生まれ - みる会図書館


検索対象: ニューワイド学研の図鑑 12
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1. ニューワイド学研の図鑑 12

誕生・成長 たんしようせいちょう しゅう にんしん たいじ せいちょう 胎児が妊娠 40 週ほどでしゅうぶんな成長をとげると、お母さ んの子宮が胎児を外におし出そうとくり返しちぢむことがきっか で これが赤ちゃんの けになって、産道を通って外に出てきます。 たんしよう あか どうし はい 誕生です。赤ちゃんは外に出ると同時に、肺で呼吸を始めます たいはん さんそ が、それまでは胎盤とへそのおから酸素を受けとっています。 生まれてからしばらくは、赤ちゃんはひとりで歩くことも食 べることもできません。しかし、生まれてすぐの赤ちゃんにも、 のうりよく さまさまな能力がそなわっていることがわかってきました。 たんじよう 0 赤ちゃんの誕生 そと しきゅうたいじ かえ さんとう そと あか そと きゅうはし で た う ある あか あか う さんどう しきゅうこう 子宮ロ 産道 會妊娠 40 週のころ、赤ちゃんは生まれる準備がととのい、お母さんの じんつう 子宮がちちむ陣痛が起こります。 ん しゅう しきゅう お しきゅうこう さんどうとお あたま 會子宮口がしゅうぶんに開くと、赤ちゃんは産道を通りやすいよう頭 さんとう のかたちを合わせ、産道を下りはしめます。 を、 0 たいはん へそのお 胎盤 あか あたま 會赤ちゃんの頭が出てきました。ふつうは頭のほうから出てきますが、 まれにぎやくになることがあります。 あか 赤ちゃんはせまい産道を通るとき、ヘ たんじよう 會赤ちゃんが誕生して少したっと、お母さんのお腹の中で赤ちゃんを たいばんつよ たいばん そのおや胎盤が強くおされるため、から 育てていたへそのおと胎盤が出てきます。 さんそ だに酸素がとどきにくくなり、ときには ・お腹にいる日数と一度に生まれる数・ なんじかん そくちかしようたい 何時間もちっ息に近い状態におかれま あか たいない けつりゆう す。このとき赤ちゃんの体内では血流を 19 日ネズミ ( 6 びき ) さかんにするホルモンがたくさん出て、 赤ちゃんのピンチをすくっています。こ 00- イヌ ( 5 ひき ) あと こきゅう のホルモンはほかにも生まれた後の呼吸 ちからたか たいおん する力を高めたり、低くなっている体温 あか たんしよう を上げたりして、赤ちゃんが無事に誕生 てだす する手助けをしています。 さんどうとお なかあか か いちど なか につすう ちい どうぶつ ははおや なかなか 小さな動物ほど、母親のお腹の中で につすうすく いちど すごす日数が少なく、一度にたくさん おお あか つ の赤ちゃんが生まれます。大きなウマ につすう やゾウは日数がかかりますが、生まれ おやこうどう てすぐに親と行動できます。 で あか つ つ ひく 280 日ヒト ( ひとり ) 337 日ウマ ( 1 頁 ) あ う と一口リ 650 日ゾウ ( 1 讀 ) 1 14 しゆっさん たいじ さんけつじようたい 出産のとき胎児の酸欠状態を防ぐホルモンは、副腎から出されるアドレナリンとノルアドレナリンで、このふたつをまとめてカテコールアミンとよびま

2. ニューワイド学研の図鑑 12

のうりよく っ赤ちゃんの能力 いぜん あか 以前、生まれたばかりの赤ちゃんは目も 見えず、音もよく聞こえず、味もわからな いと思われていました。ところが、よく調 いろ べてみると、生まれてすぐに目が見え、色 みみ のちがいがわかり、耳も聞こえていること あま がわかりました。また、甘い、すつばい、 あじかん にがいなどの味も感じています。 あか さらに、赤ちゃんだけに見られるどくと はんしゃこうどう くの反射行動も、生まれたばかりでも見ら ひつようのうりよく 、生きるために必要な能力を、すでにい くつもそなえていることがわかりました。 ■聞く あか おと おも 0 モロー反射 レモンをくわえさせると、すつばい顔をします。 すでにいろいろな味のちがいがわかります。 ■見る ちくび お母さんがおもちやを動かすと、目で追いかけます。生まれてす ぐのときは、顔から 20 ~ 25cm のところがいちはんよく見えます。 自分の体重をささえるこ とができるくらいです。 じぶんたいじゅう くちおお ほこうはんしや あるうご ■歩く動きをする ( 歩行反射 ) の足をかわりはんこに前に出して、 歩くような動きをします。 ある はんしや くちお 0 乳首をさがす ( ロ追い反射 ) はんしや↓お母さんの乳首やほ乳びんがほおにふれると、ロを大きく ちくび あけてそちらを向き、ロですおうと、さがします。 すわっていたからたを急にたおしたりすると、 うちがわ 手足をばっと大の字に広け、それから少し内側に 動かします。これをモロー反射といいます。 なみだ なみだ 生まれてまもない赤ちゃんは、ないても涙が出ません。涙を流すようになるのは、涙腺ができ上がる生後 5 か月くらいからです。 1 1 5

3. ニューワイド学研の図鑑 12

からだのつくり う もの 歩いたり、走ったり、文字を書いたり、編み物をしたリ、あるいは かおひょうじよう 顔の表情をつくったりというようなさまざまなからだの動きは、すべ きんにく こっかくきん て筋肉のはたらきによるものです。このような筋肉は骨格筋とよはれ、 なまえ ほねけん きんにく 名前のとおり骨が腱などによってつながっています。つまり、筋肉の いったい ひとどくし 動きと骨のささえが一体となって、人独自のからだの動きが生まれる きんにく さんしよう のです。 ( 骨格は 24 ー 25 べージ、筋肉は 32 ー 33 ページを参照してく たさい。 ) そうはうきん 僧帽筋 きんにく はね こっかく さんかくきん 三角筋 大胸筋 ふくちよくきん 腹直筋 だいたいちまくきん 大腿直筋 がいそくこうきん 外側広筋 ひふくきん 腓腹筋 だいきようきん リくしようきようぎ 會陸上競技のランナーきたえられた筋肉がすぐれた記録を生み出します。 れんぞくしやしん そうこう うであしはねきんにく 腕や脚の骨や筋肉が複雑にはたらいてこのような動きが生まれます。 ・連続写真でとらえた走行 きろく ふくさつ 22

4. ニューワイド学研の図鑑 12

6 週目の胎芽とお母さんのからだ 胎芽の大きさは 10mm ほとになりま すが、また人間らしいかたちをし ていません。ができて、心臓が 動き始めています。 會 10 週目の船児とお母さんのからだ 手足ができ、顔立ちが人問らしく なり、男女の見分けがつきます。 1 1 週ごろには心臓の拍動が聞こえ ます。 受精卵は着床せずに死んでしまうことが少なくありません。赤ちゃんが生まれるということは、 たいはん 胎盤 へそのお 會 20 適目の胎児とお母さんのからだ 胃腸、肺、腎臓なと大部分の内臓 がてき、手足を動かすようになり ます。耳かでき、音が聞こえます。 お母さんのお腹が目立ってきます。 たいへんなことなのです。

5. ニューワイド学研の図鑑 12

さい 20 歳 せいねんき ( 青年期 ) 40 歳 そうねんき ( 壮年期 ) さい 70 歳 ろうねんき ( 老年期 ) わかいときより身長がちちみ、皮 みみとお ふにしわがふえ、目や耳が遠くなり ます。でも知恵と経験がゆたかです。 しんちょう 身長ののびがこのころ止まり、か おとな らだはすっかり大人で、体力に満ち こころせいちょう ています。心は成長をつづけます。 たいりよく 体力やからだの組織が、少しずつ ひと おとろえ始めています。人により髪 に白髪がまざるようになります。 しんちょう たいりよくみ み彡 しらが けいけん 0 脳の成長と老化 だいのうひしつしんけいさいほうかず 大脳皮質の神経細胞の数は、生まれてから じゅじよう 20 歳ころまでほとんど変わりませんが、樹状 突起がさかんにのび、えだ分かれをするため、 おも 脳は重さをまします。 2 0 歳ころ 1 2 5 0 ~ しんけいさいほう あと 1350g になった後は神経細胞がヘりはじめ、 ろうねんき かる のう 少しずつ軽くなります。老年期になると脳はち きおくりよく ちみ始め、記憶力などが低下します。 ろうか せいちょう だいのうひしつ びよう 大脳皮質 アルツハイマー病 びようのうびようき アルツハイマー病は脳の病気で、記憶 りよくかんが せいかくこうどう かんじよう 力や考える力を失い、性格や行動、感情 もしだいに変わります。おもに 65 歳以 しようひと あき 上の人がかかります。原因はまだ明らか ひとのう びようき ではありませんが、この病気の人の脳は だいのうひしつ くうかんひろ 大脳皮質がちちみ、中央の空間が広がり きおく ちからうしな とっき げんいん のうだんめん ちゅうおう しんけいさいほうへんか 脳の断面 ていか 3 ~ 4 歳ごろ ( 幼児期 ) 20 歳ごろ ( 青年期 ) 40 歳ごろ ( 壮年期 ) 70 歳ごろ ( 老年期 ) 脳の重さは生まれたばかりの赤ちゃんで約 4 。 6 か月後には約 8 になり、 4 ~ 5 歳で 20 歳の脳の % にあたる約 12 にふえます。 せいわんき ろうねんき そうわんき

6. ニューワイド学研の図鑑 12

歯の成長 誕生・成長 たんしようせいちょう まえば 赤ちゃんが生まれて 6 か月くらいたっと、下あごの前歯がはえはじめます。この ちい にゆうし ときの歯は小さな子どもの歯で、乳歯といいます。乳歯はいちばんおくの歯を最後 に、 2 歳半のころ上下 10 本すつが出そろいます。 6 歳ごろになると、大人の歯で えいきゅうし えいきゅうし ある永久歯が出てきます。永久歯は乳歯の下に、赤ちゃんのころから用意されてい えいきゅうし いち て、永久歯がはえてくると乳歯はぬけ落ちます。人間の歯がはえかわるのはこの一 えいきゅうし 度たけで、永久歯が出そろうのは 21 歳ごろです。 乳歯子どもの歯なので小さ 乳臼歯 にゆうけんし にうせつし く、乳臼歯、乳犬歯、乳切歯 しゆるい の 3 種類があります。 さいご にゆうし さいはん じようげ おとな さい ほん にんげん にゆうし にゆうし さい にうし にゆうけんし にゆうきゅうし にやうせつし 乳犬歯 乳切歯 にゆうきゅうし 生まれたはかりの赤ちゃんは歯がありません。 0 歯はなぜはえかわる ? うわ 上あご 下あご うわ 上あご じようげ は あか 9 か月ころの赤ちゃんの歯です。 まえばにゆうせっし まだ上下 2 本ずつの前歯 ( 乳切歯 ) しかありません。 ほん 下あご おとなひたリ ほね 大人 ( 左 ) と子ども ( 右 ) のあごの骨 人間の歯は、なぜはえかわるのか、それもなぜ 1 回だけなのか、 たしかなことはまだわかっていません。乳歯の大きさと数は子ども ほねせいちょう おお のあこの骨にはびったりですが、あこの骨は成長につれて大きくな おとな えいきゅうし ります。大人のあこの骨にびったりはまるように、大きな永久歯に かず はえかわり、歯の数もふえるのだろうと考えられています。 0 歯のはえかわり方 にんげん は かい にゆうし 0 はえそろった乳歯 2 歳半くらいになると、乳歯 がはえそろいます。上下合わせ て 20 本になります。 おお にゆうし ほね にゆうし さいはん ほね おお しようげあ は かんが は にゆうし 乳歯 歯ぐき にゆうし えいきゅうし 永久歯 の えいきゅうし えいきゅうし 歯ぐきの中にある永久歯が大きくなり、 乳歯の根がどんどんとけて、なくなって 永久歯が上がってきて、根をうしなった にゆうし 乳歯の根をとかしはじめます。 いきます。 乳歯がぬけます。 1 16 なんかい ヒトとちがって、サメの歯はチェーンのようにはえてくる歯が下にうもれていて、何回でもつぎつぎとはえてきます。 なか は おお にゆうし

7. ニューワイド学研の図鑑 12

びようき 病気と健康 をがん・脳卒中・心筋梗塞 現在、 日本で死にいたる病気のトップ 3 は、がん、心筋梗塞、 のうそっちゅう ないぞうのう せんしん 脳卒中です。がんは内臓や脳、骨、骨髄、皮ふなど、全身のど しんきんこうそく しんぞう のうそっちゅうのう こにでも起こりうる病気です。心筋梗塞は心臓の、脳卒中は脳 びようき けつかんしようがい てんおな の病気ですが、それぞれの血管に障害が起きるという点は同じ せいかっしゅうかん で、生活習慣からなりやすいことがわかっています。 はつけんはや せいかっ いすれも、発見が早く、治リようが正しければ、健康な生活 ばあいすく にもどれる場合が少なくありません。 0 がん けんこう 気の受 げんさい につばん しんきんこうそく びようき こっすい はね 発がんウイルス 肺にできたがん放っておくと、からたをむしはむ大きさに成長します。 びようき けんこう かがくぶっしつ 化学物質 紫外線 せいらよう 食塩やたばこ さいほう などが細胞のが ん化をうなが女 と考えられます。 さよう ウイルスや化学物質などが作用して、細胞の せいじようさいほうすこ D N A がきずつき、正常カ田胞カ、し変わります。 かがくぶっしつ さいほう ディーエヌエー かんが さいぼう ぶっしつ さよう がん化をうながす物質が作用すると、少し亦 わった細胞が、がん細胞にすがたを変えます。 いでんし からだの細胞は、もともとがんになる遺伝子をもっています。こ いでんし かつどう がん遺伝子は、なにこともなければ活動せず、がんになりません。 さいぼう ディ - エヌエ - なん ころが、細胞の DNA が何らかのきっかけできずつくと目をさまし ぶっしつ さよう さいぼう す。そこへ、がん化をうながす物質が作用すると、正常な細胞とは磐 質のことなるがん細胞が生まれ、これがどんどんふえて、がんにな さいぼう けっかん ぶん のです。がん細胞のかたまりは、血管を引きこみ、さかんに分れつ さいぼうかす しんこう さいぼうけっかん がん細胞はどんどんふえてい て細胞の数をふやします。がんが進行すると、がん細胞は血管やリ、 さいほう てんい あら きます。その一部はがん細胞 バ管に入ってほかの場所にうつり ( 転移 ) 、新たながんをふやします。 さいぼう のかたまりをはなれて、血管や 細胞はきずついた DNA をなおす手だてをもっており、また、が かんはい めんえき さいほう リンバ管に入り、ほかの場所 細胞を取りのそく免疫のシステムもはたらくので、たとえがん細胞オ てんい おお ( 転移 ) でもふえ始めます。 生まれても、がんにまでならないことが多いと考えられています。 がんは、小さいうちは痛みなどの自覚症状は少なく、がんが転移するころには、もとのがんはかなり大きくなり、痛みやそのほかの症状が出てきます。 さいほう さいぼう せいじよう てんい 転移する がん細胞 さいほう しつ さいほう いちぶ かんはい ディーエヌエー けっかん さいほう かんが 134 しかくしようしようすく しようじよう

8. ニューワイド学研の図鑑 12

成長と老化 誕生・成長 たんしようせいちょう せいちょう はったつぐあい にんげんいっしよう 人間の一生は、からだの発達具合から、いくつかに分けてよばれ しんせいしき ちち しゅうかん ます。生まれてから 2 週間ぐらいを新生児期、お乳を飲まなくなる しようがっこう ようしき 1 歳ぐらいまでを乳児期、小学校にあがるまでを幼児期とよんでい あんてい ます。さらに 10 歳ぐらいまでを少年期といい、このころまでは安定 せいちょう あとせいしんにくたい この後、精神と肉体の成長がうまくかみ合わな した成長をします。 しよせい せいねんき ししゅんき い思春期をへて、青年期になります。思春期から男性と女性のはっ そうねんき ろうねんき とく きリとしたからだの特ちょうが出てきます。そして壮年期、老年期 ろうか とよばれる老化が始まります。 3 歳 10 歳 しようねんき ( 少年期 ) さい にゆうじき しようねんき さい せいちょう たんせい ししゅんき さい ( 幼児期 ) はな 体重は生まれたときの 3 倍です。 走ること、話すことができ、大人 あるはじ のようにごはんも食べられます。友 " たっち " ができ、歩き始めます。大人 のことばが少しわかります。 だちと遊ぶのが大好きになります。 さい 1 歳 にゆうじき ( 乳児期 ) しんちょう ぐんぐん身長がのび、女子が男子 より大きい時期です。女らしさ、男 らしさが目立ちはじめます。 だんし じよし おとな たいじゅう おんな おとな おとこ おお とも だいす せいたい 0 声帯と声変わり ちい 小さい子どもは男の子も女の子も声 が似ていますが、中学生くらいになる くべつ こえだんし と、声で男子と女子を区別できます。 だんし ひくこえ これは男子は声変わりをして、低い声 にんげんこえ になるためです。人間の声は、のどの おと おくにある声帯のひだがふるえて音に ししゅんき なったものですが、思舂期になると、 だんし 男子は男性ホルモンのはたらきで、の こうじようなんこっそと どの甲状軟骨が外にとび出してきま こうじようなんこつうちがわ す。そのため、甲状軟骨の内側にある みしかげんこうおん 声帯がのびます。短い弦は高音を、長 せいたいなが い弦は低音を出すように、声帯が長く ぶんこえひく なった分、声が低くなるわけです。 こうじようなんこっ 甲状軟骨 のどばとけ だんせい たんめんせいたいそと 男性ののどの断面声帯の外にある せいたい こつじよっなんこっそと 円一市 甲状軟骨が外にとび出しています。 きかん 気管 の部分はのどほとけとよはれます。 声が低くなる原因は、のどぼとけの発達のほかに、声帯を引っぱる筋肉がゆるんでくることもあげられます。 こうとうがい 喉頭蓋 おんな おとこ ちゅうがくせい じよし こうがいすい こえか こうとうがい せいたい せいたい だんせいせいたい ←男性の声帯と會のど声帯カ 長く、のとほとけがあります。 なか だんせい せいたいうえ 會↓声帯を上から見た はらがわ ところ上か腹側、下 せなかがわ が背中側になります。 せいたい げんていおん なか しよくとう 食道 せいたい しよせいせいたい だんせい ←女性の声帯と會のど声帯し 男性より短く、のどばとけは りません。 120 げんいん

9. ニューワイド学研の図鑑 12

きんにく 0 骨と筋肉 いじようほねあっ こっかく 骨格は 200 以上の骨が集まってできているから こっかくきん きほんこうぞう ほね だの基本構造です。その骨に 400 をこえる骨格筋 がつながり、筋肉がちちんだり、ゆるんだりする ことでからだの動きが生まれます。 きんにく じようわんにとうきん 上腕ニ頭筋 わん こっきん 腕とう骨筋 だいでんきん 大殿筋 ほわ 手の骨 すがいこっ 頭蓋骨 鎖骨 胸骨 だいたいこっ 大腿骨 しつがいこっ 膝蓋骨 せんしんきんにく きんにく ←全身の筋肉 400 をこえる筋肉が からだを動かすためにはたらきます。 けん アキレス腱 けんこうこっ 肩甲骨 ろっこっ 肋骨 脊椎 ( 背骨 ) せきつい せはね 腓骨 脛骨 けいこっ じようわんこっ 上腕骨 とう骨 尺骨 しやっこっ こつはん 骨盤 足の骨 あしほね 格は 200 以上の骨の集まりです。 いじようはねあっ ←全身の骨格からたをささえる骨 こっかく ぜんしん

10. ニューワイド学研の図鑑 12

びようげんきん けんきゅう 0 日本人と病原菌の研究 めいじじだい 明治時代になると、古くからつづいた漢方に せいよういがく かわって西洋医学がおおやけにみとめられ、日 ぽん せいよういがくいっしよく 本の医学はほぼ西洋医学一色に変わります。こ びようげんきんけんきゅう のころヨーロッパでは病原菌の研究がさかんに にっぽん いがく 行われていました。日本でもこれにならう医学 とうじよう 者がつきつぎに登場し、めざましい仕事をなし とげました。 ほんじん ぶうきん 破しよう風菌 かんぼう ベスト いがく きたざとしばさぶろう ねん 北里柴三郎は 1 889 年に破しょ ふうきん ふうなお う風菌を取り出し、破しよう風を治 けっせい ねん す血清をつくりました。 1894 年 きんはつけん にはベスト菌を発見しています。 志賀潔 野口英世 は きたさとしばさぶろう 北里柴三郎 は 赤痢菌 しがきよし 志賀潔は、 1897 年に世界ではじ せきり びようげんきんはつけん めて赤痢の病原菌を発見しました。 ねん 1904 年には、アフリカのトリバノ びようなおくすりはつけん ゾーマ病を治す薬を発見しました。 はつけん 0 ビタミンの発見 たいしようじだい にっぽんおお 大正時代まで日本に多かった病気に、かっ気が ちから あります。からだの力がぬけて立てなくなり、死 びようき はくまい ぬこともある病気で、白米が主食の国に見られま した。来ぬかやはい芽がかっ気をふせぐことから、 げんざい せいぶんこめ 現在はビタミン B 1 の名で知られるその成分を米 かがくしやすずきうめたろう ぬかから取り出したのが、化学者の鈴木梅太郎で ねんとうじ した。 1910 年の当時、ビタミンという栄養素は まだ知られておらず、鈴木は " オリザニン " とい なまえ どうぶつ う名前をつけ、「動物の生育にかかせないもの」 としました。 せんごくじだい 戦国時代にあらわれたせん門医 せんそうかんせんしようひとびと 医学は、とくに戦争や感染症で人々が苦しむ しんぽ 時代に進歩するといわれますが、日本では室町 時代にはじめてせん門の医者があらわれまし た。きずついた人に薬をあたえ、きずの手当て をする金創医は、戦国時代ならではの医者です。 0- 二 ノ協 0 ロや歯をみるロ医、眼科、産科の医者も生まれ につぼん ました。日本の外科はおくれていて、外科の技 じ 0 つ 術はキリスト教とともに入ってきました。 おうねつひょう 黄熱病 せかい ねん ばいどく びようげんきん のぐちひでよ 野口英世はアメリカで梅毒の病原菌を けんきゅうちうおうねつびよう 研究した後、アフリカで研究中の黄熱病 ねん にかかり、 1927 年になくなりました。 ひとおお めいじじだい かっ気はわかい人に多く、明治時代の ぐんたいもんだい えいよう 軍隊で問題になりました。栄養の知しき すずきうめたろう がとほしかった時代に、鈴木梅太郎はビ タミンのたいせっさに気づいたのです。 外科医 金創医 銀医 ー・・ 4 産科医 ロ医 けんきゅう あと びようき 谷 0 しゅしよく け えいようそ せいいく すずきうめたろう 鈴木梅太郎 いがく むろまち につぼん たらばを , ( てん 江戸時代は漢方が主流で、西洋医学の研究は、幕府がなかなかみとめませんでした。明治時代には両者の立場が逆転し、治りよう法としての しっせき 実績があるにもかかわらず、漢方は正式な医学としてみとめられなくなってしまいました。 ひと かんぼう けんき・う