おおいぬ座 - みる会図書館


検索対象: 星・星座
165件見つかりました。

1. 星・星座

おおいぬ座・こいぬ座 おうち檜うけん りようけん おおいぬ座になっている犬は、オリオンのつれている猟犬だろうとか、イカリオス王の忠犬 めがみ った メーラだろうとか、実にさまざまに言い伝えられています。ここでは、月と狩りの女神アルテ じじよ めいけん はなし しようかい ミスの侍女プロククスが飼っていた名犬レラブスのお話を紹介しておきましよう。 おお おお ひがい あらわ あるときのことです。大きなキツネが現れ、家畜などに大きな被害が出たことがありまし めいけん た。このいたずらギッネをとらえるため、さっそく名犬レラブスが放たれました。 レラブスはさすがに名犬で、すばやくキツネを追いつめると、これをとらえようとしまし た。しかし、キツネもさるもの、ひらりひらりと身をかわしてにげまわります。このありさま めいけん を空から見ていた大神ゼウスは、名犬レラブスとキツネがおたがい傷つけあうことをおそれ、 せいざ 2 ひきを石にかえ、犬はそのまま星座にあげ、おおいぬ座にしたと言われます。 かりうど こいぬ座は、狩人アクタイオンがつれていた 50 びきの猟犬のうちの 1 びきメランポスが、 いぬ つきか かちく めいけん たいしん いぬ りようけん 星空にあげられたものと伝えられています。 った ほしぞら こいぬ座とおおいぬ せいす 座 ( ポーテの古星図 ) : : ツリウス 第 7M41 さんかいせいだんエム シリウスと散開星団 M あか 41 明るいシリウスに双 がんきよう おな 眼鏡を向けると、同じ視野 なかさんかいせいだんエム の中に散開星団 M41 も見 えてきます。まはらな星の そうがんきよう 集まりなので双眼鏡でも楽 しめます。 とうせい こうねん ちか ↓こいぬ座 1 等星プロキオ ンは、 1 1 .4 光年のところに わたし ある私たちに近い星なので、 明るく見えます。 おおいぬ座 おおいぬ産のシリウスには、 シリウス M41 フロキオン せんてんいち らではありません。 が宇宙で特に明るいか うら 0 う に近いためで、シリウス スが 8.61 光年と私たち こうねんわたし て見えています。シリウ で全天ー明るくかがやい せんてんいちあか ←シリウスー 1 .5 等星 とうせい の」という意味です。 シア語で「焼きこがすも す。シリウスの名はギリ ロもとでかがやいていま 明るいシリウスが大犬の 會おおいぬ座全天ー おおいめ こいぬ座 シリ . ウス・ 白琶矮星という小さくてものすごく量い 8 籌の示さな伴星がめぐっています。

2. 星・星座

み きんせい ひるま 昼間の金星の見つけ方 さいだいこうど 最大光度のころの金星は、 1 等星のざっと 1 OO ひるま あおぞらなか あか 倍もの明るさの一 47 等にもなり、昼間の青空の中 でもポツンと光っているのが肉眼で見られます。 ちうもく いち 下の図のような位置に注目して見てください。ま み たいよう ひかり て ぶしい太陽の光は、手でおおうようにして見ると よいでしよう。 とうせい きんせい とう 000 ① にくがん ひか み たいよう 太陽 さいだいこうど さいだいこうど きんせい 最大光度の 金星 明けの みようじよう 明星の とき 最大光度の 金星 宵の みようじよう 明星の \ とき きんせい やく 約 40 。 約 40 。 みなみ あ みようじようきんせい だいいせき ←明けの明星の金星イギリスの古代遺跡ストーンヘンジ ( 12 ~ 13 べージ ) の上にかがやいているところです。 か きんせい み 0 金星の満ち欠け うちがわまわきんせい たいよう 地球の内側を回る金星を地球から見ると、太陽 きんせいあか ひるまがわくらよるがわ にてらされた金星の明るい昼間の側と暗い夜の側の わりあい へんか み か 割合が変化し、金星が月のように満ち欠けしている わ ちき 0 うちか とお のが分かります。しかも、地球に近づいたり遠ざか きんせい み おお ったりするので、それにつれて金星の見かけの大き へんか か みかづきがた さも変化します。細く欠けた三日月形のころは地球 ちか み じゅラ玉ん そうがんきよう にも近く見かけの大きさが十分にあるので、双眼鏡 ちい みかづきかたちみ でさえ小さな三日月の形が見えるほどです。 きんせいかたち たいようひだリがわ み 金星の形と見かけの大きさの変化 太陽の左側、つま ひがしがわ よいみようじよう みざがわ にしがわ り東側にいるときは宵の明星として、右側、つまり西側 あ みよっじよっ にいるときは明けの明星として見えます。 きんせい 金星の軌道 最大光度 最大光度 ちきゅう ちきう とうほう さいたいリかく せいはう さいたいりかく 東方 最大離角 西方 最大離角 たいよう きんせいつき ちき 0 う ほそ さいたいこうと さいだいこうと おお がた ゆうがた 明け方 夕方 へんか おお 地球 とうはうさいだいリかく きんせい きんせい きんせい 會外合のころの丸い金星 會東方最大離角の金星 會最大光度のころの金星 金星のよびゑビーナスは霙詰をで、 ギリシア神話では愛と美の女神アフロディテー、ローマ神話ではウエヌスとよばれています。 會内合に近づいた金星 1 1 5

3. 星・星座

四季の星座 じく 朝 d ぃ ンテ 、座 ) じようぎ コンス座 は工はぼに課 なみの ん、 を当 1 ぐ tatrrus よしち とけい座 をかしき座 ールチク ) 座 みなみはんきゅうせいさ だいこうかいじだい せいす 會南半球の星座たち大航海時代の古星図で、今はない星座もえがかれています。 こせいす あか 赤い文字は、この古星図のあとに作られた星座で、その位置を示しています。 てんもんがくしや はっぴょう 2 世紀のギリシアの天文学者プトレマイオスが 48 の星座を発表して あいだ あたら つく いらい、およそ 1500 年もの間、新しい星座が作られることはありま だいこうかいしだい とお せんでした。ところが、 15 世紀ごろからの大航海時代になって、遠 みなみはんきゅう こうかいおこな く南半球への航海が行われるようになると、南半球の夜空にかがやく てんなんきよくふ 星々が知られるようになり、それまで星座の全く無かった天の南極付 あたら せいさ つく 近にも新しい星座が作られるようになりました。 せいざ うかい それらの星座は、航海によって知られるようになっためすらしい南 とうし けんびきよう の国々の動物のすがたなどでしたが、その後、当時の顕微鏡などの発 みなみはんきゅうせいさ めいひんおおくわ 明品が多く加えられていきました。このため、南半球の星座にはギリ しんわ ものがたり シア神話のような楽しい物語はほとんどありません。 なんべい ただし、アフリカやオーストラリア、南米などに昔から住んでいた 天の南極をめぐる星々は、時計の針と同し尚 とけいはリおな てんなんきよくはしはしにつしゅううんどう てんなんきよく 會天の南極の星々の日周運動 ひとびとあいだ でんせつおおかたった しんわ てんなんきよく 人々の間には、星の神話や伝説が多く語り伝えられていました。 きにめぐっています。天の南極には明るい星がありません。 天の南耘にあるはちぶんぎ産は、 1730 年ごろイギリスのハドレーが改莨した天体観測器具「穴分」をラカイ、が星産にしたものです。 92 か一一 せいさ いま せいさ せいさ せいき せいざ せいき みなみはんきゅう せいさ まった ほしばし みなみ くにぐにどうふつ むかし はしはし

4. 星・星座

四季の星座春の星座 じうはんしんにんけん かはんしんうま ケンタウルス座は、主半身が人間で下半身が馬という、きみような せい響 がつ あらわ ケンタウルス族の馬人のすがたを表した星蓙です。日本では、 5 月か よいみなみ ちへいせんじよう じようはんしんみ ら 6 月ころにかけての、宵の南の地平線上に上半身が見えるだけで、 せんしんおきなわ 全身は沖縄あたりでしか見られません。 ばじん らんほうもの ケンタウルス族の馬人たちは、だいたいが乱暴者そろいでしたが、 中にはいて蓙になっているケイローンやフォーローのようなりつばな はじん 馬人もいました。 さんおお フォーローは、あるときエウリマントス山の大イノシシを生け捕り じぶん に行く途中のヘルクレスと親しくなり、自分のほらあなにヘルクレス をまねいて、肉や酒をふるまってこちそうしました。 ばじんあっ すると、酒のにおいにつられ、たくさんの馬人が集まってきて、ヘ ルクレスにおそいかかりました。ヘルクレスはうみへび座のヒドラの ばじん やはな 毒をぬった矢を放って馬人たちを追いはらいました。 フォーローは、射殺された馬人から矢をぬきとるうち、ふとあやま どく じぶんあしうえや って自分の足の上に矢を落としてしまいました。ヒドラの毒はたちま いきた ち全身にまわり、フォーローは息絶えてしまいました。大神ゼウスは、 ←アラビアの古星図にえ この良き馬人フォーローの死をいたんで星空にあげ、ケンタウルス座 がかれたケンタウルス座 った にしたと伝えられています。 とおおかみ座 ケンタウルス座 はるせいさ なか とちゅう い 〇丿・。 04 イっ 2. さけ たいしん ぜんしん こせいす ほしぞら スヒカ からす座 たいよう 會ケンタウルス座のアルファ星リギル太陽から 4.4 いちばんちか こうせい こうねんきより 光年の距離にある一番近い恒星としておなしみのアル ねんしゅうき ファ星リギルは、 80 年の周期でめぐりあう連星です。 れんせい ケンタウルス座 とうせい はしだいしゅうだん そうがんきよう オメガせいだんにくがん 會双眼鏡で見たケンタウルス座の星団肉眼で 3 等星く そうがんきよう らいの星のように見えるは、双眼鏡で見ても星の大集団 らしさがうかがえる明るい球状星団です。 ぶぶんみなみちへいせん かはんしんうまあし ←ケンタウルス座下半身の馬の足の部分は南の地平線の さひがしがわ 下になって見られません。ケンタウルス座は東側のおおか せいさ み座をやりでつきさすようにえがきだされた星座です。 ケンタウルス産の大録状星団「。星団」は、 48 が 183 年に出版したウラノメトリア星図には、 4 籌星の星としてあります。 ドイツのバイヤー 星団 オメカ きゅうじようせいだん

5. 星・星座

かさ座 がと 図さ座 星ぎ こ古さ ボた ↓れ きゅうじようせいだんエム 會うさぎ座の球状星団 M79 うさぎ そうがんきよう きゅうじようせいだん 座の中ほどにある球状星団で、双眼鏡 ちい でばんやり小さなすがたが分かります。 きゅうじようせいだんエヌジーシー 會はと座の球状星団 NGC1851 そうがんきよう さんこうせいうん ちゅうおう さんかいせいだん あかせいうんおお はと座の南西よりにあり、双眼鏡で 會いっかくじゅう座のバラ星雲一角獣の顔のあたりにある散光星雲で、中央にある散開星団のまわりに赤い星雲が大きく にくがん はな もばんやり丸く見えています。 広がって、大輪のバラの花そっくりなすがたをしています。肉眼ではあわくほとんど見えません。 なんせい せいうんいっかくじゅうかお たいりん うさき座・はと座 オリオン座 せいす リグル シリウス おおいぬ座 うさき座 オリオン座の南には、小さなうさき座とはと座が見えています。 せいざ せいざ かたち 大きな星座ではありませんが、形のしつかりした星座なので、そ のすがたは案外イメージしやすいものです。ます、うさき座です が、ギリシア時代からすでに知られていた古い星座で、当時の星 ぞらしじん あしもと てんもんし なか 空詩人アラトスの天文詩の中でも「オリオンの足下をにげまわり、 おおいめ 大犬シリウスに追われるうさき・・・」とうたわれているくらいです。 せいざ みなみ そのうさき座のさらに南にある小さな星座が、オリーブの葉を 口にくわえて飛ぶはと座です。 き 0 うやくせいしょ はこぶね おなじみの旧約聖書にあるノアの箱舟から放たれたはとにちな じっさい せいざ あたら くわ んで、 17 世紀ころから新しく加えられた星座です。しかし、実際 せいだん ふゆよぞら 冬の夜空には、オリオン座やシリウス、プレアデス星団やヒアデ みわす あか ほしせいざ おお ス星団といった明るい星や星座が多いので、つい見忘れがちです ち 0 うもく ちい せいざ せいざ が、これらの小さな星座ゃあわい星座にも注目してみてください。 みなみ あんがい ・ M79 ふるせいざ はと座 7NGC1851 せいき せいだん 會うさぎ座とはと座オリオン座の足下、おおいぬ座の西側にあるうさき・座とはと座 ふゆよいそらひく は、冬の宵の空低く見える小さな星座ですが、形のつかみやすいものです。 私たちの太系は秒速 19 のスピードで、ベガの方向、動いています。はと産はちょうどその反対方向にあたる「太陽背点」があります。

6. 星・星座

ほしきんが かんそく 星・銀河の観測 ← 100 億晃年かなたの宇宙のすがた うちゅう むかし 宇宙では、遠いところほど宇宙の昔の すがたが見えてくることになります。 おくこうねん おくねんまえ 1 OO 億光年、つまり IOO 億年前の宇 きんが こんさつ 宙は、こんなに銀河がいつはいで混雑 していたことが分かります。 0 遠くの宇宙 わたし うちゅうとお はや とお 私たちには、宇宙の遠くにあるものほど速いスピードで遠ざかって いるように見えます。そして、そのスピードが光の速さになる、およ おくねん わたし うちゅう そ 137 億年のかなたが、私たちにとっての宇宙の果てということにな ります。しかし、その果てに立って見たとすると、またそこから 137 おくねん 億年の宇宙が広がって見えることになるわけで、宇宙の果てのイメー ジを思いうかべるのはなかなかむずかしいことになります。 うちゅう うちゅう ちゅう うちう 、い はや ひかり は うちゅうひろ うちう は おも じゅうりよく ・重力レンズ・ てんたい とちゅうおもぎんが はるか遠いところにある天体を見るとき、その途中に重い銀河があっ とお ひかり ぎんか たりすると、遠くの光はその銀河の重力でゆがめられ、曲げられ、きみ ような像となって見えることがあります。ちょうど、厚いびんの底から 見た風景のようなイメージの像となるわけです。アインシュタインの相 たいせいりろん つよじうりよく くうかん 対性理論によれば、強い重力のまわりでは空間がゆがんでおり、光もそ げんしよう のゆがみにそって曲げられることになるからです。この現象を「重力レ じゅうりよく おな ンズ」とよんでいます。重力レンズは、ふつうのレンズと同じように、は とお くら てんたいぞうあか るか遠くにある暗く見えにくい天体の像も明るく見やすくしてくれたり、 じゅうりよくげんせいしつ かんそく こうつこう げんしよう 重力源の性質も分からせてくれたりする、観測には好都合な現象です。 じゅうりよく ふうけい ひかり じゅうりよく てまえきんがたん 會重力レンズの像手前の銀河団が、ずっと遠くからの天体の光を曲け、 きみようないくつもの円弧の像をえがきたして見せてくれています。 やくわリ レンズの役割をする 手前の重い天体 しっさいてんたい てまえおもてんたい 実際の天体 ひかリ 光が曲けられる地球 も . ・しき 會重力レンズの模式 じゅうりよく ひかリ てんたい 観測されるリング しゅうリよく 荢宙の犖齢はまだよく分か 0 ていませんが、最近の観測では 137 億歳くらいではないかと見られています。 1 36

7. 星・星座

四季の星座冬の星座 0 畧の美の蓙 ぶゆ 冬の星座 りゆう ケフエウス うしかい みこぐま とかけ カシオペヤ 北極星 きりん アンドロメダ 。ベルセウスー さんかく おひつじ りようけん おおぐま かみのけ べカスス 、カペラ やまねこ カストル ホルックス うお 三きよしゃ \ . しグしス ュ′・、オリオン こいぬ 。・、テルキウス。き、当 うみへび 各の大三 いっかくじゅう シリウス 、、、 ) ) 、うさき はと ろくぶんき / ふたこ 、うし ー′レノのルゞ リケル ・おおいぬ らしんはん \ とも とけい がつじようじゅん がつけじん せんし 1 2 月上旬 : 午前 1 時ころ せんじ 12 月下旬 : 午前 O 時ころ がっしようじゅん 1 月上旬 : 午後 1 1 時ころ がつげじゅん 1 月下旬 : 午後 10 時こ がつじようじゅん 2 月上旬 : 午後 9 時ころ がつけじゅん 2 月下旬 : 午後 8 時ころ がか ちょうこくぐ とうせいむす うつく ねんしゅういちばんほし 空気がつめたくさえわたる冬は、 1 年中で一番星のかがやきが美 ンです。この 3 個の 1 等星を結んでできる星のならびがおなじみの ふゆだいさんかく ふゆ よぞら しい季節です。都会の夜空でさえ星座ウォッチングがたのしめる 「冬の大三角」で、冬の夜空ではとてもよく目につきます。 おお 冬の夜は、まず「冬の大三角」を見つけ出すことから始めるの くらいです。そんな冬の宵、南の空に目を向けると、大きな逆正 ふゆ とうせい さんかくけい 三角形を作る 3 個の明るい星がかがやいているのが分かります。 がよいと言えますが、もう 1 つ、明るい冬の 1 等星たち 6 個を結ん ふゆだいさんかく せんてんいちばんあか ふゆだいろっかくけい 南よりの青白くかがやくのが全天で一番明るいおおいぬ座のシ でできる大きな冬の大六角形もたどってみましよう。冬の大三角 あか とうあか のうちのシリウスからリゲル、アルテパラン、カペラ、ポルック リウスで -1 .5 等の明るさがあります。右上よりの赤つばい星はオ ひだリがわしろはし むす リオン座のべテルギウスで、左側の白い星はこいぬ座のプロキオ ス、プロキオンを結びつけてできるものです。 78 冬の宵の空は 1 年申で一番 1 籌星が多く見られるころで、 11 個も見られることがあります。 ふゆ くうき よぞら せいさ とかい ふゆだいさんかく ふゆよる きやくせい みなみそら ふゆよい むす つく みなみ みぎうえ

8. 星・星座

せいざ 0 ヨヒ天の星座 〇銀河 ⑩球状星団 〇散光星雲 ・ 1 等星 ・ 2 等星 ・ 3 等星 ・ 4 等星 とうせい ・ 5 等星 へんこうせい ◎変光星 ろ きゅうじようせいだん さんこうせいうん とうせい とうせい とうせい とうせい ベルセウス座 アルコル ◎′ さんかく座 天頂 きよしや座 きりん座 カシオペヤ座 カべラ ケフエウス座 やまねこ座 おおぐま座 おひつじ座 アンドロメダ座 うお座 ペカスス座 ・とかけ座 あきよい ほっきよくせい めじるし 秋の宵のころ、北極星を見つけるよい目印になってくれていたカシオ ざダブリュじがたほくせい ひく ほくとうそら ペヤ座の W 字形も北西よりに回って低くなり、かわって北東の空からは ほくとしちせい ずじよう 北斗七星がまっすぐ立ち上がるようにして上りはじめています。頭上に まわ のほ こぐま座 りゆう座 きいろみ あか 2 月 1 日ころ : 午後 9 時ころ 2 月 15 日ころ : 午後 8 時ころ 2 月 28 日ころ : 卒後 7 時 ' こじし座 しし座 おとめ座 / かみのけ座 りようけん座 とうせいなか かがやく黄色味をおびた明るい星はぎよしや座のカペラで 1 等星の中で いちばんきたよ は一番北寄りにあります。きよしや座は、このカペラをはじめとして 5 個の星で将棋の駒のような五角形をえがく星座です。 せいざ ごかくけい しようぎこま なんてん 0 南天の星座 せいざ / しし座 ふたこ座 ホルックス きよしや座 オリオン座 おうし座 ー黄道ー アルテ / \ ラン とかに座 こいぬ座 いっかくしゅう座 プロ十ガン プレアデス星団 工リダヌス座 星団 、ヒアデス おひつじ座 ざかた 2 月 1 日ころ : 午後 9 時ころ 2 月 1 5 日ころ : 午後 8 時ころ 2 月 28 日ころ : 午後 7 時ころ \ うお座 くしら座 ろくふんき座 うみへひ座 あか らしんはん座 とも座 ーおおいぬ座 はと座 りゆうこっ座 うさき座 ちょうごくぐ座 かか座とけい座 おおいぬ座のシリウスとオリオン座の赤いべテルギウス、それにこい とうせいかたちづく ふゆだいさんかく ぬ座のプロキオンの 3 個の 1 等星で形作る「冬の大三角」がとてもよく ふゆせいざ きやくせいさんかくけい おお 目につき、冬の星座さがしは、この大きな逆正三角形を手がかりにする のがよいでしよう。また、おうし座の肩さきでホタルの群れのようにか せいだん せいだん めじるし がやくプレアデス星団も、よい目印になってくれます。プレアデス星団 にほん は日本では「すばる」の名でおなじみです。 冬のあわい天の川は、都会の覆空では見られませんが、覆箜のく澄んだ場所なら意外によく分かります。 79

9. 星・星座

昌を落とした話 ながばし った 流れ星にまつわる民話は、日本の各地にいくつも伝えられてい ます。このお話もそのひとつ。 むらあきまっ さき ども 村の秋祭りの夜のことです。ひとりの子供が長い竹さおの先に はたきを結びつけて、空に向けてしきりにふりまわしていました。 ごんべえ そこへ、村の子どもたちにしたわれている権兵衛さんが通リかか みんわ にはんかくち ながたけ うちみ こともあります。 短時間の内に見られる たんじかん 数百という数の流星を すうひやく かずリゆうせい ←しし座流星群 さリゆうせいぐん 「おじちゃん、おいら星を落とせないかと思って、こうしてひ おも ほうす、いったい何をしてるんだい ? 」と声を かけました。 り、「おいおい、 流れ星の民話 っかいているのさ・司 そばにいた子どもたちは、ばかにしてどっと笑いました。 「まてまて、それならもっと高いところに登らねば。そうじゃ、 そらちか やね 屋根の上がいい。あそこなら、空に近いし星はきっと落ちてくる じやろう」 「へえー、本当に・・・ ? 」こんどはほかの子どもたちも屋根に登 いっしようけんめい り、竹ばうきやはたきを一生懸命ふりまわしはしめました。 ながばし あか しばらくして、明るい流れ星がスーっと長い尾を引いて、向こ もリほう うの森の方へ飛んでいくのが見えました。 「そらごらん、星が落っこちるのが見えただろう。鎮守の森の あたりじやろうから、みんなで行ってひろっておいで」 ごんべえ 権兵衛さんがそういうと、子どもたちは、いちもくさんにかけ 出しました。 権兵衛さんは、にこにこしながら子どもたちを見送りました。 わら のほ うえ のば ほんとう たけ なが もリ ちんしゅ みおく ごんべえ

10. 星・星座

たいようつきわくせいかんそく 太陽・月・惑星の観測 ・金星の観測 いちばんほし ぞらなか ゆうや タ焼け空の中にかがやくすはらしい明るさの一番星を見 きんせい つけたら、ます金星にちがいないでしよう。また、夜明け まえひがしそら きんせい 前の東の空でかがやく明るい星を見つけたら、それも金星 うちがわ ちきゅう にちがいありません。このように地球の内側を回る金星 ゆうがたにしそら がたひがしそら は、夕方の西の空に見えたり、明け方の東の空に見えたり ゆうがたにしそらあか することがあるのです。そして、夕方の西の空に明るくか がたひがしそら がやくときは「宵の明星」とよばれ、明け方の東の空にか みようじよう がやくときは「明けの明星」とよばれます。 きんせい こんなわけで、金星はとても見つけやすい惑星と言えま きんせい もっとあか す。しかも、金星が最も明るくかがやく最大光度のころ とうせい は -4.7 等星にもなるので、太陽の出ている昼間の青空の中 ちい ひか でも小さく光っているのが肉眼で見えるほどです。 きんせい おお ちい ばうえんきよう 金星は見かけの大きさが十分にあるので、小さな望遠鏡 みかづき はんげつしよう でも三日月のように細く欠けたり、半月状になったりする きんせい つづ ようすがよく見えます。金星の満ち欠けするようすを続け かんそく きようみふか て観測してみるのも興味深いことです。ただし、金星はぶ あっくも 厚い雲におおわれているので、表面に模様らしいものは何 も見ることができません。 あか きんせい みようじよう よい わくせい さいだいこうと たいよう なか あおぞら ひるま にくがん じゅうぶん きんせい ひょうめん ゆうがた よいみようじようきんせい にしそら 會宵の明星の金星 夕方の西の空がまた明るいうちから見え出します。 すがお 0 金星の素顔 あっくも ほうえんきよう もよう おもしろ 厚い雲におおわれている金星は、望遠鏡でも表面の模様が全く見えず面白 みすく わくせい くもりゅうさん 味が少ない惑星ですが、この雲は硫酸のしずくを含むおそろしい雲というのが しようたい きんせいたいき きおん きあっ こうおんこうあっ 正体です。金星の大気は、気温 480 ℃ 90 気圧という高温高圧のしやく熱地 せいめいそんざい 獄のような環境で、とても生命は存在できそうにありません。 ちきゅうかんきよう おんだんか きんせいおな かんきよう 地球も環境の変化で温暖化が進めば、金星と同じようなおそろしい環境に かいてき ちきうかんきようまも なってしまうかもしれないと言われています。私たちは快適な地球環境を守ら なければならないことがよく分かります。 きんせい ひょうめん きんせい まった ぶく ねつじ かんきよう へんか きんせい 會金星特殊な光でとらえると、金星の表面の雲の模様がわかります。 會愛と美の女神ビーナスの誕生 ( ポッテイチェリ画 ) 美しい金星のかがやきは、愛 硫酸を含む雲は、強い風のため、わすか 4 日で金星を 1 周してしまいます。 と美の女神ビーナスにたとえられ、英語では金星のことをヒーナスとよびます。 114 みようじようべつべつほし みよっじよっ けいめい 申由では宵の明星を「長庚」、明けの明星を「啓明」とよんでいました。 昔の人々は宵の明星と明けの明星を別々の星と考え、 めがみ めがみ とくしゅひかリ つよかせ きんせい きんせい うつく きんせい り 0 うさんふく きんせい むかしひとびと みようじよう かんが みようじよう