せんい - みる会図書館


検索対象: ニューワイド学研の図鑑 12
37件見つかりました。

1. ニューワイド学研の図鑑 12

こっかくきん 0 勗肉 ( 骨格筋 ) のしくみ きんにく きんせんい 筋肉は太さが直径 O. 1 mm の筋線維の束の集まり きんせんい ほそちょっけい で、筋線維はさらに細い直径 1 OOO 分の 1 mm しか きんげんせんい あっ きんげんせんい ない筋原線維が集まってできています。筋原線維 にはフィラメントという筋肉をちちませるための しくみがあります。 ちょっけい ふと たばあっ ぶん きんにく きんせんいそく 筋線維束 きんせんい 筋線維 でんしけんびきようしやしん きんせんい 會筋線維の電子顕微鏡写真 きんけんせんい やぶれ目から筋原線維の束 がのぞいています。 うんどうしんけいせんい 運動神経線維 0 筋肉のちちむしくみ きんげんせんい いちぶ きんげんせんい 下の図は筋原線維の一部を取り出したところです。筋原線維には、タ ふと ンバク質でできた 2 種類のフィラメントとよばれる構造があります。太い ほそ きそくただ フィラメントと細いフィラメントカ咬互に規則正しくならんでいて、ちち あいだ うんどう むときには、ふたつのフィラメントの間にすべるような運動が起こり、 H はば せんたい おお 帯の幅がせまくなります。これが全体に起これば大きな収縮になります。 アイたい A 帯 H 帯太いフィラメント 細いフィラメント ちきんそっきん 遅筋と速筋 遅筋は赤い色のタンバク質を多くふくんでいて、 じきゅうりよく はや ちちむ速さがおそいかわりに持久力にすぐれた筋 かたはやいっ そっきんしろ 肉です。速筋は白っぽい色で、ちちみ方が速く一 しゆるい こっかくきん 時に大きな力が出せます。骨格筋はこの 2 種類か ちきん たんきょ ちょうきよりそうしや らできていますが、長距離走者には遅筋が、短距 そっきんおお 離走者には速筋が多いといわれています。 こうぞう しゆるい しつ しつおお ちきんあかいろ 工イチ いろ しゅうし檜く たい ちから ときおお アイたい セットせん セットせん Z 線 工イチたい Z 線 H 帯 ちちんたとき こっかくきん 骨格筋に遅筋が多いか速筋が多いかは、遺伝的に決 まっているといわれています。 セフトせん Z 線 セフトせん Z 線 てつぶん

2. ニューワイド学研の図鑑 12

けっちょう 結腸ひも おうこうけっちょう 横行結腸 ちょうないあくだまきん だいちょう ないようぶつ 大腸のくびれ内容物をとどめた すいふんきうし 0 う り、水分を吸収しやすくするため かこうけっちょう のくひれです。 X 線で見た大腸 たいちょう 工 : けスせん 大きくわん曲した大腸 ( 緑色 ) が見えます。 おお だいちょうみどりいろ きよく さいきん 0 大腸の中の細菌 だいちょうなか しゆるい せんだまきんだいちょうきん なか だいちょう やく せん さいきん きんあくだまきん 大腸の中には、約 1 OO 種類、数にしておよそ 1 OO 兆もの細菌がすんでいて、その ちょう かず 玉菌には食物繊維を分解して消化を助けるはたらきをしているものもあります。 しようか ぶんかい しよくもっせんい だまきん なかには善玉菌の大腸菌やビフィズス菌、悪玉菌のウェルシュ菌などがいます。善 だいちょうきん 大腸菌 下痢 だいちょうすいぶん ビフィズス菌 きゅうしゅう きゅうせいまんせい さい いぶったいがい だの防御反応ともいえます。 ほうきょはんのう の異物を体外に出そうとするから で起こります。下痢はからだの中 なか 菌による食中毒やウイルスの感染 かんせん しよくち 0 うどく があり、急性の場合はふつう、細 げんいん 下痢は大腸が水分をうまく吸収 き 0 うせい しなくなった状態で、急性と慢性 しようたい 腸内の悪玉菌は、からだが弱ったり、腸のはたらきが悪くなると急にふえて下痢などを引き起こす原因になります。 59

3. ニューワイド学研の図鑑 12

肉のつくり 骨・筋肉・皮ぶ が力を 走ったり、投げたり、持ち上げたり、筋肉 ( 骨格筋 ) きんにく 発揮するのはちぢむときです。筋肉を顕微鏡で見るとたくさん きんせんい ほそさいほう たはあっ の筋線維という細い細胞の束が集まってできています。 これを きんせんい きそくてき きんげん 拡大していくと、筋線維はさらに細く規則的な横縞をもつ筋原 せんい おうもんきん 線維からできていることがわかります。横紋筋という名はこの もよう きんにく きんけんせんい 模様からつけられました。筋肉がちぢむしくみはこの筋原線維 なか きんにく の中にあります。 ( この見開きページで使っている筋肉というこ こっかくきん とはは、骨格筋のことです。 ) きんにく ちから こっかくきん きんにく けんびきよう はっき かくだい ほそ つか みひら こっかくきん 骨格筋 きんせつ 筋節 けっかん おうしようかん 血管 横小管 きんしようほうたい 筋小胞体 きんげんせんい きんけんせんい きんげんせんい 筋原線維の模様フィラメントとよはれる構造が縞模様をつくっていき こうぞうしまもよう 筋原線維の断面規則正しい点はフィラメントの断面です。 36 太いフィラメントはミオシン、細いフィラメントはアクチンというタンパク質でできています。 工ーティービー 筋原線維 ミトコンドリア だんめん だんめん

4. ニューワイド学研の図鑑 12

ほねけつごう 0 歯とあご骨の結合 ほねくきう 歯はあこの骨に釘を打ちこんだ ように深くしつかりはまっている しよくもつ ので、かたい食物もかむことがで きます。 は ふか さききゅう 先に球があり、それにびったり じくう こうそう はまる軸受けの構造で、あらゆる うご 方向に動かすことができます。肩 かんせつおなこうそう の関節も同じ構造です。 かた かんせつ たい ・関節とじん帯・ かんせつ 股関節のしん帯 たいせんいせい しん帯は線維性の しようぶな組織で かんせつはねはね す。関節の骨と骨 をしつかりつない でいます。 かんせつほねほね 関節の骨と骨は、ずれてしまわ 油となる滑液が入っています。 かっえきはい は袋状の関節包、その内側に潤滑 うちがわじゅんかっ ぶくろじようかんせつほう すばれています。じん帯の内側に うちがわ ないようにじん帯というひもでむ 0 恥骨の結合 ( 軟骨結合 ) ちこつけつごう なんこつけっこう ちょうつがい ■ひざの関節 ( 蝶番関節 ) かんせっちょうつがいかんせつ じん帯 だいたいこっ 大腿骨 幼児のころははなれてい せんいせい せいちょう ますが、成長すると線維性 なんこつけつごう の軟骨で結合されます。 ドアについている蝶番の ようにはたらく関節です。 かんせつ 指の関節も同じです。 ゆびかんせつおな かんせつ り合った関節で、かなり自 ふたつの鞍型の骨が重な くらがたほねかさ ■足首の関節 ( 鞍関節 ) あしくびかんせつあんかんせつ 由に動きます。 さんしよう こうかんせつへいめんかんせつ 0 足の甲の関節 ( 平面関節 いしがき 石垣のように組まれてい ますが、わずかに動いて足 ちからきゅうし 0 う にかかる力を吸収します。 こつけつごう はね 歯とあご骨のような結合を「釘植」といいます。ほかに仙骨 ぼね ていしよく ( 24 ペ ージ参照 ) のように、骨どうしが一体になった「骨結合」などもあります。 29

5. ニューワイド学研の図鑑 12

舌は、筋肉のかたまリで、食べ物をよくかむため、ロの中をあっちこっち えき に移動させ、だ液とよくかきませて、のどのほうへ送ります。また、舌には、 ものあし みかく かんかくき したひょうめんせつにゆうとう 食べ物の味 ( 味覚 ) を感しる感覚器があリます。それは、舌の表面の舌乳頭 とよばれる突起とその根もとにある味蕾とよはれるしくみ ( 受容器 ) です。さ 0 等罟と覺 きんにく なか くち もの いとう おく しゅようき とっき らに、舌は、ことばをしゃべるときにも、たいせつなはたらきをしています。 喉頭蓋 ( 気管のふた ) うとうがい へんとう せん 扁桃 ( 腺 ) しゅう もの ぶぶん したひょうめん みかく や・、 0 わ のびているので、自由に動かせます。 います。舌には、上下左右に筋肉が じようげさゆうきんにく 食べ物がすべらないようにもなって こに味覚を感じる部分があり、また みかくかん 舌の表面はざらざらしていて、こ 0 舌のつくり ト、ト したひょうめん 舌の表面 ゆうかくにゆうとう 有郭乳頭 ( 大きな粒 ) 葉状乳頭 ししようにゆうとう 茸状乳頭 ( 小さな粒 ) ようじように 0 うとう さき 舌の先 したいちめん じようひ 上皮 有郭乳頭 ゆうかくにゆうとう 茸状乳頭 じじように 0 うとう 糸状乳頭 しじようにやうとう しじように 0 うとう 舌のしくみ 0 味を感じる 筋線維束 きんせんいそく 昧蕾 かん のみぞにあります。 根もとにあるまるい有郭乳頭のまわり ゆうかくにゆうとう は、舌のふちにある葉状乳頭と、舌の ようしように 0 うとう ざら感じられます。味覚を感じる味蕾 みらい みかく かん 舌一面に糸状乳頭があり、舌がざら 先がとがった糸状乳頭が一面に見えます。 さき いちめん しじようにゆうとう 0 舌の表面を拡大したところ かくだい したひょうめん かんけい 88 ものしようか えき だ液は、食べ物の消イヒにも関係していますが、食べ物をとかして舌で味覚を感じることにも深く関係しています。 しんけいせんい 舌の表面に味覚の神経線維がきているところでは、味蕾がなくても味を感じています。 あじかん

6. ニューワイド学研の図鑑 12

〇のつ《り はい 歯はあこの骨の歯槽にしつかり入っていま ぶぶん しかん す。外から見える部分を歯冠、歯槽に入って ぶぶん いる部分を歯根といいます。 だんめん しかんそとがわ 断面を見ると、歯冠の外側はエナメル質、 うちがわそうげしつ ちゅうおうしんけいけっ その内側が象牙質、そして、中央に神経や血 かんかよ しこんひょうめん 管が通う歯髄があります。歯根の表面はエナ しつ メル質のかわりにセメント質がおおい、その そとがわ しこんまく せんい 外側は歯根膜という線維で歯槽とつながって しこんまく はちから くわ います。歯根膜は、歯に力が加わったときの クッションのはたらきをします。 ほね エナメル質 象牙質 歯槽骨 セメント質 神経 血管 しんけい けっかん はおもて 歯の表 だんめん ←切歯と歯ぐきの断面歯冠より も長い歯根が、歯槽に深くしつか りと入っています。 なか 歯の裏 しんけいけっトん 歯に入る神経と血管

7. ニューワイド学研の図鑑 12

う たす 生れ ! のあ よ晶由 し水し自 ちょうせつ つレンズの調節 やくめ すいしようたい カメラのレンズの役目をする水晶体は、ガラスのようなかたまり めいせんいさいほう ではなく、とう明な線維細胞がたくさん重なってできています。そ りよくせい すいしようたい もうようたいきん のためだん力性があり、水晶体をささえている毛様体筋のはたらき で引っぱられたり、ゆるんだりしてレンズのあっさを調節すること ができます。 ◆近くを 見るとき かさ ちか 遠くを 見るとき レンズ ゆるんた 腺維 せんい もうようたい 毛様体 もうようたいきん もうようたいきん 近くのものを見るときは毛様体筋 遠くのものを見るときは毛様体筋 もうようたいたか もうようたい がちちんで、毛様体の高さは高く がゆるんで毛様体の高さが低くな なり、レンズを引っぱるひもがゆ り、レンズを引っはるひもが引か るむのでレンズがあっくなります。 れるのでレンズはうすくなります。 えんし さいはう けん び きようしやしん きんし ・近視と遠視・ きんし えんし がんきゅう へんけい せいじようめ 近視や遠視になると眼球のかたちが変形します。正常な目にく きんし ぜんこ なが らべて、近視では眼球がやや前後に長くなっており、遠視ではや ぜんこ みしか きんし とお や前後に短くなっています。そのため、近視では遠くのものを見 すいしようたい 見るものが近いときは、水晶体 近視のしくみ が調節できるはんい内なので網 膜に像をむすべます。 もうまく まえぞう るときには、網膜より前に像がむすばれてしまい、ぼやけて見え えんし ちか ます。また、遠視では近くのものを見るときには、網膜より後ろ に像がむすばれてしまい、ぼやけて見えます。 すいしようたい 見るものが遠いときは、水晶体 が調節できるはんい内なので網 膜に像をむすべます。 がんきゅう もうまく えんし えんし 遠視のしくみ きんし 遠くのものを見たとき がんき 0 う 見るものが近いときには、眼球 すいしようたい が短いため、水晶体が網膜の後 方に像をむすんでしまいます。 近くのものを見たとき がんきゅう 見るものが遠いときには、眼球 もつまく が長いため、網膜の前方に像を むすんでしまいます。 もうまく 遠くのものをみたとき 凹レンズのめがねをかけると、 遠方の像が後ろへ調節されて、 もうまくじようぞう 網膜上に像がむすべるようにな り、はっきり見えます。 近くのものをみたとき レンズのめがねをかけると、 見るものの像が前方に調節さ れ、網膜上に像がむすべるよう になり、はっきり見えます。 えんしよう 遠視用のめがね ( 凸レンズ ) きんしよう 近視用のめがね ( 凹レンズ ) ろうがんすいし一うたい ろうがんよう ち一うせつきのう 81 老眼用のめがねも凸レンズです。老眼は水晶体がかたくなって、だん力が弱ったために調節機能がおとろえた状態です。レンズがあるていどはあっくなる のですが、それ以上にはあっくならないので、近くが見えにくくなります。

8. ニューワイド学研の図鑑 12

: 年い豪 ロ宿 かぶんしよう 0 花粉症 風に乗ってとんでくる植物の花粉が 原因で起きるアレルギー症です。花粉 はななか め ねんまく が鼻の中や目の粘膜にくつつくと、抗 げん 原がとけて、粘膜の下の肥満細胞から かかくぶっしつ アレルギーを起こす化学物質が出され はなみず ます。すると鼻水やなみだを出す腺や 血管などがしげきされ、鼻水、鼻づま ずつう けつまくえん り、くしゃみや、頭痛、 目の結膜炎な どが症状としてあらわれます。 きかんし 0 気管支ぜんそく きかんし 気管支ぜんそくの原因はさまざまで こうげん すが、抗原になる原因物質に花粉、病 ザんきん 原菌、ハウスダスト、動物の毛などが あります。ふだんは健康ですが、こう げんいんぶっしつ した原因物質がからだに侵入すると、 きかんし 気管支の粘膜がはれたり、たんがつま くうき とおみち きどう ったりして空気の通り道である気道が いき 肺と気管支すった空気は、気管支を せまくなり、すった息をはき出しづら ほっさ 通って肺のすみすみにととけられ、は くなります。これがぜんそく発作です。 くときも気管支を通って外に出ます。 しよくもつ 0 食物アレルギー き しよくもつ ある決まった食物を食べて、じんま ふくつう ずつう しん、腹痛、はきけ、頭痛、ショック しようじよう お など、さまざまな症状を起こすのが食 しようちょう 物アレルギーです。子どもは小腸が未 ノようかしよくもっせいぶんきゅうしゅう 消化の食物成分を吸収してしまうので、 とな 大人よりも起こしやすいといわれます。 おなしよくもつ 司じ食物でいつも症状が出るとはかき りませんが、ほんのひとロでもはげし ひ い症状を引き起こすこともあります。 つアトビー たまこ きゅうにゆう こむぎ アトピーは卵、牛乳、小麦、そば、 めるい しよくもつ かふん 豆類などの食物や、花粉、ハウスダス どうぶつ かがくぶっしつ ト、動物の毛、化学物質など、身のま げんいん わりのいろいろなものが原因で、皮ふ 炎やぜんそくなどを起こすアレルギー しようおな 症です。ほかのアレルギー症と同じよ げんいん せいかっ うに、原因になるものを遠ざけて生活 しようしよう だ すれば、症状を出さずにすみます。ア ひと トピーをもつ人はふえていて、大人に で なってから症状が出る人もいます。 かぜの げんいん お ねんまく お けっかん かふんしよう けんいんしよくぶつ しよくぶつ おもな原因植物 花粉症の原因になる植物は、日本たけで 40 種類 いじよう ねんじ 0 う 以上あり、ほば 1 年中、そのどれかが花粉を出しています。との かふんしようじよう 花粉で症状が出るかは、人によってちがいます。 けんいん しゆるい につはん め かふんしようひと かふんリはうすく ひどい花粉症の人は、花粉の量が少な しよっじよっ くても症状が出てきます。 しようしよう きどう ふだんの気管支 ( 左 ) とせんそく発作のときの気管支 ( 右 ) 発 へいかっきん 作を起こすと、平滑筋がちちんで気管支が細くなり、気管支粘膜 にひたができ、気道がせまくなってしまいます。 ねんまく はい くうき きかんし はっさ ひたリ みぎ きかんし さ さかんしねんまく しよく み お しようじよう で げんいん しよくもつ 原因になる食物よく知られている青い魚、卵、 きゅうにゆう 牛乳、 そはのほか、チョコレート、豚肉、オレ ンシ、マッタケ、アワヒなどさまさまです。 あおさかな し くち しようじよう お おは 皮ふが赤くなり、かゆみを覚えます。 じんましん け み お おとな しようしよう ひと せいひ えんげんいん はしょ せいちょう アトピー性皮ふ炎原因になる物質によって、 アトピー性皮ふ炎の出やすい場所 成長にしたがって、 皮ふ炎の 皮ふの症状や出る場所がことなります。 出やすい場所が変わっていきます。 し一つかい 急に強いアレルギー症状を起こす可能性のある食品には、上で紹介したもののほかに、キウイ、牛肉、チーズ、イカ、モモ、カニ、クルミ、ヤマイモ、 リンゴなどがあります。 せいひ しょっじよっ しよくひん 129

9. ニューワイド学研の図鑑 12

しんけいさいぼう 0 神経細胞のつくり ーユーロン さいばう シュワン細胞 しくさく 軸索 シナプス こうリん ランビエの絞輪 たすうみじかじゅじようとっき 神経は、神経細胞体とここから出る多数の短い樹状突起の 1 いちたんい むすう 本長くのびる軸索を一単位 ( ニューロン ) とし、無数のニュー あ ロンがシナプスでつなぎ合って、あみの目のようにからだ中に はりめぐらされています。 じりつしんけい つ自律神経のはたらき じどうてき わたしたちがねむっていても、自動的に呼吸をし、心臓が動い かんけい じりつしん ( います。このように、意志とは関係なくはたらく神経を自律神 じりつしんけい のうせきずい ぶん 怪とよびます。自律神経は、脳や脊髄からでて、血管や内臓に分 ぶ しんけいおく 市し、ひとつの器官にふたつの神経を送っています。それぞれ、 : うかんしんけい ふくこうかんしんけい ないぞう つよ よわ 交感神経、副交感神経といい、内臓のはたらきを強めたり、弱め めいれい ちょうせつ にりする命令を出して内臓のはたらきを調節します。 自律神経は、人が起きて いるときも、ねむっている ときも、いつも内臓なとが ちょう 安定してはたらくように調 節しています。 しんけいさいはうたい 神経細胞体 ゆうすいしんけいせんい 有髄神経線維 むすいしんけいせんい 無髄神経線維 シナプス さいほう きていまく シュワン細胞 基底膜 しゅじようとっき 樹状突起 でんきしんこうおく 電気信号で送られてきたしけき を、シナプスで化学物質のアドレ ナリンやアセチルコリンなどの神 けいでんたつぶっしつ 経伝達物質に変えて、つぎの二ュ めいれい ーロンへと命令などをつたえます。 じリつしんけいぶんぶ 自律神経の分布 各器官 神経 かがくぶっしつ しんけいさいぼうたい しんけい まんなが で じくさく め じゅう しんけいでんたつぶっしつ 神経伝達物質 こきゅう かくきかん かんのう 間脳 しんけい しんけい けっかんないぞう きかん 0 ないそう せきすい ー脊髄 じりつしんけい お あんてい イ ( 一彡 し 0 0 ←何かできんちょうしたと きに、心臓がどきどきし、 ひやあせが出たり、気分が 悪くなったりするのは、自律 神経のはたらきのためです。 わる は U しんけい じリつしんけい こうかんしんけい ふくこうかんしんけい 自律神経は、交感神経と副交感神経のおたがいが反対のはたらきをする神経をそれ ちょうせつ それの器官に送って、器官がうまくはたらくように調節しています。 しんけいでんたつぶっしつ ふくこうかんしんけい 自律神経の交感神経からは、神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンが、副交感神経からはアセチルコリンが出されます。 しんけい こうかんしんけい じりつしんけい 97

10. ニューワイド学研の図鑑 12

しはうさん ブドウ糖 脂肪酸 アミノ酸 ぶんかい いちぶ ものくちなかちい ①食べ物はロの中で小さくされ、だ液がデンプンの一部を分解します。 いえきなか もの いえき ②胃で食べ物は胃液とよくまぜ合わされどろどろになります。胃液の中の しつぶんかい えんさんさっきん 塩酸が殺菌し、ペプシンはタンバク質を分解します。 ほんかくてきしようかはじ えきたんじゅう じゅうにしちょう ③十ニ指腸にくると、すい液と胆汁が出て、本格的な消化が始まります。 しほうぶんかいたす たんじゅう しようか えきえいようそ すい液は栄養素のほとんどを消化し、胆汁は脂肪の分解を助けます。 ぶんかい えいようそ さいご しようちょう しようかこうそ ④小腸では消化酵素によって栄養素が最後まで分解され、吸収されます。 かん しほうしようちょうきゅうしゅう ⑤脂肪は小腸で吸収され、リンバ管でからだへ送られます。 ちょうないさいきんしよくぶっせんい すいぶんきゅうしゅう だいちょう ⑥大腸では水分が吸収され、また、腸内細菌が植物の繊維を分解します。 けっかんもんみやく かんそうはこ えいようそ ⑦吸収された栄養素は血管 ( 門脈 ) で肝臓に運ばれます。 たんしゅう えいようぶんちよそうはいきゅう ⑧肝臓では栄養分の貯蔵と配給や、毒のあるものを無毒にしたり、胆汁 の生産などが行われます。 こうもん ⑨最後に残ったかすは肛門から排せっされます。 えき あ で たんすいかぶつ 炭水化物 タンノヾク質 脂肪 きゅうしゅう おく ぶんかい かす 水 きゅうしゅう かんぞう むどく どく せいさん すい臓 さいご 0 アミラーゼ リバーゼ トリプジン キモトリプジン リンノヾ管 0 0 ご , 0 0 = 0 , 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ものべんりよう ■食べ物と便の量 こうもん 食べたものが肛門から排せっされると ぶん きにはおよそ IO 分の 1 の量になります。 ものしようかき檜うしゅう だいべんたいない た 大便は体内で食べ物が消化吸収されたあ せんいぶん との残りかすです。したがって、繊維分 やさい おおこくもつ の多い穀物や野菜やくだものの量が多い にほんじんばあい だいべんりよう ほど大便の量はふえます。日本人の場合、 だいペんりよう かいはい 1 回の排せつで出る大便の量は 1 OO— 200g です。 た ⑥ うちょう だいちょう た 大腸 りよう りようおお ー 0 0 0 で 0 ⑦ ⑨ おならのもとはなに だいちょうきん おならのもとは大腸の中で食べ物のかすが大腸菌によって腐敗 くうき ちょうとお の したり発酵したときのガスですが、飲みこんだ空気が腸を通って せんい おならになる場合もあります。ゴボウやサツマイモのように繊維 かつばっ た ものおお おお を多くふくむ食べ物を多く食べると腸のはたらきが活発になり、 どうぶっせい おならがふえます。また、植物性のものより、肉などの動物性タ ンバク質が腐敗してできたガスのほうがくさいにおいがします。 こうもん 肛門 ふはい た だいちょうなか もの ちょう しよくぶっせい ふはい き・うし・う さいしよう からだは、ほかの動物の肉などのタンパク質を、そのままでは利用できません。そこで、最小のアミノ酸まで分解してから吸収し、 アミノ酸をならびかえて自分にあったかたちのタンパク質に再合成してから、からだのために利用します。 ぶんかい 61