0 日本に迷いこんでくるチ = ウー、 チョウのなかま しぶん はな チョウのなかまは、ふつう自分の生まれ育った場所から遠くはなれていくことはありません。チョウがみつをすう花や、幼 しよくぶつ 虫のえさになる植物の育つ場所は決まっているので、そこをはなれると、生き続けることがむずかしくなるからです。 にほん にはん ところが、外国のチョウが風にのって日本へやってくることもあリます。それらの中には、日本にすみつくものもあります。 どんなチョウがどのように日本にくるのか見てみましよう。 オオ ももとヨーロッパから中央ア ジアにかけてすむが、 1995 年ご . / ーほっが一、とうあおもリけん ろから北海道や青森県でも発生す るようになった。季節風にのって おも やてきたと思われている。 ちゅう ちうおう ねん はっせい チョウセンシロチョウ ちょうせんはんとう 朝鮮半島にすむチョウた たいりく が、大陸から日本にふく風 ほっかいどうきゅうしゅう にのって、北海道や九州に 飛んでくることがある。 にほん ていきあっかせ ・低気圧の風でやってくる ていきあっ 低気圧が日本海にあると南から日 ほんかせ かぜしようくう 本に風がふきこむ。その風で上空に にしかぜ ふき上げられたチョウが、西の風に て日本へ飛んでくることがある。 にはんかい みなみ ・台風といっしょにやってくる あき うみはっせい 夏から秋にかけて、南の海で発生し たいふう た台風に巻きこまれて日本へ飛んでく ーー・ることヾある。 にほん たいふう みなみ きせつぶう 0 季節風でやってくる 舂から夏にかけて南か にほん きせつ ら日本へふきつける季節 かせ 風にのってやってくるこ とがある。 にほん なっ はる みなみ カバマダラ やくしま もともと屋久島より南の暖 ほんしゆら かい地方にすむが、本州や四 いちしてきはっせい 国、九州でも一時的に発生す たいふう きせつふう ることがある。台風や季節風 にのってくる。 みなみ ちほう きゅうしゅう ツマムラサキマダラ もともと日本にいなかったが、 おきなわなんぶ 1990 年から沖縄南部にすみつ あまみおおしま きはじめ、今では奄美大島まで たいふう きせつふう いる。台風や季節風にのってき にほん マルバネルリマダラ よなくにしま はてるましまちうしんやえ 与那国島や波照間島を中心にハ重 ざんしよとう きせつふう 山諸島でみられる。台風や季節風に のってくる。 ねん たいふう いま 44
さくもつじゅふん ハチミツをとったり、ビニールハウスで育てる作物を受粉するために、より優れた 0 役に立たせるためつれてこられる かいこく 外国の昆虫をつれてくる場合があります。 やく こんち檜う セイヨウミッパチ ニホンミッパチより巣の管理が楽 で、さらにたくさんの蜜がとれること から、ハチミツをとるためにヨーロッ どうに物う バから導入された。 0 楽しみのためにつれてこられる かんり セイヨウマルハナバチ さくもつ トマトなどのビニールハウスで育てる作物 どうに物う げんざい じゅふん の受粉のために導入された。現在はビニール やせいか ハウスから逃げたものが野生化している。 しぜんなかはな こんちう ペットや鑑賞のために外国の昆虫をつれてきて、それらが逃げたり、自然の中に放され ばあい かいがい おも たりした場合があります。海外の昆虫は、日本では生きられないと思いがちですが、結構 しゆるい 日本でも生きていける種類もいます。 かんしよう がいこく こんち 0 う ホソオチョウ 、一ブオオクワガタ ち 0 うごくちょうせんはんとうぶんぶ ち 0 うごくげんさん 中国や朝鮮半島に分布するが、 太い大あこで人気がある。中国原産だ おなしゆるい 1 978 年ころに日本に持ち込まれたと ヾ、日本のオオクワガタと同じ種類で、 かんとうちはう 考えられている。その後、関東地方や 本の冬も越すことができる。 近畿地方などで発生している。 こんちゅう 0 買ってきた昆虫をはなしちやダメ ! 0 - がいこく こんち 0 う 外国から来た昆虫は、バナナセセリのように、それまで日本の はあい 昆虫が食べていなかったバナナなどを食べる場合には、爆発的に ふえることがあります。 またビニールハウスからセイヨウマルハナバチが逃げだして増 えているといわれています。すると、日本にもともといたマルハ かつばっ きようごう ナバチのなかまと競合することになります。体が大きく活発なセ イヨウマルハナバチが勝ってしまうため、日本のマルハナバチが へってしまいます。 かいがい さらに、海外のクワガタムシやカプトムシを野外に放すと、日 本のクワガタムシとの雑種ができて、もともとの日本のクワガタ がいち 0 う かのうせい がいなくなったり、害虫となってしまう可能性もあります。 かいがい こんち 0 うはな 買ってきた海外の昆虫を放してはいけません。死ぬまで責任を ひとさいていぎむ 持って飼いましよう。それが飼う人の最低の義務です。 つよがいらいしゅ もともと日本にいた在来種が強い外来種に負けてしまう。 203 ふとおお にほんぶゆ はっせい ばくはってき こんち 0 う からだおお にほん はな やかい ざいらいしゅ
オジロルリッパメガ ( オーストラリア ) 65 、イイロヒトリ 日本 ) 腹部の先から突起を出し、 はっし 4 つ ェロモンを放出しています。 につはん
昆虫いがいの虫 こんちゅう 一体長■発生時期・分布・特ちょう春有毒 ・網をはらないクモ はな 網をはらないクモは、花や葉のかげ、地面の あいだちち 0 う 落ち葉の間、地中にひそんでえものを待ちます。 どうさ 動作がすばやいクモのなかまです。 あみしんにやう アプのなかまをとらえたコハナグモ ほかのクモの網に侵入して、その網び めしちか はな 主が近づいて来たところをおそうハユ ハナグモのなかまは、花かけにひそんで おきなわいなん こんちゅう トリグモ。沖縄以南にすんでいます。 飛んで来る昆虫をとらえます。 オカダンゴムシをとらえ たキムラグモ まえむしとお 巣の前を虫が通ると巣から 飛ひ出してとらえ、あなの きゃうしゅう 中に引きこみます。九州に 分布しています。 トリをとらえたオオッチグ イ、、ぐをふを いっしゅ モの一種 トリクイクモまたはタランチ せかいさいだい ュラともよはれる世界最大の ねったいちいきひろぶんぶ クモ。熱帯地域に広く分布し ています。 ・子を守るクモ たまご まわりを糸でつつん らん かたち だ卵のうという形で おお 保護しています。多 らん くの種類では卵のう の近くに親グモがお カバキコマチグモ ウヅキコモリグモ コガネグモ しゆるい ネコハエトリ り、種類によっては らん いと 世界のクモの中で、このクモだ 卵のうを糸いほにつけていてふ さんしつつく 卵のかたまりを糸でくるみ、卵 草の葉で産室を作り、親グモは 親グモがからだにつ おやた けが子グモが親を食べる習性を 化した子クモは親グモの背中で のうを作って守ります。 その中で卵のうを保護します。 けて持ち運びます。 あいだまも 持っています。 しはらくの間、守られています。 につほん 日本にいる毒グモ にんげん 日本には人間が死亡するほど つよどく の強い毒を持っているクモはい せかいねったい ません。しかし、世界の熱帯、 おんたいぶんぶ 温帯に分布するゴケグモのなか どく ゆうめい につ まが毒グモとして有名です。日 がつおおさか ねん 本では 1995 年 1 1 月に大阪で クロゴケグモ ハイイロゴケグモ はつけん セアカゴケグモ ねん セアカゴケグモが発見され、 - めす 6 ~ 9 mm おす 3 ~ 4 mm ■ 1 年 ■ ' めす 8 ~ 1 6 mm おす 4 ~ 6 mm ■ 1 につほん せかいねったいおんたいちほうにつほん じおお たいりく じゅう ねんこゆう みなみきた 中■世界の熱帯、温帯地方。日本では 年中一南・北アメリカ大陸。日本では めす 7 ~ 1 0 mm おす 3 ~ 5 mm ■ 1 時大さわきとなりましたが、そ いっしゆかがわけんしがけん かながわけん ね冫ゆう にっぽん みえけんわか おおさかふ おきなわけんふくおかけんおおさかぶ 沖縄県、福岡県、大阪府、神奈川県、 年中一日本では大阪府・三重県・和歌 クロゴケグモの一種が香川県、滋賀県、 れほど強い毒ではありませんで とうおおはつけん 山県、愛知県・都帚の道ばたのみぞな 東京都・港のコンテナふ頭で多く発見 埼玉県、群馬県で見つかっている ふきそくあみ ぜんしんくろ こくかっしよく ・全身は黒または黒褐色 どに不規則網をはる される せいかっ 0 クモの ゆうどく とく たいちょうはっせいじき ぶんぶ あみ あみ じめん は あみ いと しゆるい ちか いと しゅうせい せなか まも どく しほう につほん ほん いち つよどく 166
0 渡りをするチョウアサギマダラ しそん みなみ ゆうめい アサギマダラは , リをするチョウとしてすっかり有名になりました。アサギマダラは、春に南の方から日本にきて子孫をふや まいとしつづ します。その子孫は、秋になると南の方にもどっていきます。これを毎年続けているのです。 ・季節と渡りのルート わた アサギマダラの渡りのルートはだいたい決まって なつほんしゅう ばしょ あっ いて , たくさん集まる場所があります。夏は本州で ざおう こうげんおお しがけん ひらやまやまがたけん は滋賀県の比良山や山形県の蔵王などの高原に多く あきあいちけん いらこみさき みさき いて , 秋は愛知県の伊良湖岬や紀伊半島の日の岬 , しこくむろとみさき 四国の室戸岬などでたくさん見られます。いずれの はな ばしょ けん 場所も , エネルギー源となるヒョドリバナなどの花 がさいています。 みなみ わた きいはんとう 、み移 きおん 暑かった夏が過ぎて気温が 下がってくると , アサギマ にほんれっとう ダラは山を下り , 日本列島 を南下して暖かな地方に帰 っていきます。 あっ やま わた 渡りの途中、集団でセイ ダカアワダチソウのみつ をすうアサギマダラ とちゅう しゅうだん たいわんおきなわ 台湾や沖縄なとの南の地 はうしゆっぱっ にはんれっとう 方を出発して日本列島を北 ち 0 うふちはう とうはくち に進み , 中部地方や東北地 はっかいどう 方へ , 年によっては北海道 にまで姿をあらわします。 みなみ みつをすうアサギマダラ ほきゅう ながわた 長い渡りの途中には , エネルギー補糸合 ひつよう が必要です。アサギマダラが , ョッハヒ きゅうみつ ヨドリで吸蜜しています。 とちゅう アサギマダラのマーキング調査 移動の途中のアサギマダラをネットでつかまえて , はねにマークをつけて放す「マーキン かくち ちょうさ グ調査」が各地で行われています。調査をしていると , アサギマダラのはねにマークがつい ていることがあります。そのマークを調べれば , そのアサギマダラがどこから来たのかがわ かるのです。それらのたくさんのデータを集めて調べると , アサギマダラがどんなルートで わた 渡りをするかが見えてきます。 はな ち三 - し = = し三 - マーキングされたアサギマダラ 捕獲されたマーキング個体。はねには個体番号 , 日付 , 場所と標識者の記号などが書かれています。 たいはんこう 45
ヨ第 んち・う 虫のいるくらし 外国からやってくる昆虫 り 0 うほく なが 日本にすんでいる昆虫には大陸や南の島から飛んできたり、流木にのって流されたりして、外国からやってきた昆虫も多くいます。 さいきん のうぎよう しかし、最近では人の手で海外から昆虫がはいりこみ、すみつくようになりました。それらがすみつくようになったのは、農業をは にんげんいとな じめ人間の営みと関係があります。 のうさくぶつ かいがい のうさくぶつ 海外からいろいろな農作物が輸入されます。その中にまきれこんできた昆虫がいます。その 0 農作物と一緒にやってくる こんち 0 う 昆虫がすんでいたところと似たような環境が日本にもあったら、すみついてしまいます。中に はアリモドキゾウムシのように、害虫となるものもいます。 みなみ たいりく こんちう こんち 0 うおお がいこく こんち 0 う かいがい ひと かんけい いっしよ こんち 0 う なか かんきよう なか がいち 0 う アリモドキゾウムシ おきなわけん 沖縄県や鹿児島 あまみしよとう の奄美諸島などに僵 き物うし 0 うほんど 人し、九州本土でも みられることが る。サツマイモの簪 虫である。 バナナセセリ ベトナム戦争中の 1 971 年、沖縄の はたけはつけん ぐんきちし 0 うへん アメリカ軍基地周辺のバナナ畑で発見 おきなわとうせんたいひろ されて、その後、沖縄島全体に広がっ がいち・う た。バナナの害虫。 えいきよう C 外国からやってきた昆虫による影響 0 ・ がいこく 外国から来た昆虫は、天敵がい いっき ーないため、一気に増えて害虫にな る場合があります。またもともと ざいらいしゅ きようこう 一日本にいた在来種と競合したり、 さいらいしゅ 雑種をつくったりして、在来種を ー絶滅させることもあります。 カラフトセセリ ほっかいどう 1991 年に北海道で発見された。輸入 かんそうほくそう された乾燥牧草にカラフトセセリの卵が かんが ついていたと考えられている。 ひこうき ふね にんげんふね 0 船や飛行機にのってやってくる 人間が船や飛行機などで外国と行き来するようになると、それらの乗り物の荷物にまき こんち 0 う いっしょ れこんで昆虫も一緒にやってくる場合があります。例にあげたバナナセセリもアメリカシ ロヒトリも害虫になりました。 ゆに物う はつけん がいこく もの がいち 0 う さいらいしゅ △サイカプト害虫化する。 在来種と競合する。 △アオマッムシ △ホーブオオクワガタ 雑種をつくる。 ねんおきなわ せんそうち 0 う アメリカシロヒトリ 1 945 年に発見された。アメリカ原 産のガで、アメリカ軍の救援物資にま き、れこんで来たと考えられている。 ねんはつけん がんが こんちゅう こんち 0 う てんてき がいちゅう ぜっめつ がいち・うか 202
こんちゅう 世界のおもしろい昆虫 こんちゅう 世界中の昆虫は、じつに 100 万種以上も知られていま魂その中から、ふしぎな姿や形のもののいくつかをしようかいしま魂 ( ) 内は産地 なか まんしゆいしよう せかいじ 0 う 、れを . ボクサーカマキリ ( マレーシア ) かまを広けておどし ています。 メダマカレハカマキリ ( マレーシア ) めだま はねを広け、目玉もようを出しておとします。 ひろ マノハナカマキリ ( マレーシア ) すがた ぶら下がったおどしの姿。 ミッコブッノゼミ ( プラジル ) 森にすんでいます。正面から見たところ。 ヒメシュモクバエ ( 日本 ) 目と目がとてもはなれています。 につばん しようめん
0 りツ リュウキュウムラサキ はんし 0 う はるあき ■ 70 ~ 90 mm ■舂 ~ 秋・本州・四国・九州・沖縄 につほんだいぶぶんちいきめい ・サツマイモ・日本の大部分の地域で迷チョウ ぅづ 0 タテハチョウのなかま 4 チョウのなかま かいちょう ー開張■発生時期・分市・幼虫の食べもの・特ちょう ようち 0 う ぶんぶ はっせいじき フタオチョウ がつ おきなわ ■ 70 ~ 80 mm ■ 4 ~ 1 0 月■沖縄■ヤ工 じゅえき 幼虫ヤマネコノチチなど・樹液やくさったくだ につほん おきなわはんとうとくさんしゅ ものに集まる。日本では沖縄本島の特産種 き 0 うし 0 うおきなわ さなき ようち 0 う ようちう 幼虫 ヤ工ヤマムラサキ ■ 75mm ・迷チョウ・オオイワガネ しんこう ・マダラチョウのにおいの信号・ マダラチョウのなかまのおすは、腹部の先 から出す毛のふさのようなものからにおいの しんこう 信号を出し、めすをさそいます。 さなき テングチョウ ■ 40 ~ 50 mm ・ 6 ~ 1 0 月 ほんし 0 う ほっかいどう ■北海道・本州・四国・九 しはうおきなわ 州・沖縄■工ノキなど コノハチョウ がつあき ■ 70 ~ 8 5 mm ■ 3 月 ~ 秋おそく おきなわ ■、中縄■オキナワスズムシソウなど 幼虫 さなき しゅうだんえっとう オオカバマダラの集団越各 あき 北アメリカにすむオオカバマダラは、秋 おお に大きな群れをつくり、カリフォルニアや メキシコに移って林の中で越冬します。群 いしよう れは 1 OOO 万びき以上になるといわれます。 ふくぶ さき 気 / はやしなかえっとう まん 物下鬲 , ド第 リュウキュウアサキマダラのおす ( 上 ) が 毛のふさを出してめすをさそっています。 マダラチョウのおすが出す毛のふさのようなものをへアベンシルといい、ここから出されるにおいの信号は、性フェロモンといいます。 アサギマダラのおすが後ろはねに毛のふさのに おいをつけています。 け うえ 28 け
昆虫を食べる ほぞんしよく し 0 うかん つくだに 日本では、一部の地域で昆虫を食べる習慣があります。甘辛い佃煮などにして、栄養豊富なタンバク源としてあるいは保存食として、 さんぎよう ちいき いなさく 今でも食べられています。それは虫がその地域にすんでいることにくわえて、稲作や養蚕などの産業ともかかわっています。 あまから こんちゅう ちいき えいようはうふ いちぶ にほん ようさん 0 かいこのさなき、 ようさん はる カイコガのさなきで、養蚕がさかんな舂か あき いと ら秋にかけてとる。まゆから絹にする糸をと あとのこ った後に残ったさなきを食べる。 あき クロスズメバチの幼虫。巣が大きくなる夏 ようち 0 う 0 はちの子 おお なっ す がいこく こんちゅう ようち 0 う あぶりだして幼虫をとる。 から秋にかけてとる。巣をほりおこし、火で 0 ざざむし トビゲラやカワゲラの幼虫で、水のきれい けいり 0 う すいおんたかなっかわぞこふか な渓流にすむ。水温の高い夏は川底の深いと ふゆ ころにいるので、冬にとる。 0 いなご すいでん いね イナゴは水田やその近くにすむ、稲を食い がいち 0 うあきいねか あらす害虫。秋の稲刈りの時期にとる。あし とはねは取りのぞいて食べる。 ようちゅう 0 外国でも昆虫は食べられている 0 昆虫を食べるのは、日本だけではありません。昆虫はたんばく質が豊富で、 せかい 家の近くで数もたくさんとれるため、世界のあちこちで食べられています。 ちほう こんち 0 う とくに、タイなどの東南アジアでは、地方の市場でさまざまな昆虫が食材 として売られています。もっとも有名なのはタイワンタガメで、そのにおい つか が好まれ、いろんな料理に使われています。ほかにセミ、コオロギ、ツムギ アリ、ゲンゴロウなど多彩な昆虫が食べられています。 こんち 0 う しつほうふ こんち 0 う いえちか しよくざい しじよう とうなん ゆうめい こんち 0 う タガメを使った料理 201 りようり つか
あねっ ねったい せいかっ せかいしゅう シロアリのなかまは世界中でおよそ 2200 種が知られていて、そのほとんどが熱帯と亜熱 / ロアリの生活 こんちゅうなか たいちはう ちゅうしん はたら 帯地方にすんでいます。女王アリを中心として、働きアリ、兵アリなど、昆虫の中でもっとも しやかい ちか ぶんぎようすす 分業が進んだ社会をつくっています。アリに似ていますが、じつはゴキプリに近い昆虫です。 しよおう こんちゅう がいこく ) 外国のシロアリ ねったいちほう 熱帯地方には、巨大な巣をつくったり、キノコを育てたりなど、さまざ せいかっ ミな生活をするシロアリがすんでいます。 きょだい そだ ない受、 女王アリとおすアリをとりまく働きアリの群れ せいかっ まいにちすうせん 女王アリは専用の部屋で生活し、毎日数千個もの卵を産み続けます。 みングシロアリの巣 マレーシアにすむキノコシロアリの一種の巣の中 へやちゅうしん ほくぶへいけん ーストラリア北部平原のこの巣は高さ 5m にもなり、中に女王アリの部屋を中心 頭の大きな兵アリと、巣の中でさいはいしている食料のキノコ ( 白い丸 ) 。 しやかい : した社会がつくられています。 につほん ・日本のシロアリ ほくげん シロアリのなかまにとって、日本は分布の北のはし ( 北限 ) にあたってい かおくがいち 0 う す。シロアリはかれた木などを食べるため、家屋の害虫として知られて 、ます。 木の上につくられたタカサゴシロアリの巣 にねをもったヤマトシロアリのおすの群れ ヤマトシロアリの巣と働きアリの群れ おきなわ こんひこうじ、んびち 0 う 白く小さいのは幼虫です。 沖縄にすんでいます。 ー婚飛行の準備中です。 はたら しよおう じよおう つづ せんよう なか いっしゅ なか じよおう しろまる しよくリよう あたまおお にっぽんぶんぶ へ、をい うえ ようち物う 163