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検索対象: 教育勅語絵巻物語
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1. 教育勅語絵巻物語

前篇教育勅語渙発の由来 第一章教育勅語渙発の直接事情 は地方長官会議 : 石井省一郎岩手県知事の談話 : 3 榎本武揚文部大臣回答文 : 第ニ章明治天皇の教育に関する聖旨 聖旨教学大旨 : ・ 幼学綱要 : ③聖喩記 : 第三章明治天皇の教育勅語渙発に関する御沙汰 教育勅語御下賜事情芳川顕正 : ・ 教育勅語発布に関する山縣有朋談話筆記 第四章教育勅語の草案と成立の過程 ①中村草案 : 元田草案 : 井上草案 : 76 72 67 66 63 55 54 42 37 35 35 33 30 27 27 27

2. 教育勅語絵巻物語

あとがき ( 資料紹介 ) ささやかな本書が出来上るまでには、多くの方々の御協力を戴きました。とくに、 教育勅 語絵巻の作画に精魂を込めて下さった津田圭一一郎画伯と、資料収集から完成まで、終始御支 援を戴きました安高武先生には一方ならぬお世話になりました。 また、参考資料、文献等で御教示を戴きました諸先生に心からお礼を申し上げます。 教育勅語に関する文献は、筆者が確認した分だけでも六百冊以上ありますが、ここでは基 本的な資料として次の本を紹介します。 資料 1 教育勅語渙発関係資料集 ( 全三巻 ) 国民精神文化研究所編 資料 2 教育勅語渙発五十周年記念紀元二千六百年奉祝展覧会目録東京文理科大学編 資料 3 教育勅語の本義と渙発の由来渡辺幾治郎著 資料 4 教育勅語成立史の研究海後宗臣著 資料 5 教育に関する勅語渙発五十年記念資料展覧図録教学局編 ー刀五口一 6 亠三 = ロ / ィー 、汀義井上哲次郎著 資料 7 教育勅語を拝読して ( 三部作 ) 小野正康著 資料 8 教育勅語謹話森清人著 ー 214 ー

3. 教育勅語絵巻物語

教育勅語の渙発と同時に、朝日新聞をはしめ、全国の新聞、雑誌等はこぞ「て歓迎の記事 を載せたのである。これから昭和一一十年までの五十五年間、教育勅語は文字通り日本の教育 の精神的な大黒柱であ「た。戦後派の読者にも、教育勅語の存在が如何に偉大であ「たかを 認識していただくために、当時の代表的な新聞の記事を復原することにしよう。 明治二十三年の記事は教育勅語渙発関係資料集より転載 ( 資料 1 ) 昭和十五年の記事は朝日、毎日、読売の三社の資料より転載 ( 朝日、読売は東京本社より 0 ピーを借用、毎日は国会図書館の資料を借用しました ) ⑦新聞と教育勅語

4. 教育勅語絵巻物語

前篇教育勅語渙発の由来

5. 教育勅語絵巻物語

之ヲ古今ニ通シテ謬ス之ヲ中外ニ施 シテ悖ラス これらの道徳は、古も今も、いつの時代に おこ 行なっても決してあやまりがなく、また日 本国内ばかりでなく、世界中のどこの国で まちが 行なっても間違いのないものです。 教育勅語渙発五十周年 ( 読売新聞 ) けふ教育勅語渙発五十周年記念日をむかへ、 われらは明治開国以来のわが文運のあとをかへ りみて無量の感慨を禁じ得す、いま更にこの至 こ感激新たなるを覚ゆる 高、至大、至深の聖訓ー と、もに、わが国教学本然の姿に思を致し、こ れを現下当面の国情に照応して稽ふるとき、わ れ等はこ、に朝野億兆こぞって猛省自奮、聖訓 遵守の誓を固くせねばならぬことを痛感する 徳川三百年鎖国のあとをうけた明治開国直後 の日本は、先っ西洋文化の摂取によって一日も モト ツウジ むかし アヤマラズコレチュウガイホドコ 速に欧米列強に比肩し得る国力の強化を図るこ とが当面の国家的要務とされ、欧化に急なるの 餘り、無批判的な西洋謳歌主義を馴致し、特に 教育、思想界の混迷は甚だしく、これを放置せ んか、前途深憂に堪えざるの兆を呈し来ったの である。近代富強国家への発展を目、ざした文化 政策に随伴したこの一面の時弊を匡さんがため、 明治廿三年十月卅日をもって教育勅語は渙発さ れたのである。かくて新日本の危機は打開され、 国民の進路に一大道標がうちたてられたのであ った。しかしながら教育勅語は当時の流弊を矯 正するためのみの聖訓では断じてなく、皇国永 遠の指導原理として肇国の大理念、八紘一字の 大精神たる皇祖皇宗の遺訓を紹述し給へる聖訓 であって、わが国教育の大本、国民道徳の大綱 は、これによって昭々として明かにされたので ある。今日の文運の隆昌、国運の発展は一にこ の不滅の光明に導かれた賜物である。 しかしながら飜ってわが教育、学術、思想そ の他一般文化の足跡を探ぬれば、勅語に宣示さ ー 200 ー

6. 教育勅語絵巻物語

文部大臣式辞 ( 毎日新聞 ) 本日茲に天皇陛下御名代閑院宮載仁親王殿 下台臨の下に教育に関する勅語渙発五十年 記念式典を挙行致しますことは洵に恐瞿感激の 極みで御座います。 謹んで准ひまするに明治天皇は御即位以来 国民の教育に大御心を垂れさせ給ひ殊に欧米の 学術文化輸入に伴ふ思想界の混乱により民、い帰 趨に迷って居りましたことについて深く御軫念 遊ばされ明治二十三年十月三十日畏くも聖勅 を渙発して皇祖皇宗の御遺訓も掲げて教学 の大本を昭示あらせ給うたので御座います。 かくて教学の根源が明かとなり民心の向ふ所 定まり国民の気風大いに振ひまして国運は非常 の発展を遂げたので御座います。 聖勅の渙発せられましてより茲に五十年その 間時代の推移内外の情勢に由りまして国民の思 想動向は時に張弛あるを免れなかったので御座 く常に皇国 いますが聖訓は炳として日星の如 教育の大指針となり上下拳々服脚にこれ努め以 て国体の精華を発揮し来ったので御座います。 謹んで稽へまするに教育に関する勅語は皇 国教学の大旨を昭示し給へる千古不磨の大典で 御座いまして御諭し給はりました「斯の道」は 実に至公至大中外古今を通じて謬ることなく悖 ることなき天地の公道で御座いますこれを世 界に宣布することは正に皇国の使命と存じます 今日非常の世局に際会し大御訓に随順し奉 ることがやがて聖業翼賛の道で御座いますこと は国民の斉しく無上の歓喜感激を覚ゆるところ で御座います こ、に式典を挙ぐるに当りましてこの大御 訓に率由しいよいよ教学の刷新振興に力を效し 国体の本義を顕現しもって無極の皇恩に対へ 奉らんことを期する次第で御座います 謹んで所信を述べて本日の式辞と致します 昭和十五年十月三十日 文部大臣橋田邦彦 毎日新聞 ( 東京日日 ) 昭和十五年十月三十一日 ( 注文中の当用漢字は原文では旧漢字です )

7. 教育勅語絵巻物語

は、天皇のお話と元田侍講の意見とを併せて記録したものである。 このよ、つに、 聖旨教学大旨、幼学綱要、聖喩記と一貫している明治天皇の叡旨は、仁義忠 孝を基本とする思想をもって国民教育の方針としたいということである。明治二十三年の教 育勅語の渙発も、以上の聖旨の連続として理解しなければならない。 元田永孚

8. 教育勅語絵巻物語

ケンケンフクョウ 朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其ノ コイネゴウ 徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ 明治天皇は、御自身も国民と共にこの御先 祖の御教訓をよく守り、それを実行になっ くんしんいったい て、君臣一体となってその徳を完全なもの おお にしようと仰せられています 教育勅語渙発五十年 ( 朝日新聞 ) 建国一一千六百年を寿ぐ曠古の祝典を句日の後 に控ふるこの秋、恰も教育勅語渙発五十年の式 典を迎へるに至れるは極めて意義深きこと、云 はなければならぬ。そもそも教育勅語が、維新 後頓に近代化した我国に於て、教学不易の公道 を定め、徳育不磨の基準を定めさせ給はんとて 宜布せさせ給ひしところなるは更めて申すまで もなき次第であるが、畏くも明治天皇におかせ られては啻にこの聖勅を臣下に示させ給ふのみ に止らす、陛下御躬らもまたこれを文教の規矩 として御遵守遊ばしまさんと誓はせ給ひしこそ チンナンジシン、、、ン 恐懼の極みである。 恭しく惟みるに、明治天皇御登極の初め国是 五事の御誓約あり、群臣を率ゐて之を神明に誓 はせられ、天下衆庶をして奉体の途を諭させ給 ふ。又明治十五年、軍人に賜わりたる勅諭に、 て、「天子は文武の大権を掌握さるの議」を厳 然と宣はせ給ひ、やがて憲法発布の勅語に「我 カ臣民ハ即ち祖宗ノ忠良ナル臣民ノ子孫ナルヲ 回想シ」、「比ノ負担ヲ分ツニ堪フルコトヲ疑 ハサルナリ」との有難き思召を拝するを得たが、 幾何くもなくこの教育に関する勅語により「朕一 爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコ トヲ庶幾フ」とすら仰せられたのである。誠に 情理兼ね備はり、恩威並び施したまふ諸聖勅の 全体を一貫して流るるものは、義は君臣、情は 父子たる我が国体の精華であり、およそ邦家を 通じて最大の祈り、最大の誓ひが天皇陛下のそ れであることを沁々と拝するにつけても、立思兆 この国に民たることを感激し、たゞた ゞ奉公の 及ばざるを恐れ足らざるを憂へ奉るのである。 204 ー

9. 教育勅語絵巻物語

第五章教育勅語の渙発と国民の感激 明治天皇の教育に関する聖旨を奉体した関係者の精魂こめた努力が、十月下旬の勅語案の 完成となって実を結んだ。 天皇は、十月三十日に山県総理大臣、芳川文部大臣を皇居内表御座所にお召しになった。 そして、金罫紙に謹書した勅語を、黒塗御紋付粨に入れて、文部大臣に親しくお授けにな ったのである。 芳川文部大臣は、勅語を拝受すると、翌三十一日に、官報で次の訓示を公布した。 教育勅語の換発は、日本国民、特に教育関係者にどのような影響を与えたのであろうか。 ここでは、前出の山県総理大臣、芳川文部大臣、石井岩手県知事の三人に、その当時の模 様を証言してもらうことにしよう。 ( 前に紹介した三人の談話の続き )

10. 教育勅語絵巻物語

第五章教育勅語の渙発と国民の感激 直接関係者の談話 : ②新聞と教育勅語・ 第六章昭和ニ十年の終戦と教育勅語取扱いの変遷 修身、日本歴史及び地理停止の占領軍指令 ②教育勅語の取扱いに関する文部省の見解・ ③教育勅語奉読停止の通達 : ④衆議院『教育勅語等排除に関する決議』 : ⑤参議院『教育勅語等の失効確認に関する決議』 : ⑥教育勅語の騰本返還についての通達・ : 後篇教育勅語絵巻物語 朕惟フニ我カ皇祖皇宗 : 2 國ヲ肇ムルコト宏遠ニ・ 3 徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ 4 我カ臣民克ク忠ニ : 5 克ク孝ニ 112 94 93 90 119 118 117 116 115 113