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検索対象: 部屋を飾る籐の編み方
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1. 部屋を飾る籐の編み方

道具 バスケットに使う道具 ( ①メジャー ②ポンド ③カッターナイフ・・・皮籐の始未に使う。 ④ペンチ・・・先の長いものが良い。直角に 立ちあげる時、縁の始未等に使う。 ⑤ハサミ・・・先が長く鋭いものが良い。 ⑥オームバサミ・・・太い丸芯を切るのに使う。 ⑦霧吹き・・・編み芯が乾いた時やたて芯にく せをつけたい時に使う。 ⑧目打ち・・・手をつけたり、縁の始末で編み 目にすき間をつくる時使う。 ⑨金づち ⑩ラタンポード・・・四角を作る時の台として 使う。 2 cm 間隔の線を引くと便利。 左から ベネトール着色液色は 5 オーク O ー・ノシンナー系の着色液て、濃淡はラッカーシ ンナーにより変えられる。籐家具のみてな く木工家具の修理にも使える。 漂白セラックスニス アルコール系の色止め液てある。原液は適 量のメタノールてうすめ使用する。色がと ぶのを防止し、目止めの役割をもつ。 クリャラッカー つやだし液て、セラックスニスと同様色が とぶのも防げる。原液を適量のラッカーシ ンナーて溶かし使用する。市販のクリャラ ッカースプレーの方が、簡単て仕上りがよ 0 4 3 ファニチャーに使う道具 ①のこぎり ②③金づち ( 大、小 ) ④キリ ⑤曲尺 ⑥くぎしめ ( プ ) ニ - ッノく ⑧サンド・ペーパー ⑨やっとこ ⑩木工用ポンド @) メジャー @木工用パテ @はさみ ⑩オームバサミ ⑩ガスパーナー ⑩⑩くせなおし棒 ( 大、小 ) ⑩木工用やすり ⑩ナタ ⑩小刀 ④電動ドリル ⑥ 0 37

2. 部屋を飾る籐の編み方

ほうろうしつ 麦更に、もう一つ、形を検査するための治長さもⅧ E 以上に達するものまてあります。 差がなく、硬く美しい琺瑯質て被われていま 具に加工した籐を当てて、その曲げ具合を調多くは、つる状て長いとげを持った表皮に包す。ヨーロツ。、ては、琺瑯質をはがさずに皮 整しながらバーナーて熱を加えて、形を固定まれ、そのとげを使って他の高い樹々にまっ つきの状態ぞ家具として利用されますが、日 していくのてす。 わりつきながら、太陽を求めて高く伸び上る本ては、竹と区別され難いのて、あまり人気 また、軽いという長所、すなわち沢山の導ように成長していきます。 はありません。皮をむいて使われても節目な 管からなる多孔質な素材ということは、組立 その姿は、普段私達が見慣れた籐とは、大 に黒い模様が現われて、他の材料にはな、 て加工ても、その強度を得るために、工夫と ( に異にするものて、想像もっかないほどて味わいを持っています。 す。 トヒティ 技術が必要とされるのてす。 現在ては、木工技術もかなり用いられてい 籐は、木材などに比べれば、成長は早く マナウに次ぐ太さをもち、直径跚から、 ますが、籐独特の技術として、接合部を字遅いものて十四、五年て用材になります。 3 Ⅷまてのものが多く、スマトラ、スラウェ 形に削って接触面積を多くしています。接着近年、その消費量の急激な増加に伴って、 ン、カリマンタンなどに広く分布します。加 剤も使われ、釘の代りに木ネジを使って固定原料籐の確保が、難しくなってきています。 工性に優れているのて、椅子などのフレーム した後に、皮籐や、半芯を巻いて引張り強度成育する場所が、ジャングルや、山地の奧地として使われる需要のもっとも多い材料てす。 を得るよ - フにしています。しかし、これても とい - フこともあって、ほとんどが人力に頁 いわゆる皮付きの状態ても十分に使用に耐え 強度を得られない場合が多いのて、補強材をらざるを得ませんから、人件費の高騰などてるほどの美しいものもありますが、日本ては 加えて、三角形状にして固定させます。ここ原科籐の価格も年々値上りしています。 琺瑯質を、丸棒サンダーてむいて、更に、染 装飾性を持たせた籐独特のデザインを駆原科籐は、集散地に集められ、「節」を取り色して使用されます。染色すると、細く密な 使する余地があるのぞす。 除いて、消毒された後、乾燥されて、サイズ、導管が、くつきりと現われて、籐の特徴を現 わします。 機械化、合理化がなされてきたとは言え、 質別に区分けされて出荷を待ちます。 籐加工は、やはり人の手に頼らなければなら ハラサン フィリビン南部のミンダナオ島、パラワン ない部分がほとんどて、多くの時間と労力をの種類 必要とすることは、い まだに変らないものな 島、サマール島などに広く分布する太さⅧ のてす。それだからこそ、籐家具は、暖かみ 二百種類にもおよぶ籐の中。て、日本て使わまてにもなる太い籐てす。ある程度垂直に成 のある人間味あふれるものて、これも籐家具れているものは、十種類程度のものて、その長すると、重みに耐えかねて地上を這って、 の人気を支える重要な点てあると思われます。名前もあまり問われません。というのは、加 再び垂直に伸びて、まるて龍のように成長し 元と末との太 工性と、仕上りの美しさを問題とされるためていきます。節目がやや高く、 さの差もありますが、導管が太く、染色する に種類も限定されているからてす。 籐のふる里 主なものとしては、次のようなものがあり と、はっきりと濃淡が現われて、木材とは違 ます。 った籐の味わいを持たせることもてきます。 籐は、東南アジア、インドアジア大陸など マナウ オ科として日本に入ることはありませんが の、熱帯から亜熱帯にかけてのジャングルに きようしん 椅子などの製品として数多く輸入されていま 最も太く、強靫な籐て、マレーシア北部、 繁茂するヤシ科の植物て、その種類は二百種 す。 スマトラ島などの山間部の傾斜地て生育し、 類と言われています。 セガ 細いものては、直径 5 程度のものから太十四年程かかって、成長します。表皮をはぐ と、節目は低く、太さも、元と末とがあまり いものては直径 8 Ⅷ以上に及ぶものまてあり、 太さ 0 ほどのつる状て、高い樹木にから

3. 部屋を飾る籐の編み方

まりながら成長し、その果実は、ぶどうのよレームとしても使われます。 幼民直径跚以下の太さのものて、籠な うな紫色て、食用に供されます。カリマンタ どの小物のフレームや、椅子の座、背などの ン奧地に分布し、表皮を取り除くと、 は - つろ、つしつ ハターンとしても使われます。 艶のある琺瑯質て被われているのて、一定の か ) 】 丸籐直径 5 5 に程度のものて、皮付き 幅て裂いて、薄く調整して皮籐として、籠、 か ) 」 椅子の座、背などを編み上げるのに利用されのままて籠などのフレーム、スクリーン、椅 ます。 子などのパターンとして利用されます。 皮籐丸籐を裂いて、皮の部分だけを一定 ルンティ セガとほば同様に成育しますが、やや太めの幅と厚みに調整したものて、椅子などの接 合部を巻いて補強するのに使われて、これがておきますと、水気や、ほこりがとれて、更 て跚ぐらいまて成長し、カリマンタン、ス につやが出て美しくなります。使い込むほど ラウエンなどに分布します。琺瑯質は、あま一つの装飾としての効果を発揮するのて、蝠、 光沢を増して、しっとりとした味わいを り艶がなく、品質の良いものは、皮籐として強度などが重要な要素となります。椅子の座、 利用され、しばしば染色されて使われますが、背、接合部などに使われる幅の元六と呼みせるのも籐の特徴てす。 皮籐や、芯籐て巻いてある部分は、乾燥し ばれるものや、皮の中央部を細くそぎ落とし 多くは、細く裂いて丸芯を取り出します。弾 力性があって、濡らすと、柔らかくなるのて、て、着色効果を高めた「背とり」と呼ばれるすぎたりしますと、割れたり、ゆるんだりす ることがありますが、これらは、巻き直すか ものがあります。 籠、椅子などを編み上げることもてきます。 瞬間接着剤を注入して補修します。 芯籐丸籐を裂いて、皮の部分を取り除い て、肉の部分の断面形状を円形、半円形、平椅子の座、背などの編みつけてある部分の 籐の加工 面形状に挽いたひも状の材科て、それぞれ、 汚れがひどいⅧ吻合には、中生洗剤に「反したス ポンジて汚れを拭き落とした後、濡れ雑巾て、 原料籐は、十年ほど前まては、皮付きの状丸芯、半芯、平芯と呼ばれます。籠を編んだ 大きな椅子を編み上げたりするのに使わ洗剤を拭き取ってから影干しします。 態て輸入され、加工場て、「かき」と呼ばれる れ、高度の技術を持った人にかかると、素晴脚や、肘かけなど、フレーム部分の汚れが 刃物て皮をむいて丸く削り上げていました。 らしい味わいを見せます。丸籐、皮籐、芯籐目立つようてしたら、シンナーなどの瀋剤は 現在ては、ほとんどが、機械て皮をむかれた 状態て輸入され、加工工場ては、それらを丸は、いずれも漂白して、籐のあくを取り除き、使わず、中性洗剤て軽く汚れを落としてから 棒サンダーて硎磨して、ストレートニングマ表面を調整する必要があります。これによっ濡れ雑巾て拭き取って、からぶきしますと、 元通りの美しい籐に甦ります。 シンて真直ぐに矯正して、太さ、長さを揃えててき上がった製品をより美しく見せ、また、 着色も彩やかに仕上げることがてきます。 芯籐や、皮籐て、編み上げた籠などの小物 て保管しておきます。 類は、まる洗いてきますか、カたくずれもし 加工材としての籐は、すてに原産地名て呼 易いのて、やはり濡れ雑巾て拭いて、影干し ばれることはまれて、太さ、形状などによっ 籐製品の手入れ するのが良いてしよう。 て次のように区分されています。 古くなった籐製品や、気にいった籐椅子な 太民直径Ⅷ以上の太さのものて、椅子籐製品も手入れ次第て美しく長持ちさせる 美しい どを屋外て使用したい場合には、カラフルな ことがてきます。籐は、水気に弱く、 などのフレームに使われます。 表面にカビが発生ペイントを塗って化粧し直しますと、また新 中民直径皿からまてのものて小物曲線も伸びてしまったり、 しい使い方がてきます。 のフレームや、 2 本、 3 本と合せて椅子のフしたりしますのて、毎日、軽くからぶきをし ひし よみがえ

4. 部屋を飾る籐の編み方

作り方 ①丸芯間のリング製作 ■丸芯川を水乂はお湯に浸して、柔ら かくしておいたものを治具 ( 厚さ 3 く らいに木取った丸太を板に打ちつけたも の ) に巻きつける。写真 2 5 3 参照 ・丸芯の水分をとるため、約一日そのま まにして乾燥させる。ガスパーナーてあ ぶると、乾燥が速い。写真 4 は治具から はずしたところ。 てき上ったリングを、写真 5 のように 斜めに木取り、切口を合わせる。そのと き、リング全体がねじれているため、ね じれを手て直す。 ■キリてガイド穴をあけ、釘 ( 細 6 分、 長さ跚巴を打ち、ぬけないように釘先 をまげておく。写真 6 5 8 ■ つなぎ目をかくすため、皮籐 8 厘て素 肥ページ参照 巻きする。写真 9 ※れ ②着色 ■ 各パーツごとにベネトールて着色する。 ③本体組み立て リンク圓に、 太民英唄長さ 4 をはめこみ、キリ夂はドリルてガイド 穴をあけて、釘 ( 長さ巴を 2 本ずつ 打つ。写真間 1 ④本体の角打ち・巻き 角打ちと巻きは、ページを参照して 行なう。写真 1 ⑤穴あけ ー角打ちと巻きの終った本体に ( の木工用ドリル歯使用 ) て、深 さ程度の穴をあける。穴は、貫通し てしまわないように市販の深さ調節器具 よ、昜合は図のように を使用するかオ ( 土 太民をたてに穴をあけ、深さ分だけ切っ た治具をつくって代用する。写真 ⑥リングを本体に取り付ける 2 丸芯を半割にして、リングを本 体に取り付けるためのジョイントをつく る。写真Ⅱ 真中部分を写真のように、うすく削っ ておくとまげ易い。 5 1 6 9 7 第い 103

5. 部屋を飾る籐の編み方

基礎の技法 2 ます右の編み芯を 3 本目のたて芯残り 2 本も同じようにする。 3 本 揃ったところで再び 3 本を始め のうしろから前へ出す。 籐のファニチャーを作ろうとする と、必ず必要になるのが巻きや角打 ちの技法てす。ポビュラーな巻きと 角打ちを詳しく解説しました。 写真のように編み芯を 3 本置く 編み芯は 3 本編み同様に入れる。 写真のように、左のー本が右 2 本 の下を通って、たて芯にかかる。 編 = ごミ、ミ ) ・ 左の編み芯を右 2 本の編み芯の上 3 本の編み芯を左から順に編んで を通し、 3 番目のたて芯のうしろ から前、出す。中央の編み芯も同進む。 ・にオ・る 皮篠は使用する前に必ず、水または湯に浸し、 柔らかくしておくと使いやすい。また、皮籐は 乾くとひきしまるのて、、巻きもしつかりする。 巻き始め、巻き止めは、作品の死角 ( 裏側か下イ . : : 側 ) て、する。 始めの 3 本と重なるところで終り、 内側に端が出る。 終りは最初に入れた 3 本とそれぞ れ差しちがえるように出し、ハサ ミで切る。 素巻き v 皮を裏にして、民籐の上に置き釘 を打つ。 3 本繩編み / 段けし 三本繩編みを続けて何段かする時 ) を本 休縄 めを 皮籐を表にかえして巻き始める。

6. 部屋を飾る籐の編み方

編み始める前に 籐の種類と用途 ・丸芯 ( 右下写真参照 ) 1 -4- mm 2 mm 2- 暑 - mm 3 mm 3 ・可 - mm 4 mm 5 mm 7 mm 10mm 枠の巻き、編みに 枠とかごの止めに 13 皮籐・キャクタン本晒 ″・兀六 ( 5.4 mm) 家具の編みに 14 ・ 8 厘 ( 2 mm) プレスレット、かごの手のかざり巻きに 15 16 17 18 紅籐 19 丸籐 細かい花、動物に 小さいかご、人形、動物に 小さいかごから大作まて、、幅広く利用 大きいかご、ペンダント等に 大きい作品、家具に ランドリーポックス等のたて芯に かごの手、縁止めの芯に 大きいかごの手、縁止めの芯に の茶 背取元六 家具の巻きに 素朴な風合いて、ショッヒ。ングカー、かごに 装飾家具に A ハスケット用籐材料 ( 丸芯 ) ・民材 直径 19mm まて、子供椅子、ランドリーのフレームなど ス。モ - ーノレファニチャーーに ″ 20 ~ 29mm ″ 30mm 以上椅子、テープル、べッド等大きい家具に 民材を半分に割ったもの ※皮付民籐は自然色を生かした家具に使用する 民民民割 幼中太半 11 ワ 3 っ一 4 ・ 1 ーワ」ワ 0 ーは・《り「ー 補助材料 スタンド器具 シェード A ファ一一チャー用籐材料 ( 民材 ) ファニチャー用籐材料 5 ニヤ 皮付民籐 うすまき底 合板ポード 梨籐丸 ( じゃがまる ) 36

7. 部屋を飾る籐の編み方

鉢カバー ( O ) 材 きて ′じ、 りの枠 8 釘丸 寸寸厘心 法法 2 ( ) の 18 6 ・■ mm 皮 mm mm ロ咼底 45 16 梨籐 径さの cm cm 籐 7 直 ! 三丸長 m 径 12 12 ・さ 本本 15 6 20 18 15 禾リ cm cm cm 1 使用材料 印の位置にます 5 のたて芯を置き、釘 ( 絽 ) をベンチではさんで押しとめる。 その時上に 2 5 、 5 端を出す。 丐 5 および 5 のリングをに等分し、印 をつける。 80

8. 部屋を飾る籐の編み方

ロに 筋に釘を打っと割れる場合があるのて、 筋を変えて打っこと。 釘 ( 浦巴は、最初枠を床にねかして 4 ヶ所を打ち、次に立ててもう 1 本の釘 ( 巴て 4 ヶ所を打ちしめる。写真 3 参照 ガス、ハーナーて枠に焦げ目をつけ、莫 様を入れる。この時、太民のくせがもど る場合があるのて、その場合はくせ直し する。写真 4 ■枠の四隅の皮籐を巻く部分に、鋸目を 入れ、ナイフて平らに削っておく。写真 5 ・ 6 及び図参照 ③着色 枠は、仕上げをよくするため、サンド 番て磨き ( 写真 7 ) 、ガスパー ナーて毛焼きした後、ベネトールて着色 する。着色はハケを使用し、塗りむらは 布にベネトールをしみこませて拭きとる ■枠のてき上り。写真 8 参照 ④枠の角打ちと巻き ■枠の四隅を、皮籐て角打ちして巻く 角打ちと巻きはページ、写真 9 ⑤縁止め ・鏡の入る内側の寸法を計り、その寸法 に丸芯川を木取る。両端は角度をつけ て合わせる。図参照 ■丸芯を打ちつける位置は、図のよう に深さに合った板を置きながら打ちつけ ると位置が一定する。写真、図参照 ⑥色止め ハケてセラックスニスを、まんべんな く塗る。 ⑦つやだし ■クリャラッカーを、⑥と同様ハケて塗 る。市販のクリャラッカースプレーて吹 きつければ、仕上りがなおよい ⑧鏡取り付け タオルをパッキングとして、鏡の裏に ガムテープて固定し ( 写真鏡の歪み をなくすため ) 、合板べニヤを取り付ける。 その際、合板べニヤは、枠の外径よりも ・川参 106

9. 部屋を飾る籐の編み方

地とした輸入された技術てしたのて、床面を 籐工芸の歴史 使って、腰掛けて作業するものてした。従っ ~ 泰とは ? ・ 日本ては、昔から籐は、珍重され、茶道具て、曲げる材科の太さ、長さ、そして加工さ 月 の籠などを編んだり、鋸などの道具や鎗などれる形も、ある程度限られたものてした。 、ごりと、親しまれてきまし 一九六〇年代の高度成長経済時代には、手 の武具の柄を巻 ( 籐の魅力 ・文こ成り・ 6 ー」 4 に。 た。もともと編むことては、竹の方が普及し工芸にたずさわる人々が急 ( 私達の身の回りの生活用品に、 ここ数年急ていたのてすが、最後の縁回りには、柔らか 職人の減少は、わがて、籐家具製造にも、機 に多くの籐製品がみられるようになりまし くて丈夫な籐が、どうしても必要だったのて械化、合理化を余儀なくさせました。更に た。その要因の一つとして、フラスチック製す。家具に籐が使われだしたのは、それほど海外へと供給地が求められ、その結果、多く 古くはなく、 品などの工業製品の氾濫の中から湧き起った 明治時代以降のことと思われまの技術の交流発展がみられたのてす。 天然素材見直しと、手づ くりへの愛着というす。籐は、輸入品て貴重なものてしたから、 フィリピンては、アメリカの籐家具工場の ことも考えられますが、籐そのものの持っ魅細い材科を重ね合せてフレームとしたり、竹下請のような状況を呈していましたのて、加 力が、その人気を支えているものと思われまをフレームにしたものに皮籐を巻き付けて、 工技術も中国的なものてはなく、本工的技術 背には装飾的な模様を配したりと、極めて趣を取り入れ、台湾や日本の工場にとっても大 す。ます、籠などの小物についてみますと、 いに参考になるものてした。 肌合いが滑らかて、軽く、優しさが感じられ味性の高い椅子が一般的だったものてす。 太い材科を蒸気を使って曲げる技術は、今 ます。そして、籐の持っ柔軟性を十分生かし戦後、しばらくの間途絶えていた籐家具の た形は、美しい曲面を構成して、他の材科て製造は、進駐軍の駐留によって復活したのてまて、手ては曲げられなかった太く長い籐て す。軍人家族に愛用されましたが、そのデザも二次曲線はおろか、三次曲線まても曲げる は得難い美しさを現わします。 ことがてきるよ - フになって、椅子などのデサ 椅子、テープルなどの籐家具についても、 インは、日本て使われていたものとは、大い に趣きを異にするものてした。サイズも大きインにも新しい品種を加えました。 やはり軽快て、柔軟な特徴は、その形に現わ フレームも太いものを用いた丈夫なもの 工作台を使っての加工、組立て作業は、座 れて、曲線を十分に生かして装飾性を持たせ った床上の作業に比べて、はるかに能率的て たデザインは、なかなか捨て難い味わいをみてしたが、彼らには、南国情緒を感じさせる 時間も節約てきる上に、精度の向上にも役立 せます。映画などにもたびたび登場して、そ に十分てした。 のロマンティックて、ファンタスティックな 昭和五十年代に入って、より良いデザインちました。フィリビンや台湾ては、籐の肌を いかに美しく仕上げるかが課題てした。 デザインは、映画をひきたたせて名脇役とし ということが、あらゆる分野て叫ばれ、御多 これを解決したのが、日本て木工に使われ ての役目も十分に果たしています。また映画聞にもれす、籐家具の世界ても研究され始め ばかりてなく、ポスター、テレビのコマーシました。しかし、現在のような隆盛をみるまていた丸棒サンダーだったのてす。この丸棒 ャルフィルムなど、ムードをかもし出すためてには、なお十年以上の年月が必要だったのサンダーを籐加工に使うことて、仕上げの美 しさは、格段と向上して、スティンを使った に必ずと言っても良いほど、しばしば登場してす。 ます。このことは、籐家具自身が、ロマンテ 日本の籐工芸のめざましい発展があったの籐の繊維質を美しく生かす塗装が、可能とな ったのてす。 イシズム、ファンタシズム、エキゾティズムは、ここ二十年ほどのことて、それ以前は、 籐は、曲げ易いという長所を持っ反面、元 ほとんどが少数の職人の技術に頼るまったく などの感情を持った家具だと言えるてしよう。 くりだったのてす。というのも、このの形にもどり易いという豆所も備えています そして、これが籐家具の最大の魅力ては、なの手づ し。てーしょ - フか 籐家具を作るという技術も、中国南部を発祥実際、工場ても、治具を使って曲げ加工した

10. 部屋を飾る籐の編み方

・たて芯と編み芯の選び方 籐は使う前に必ず水につけ、そのうち丈夫て、かた いものをたて芯に、柔らかいものを編み芯にします。 ・籐を染めてみましよう ( イ ) 材科のままダイロンて、好みの色に煮染めする ( ロ ) 完成した作品にスプレーする ( , 、 ) 完成した作品にべンキを刷毛塗りする 仕上げは、色止めのためにクリアラッカーをスプ レーするか刷毛塗りします。 ・たて芯の割り出し方 丸底の場合 例 2.5mm の丸芯で直径 18cm 、高さ 20cm のかごを編む。 たて芯の長さ = 底の直径十高さ x 2 十縁の始末分 い 5 ~ 20cm ) X2 = 田十 20 X 2 十 20 X 2 = 98 たて芯の本数 = 底の直径 x 3 」 4 ( 円周率 ) + 2.5 ( た て芯の問隔 ) + 2 い本たて芯の両 側を使うため ) = 絽 X 3 コ 4 十 2 . 5 十 2 = Ⅱ . 3 これでたて芯はⅡ本とします。 98 cm 、Ⅱ本のたて芯で 5 本、 6 本の十字組みから始め ためになる コラ乙 同じことのくり返し。 たんだん形が整ってきたら、セン ターの釘の上下で皮籐の巻き回数を をあわせておく。 6 下 20 Cm トぃ 7 左の写真のように、皮籐の端を下 から通す。 ます。 角底の場合 例 2. 5rnm の丸芯で、横 20cm 、縦 cm 、高さ 5cm の長方形 のかごを編む。 たて芯の長さ = 底の縦幅十高さ x 2 十縁の始末分 い 5 ~ 20cm ) x 2 = 十 5 X 2 十 20 X 2 =65cm たて芯の本数 = 底の横幅 + 2.5 + ー ( 端の分 ) = 20 十 2 . 5 十一 65 cm 、 9 本のたて芯でラタンポードを使って編み始め ます。 ・保存と手入れ 作品を作り終ったら湿っているうちに型を整え、 よく乾かします。残りの籐も陰干しにして、よく乾 かし保存します。 洗たくかごのように湿ったものを入れておくのに は、クリャラッカーをスプレーしておくとよいて、す。 ・たて芯が折れた時は 折れたたて芯は、編み芯の 5 段 目くらいて、カットし、新しいたて 芯を差し込む。 20cm 端を釘でとめて、余分な皮籐は切ってお く。この角巻きは、なるべく柔らかい皮 籐を使うときれいにでき上る。 ↓ 44