ほ乳 - みる会図書館


検索対象: 大昔の動物
134件見つかりました。

1. 大昔の動物

古生代 カンプリア紀 オルドビス紀 テポン紀 シ ) レノレ紀 石炭紀 ベルム紀 510 万 ~ 180 万年前 せいそくねんだい ・分類■体の大きさ■生息年代・分市◆主な特ちょう せんしんせい げんだい 鮮新世は、プリオシーン (pliocene) といいます。「現代の種が多数 に 0 うるい いみ ふくまれている時代」という意味で、ほ乳類がもっともさかえた時代 せいかっ どうぶつ れいちょう です。草原での生活にてきおうしたウシ科の動物がふえました。霊長 しんか えんじん じんるいそせん ちょうるい 類も進化し、猿人とよばれる人類の祖先が生まれました。鳥類では中 しんせい 新世からいた、くちばしがのこきりの刃のようになっていたものがほろ 新生代 中生代 白亜紀 シ冫ュラ糸己 し 0 つけんせつめつ 鮮新世に出現、絶滅したほ乳類科数 し 0 つげん 初めて出現した科数 だいさんき 新忙第三紀 第四紀 第三紀 三畳紀 せんしんせい に 0 うるいかすう げんざい あらわ び、アホウドリやカモメなど、現在の鳥が現れました。 せんしんせい あらわ ぜっめつ 鮮新世に新しく現れたほ乳類の科は 8 科、絶滅した科は 1 2 科です。 し 0 つげん ぜっめつ おお 出現した科より絶滅した科のほうが多いのは、森などでかろうじて生 にくしるい に 0 うるい うみ げんしてき きのこってきた肉歯類などのほ乳類、あるいは海にいた原始的なクジ るいぜっめつ ラ類が絶滅したからです。 せつめつ 絶滅した科数 おもとく ぶんぶ からだおお ぶんるい とり めたら に 0 うるい そうけん もり ち 0 う は メソヒテクス にゆうこうれいちょうもく ■ほ乳綱・霊長目オナガザル科 "40cm せんしんせいぜんき ・鮮新世前期・ヨーロッパ、アジア ち 0 うかんるいじんえん ◆メソピテクスは、中間の類人猿ともよば けんだい るい れ、現代のオナガザル類ににていたと考え きうえ かつどう られています。地上でも木の上でも活動し、 かじつ 木の葉や、果実などを食べていたようです。 かん は ホモ・ルドルフェンシス しんちょう にうこうれいちょうもく ・ほ乳綱・霊長目ヒト科■身長 1 .5m ちか せんしんせい ・鮮新世■アフリカ◆ヒトに近いなかま げんさい で、「ホモ属 ( 現在のヒトのなかま ) 」と さいしよとうしよう して、最初に登場しました。 オレオピテクスは、テナガザルのように長いうでを使って、木から木をつたって移動していたと考えられています。 プリオピテクス に 0 うこうれいちょうもく ・ほ乳綱・霊長目プリオピテクス科 しんちょう せんしんせいぜんき ■身長 1 .2m ・鮮新世前期・ヨーロッパ けんざい ◆現在のテナガザルににていますが、テ ナガザルの祖先だったかは、はっきりし あしおな ていません。うでと足が同じくらいの長 みじな さで、短い尾がありました。 オレオビテクス にうこうれいちょうもく ■ほ乳綱・霊長目オレオピテクス科■身長 1 .2m せんしんせいせんき ・鮮新世前期・ヨーロッパ◆サルとヒトとの両方 とく るいしんえん の特ちょうをもった類人猿です。うでが足よりも長 じかんき うえ く、多くの時間を木の上ですこしていたと考えられ しょ ( ぶつ ています。植物の葉や果実を食べていたようです。 しんちょう そせん りようほう なが なが かんが おお 104 つか

2. 大昔の動物

プテイロドウス きようしんせい に 0 うこうたき 0 うしもく ■ほ乳綱・多丘歯目プテイロドウス科■ 50 師・暁新世■北アメリカ うえせいかっ おなが ◆木の上で生活し、尾は長く、えだにまきつけることができました。か かんが たい木の実などを食べていたと考えられています。 ミアキス ■ほ軋羂・餐肉目 ミアキス科 ししんせいち 0 う •20cm ・暁新世 ~ 始新世中 期■ヨーロッパ げんざい ◆現在のテンににたすがたをし げんしてきしよくにくるい ていました。原始的な食肉類で、 はしまわ 木のえだをすばやく走り回り、 こがた に 0 うるし、とり たまご 小型のほ乳類や鳥、その卵など を食べていました。 しくにくもく きようしんせい プルガトリウス に 0 うこうれいちょうもく ■ほ乳綱・霊長目プルガトリウス科•10cm はくあきこうき ぎようしんせいせんき ■白亜紀後期 ~ 暁新世前期■北アメリカ、ヨーロッパ をようしんせいぜんき はくあきこうき ◆白亜紀後期から生きのこり、暁新世前期までさかえ おも げんさい そせんかん ました。現在のサルの祖先と考えられています。主に 昆虫を食べていました。 クリアクス をようしんせいせんき ししんせいせんき ・ほ乳綱・肉歯目アルクトキオン科・ 1 m ・暁新世前期 ~ 始新世前期 のほ じめん なんぶ ねったいりんなか ■北アメリカ◆北アメリカ南部の熱帯林の中で、木に登ったり、地面を こんち 0 う しようどうぶつかしつ ほったりして、昆虫や小動物、果実などを食べていました。 に 0 うこうにくしもく こんち 0 う い かせき ・生きている化石・カモノハシ・ オーストラリアにすんでいるカモノハシは、この時代に出現 げんざい どうぶつ した動物です。そのすがたをほとんどかえずに、現在も生きて かせき いるため「生きている化石」とよばれています。 し 0 つげん メニスコテリウム ししんせいせんき きようしんせいち 0 うき ・ほ乳綱・顆節目メニスコテリウム科■ 60 師■暁新世中期 ~ 始新世前期 けんしてきゅうているい ・北アメリカ◆原始的な有蹄類で、群れをつくり川辺の草を食べていました。 カモノハシ に 0 うこうたんこうもく を一うしんせい ・ほ乳綱・単孔目カモノハシ科・体長 40 ~ 555 ・暁新世 ~ 現代 ・オーストラリア、南アメリカ◆カモのようなくちばしをもち、卵を げんしてきとく に・うるい うむなど、ほ乳類として、原始的な特ちょうをもっています。 たいちょう げんたい かせつもく み 3 ト なんているい げんさい せつめつ 有蹄類とは、ひづめのある動物のことで、現在のウマやウシ、絶減した南蹄類などがふくまれます。 77

3. 大昔の動物

だいさんき 新生忙第三紀 しんせいた、 おもとく ぶんぶ ぶんるい せいそくねんだい からたおお ・分類■体の大きさ・生息年代■分布◆主な特ちょう スティリノドン に 0 うこうきようかくもく ししんせい ・ほ乳綱・恐角目スティリノドン科■ 3m ■始新世 まえ ■北アメリカ◆短くがんじようで、かぎづめのある前 っち 足は、土をほるのにてきしていました。犬歯は一生の びつづけ、のみのようになっていました。この歯で、 しよくぶつ 植物の根などをほって食べていました。 けんし いっしよう メソニックス に 0 うこうにくしもく ■ほ乳綱・肉歯目メソニックス科・ 1 m ししんせいこうき ・始新世後期・ドイツ、フランス、アジア こがたち 0 うがた おお ◆オオカミくらいの大きさで、小型や中型の 動物におそいかかって食べていたようです。 トウロゴサス に 0 うこうきようかくもく ししんせいせんき ■ほ乳綱・恐角目工ソニクス科■ 1 .2m ■始新世前期 ~ 中期■北アメリカ ◆クマのようなすがたをしていますが、ネズミやウサギに近いなかまです。 じめん 地面からほり出した根などを食べていたようです。 ちうき ちか どうぶつ アンドレウサルクス に 0 うこう ■ほ乳綱・肉歯目メソニックス科・ 4m ししんせいこうき とうぶ ・始新世後期・モンゴル◆頭部が 1 m もあっ どうぶつ さいだい りくせいにくしよく に 0 うるい たこの動物は、最大の陸生肉食ほ乳類でした。 かんぜんこっかくはつけん 完全な骨格は発見されていないため、まだ分か おおどうぶつ らないことも多い動物です。 動物の死体などを食べることが多かったのではないかと考える学者もいます。 アンドレウサルクスは、現在のハイエナのように にくしもく 80 どうぶつ げんざい

4. 大昔の動物

オカピ に 0 うこうぐうていもく たいちょう ・ほ乳綱・偶蹄目キリン科・体長 200 ~ 210cm 、体高 150 ~ 180cm そせん ・ 210—300kg ■ザイール◆キリンの祖先のバレオトラグスによくにてい どうぶつ ねんはつけん そせんおな しんりん る動物で、 1901 年に発見されました。オカビはその祖先と同じように森林 ちゅうしんせい せかいじ 0 うそうげん にすみ、やわらかな木の葉を食べます。中新世には世界中に草原ができまし そうけんしんか たが、キリンはそのころ、草原で進化したものです。 にあげた動物以外にもカプトガニ ( 四ページ ) や、カモノハシ に 0 うこうれいちうもく ニシメガネサル ジャワサイ たいちょう たいこう ・ほ乳綱・奇蹄目サイ科動体長 300 ~ 320cm 、体高 155 ~ 175 •1400—2000kg せんしんせい せんしんせい ■ジャワ島西部◆サイのなかまは漸新世から鮮新世にさかえました。ジャワサイはその生きのこ とうぶ とうなん しんりんひろ りで、インド東部から東南アジアにかけての森林に広くすんでいました。しかし、ここ 1 50 年で いま ぜっめっすんぜん いっきにヘり、今では絶滅寸前です。 きていもく とうせいぶ ねん ・ほ乳綱・霊長目メガネザル科 ■体長 13cm 、尾長 22cm とうなん ■ 1 20 g ■東南アジア ししんせい ◆始新世には、北アメリカからヨー ロッパにかけての森にたくさんのメ るいせいかっ ガネザル類が生活していましたが、 そのころからの生きのこりです。夜 こうせいき 行性で木から木へ飛び移りながら食 ものこんち 0 う べ物の昆虫などをさがします。 ハリモグラ たんこうもく ・ほ乳綱・単孔目ハリモグ ラ科・体長 30 ~ 45 師 ~ 1 .6kg ・オースト ラリア、ニューギニア ◆ほ乳類は卵をうむ、は虫類 しんか から進化してきました。ハリ けんしてき モグラは、卵をうむ原始的な ほ乳類です。森にすみ、落ち 葉の下などにいるミミズや虫 たいちょう - ア - ア を食べます。 ライチョウ につほん 日本◆日本では本州の高山だけにすんでいます。 こうさん はんし 0 う につほん ・ユーラシア北部、北アメリカ北部、グリーンランド、 はくぶ ■鳥綱・キジ目ライチョウ科■ 33 ~ 38 師 ついたものの、その後あたたかくなったた 更新世に発達した氷河に追われて日本にすみ ひうが こうしんせいはったっ につほん えられています。ハイマツの実などを めに高山だけに生きのこったのだと考 こうざん 食べます。 アマゾンカワイルカ かわ ■ほ乳綱・クジラ目カワイルカ科・ 2 ~ 2.5m ・ 120kg ■アマゾン川など ◆イルカ類の祖先と現在のイルカをつなぐ動物です。にこった川にふつう 2 頭で行 つか 動し、超音波を使って魚などをさがし、つかまえて食べます。 キーウィ ・鳥綱・キーウィ目キーウィ科■ 50 ~ 65 師■ニュージーランド◆飛ぶことがで こん 5 0 うかじつ きない鳥で、地面を歩きながらミミズや昆虫、果実を食べます。めすは体重の 4 分 ら一うけい おも の 1 ほどもある大きな卵 ( 長径 13.5 師、重さ 450g ほど ) をうみます。絶滅した ちまうおんは さなな ぜっめつ きょ鳥モアの親類ではないかという説もあります。 ( 〃ページ ) などが、生きている化石として有名です。 143

5. 大昔の動物

ひと 人をおそれなかったオオカミ フォークランドオオカミ 1592 年にフォークランド諸島が発見されま なんかい した。その後、何回もたんけん家たちがおとず れたらしく、 1690 年にはきみようなイヌにに どうぶつ た動物がいることがほうこくされています。 1792 年にそのきみようなイヌは「フォークラ ンドオオカミ」と名づけられ、アニマル・キン ほんはっぴょう どうぶつがく グダムという動物学の本に発表されました。 ほくじよう 島に畑や牧場ができると、ヒッジをおそった ためにきらわれ、まったく人をけいかいしない こともあってなぐりころされたり、どくさっさ せつめつ れて、すぐに絶滅してしまいました。南アメリ しょ カ大陸から 500km もはなれたフォークランド諸 みなみ 島に、このオオカミがいたのは、おそらく南ア りく メリカとこの島が陸つづきだったしようこだと はつけん ねん か しまはたけ ひと みなみ たいりく とう しょ ( にくもく アンテスオオカミ かんが 考えられています。 なかったのか、いまだに不明な動物です。 ふめいとうぶつ れもいません。すでに絶滅してしまったのか、もともとい せつめつ ◆生きている「アンデスオオカミ」のすがたを見た者はだ 高 82 師■ 1930 ~ 1950 年ころ絶滅・アンデス南部 なんぶ せつめつ ■ほ乳綱・食肉目イヌ科・体長 140 師、尾長 56 師、体 フォークランドオオカミ ねんぜっめつ ・ほ乳綱・査肉目イヌ科・体長 90—IOOcm ・ 15kg ・ 1876 年絶滅・南アメリカ しよとう げんや 諸島◆島のあれはてた原野にすみ、海鳥やマゼランペンギンを食べて生きていました。巣あなは海岸ぞ みなみ たいちょう しくにくもく かいかん ・フォークランド いの砂丘につくっていました。 タテガミオオカミ とうしょ 当初、アンテスオオカ ミの毛皮はタテガミオオ カミのものたと思われて いました。 けがわ フォークランドオオカミは、世界に 11 体のはくせいがのこっているだけです。 だれも見たことのないなそのオオカミ アンデスオオカミ 1 927 年に、アルゼンチンのブエノスアイレス どうぶつ で、動物しようのローレンツ・ハーゲンべックが 1 まいの毛皮を、毛皮しよう人から手に入れまし けがわ た。どう見てもオオカミの毛皮でした。ところが けがわ しんしゅ 毛皮だけでは新種の動物であるしようこにはなり ません。それでこのオオカミのことは、じきにわ すれ去られてしまいました。ところが 1 0 年後、 とうこつはつけん きみようなオオカミの頭骨が発見され、毛皮とあ はっぴょう しんしゅ わせて新種のアンデスオオカミとして発表されま げんさい した。しかし、現在まで生きているすがたはもち ぜっめつ ひょうほん ろん、新たな標本も見つかっていません。絶滅し どうぶつひと たのかどうかも分からない、なぞの動物の一つな けがわ けがわ どうぶつ けがわ のです。 133

6. 大昔の動物

新生忙第四紀 しせいた、 おもとく ぶんぶ たいし 0 う からたおお せいそくねんたい ■分類■体の大きさ・体重・生息年代・分布◆主な特ちょう ぶんるい にほんきんかい 日本近海でぶつうに見られたアシカ ニホンアシカ あおもりけんとくしまけんふくおかけん にほんきんかい かっては青森県、徳島県、福岡県など日本近海にいました。特に伊豆 しよとう たすうせい けがわ 諸島の神津島には多数が生そくしていました。毛皮ゃあぶらをとるため ねんかん 1904 年から 8 年間で 14000 頭がころされました。 1958 年には にほんかいたけしまし 0 うへん 日本海の竹島周辺に 200 ~ 500 頭がいるとほうこくされました。しか きろく せつめつ し、その後ニホンアシカを見たという記録がなく、今では絶滅したもの と考えられています。 ~ だいよんき いず とく こうづしま おす ニホンアシカ ■ほ軋綱・査肉目アザラシ科・ 200— 250cm ( おす ) •300—400kg ( お ねんだいせつめつ ほんし 0 う す ) ・ 1950 年代絶滅■本州、四国、 を 0 うし 0 うきんかい いっしよう 九州の近海◆一生のほとんどを海上で やす こども すこし、休むときや子供をうむときには いわは いどうしよくもつ 岩場に上がります。移動と食物をとるた うみはい めに海に入ります。イカやタコが好物で ねんいこ す。 1950 年以後、ほかくや目げきされ ねんかんきようちょうせつめつ たことがなく、 1 991 年に環境庁が絶滅 せんけんだ ー宣言を出しました。 竹島にいたニホンアシカ せつあっーを一しんばい ・絶滅が心配されている動物たち・ けんざい おお せつめつ 現在、多くの動物たちが絶滅 の危機に直面しています。かっ いに 0 うぜっめつ どうぶつ ては狩りや動物の移入が絶滅の さいきん しんりん 原いんでしたが、最近では森林 しようしっすいしつ の消失や水質おせんなどのかん げん きようはかいが大きな原いんと こくさいしせんほこれん なっています。国際自然保護連 せかいやせいせいぶつききん 合 (IUCN) や世界野生生物基金 (WWF) など多くの団体が野生 どうぶつ ほこかつどう 動物の保護活動を行っています じ 0 うぶんせいか ニホンカワウソ が、まだ十分な成果をあげてい びちょう につほんしこくなんせいぶ ねんいご たいちょう ・ほ乳綱・食肉目イタチ科・体長 54 ~ 80cm 、尾長 35 ~ 56cm ・ 5 ~ 1 1 .5kg ・日本 ( 四国南西部 ) ◆ 1977 年以後、すがた るとはいえません。 ぜっめついちはんしんはい はしよかいはつ につほん とうぶつひと けかわ ひと を見たという人はいません。日本では、絶滅が一番心配されている動物の一つです。毛皮をとったり、すんでいた場所の開発などで げんさい せつめつ 数がヘり、現在では 8 ~ 20 頭が生きていると考えられていますが、すでに絶滅してしまったかもしれません。 いま かんが めす しくにくもく 子供 かいじよう こうぶつ - 物℃ 3 をいす、 , ルに たけしま ねんかんすうじっとう 昭和初期には、年間数十頭ほどしかっかまえられなくなりました。 竹島のアシカりよう たけしま しようわしよき どうぶづ とうぶつ ちよくめん けん おお やせい だんたい おお に 0 うこうしよくにくもく 140

7. 大昔の動物

ノタルクトウス に 0 うこうれいちょうもく ししんせいせんき ■ほ乳綱・霊長目アダピス科•40cm ・始新世前期 けんさい ~ 中期■北アメリカ◆現在のキツネザルによくにて うえせいかっ いて、木の上の生活にてきおうしていたようです。 ち 0 っき ノタルクトウスの骨 ネクロレムール ししんせいち物うき ■ほ乳綱・霊長目オモミス科・ 25 師・始新世中期 ~ 後期・ヨーロッパ西部◆カリマンタン島やスマトラ島 げんざい めみみおお そせん にいる現在のメガネザルの祖先です。目と耳が大きく、 よるかつどう こんち 0 う 夜に活動して昆虫などをつかまえて食べていました。 トマスハックスレア ししんせいせんき ■ほ乳綱・南蹄目イソテムヌス科・ 1 .3m ■始新世前期■アルゼンチン なんていもく けんし ◆イノシシににていますが、南蹄目のなかまです。犬歯が大きく、きばに なかっち なっています。やぶの中の土をほり返して、植物の根などを食べていたの ではないかと考えられています。 にうこうれいちょうもく プレシアダヒス ししんせいぜんき に 0 うこうれいちょうもく ・ほ乳綱・霊長目プレシアダピス科■ 80 師・暁新世後期 ~ 始新世前期 ・北アメリカ、ヨーロッパ◆サルのなかまですが、頭の形や歯のようすは、 しかんちじよう ネズミのなかまににています。ほとんどの時間を地上ですこしていたようで てあし すが、手や足には、長いかぎづめがあって、木登りもうまかったようです。 せいぶ をようしんせいこうき きのほ なが ノトステイロプス に 0 うこうなんていもく ・ほ乳綱・南蹄目ノトステイロプス科・ 75 師 ししんせいぜんき ■始新世前期・アルゼンチン◆ウサギににた どうぶつ どうぶつ この動物は、「南にすむひづめをもつ動物」の なんていもく なか し、み 意味の南蹄目のなかまです。やぶの中などにす ひく み、背の低い草などを食べていました。 みなみ くさ に・うこうなんていもく おお しょ ( ぶつ かんが し・つげん なんているい 南蹄類は、始新世に出現して、更新世には絶減してしまいました。 79

8. 大昔の動物

モロプス ぜんしんせいこうき きていもく ・ほ乳綱・奇蹄目カリコテリウム科・ 2.7m ・漸新世後期 ~ まんねんまえ ち 0 うしんせいち常うき 中新世中期 ( 2500 万 ~ 1600 万年前 ) ■北アメリカ、ノンノ ーフ、いーフ ◆現在の大型のウマくらいの大きさがありました。采の葉などを そうしよく 食べる草食のほ乳類です。足のつめは、かぎづめになっていまし かん しょ ( ぶつ た。このかぎづめで、植物の根などをほり起こしていたと考えら れています。 アンキテリウム に 0 うこうきていもく ち 0 うしんせいこうき ・ほ乳綱・奇蹄目ウマ科■体高 90cm ・中新世後期 げんさい ■北アメリカ、ヨーロッパ、アジア◆現在のウマのひづめ ひと は一つなのに対して、アンキテリウムには三つのひづめがあ りました。木の葉が主食でした。 たいこう しゅしよく は ノ、ラヒップス ち 0 うしんせいぜんき ・ほ乳綱・奇蹄目ウマ科・体高 1 m ・中新世前期 ■北アメリカ◆三つのひづめをもつウマです。アンキテリ おおがた ウムよりも大型で、じようぶな歯をもっていました。広がり そうけん どうぶつ かんが 始めた草原へ、森から一歩をふみ出した動物だと考えられ ています。 きていもく ひろ いっぽ 35 メリキップスの全身骨格 メリキップス きていもく 50 うしんせいち 0 うき だいそうげんちたいむ ■ほ乳綱・奇蹄目ウマ科■体高 1 m ・中新世中期 ~ 後期■北アメリカ◆大草原地帯を群れ ゆび はしまわ たいし 0 う になって走り回っていたウマです。草食で、指が 3 本あり、ひづめがありましたが、体重をさ なかゆびいつほん さえているのは、真ん中の指一本だけでした。 モロプスのかぎづめは、肉食獣から身を守ったり、速く走るためのスパイクの役目をしていたとも考えられています。 せんしんこっかく 97

9. 大昔の動物

新生忙第四紀 しんせいたー おもとく ぶんぶ せいそくねんだい をらだおお ぶんるい たいじ 0 う ■分類■体の大きさ・体重・生息年代■分布◆主な特ちょう だいよき プタアシバンディクート に 0 うこうゆうたいもく たいちょう ねん ・ほ乳綱・有袋目バンディクート科■体長 23 ~ 25cm ・ 1920 年 せつめつ ゆび ほんほそなが 絶滅■オーストラリア◆足にある指は 2 本で細長く、先のつめは ひづめのようで、ちょうどブタの足ににていることから、この名が ちしようせいかっ はやしへいげんはんさ せいかっ つきました。地上で生活し、かわいた林や平原、半砂ばくに生活し やこうせい こんち 0 う ていました。夜行性で、昆虫やミミズが主食です。また、木の実や 葉、根なども食べたといわれます。 プタアシバンティクートのはくせい ゆうたいるい つよ とうそう心が強かった有袋類 プタアシバンティクート しんつよ とうそう心の強いバンディクートでした。しかし、すでに 1920 年代に絶滅し ぜっめつげん たと考えられていて、くわしいことは分かっていません。絶滅の原いんはヨーロ にんげん いじゅう ッパからキツネを持ちこんだり、イエネコが人間とともに移住したためとらえら れ、また生そく地が牧場化などによりげん少したためと考えられています。 せつめつ ねんたい しゅしよく は かんが かんが しよう ほくじようか ウサギワラビー に 0 うこうゆうたいもく ■ほ乳綱・有袋目カンガルー科■体長 45 ねんせつめつ ~ 49 ■ 1937 年絶滅・オーストラリ みみ なが け ア◆小型で、耳がやや長いところや、毛 の色などがウサギににています。地上で 1 につち 0 う とうせいかっ 頭で生活していました。日中はやぶや草む よる かつどう らでねむっていて、夜になると活動し、主 に草を食べました。 たいちょう ウサギににたワラビー ウサギワラビー オーストラリアの動物学者トウロートンが せつめつ いこ 「絶滅しかかっている」とほうこくして以後、 きろく かし、 たしかな記録はありません。開たく者による き 0 うそくのうち かいはつ 急速な農地の開発と、キツネを移入したこ とが、かれらを絶滅させてしまいました。雪 せつめつ たいぶぶん 時の人々の大部分は、畑をつくったからと まえ ぜっめつ いって、目の前にたくさんいるものが絶滅し てしまうなどと考えたことはなかったので ちじよう いろ くさ おも どうぶつがくしや くさ いに 0 う ひとびと かんが 136 せつめつ ねん バンティクートは、ほかにもカタアカバンティクート ( 1930 年 ) やチビミミナカバンディクート ( 1931 年 ) が絶減しています。

10. 大昔の動物

だいさんき 新生代第三紀 しんせいだい おもとく ぶんぶ せいそくねんだい からだおお ぶんるい ・分類■体の大きさ・生息年代・分布◆主な特ちょう ユースミノレス ぜんしんせい に 0 うこうしょ ( にくもく ・ほ乳綱・食肉目ネコ科・ 2.5m ・漸新世 ■ヨーロッパ、北アメリカ◆ヒョウほどの大きざ まもほねで けんし の肉食動物です。下あこには犬歯を守る骨の出 : おおがたそうしよくどうぶつあし ばりがありました。大型の草食動物の足やはら々 ものし ほうはう 切りさいて、え物が死ぬのを待っという方法で窄 りをしたと考えられています。 おお にくしょ ( どうぶつ かんが 準をー ティニクティスの骨格化石 ティニクティス げんしてき たいこう ぜんしんせい ・ほ乳綱・食肉目ネコ科■ 1 . 1 m 、体高 60 師・漸新世・北アメリカ◆原始的なネコ科 げんざい はんゆび どうぶつ 動物で、それぞれの足には 5 本の指がありますが、現在のネコとちがい、その先のつめは かんせん 完全には出し入れできませんでした。 こっかくかせき にはうこうしよくにくもく スカリッティア ぜんしんせいぜんき に物うこうなんていもく ■ほ乳綱・南蹄目レオンティニア科■ 2m ・漸新世前期 あしなが はなみじか みなみ ・南アメリカ◆足の長いカバ、あるいは鼻の短いゾウのようです どうぶつ もりなかあるまわ なんていもく が、南蹄目というグループの動物です。森の中を歩き回り、木の なん 葉ややわらかい草、落ちている木の実など、何でも食べていたと かんが 考えられます。 リンキップス に 0 うこうなんていもく ・ほ乳綱・南蹄目ノトヒップス科・ lm せんしんせいぜんき ・漸新世前期■アルゼンチン いみがくめい はなづら ◆「鼻面のあるウマ」の意味の学名をもつリこ きていもく キップスは、ウマ ( 奇蹄目 ) ではなく南ア ) とくゆう どうぶつ リカ特有の動物です。歯はじようぶで、やネ らかい木の葉でも、かたい草でもすりつぶすこ とができたようです。 みなみ は スミロドン ( サーベルタイガー ) などのなかまが進化しました。 ティニクティスから、