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検索対象: 平成紀
187件見つかりました。

1. 平成紀

チを取り出し、ぐすんぐすんと始めた。 と、思っているうちに、ばくも胸が詰まって、思わずハンカチを取り出していた。 青山繁晴さんは「熱誠」の人である。 この『平成紀』には青山さんの熱意、訴えたいことが溢れ、なんとかこの思いを伝 えたいという青山さんの熱い思いが伝わってくる。 『平成紀』は青山繁晴さんでなければ書けない小説である。 月刊「 Hanada 」編集長

2. 平成紀

へいせいき 平成紀 あおやましげはる 青山繁晴 平成年 8 月 5 日初版発行 平成年 8 月日 2 版発行 発行人ーーーー石原正康 編集人ー、ーー・・・ー袖山満一子 発行所ーーー・ー株式会社幻冬舎 〒 151 。 0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 4 ー 9 ー 7 電話 03 ( 5411 ) 6222 ( 営業 ) 03 ( 5411 ) 6211 ( 編集 ) 振替 00120 。 8 ・ 767643 印刷・製本ー図書印刷株式会社 装丁者ーーーー高橋雅之 検印廃止 万一、落丁乱丁のある場合は送料小社負担で お取替致します。小社宛にお送り下さい。 本書の一部あるいは全部を無断で複写複製することは、 法律で認められた場合を除き、著作権の侵害となります。 定価はカバーに表一小してあります。 printed in Japan ◎ Shigeharu Aoyama 20 一 6 幻冬舎文庫 IS BN978-4-3 -42499-9 CO 193 幻冬舎ホームページアドレス http://www gentosha. co.jp/ この本に関するご意見・ご感想をメールでお寄せいただく場合は、 comment@gentosha.CO.jpまで。 あ -58-1

3. 平成紀

平成紀

4. 平成紀

平成紀 青山繁晴 幻冬舎文庫

5. 平成紀

幻冬舎文庫 平成紀 青山繁晴

6. 平成紀

176 れ違った。「上の一字は、平らしいよ、と予期しないことを囁いた。新元号も明治、 大正、昭和と同じく、そして元号の始まりの大化と同じく二文字だとは分かっている。 上の一字が平、その案は事前に把握した案にはなかった。 囁きに笑顔で頷いた。 有識者懇談会のテープルにたった今、新元号案を墨書した紙が配布されている。こ れまでの取材で三案と分かっている。そのうち一つが、ほんとうは有識者の意見を聴 く前に採用と決まっていて、その手順に疑問を持った高官が楠を選んで漏らしたと瞬 時に悟った。 しかし、この高官ではそこまでだ。赤錆は新元号を知らない。「私は、決めるまで ゝ。司ナま、あなたに一言うかも の手順は知ってますよ。しかし元号そのものは聞かなしド。。 知れないからね。私の担当じゃないところで、それはできない」と赤錆は楠に言った。 午後二時三十六分、官邸の会見室で小渕官房長官が、新しい元号の額を表に向けた。 見事な墨跡の平成がそこにあった。成の字は、右下に伸びて跳ねる一線が不自然なほ みなぎ ど長い。楠は、その線を美しいと思った。危うい均衡が漲っていた。 官房長官は、平成の出典を「史記と書経であります」と説明した。言い慣れず、舌

7. 平成紀

195 平成紀 カツオドリは目がちいさくていつも汚れていて、ふだんは見向きもしないのに、何 もない大海原の真ん中で会うと嬉しくてと船乗りが話していたことがふと、胸に浮か んだ。 おまえよ、この海の果てるところ、小さな茶色い列島から来たのじゃないか。 もしそうなら、俺と一緒に遥かに飛んでいかないか。島伝いに、戻っていかないか 最後に低い空から近づいて、見あげれば山々はどんなだろう。それは懐かしい山じゃ 。きっと未知の山並みだ、なあおまえよ。 楠陽は記憶のなかの鳥に呼びかけた。

8. 平成紀

過青山繁晴 9 7 8 4 5 4 4 4 2 4 9 9 9 1 9 2 0 1 9 5 0 0 5 4 0 0 昭和天皇崩御の「 >< ディ」はいっ訪れるの一凱 か。その報道の最前線にいる記者・楠陽に関一旺 係者が衝撃のひと言を洩らした。「陛下は吐花 血。洗面器一杯くらい」。その時、現場で何一繃 が起こっていたのか。そして新元号を「平 成」に決めた、政府の知られざる思惑とは。 著者自身の記者時代の経験を源に、圧倒的な リアリティーと臨場感で紡ぎ出す傑作小説。 幻冬舎文庫 青山繁晴の本 主月山繁晴 Aoyama Shigeha 「 u 一九五二年神戸市生まれ。慶應義塾大 学文学部中退、早稲田大学政治経済学 部卒。共同通信記者、三菱総研研究員 を経て二〇〇二年、日本初の独立系シ ンクタンク「独立総合研究所」社長 兼、首席研究員に就任。二〇一六年、 参議院議員に当選。著書に「壊れた地 球儀の直し方」「青山繁晴の「逆転」 - ガイドハワイ真珠湾の巻』『ほくらの 一祖国』などがある。 平成紀 青山繁晴 定価 ( 本体 540 円 + 税 ) I S B N 9 7 8 - 4 - 5 4 4 - 4 2 4 9 9 - 9 C 0 1 9 5 \ 5 4 0 E t h e H E I S E I E R A S H I G E H A R U A O Y A M A カバーテサイン 幻冬舎デザイン室 題字 青山繁晴 カバーイラスト もりおゆう 幻冬舎文庫 幻冬舎文庫 \ 540

9. 平成紀

どうして普通にものを一言えないんだと顔を赤らめながら「そう、赤錆さんの庭」と答 えた。 「ああーと天田原は微笑し「私はあれが、朝回り初体験」と半分になったカップを指 先で回して言う。 「赤錆さんの官舎に行くのが ? 」 「ううん、朝回り自体が」 「ワンコ、吠えなかったんだろ」 「ええ、どうして」 楠は黙った。 「吠えないから正義の怒りなの」。天田原が聞いた。 「え」 「犬の務めを果たしてないとか」 紀「いや、違うよ。あの野郎、きみには吠えないで、俺には吠えるんだ」 平 「でも、あなたの顔を見ても吠えなかったじゃない」 「え」

10. 平成紀

189 平成紀 憲四 など庭演 し法年ば ルた が物 こ整 か政 ら府 し秘法危性昭 に的 し考 感な天み 湯安案拠 な川 政提 樹ん の統十的 デ入 でて こ ) 己 御る 思な れけ い勢 を貝た平年、す を気 え茂 、そ う政 直樹 ど府 朋野 え他 る案本誉 元危 の化 ロ : 機 い七 と精 と年 毛らし ) け進 叩山者四 う昭 に年案名 が誉 に五 全者 ん加 、揃 にか し ) つ か 小 さ く 迷 っ た ホ リ イ さ ん が 切 ロ な で い る 上 続 る 以 タト う よ め を 、葉 へ 先 の そ た づ に 、の る で ん 込 り が い 。匂 の り カゞ あ ら か て 技 の よ う な 苦 労 で も あ り す か ら の 案 だ に し ま し た ま府出 は そ れ な り ヵ し た と も で し う し か し に あ た か も け初こ め て の よ う に し て も ら い わ 夕、 の も 当 よ時平 。存 の 学 し ま し - た も 亡 く り ま し そ で 、態ん ば整塚 し 叩 の は成考 を 本 さ ノ 1 べ 理 子 賞 の 秀 博 た士亡 の お さ 示 て大御 、名五 教 授 を 案 追 ま し ね か 岡 が く な っ た り し か ら 月リ プし ノ、 に い授初 ら 四 0 こ 。極 を さ委与 し て 安 岡 さ ん が 成 0 、宇 さ ん 年がや 正 い た め て 兀 に 本艮 , を ん ま 、た そ 同 じ 安 岡 さ ん 里予 っ東成 教 と 。の を し正守歳見 れ な く る か も な い っ を カ ) 持 ま た 機 そ の も は し い と い ま で、 ま 万 法 , を さ せ て だ が和歩 い皇を 、が客 伝八観 七 朋 さ る ち い十は と年西 目リ に 感ざ九 に時和 ち現十 は の に い だ で す 、九