本企業が、人棄を強調しているのは、 件費が安いメキシコにエアメリカの産物を世界に 力のプロたちも読み間違プ政権が安倍政権に協調す」 売りたいからです。その 場を作り、 Z << < に えたのです」 よって無関税でアメリカため、まずはジャガイモ、 その上で、スナイダーは死んだ 市場に製品を運んで儲けニンジン、トウモロコシ 氏は「トランプ氏との付 だが、そうは言っても、 ハマ政権内の連邦議会でています。ところがトラといったアメリカの農産 き合い方」を伝授する。 「いま日本が行うべきこトランプ新政権が確実にの批准を断念した。そしンプ氏は、『メキシコ国物が、大量に日本に入っ てトランプ氏は、「アメ境に壁を築いて、人と物てくるでしよう。日本の とは、ただ一つ。徹底的見直すと思われるのが、 リカの製造業を犠牲にすの流れを遮断する』と宣農家にとっては、 にトランプ氏に媚びへつ e だ。 e は、日 らうことです。『日本は本やアメリカを中心としるは破棄する」と言しているので、日本企よりよほど脅威で、これ 業は立ち往生してしまうに対抗するには、プラン あなたのことが大好きでたカ国が加盟するアジ断言している。 ド野菜を育成していくし す。あなたはとても賢く、 ア太平洋地域の自由貿易そんな中、日本は間ののです。 かありません。 トランプ氏は他にも、 素晴らしい人だ。日本国協定である。昨年川月に悪いことに、トランプ候 『ネプラスカの牛肉に税他にも、円高が進んで 民は、あなたの大統領就基本合意がなされ、各国補が勝利した翌川日に、 任を心から待望しているの批准を待つばかりだ。衆院本会議で ep•--æ法案金をかけるのなら、日本企業は人件費カットを迫 ところが、取りまとめを可決したのである。 車にも税金をかける』なられるので、賃金アップ は望めません。とにかく この先、はどうどと言っています。だが ちょっと皮肉に聞こえ役だったアメリカが、オ