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検索対象: 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ
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1. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

いいものをシンプルに食べる。 フランスで学んだオーガニック・ライフ こうして、月の満ち欠けにしたがって疼痛や発熱への対処法を実践し、水分代謝に 気をつけ、粘膜の保護に気を配り、というようなことをやりながらパリでの 4 年間を 過ごしました。 パリの料理学校では料理はもちろんですが、伝統的なフランスの天文学や土壌学を べースにした、食物の基礎を学ぶことができました。 私もあまり知らなかったのですが、フランスは世界でも有数の農業国です。自給率 は 100 % を超えており、人々の農業に対する意識も高いものがあります。また、日 本の北海道の農業政策は、フランスとオランダの政策をお手本にしたといわれるほど、 歴史があります。 、こ乍られた作物や畜産物を、ていねいにきちんとい 土作りから始まって、ていねし ( イ 53 第 1 章痛みや発熱も食材でコントロールする

2. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

ただくというセオリーが確立していると感じました。 フランス人は食材を無駄にすることなく、調味料を有効的に活用し、手作りの保存 食もたくさんそろえています。決してぜいたくではなく、いいものをシンプルに食べ るという文化なのです。 生活も、たとえば、衣服などは非常にシンプルで、フランス人は服を川着しか持た ない、などといわれたりするほどです。この点は大いに学ぶべきだと思った私は、フ ランス人のライフスタイルからエッセンスをもらい、今は、鎌倉のミニマムな住まい にマストアイテムを絞り込んだシンプルライフを楽しんでいます。 リ滞在は 4 年に及びましたが、 4 年も存命するとは自分自身考えてもいないこと でした。しかし、フランスでさまざまな学びの機会が用意され、結果的に生かされた ということは、私に何らかの使命があるのではないかという気がしてきました。そう であれば、みなさんにお返しをしなくてはなりません。私が学んだことをどういう形 でみなさんにお伝えすればいいのか、という課題を抱えて帰国しました。 5

3. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

受け止めています。 本書は、多くの生徒さんからの熱望で完成に至りました。 じつは、前著で、フレンチガストロノミー上級デイプロマと国際中医薬膳師免許を 取得していると記述しましたが、この 2 つの資格を取得しておりません。この件で、 多くの方に多大なるご迷惑をおかけしました。 国際中医薬膳師と名乗ることは、北京中医薬大学教育学部 ( 漢方と西洋医学の融合 に関する基礎理論研究室 ) の老師 ( 先生 ) より許可をいただいていたこと。フランス では、ガンの疼痛と高熱を伴いながらの断続的な受講を 4 年にわたり続けたこと ( 結 果的にはタイムオー ノ ーとなりましたが ) 。この点を理解し応援してくださる方々の 後押しがなかったら、本書の出版に踏み切ることはできなかったでしよう。この場を 借りて、改めてお詫びと御礼を申し上げます。 いわゆるお免状は持っておりませんが、それに匹敵する勉強をフランスと中国でで けんさん きたこと。そして、今も料理教室でたくさんの生徒さんたちと日々研鑽できているこ わ レ / あとがき

4. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

ら感謝しています。 4 年にわたるフランスでの学びを自分なりに消化し、実行していったおかげで、余 命 3 カ月だった私は生かされ、今もこうして生きています。 イ 3 序章食べものを変えるだけで体も心もよみがえる

5. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

第 1 章 余命 3 カ月の体でバリへ。トマトをかじったら、味覚が戻った バリの石畳を車椅子から松葉杖でと、一歩ずつ歩けるようになった 痛みや発熱も食材でコントロールする ロの粘膜の乾きをハープティーで治す 手術したお腹を襲う引きつる痛みは、修復過程にあることの証 度の熱もセロリで下がる。セージやフェンネルにも同じ効果がある いいものをシンプルに食べる。フランスで学んだオーガニック・ライフ 漢方と薬膳を学び、フレンチと融合させた料理を確立 体は月の満ち欠けに影響を受けている。満月には病気もピークになる 下弦の時期は乳製品や温かいスープを食べて、体をリセットする 新月は気持ちを切り替えるチャンス。ネガテイプからボジテイプへの転換を

6. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

体は月の満ち欠けに影響を受けている。 満月には病気もピークになる フランスではいくつも目からウロコが落ちるような学びがありました。そのなかで も、とくに体へのいたわり方を変えたのが、天文学の専門家から聞いた興味深い話で した。それは、私たち人間は月の満ち欠けの周期のなかで生きているということです。 先にお話しした、痛みと月の満ち欠けの関係です。ここでもう少し説明しましよう。 私たちは日本という国に住んでいますが、それは取りも直さず、地球という惑星に 住んでいるということでもあり、引力と重力の働きに影響されながら生きているとい うことです したがって、栄養を摂ったり、排泄したりするのも、自然の営みの一部だと考えら れます。私はとくに精神世界や宗教にこだわりがあるわけではなく、食と体と自然の かかわりについて学んでいった結果、体感し実感としてわかったことなのです。 はいせつ 5 / 第 1 章痛みや発熱も食材でコントロールする

7. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

オリーブオイルも旬のものを購入。 体質改善にも効果あり と田 5 、 オイルのなかでは今のところいちばんいい 日常的によく使っているのがオ ーブオイルです。このオリーブオイルにも旬があることをご存じでしよ、つか オリーブオイルといえばまっさきにイタリアを思い浮かべますが、原料となるオ ープの実は世界各地で栽培されており、収穫される時期が少しすっ違っています。 晩秋の時期だと、スペイン、ギリシャ、イタリアのシチリア島などで採れたオリー さくゆ プから良質なオリーブオイルが搾油され、ワインのボジョレヌーポーのようにク初搾 りが出荷され、日本にも入ってきます。オリーブオイルの若摘みはノヴェッロとい います。夏は、南半球のオーストラリアやニュージーランド産のものが市場に出回り ます。フランスやトルコ、ポルトガルなどでも盛んに生産され、中国やモンゴル産の オリーブオイルもありますから、お店の方に収穫や搾油の時期を聞いてみるのもいい

8. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

まえがき たかと、つともこ こんにちは。高遠智子です。本書を手にとってくださり、ありがとうございます。 カまイ、ら 現在、私は鎌倉でオーガニック薬膳の料理教室を主宰しています。 歳で発病し、余命 3 カ月のガン宣告を受けてから、片年が経ちました。 引歳の晩秋、末期ガンの治療をあきらめ、人生の最後に大好きなクロード・モネの すいれん 絵の睡蓮を見に行きたいと渡ったフランス。ヾ リのマルシェでロにした一粒のトマト に体が目覚め、それをきっかけにフレンチと薬膳を学びました。この経緯を書いた前 作『食べものだけで余命 3 か月のガンが消えた』 ( 幻冬舎 ) は、ありがたいことに多 くの反響をいただき、私の大きな力となっています。 本書を出版する運びになったのは、本を読んでくださった方々から、「食材のこと をもっと知りたい」「本こ、、 イ ( しし食材を毎日のメニュ にどう生かしたらいいの ? 」

9. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

セロリは血を下ろす作用と熱を取る作用、涼の作用があります。つい最近も度の セロリで熱を下げることができました。 熱か出ましたが、 フランスから帰国した後、中国で漢方と薬膳の勉強をしていたときも、月に 152 回は高熱が出ていましたので、セロリの力を借りました。どうやら、細胞が活性化し て再生へと向かうときにも熱を伴うようです。 熱が出ること自体は、必ずしも悪いことではありません。ウイルス感染による発熱 はよくありませんが、熱が出るということは、体の中に疲れによる熱や、怒りによる おさ 熱をため込んでいて、それが外に放出されている状態ですから、熱が治まればすっき りします。みなさん、冷えに対しては対策をされますが、熱対策も知っておくと、体 調のコントロールがしやすくなります。 熱が出たら冷やすのが基本です。フルーツを食べてもいいですし、冬だと冬キャベ ツや白菜を、あえて生でサラダにして食べます。白菜をせん切りにして、お肉を軽く ポイルしたものと一緒に、ドレッシングで食べる方法もおすすめです。 発熱は解熱剤を飲むとすぐに下がりますが、薬剤には負荷もあって、腎機能を傷め 5 / 第 1 章痛みや発熱も食材でコントロールする

10. 余命3カ月のガンを克服した私が食べたもの : 四季の食材と実践レシピ

らせて逝こう : ハリへと そんなふうに考えた引歳の晩秋。私は車椅子を使い、飛行機でフランスの。 旅立ちました。印象派の画家、クロード・モネが愛した「ジヴェルニーの庭園」とモ ネの絵画をもう一度見ておきたかったからです。そこは、私が爲歳のときに肺ガンで 急逝した父との思い出が詰まった場所でした。 こんじよ、つ 吐き気をこらえ、なんとかモネの庭園にたどり着いた私は、これが今生最後の感動 場面とばかりに目を凝らし、大きな満足感を胸にすることができました。そして、 リのホテルに戻る途中に立ち寄ったモンマルトルのマルシェ ( 市場 ) で、奇跡ともい うべき事件が起きたのです。 少しでも空気が乾燥していると、ロの中が乾燥し、カラ咳が止まらなくなる私は、 持っていた水をきらしてしまい、水を求めて市場へと案内してもらいました。しかし そこに水は売っておらず、代わりにすすめられた大嫌いなトマトをかじるはめに : ところがどうでしよう。数分前まで抗ガン剤の副作用でロ腔内が砂漠化状態、味覚 障害だったのに、唾液がじわじわと出てきてロの中をうるおし、甘酸つばさを感じる 39 序章食べものを変えるだけで体も心もよみがえる