白亜紀 - みる会図書館


検索対象: 恐竜
169件見つかりました。

1. 恐竜

中生代について ちゅうせいだい 中生代について ・ちゅうるい せいふつしゆるい ちゅうせいだい きようりゆうじたい 中生代とは、生物の種類がとてもふえた古生代につづく、地球 は虫類がとてもさかえたため、「恐竜時代」または 「は虫類の ちゅうせいだい 時代」とよばれることもあリます。中生代の後、わたしたちほ乳 の歴史の大きな区分です。さらに中生代は、三畳紀・シュラ紀・ きようリゆう げんだい るし、 白亜紀の 3 つの時代に分けられます。恐竜をはじめとする大型の 類がさかえる新生代が始まって現代にいたります。 ・ちゅうるい ちきゅう くぶん おお さんじようき ちゅうせいだい はくあき しんせいたい おおがた モササウルスとアンモナイトが泳ぐ ( 白亜紀の海の中 はくあき うみなか ちしつねんびよう 地質年表 第四紀 しんせいだい 新生代 第三紀 白亜紀 中生代 ジュラ糸己 ベルム紀 せきたんき 石炭紀 デボン紀 シルル紀 オルドビス紀 カンブリア紀 先カンブリア代 だいよんき まんねんまえ 180 万年前 まんねんまえ 6500 万年前 まんねんまえ 1 億 4400 万年前 まんねんまえ 2 億 600 万年前 まんねんまえ 2 億 4800 万年前 まんねんまえ 2 億 9000 万年前 まんねんまえ 3 億 5400 万年前 まんねんまえ 4 億 1 700 万年前 まんねんまえ 4 億 4300 万年前 まんねんまえ 4 億 9000 万年前 まんねんまえ 5 億 4300 万年前 たいさんき はくあき せいぶつ ちゅうせいだい ロ中生代のようすと生物 ち 0 うせいだい きようり 0 う うみ 中生代には恐竜をはじめ、翼竜や首長竜、魚竜といった空や海 おおがた ・ち 0 うるい 大型のは虫類がさかえ、今も子孫がいるワニやカメ、トカゲなど うみなか は虫類もあらわれました。海の中では、アンモナイトやイカのなカ まが魚に負けないほどさかえていました。ほ乳類や鳥類、そして をさかせる植物もこの時代にあらわれました。気候は現在よりあた きかんなが たかく、おだやかな期間が長くつづいたと考えられています。 ちゅうせいだい さんしようき くびながり 0 うきより 0 う よくり 0 う いま ・ち 0 うるい こせいだい 古生代 は第 さかな に 0 うるい ちょうるい げんざい しよくぶつ 122

2. 恐竜

きようり診う コ白亜紀後期の恐竜 はな 花のさく植物がさかえたため、それをえ おも さにしていたと思われるカモノハシ竜や角 きたはんき 0 う 竜が北半球でたいへんさかえました。鳥に じ 0 うきやくるい よくにた獣脚類やテイラノサウルスのなか まがそれらをおそっていました。しかし、 はくあき きようりゆう ぜっめつ 白亜紀の終わりには恐竜は絶滅してしまい ました。 しよくぶつ つの とり しよくぶつ き はくあき ロ白亜紀後期の植物の ようす はくあきこうき 下の図は、白亜紀後期の北アメリカの森 まえ しんようじゅ です。前の時代からあった針葉樹やイチョ ウにくわえ、ヤナギのなかまやリーピアシ はな アなど花のさく植物のなかまが、とてもた くさんおいしげつています。 空を飛ぶプテラノドン ヌマスギ ヤナギのなかま 4 当を リーピアシア ~ 139 しよくぶつ そら

3. 恐竜

中鰤忙について 白亜紀前期 はな へんかがよりはっきりし始め、花のさく植物があらわれました。 白亜紀になると、大陸はさらに細かく分かれ始め、それぞれの せきとう ちゅうしん あっ とく きようリゆう はくあきせんき 白亜紀前期の終わりごろは、赤道を中心にして暑くてかわいた気 地いきでどく特な恐竜か進化して、つぎつぎと新しいグループか あらわれました。いつほうで、イグアノドンのなかまは日本をふ 候の土地が多くなったといわれています。 せんふ くむ北半球のほば全部に分布を広げてさかえていました。季節の はくあきせんき 白亜紀前期の 地球 しよくぶつ たいりく はくあき にはん ひろ ふんぶ きたはんきゅう ⑤ 8 きようリゆうばんごうおな 恐竜の番号と同じ地図の ばしょ 号が生きていた場所です。 はメ はくあきぜんき ・白亜紀前期に生きていた恐竜・ きがたきようりゆう じ 0 うきやくるい きたはんき 0 う 北半球では、鳥ににた獣脚類やイグアノドン類がさかえ、南半球にはジュラ紀型の恐竜が生きのこり、 しんか げんしてきじゅうきやくるい 原始的な獣脚類のケラトサウルス類からアベリサウルス科が進化しました。 ③ティノニクス ②バリオニクス きようり 0 う い みなみはんきう とり るい ⑦ラエリナサウラ ⑥サウロベルタ ( ④ ) ミンニ ①カルノタウルス ⑤ウェロサウルス ⑧イグアノドン ⑨プシッタコサウルス 134

4. 恐竜

ちゅうせいだい 中生代について 白亜紀後期 げんさい はくあきこうき 白亜紀後期になると、現在とほば同じ大陸がたん生しますが、 に食べていたと思われるカモノハシ竜と角竜がさかえました。し はくあき きようリゆう せいぶつ インドはまだアジア大陸にはついていませんでした。それぞれの かし、白亜紀の終わりに、すべての恐竜をふくむたくさんの生物 たいリくあさ うみ しそん にくしよくきようりゆう ちょうるい 大陸に浅い海が入りこみ、地いきによって気候が大きくちがうよ がほろんでしまいました。もちろん肉食恐竜の子孫である鳥類は はな うになりました。また、花のさく植物がふえたため、それらを主 生きのこり、さらにさかえるようになりました。 白亜紀後期の 地球 たいリく つのリゆう しよう おな たいリく おも しよくぶつ ⑤⑧ ② ② ちすはん はんごうおな きようリ 0 う 恐竜の番号と同じ地図の番 はしょ 号が生きていた場所です。 - はあを一にうき 三第よら ・白亜紀後期に生きていた恐竜・ きようり 0 うおお 東アジアと北アメリカからはよくにた恐竜が多く見つかっていますが、アジア きたはんき 0 う じ 0 うきやくるい ほうげんしてき の方が原始的です。北半球には鳥ににた獣脚類やカモノハシ竜、よろい竜、けん つのり 0 う とう竜、角竜が分布していました。 ひがし ぶんぶ りゅう ④テイラノサウルス ⑧プロトケラトプス 138

5. 恐竜

かざづめ おお 頭の後ろに大きなとさか があるとっきがのびる かんが どもかいち 0 う ぎより 0 うおな でいました。オオトカゲににていますが、陸上にあがることはできず、 りくじよう モササウルスなどの海トカゲ類は、白亜紀後期の海岸に近い海にすん はくあきこうきかいがん うみ 海トカゲ類の特ちょう するどい歯 歯はない は ちかうみ ひら うみ モササウルス類 ( 海トカケ類 ) テイロサウルス 尾はたてに平たい ひら には海面近くを飛んでいた翼竜までとらえたかもしれません。 よくり 0 う かいめんちか にするどい歯があり、かなりかたい物でもかみつぶせたようです。とき もの 魚竜と同じように子供を海中で産んだと考えられます。大きく開くあご にくしよく ・肉食■約 9m ・白亜紀後期 やく はくあきこうき するどい歯 円すい形の けい えん ニューシーランド ストラリア・ ・ヨーロッパ・アメリカ・オー おみしか 尾は短い クリダステス モササウルス類 ( 海トカゲ類 ) やく ■肉査■約 3m ・アメリカ ■白亜紀後期 こっかく モササウルスの骨格 プテラノドン 翼竜類 にくしよく よくかいちょうやく ・肉食・翼開長約 7m はくあきこうき ■白亜紀後期 ■アメリカ・イギリス よくリ・うるい おさき 尾の先はひれじように なっている ひれにへんかした足 141 にくしよく ・ヨーロッパ・アメリカ ■肉食・約 8m ・白亜紀後期 はくあきこうき やく モササウルス類 ( 海トカゲ類 ) うみ モササウルス

6. 恐竜

がっしりとした、太い尾 シャモテイランヌス かふめい 科不明または シャモテイランヌス科 はくあきぜんき ・肉食■約 5m ・白亜紀前期 はね ・タイ◆こしと尾などの骨し こつはん か見つかっていませんが、骨盤 にテイラノサウルスのなかまに 見られる特ちょうを、持ってい ます。 にくしよく 日本のテイラノサウルス ふくいけん いすみむらはくあきぜんき 福井県・和泉村の白亜紀前期の初めころ の地層から、テイラノサウルス科に特有の、 まえ くちさき 後ろが平らで前が丸い形の口先の歯が見つ かせき かりました。テイラノサウルス科の化石と ながやく しては最も古く、長さ約 1 cm ととても小 さいものでした。 とくゆう もっとふる トミミす谷 : き 細いあこ シャンシャノサウルス 科不明 はくあきこうき ・肉食・ 2 ~ 3 m ■白亜紀後期 ち 0 ] こく ・中国◆アウブリソドンににた、 げんしてき 原始的なテイラノサウルス類とい われていますが、よく分かってい ません。 かふめい にくしよく まえあし とても小さな前足 大きなきは 上から見たところ ナノテイランヌス テイラノサウルス科 にくしよく はくあきこうき ・肉食・約 5m ・白亜紀後期■アメリカ◆ゴルゴサウルスなどの こども いけん はなづら はな 子供だとする意見もありますが、鼻面がとてもせまく、鼻にどく特の かたちも おお 形を持つなどのちがいもあります。また、のうがかなり大きめです。 はそなか 第たま やや細長い頭 アウブリソドン かふめい 科不明またはアウブリソドン科 にくしよく やく ・肉食・約 3 ~ 6m ? ・白亜紀後期 くちさき ・アメリカ・カナダ◆口先の歯に は、ほかのテイラノサウルス類に見ら れるギザギザのきざみがなく、その後 おお ろに大きなきばがならんでいます。 はくあきこうき は るいみ 長い頭 アレクトロ サウルス テイラノサウルス科 ・肉食・約 5m ? ・白亜紀後期 ・モンゴル・ロシア・中国 げんしてき ◆やや原始的なテイラノサウル ほそながあたま みがる ス類で、細長い頭を持ち、身軽 な体型をしています。 はくあきこうき ち 0 うこく はったっ うしあし よく発達した後ろ足 るい たいけい

7. 恐竜

はくあきせんき きようり診う コ白亜紀前期の恐竜 大陸がばらばらに分かれ、恐竜の大陸間の行き来がむずかしく い竜や鳥脚類がおおいにさかえ始めました。ジュラ紀に多かった きようり 0 う きようり 0 う きたはんき 0 う はくあきせんき まり、かく地でどく自の恐竜が進化し始め、恐竜の種類がふえて 竜脚類は、北半球では少なくなり剣竜は白亜紀前期にはすべて絶 じ 0 うきやくるい し 0 うしよくとうるい ノ、きました。また、鳥ににた獣脚類や周飾頭類があらわれ、よろ 威していたようです。 もリなかある 森の中を歩くイグアノドン はくあきせんき コ白亜紀前期の植物のようす 白亜紀前期の初めころの中部日本の森です。シダやツルのようになったソテ はな ツのニルソニア、イチョウなどがしげつています。すでに花のさく植物があら われていますが、まだ目立たないそんざいでした。 チェカ / ウスキア イチョウ ニルソニアド 耋年新「第当第い たいりくかん たいりく ちょうきやくるい きようり 0 う おお り 0 うきやくるい しんか しゆるい けんり 0 う とり しよくぶつ しよくぶつ

8. 恐竜

うえはう 上の方に曲がった くちはし はくあきせんき よくり 0 1 買竜の特ちょう よくリ 0 う とく 、白亜紀前期・ブラジル はくあきぜんき ・肉食を翼開長約 5m よくかいちょうやく にくしよく 翼竜類 よくリうるい ケアラダクティルス するどく大きい歯 とさかしようのとっき 尾は短い ズンガリプテルス にくしょ ( よくリ 0 うるい 翼竜類 ・肉食・翼開長約 3.5m よくかい 5 ようやく ち 0 うこく ・白亜紀前期■中国 はくあきぜんき ち一うるい 翼竜は最初に空を飛んだ動物です。恐竜に最も近いは虫類で、三畳紀後期に おお するどい歯 円すい形の 頭は大きい あたまおお じようしはうきり 4 う 空を飛びしました。 わたされてつばさとなり、このつばさで上昇気流を受けてグライダーのように 軽いつくりになっていました。ひじように長いくすり指と尾の間にまくが張り から、小型飛行機ほどもある大きいものまでいましたが、いずれも骨は中空で ほねちうくう がたひこうき あらわれ、白亜紀前期に最もさかえました。大きさはスズメほどの小さいもの さんじようきこうき こっかく ズンガリプテルスの骨格 うみはつ 上の方に曲がった くちはし ひけのような歯が たくさん生えている プテロダウストロ にくしよく よくリうるい 翼竜類 はくあきせんき ・肉食ー翼開長約 1 .3m よくかいちょうやく 137 にくしよく くびなかり 0 うるい ・オーストラリア ■肉食・約 13m ー白亜紀前期 はくあきぜんき やく 首長竜類 クロノサウルス ・アルゼンチン ■ジュラ紀後期 ~ 白亜紀前期

9. 恐竜

工ルミサウルス 工ルミサウルス科 ? またはカエナグナトウス科 やく はくあきこうき てあし ・雑食 ? ・約 2m ? ・白亜紀後期・モンゴル◆手足がとて はそなが とくゆびなが かせきすこ も細長く、特に指が長いのが特ちょうですが、化石が少ししか ぜんしん 見つかっていないため、全身のすがたはよく分かっていません。 キロステノテス カエナグナトウス科 はくあきこうき やく ■雑食・約 2m ■白亜紀後期■カ てあしゅび はそなが ナダ◆手足の指がとても細長いのが 特ちょうです。下あこはシャベルの あにまうえ おお ような形をしていて、頭の上には大 せいたい きなとさかがありました。生態につ いては、よく分かっていません。 ざっしよく 尾は短めたったかもしれない ほそなが 細長い手 はそながあし 細長い足 がっしりとした贔 おふとみ L%tJ' 尾が太く短い 深くカ - プした 体には、長い羽毛がつ いていたかもしれない インゲニア オヴィラブトル科 ざっしよく ・雑食 ? ■ 1 .5 ~ 1 .8 m はくあきこうき ・白亜紀後期・アルゼン チン◆頭がとても短く、 ふか あこは深くカープしていま まえあしゅびおやゆびもっと 。前足の指は親指が最も ちい 大きく、ほかは小さいのが 持ちょうです。 短い頭 ゆび 佃いが短めの指 リンチェニア オヴィラブトル科 やく はくあきこうき ・雑食■約 2.5m ? 白亜紀後期 ■モンゴル◆オヴィラブトルだと考 えられてきましたが、頭がより短 く、とても高いとさかが頭のてっぺ んについているなどのちがいがある しんしゆかん ため、新種と考えられるようになり あたまいがい ぶぶん ました。頭以外の部分はよく分かっ ていませんが、オヴィラブトルにに ていたでしよう。 ざっしよく コンコラブトル オヴィラブトル科 はくあきこうき ー雑食 ? ■約 1 .5m ? 白亜紀後期 ■モンゴル◆とさかがありませんが、 オヴィラブトルによくにています。そ のためオヴィラブトルのめすか、子供 にとする説もあります。 さっしよく 47

10. 恐竜

鼻のあなが顔の上の方にある 広くて平らな口 ヒプセロサウルス テイタノサウルス科 ・植物食・ 12m ■白亜紀後期 ・フランス・スペイン きようり 0 うじだし、さいご ほねすこ ◆恐竜時代の最後まで生きのこった竜脚類です。骨は少 きみつり 0 つ ししか見つかっていませんが、この恐竜のものとされる かせきたすうで 卵の化石が多数出ています。 はくあきこうき しよくぶつしよく り 0 うきやくるい アンタークトサウルス テイタノサウルス科 しょ ( ぶつしよく ・植物食・ 18 ~ 30m ・白亜 紀後期■アルゼンチン・ブ さいだいき 0 う ラジル・ウルグアイ◆最大級 のテイタノサウルス類です。ロ ひろ けい がとてもはば広く、円とう形の こまかい歯がたくさんならんで みしかあたま いる短い頭を持っていました。 はくあ るい アラモサウルステイタノサウルス科 しよくぶつしよく やく はくあきこうき ■植物食・約 21 m ・白亜紀後期・アメリカ◆このグループの竜脚 類としてはただ 1 つ、北アメリカから見つかっています。北アメリカ はくあき り 0 うきやくるい では白亜紀になると、竜脚類がどんどんへっていきましたが、南アメ いちぶきた るい リカではテイタノサウルス類がさかえていて、その一部が北アメリカ しんし 0 つ に進出したのだと考えられています。 り 0 うきやく みなみ かんが りゅう 白亜紀末のかみなり竜 はくあきこうき きたはんき 0 う 白亜紀後期になると、北半球にもともとすんでいたかみな り竜は、かんきようがかわってしまったのか、すがたを消し みなみはんき 0 う てしまいます。南半球でさかえていたテイタノサウルス科や ディクラエオサウルス科のかみなり竜が、このあと、つき、つ きたはんき 0 う きに北半球に入りこんでいきます。アフリカからユーラシア つうろ への通路にあたる南フランスでは、テイタノサウルス、ヒプ セロサウルスなど、数多くのテイタノサウルス科のかみなり かせきはつけん こっかく 竜の骨格や、その卵の化石が発見されています。 り 0 う みなみ かすおお り 0 う たまご ピプセロサウルスのものたとされる卵