ーーちがい 女性の染色体 ( 左 ) と男性の染色体 ( 右 ) 赤くしめしたのが性染色体。 だんせいせんしよくたい しよせいせんしよくたいひだリ せんしよくたい みき せいせんしよくたい たんせい ヒトの染色体は 46 個ですが、そのうちの 2 個は男性になるか せいせんしよくたい せいせんしよくたいおお 1 ンクスせんしよく 女性になるかを決める性染色体です。性染色体は大きな X 染色 じよせい I ックスせんしよくたいワイせんしよくたい 体と、小さな Y 染色体の 2 種類で、 X 染色体が 2 個あると女性 しゆるい ワイせんしよくたい だんせい じよせい : 乃スせんしよくたい に、 X 染色体と Y 染色体を 1 個ずつもっと男性になります。 かがくぶっしつ しゆるい 塩基塩基は化学物質で、 にじ 0 う ティーエメ工ー ディーエスエー D N A のニ重らせん D N A はよ、・ しれた長いはしごのようなかたち $ をしています。はしこの足をかけ る部分は、組み合わせの決まった しゆるい 2 種類の塩基でむすはれています。 ディーエヌエー D N A と回 NA ⑩し《み せんしよくし さいぼうかくなか 細胞の核の中には染色糸とよばれる部分があります。染 さいほうぶんれつ せんしよくたい 色糸は、細胞が分裂するとき、染色体にすがたを変えます。 ディーエヌエ - なが せんしよくたい 染色体は DNA のかたまりで、ひとつの細胞には長さ 1 .8 m もの DNA がおりたたまれて入っています。 DNA は、 かがくぶっしつ 2 本のらせんを塩基という化学物質が、はしこの横木のよ うにつなぐかたちになっています。この塩基は 4 種類あり、 いでんじようほう 臨基の組み合わせ方とならび方が、遺伝情報になります。 ぶぶん ノよくし ディーエヌエー しゆるい に使われるのは 4 種類たけです。 いでんし 遺伝子による親子のはんてい きようだい エヌエー つか けつえき ティーエヌ になります。遺伝病なども、こ いでんびよう べると肉親かどうかがあきらか 似ているので、この配列図を調 はいれっす きます。親子や兄弟の DNA は ディーエヌエー NA の配列図をつくることがで はいれつず 使うと、バーコードのような D A を取り出し、特しゅな試薬を しやく 血液やかみの毛などから D N の方法で調べられます。 ほうほう DNA のはしごの横木に使われる塩基はアデニン ( A ) 、シトシン ( C ) 、グアニン ( G ) 、チミン ( T ) の 4 種類です。 ( A ) は ( T ) と、 ( C ) は ( G ) とだけつなぎあいます。 109
いでんし 遺伝子とは、ヒトとサルがちがうように、生き物がその生 じようほう せいちょう き物らしいかたちをそなえ、成長していくための情報を書き すめん せつけいす こんだ設計図のようなものです。さらに、この図面には顔か たちのように、同じ生き物でも少しすっちがう特ちょうも書 いでんし きこまれています。この遺伝子の本体が DNA ( テオキシリ さいほうかく なかせんしよくたい ポ核酸 ) です。すべての細胞は核の中に染色体をもっており、 せんしよくたい ティ - エヌエー 染色体をほどいていくと、 DNA がすがたをあらわします。 らんせいし せんしよくたいかず さいほうはんふん 卵と精子の染色体の数は、ふつうの細胞の半分です。半分 しゅせい すつをもちより、受精によってひとそろいになるのです。 せんしよくたい せんぶ 全部で 46 個あり、ふたっすっ対になって、 ヒトの染色体 X 字形をしています。 登・・ 0 遺伝子 誕生・成長 たんしようせいちょう いでんし おな はんたいティーエヌエー かくさん はんぶん せんしよくたいティーエヌエー 染色体 DNA のひもが、きっち りおりたたまれたものです。 さいほう 細胞 ・親子はなせ似ているのか・ ふつうのヒトのからだの細胞は 46 せんしよくたい 個の染色体をもっていますが、生殖細 らんせいし はんすう 胞の卵と精子は、半数の 23 個しかも らんははおやディーエヌエー はんぶん ちません。卵は母親の D N A を半分だ ちちおやディーエヌエー せいし け、精子は父親の D N A を半分だけそ らん れぞれもっていることになります。卵 せいし じゅせい と精子がいっしょになることで、受精 らんせんしよくたい 卵の染色体の数はもとどおりの 46 個 じゅせいらん になります。このとき受精卵、すなわ ちちおやははおや いでんじようほう ち子どもは父親と母親の遺伝情報を合 わせもっことになるのです。子どもに ちちおや ははおや 父親に似ているところと母親に似てい るところがあるのは、そのためです。 さいぼう せいしよくさい はんぶん ちちおや 父親 かす しゅせいらんせんしよくたい 受精卵の染色体 子ども わかりやすいように精子、卵ともに 23 せんしよくたい 個ある染色体のうちの 1 個たけをしめし せんしよくたい ちちおやははおや はんふん ました。父親と母親から半分すっ染色体 ちちおやとく をもらうので、子どもは父親の特ちょう ははおやとく と母親の特ちょうをかねそなえています。 卵の せんしよくたい 染色体 ははおや 母親 らんせいし ヒトのからだは細胞の集まりですが、この細胞はからだをつくっている体細胞と、卵と精子という生殖細胞にわかれます。 たいさいばうせんしよくたい せいしょ ( さいぼうせんし一くたい 体細胞の染色体は個、生殖細胞の染色体は 23 個です。 108
90 ・ 92 ・ 94 ・ 102 46 ・ 1 1 7 じようけんはんしや 条件反射・・ しようこうけっちょう 上行結腸・ 43 ・ 58 じようし 上肢・・ しようじゅうにしちょうにうとう 小十ニ指腸乳頭・・ じようだいじようみやく 上大静脈・・ しようちょう 小腸・・ ・・・ 23 ・ 24 ・ 27 ・ 90 ・ 135 ・ 146 ・ 68 ・ 135 134 ・ 135 68 ・ 69 そうけ質 ( 象牙質 ) 90 ・ 91 ・ 96 ~ 99 94 ・ 95 90 ・ 91 ・ 92 ・ 1 OO . 13 . 52 99 20 ・ 42 ・ 43 ・ 54 ・ 56 ・ 57 ・ 58 ・ 60 ・ 61 55 ・ 66 ・ 68 ・ 135 随意筋・・ すい液・ すい管・・ すいしつじんぞう 髄質 ( 腎臓 ) ずいしつのう 髄質 ( 脳 ) すいしようたい 水晶体 そうすいぞう すい臓 ( 膵臓 ) すいたいさいほう 錐体細胞・・ すいみん 睡眠・・ ずがいこっ 頭がい骨 ( 頭蓋骨 ) すいいきん ・ 32 ・ 53 ・ 62 92 ・・・ 52 ・ 53 ・ 61 ・・・ 78 ・ 79 ・ 80 ・ 81 せんつい 仙椎・・ せんしよくし 染色糸・・ せんしよくたい 染色体・・ ぜんてい 前庭・・ ぜん動・・ せんとうきん 前頭筋・・ せんとうよう 前頭葉・ せんほうさいぼう 腺房細胞・・ せんりっせん 前立腺・・ だいのうひしつ 大脳皮質 ・・ 90 ~ 93 ・ 95 ・ 98 ・ 1 OO ・ 102 ・ 1 21 しようにとうにようびよう 小児糖尿病・・ しようねんき 少年期・・ しようのう 小脳 じようひさいほう 上皮細胞・・ しよう骨・・ じよメやく 静脈・・ じよツやくべん 静脈弁・・ じようわんこっ 上腕骨・・ じようわんさんとうきん 上腕三頭筋・・ じようわんにとうきん 上腕ニ頭筋・・ しよくさいほう 食細胞・・ 食中毒・・ 触点・・ 食道 しよくちゅうどく しよくてん しよくどう ・・ 70 ・ 71 ・ 1 1 3 ・ 126 ・ 127 ・ 25 ・・ 42 ・ 49 ・ 89 ・・ 90 ・ 91 ・ 94 ・ 99 ・ 100 ・ 102 ・・・ 120 137 ・・ 59 ・ 1 31 ・・・ 123 ・・・ 23 ・ 32 ・ 35 33 ・ 35 23 ・ 24 ・・・ 21 ・ 43 ・ 53 ・ 54 ・ 1 19 そうけいどうみやく 総頸動脈・ 爪根・・ そうしよう 爪床・・ そうにい 爪体・・ しつ ぞうげしつ だいのうひだりはんき 0 う 大脳左半球・・ だいのうへんえんけい 大脳辺縁系・ だいのうみきはんきゅう 大脳右半球・・ たいばん 胎盤・・ たいべん 大便・・ たいもう 大網・ えきせん だ液腺・ 脱きゅう・・ だ 打ほく・・ たんかん 胆管・・ たんし 0 う 胆汁・・ たんじようあか 誕生 ( 赤ちゃん ) 90 ・ 92 ・ 20 ・・ 44 ・ 45 ・ 60 44 ・ 45 ・・ 141 43 ・ 52 ・ 52 ・ 53 ・ 55 ・ 60 ・ 61 52 ・ 53 ・ 143 42 ・ 43 ・ 52 ・ 54 ・ 55 食物アレルギー しよくもっせんい 食物繊維・・ 女性ホルモン・・ しよくもつ じよせい ・ 76 ・・・ 129 ・ 59 ・ 18 ・ 21 ・ 42 ・ 45 ・ 48 ・ 50 ・ 54 ・ しょちょう 初潮・・ しょっかく 触覚・ しらが・・ 尻・・ 自律神経・・ 月つ・・ しんきん 心筋・ しんきんこうそく 心筋梗塞・・ しんけい 神経・・ しんけいさいほう 神経細胞 しんけいさいほうたい 神経細胞体・・ しんけいせんいもう 神経線維網・・ じりつしんけい 1 1 8 ・ 1 19 76 ・ 77 ・ 1 5 ・ 105 . 62 ・ 39 96 ・ 97 ・ 1 1 8 すぎたげんばく 杉田玄白・・ すすきうめたろう 鈴木梅太郎・ ステロイドホルモン・・ 脊髄反射・・ せきずいはんしや 脊髄神経節・・ せきずいしんけいせつ 脊髄神経・・ せきずいしんけい 脊髄・・ せきずい 生理的反射・・ せいりてきはんしや 正立像・・ せいりつぞう 西洋医学・・ せいよういがく 性ホルモン・・ 精のう・・ 青年期・・ せいねんき 精通・・ せいつう 成長ホルモン・・ せいちょう 成長・・ せいちょう 正中神経・ せいちゅうしんけい せいたい 精巣・・ せいそう 性染色体・・ せいせんしよくたい 精神的発汗・・ せいしんてきはっかん 生殖細胞・・ せいしよくさいぼう 生殖器・ せいしよくき 精子・・ せいし 精管・・ せいかん 精液・・ せいえき すね・・ ストレス・・ ・・・ 14 ・ 104 ・ 106 ・ 107 ・ 108 ・・ 1 2 ・ 14 ・ 15 ・ 104 ・ 105 ・ 93 ・ 88 ・ 45 ・ 98 ・ 99 ・ 99 ・ 98 ・ 80 ・・・ 148 ・・・ 104 ・・・ 120 ・ 96 ・・ 120 ・・・ 109 ・・・ 108 ・・ 104 ・・ 104 ・・・ 100 ・・ 130 ・・・ 150 24 ・・・ 109 108 ・ 109 ・ 82 ・ 83 ・ 84 ・ 85 ・・・ 48 ・ 51 ・ 58 ・ 96 ・ 39 ・ 21 ・ 21 ・ 39 ・ 39 ・ 39 ・ 62 ・ 53 ・ 32 120 ・ 1 21 ・ 47 ・ 138 90 ・ 94 ・ 102 ・・・ 22 ・ 32 ・ 33 ・ 40 ・ 1 2 ・ 16 ・ 25 ・ 37 ・ 32 ・ 68 96 ・ 97 ・ 98 ・ 138 ・ 139 ・ 91 ~ 93 ・ 96 ・ 97 ・ 121 104 ・ 1 19 120 ・ 1 21 46 ・ 47 ・ 1 1 7 ・ 14 ・ 1 1 9 体液・・ 胎芽・・ たいかん 体幹・ だいかんせん 大汗腺・・ だいきうし 大臼歯・・ だいきようきん 大胸筋・ たいさいほう 体細胞・・ 体肢・・ 胎児・・ たいじようかい 帯状回・・ だいじようみやく 大静脈・ たいせいしんけい 体性神経・ 大腿・・ だいたいこっ 大腿骨・ だいたいこっとう 大腿骨頭・・ だいたいしとうきん 大腿四頭筋・・ だいたいしんけい 大腿神経・・ だいたいちょっきん 大腿直筋・ だいたいにとうきん 大腿ニ頭筋・・ だいちょう たいちょうきん 大腸菌・・ だいでんきん 大殿筋・ だいどうみやく 大動脈・ だいどうみやくべん 大動脈弁・・ たいないどけい 体内時計・・ だいのう 大脳・ だいのうきていかく 大脳基底核・・ そうちょうこつじようみやく 総腸骨静脈・・ そうちょうこつどうみやく 総腸骨動脈・・ そうねんき 壮年期・・ そうはんけつ 爪半月・・ そうひこっしんけい 総腓骨神経・・ そうほうきん 僧帽筋・・ そうぼうべん 僧帽弁・・ そくとうきん 側頭筋・ そくとうよう 側頭葉・ そっきん 速筋・・ そっこんこっ 足根骨・・ たいえき たいが ・ 104 ・ 106 ・ 1 1 0 ・ 1 13 ・ 22 ・ 32 33 ・ 34 22 ・ 32 ・ 96 34 ・ 30 ・ 1 3 ・ 96 70 ・ 92 ・ 1 2 ・・ 123 104 ・ 106 ・ 1 1 0 ~ 1 1 3 ・・・ 23 ・ 25 ・ 30 たんすいかぶつ 炭水化物・・ だんせい 男性ホルモン・・ たんせき 胆石・・ 胆のう・・ タンバク質・・ ちきん 遅筋・・ ちくび 乳首・・ 恥骨・・ ちこつけっこう 恥骨結合・・ ちつ ちぶさ 乳房・ ちみつしつ 緻密質・・ ちゃくしよう 着床・・ 中国医学・・ 中耳・ ちゅうじえん 中耳炎・・ ちゅうし檜こっ 中手骨・・ ちゅうしんこう 中心溝・ ちゅうごくいがく ちゅうじ ちゅうすう ちゅうすう 虫垂・ ちゅうすい 中枢 ( 脳 ) ・ のう 中枢 ( 神経 ) しんけい ・・ 50 ~ 53 ・ 61 ・ 142 24 ・ 28 24 105 ・ 106 ・ 107 30 ・ 31 106 ・ 107 ・ 1 1 0 ・・ 137 ・・・ 27 ・ 82 ・ 83 ・・・ 20 ・ 43 ・ 58 ・ 94 ・ 96 しんけいでんたつぶっしつ 神経伝達物質・・ しんしつ 心室・ しんしゆっせいちょうじえん 滲出性中耳炎・・ しんしようたい 腎小体・・ じんじようみやく 腎静脈・・ しんせいじき 新生児期・・ しんぞう 心臓・ 97 ・ 99 ・ 76 ・ 97 68 ・ 69 137 ・ 63 ・ 62 ・ 63 ・・ 120 ・ 1 8 ・ 1 9 ・ 20 ・ 66 ・ せきつい 脊椎・・ どうぶつ 68 ~ 70 ・ 1 1 0 ・ 1 1 1 ・ 1 1 8 ・ 125 ・ 134 じんぞう じん臓 ( 腎臓 ) 18 ・ 20 ・ 21 ・ 62 ・ 63 ・ 71 ・ 1 19 じん帯・・ じんどうみやく 腎動脈・ しんはくすう 心拍数・・ しんび 真皮・・ しんひしつ 新皮質・・ しんほう 心房・・ 166 ・ 93 ・ 69 . 63 . 29 ・・・ 38 ・ 41 ・ 76 62 セキツイ動物・・ せきりきん 赤痢菌・ ぜっかせん 舌下腺・・ せつけっきゅう 赤血球・ 切歯・・ ぜっにゆうとう 舌乳頭・・ せなか 背中・・ せぼね 月月・ セメント質・・ ぜんけいこっきん 前脛骨筋・・ せんこっ 仙骨・・ 1 8 ・ 1 9 ・ 20 ・ 23 ・ 24 ・ 27 ・・・ 55 ・ 64 ・ 67 ・ 71 ~ 75 大腸・・・ 19 ・ 20 ・ 42 ・ 43 ・ 54 ・ 56 ~ 61 ・ 20 ・ 23 ・ 24 ・ 26 ・ 27 ・ 47 ・ 138 ・ 33 24 ・ 29 ・ 59 ・ 61 ・ 132 23 ・ 33 ・ 68 ・・ 1 OO 18 ・ 87 ・ 90 ~ 94 90 ・ 92 ・・ 21 ・ 66 ・ 68 ・ 70 ・ 135 ちゅうすうしんけい 中枢神経・・ ちゅうそくこっ 中足骨・ ちゅうせつこっ 中節骨・・ ちゅうのう 中脳・・ ちょうおんばしんだんそうち 超音波診断装置・・ ちょうかんまく 腸間膜・・ ちょうかく 聴覚・・ ちょうかくき 聴覚器・・ ちょうさいほう 聴細胞・ ちょうこっ 長骨・ 腸骨・ ちょう 聴しん器・・ ちょうしんけい 聴神経・・ ちょうせん 腸腺・ ちょうつがいかんせつ 蝶番関節・・ ちょうないさいきん 腸内細菌・・ ちよくちょう 直腸・ ちょうこっ き ・・ 20 ・ 21 82 ・ 83 25 ・ 30 82 ・ 8 28 ・ 29 ・ 43 ・ 59
うんかん 卵管・ ・ 20 ・ 21 ・ 105 ・ 106 ・ 107 ランゲルハンス島・・ ・・ 53 ・ 1 19 らんさいほう 卵細胞・・ ・・ 105 卵巣・ ・ 20 ・ 21 ・ 105 ・ 106 ・ 1 19 ランビエの絞輪・・ ・ 97 らんほう 卵胞・・ ・・ 105 らんほうしげき 卵胞刺激ホルモン・・ ヘリコバクター・ピロリ・・ ・・・ 136 ベルテス病・・ ティーさいほう ヘルバー T 細胞・・ ・ 123 ・ 124 ・ 125 目・ ・・・ 133 ヘルベスウイルス・・ メラニン・・ メラニン細胞・・ ・・ 58 ・ 60 ・ 61 めんえき へんとうせん 扁桃 ( 腺 ) ・ 免疫・ 44 ・ 88 めんえききかん へんとうたい 免疫器官・・ 扁桃体・・ ・ 92 ・ 102 めんえき 免疫グロブリン E ・ めんえきさいほう 免疫細胞 めんえきはんのう 免疫反応・・ 20 ・ 21 ・ 62 ・ 104 ・ 105 めんえき ・ 33 免疫システム・・ ・ 69 ・・ 105 ・ 84 毛球・・ ・ 13 毛根・・ 毛細血管 ・・・ 139 もうさいたんかん 毛細胆管・・ ・ 1 8 ・ 23 ~ 29 ・ 140 もうしようひ ・ 87 毛上皮・・ もうすい ・ 63 毛髄・・ もうちょう ・ 53 ・ 71 ・ 1 1 4 ・ 1 1 8 盲腸・・ もうにゆうとう 毛乳頭・・ もうひしつ 毛皮質・・ しようたい しようたい もうはう マイスナー小体 ( マイスネル小体 ) 毛包・・ もうまく 網膜・ 76 ・ 77 まえのりようたく もうようしようたい 毛様小体・・ 前野良沢・・ ・・・ 150 もうようたい 毛様体・・ マクロファ ーシ もうようたいきん ・ 74 ・ 75 ・ 122 ~ 124 ・ 127 毛様体筋・・ 麻疹・・ モートン・・ 132 ・ 136 はんしゃ 149 ・ 150 モロー反射・・ ますい・・ もんみやく まっ毛・・ 門脈・・ 末しよう神経・・ ・ 96 末節骨・・ ・ 25 け まゆげ まゆ毛 ( 眉毛 ) ・ ・ 1 2 野・・ びよう め ・ 1 2 ・ 1 8 ・ 78 ・ 79 ・ 80 39 ・ 41 ・・・ 124 ・・・ 126 ・・・ 128 ・・ 122 ~ 126 ・・ 128 ・・・ 122 ・ 124 ~ 126 さいほう リスター ・・・ 149 りつもうきん 立毛筋・・ 38 ・ 41 リバーゼ・・ 53 ・ 61 りんじよう 輪状ひだ・ ・ 56 リンパ・・ ・・・ 126 リンバ液・・ ・・ 83 ・ 84 ・ 85 リンバ管・・ ・・ 56 ・ 61 ・ 126 ・ 127 ・ 134 リンバ球・・ ・ 72 ・ 74 ・ 122 ・ 127 しようせつ リンバ小節・・ ・ 42 ・ 43 ・ 127 リンバ節・・ ・・ 74 ・ 126 ・ 127 リンバ洞・・ ・・ 127 膀胱・・ 縫工筋・・ ほうしつけっせつ 房室結節・・ ほうせんかん 放線冠・・ ほうだいぶ 膨大部・・ ほお ほお ( 頬 ) ポケット ( 歯 ) ・ はこうはんしや 歩行反射・・ ボーマン腺・・ ボーマンのう・・ ホルモン・・ ほうこうきん もうきゅう もうさいけっかん ・ 39 38 ・ 39 は きゅう ・・ 54 ・ 56 ・ 63 ・ 67 ・ 70 ・ 71 ・ 127 54 ・ 55 1 7 ・ 39 ・ 39 43 ・ 58 38 ・ 39 ・ 39 ・ 38 ・・・ 78 ・ 79 ・ 80 ・ 79 80 ・ 81 79 ・ 81 ・・ 149 ・ 54 ・ 55 ・ 60 ・ 61 ほね るいきゅう 涙丘・・ るいせん 涙腺・・ るいてん 涙点・・ しようたい ルフィニ小体・・ ・ 78 ・・ 79 ・ 1 1 5 ・ 76 れいかく ・ 76 / 見・ れいてん 、占 . ・ 76 お和′ハ、 レーウェンフック・・ ・・ 149 レオナルド・ダ・ヴィンチ・・・・・ 148 レーザーメス・・・ ・・・ 157 レム睡眠 ( 日 EM 睡眠 ) ・・・ 100 ・ 101 レンズ核・・ ・ 92 レントゲン・・ ・・・ 149 しんけい まっせつこっ レムすいみん すいみん や ・ 94 ゆうかくにゆうとう 有郭乳頭・・ 98 ・ 99 ゆうずいしんけいせんい ・ 37 有髄神経線維・ ゆうもうさいほう ・ 36 有毛細胞・・ ゆうもん ・ 88 幽門・・ ゆうもんぜんていぶ ・ 94 幽門前庭部・・ ゆけつ ・ 89 輸血・・ 指・・ ・・・ 135 夢・・ ・・ 20 ・ 21 ・ 64 ・ 66 ・ 89 ようしき 幼児期・ ・・ 120 ・・ 36 ・ 104 ようじようにゆうとう ・ 88 葉状乳頭・・ ・ 12 ・ 82 ~ 85 ようすい Y 染色体・・ 羊水・・・ 88 ・ 89 ようでんしほうしやがただんそうさつえいはう ・ 95 ・ 157 わきの下・・・ 陽電子放射型断層撮影法・ ようまく わき腹・・ ・・・ 1 1 2 羊膜・・ たいたいえきせつ ・・・ 148 ワクチン・・ 4 大体液説・・ ワトソン・・ わんしんけいそう 腕神経叢・ こっきん 腕とう骨筋・・ ・ 14 ・ 105 ~ 108 ・・・ 150 88 ・ 89 ・ 97 ・ 85 老化・・ ろうんき ・ 50 老年期・・ ろうはいぶつ ・ 50 老廃物・・ かんきん ・ 72 ろっ間筋・・ ろっかんしんけい ・ 41 肋間神経・ 1 3 ・ 29 ・ 33 ・ 39 こつろっこっ 1 OO ・ 101 ろっ骨 ( 肋骨 ) 肋軟骨・・ ミエリン鞘・・ ミオグロビン・・ ミオシン・・ みかく 味覚・・ みかくち檜うすう 味覚中枢・・ みかくしんけい 味覚神経・・ みぎかんじようどうみやく 右冠状動脈・・ みきはい 右肺・・ 味孔・・ みぞおち・・ ミトコンドリア・・ 耳・・ 味蕾・ ろうか ・・・ 120 120 ・ 1 21 70 ・ 71 ・ 65 ・ 96 ・ 20 ・ 23 ・ 24 ・ 27 ・ 65 ・ 24 ろくなんこっ みみ ワイせんしよくたい ・・ 109 ・・ 149 ・・ 149 ・ 96 23 ・ 32 むきしつ 無機質・・ むし歯・・ むし歯菌・・ むずいしんけいせんい 無髄神経線維・・ 胸・・ ・・ 142 136 ・ 138 ・・ 138 ・ 97 らんがく ・ 1 2 蘭学・・ わん むね 168
さくいん インシュリン ( インスリン ) ・・・ 53 ・ 1 19 ・ 137 いんとうこう ・ 38 咽頭ロ・・ いん ・・・ 1 15 ・ 1 1 6 陰のう・・ 23 ・ 33 インフルエンザウイルス・・ ・ 36 ・・ 29 ・ 156 ウイルス・・ ・・ 23 ・ 27 ・ 33 ウイルヒョー ・ 89 ウ工ルシュ菌・・ ・ 1 3 ヴェサリウス ( アンドレアス = ) ・ 63 ・・・ 148 うしんしつ ・ 1 3 右心室・ 68 ・ 69 ・ 135 うしんほう ・ 12 右心房・・ ・ 68 ・ 69 ・ 135 40 ・ 41 うずまき管・・ ・ 97 腕・・ うなし うなじ ( 項 ) うのう ・ 92 ・ 93 右脳・・ ・ 95 76 ・ 77 うぶ毛・・ ・ 76 うま味・・ ・ 89 うんどうしんけい 36 ・ 65 運動神経・・ 96 ・ 98 うんどうしんけいせんい 128 ・ 129 運動神経線維・ ・ 37 うんどうや 129 ・ 136 運動野・・ ・ 94 ・・ 97 ・ 1 14 ・ 1 1 8 ・・ 143 ・・・ 134 ・・・ 134 ・ 26 ・・・ 20 ・ 76 ・ 84 ・ 88 ・ 99 ・ 98 ・・・ 96 ・ 98 ・ 99 38 ・ 76 94 ・ 95 ・ 78 ・ 79 ・ 100 ・ 101 74 ・ 75 ・・・ 134 ・・・ 135 カロチン・・ がん・・・ いでんし がん遺伝子・・ かん 眼か・ かんかくき 感覚器 かんかくしゅようき 感覚受容器 ( 体 ) ・ かんかくしんけい 感覚神経・ かんかくてん 感覚点・・ かんかくや 感覚野・ かんかましようかんまく 肝鎌状間膜・・ がんきゅう 眼球・・ かんきよう 環境ホルモン・・ がんけん 眼瞼・・ かんさいほう 幹細胞・・ ・ 65 . 82 肝細胞・・ がん細胞・・ ・・・ 137 かんじようどうみやく 冠状動脈・・ 82 ・ 83 かんしようよう 肝小葉・・ 22 ・ 33 かんせつ 関節 ・・・ 150 かんせつなんこっ 関節軟骨・・ かんせん 汗腺・・ 肝臓 1 8 ・ 19 ・ 20 ・ 42 ・ 52 ・ 54 ・ 55 ・ 61 ・ 71 かんのう ・・ 90 ・ 91 ・ 92 ・ 97 間脳・ かんほう 漢方・・ 150 ・ 154 ・ 155 かんぼう ・ 79 眼房・・ ・ 32 眼輪筋・・ おうたいけいせいしげき 黄体形成刺激ホルモン・・ おうねつびよう 黄熱病・・ おうもんきん ・・ 32 ・ 33 ・ 36 ・ 68 横紋筋・・ オスグット・シュラッテル病 おなら・・ 親知らず・・ オリザニン・・ おんかく 冫皿 - 見・ おんてん : 日 あか・・ 赤ちゃん・・ アキレス腱・・ アクチン・・ 脚・・ 足・・ あしくび 足首・・ あしさいぼう 足細胞・・ 足の裏・・ 足の甲・・ あせ 汗・ アセチルコリン・・ 頭・・ 新しい脳・・ あっかく 圧覚・・ あってん 圧点・・ アデノシン三リン酸・・ アトピー アトピー性皮ふ・・ アドレナリン・・ アニサキス・・ あぶみ骨・・ せん アボクリン腺・・ あまみ 甘味・・ アミノ酸・・ アミラーゼ・・ アーユルヴェーダ・・ アー」江イチしき 日 h 式・・ アルツハイマー病・・ アルカーは 波・・ アレルギー あんかんせつ 鞍関節・・ 44 びよう あか ・・・ 104 ・・ 133 けん ・・・ 136 ・ 76 ・ 76 し し あ あ ・ 59 ・ 122 ・ 1 31 ~ 133 ・・・ 149 ・ 59 がいきそそうばん 外基礎層板・・ 外呼吸・ 外耳・・ がいじえん 外耳炎・・ がいじどう 外耳道・ かいそくこうきん 外側広筋・・ かいたいしんしょ 解体新書・ かいちゅう 回虫・・ 回腸・・ かいは 海馬・ かいはくしつ 灰白質・・ かいふくそくきん 外腹側筋・・ 解ほう図・・ かいめんしつ 海綿質・・ かいもうべん 回盲弁・・ かかくぶっしつ 化学物質・・ かかと・・ かきゅう 蝸牛・・ かくしっそう 角質層 ( 表皮 ) かくまく 角膜・・ かこうけっちょう 下行結腸・・ かだいじようみやく 下大静脈・ かこうたいどうみやく 下行大動脈・・・ かさぶた・・ 下肢・・ かすいたい 下垂体・・ かだいしようみやく 下大静脈・ かっえき 滑液・・ がっかせん 顎下腺・・ かっ気・・ め 滑車 ( 目 ) カテコールアミン 化のう・・ かふんしよう 花粉症 かみ 髪の毛・・ ガラス体・・ からだの傾き・・ からだの平衡・・ ガレノス・・ 過労・・ がいこきゅう かんさいほう さいほう み 24 ・ 25 ・ 28 ・ 29 ・ 1 1 8 ・ 1 41 ・ 30 ・・ 38 ・ 40 ・ 76 かいちょう ・・・ 43 ・ 56 ・ 57 ・・ 92 ・ 102 90 ・ 92 ・ 32 ・・・ 148 ・ 30 ・ 58 ・・・ 82 ・ 83 ・ 84 ・ 38 79 ・ 80 ・・ 43 ・ 58 ・ 59 ・ 21 ・ 68 ・ 66 ・ 68 ・・ 141 ・・ 91 ・ 1 18 ・ 1 1 9 13 ・ 29 ・ 62 ・ 66 ・ 135 28 ・ 29 ・ 45 ・・・ 128 ・ 129 13 ・ 39 ・ 79 ・・ 82 ・ 85 ・ 91 ・ 94 ・・ 148 ・・ 130 ん せいひ えいきゅうし 27 ・ 83 永久歯・・ 工イチアイプイ 38 ・ 40 工イズ・・ ・ 89 ・ 61 栄養吸収細胞・・ ・・・ 53 ・ 60 ・ 61 栄養素・・ 工スじけっちょう ・・ 155 S 字結腸・・ : スせん X 線・・ 鱸せんしよくたい X 染色体・・ 工ーティービー A T P ・・ ・・・ 128 工クリン腺・・ 28 ・ 29 工ストロゲン・・ エナメル質・・ ABO 式・・ エボラ出血熱・・ エムアールアイ ・・ 1 8 ・ 20 ・ 42 ・ 48 ・ 50 ~ 54 ・ 57 ・ 60 M 日い・ エムエヌしき ・ 42 ・ 50 ・ 51 ・ 61 MN 式・・ えら呼吸・・ ・ 89 工ラスターゼ・・ えんき 42 ・ 50 塩基・・ えんさん ・ 50 塩酸・ 遠視・・ えんずい ・・・ 107 延髄・ ・ 50 108 ・ 109 ・ 156 おうかくしんけい 108 ・ 109 横隔神経・・ おうかくまく 50 ・ 51 横隔膜・・ おうこうけっちょう ・ 1 2 ・ 104 横行結腸・・ おうしようかん 横小管・・ ・・ 46 ・ 1 1 6 ・ 1 1 7 ・・・ 125 ・・・ 125 56 ・ 57 ・・ 61 ・ 142 ・ 143 ・ 58 ・・・ 149 ・・・ 109 36 ・ 65 38 ・ 40 ・ 46 ・ 47 ・ 138 ・・ 132 1 5 ・ 19 ・ 157 ・ 72 ・ 65 ・・ 109 ・・ 51 ・ 60 ・ 61 90 ~ 92 ・ 98 ~ 100 がんりんきん えいようきゅうしゅうさいぼう えいようそ 記憶・・ きかん 気管 ・・・ 21 ・ 42 ・ 45 ・ 48 ・ 49 ・ 64 ・ 66 ・ 120 きかんこきゅう 気管呼吸・・ ・ 65 きかんし ・ 64 ・ 66 ・ 1 29 気管支・ きかんし ・・・ 129 気管支ぜんそく・・ きかんしなんこっ ・・・ 129 気管支軟骨・ きかんしねんまく ・・・ 129 気管支粘膜・・ きず・・ きせいちゅう 131 ・ 144 寄生虫・・ きせつこっ 基節骨・・ きたざとしはさぶろう 北里柴三郎・・ きていまく 基底膜・ 気道・・ きぬた骨・・ キモトリプシン・・ きもん ヌし きゅうかく 嗅覚・ きゅうせんもう 嗅線毛・・ きゅうかんせつ 球関節・・ いき きなうき 吸気 ( すう息 ) ・ 嗅球・・ 嗅細胞・・ ・ 92 ・ 102 じようひ びよう しゆっけつねつ いえき 胃液・ いかいよう 胃潰瘍・ いけたきくなえ 池田菊苗・・ いせん 胃腺・・ いたいぶ 胃体部・・ いちじせいちょう 一次性徴・・ いちらんせいそうせい ー卵性双生児・・ いていぶ 胃底部・・ いでんし 遺伝子・・ いでんしようはう 遺伝情報・・ 胃壁・ いんけし、 陰茎・ ・ 25 ・ 97 ・・・ 129 27 ・ 83 53 ・ 61 ・ 65 ・ 86 28 ・ 29 ・・ 48 ・ 64 ・ 66 ・ 67 ・・・ 86 ・ 87 ・ 92 86 ・ 87 ・ 96 20 ・ 21 ・・・ 43 ・ 58 ・ 59 ・ 36 かたむ き 0 うきゅっ きうさいぼう 164
びようげんきん けんきゅう 0 日本人と病原菌の研究 めいじじだい 明治時代になると、古くからつづいた漢方に せいよういがく かわって西洋医学がおおやけにみとめられ、日 ぽん せいよういがくいっしよく 本の医学はほぼ西洋医学一色に変わります。こ びようげんきんけんきゅう のころヨーロッパでは病原菌の研究がさかんに にっぽん いがく 行われていました。日本でもこれにならう医学 とうじよう 者がつきつぎに登場し、めざましい仕事をなし とげました。 ほんじん ぶうきん 破しよう風菌 かんぼう ベスト いがく きたざとしばさぶろう ねん 北里柴三郎は 1 889 年に破しょ ふうきん ふうなお う風菌を取り出し、破しよう風を治 けっせい ねん す血清をつくりました。 1894 年 きんはつけん にはベスト菌を発見しています。 志賀潔 野口英世 は きたさとしばさぶろう 北里柴三郎 は 赤痢菌 しがきよし 志賀潔は、 1897 年に世界ではじ せきり びようげんきんはつけん めて赤痢の病原菌を発見しました。 ねん 1904 年には、アフリカのトリバノ びようなおくすりはつけん ゾーマ病を治す薬を発見しました。 はつけん 0 ビタミンの発見 たいしようじだい にっぽんおお 大正時代まで日本に多かった病気に、かっ気が ちから あります。からだの力がぬけて立てなくなり、死 びようき はくまい ぬこともある病気で、白米が主食の国に見られま した。来ぬかやはい芽がかっ気をふせぐことから、 げんざい せいぶんこめ 現在はビタミン B 1 の名で知られるその成分を米 かがくしやすずきうめたろう ぬかから取り出したのが、化学者の鈴木梅太郎で ねんとうじ した。 1910 年の当時、ビタミンという栄養素は まだ知られておらず、鈴木は " オリザニン " とい なまえ どうぶつ う名前をつけ、「動物の生育にかかせないもの」 としました。 せんごくじだい 戦国時代にあらわれたせん門医 せんそうかんせんしようひとびと 医学は、とくに戦争や感染症で人々が苦しむ しんぽ 時代に進歩するといわれますが、日本では室町 時代にはじめてせん門の医者があらわれまし た。きずついた人に薬をあたえ、きずの手当て をする金創医は、戦国時代ならではの医者です。 0- 二 ノ協 0 ロや歯をみるロ医、眼科、産科の医者も生まれ につぼん ました。日本の外科はおくれていて、外科の技 じ 0 つ 術はキリスト教とともに入ってきました。 おうねつひょう 黄熱病 せかい ねん ばいどく びようげんきん のぐちひでよ 野口英世はアメリカで梅毒の病原菌を けんきゅうちうおうねつびよう 研究した後、アフリカで研究中の黄熱病 ねん にかかり、 1927 年になくなりました。 ひとおお めいじじだい かっ気はわかい人に多く、明治時代の ぐんたいもんだい えいよう 軍隊で問題になりました。栄養の知しき すずきうめたろう がとほしかった時代に、鈴木梅太郎はビ タミンのたいせっさに気づいたのです。 外科医 金創医 銀医 ー・・ 4 産科医 ロ医 けんきゅう あと びようき 谷 0 しゅしよく け えいようそ せいいく すずきうめたろう 鈴木梅太郎 いがく むろまち につぼん たらばを , ( てん 江戸時代は漢方が主流で、西洋医学の研究は、幕府がなかなかみとめませんでした。明治時代には両者の立場が逆転し、治りよう法としての しっせき 実績があるにもかかわらず、漢方は正式な医学としてみとめられなくなってしまいました。 ひと かんぼう けんき・う
せいぶん さいほう しぶん びようき たいない はい 体内に入ってきた病気のもとは、自分のからたの細胞とは成分 さいはう がことなります。また、病気のもとにおかされたからだの細胞も、 しぶんさいほう めんえきさいほう 自分の細胞とはちがってしまっています。免疫細胞は、これらを しぶん 自分のからだではないものとして見分け、こうげきして、からだ はうほう から取りのぞくのです。これにはいろいろな方法があります。 べてしまったり、抗体という特別な物質でこうげきしたりします。 めんえき 0 4 発のしくみ びようき 0 免疫細胞たちのはたらき とくへつ びようげんたい からだに入ってきた病原体 抗体 0 ツ ティーさいほう ヘルバー T 細胞 ビーさいほう めんえきさいほうびようげんたい はつけっきう 免疫細胞は病原体をつきのようにしてたおします。 びようげんたい ①まず病原体を白血球のなかまの好中球が取り ぶんかい こみ、分解します。 りよくつよ ②さらに、こうげき力の強いマクロファージが つかまえて食べてしまいます。 ティーさいぼう びようげんたい どうし ③同時に病原体の情報をへルバー T 細胞にったえ、 ティーさいほう ヘルバー T 細胞がふえます。 さいほうひょうめんこうたい ビーさいほう ④ B 細胞が細胞表面の抗体で病原体をつかまえ びようげんたいおほ て、入ってきた病原体を覚えます。 ティーさいぼうとくべつかがくぶっしつ ⑤ヘルバー T 細胞が特別な化学物質を出して、 ビーさいほう びようげんたい B 細胞に病原体のこうげきを命じると、 ⑥ B 細胞がふえ、抗体を出して、 びようげんたい 病原体をたおします。 ⑦マクロファージが、抗体にからまれ よわ びようげんたい 弱った病原体を食べます。 びようけんたい ティーさいほう めい ⑧キラー T 細胞もこうげきを命じられ、病原体に おかされた体細胞をこわします。 ⑨ナチュラルキラー細胞も、病原体におかされた たいさいぼう 体細胞をこわします。 ティーさいほう せん ⑩病原体がほぼ全めっすると、サプレッサー T 細胞 めんえきさいほう ティ - さいほうかつどう が、ヘルバー T 細胞の活動をおさえ、免疫細胞 ぜんたい のこうげき全体を止めます。 124 からだの細胞には、ほかのだれでもない自分のからだの一部であるというマークがついています。 めんえき このマークがついていないものをたおすのが免疫システムです。 サプレッサー T 細胞 ティーさいぼう ディーさいほう キラー T 細胞 しようほう こうたい ビーさいほう こうたい さいぼう ナチュラルキラー細胞 たいさいぼう びようげんたい さいほう びようげんたい マクロファー シ びようげんたい 抗体にからまれた病原体
0 虹彩のはたらき どうこう いがいすいしようたい こうさいかくまく うちがわ 虹彩は角膜の内側にあり、ひとみ ( 瞳孔 ) 以外の水晶体をおおっています。 くら あか ちい ひらおお 明るいときはひとみを小さくして、暗いときはひとみを開き大きくして、目に入 はい うえ 目を上に向ける筋肉 きんにく るいせん 涙腺 なみだ ( 涙をつくるところ ) そとがわ 目を外側に向ける筋肉 きんにく 目を下に向ける筋肉 きんにく る光の量を調節するはたらきがあります。 ちょうせつ りよう ひかり 明るいときひとみが小さくなっています。 あか 暗いときひとみが大きくなっています。 くら もうまくだんめんでんしけんびきようしやしんひかリ ししんけいさいはうたば 網膜の断面の電子顕微鏡写真光を感しる視神経細胞が束になってならんでいます。明 しやしんうえひかり るいときと暗いときにそれそれはたらく部分があります。写真の上が光のくる方向です。 ガラス体 もうようしようたい 毛様小体 すいしようたい 水晶体 眼房 がんほう もうようたいきん 毛様体筋 つ目の中のつくり ちょっけいやく 眼球は直径約 24mm の球体で、 くまくこうさいすいしようたい 膜、虹彩、水晶体、ガラス体、 膜などからできています。網 莫上には視神経があり、 1 か所 のうおく 集まって脳へ送られています。 きうたい がんき 0 う ・うまく ししんけい くじよう あっ もうまく 角膜 こっさい 虹彩 じようたい すいじようたい 網膜 もうまく ししんけいにうとう 視神経乳頭 ししんけいたば 視神経の束 けつかん 血管 目を動かす筋肉 がんき、うだんめんかくまく 眼球の断面角膜は保護フィルター、虹彩はし すいしようたい もうまく ほり、水晶体はレンズ、網膜はフィルムにと、 ぶひん それぞれがカメラの部品にたとえられます。 網膜には明るいときによくはたらく錐状体と、暗いときにはたらくかん状体といわれるふたつの視細胞があります。急に暗いところに入って見えなくなる 79 のは、かん状体の視細胞がすぐにははたらかないためです。
う たす 生れ ! のあ よ晶由 し水し自 ちょうせつ つレンズの調節 やくめ すいしようたい カメラのレンズの役目をする水晶体は、ガラスのようなかたまり めいせんいさいほう ではなく、とう明な線維細胞がたくさん重なってできています。そ りよくせい すいしようたい もうようたいきん のためだん力性があり、水晶体をささえている毛様体筋のはたらき で引っぱられたり、ゆるんだりしてレンズのあっさを調節すること ができます。 ◆近くを 見るとき かさ ちか 遠くを 見るとき レンズ ゆるんた 腺維 せんい もうようたい 毛様体 もうようたいきん もうようたいきん 近くのものを見るときは毛様体筋 遠くのものを見るときは毛様体筋 もうようたいたか もうようたい がちちんで、毛様体の高さは高く がゆるんで毛様体の高さが低くな なり、レンズを引っぱるひもがゆ り、レンズを引っはるひもが引か るむのでレンズがあっくなります。 れるのでレンズはうすくなります。 えんし さいはう けん び きようしやしん きんし ・近視と遠視・ きんし えんし がんきゅう へんけい せいじようめ 近視や遠視になると眼球のかたちが変形します。正常な目にく きんし ぜんこ なが らべて、近視では眼球がやや前後に長くなっており、遠視ではや ぜんこ みしか きんし とお や前後に短くなっています。そのため、近視では遠くのものを見 すいしようたい 見るものが近いときは、水晶体 近視のしくみ が調節できるはんい内なので網 膜に像をむすべます。 もうまく まえぞう るときには、網膜より前に像がむすばれてしまい、ぼやけて見え えんし ちか ます。また、遠視では近くのものを見るときには、網膜より後ろ に像がむすばれてしまい、ぼやけて見えます。 すいしようたい 見るものが遠いときは、水晶体 が調節できるはんい内なので網 膜に像をむすべます。 がんきゅう もうまく えんし えんし 遠視のしくみ きんし 遠くのものを見たとき がんき 0 う 見るものが近いときには、眼球 すいしようたい が短いため、水晶体が網膜の後 方に像をむすんでしまいます。 近くのものを見たとき がんきゅう 見るものが遠いときには、眼球 もつまく が長いため、網膜の前方に像を むすんでしまいます。 もうまく 遠くのものをみたとき 凹レンズのめがねをかけると、 遠方の像が後ろへ調節されて、 もうまくじようぞう 網膜上に像がむすべるようにな り、はっきり見えます。 近くのものをみたとき レンズのめがねをかけると、 見るものの像が前方に調節さ れ、網膜上に像がむすべるよう になり、はっきり見えます。 えんしよう 遠視用のめがね ( 凸レンズ ) きんしよう 近視用のめがね ( 凹レンズ ) ろうがんすいし一うたい ろうがんよう ち一うせつきのう 81 老眼用のめがねも凸レンズです。老眼は水晶体がかたくなって、だん力が弱ったために調節機能がおとろえた状態です。レンズがあるていどはあっくなる のですが、それ以上にはあっくならないので、近くが見えにくくなります。
等自のはたらき もうまく すいしようたい 目に入ってくる光は、レンズの役目をする水晶体によって、網 もうようたいきん すいしようたい に像をむすびます。水晶体はだん力があり、毛様体筋のはたらきて レンズのあっさを変えることができます。この調節能力のおかげで しゅう くのものも、近くのものも自由に見ることができるのです。しかし、 ちょうせつのうリよく すいしようたい えんし 近視や遠視のように眼球のかたちがゆがみ水晶体の調節能力をこ もうまくしようそう ると、網膜上に像をむすべなくなリます。 やくめ ひかリ はい リよく ちょうせつのうリよく ちか あ しようてん がんきゅう きんし 0 焦点を合わせるしくみ 見るものが遠いとき 見るものが近いとき み ちか み じよう すいしようたいとお 水晶体を通って網膜の上にむすばれる像は、上 し さゆうはんたい とうりつぞう 下、左右反対になっています。この倒立像は、視 だいのうせいりつぞう かん 神経を通じて大脳で正立像として感じられます。 うえ もうまく しようてん しようてん 焦点 焦点 げ しんけいつう み すいしようたい 水晶体は、近いものを見るときはあっくなり、 とお 遠くのものを見るときはうすくなるようにレンズ の焦点をかえて網膜上に像をむすびます。 ちか もうようたい 毛様体 もうまくじようぞう しようてん もうまく 網膜 きようまく 強膜 すいしようたい 水晶体 角膜 かくまく 3 正立像 せいリっぞう すいしようたい レンズ ( = 水晶体 ) フ イ ム Ⅱ ←カメラカメラはレンズのあっさ 網 はそのままで、レンズの位置を移動 しようてん させて焦点を合わせます。 ししんけい 視神経 せいリっぞう 正立像 とうりつぞう 倒立像 上下左右が 反対の像 じようけさゆう はんたいそう 0 視野 め 目を動かさすに見えるはんい にくしよくどうぶつ を視野といいます。肉食動物は ぜんぼう め 目が前方にあり、視野がせまい せいかく のですが、えものまでの正確な りったいし きよりがはかれる立体視ができ そうしよくどうぶつ め ます。ウマなどの草食動物は目 さゆう ひろ が左右にあり、視野が広く、か いちぶいがい こうほう み らだの後方の一部以外は見えま ちか す。このため近づいてくる敵を み いち早く見つけられます。 80 ぶぶんいがい こうはつ 頭の後方の部分以外は、 見ることができます。 ぶぶんりようめ 図の色のこい部分は両目で同時に 見えるはんいです。色のうすい部分 め み はそれそれ片方の目たけで見えるは んいです。 み さゆうすこ ウマの目左右に少しとび出しているため ウマの視野 に、とても広い視野をもっています。 てき はや ひと 人の視野 み ーなるので、歩しずつ像がずれて見えます。 ひたりがわ ものを見たとき、右目は右側から、左目は左側からそれぞれべつべつに見ていることに ぞうのうせいり 象が脳で整理されることで、きよりやおくゆき ( 立体感 ) がわかります。 ひだりめ みぎがわ みぎめ りったいかん りようめ