せきついとうぶつ 0 脊椎動物の進化のようす ①脊索動物 ( ホヤ ) ちょうるい なんこつをよるい こうこっきよるい むがくるい に・うるい 鳥類 ほ乳類 無顎類 軟骨魚類硬骨魚類カエル類 カメ類 トカゲ類 ワニ類 せきさくとうぶつ せいちょう いわ ホヤは、岩について成長しますが、 卵からかえった幼生は水中を泳いで せなか 移動します。そのために、背中に、 せほね 背骨のようなすじがひつようになる のです。 とうさくるい ②頭索類 ( ナメクジウォ ) 進化が進み、ナメクジウオのなかまか きよるい ら、しつかりとした脊椎をもった魚類が たん生しました。 ③無顎類 ( ケファラスビス ) ようせい 中生代 に・うるい ほ乳類 せきつい きようり・う 恐竜 むがくるい ④肺魚類 ( ハイギョ ) きよるいなかはいきよるい 魚類の中の肺魚類は、うきぶくろを肺 つか のように使ってこきゅうします。 たんき 0 うるい 単弓類 ち・うるい は虫類 げんしてききよるい さらに原始的な魚類 あごのない口 むがくるい の無顎類のなかまが出 現しました。その後、 なんこっ サメや工イなどの軟骨 魚類、サンマやタイな どの硬骨魚類も出現し ケファラスピス ました。 の頭部 げんさい ヒメトガリネズミ ( 現在 ) に・うるい そせん ほ乳類の祖先 し 0 つけん 私たちほ乳類は、古生代に出現した「単弓類」 さいしょ から進化したもので、最初はトガリネズミのよう な小さな動物でした。 ⑦ほ乳類 ( ゴリラ ) ⑤両生類 ( カエル ) ⑥は虫類 ( リクガメ ) せきついどうぶつなか りようせいるい に 0 うるい はいをよるいなか せいかっ 脊椎動物の中でも、ほ乳類は子供をうみ、家族でく 肺魚類の中から、陸上ですこす両生類 水辺から、より遠くへはなれて生活できるようにな らして、かく実に子孫をのこすことに成こうしました。 が進化したという説があります。おたま ったのがは虫類です。は虫類は、かんそうにも強いか に・うるい ようせい ほ乳類のなかまは、ふつう首の骨 ( 頚椎 ) が七つある らのある卵をうんで、子孫をふやすことに成こうしま じゃくしなど幼生のときはえらこきゅう、 ことや、あせをかくことなどが特ちょうです。 親になると肺でこきゅうします。 鳥類の羽 ( 羽毛 ) は、は虫類のうろこから進化したものです。 きよるい こうこっきよるい りようせいるい 両生類 し 0 つげん 古生代 こせいだい りようせいるい りくじよう なな くびはねけいつい はね 149
キュー どうぶつ いろ しじゅんかせき Q 化石から動物の色や重さも分かるの ? Q 示準化石、示相化石って何 ? ざいりよう せいぶつしんか 化石からもとの生物をふくげんすることは、大へんむずかし 化石は、生物の進化や地質時代のことを知る大切な材料です。 ぶぶんいろ いことです。やわらかい部分や色などは、化石になると中で サンヨウチュウが見つかれば古生代ということが分かりま しがいせん かせき しんせいだい なくなってしまいます。色は、紫外線によって、すぐにあせてしま す。クジラの化石が出れば、新生代だと分かります。このよ きようり 0 う しじ 0 んかせき けってい うものもあります。ですから、恐竜の皮ふの化石はあっても、その うに、地質時代が決定できる化石を「示準化石」といいます。サン こせいだいまっき いろ 色はどんな色だったのかは分からないのです。筋肉や内ぞうなどの ョウチュウのなかまは、古生代カンブリア紀から古生代末期までの ぶぶん やわらかい部分も保ぞんされることはほとんどありません。そのた 時代となります。 たいじ 0 う せいぶつ め、体重を知るにはふくげんもけいをつくり、計算するしかありま また、生物はそれそれ決まった場所にすんでいます。サンゴのな げんざいい しゆるい せん。また、近い種類が現在生きていれば、その生物をさん考にし かまは海に、ヤマトシジミは河口近くにすんでいます。それらがそ けんきゅう の場所で化石となれば、雪時のかんきようのようすがそうそうでき かせき ます。化石が見つかった地層のかんきようが研究されていれば、そ かせき しそうかせき の資料も使いながら、さらにふくげんしていきます。 ます。こういった化石を、「示相化石」といいます。 Q ぶくげんするとき、化石の一部がない 場合はどうするの ? せいぶつかんせん 化石で、もとの生物が完全に保ぞんされることはありません。 いちぶぶん たいはんはじ 部分 大半は初めからなかったり、一部がこわれていたり、 おお ハナガタサンゴ = 示相化石 しか見つからないことも多くあります。そのため、ふくげんに当た しじ 0 んかせき かせき サンヨウチュウ = 示準化石 サンゴの化石が出れば、そこ しかん ってまちがいが起こり、正体が分かるまでに時間がかかったことも かせき サンヨウチュウの化石が出れば、 は、あたたかい海だったとい ぶぶんなお あります。ふくげんを正かくにするために、それそれの部分を直し 古生代の地層です。 うことが分かります。 ひょうほんあっ ながら、できるだけ多くの同じ種の標本を集めることがひつようで ばあい みはつけん ぶぶんおお す。未発見の部分が多い場合は、近いなかまとくらべて、全体のふ Q 化石のクリーニングって何 ? かんせん くげんへと作ぎようを進めていきます。より完全な化石の発見こそ、 じつほう せいぶつ ちか かせき いわ もとの生物のすがたに近づく、もっともかく実な方ほうなのです。 化石の特ちょうがよく分かるように、まわりの岩などを取り はずす作ぎようのことです。クリーニングは見ばえをよくす ぶぶんかんさつ るだけではなく、種を決めるためのじゅうような部分を観察しやす 昔のテイラノサウルス くします。クリーニング作きようには、小さなタガネやハンマー のふくげん図 どうぐ かがくてき つか 歯科用の研ま機ににた道具も使います。また、化学的にクリーニン かってのテイラノサウ ばあい がんせき かせき やくひんつか グする場合は、薬品を使って岩石をとかし、化石を取り出すことも ルスは、尾で体をささ せっちゃくざい あります。作ぎようのと中で、化石がこわれたりすると接着剤では えていると考えられて り合わせます。 いましたが、化石の研 究から尾を上げたまま 化石がふくまれている 歩いていたことが分か がんせき 、ま、岩石から、さまざまな りました。 つか 道具を使って、ていね さんしよう かせき いに化石だけを取り出 Q 化石をかってに発くっしてもいいの ? かせきわたし 化石は私たちにとどけられた、かこからのプレゼントです。 かせき しかし、化石はどこにでもあるのではなく、地層の中から見 しょゆうしや つかります。地層は大地をつくっている一部で、土地の所有者がい かせきさんち ます。採集にはきよかを受けるべきでしよう。また、化石産地が国 りつこうえん こくていこうえんけん しせんこうえんない ばあい さいし 0 うきんし 立公園、国定公園や県の自然公園内にある場合、採集は禁止されて ほあんりんてんねんきねんぶつ おな います。また、保安林や天然記念物に指定された場所も同じで、採 かせき 取り出された化石を、さらにき こうじげんは かせき 集する場合は特別なきよかがひつようとなります。工事現場で化石 れいにし、接着剤などではり合 ばあい こうじかんけいしゃ しょゆうしゃ が出た場合は、工事関係者や土地の所有者などのきよかをもらい、 わせて、ふくげんし、種の特定 さいしようげんさいし 0 う ひょうほん ひつよう最小限の採集を行いましよう。採集した標本は、産地、採 かせき をします。写真は、人類の化石 さいし 0 うひ 集者、採集日、採集した地層などの記録とともに保かんしましよう。 のクリーニングです。 161 せいぶつ かせき たいせつ かせき かせき かせき いろ せいぶつ しりよう つか いちぶ かせき かせき いちぶ しようたい おな おお ぜんたい キュー かせきはつけん むかし しかよう かせき ちそうなか さいし 0 う とくてい じんるい さいし・う
新生代 ( 第四紀 しんせいだい たいじ 0 う せいそくねんだい からたおお おも ・目科■体の大きさ・体重・生息年代■分布◆主なとくちょう ニホンオオカミ に 0 うこうしょ ( にくもく ねんぜっめつ ■ほ乳綱・食肉目イヌ科体長 95 ~ 1 14 師•30kg ・ 1905 年絶滅 につほんはんし 0 う き 0 うし 0 う ・日本 ( 本州、四国、九州 ) ◆ニホンオオカミの生たいはほとんど分かってい ゆうがた あがた かつどう ませんが、おそらくタ方と明け方にもっともよく活動していたと思われます。 ひとざと 2 ~ 3 頭、ときに 5 ~ 6 頭での小さな群れをつくり、人里にもすがたを現したよ いわうえ ちか うです。日中でも岩の上などで遠ぼえし、「ウォーン」と鳴くその声は、近くだ としようじなどがふるえたそうです。 たいよんき たいちょう おも につち 0 う ならけんひがしよしのむら 奈良県東吉野村にあるニホンオオカミ像 田畑の守り神だった・ニホンオオカミ げんしてき ニホンオオカミはジャッカルににた原始的なイヌ科動物です。体は小さ せいしつ たはたまもがみ く、性質もおとなしく、古くから田畑の守り神として人びとからそんけい されてきました。それは田をあらすイノシシやシカを追いはらってくれた おおかみ からです。オオカミ ( 大神 ) の名もこのへんからきたのでしよう。 しんながさき きようけんびよう ところがボルトガル人が長崎にやって来たころから、狂犬病がはやるよ びようき うになり、ニホンオオカミにもうつったのです。病気がうつるのをおそれ にんげん きん た人間は、ニホンオオカミをてっていてきにころしました。けんしよう金 ならけんわしかぐち がつくほどでした。 1905 年 1 月 23 日、奈良県の鷲家ロでとらえられた わか 若いおすを最後に、ニホンオオカミはすがたを消しました。 ニホンオオ々夜まオ礼 飛又、たろぢいよっそ曻 ニホンオオ ? 、し〈日直、わず謇引製や鼇らそ のをするにイをない。 冶 = 一一へキ ( 一九。人斗 ) 雪村師えられに第の 雪時、、、こ口の屋芳月簽た気ら・夫国まっ 準れ効物苧榔昏ハ笊ル。ム・アンソイ」 へ円拿て買 ) 从られ人共婢物標 0 な「こを ・、の笊には・れ集一ホン・ホンド・ ? ンカグて臀 れス全な升モ了下れるえ , 、な。な っイ台高の野を咆疇毳 - 系ンオオ々ミの生な ~ いすい な夢をキ夜いをめいろく自の夋を希〕村 ャ六宀ニ = 一月 がみ たはた かどうぶつ からだちい ふる ひと ねんがつ さいこ 138 ニホンオオカミは、「ヤマイヌ」、「ホンドオオカミ」ともよばれていました。
0 さまざまな動物の進化 ゆうたいるい 特しゅな進化をしたオーストラリアの有袋類 ゆうたいるい しんし 0 つ どうぶつ 有袋類は、進出してきたヒトや動物のためにアメリカ せつめつ 大陸ではほとんどが絶滅してしまいましたが、ほかの夫 陸から切りはなされたオーストラリアで、しゅな辷花 とうぶつ たいりく 夜の空へ進出したコウモリ昼の空は、鳥類がし配しています。コウモリは、 ネズミのなかまです。 ( ニホンモモンガ ) モモンガ をしました。 なかまです。 カンガルーの くりですが、 モモンガそっ モモンガ フクロ 生代は恐竜がさかえた時代で、ほ乳類は恐竜の足もとでひっそりと生活してい に・うるい せいかっ きようり・うあし 朸覇のほ軋類 ( トリコノドン ) 初期のほ軋巓は、申生代に出現しました。申 し 0 つけん ちうせいだい オオカニ ストドンが体高 2.8m のマンモスのように、体が大きく進化しました。このよ 小さな種から大きな種へ新生代・漸新世の体高 1 .5m ほどの小さなバレオマ しんせいだいせんしんせいたいこう ました。 しんし・つ ひるそら らようるい ほとんどの鳥が飛ばない夜の空へ進出した動物です。最初はかっ空するための 皮まくが発たっし、さらに空を自由に飛べるつばさを手に入れたのです。 うに、進花したものほど体が大きくなるけいこうがあります。 水の生活にてきおうしたイクチオサウルス石で辷花したは虫類で、 けっか せいかっ ルカににています。これは、水中での生活にてきおうした結果です。 現在のイ げんざい 147
ちゅうせいたし、 古生代 カンプリア紀 テホン紀 オルドビス紀 石炭紀 へ丿レム紀 シルル紀 だいさんき きようり窄う まんねんまえ 第三紀のようす 恐竜はすがたを消し、 6500 万 ~ 180 万年前 に 0 うるい ほ乳類がさかえました。 しつげん せつめつ に 0 うるい 暁新世に出現、絶滅したほ乳類の科数 し 0 つげん 初めて出現した科数 せい に 0 うるい しんせいだい 白亜紀後期に生そくしていたほ乳類は 1 3 科で、うち 2 科が新生代に せつめつ きようしんせい しつげん なるときに絶滅しています。暁新世になると、新たに 30 もの科が出現 しています。 しんせいだい きようしんせい きようりうせつめつ このことからも、新生代・暁新世は、恐竜が絶滅していなくなり、 に物うるい 空いてしまった所に、ばく発てきにふえたほ乳類が地球に進出してい ちじようせい ちょうるい った時代だといえます。地上生の鳥類もさかえたと考えられます。 ティアトリマ ■鳥綱・ディアトリマ目■頭までの高 ししんせいせんき きようしんせい さ 2.1 m ・暁新世 ~ 始新世前期・ヨー おおかたとり ロッパ◆飛ぶことのできない大型の鳥 はやはし です。ほ乳類を見おろし、速く走り、 追いつき、きょ大なくちはしと、するど いつめでけりころし、とらえて食べてい ました。 ディアトリマは、肉食ほ乳類の出現によって、卵を食べられ、え物となる小型 ~ 中型ほ乳類のうばい合いに負けて、絶減したと考えられています。 新生代 中生代 シ冫ュ・ラ糸己 しんせいだ、 白亜紀 第三紀 第四紀 三畳紀 おお だいよんき だいさんき しんせいだい 第三紀と第四紀に大きく 新生代は、 分けられます。それぞれの紀の地層は、 しゆっげん 出現する動物化石の種類のちがいで、 「世」に分けられます。第三紀はほとん そんざい どヒトが存在しなかった時代です。 にゆうるい 各「世」の名前は、現代のほ乳類の 種がどれほどふくまれているかによって ぎようしんせい 名づけられています。暁新世、始新世、 せんしんせい せんしんせい 漸新世、中新世、鮮新世の五つに分け られます。 ちそう とうぶつかせき しゆるい だいさんき げんだい なまえ ししんせい いつ ち 0 うしんせい ぎようしんせい まんねんまえ 6500 万 ~ 5500 万年前 ・分類■体の大きさ・生息年代■分布◆主な特ちょう もじどお ち 0 うせいだいはくあき 文字通りほ乳類がさかえ始めた「暁」の時代で、中生代・白亜紀の かせきまった てんさいだいとく 地層に見られるアンモナイトの化石が全く出ないという点に最大の特 ち 0 うせいだい しよくぶつおお ちょうがあります。また、中生代に見られた植物の多くもすがたを消 ししんせい かせき しています。かっては始新世に入れられていましたが、植物の化石の けんき 0 う ねん りつ きようしんせい 研究から、 1874 年にどく立した「世」にすることになり、暁新世と して名づけられました。 せつめつ 絶滅した科数 おもとく ぶんぶ せいそくねんだい からだおお ぶんるい はくあきこうき あなっき にうるい か け しよくぶつ はつ しんし 0 つ ちき 0 う せい かんが TheI 奴Ⅶき Big Bird ティアトリマの全身骨格 せんしんこっかく もく ちょうこう に物うるい 76 し 0 つげん ち 4 うがたに 0 うるい にのうるい かんが せつめつ
せきついどうぶつ 脊椎動物の 進化 脊椎動物の進化 せきついどうぶっしんか せきついどうぶつ むせきついどうぶつ 脊椎動物は、ある種の無脊椎動物から進化してきたと考えられています。その祖 せきさくどうぶつ せいちょう いわ 先とは、脊索動物のホヤのなかまです。成長したホヤは岩につきますが、卵からか すいちゅう ようせい えった幼生は泳いで水中を移動します。この幼生から進化したのがナメクジウオの なかまで、このなかまが、さらに進化して、やがて魚類が生まれたのです。 からだ はしら せぼね 体の背中に 1 本の強い柱 ( 背骨 ) が通ったことで、すばやく泳げるようになり、 せいちょう はしら さいしょ かたいからがないために大きく成長できるようになりました。この柱は、最初はや せきついどうぶつ わらかなものでしたが、やがて骨の脊椎になり、脊椎動物へ進化していくのです。 鳥類 ( ホウロク げんざい シギ・現在 ) しんせいだいししんせい は虫類 ( クロコダイル・新生代始新世 ) りようせいるい しんせいだいち物うしんせい こせいだいせきたんき 魚類 ( コイのなかま・新生代中新世 ) 両生類 ( アンフィバムス・古生代石炭紀 ) きよるい に 0 うるい おとな 脊椎動物には魚類、両生類、は虫類、鳥類とほ乳類がふくま 期です。その後、ホヤは岩などにくっ付き、へんたいして大人 せきついどうぶつ せきついどうぶつ おとな はつけん れ、最初の脊椎動物は、古生代カンブリア紀の地層から発見さ になるのですが、脊椎動物はその幼生がそのまま大人になって からだ はそなが ち 0 うしんひだり かんが ようけいせい れています。体はふつう細長く、体のじくを中心に左と右があ しまったことで生まれたと考えられる「幼形成じゅく」という おな ほそながせきすい げん おとな り、それぞれが同じようになっています。細長い脊髄に太い神 現しようが起こったのです。子供の体のまま、体の内部が大人 げんざい 経がそっていて、その先には大きくなったのうがあります。の になってしまうわけで、現在ではさまざまな動物に見られるこ うがあるところが頸で、そこには目、耳、鼻などの大切な感か とが分かっています。 きかん なんこっ せきさく く器官があり、食べ物をとるロがそなわっています。 脊索はしだいにじようぶなものとなり、軟骨が集まったもの せきついどうぶつ むせきついどうぶつ せきさくどうぶつ なんこっきよるい なんこっ この脊椎動物が、ホヤなど無脊椎動物の脊索動物から進化し がサメや工イなどの軟骨魚類であり、軟骨のかわりにかたい骨 こうこっきよるい てきたとは考えにくいと思います。ところが、ホヤなどでは成 でできたのが硬骨魚類です。脊椎動物は、動きがすばやくて、 しんけい せいかっ せきさく 長していく一時期に、神経にそって背骨のようなもの ( 脊索 ) 知のうが高く、さまざまなかんきようで生活できたため、大い ようせい ができます。この一時期というのは、卵からかえった幼生の時 にさかえました。 かんが ようせい つよ せなか せきつい ほね ほ乳類 ( トラ・現在 ) ちょうるい ちゅうるい きよるい りようせいるい ち 0 うるい せきついとうぶつ ちょうるい いわ ようせい ないぶ からだ どうぶつ おお あ一口ー はな たいせつ ほれ せきついどうぶつ せほね 148 ようけいせい ペットとしても売られているアホロートル ( ウーバールーパー ) も、幼形成じゅくしたサンショウウオのなかまです。
⑤ホモ・サピエンス ( ネアンデルタール人 ) しんちょう ・ほ乳綱・霊長目ヒト科■身長 155 ~ 165 ねんまえ こうしんせい まん ・ 80 ~ 83kg ・更新世 ( 23 万 ~ 2 万 5000 年前 ) のうようりよう おおがたじんるい ■ヨーロッパ、アジア◆大型の人類で、脳容量は 1300 ぶぶん はな ひろ ~ 1600cc もありました。鼻がはば広く、まゆの部分が きようりよく やせし、 大きく出ていました。なかまと協力して野生のウシやサイ、 マンモスなどを狩っていました。どうくつにすみ、死者を ぶんか まいそうするなどの文化をもっていたと考えられています。 4 第 , ィいリ , 冫 工を , イ擘え じんこっ アムッド人骨イスラエルのアムッドどうくつから じんはね 発見されたネアンテルタール人の骨です。 に 0 うこうれいちょうもく おお ししゃ かんが はつけん ⑥ホモ・サビエンス ( クロマニョン人 ) ・ほ乳綱・霊長目ヒト科 しんちょう に 0 うこうれいちょうもく ぶん ひがし 出るかのうせいがあります。現生人類の げんせいじんるい フリカで見つかるなど、まだ新しい説が されますが、 35 万年前の住居あとがア まんねんまえじ 0 うきょ 万 ~ 10 万年前にアフリカに出現したと まんねんまえ し 0 つげん れています。遺伝子の分せきからは 15 いでんし は、狩りをするようすのへき画ものこさ ました。フランスの岩穴クロマニョンで し、わあな り、家族を中心とする集団で生活してい しはうだんせいかっ ち 0 うしん なし、ふくざっな石器などの道具をつく どうぐ せつき ■東アフリカ起源◆火を自在に使いこ きげん じざいつか ■更新世 ~ 現代 ( 20 万 ~ 現代 ) まんげんだい こうしんせいげんだい ■身長 155 ~ 175 ■ 50 ~ 70 直せつの祖先です。 そせん へき画には、動物の狩りのようすが多 くのこされています。 ・脳の発達とニ足歩行 はったっ つか おお りようて じんるい もの からだ おお 由に使えるようになる、などの利点を 大きく見せられる、両手 ( 前足 ) が自 まえあし きを先に見つけられる、相手に自分を あいて 人類は、ニ足歩行により、え物やて たのです。 体がニ足歩行にてきするように進化し ために、垂直姿勢をとるようになり、 すいちょ ( しせい 頭が重くなります。その頭をささえる あたまおも 社会性が出てくると、脳が発達して、 しやかいせい のうはったっ その間に、道具をつくるようになり、 あいだ どうぐ が登場しました。 とうじよう ヒトが出現するまでには、多くの人類 じんるい し 0 つげん アウストラロピテクスから、現代の げんだい けんあかしし にしやぎかいがん 手に入れました。 アウストラロピテクス ホモ・ハビリス ホモ・エレクトウス ネアンテルタール人 クロマニョン人 あかしげんじん おも 兵庫県明石市の西八木海岸で、 1931 年に古い人類のものと思われるこしの骨が発見され、「明石原人」とよばれていますが、くわしくは分かっていません。 はねはつけん じんるい 123
ケナガマンモス ( ウーリーマンモス ) たいこう こうしんせい ■ほ乳綱・長鼻目ゾウ科・ 5.4m 、体高 2.75 ~ 3.5m ド更新世 しんようじゅりん ■ヨーロッパ、アジア、北アメリカ◆寒帯に群れそすみ、ツンドラや針葉樹林に ねんまえさいし 0 うひょうがき 笙える植物を食べていました。およそ 2 万 8000 年前の最終氷河期には、北海道 いどう にも移動してきました。マンモスにはケナガマンモスのほかに、ステッブマンモ しゆるい ス、エンペラーマンモスなどの種類がいました に 0 うこうちょうびもく きつきと狩り、肉を食べ、骨やきばで家をつくり、え物がいなくなる 氷河の中から発見されたマンモスの赤ちゃん「ジーマ」 とうぶんはね と移動していました。写真の家 1 けんをつくるのに、 96 頭分の骨や 「ジーマ」と名づけられたマンモスの赤ちゃんは、生後 7 ~ 8 か月で、氷 つか ねんかん きばが使われています。マンモスハンターたちは、 1 年間に 500 頭も の中にとしこめられていたために、保存しようたいがよく、皮ふのようすま わんはくせい はつけん のマンモスを狩ってくらしていたと考えられています。 で分かりました。 1977 年に北西シベリアで発見されました。 海道のタ張市や襟裳岬からは、マンモスの歯 ( 臼歯 ) などの化石が見つか。ています。 はつけん じようが しやしんいえ う
せいたい 古生代 カンプリア紀オルドビス紀シルル紀 テポン紀 石炭紀 ペ丿レム紀 ちゅうせいたい 新生代 中生代 シ冫ユラ糸己 新生代 しせいたい 白亜紀 第三紀 第四紀 新生代 やく まんねんまえ 中生代につづく、約 6500 万年前から現在 ちょうたいリく までの時代です。超大陸バンゲアが分かれ始 め、大陸がぶつかり合い、アルプス、ヒマラ ヤ山脈などができた時代です。初めのころは 鹽だんな気こうでしたが中ごろから寒れし、化 ひょうがしたい こうき やくまんねんまえ し、後期には氷河時代をむかえ、約 1 万年前 までつづきました。新生代は、ほ乳類と鳥 はな 類、美しい花をさかせる被子植物がさかえる にうるい 時代で、特に「ほ乳類の時代」とよばれて にやうるい おおがたか います。ほ乳類の種がふえて大型化し、クジ →一 ラ類のように海でさかえたり、コウモリ類の ' ィー言 しんしゆっ こうき ように空に進出したものもいます。後期には そせん 人類の祖先がたん生しました。 だいよんき 第三紀と第四紀に分けられますが、それぞ しゆっげん しゆるい れの紀の地層は、出現する動物化石の種類 だいよんき のちがいで、第三紀は五つ、 第四紀はニつ なまえ の「世」に分けられます。各「世」の名前 げんだい にゆうるい は、現代のほ乳類がどれほどふくまれている かによって名づけられています。 けんさい ち 0 うせいだい たいリく さんみ 0 く なか しんせいだい に 0 うるい ひししよくぶつ うつく とく しんせいたい たいさんき 新生代 ( 第三紀 ) の地上のようす プラティベロドン ( 中新世 ~ 鮮新世 ) ゴビ砂はくで化石が発見されました。 しよう たいさんき とうぶつかせき だいさんき ふた いつ メリテリウム ししんせいこうき ( 始新世後期 ~ 漸新世 前期 ) けん な ゾウの祖先です。現 在のゾウのようなきは は、ありません。 せんしんせい まんねんまえ ロ第三紀 ( 6500 万 ~ 180 万年前 ) しんせいだいぜんはん ちしつねんだい なまえ 新生代の前半の地質年代です。名前は、 1 8 世紀に北イタリアで地層を古 しょげんそう だいにそうだいさんそう ばんめ いほうから初源層、第ニ層、第三層に区分したときの 3 番目の層ということ げんざい しょげんそう こせいだい にもとづいています ( 現在では、初源層は古生代に、第二層は中生代、第 さんそう しんせいだい しんせいだい ち拶うせいだい きようり 0 う はい 三層は新生代に当たります ) 。新生代は、中生代に恐竜がし配していた地球 くうはくちたい にゆうるい しんし滯つ ちじよう しょ 上の空白地帯に、ほ乳類が進出してさかえ、地上をし配した時代です。初 期の主なほ乳類はオボッサムなどの有袋類、トガリネズミなどの食虫類、 しんか アキスなどの食肉類、後にウマ、サイ、ブタ、ラクダなどに進化する初期の ゆうているい 有蹄類などです。 暁新世 ( 6500 万 ~ 5500 万年前 ) 、始新世 ( 5500 万 ~ 3400 万年前 ) 、 ティアトリマ ち 0 うしんせい せんしんせい まんねんまえ まんねんまえ せんしん きようしんせい 漸新世 ( 3400 万 ~ 2400 万年前 ) 、中新世 ( 2400 ~ 510 万年前 ) 、鮮新 ( 暁新世 ~ 始新世 ) まんねんまえ まん 飛へない鳥。頭までの高 世 ( 510 万 ~ 180 万年前 ) の五つの「世」に分けられます。 さが 2m もありました。 オソヒップス嶄世 ) ウマの値筅です。 だいさんき ふる せいき くぶん ち 0 うせいだいだい じよう ゆうたいるい に 0 うるい しよくちゅうるい おも しよくにくるいのち しよき ししんせい せい せい いつ 74 。
新生代 古生代 中生代 カンプリア紀 オルドビス紀 シ丿レノレ紀 テホン紀 石炭紀 へノレム紀 三畳紀 シ′ユラ糸己 まんねんまえ 2 億 9000 万 ~ 2 億 4800 万年前 せいそくねんだいぶんぶ ■分類・体の大きさ■生息年代■分布◆主な特ちょう 古生代ベルム紀 第三紀 こせいたい 第四紀 白亜紀 うにおお ぶんるい おもとく 工リオプス テイプロカウルス ■両生綱・ネクトリド目■ 1 m かっし 0 うこく ・ベルム紀■アメリカ合衆国 さんかくけい ほねいち ◆きみような三角形の頭は、骨の一 ぶおお かわみすうみ 部が大きくなったものです。川や湖 すいせい の底にすんでいたと考えられ、水生 せいぶつ の生物をとって食べていました。 テイプロカウルス 工リオプス りようせいこうぶんついるい ・両生綱・分椎類■ 2m ・石炭紀 ~ ベルム紀 がっし 0 うこく すいち 0 う りようほうせし、かっ ■アメリカ合衆国◆水中と陸上の両方で生活が かんせつ すいち 0 う できました。あこの関節のしくみから、水中に ものた 入って、え物を食べていたと考えられています。 もく りようせいこう せきたんき りくじよう かんが はし、 かんが 工リオプスの骨格 こっかく 42